- 大手企業への転職を成功させる方法
- 子会社・関連会社から大手企業へ転職するには
- 第二新卒・中途採用などケース別の大手企業への転職市場状況
- 大手企業へ転職するメリット・デメリット
- 後悔しないために大手企業への転職で知っておくべきこと
- ブラック・優良企業かの見極めポイント
- 大手企業に関するよくある質問
- まとめ
大手企業への転職を成功させる方法
大手企業のITエンジニアの中途採用では、中小企業やベンチャー企業とは重要視される部分が異なる傾向にあります。特に、下記の3点は長所として評価されるポイントとなりますので、面接の際にはアピールに努めましょう。
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・コミュニケーションスキル・特定の分野に特化する
・活躍したい分野・職種で3年以上の実務経験
また、大手企業への転職を目指す場合には、下記のポイントを踏まえて転職活動することで成功率が高まります。一つ一つは特別なことではありませんが、重要な内容となるため、あらためて確認して対処を欠かさないようにしておきましょう。
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・自己分析を行い、採用条件・求める人物像とのマッチングを確認・募集の増える時期に転職活動を行う
・書類・面接対策の入念な実施
・複数企業に並行して応募
・転職エージェントの活用
それぞれについて詳しく説明します。
コミュニケーションスキルを磨く
大手企業のITエンジニアの仕事は、中小企業・ベンチャー企業と比べて管理や営業寄りの仕事が多いです。そのため、下請け企業や協力会社を取りまとめるコミュニケーション能力が求められます。
これまでの仕事で、どのような立場でどのような相手とコミュニケーションをとってきたかを振り返り自分のコミュニケーションスキルを分析してみましょう。現状のコミュニケーションスキルの改善点や改善するための方策までを用意することで、大手企業への転職の際にもアピールできるポイントとなります。
特定の分野に特化したスキルを身につける
大手企業の業務は細分化され、それぞれの担当範囲は偏ることが多いため、広い範囲の経験より一定の範囲に特化したエンジニアが評価される傾向にあります。例えば特定の業界に長年勤めている、専門知識を有しているなどをアピールすると選考に通りやすくなるでしょう。
活躍したい分野・職種での実務経験を3年以上積む
転職して活躍したい分野や職種での実務経験は、大手企業への転職でもアピールポイントとなります。一定のスキルを示せること、実際に働いてきていることによってその仕事に対する強い思い入れを伝えることができます。
よく基準とされるのが3年という期間です。同じ仕事を3年以上続けたことは、粘り強さを持ち、早期退職のリスクが低い人材と評価されます。なお、年数については一般的な基準であり、企業によっても変わってくるところです。
自己分析をして採用条件・求める人物像に合っているか確認する
就職活動や転職活動においては、自己分析を行うことは必須です。さらに、大手企業への転職の場合には、大手企業の求める人材と自分がマッチしているかを見極めなくては、成功は難しいでしょう。
自己分析により転職活動の軸を確認し、大手企業への転職を本当に望んでいることも確認しなおします。なぜ転職したいかを掘り下げることは、面接や資料での自己アピールの内容と必然的に関連しており、説得力を持たせることにつながります。また、転職後にミスマッチに気づいてもその労力は戻ってこないため、自分が後悔しないためにも確認が重要です。
募集の増える時期を見極める
転職にあたって、募集が増える時期を見極めることで効率的に活動が可能です。自分がスキルを持ち、転職したい企業にとって有用な人材であっても募集されていなければ転職するのは難しいです。
企業や職種、中途と第二新卒などによって違いがあり、通年で募集していることもあります。しかし、第二新卒に関しては、一般的には1月~3月と4月~6月の期間に募集が増えます。1月~3月は年度末での異動や退職による人員の補充、4月~6月は新卒採用者の内定辞退や離職の人員の補充があるためです。
企業の人員募集の事情については、外部からは知ることは難しく、転職エージェントの持つ情報を活用するとよいでしょう。転職エージェントは付き合いのある企業の募集状況に詳しく、時期に関しても情報を持つことが多いためです。
書類・面接対策を入念に行う
