企業の成り立ちや受託案件からユーザー系・メーカー系・独立系・コンサル系・外資系等に分かれるSIerの種類とは?業界構造を理解して最適な転職先を選ぼう

最終更新日:2022年5月26日

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SIerは顧客企業の要望に合わせた情報システムを開発する業態です。大企業から独立したユーザー系や、ハードウェア開発会社から独立したメーカー系など、企業の成り立ちによっていくつかの種類に分類されます。また、大手のSIerはプロジェクト全体を統括し、中小のSIerは開発を担当するなど、企業規模で仕事内容が変わる傾向にあります。転職する際には、これらの違いをよく理解したうえでキャリアパスを決めると良いでしょう。本記事では、SIerの種類や転職先選びのポイントについて解説します。

1. SIerとは?

SIer(System integrator、エスアイヤー)は顧客企業から情報システム開発案件の委託を受ける会社の総称です。中型~大型の案件が多く、金融・官公庁・運輸・医療・教育・インフラなど、あらゆる業界・業務のシステム開発を網羅しています。また、業務分析・要件定義・設計・開発・テスト・運用を含めた全行程を統括する役割を果たすのが特徴です。SIerに所属するSE(システムエンジニア)は、技術的スキルに基づいた設計や開発にとどまらず、プロジェクト管理や利害関係者とのコミュニケーション等をとりながら、仕事を進めていきます。

SIerの種類によって得意とする分野が異なるので、転職する際は注意が必要です。例えば、上流工程を得意とする大手SIerや、大手からの委託を受けて開発を行う中小SIerといった業界構造が存在します。また、SIerによっては、特定の業界や技術に最適化されたソリューションに強みを持っています。

2. SIerの種類

企業の成り立ちの観点から、現在無数に存在しているSIerは「ユーザー系SIer」「メーカー系SIer」「独立系SIer」「外資系SIer」の4種類と「コンサル系」を加えた5種類に分類でき、それぞれ業務内容が異なります。以下では、SIerの種類について解説します。

ユーザー系SIer

IT以外を本業としていた大手企業が、情報システム部門を子会社として独立させた業態を指します。ユーザー系SIerは、その業界に応じて金融系・通信系・商社系など、細分化される場合もあります。親会社からシステム開発や運用・保守の案件を受注するのはもちろん、そこで培った業務知識をもとに、他社からの案件も受けるのが特徴です。

メーカー系SIer

ハードウェアを中心に開発を行う情報機器メーカーが、システム開発部門を独立させた業態です。インフラを提供するのに加え、そこで稼働するアプリケーションを開発するので、一か所でソリューションを完結させます。サーバーやIoT(Internet of Things)機器と組み合わせたシステム開発案件に強みを持ちます。

独立系SIer

親会社を持たず、独立した経営がなされている企業を指します。特定のベンダーに縛られず、ソフトウェアやハードウェアの観点から、多様な技術を追求できるのが利点です。大手企業から中小企業まで、さまざまなSIerが存在します。

外資系SIer

グローバルなIT企業が日本法人を設立し、システム開発事業を展開しています。海外で開発されたパッケージやソリューションを日本企業へ導入するのが主な役割です。特に、コンサルティング業務から携わり、パートナー企業と連携して開発業務を推進する案件が多く見られます。

コンサル系

業務分析を含めた上流工程に焦点を当てたITコンサルティングファームもシステム開発に携わります。システムは業務上の課題を解決するものなので、システム開発の前に業務に関するコンサルティングが必要とされるからです。経営戦略やIT戦略の支援を入口にして、開発案件にも影響を及ぼします。

3. SIerの規模による、担当業務の違い

SIerが携わる大型の開発案件では、一般的に「下請け構造」が見られます。具体的には、顧客企業から依頼を受けた大手SIerが全体を統括し、個別の作業を中小のSIerへ再委託する仕組みです。転職を検討する上では、このような業界構造を理解しておくと良いでしょう。

大手SIer

大規模案件の受託が主な仕事となり、顧客企業と直接コミュニケーションをとって、プロジェクト全体を統括する役割を担うケースが多く見られます。要件定義や設計といった上流工程に携わり、開発作業はパートナー企業へ委託するケースが多いです。

中小SIer

大規模案件の場合、大手SIerから一部の工程を委託され、中小規模のSIerが開発・テストの工程を担当します。一方、小型案件であれば、全行程を担当するケースもあります。

SES

SIerに似た業態としてSES(System Engineering Service)が知られています。受託開発を行うSIerに対し、SESはITエンジニアの技術及び労働力を提供する業態です。

4. 転職の際に検討するべきSIerの選び方

SIerは一般的に、継続した受託契約を結ぶため、経営状態が安定した企業が多いです。安定した環境でさまざまな案件に携わりスキルアップしたい人には、転職先として適しているでしょう。以下では、SIerへの転職の際に検討するべきポイントについて解説します。

開発工程から選ぶ

システム開発は、業務分析・要件定義・設計・開発・運用といった工程に分かれます。SIerの種類によって強みが異なるため、どの局面に興味があるかによって転職先を検討しましょう。例えば、業務分析や要件定義などの上流工程に強いのはコンサル系や外資系です。また、設計・開発に強いのはメーカー系や独立系、運用・保守の案件が多いのはメーカー系やユーザー系と言われています。

求められるスキルから選ぶ

上述した開発工程による違いに関連して、その局面によって求められるスキルも異なってきます。具体的には、上流工程においては業務知識やプロジェクト管理のスキルが求められる傾向にあります。一方、設計・開発の局面では、プログラミングやインフラに関する知識が必要です。さらに、ユーザー系SIerは、その親会社に合わせて特定の業界に強いのが特徴です。

案件の規模・種類から選ぶ

一般的に、大規模案件は大企業や官公庁といった社会インフラに関わるものの、確立された技術を展開していく傾向にあります。一方、小規模なプロジェクトでは、新しい技術に触れたり、裁量を持って仕事を進めたりできるケースも見られます。

大規模案件に携わりたい人には、大企業とのつながりが強いメーカー系やユーザー系が適しているでしょう。裁量を持って多様な小型案件を進めたい場合は、独立系やコンサル系が向いています。そして、世界的に標準化された案件に関わりたいなら外資系SIerが推奨されます。

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