ゲームクリエイターとは?仕事内容や年収、やりがいについて解説

最終更新日:2024年7月17日

ゲームクリエイターは、ゲームの企画・制作などに携わる職種の総称です。ゲームクリエイターには複数の職種があり、それぞれ仕事内容や適性が異なります。そのため、ゲームクリエイターとして働くことに興味がある方は、どの職種を目指すかを明確にしたうえで転職活動を行うといいでしょう。

本記事では、ゲームクリエイターの仕事に興味がある方に向けて、ゲームクリエイターの種類と仕事内容、年収、なるためのステップ、将来性などを解説しています。

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この記事のまとめ

  • ゲームクリエイターの種類は、主に「マネジメント系」「企画系」「制作系」という3つのカテゴリに分類される
  • 未経験からゲームクリエイターを目指すには、基礎スキルを身に着けて成果物の作成することやエンジニアとしての経験を積むなどがある
  • ゲームクリエイターのやりがいは、ゲームが完成したときの達成感やプレイヤーからのよろこびの声が伝わることなどがある

ゲームクリエイターとは?種類と仕事内容

ゲームクリエイターとは、ゲームの企画・制作・進行管理・デザイン・コーディングなどゲームの制作に携わる職種の総称です。つまり、単に「ゲームクリエイター」と言っても具体的にどの工程を担当しているかで職種が変わります。以下では、ゲームクリエイターの職種の種類とそれぞれの仕事内容について詳しく解説していきます。

ゲームクリエイターと呼ばれる職種

ゲームクリエイターの周辺職種


ゲームクリエイターと呼ばれる職種は、大きく「マネジメント系」「企画系」「制作系」という3つの主要なカテゴリに分類ができます。マネジメント系は、プロジェクトの進行管理やチームの統括を担当します。企画系は、新しいゲームのアイディアを生み出し、それを具体的なプランに落とし込む役割を担います。制作系は、ゲームのグラフィックやプログラム、音楽などの具体的な制作を担当します。以下では、これらのカテゴリごとのゲームクリエイターの職種と、それぞれが担当する仕事の内容について、より深く掘り下げて説明していきます。

マネジメント系

■プロデューサー
プロデューサーは、「プロジェクトの管理」や「旗振り」を務める職種と言えるでしょう。制作スケジュールを組んだり、進行状況の管理をしたりと、「管理・統制」に関わる仕事が中心です。また、トラブル対応もプロデューサーの役割になるでしょう。プロジェクトが大きくなるほどプロデューサーの責任は重くなり、数百人規模のスタッフをとりまとめながらゲームの完成・リリースを目指すことになります。

■ディレクター
ゲームディレクターは、主に開発チームを取りまとめる「監督・リーダー」といえる存在です。プロデューサーよりも現場寄りの役割を担うことが多く、企画・開発・テストすべての工程でスケジュール管理や品質のチェックを行います。また、人材の選出や追加、配置変更、チームの組成など一般的な「ディレクション業務」も重要な仕事です。

関連記事:
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ゲームディレクターの仕事内容は?未経験からなる方法や求められるスキルを紹介

企画系

■ゲームプランナー
ゲームプランナーは、主にゲームの企画立案から制作、リリース後の収益分析まで幅広く担当する職種です。「企画」と「リリースごとの収益分析」に注力するため、ゲームタイトルのビジネス的な成功に貢献しやすい職種でもあります。企画力や分析力はもとより、市場調査やKPI分析などのマーケティングスキルも要求されます。

■シナリオライター
シナリオライターは、ゲーム内のシナリオを制作する職種です。ここで言うシナリオとは「ゲームのストーリー展開」のみならず「背景」「世界観」などを含みます。また、シナリオの分岐点やキャラクターごとのイベント、会話パターンの構築なども含むため、ゲームの「面白さ」に直接関与する職種とも言えるでしょう。

関連記事:ゲームプランナーの仕事内容とは?将来性を解説

制作系

■ゲームプログラマー
ゲームプログラマーは、ゲームの基本的な動作(ウィンドウやキャラクターの動きなど)や、シナリオに沿ったイベント処理などを、コーディングによって実装する職種です。サウンドクリエイターとともに「ゲームエンジニア」と呼ばれることもあります。シナリオライターが作成した「シナリオ」や「イベントの内容」を具現化していくことが主な役割です。

