独立系SIerで働くことは本当にやめたほうがいいのか?独立系SIerのメリットや将来性などを徹底なぜ独立系SIerはやめとけと言われるのか?その理由と対策とは

最終更新日:2021年12月27日

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インターネット上で、「独立系SIerはやめとけ」などのキーワードや記事を見たことがある方もいるでしょう。このようなネガティブなイメージがあるのは事実ですが、実際にはメリットや将来性のある独立系Slerも多く存在します。
まずは、何が原因でネガティブな印象がついたのかを知り、独立系SIerのことを正しく理解するべきです。
この記事では、独立系SIerの特徴や仕事内容をふまえながら、「独立系SIerはやめとけ」と言われる理由、また独立系SIerを選ぶポイントや働くメリットなどについて解説します。

1.  独立系SIerとは?

まず、独立系SIerの概要について解説します。

独立系SIerは、さまざまな種類があるSIerのなかでも、親会社やグループ企業を持つメーカー系SIerやユーザー系SIerとは異なり、独立資本で経営を行う企業です。親会社やグループ企業の影響を受けずに、自由に経営やビジネスを進められます。ただし、親会社からの資本の恩恵がないため、比較的規模の大きなメーカー系SIerなどの企業とは異なり、中小規模の企業が多いです。

2. SIerの種類と特徴

独立系Slerのほかにも、SIerは成り立ちなどによっていくつかの種類があります。それぞれの特徴についてまとめました。

メーカー系SIer

メーカー系SIerは、サーバーやパソコンなどを製造するハードウェアメーカーのITシステム部門が分社・独立してできた企業です。
親会社が作るハードウェアやソリューションなどを含めた、幅広い提案やシステム開発が可能で、トータル力でクライアントの経営や業務の課題に対応できます。

ユーザー系SIer

ユーザー系SIerは、さまざまな業種の事業会社のITシステム部門が、子会社や関連会社として独立した企業を指します。親会社との関係が深く、社名には親会社の名前の一部が入っているケースも多いです。
主に親会社やグループ会社向けのITソリューションの提案やシステム開発・保守/運用などを行いますが、なかには親会社やグループ会社以外の一般企業に対して幅広くITサービスを提供する企業もあります。

コンサル系SIer

コンサル系SIerは、ITシステム開発において上流工程と言われるコンサルティングフェーズを主に行う企業です。
クライアントの経営・業務の課題に対するITの導入企画・戦略立案などの提案を得意としています。なお、上流工程とは、開発などを中心とした下流工程に対し、さらに前の段階の企画・計画立案などを行う工程を指します。

外資系SIer

外資系SIerは、アメリカやヨーロッパなどに本社がある企業の日本法人です。多くはグローバル企業であり、規模・技術力・ブランド力などの実力を兼ね備えた有力なSIerと言えます。特徴は、ワールドワイドで販売する有力なパッケージソリューションやハードウェアを持っている点です。また制度面でも、能力主義や成果主義といった個の力が重視されるところが他のSlerとは異なります。働いた内容が評価されやすくやりがいは大きいですが、雇用についてはドライな面もあるところには留意しましょう。

3. 独立系SIerの仕事内容の特徴

次に、独立系SIerの仕事内容の特徴について解説します。

一般的にSlerの主な仕事は、クライアントの経営や業務上の課題を、ITシステムを導入・活用して解決することです。具体的には、顧客の要望をもとにITシステムの提案を行い、要件定義・設計・プログラミングといった開発と運用・保守を行います。どのSIerも基本的には同様の仕事内容ですが、適用する製品やソリューションが異なったり、上流工程に重点が置かれたりと、SIerの種類によって特徴が異なります。

