- SES(客先常駐)から転職する最適なタイミング
- SESから転職・退職するときの3つの手順
- SESからの転職におすすめの転職先
- SESからの転職を成功するためのポイント
- SESの退職でトラブルを避けるために注意すべきこと
- まとめ
SES(客先常駐)から転職する最適なタイミング
SESから転職する最適なタイミングは複数あります。具体的には以下です。
複数の要因を考慮して、最適なタイミングを探っていく流れになります。
契約更新時
SES企業では、多くの場合プロジェクトと3か月更新で契約を結んでいます。そのため、契約更新のタイミングで退職し、転職先の企業に勤め始めるのが良いでしょう。ただし転職先に伝える転職タイミングが3か月後だと遅い印象なので、契約更新のタイミングも考慮して転職活動を進めてください。
契約期間は多くの場合以下のようになっているので、期間満了の1~2か月前までに直属の上司に退職意向を伝えてください。多くの場合契約期間は以下のスパンになっているので、ここから逆算して行動する必要があります。
契約期間
-
・1月~3月末
・4月~6月末
・7月~9月末
・10月~12月末
たとえば3月末に退職したいと考えている場合、1月末~2月末までには上司に退職の意向を伝える必要があります。上司に連絡をしてすぐに会話できるとは限らないので、遅くとも1月中には連絡をするのがおすすめです。
また転職先をこれから探す人は、エンジニア転職に特化したレバテックキャリアで探してみてください。
スキルアップに限界を感じたとき
転職タイミング3つ目は、スキルアップに限界を感じたときが挙げられます。IT業界は常に変化しているので、現状維持を目標にすると自分の市場価値を高めづらくなります。
そのため、常にスキルアップを目指すことが重要です。スキルアップすることで年収も上がります。現在の職場でスキルアップの限界を感じたら、転職も視野に入れた方が良いでしょう。
高度な資格を取得したとき
高度な資格を取得したら、年収アップやさらなるスキルアップを目指して転職するタイミングです。現在の会社で年収やスキルアップを目指せるなら転職する必要はありませんが、そうでないなら転職した方が良い場合も多いです。
具体的な資格と、取得することで評価されやすい職種として以下が挙げられます。
資格名 | 職種名 |
---|---|
プロジェクトマネージャー試験 | プロジェクトマネージャー |
データベーススペシャリスト試験 | データベースエンジニア データサイエンティスト |
システムアーキテクト試験 | システムアーキテクト システムエンジニア |
例として挙げた資格はいずれも国家資格で、難易度、評価が高いです。いずれもIPA(独立情報処理推進機構)では7段階中のレベル4(プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確率している)とされています。
そのためこれらの資格を取得することで、それぞれの職種で高く評価されるでしょう。その他SEに役立つ資格等は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:SE(システムエンジニア)とは?仕事内容・年収・役立つ資格などをわかりやすく解説
SESから転職・退職するときの3つの手順
SESから転職するときの手順は以下です。
状況によっては順序を入れ替えても問題ありませんが、少なくとも次の職場が決まっていない状況で辞めるのはおすすめできません。またスケジュールも明確にしたうえで転職活動を進めてください。
転職先を決める
最初に転職先を決めることで、転職先に合わせてその後の流れを作れます。転職先に対しては契約更新のタイミングや、それに合わせて退職を進める旨を伝えておくと良いでしょう。現在の職場に何も伝えずに転職活動をして良いか迷う人もいるかもしれませんが、基本的に問題ありません。これから転職先を決めたいと考えている方は、以下のような手順で進めるのがおすすめです。
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手順1:転職エージェントのリサーチを行う
手順2:良さそうな転職エージェントに登録する
手順3:エージェントに意向を伝えて求人を紹介してもらう
手順4:エージェントのサポートのもと資料作成や面接対策を行う
手順5:求人に応募して内定をもらう
IT特化型の転職エージェントとして、レバテックキャリアの利用がおすすめです。
退職を伝えるタイミングを決める
転職先が決まったら、退職を伝えるタイミングを決めてください。タイミングとしては契約更新時、プロジェクト終了時などが一般的です。
これから退職を進めたい人は、以下の流れで進めるのがおすすめです。
-
1. 退職の意思を固める
2. 直属の上司に相談する
3. 退職願を提出する
退職の区切りとなるタイミングに対してある程度余裕を持って伝えるのがおすすめです。
退職理由の伝え方を決める
退職理由はありのままを伝えるのがベストとは限りません。たとえば現職に不満があったような場合、あまり前面には出さない方が良いでしょう。どちらかというとポジティブな退職理由を前面に出すのがおすすめです。たとえばスキルアップやキャリアチェンジをメインの理由にすれば、引き留められたり角が立ったりするのを防げるでしょう。伝え方の詳細は以下を参考にしてください。
関連記事:
SESを辞めたい時の対処法と転職するタイミング!1ヶ月前で辞められる?