書類・面接対策は、転職活動では基本的な準備の一つです。
特に大手企業への転職活動では、応募者が多いケースもあります。書類や面接でのアピールは、よくある内容だと多くの応募者の中に埋もれてしまう可能性が高まります。また、書類の些細なミスや質疑応答への準備不足は、他者と比較する際にマイナスポイントとして目についてしまいます。自己分析から志望動機や自己アピール、想定される質疑応答などをしっかり準備しておきましょう。
書類では記述ルールに従い、丁寧な記述を行います。面接では言葉遣いや立ち居振る舞いに気を付けましょう。社会人としての基礎の部分もおろそかにしないことが重要です。
複数の企業に並行して応募する
大手企業への転職活動は難易度が高く、採用までには複数社の選考を受けなければならないこともあります。一社ずつ複数の企業に応募して、結果が出るまで待っていては多くの時間がかかってしまうでしょう。
限られた期間で転職に成功するためには、選考が不採用になることも考慮して、並行して複数の企業に応募すると効率的です。ただし、複数の企業に応募して、それぞれの企業に向けた転職活動の質が下がってしまっては本末転倒。自分のキャパシティの中で対応できる範囲を見極めておくことも必要となります。
転職エージェントを活用する
大手企業が重視するポイントである、コミュニケーションスキルや一定領域への特化については、自己分析だけではなく客観的な視点でのチェックも有効です。転職エージェントと相談することで、重視するポイントを効率的に育てることが可能となります。
転職エージェントは、多くの転職活動に立ち会っており、自己分析や書類作成、面接に関するノウハウを持っています。大手企業への転職成功事例も持っているため、適確なアドバイスが可能です。
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子会社・関連会社から大手企業へ転職するには
大手企業には子会社・関連会社と呼ばれる会社が存在することがあります。そして、ケースバイケースではあるものの、子会社や関連会社から大手企業本体への人事異動を行っていることもあります。大手企業の子会社・関連会社に入社し、その後大手企業への転職(異動)を狙うというのも、大手企業への転職を実現させる作戦の一つです。
本項では、大手企業の子会社・関連会社から大手企業本体への異動を実現するための方法について紹介します。
上司・人事との面談で希望を伝える
まずは、人事異動に関する権限を持った上司や人事担当者に大手企業本体への異動希望があることを伝えましょう。期末の人事評価や面談の機会を利用します。企業が仕組みを持っていれば、検討対象となる可能性はあがります。希望が伝わらなければ、俎上にも乗らないでしょう。
また、異動の希望を伝えることで必要となるスキルや実績を聞けるかもしれません。大きな権限を持つ担当者にも目星は付けやすくなります。
注意が必要なのは、大手企業本体への異動希望は、現状の会社・仕事に満足していないことを伝える意味も持ってしまうことです。上手くフォローできるよう言葉を選んで伝えましょう。
異動に必要なスキルを確認し身につける
子会社・関連会社では本体の大手企業の業務の一部を担当していることが多く、本体ではさらなるスキルが必要とされます。本体の企業ではどのような業務をしており、スキルが求められるのかを確認し、習得しましょう。
例えば、エンジニアとして担当する業務範囲は広く、責任範囲は大きくなるでしょう。開発業務だけでなく、管理業務への対応も必要となるかもしれません。まずは必要となるスキルの確認から始めます。
第二新卒・中途採用などケース別の大手企業への転職市場状況
転職でも第二新卒での転職、中途採用などのケースで市場状況には違いがあります。大手企業への転職市場の状況について紹介します。
第二新卒は新卒同様ポテンシャルが認められニーズが高い
大手企業では従業員の数も多く、新卒での採用人数も企業の規模に沿って変わります。しかしながら、必ずしも全ての新卒採用者が大手企業に残って、以降も戦力となるとは限りません。人数が多い分、変動も激しくなります。
企業にとっては新卒採用者などの若い従業員が未来を支えるリソースです。この新卒採用者の欠員補充や人材補強に、大手企業では第二新卒を採用するケースも多々あります。現状スキルはあれば歓迎されますが、新卒のエンジニアと同様にどちらかと言えばポテンシャルが重視されます。同業種での経験があり、ポテンシャルもアピールできる第二新卒のエンジニアのニーズは高いです。