SIerのなかでも、独立系SIerの仕事の大きな特徴は、親会社やグループ企業がないため仕事をすべて自社の判断で進められる点です。たとえばメーカー系SIerだと、親会社の製品やソリューションを利用するため、それに合わせたスキルの取得やシステムの開発が必要です。またユーザー系SIerでは親会社のシステム開発に関わることが多く、開発人員計画なども影響を受ける場合があります。独立系SIerはこのような制約がなく、自由にシステム開発を進めることができます。

4.  「独立系SIerはやめとけ」と言われる理由

では、なぜ独立系SIerにはネガティブなイメージがあるのでしょうか?4つの理由について解説します。

納期などのスケジュールが厳しい傾向にある

独立系SIerは会社の規模から、いわゆる下請けと呼ばれる3次請け・4次請けになることがあります。基本的には下請けになるほど納期が早くなり、開発スケジュールもタイトになる傾向があります。そうなると、当然ながら発注元に対する納期は厳守しなければならないため、仕事もきつくなるでしょう。
とはいえ、マネジメントスキルの向上が図れるなど、捉え方によってはメリットにもなります。独立系Slerのメリットについては後ほど詳しく解説します。

クライアントでの常駐の仕事が多い

独立系SIerに限らず、下請けとして委託を受ける際には、クライアント先に常駐して作業を行うことが多いです。社内とは異なるクライアントの環境に合わせる必要があるのは、気を使う場面も多く、リラックスして仕事がしにくいものです。
ただ、クライアントが常に近くにいるということは、逆にコミュニケーションしやすい環境でもあります。これも同様に、社外の人脈が広がるというメリットとして捉えることもできるでしょう。

年収が低くなりがち

SIerのなかでも最も会社数が多いのが独立系SIerです。中小規模のSIerが多く、会社の規模が小さくなるほど年収も低くなりがちです。ただし、これはあくまでも全体の傾向値であり、規模にかかわらず年収の高い会社も存在します。転職活動の際は、自分の興味ある会社のことをよく調べて検討することが重要です。

会社が小規模な場合、業績が不安定になりがち

前述の通り、メーカー系SIerやユーザー系SIerとは異なり、親会社のない独立系Slerは独立資本で経営を行います。加えて会社の規模が比較的小規模なため、業績が変動した場合には経営が不安定になるケースもあります。
ただし、これらは独立系SIerの多くを占める中小規模の会社における平均的な傾向であり、なかには経営が安定した大規模な独立系SIerも存在します。

最近ではメーカー系SIerが親会社以外の製品を販売するなど、徐々にですが各種類のSIerの垣根はなくなりつつあります。上記でご紹介した理由は、あくまでもひとつの傾向として捉えておいてください。

5. 独立系SIerを選ぶポイント

次に、独立系SIerを選ぶポイントについて解説します。

特定の分野などに独自の強みがあるか

独立系SIerのなかには、通販・会計など特定の分野でソフトウェアパッケージを持っているケースがあります。そして、これらのソフトウェアパッケージを強力な武器として、特定の分野で高いシェアを誇っている企業も多いです。一旦有力なソフトウェアパッケージで市場のシェアを獲得すると、ブランド力を得てその分野では安定した地位を確立することができます。そういった独立系SIerは業績も好調で、将来的にも企業成長が期待できるでしょう。

元請け・2次請けの案件が多い

前述のとおり、独立系SIerは比較的中小規模の会社が多く、下請けになることがほとんどです。3次請け・4次請けの場合、スケジュールがタイトになったり売上が低くなったりと、不利な点も多いですが、クライアントに近いほど待遇がよくなる傾向にありますので、できる限り元請け・2次請けの仕事を多く行っている会社を検討しましょう。

会社の規模が大きい

中小規模の会社が多い独立系Slerですが、そのなかでもできるだけ大きな規模の会社を選ぶのもポイントです。規模が大きいほど会社の経営が安定している場合が多く、中長期的な雇用面で見ても心配が少ないと言えます。また、システム開発プロジェクトの規模も大きくなるため、幅広い仕事に携われることが多く、スキルアップにつながるでしょう。