【ITエンジニア向け】転職内定者の退職から入社までの流れを解説
エンジニアの転職理由はなんて答えるべき?面接で使える例文とポイントを解説
SESからの転職におすすめの転職先
SESからの転職におすすめの転職先として以下が挙げられます。
実際にどの業界に転職するのがベストかは、その人のキャリアプラン、人生プランなどによって変わってきます。客観的な評価も把握しつつ、最終的には自分自身との相性で転職先を決めてください。
関連記事:SESを辞めたい時の対処法と転職するタイミング!1ヶ月前で辞められる?
SIer
SIerとは、システム開発サービスを提供する企業全般を指します。SIerの中にはSESのような形態がメインの企業もあります。SESは準委任契約でエンジニアをクライアント先に派遣することです。そのためSES企業はエンジニアを外部に派遣しています。
SIerの中には上流工程を中心に担っている企業も複数あるので、上流工程を担当したいエンジニアには合っているでしょう。SIerで特に求められるスキルは、マネジメントスキルやクライアント業界の知識などです。SES時代に参画していた業界を選ぶと転職成功率が高まるでしょう。
たとえば金融業界のシステム開発に携わっていたのであれば、SIerでも金融業界のプロジェクトを持っている企業を選んだ方が良いです。
具体的な求人を見たい人はSIerの求人をご覧ください。
関連記事:SESの客先常駐はどんな仕事?メリット・デメリットやSIerとの違い
社内SE
社内SEはIT業界以外の業界の間接部門に所属するSEです。社内の別職種のIT対応や、社内システム開発などを担当するのが一般的です。社内SEは他のSEに比べると残業や休日出勤が少ない傾向があり、ワークライフバランスを重視したい人に人気があります。
労働環境が良くなることは多くの人にとって望ましいことなので、社内SEへの転職にはメリットがあります。SESでのエンジニア経験があれば社内SEとしてのスキル条件も満たしている場合が多く、転職先の候補になるでしょう。
社内SEに求められるスキルは幅広い業務にマルチタスクで対応するスキルや、社内の他部署やクライアントとのコミュニケーションスキルです。技術に特化するよりも、マルチタスクで仕事を進めたい人には合っているはずです。
具体的な求人を見たい人は、社内SEの求人をご覧ください。
異業種・他職種
ITに関連する異業種・多職種や、ITとはまったく無関係の業種・職種に転職するパターンもあります。年収アップやスキルアップの観点からは、できればWebディレクターやデータサイエンティストなどの関連職種に転職した方が良いです。ただし年齢が若い場合は、まったくの畑違いの業種、職種にチャレンジするのも良いかもしれません。
異業種や他職種に転職することで自分の新たな可能性が見つかるかもしれないので、異業種・他職種への転職にはメリットがあります。
フリーランス
SESを含むエンジニアは、フリーランスとの相性が良いです。ある程度スキルが身についたらフリーランスへの転身も視野に入れると良いでしょう。フリーランスになれば自分の目的に合った案件を獲得できるので、収入アップやスキルアップを目指しやすいです。
収入アップやスキルアップができることはエンジニアが市場で生き残り、成長するうえで重要なので、フリーランスへの転身にはメリットがあります。ただしスキルやモチベーションが不足しているとうまくいかない場合もあるので、会社員エンジニアとして十分に経験を積んでからフリーランスとして独立するのがおすすめです。
フリーランスは自分でスケジュールやモチベーションを管理する必要があるので、自己管理能力は重要になるでしょう。
フリーランス求人を確認したい人は、レバテックフリーランスをご確認ください。
SESからの転職を成功するためのポイント
SESからの転職を成功させるためには複数のポイントを押さえる必要があります。具体的には以下のポイントを押さえてください。
上記のポイントを押さえることで転職市場で魅力のある人材になり、資料や面接でもアピールできます。
スキルを棚卸しておく