中小企業からの中途採用は専門知識の高さを求められる
大手企業が中小企業出身のエンジニアから中途採用を行う場合には、専門分野に関する高いスキルを求められる傾向があります。中途採用の場合には、採用後に大手企業での仕事の仕方を覚える必要があり、その分専門分野での活躍が見込める人材でなければメリットが薄いためです。
このため中途採用で大手企業を目指すエンジニアは、専門的なスキルの向上、知識の習得を行い、その後の活躍をアピールすることが重要になります。
女性も性差なく受け入れられる傾向にある
男女雇用機会均等法が定められてから、法的に従業員の募集に性別を設けることは認められていません。特にコンプライアンスを重んじる大企業にとっては、この点は守られています。
また、ITエンジニアの業務では性別による成果に差は他の仕事と比べて出づらいです。IT人材の不足も背景に、IT業界では女性エンジニアは一般的になっています。
大手企業への転職では職種によっては学歴が考慮されることもある
大手企業は多くの人に魅力的な職場であり、応募人員をある程度選びます。その際の基準として学歴のチェックが行われます。特に、総合職や一般職の場合には学歴は分かりやすいフィルタとなるためです。
しかしながら、エンジニアは技術職であり、転職の場合には学歴よりも実務経験やスキルが重んじられる傾向があります。学歴もチェックすることもありますが、実際のこれまでやってきた仕事の方が、実力を明確に示すためです。
大手企業へ転職するメリット・デメリット
大手企業では中小企業やベンチャー企業と待遇や環境に関して様々な差異があります。大手企業へ転職する際のメリット・デメリットを確認していきましょう。
メリット
大手企業に転職する際のメリットを3つご紹介します。
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・中小企業に比べて給与が高い・大規模プロジェクトの経験が得られる
・比較的安定している
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
中小企業に比べ給与が高い
大手企業の給料は中小企業と比べて高い傾向にあります。具体的には約100~300万円ほど差があり、同じプロジェクトに参加しても上流工程の大手企業の方が給料は高くなります。SEとしての知識や経験が豊富でも必ず稼げるわけではないので、給料を上げたい場合は大手企業がおすすめです。
大規模プロジェクトの経験が得られる
大手企業に転職すると、中小企業では参加できなかった規模のプロジェクトを経験できる可能性が上がります。大手企業は実績による社外からの信頼があるため、銀行などの障害が発生した際の影響範囲が大きいプロジェクトを任されるケースも多いです。中小企業では得られない経験は自身にとってプラスになるでしょう。
比較的安定している
大手企業は金融などの継続案件などがあるため、中小企業と比べて業績が安定する傾向にあります。しかし、近年では大手企業でも将来が安定しているとは限りません。大手企業だからといって業績を無視しないようにご注意ください。
デメリット
大手企業に転職するメリットを確認したところで、ここからはデメリットをご紹介します。当然、大手企業に転職することは良いことばかりではありません。ここでは3つご紹介します。
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・自由が利きにくい・仕事の成果を実感しにくい
・テクニカルスキルが身につきにくい
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
自由が利きにくい
大手企業のプロジェクトは大規模になることが多いため、承認フローが多段階になりがちです。そのため、簡単な許可を得るだけでも数日かかることがしばしばあります。
また、大組織では秩序を守るためにルールが重んじられます。中小企業ではそこまで形式にこだわらなかったことでも、ルールが厳重に定められており、ルールに従った行動が求められます。
仕事の成果を実感しにくい
大手企業のプロジェクトは関係者が非常に多いため、個人の成果をなかなか感じられません。そのため仕事でやりがいを感じにくいかもしれません。
また、プログラミングの機会も少なく、資料作成や書類確認の時間が増えることが多いです。中小企業やベンチャー企業のほうが、設計・開発などに触れやすく即戦力として活躍できる機会が多いため、仕事の成果は大手企業のほうが実感しづらいといえます。