6. 独立系SIerで働くメリット

独立系SIerにはネガティブな意見もありますが、他のSIerでは経験できないさまざまなメリットも存在します。これらをふまえ、いま一度独立系SIerについてしっかりと見直してみるとよいでしょう。

プロジェクトの自由度が高い

前章でも一部触れましたが、たとえばメーカー系SIerの場合、親会社がハードウェアの製造やソリューションの販売などを行っているケースがあります。この場合には、親会社とのビジネス上の関係から、システム開発時には親会社のハードウェアやソリューションを活用する必要があります。また、親会社と競合する会社の製品は避けなければいけません。
一方で独立系SIerにはこのような制約がなく、自由にハードウェアやソリューションなどの製品を選択できます。採用する技術の制限もないため開発の自由度が高く、幅広いスキルを身に付けることができるでしょう。

プログラミングの機会が多い

元請け・2次請けなどから業務を委託された場合には、システムの開発工程であるプログラミングやテストを行うことが多いです。特にプログラミング工程では、委託元に合わせて開発内容やプログラミング言語が変わります。さまざまなプログラミング業務を経験することで、幅広いスキルを習得できるでしょう。ITスキルのベースであるプログラミング言語をしっかりと身に付けていれば、将来のキャリアアップにもつながります。

さまざまな業界と関わることができる

ユーザー系SIerの仕事では親会社からの案件が多く、携われる業界は偏りがちです。一方で独立系SIerは、あらゆる業界から垣根なく案件を請け負うため、さまざまな業界との関わりがあります。幅広い業界のシステム開発を経験することで、多くの業種知識や業界ごとのシステム開発の特性なども身に付けることができるでしょう。

スケジュール管理スキルが身に付く

5章で、独立系SIerは納期などのスケジュールが厳しい傾向がある、というネガティブ面について述べました。ただ、逆にタイトなスケジュールのなかで開発経験を積むことで、顧客の要望に応えるために厳密な工程管理や業務効率化などのスキルが自然と身に付くのはメリットでもあります。
これらのスキルはプロジェクトマネジメントのベースとなるもので、システム開発にはとても重要です。今後エンジニアとしてキャリアアップするためにも役に立つでしょう。

社外との人脈形成や、自社以外の会社の雰囲気を知ることができる

前項同様に、5章で独立系SIerがネガティブに言われる理由として、クライアント先への常駐の仕事が多いことを挙げました。気を使いがちな環境ではありますが、一方で、社外の人脈が作れたり、転職しなければ知ることができないさまざまな企業の雰囲気を体感したりできるのはメリットでしょう。これらの経験は、自社内だけでの開発では得られないものであり、今後のキャリア形成にも大いに役立つはずです。

7. 独立系SIerのキャリアパスと将来性

最後に、独立系SIerのキャリアパスと将来性について解説します。

キャリアパス

独立系SIerでは、さまざまな業界のクライアントのシステム開発を行います。そのため、習得できるスキルも多種多様です。キャリアパスとしては、独立系SIerで技術・スキルを取得したあと、プロジェクトマネージャーやテクニカルエキスパートとして他のSlerへ転職するといった道が考えられるでしょう。
また、常駐先での仕事ぶりが認められ、事業会社などのクライアントや委託元の大規模なSIerなどに転職したケースも実際によくあります。

将来性

近年では社会全体でITの活用や導入が進んでおり、IT業界は引き続き堅調な成長を続けると考えらます。そのため、独立系Slerに限らず、Sler全般に将来性があると言ってよいでしょう。また、IT人材は今後大幅に不足することが予測されており、IT人材の需要もますます高まっていくと予想されます。
ただし、DXやデジタル化などが進むなかで、今後はITの導入や活用はあたりまえになります。他社との差別化を図るためにも、新しいことに取り組み、しっかりと将来を見据えた経営を目指すべきです。転職時には、こういった点からも志望する会社の将来性をよく見極めることが大切です。

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