国内での需要減は本当?今後プラントエンジニアを目指すなら把握しておきたい国内外の事情プラントエンジニアリングとは?将来性や仕事内容を紹介

最終更新日:2022年7月25日

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プラントエンジニアリングとは、プラントの企画、設計、建設、施工管理、保守など複数の業務の総称です。また、プラントエンジニアは、さまざまな産業において、これら複数の業務に携わるエンジニアです。プラントエンジニアは専門性が高く、国内外で一定のニーズがある一方、高齢化が進んでいます。近年は人材不足に陥っていることから、将来性は高いと言えそうです。

ここでは、プラントエンジニアへの転職を考えているエンジニアに向けて、プラントエンジニアの現状と将来性について解説します。

1. プラントエンジニアリングとは?

プラントエンジニアリングの定義とプラントエンジニアの仕事について解説します。

プラントエンジニアリングの定義

プラントエンジニアリングとは、プラントの企画・設計・調達・建設工事・施工管理・保守等の業務など、プラント(製造設備を含む工場)に関する仕事の総称です。また、一言でプラントエンジニアリングを言い表すならば、「工場内に設備を設置し、内部を制作物に合わせてシステム化すること」となるでしょう。

プラントエンジニアリングは業務規模が大きく、数年単位のプロジェクトが大半です。プラントエンジニアリングが行われる業界としては、石油・科学・発電・製鉄・環境などがあります。

2. プラントエンジニアの需要と今後の将来性

プラントエンジニアの将来性について解説します。プラントエンジニアリング業界は、国内と国外、産業分野によって事業が異なります。

国内は停滞気味、国外は成長中

日本国内では、高度経済成長期~バブル期において旺盛なプラント需要が発生していました。そのため、プラントエンジニアが大量に育成されたものの、バブル崩壊で大規模プロジェクトが減り、人材が育っていないという実情があります。ただし、プラントエンジニアの高齢化が進み、若手は希少であるために参入障壁はそれほど高くないでしょう。

ちなみに、国内のプラントエンジニアリング業界は成熟気味であり、将来的に大きな伸びは期待できない状況です。これに対し、海外は将来性の高い地域が多いです。特に中東や東南アジアは成長が続いており、語学力さえあれば海外プロジェクトで経験を積むことができます。したがって、国外にも目を向けることができれば、将来性があります。

新分野でプラント需要が発生

近年は、石油以外のエネルギー分野でプラント需要が発生しています。太陽光発電や液化ガス、水処理プラント、環境プラントなどが該当し、今後も徐々に需要が伸びていくと予想されます。また、プラントエンジニアリング業界は、新技術が広まるタイミングで旺盛な需要が発生するという特徴があります。

過去にもLEDや液晶などの普及期にプラント需要が発生しているため、新しい技術分野の登場が、経験を積むチャンスと言えそうです。

国内のメインは既存プラントの改修、改造需要

プラントは数年~数十年単位で稼働させるため、改修・改造需要が一定間隔で発生します。したがって、新規プロジェクトは少ないものの、改修の技術的コンサルティングや、完成後のメンテナンスに対する需要は底堅いのです。

自動化・デジタル化に対応できれば将来性は十分

近年は自然災害などによる損失を回避するために、運転・保守の自動化やデジタル化を進める動きが活発になっています。さらに、プラント運転で得られたビッグデータをもとに最適な制御・メンテナンス・部品交換などを算出するサービスも開始されています。

こうしたサービスでは、ITやAIなどデジタル関連技術が使われており、ITに強いプラントエンジニアであれば、将来性は高いと考えられます。

3. プラントエンジニアの仕事内容

プラントエンジニアは、次のような仕事を担います。

プラントエンジニアリングの仕事の工程

提案

顧客の生産する製品の種類、規模などから適切なプラントを提案します。

見積

プラント設置までのコストを積算し、見積もりを作成します。

設計

まず、プラントの基本性能や設備配置を決める「基本設計」を行い、次に設備の詳細仕様と配置を決める「詳細設計」を行います。

調達

資材や設備機器の選定・発注を行います。設備機器の大半は既製品ではなく、設計に合わせた「特注品」です。したがって、納期をしっかりと確認し、調整していかなくてはなりません。また、設備機器を現場に搬入する際には、受入検査も担当します。