■サウンドクリエイター
サウンドクリエイターは、ゲーム内の音響処理を担当する職種です。プレイ中に流れるBGMや効果音、3D空間を考慮した音響処理などを実装していきます。近年は、3D空間のリアルさを表現するために、数学的な知識を用いた音響処理が求められることもあり、専門性が高い職種のひとつとなっています。技術的な知識・スキルに加えて音楽的なセンスも必要になるため、初心者にはややハードルが高い職種です。

■デザイナー
デザイナーは、ゲーム内のキャラクターやオブジェクトなどをデザインする職種です。企画イメージにしたがってゼロの状態からキャラクターを作り出したり、世界観に沿うようなオブジェクトをデザインしたりと、いった役割を担います。デザインは視覚に訴えるため、プレイヤーの「体験」に直結する要素です。そのため、デザイナーの腕がゲームの人気を左右することも珍しくありません。

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ゲームクリエイターの年収

ゲームクリエイターの仕事に興味がある方にとって、もっとも気になるのが年収ではないでしょうか。以下では、ゲームクリエイターの中でも求人数が多い「ゲームディレクター」「ゲームプランナー」「ゲームプログラマー」「シナリオライター」について年収例を、レバテックキャリアで公開されている求人案件を参考に紹介します。

ゲームディレクターの年収例

ここでは、レバテックキャリアで公開されているゲームアプリケーションマーケティングを行うディレクターの年収例を紹介します。

【年収】
550〜900万円

【業務内容】
・ゲームアプリケーションにおけるプロモーションの戦略立案
・宣伝資料制作
・各メディアとの対応
・広告の費用対効果分析
・Webプロモーション

【求められる経験・スキル】
・ゲーム業界での宣伝プロモーションの実務経験者(3年以上)
・Webマーケティングの実務経験
・マネジメント経験(規模/人数は不問)
・基本的なPCスキル(Word/Excel/PowerPoint)

ゲームプランナーの年収例

レバテックキャリアで公開されているゲームプランナーの年収例を紹介します。

【年収】
450万円~

【業務内容】
・ゲーム開発、運営の仕様書作成
・KPI分析
・プロジェクト進行管理
・ゲームバランス作成、調整

【求められる経験・スキル】
・オンラインゲーム、ソーシャルゲーム、コンシューマーゲームにおける制作経験
※クオリティ管理及びチームマネジメント経験

関連記事:ゲームプランナーが持っておくと良い資格と仕事に必要なスキル

ゲームプログラマーの年収例

レバテックキャリアで公開されているコンシュマーゲームのゲームプログラマーの年収例を紹介します。

【業務内容】
・PS3、Xbox360、Wiiなどコンシューマゲームのプログラム制作
・ゲームデータコンバータソフト制作

【求められる経験・スキル】
・C/C++を用いた開発経験 3年以上
・面白いものを創りたいという熱意をお持ちの方
・世界的なフィールドで活躍できる方
・高い付加価値を有する商品の開発を志す方
・新たなハードでのゲーム開発に関心をお持ちの方
・世界マーケットでのゲーム開発に関心をお持ちの方
・最新情報に敏感で、自ら情報収集を行う方
・物理シミュレーション、クロスシミュレーションなどに興味をお持ちの方
・制作、開発環境の整備や改善に関わりたい方

【年収】
350~700万円

関連記事:ゲームプログラマーの年収は?仕事内容による違いや年収アップの方法を解説

シナリオライターの年収例

レバテックキャリアで公開されているシナリオライターの年収例を紹介します。

【年収】
350~500万円

【業務内容】
・ゲーム業界に関する記事の作成
・イベントやゲーム会社についての取材
・企画発案

【求められる経験・スキル】
・Microsoft Officeでのドキュメント作成スキル
・学歴(専門学校卒 以上)
・紙媒体での執筆経験が2年以上(ブロガーは除く)
・企業業績、株式市場、ゲームに関連する記事の執筆経験
・記事の鮮度を第一に考えられる方
・休日出勤ができる方(イベントが土日に多いため)
・真摯に仕事に向き合える方
・根性のある方

 

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どのゲームクリエイターを目指すべき?