スキルを棚卸することで資料や面接でアピールしやすくなり、また自分とマッチする企業の判断もしやすくなるでしょう。スキルを棚卸した結果アピールできる要素が少ないと感じた場合、転職活動の前にスキル習得に力を入れることも可能です。まずは現状のスキルを整理してください。
スキルの整理の方法は、プログラミング言語、期間、どこで使用したか、所感などを記載していくと良いです。たとえば以下のようになります。
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PHP
内容:WordPressのプラグイン改修、Webサイト構築
経験:5年間(固定プロジェクトではなく単発)
備考:IT知識のない個人や法人にヒアリング、提案を行うことも多かったため、一緒にコミュニケーションスキルやプレゼンテーションスキルもアピールできそう
この段階では個人的なメモなので、自分がわかりやすいように記載すると良いです。
資格を取得する
資格を取得することでエンジニアとしての評価が高まります。取得すべき資格を大まかに分類すると、国家資格、プログラミング言語系の資格、データベース系の資格などに分けられます。どれを優先すべきかはその人の状況によって異なりますが、目的などが定まっていない場合は国家資格がおすすめです。基本情報技術者などの国家資格は出題範囲が幅広いので、転職先に関わらず一定の評価を得られるはずです。
長期的なキャリアプランを考える
転職時には短期的な目標だけでなく、長期的なキャリアプランを考えることが必須です。長期的なキャリアプランを考えることで、より自分にとってメリットの大きい転職になるはずです。たとえば短期的な年収アップだけを狙うよりも、スキル習得して長期的に年収が上がるようなキャリアプランにした方が良いでしょう。
また長期的なキャリアプランを持っていることで、面接時にもアピールしやすくなります。優良な企業は長期的に成長してくれる人材を求めているからです。
転職の準備を行っておく
転職を成功させるためには転職そのものの準備も重要です。具体的には、応募する企業のリサーチ、資料作成、面接練習などが挙げられます。特に転職経験がない人は面接練習を怠らないのがおすすめです。面接練習では、想定された質問に対して実際に声に出して回答してみると良いでしょう。スマホで撮影すれば客観的な目線で自分の面接練習を確認できます。
SESの退職でトラブルを避けるために注意すべきこと
転職先だけでなく、現職を退職する際にもいくつか注意点があります。現職の人たちにも今後関わる可能性があるので、できれば円満退職にした方が良いでしょう。円満退職のために特に重要になるのは以下です。
・契約期間中に退職する場合は引継ぎ期間を考慮する
・退職を伝える順番はまず雇用元の上司
契約期間中に退職する場合は引継ぎ期間を考慮する
契約期間中に退職すること自体はNGではありませんが、その場合引き継ぎ期間を考慮してください。急に退職すると穴ができてしまい、残った人たちが困ることになるでしょう。引き継ぎ期間は状況にもよりますが、1~2か月程度が相場と考えられます。引き継ぎ期間を設けても現職の人たちにある程度迷惑はかかるので、その点は十分に配慮する必要があります。
退職を伝える順番はまず雇用元の上司
退職を伝える順番としては、基本的に直属の上司が最初です。上司からは退職理由などを聞かれるはずなので、きちんと話せるように事前に話す内容を考えておくと良いでしょう。また上司は会社から引き留めるように言われている可能性が高いので、退職しないよう説得されるかもしれません。説得されても転職の意志が強いことを伝えてください。
まとめ
SESから転職するタイミングは複数あります。転職先がすでに決まっている場合は1~2か月後、契約更新時などが一般的でしょう。また転職に踏み切るタイミングとしては、スキルアップに限界を感じたときや、十分な実務経験を積めたと感じたときなどが挙げられます。
またSESからの転職を成功させるためには、転職の準備やスキルの棚卸に力を入れることが重要です。周囲に配慮しつつ、自分のキャリアプランも明確にし、着実に転職活動を進めてください。
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