工事

工場の建設工事を行ったのちに、設計した機器の設置と各種工事を行います。

プラントエンジニアが担当する業務範囲

プラントエンジニアは、上記のうち設計フェーズにおいて、次のような作業を担当することが多いでしょう。

プロセス設計

プロセス設計では、プラント全体の作業の流れを設計します。火力発電所であれば、水を沸騰させて水蒸気を作り、水蒸気がタービンを回して電気を生み出す、といった具合に一連の作業が行われます。

このとき、温度圧力や水頭計算などを用いて細かいパラメータを考慮し、物理的に無理・矛盾のないプラント内の流れを作るのが、プロセス設計です。プロセス設計では、「流れ図」や「プロセスデータ」などを作成します。

土木・建築設計

工場を建設する予定の敷地に対して、基礎の設計を行い、杭基礎図や建築図を作成します。このとき、建築物や機器をおいても問題のない基礎となるように設計を行います。

配管設計

プロセス設計で得られたデータをもとに、配管・機器設計を行う工程です。配管の形状や流体に応じた材質の選定も必要です。配管形状はプラントの外観上、最も印象に残りやすい部分であることから、見た目も重要な要素です。

電気・計装設計

電気設計では、プラント全体の電気の配分、電灯・通信装置などを設計します。また、計装設計は、プラントの計測機器や制御システムを設計する工程です。電気設計では「単線結線図」を、計装設計では「システム構成図」などを作成するのが一般的です。

防消火関連の設計

防火・消火のための設備設計を行います。具体的には、散水節義やガス検知器などが該当します。

機器設計

プラント内に設置する静機器・回転機・コンベヤなど、産業機械を設計する工程です。

4. プラントエンジニアに求められるスキル

プラントエンジニアに求められるスキルについて解説します。

プラントに関する専門知識

機械、化学、電気、建築・土木など、各プラントに特化した専門知識が必要です。そのため、対象のプラントによって必要な専門知識は異なります。専門知識のレベルとしては、理工学部の学士以上のレベルが求められます。

大学の理工学部を卒業し、大学院に進学したのちにプラントエンジニアになるケースが多いです。

テクニカルスキル

プラントエンジニアの基礎スキルともいえるが「テクニカルスキル」です。テクニカルスキルとしては、土木・化学・電気・機械など産業ごとの専門知識がベースとなります。大学の工学部レベルの知識が求められるため、理系学部出身の人材が有利です。また、設計スキルも備えておく必要があります。

マネジメントスキル

プラントエンジニアは、現場監督のような役割を担うこともあります。現場作業員や職人と適切にコミュニケーションをとりつつ、現場の施工管理を進めていくわけです。そのため、マネジメントスキルは必須と言えるかもしれません。

プラントエンジニアリングはプロジェクトの規模が大きいだけに、ミスや開発の遅れが大きな損害を生み出してしまいがちです。納期と品質を遵守するためには、現場スタッフとの連携・コミュニケーションが重要になります。

英語をはじめとする語学力

プラントエンジニアリング業界では、海外でのプロジェクトに参画することも珍しくありません。したがって、一定の語学力が求められることがあります。特に英語力があると、参画できるプロジェクトの幅が広がるでしょう。

コミュニケーションスキル

プラントエンジニアは機械メーカー、クライアント企業の担当者、社内の各部署などとたびたびコミュニケーションを取る必要があります。連係ミスが業務非効率化につながることはもちろん、損害につながってしまうこともあるでしょう。

そのためコミュニケーションスキルはプロジェクトを円滑に進めるうえで欠かせません。プロジェクトには多くの人がかかわるので、いろいろなタイプの人と臨機応変にやり取りする適応力も同時に必要になります。

5. 未経験からプラントエンジニアに転職するには

プラントエンジニアには特殊な技術、知識が求められます。難易度が高いことは上でご説明した通りです。これを踏まえたうえで、未経験からプラントエンジニアに転職する方法をご説明します。