テクニカルスキルが身につきにくい
大手企業のプロジェクトは継続的案件が多いため、前例の踏襲を繰り返し非常に古い技術を使用している場合もあります。大規模な金融システムなどは1からの開発が難しく、不測の事態が発生した際の影響範囲が大きいため、リスクを考慮して大幅な刷新は避ける傾向にあることなどがその理由です。
そのため、最新技術などを身につけづらく、エンジニアとしてスキルアップしていくには自助努力が必須となるでしょう。
後悔しないために大手企業への転職で知っておくべきこと
大手企業に転職しても、想像と現実のギャップで後悔してしまうケースもあります。大手企業に転職した際にギャップを感じないための注意点を確認していきます。
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・自分のやりたい仕事に就けるとは限らない・物事の決定に時間がかかる
・得られるスキルに偏りが出る場合がある
・企業独自の文化、風習が合わない場合がある
・社内ルールが厳格に定められている場合が多い
・周囲の従業員のレベルが高い
・部署により業務量にばらつきがある
・人間関係の悩みが生まれやすい
・仕事の進め方に不満を抱く可能性もある
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
自分のやりたい仕事に就けるとは限らない
大手企業には、様々な企業で実績を残した有能な社員が集まります。そのため自身のスキルがどんなに優れていても、優遇されてやりたい仕事に就けるとはかぎりません。
大手企業では割り当てられた仕事で成果を出し続けて評価される必要があります。なかなかプラスアルファの領域に挑戦できないこともあるでしょう。
また、エンジニアの転職の場合、大手企業では開発業務よりも管理業務や顧客との折衝といった営業職に近い業務が増えることがあります。ギャップが発生しないよう、転職先の職務での仕事内容が想定通りかは確認しておくべきポイントです。
物事の決定に時間がかかる
大手企業になるとプロジェクトや業務の意思決定に様々なフローが絡み合い、多くの時間がかかります。そのため、中小企業やベンチャー企業と比べて仕事のテンポは落ちるでしょう。場合によっては物品の購入や各種手続きの申請など、なかなか承認が通らず煩わしく感じることもあると想定しておきましょう。
得られるスキルに偏りが出る場合がある
大手企業では大規模の案件に長期間関わることが多いため、得られるスキルや経験に偏りが出る場合があります。また、中小企業やベンチャー企業と比べて古い技術を使う傾向にあるため、AIやVRといったトレンド技術に触れる機会が減ります。一方で特定分野のスペシャリストになりたい方は大手企業が向いていると言えるでしょう。
歴史ある企業では文化が根づいている
大手企業の中には歴史ある企業も多く、これまでの長い年月の間に独特な文化や風習が生まれ根付いていることがあります。年功序列による評価制度、プロパーを必要以上に重んじる、アットホームさを求めるがゆえに休日のイベント参加が断れない、など様々です。
転職前に、これらの習慣を知ることは難しい部分もありますが、事前に分かったことについては馴染めるかどうかを検討しておきましょう。
社内ルールが厳格に定められていることが多い
大手企業では属人化を避けるべく、仕事について厳格なルールやマニュアルを定めているケースも少なくありません。ルールに沿わないイレギュラーな行動が認められず、柔軟性や応用性に欠けるように感じる場合もあります。
大きな組織で仕事をする上で必要な部分でもあるのですが、エンジニアとしての仕事のなかでルールやマニュアルを窮屈に感じる方の場合には、注意しておくポイントになります。
周囲の人のレベルが高い
大手企業の厳しい選考、入社後の競争を勝ち抜いてきた従業員は優秀な人物であることが多く、転職してきたエンジニアは周りのレベルが高く委縮してしまう可能性もあります。特に企業内での仕事の仕方、ルールが身につくまでは、周囲の雰囲気に押されて実力が発揮できない場合もあります。転職後に周囲の雰囲気に呑まれて委縮してしまわないか、リサーチが可能ならばしておきたいところです。
業務量にばらつきがある部署も存在する
大手の企業は組織が専門性により細分化される場合もあり、部署によって業務量にバラつきがあることもあります。業務のピークや評価などにも差があるはずですが、不公平感を感じてしまう方の場合には注意が必要です。モチベーション低下につながらないよう注意しておきましょう。