ゲームクリエイターに興味がある方にとって、どのゲームクリエイターを目指すべきかは重要になります。ゲームクリエイターを目指す方向性は、自分自身の経験が「管理職、リーダーなどマネジメントの経験がある場合」「企画系の仕事を経験している場合」「エンジニア経験がある場合」の3つに分かれて変わります。以下では、これらのスキル・経験・適性別に「目指すべきゲームクリエイター」を解説していきます。

関連記事:ゲームテスターへ正社員で転職する方法とは?仕事内容も紹介

管理職、リーダーなどマネジメントの経験がある場合

複数の人材を取りまとめた経験があり、交渉・調整・折衝が苦にならないのであればディレクターやプロデューサーを目指すことがおすすめです。ディレクターやプロデューサーに求められるのは「全体最適を意識した視点・思考」です。したがって、常に広い視野を持ち、俯瞰的に物事を整理する思考に長けていれば、管理系のゲームクリエイターが適していると言えます。キャリアパスとしては、まずディレクターを目指し、数年かけて実績を積んだのちにプロデューサーへの抜擢を待つ、というルートが一般的でしょう。

企画系の仕事を経験している場合

ものごとの大枠を決定する作業や、導線設計、分析作業などが得意な場合には、企画系のゲームクリエイターが適しています。「アイディアを出すことが苦にならない」「自分のアイディアが徐々に大きくなることが楽しい」といった要素を自覚しているならば、プランナーを目指してみましょう。プランナーとして実績を積んでいくことで、ディレクターやプロデューサーへの道が拓けてきます。

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エンジニア経験がある場合

「トライ&エラーが苦にならない」といった適性を自覚している場合は、ゲームエンジニアが適しています。単独で開発が可能なレベルのプログラミングスキルを身に着けているならば、比較的スムーズにゲームプログラマーへの道が拓けるはずです。また、ゲームプログラマーとして経験を積んでいくと、開発チームのディレクターも視野に入ってきます。

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未経験からゲームクリエイターを目指す方法

未経験からゲームクリエイターを目指す場合、具体的にはどのような方法があるのでしょうか。未経験からゲームクリエイターを目指す方法としては「基礎スキルを身に着ける」「スクールや専門学校へ入学し、実践力を強化」「成果物の作成」「エンジニアとしての経験を積む」といった流れが一般的です。以下では、これらの未経験からゲームクリエイターを目指す方法について解説します。

関連記事:未経験からゲームプログラマーになるには?業界別採用傾向も紹介

基礎スキルを身に着ける

未経験からゲームクリエイターを目指す場合、最初に独学で基礎的なスキルを身に着けます。現在はUnityやUnreal Engine 4といったメジャーなゲームエンジンが、個人でも簡単に利用できます。こうしたゲームエンジンに触れながら、プログラミング言語の学習も並行して行います。ゲームエンジンは「コーディング無しでゲームが制作できる」ことをテーマにしているため、プログラミング言語の勉強が別途必要になります。プログラミング未経験者の場合は、Rubyなどコンパイル不要の言語が学びやすいでしょう。

関連記事:Unityでできることとは?ゲーム分野以外の活用例も紹介

スクールや専門学校へ入学し、実践力を強化

スクールや専門学校を利用することは、独学よりもスムーズにスキルを身に着けやすい方法です。スクールや専門学校に通うことで、「成果物の作成をゴールとした体系的なスキル」が身に付きます。また、独学では解決しにくいような難題を乗り越えられたり、モチベーションを維持しやすかったりといったメリットもあります。

成果物の作成

ゲームクリエイターとしての道を歩む上で、自らが制作したアプリやゲームの成果物は、その技術や才能を示す大きな実績となります。自主製作のアプリやゲームなどの成果物を実績として提示できれば、ゲームクリエイターとしての採用の可能性が高まります。特にゲーム業界未経験者の場合は、対外的に証明できる実績や経験がないため、自主制作の成果物が重要になってきます。

エンジニアとしての経験を積む

技術力を身に着けるためには、まず他の業界で1〜3年程度のエンジニア経験を積む方法もおすすめです。ゲーム業界で利用されるプログラミング言語や技術は、多くの場合、他の業界でも広く活用されています。そのため、異なる業界でのエンジニア経験は、未経験からゲームクリエイターを目指す際の大きなアドバンテージとなり得ます。

ゲームクリエイターになるための方法については、「ゲームクリエイターになるには?必要な能力や就職先、年収を解説」の記事も参考にしてみてください。また、資格の取得については「ゲームクリエイターに資格や免許は必要?職種ごとにおすすめを紹介」も参考にしてみてください。

ゲームクリエイターのやりがい

ゲームクリエイターの仕事のやりがいとは、どのようなものがあるのでしょうか。ゲームが完成したときに達成感を得られることや、プレイヤーに喜んでもらえることなどは、ゲームクリエイターにとって非常に大きなやりがいとなります。

以下では、ゲームクリエイターが仕事で感じるやりがいについて具体的に解説していきます。

ゲームが完成したときに達成感を得られる

ゲームクリエイターの仕事は体力的に要求される部分が多いものの、その中でのやりがいは非常に大きいです。アイデアをゼロベースから形にする過程は困難ですが、完成したときの喜びや満足感はその努力を補って余りあるものです。