未経験可の転職求人に応募する

プラントエンジニアは高いスキルが求められる傾向にありますが、現在は高齢化の影響で未経験者に対して門戸を開く企業もあります。そのため、未経験可の転職求人を探して応募するのが良いです。仮に待遇があまり良くなかったとしても、そこでキャリアを積めば経験者になれます。

経験者になれば今後さらに転職することも可能なので、まずはプラントエンジニアとして経験を積むことが最優先でしょう。

技術者派遣から正社員を目指す

技術者派遣とは、派遣会社に登録し、派遣会社から紹介を受けてプロジェクトに参画する働き方のことです。一定期間プロジェクトに参画した後、再度別の派遣先を紹介されるのが一般的です。技術者派遣なら正社員よりも採用のハードルが低いので、まずは技術者派遣から始めるのもおすすめです。

実績を積むことでプロジェクトからの引き抜きを狙う、実績をもとに再転職をする、といったことが可能になります。

資格の取得を通してスキルを磨く

資格を取得することで、スキルアップを図りつつ客観的なスキル証明にもなります。具体的にどのような資格を取得するのが有効なのか、おすすめのものをピックアップしてご紹介します。

管工事施工管理技術士

管工事施工管理技士とは、管工事の施工管理における専門的な国家資格です。管工事施工管理技士には2級と1級がありますが、合格するためにはいずれも受験資格が必要になります。受験資格の詳細は割愛しますが、実務経験や学校で勉強した経験が求められます。

管工事施工管理技士は受験資格を満たしている人であれば取得すると有利というものなので、逆に言えば受験資格を持たない方は別の資格を検討してください。プラントエンジニアを目指すうえで必須というわけではないので、受験資格がない場合も気にしなくて良いでしょう。

機械設計技術者

機械設計技術者は一般社団法人日本機械設計工業会が実施する民間資格です。3級から1級まであり、3級は誰でも受験できます。2級と1級は実務経験が必要になります。プラントエンジニアを目指しているがまだ実務経験がない方は、3級がターゲットになるでしょう。3級の試験内容は、機械力学、制御工学、工業材料、材料力学などです。

CAD利用技術者

CADとは設計や製図のツールのことです。プラントエンジニアはCADを使って設計するので、CADのスキルは欠かせません。CAD利用技術者試験は2次元CADと3次元CADに分かれています。そして2次元CADには2級と1級、3次元CADには2級、準1級、1級があります。

TOEIC

プラントエンジニアは海外からの需要も大きいです。そして海外で働くためには語学力も必要になります。どの言語が使用されるかは国によって異なりますが、他国のプラントエンジニアも国際的に働いている人材であれば英語を扱える可能性が高いです。

英語が共通語になっているので、TOEICで点数を取っておくと役立ちます。転職の際のアピール材料にもなるでしょう。

6. プラントエンジニアの年収

プラントエンジニアの年収は統計データによって異なりますが、平均年収は560万円程度です。プラントエンジニアの平均年収は建築、土木系エンジニアの中でもトップの水準です。また1,000万円以上の年収を得ているプラントエンジニアもいるので、スキル次第で高収入を狙えます。

7. プラントエンジニアのキャリアパス

プラントエンジニアはエンジニアとして現場で作業経験を積んだ後、マネジメント側に昇進していくキャリアパスが一般的です。また他には類似する分野である、再生可能エネルギーの分野に転職するケースもあります。

いずれにしても、スペシャリストとして技術を極めるよりも、マネジメント側にキャリアアップした方が待遇が良くなる可能性が高いでしょう。

8. まとめ

プラントエンジニアは、さまざまな産業でプラントの企画、設計、建設、施工管理、保守など複数の業務に携わるエンジニアです。専門性が高く、国内外で一定のニーズがあります。国内のプラントエンジニアリング業界は成熟気味で改修・改造需要が中心である一方、海外には将来性の高い地域が多いです。国外にも目を向けることができれば、将来性は決して低くないといえます。

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