人間関係の悩みが生まれやすい
大手企業では所属する従業員は多く、仕事で関連する人も多くなります。多くの人と関わりができ、複雑な人間関係に悩みを持つエンジニアもいるかもしれません。特に大手企業では部署間でのパワーバランスなどが関わることもあります。
仕事の進め方に不満を抱く可能性もある
企業によって変わってくるところですが、厳格なルールや複雑な人間関係、部署間でのパワーバランスなどが影響し、仕事の進め方にも影響が出ることがあります。特にエンジニアの場合には論理的な考え方をする方も多く、そのような場合には大手企業のスムーズにいかない仕事に不満を感じることにつながりかねません。
ブラック・優良企業かの見極めポイント
ブラック企業と優良企業はどのように見極めればよいのでしょうか。一概には判断できませんが、転職に際してチェックしやすいポイントを紹介します。
社員の年齢構成
所属する従業員の年齢層の構成には注意が必要です。構成年齢のバランスが悪い場合には、転職後に苦しむこともあり得るためです。バランスよく、各世代層の従業員が所属していれば優良な企業の一つの条件を満たしているといえるでしょう。
新卒から20代が少ない場合には、転職後に若手に向けた仕事が多く向けられ必要以上に負荷がかかる可能性が高まります。
30代、40代の中間層は企業にとって業務を中心的に支え、近い将来の幹部候補となる世代です。この世代が少ない場合には、企業の将来性が危ぶまれます。
また、ベテラン層が少ない場合も、従業員の定着率が低く、長く働ける会社ではないということにつながりえます。ただし、会社自体が若くベテラン層まで人材が到達していないケースもあるため、創業年とともに確認をとっておきましょう。
募集頻度
あまりに従業員の募集頻度が高い場合は、人材が定着しづらい企業の可能性があります。一概にいえる問題ではないのですが、ある程度の規模のある企業で絶え間なく従業員の募集をしているケースが該当します。
ただし、事業が順調に拡大しており、常に人材募集されている状況もあり得るため内容を確認しておきましょう。
採用条件と給与
採用条件および給与については職種と年齢、スキルなどにより一般的には相場があり、相場から大きく外れている場合には何らかの事情が隠れている可能性があります。並外れて高給の場合には、そうでなくては従業員が来ないという事情が見え隠れしているといえます。
学歴・職歴不問、未経験者歓迎、高収入などの条件が重なる場合には、その理由を詳しく調べてみる必要があります。
大手企業に関するよくある質問
エンジニアの大手企業への転職について、よくある質問と回答をまとめました。転職を検討する参考になれば幸いです。
Q1. 大手企業に就職・転職するのは難しいですか?
中小企業やベンチャー企業への就職・転職と比較して難しいといえます。比較的高収入で充実した福利厚生といった条件面、仕事の面でも大きな規模の現場に関われるといった魅力的なポイントを持つことにより、競争率が高くなるためです。また、大手企業ほど新卒採用を重視しているため、中途での転職枠が小さい傾向も、転職が難しい理由の一つです。
Q2. 大手企業の中途採用率を教えてください
厚生労働省の令和元年「中途採用に係る現状等について」新卒・中途採用の比率(2017年度)P.8によると、大手企業(従業員5000人以上)の新卒:中途の比率はおよそ63:37、対して全体の新卒:中途の比率は35:65でした。企業規模別でも、規模が大きいほど新卒採用の比率が高い結果となっています。
Q3. 大手企業と中小企業の違いを教えてください
大手企業については法律上明確な指定はなく、中小企業よりも大きい規模の企業が大手企業と呼ばれています。一方、中小企業は中小企業基本法により社員数または資本金が一定以下の企業と定義されています。サービス業の場合には資本金5000万円以下または従業員100人以下の企業が該当します。
まとめ
中小企業やベンチャー企業で勤めている方の中には、大手企業へエンジニアとしての転職を検討されている方も多いでしょう。転職活動は、きちんと情報収集や分析を行うなどして慎重に進めなければ失敗や後悔に繋がる恐れがあります。
大手企業への転職活動では、中小やベンチャーへの転職の場合と条件や準備内容が大きく変わってきます。それぞれの特徴を把握し満足度の高い転職を実現しましょう。
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