さらに、ゲームの制作は多くの専門家が一丸となって取り組むプロジェクトになります。プロジェクトでの仕事はチーム全体の結束力を強化し、ゲームが完成したときに達成感を得られます。

関連記事:ゲームプログラマーの仕事はきつい?その理由や転職に役立つ年収事情も解説

プレイヤーに喜んでもらえる

ゲームクリエーターは、作品を通じてユーザーからの直接的な反応や声を受け取りやすい職種です。多くの人々が開発したゲームを楽しみ、ゲームが大ヒットするとゲームクリエイターは努力が報われる喜びを感じることができるでしょう。

もちろん、ユーザーからのフィードバックには改善点を指摘するものもあります。しかし、これはゲームをさらに良くしてほしいという期待から来るものです。このようなユーザーとのコミュニケーションを通じて、プレイヤーに喜んでもらえることがゲームクリエイターのやりがいにつながります。

ゲームクリエイターの将来性

ゲームクリエイターは人気職種であり、高い将来性も期待されています。その背景には、以下の3つの要因があります。

・ゲーム業界の成長
ゲームは世界中で愛される娯楽として定着しており、その需要は増加の一途を辿っています。この流れは、ゲーム業界が今後も進化し、ゲームクリエイターの役割や影響力が増すと予測されています。

・VRの台頭
VR(バーチャル・リアリティ)技術は、ゲームに新たな可能性をもたらしています。VRは、ゲームをよりリアルで臨場感あふれるものにします。そのため、VRに関する知識や技術を持つゲームクリエイターの需要が高まっています。

・ソーシャルゲームの増加
スマートフォンの普及に伴い、ソーシャルゲームの人気が急上昇しています。ソーシャルゲームでは、多くのキャラクターが登場するゲームが多く、ゲームクリエイターの需要も増加しています。

これらの要因から、ゲームクリエイターはゲーム業界の発展とともに、その重要性を増していくことが予測されます。

まとめ

この記事では、ゲームクリエイターの仕事に興味がある方に向けて、ゲームクリエイターの種類と仕事内容、年収、なるためのステップ、将来性などを解説しました。

ゲームクリエイターとは、スマートフォン・PC・コンシューマーを問わず、ゲームの企画・制作などに携わる職種の総称です。それぞれの職種によって仕事内容や適性が異なるため、どの職種を目指すかを明確にすることが大切です。ゲームクリエイターの仕事に興味がある方は、この記事を参考にゲームクリエイターへの転職を目指してみてはいかがでしょうか。

ゲームクリエイターに関するよくある質問

ゲームクリエイターの仕事に興味がある方には、さまざまなゲームクリエイターに関する質問があるでしょう。ゲームクリエイターに関するよくある質問としては、ゲームクリエイターの仕事内容やゲームクリエイターに向いている人の特徴、ゲームクリエイターの一日の仕事の流れなどがあります。以下では、これらのゲームクリエイターに関するよくある質問について回答します。

Q1. ゲームクリエイターの仕事内容を教えてください。

ゲームクリエイターは、ゲームの企画から制作、進行管理、デザイン、コーディングなどに携わる職種の総称です。そのため、「ゲームクリエイター」という言葉だけでは、どの段階や工程を主に担当している職種かが明確ではありません。ゲームクリエイターの職種は「マネジメント系」「企画系」「制作系」の3つのカテゴリに分けられます。これらのカテゴリによって、仕事内容が異なります。

Q2. ゲームクリエイターに向いているのはどんな人ですか?

ゲームクリエイターに向いているのは、ゲームが好きでゲーム制作への情熱がある人です。また、プロジェクトチーム内での連携を重視するコミュニケーション能力も必要になります。また、責任感を持ち、一つ一つの作業を丁寧に進める姿勢も求められます。さらに、ゲームだけでなく、多様な芸術や文化にも興味を持ち、アイディア豊かな人も当てはまります。

関連記事:ゲームプログラマーに向いてる人とは?求められるスキルや転職のポイントについて解説

Q3. ゲームクリエイターの一日の仕事の流れを教えてください。

ゲームクリエイターの一日の仕事の流れの例は、以下のようになります。

10時 出社
メールやチャットの確認、スケジュール確認

11時頃 ミーティング
進捗確認や情報共有

13時頃 ゲーム制作
仕様書に基づくゲーム制作、パラメーターの調整など

18時以降 退社または残業
納期前やバグ発生時には残業が増えることもあります。

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