需要増の一方で取得者はそれほど多くない?AWS認定資格の「狙い目」を紹介AWS認定資格で年収アップは可能?転職における市場価値とは

最終更新日:2023年1月11日

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クラウド活用が当たり前になる中で、クラウドエンジニアの需要が増加しています。特にAmazon社が運営する世界最大規模のクラウドプラットフォーム「AWS」は、多くの企業が採用しはじめており、エンジニア需要が伸び続けています。AWSには知識とスキルの証明のために認定資格制度が設けられているため、市場価値が高い資格を見極めながらスキルアップを図りたいところです。ここでは、AWS認定資格を取得して年収アップを考えている方に向けて、AWS認定資格の市場価値について解説します。

AWS認定資格を一覧で紹介

まず、2022年時点でAmazonが提供しているAWS認定資格を紹介します。

入門・初心者レベル

クラウドプラクティショナー

入門レベルのAWS認定資格で、awsとクラウド全般の基礎知識を身に着けたい方が対象です。AWSプラットフォームに関する基本的な知識が問われる試験で、出題数は65問(複数選択または複数応答)、試験時間は90分です。

受験対象はAWSクラウドに6ヶ月触れている人となっていますが、AWSクラウドの無料利用枠があることや無償のオンライントレーニング、書籍などが充実しているため、未経験者でも、一か月程度の独学で合格できるレベルです。

実務者レベル(経験1~3年)

AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト

1年以上のAWSを用いた設計や提案などの経験を持つ方が対象です。クラウドとAWSの基礎知識のほか、コスト効率および耐障害性の高い分散システムの設計など、より実践的な問題が出題されます。出題数は65問(選択肢式または複数回答式)、試験時間は130分です。

AWSサービスに関する知識だけでなく、実際にシステムの設計やセキュリティの設定、マネジメントコンソールやコマンドラインインターフェースなどのツールの使用について問われます。実際に自分でAWSクラウドを利用し、ベストプラクティスに沿ったシステムを構築しておくとよいでしょう。

AWS認定SysOps アドミニストレーターアソシエイト

AWSクラウドを管理するシステム管理者向け認定資格です。最低1年のAWS実践経験をもつ方が対象となっています。出題数は65問(単一選択/複数選択/試験ラボ)、試験時間は180分です。

ソリューションアーキテクトがシステムを設計・構築するのに対し、SysOps アドミニストレーターは構築されたシステムを管理し、適切に運用することが目的です。管理ツールの使用はもちろん、ネットワークやセキュリティについて十分な理解があることが求められます。

AWS認定デベロッパーアソシエイト

AWSクラウドベースに実装するアプリケーションの開発実務を1年以上経験している方を対象としている資格です。出題数は65問(選択肢式または複数回答式)、試験時間は130分です。

AWSクラウドにアプリケーションを開発、デプロイ、デバッグする以外にも、サーバーレスアプリケーションの開発、AWSサービスのAPIやSDKを利用したコードを記述する能力が問われます。

プロフェッショナルレベル(経験2年以上)

AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナル

2年以上AWSクラウドアーキテクチャの設計およびデプロイを経験している方を対象にしています。AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトの上位資格にあたり、出題数は75問(択一または多岐選択式)、試験時間は180分です。

AWSクラウドだけでなくWindowsやLinux環境に対する知識、ビジネス要件に基づいたアーキテクチャの設計および提案、およびAWSテクノロジーを使用してのハイブリッドクラウドアーキテクチャを設計する能力が問われます。

AWS認定DevOpsエンジニアプロフェッショナル

AWSを採用したシステムでの運用・管理経験が2年以上ある方を対象にした認定資格です。AWS認定SysOps アドミニストレーターアソシエイトの上位資格にあたり、出題数は75問(択一または多岐選択式)、試験時間は180分です。

ハイレベルなプログラミング言語でのコード開発だけでなく、モニタリングを定義したデプロイや自動化されたインフラストラクチャの構築など、開発・運用両方の能力が問われます。

スペシャリストレベル(専門知識カテゴリ)

上記の他、以下6つの専門分野に特化した認定資格が設けられています。

ネットワーキング

ネットワークアーキテクチャの設計及び実装について5年以上の実務経験をもつ方を対象にした認定資格です。出題数は65問(選択肢式または複数回答式)、試験時間は170分です。

AWSテクノロジーおよびセキュリティのベストプラクティスの理解以外にも、MPLS(マルチプロトコルラベルスイッチング)やVPLS (Virtual Private LAN Service)などのネットワーク知識の他、IDS・IPSやWAFといったネットワークセキュリティに関する知識も問われます。

データアナリティクス

AWSのサービスを活用した分析ソリューションの設計及び構築に関する経験・知識をもつ方を対象とした認定資格です。一般的なデータ分析業務を5年以上経験した方を想定しており、出題数は65問(選択肢式または複数回答式)、試験時間は180分です。

AWSサービスを使用した分析ソリューションの設計、構築および保守に関する知識が求められます。

データベース

オンプレミスのデータベースおよびAWSクラウドベースのリレーショナルデータベース(RDBMS)、非リレーショナルデータベースを扱うための知識・経験をもつ人を対象とした資格です。出題数は65問(選択肢式または複数回答式)、試験時間は180分です。

一般的なデータベース分野における実務を5年間経験した人を想定しており、またRDBMSおよびNoSQLデータベースに関する2年間の経験・知識が求められます。問題ではAWSデータベースサービスに関する機能および適切なデータベースソリューションの設計、提案能力が問われます。

機械学習

データサイエンスの担当者で、1年以上AWSクラウドでの機械学習/深層学習のワークロードの開発、アーキテクチャのせっけいおよび実行を経験した方を対象とした資格です。出題数は65問(選択肢式または複数回答式)、試験時間は180分です。

基本的な機械学習アルゴリズムの考え方や表現能力およびフレームワーク使用経験、デプロイと運用のベストプラクティスを実行するための能力が問われます。

セキュリティ

最低2年間のAWSワークロードの保護に関する実務経験をもつ人を対象とした資格です。出題数は65問(択一または多岐選択式)、試験時間は170分です。

AWSセキュリティサービスの特徴および知識はもちろん、AWS責任共有モデルの適用、データ保護に関するAWSメカニズムについて問われます。また、アプリケーション要件を満たすために、コストやセキュリティなどのトレードオフを考慮した決定を出せる能力も求められます。

SAP on AWS

AWSクラウド上でSAPソリューションを実行するための知識・経験をもつ人を対象とした資格です。出題数は65問(選択肢式または複数回答式)、試験時間は170分です。

SAPおよびAWSの経験はもちろん、AWSクラウドのベストプラクティスに沿って、SAPのサポート要件を満たす設計を行う能力が問われます。

年収・市場価値が高いAWS認定資格は「AWS認定ソリューションアーキテクト」

AWS認定資格は日本だけでなく世界に通用する国際資格です。英語圏での評価をベースにAWS認定資格の市場価値を推測してみましょう。

グローバルナレッジ社が毎年公表しているIT資格別の年収ランキング(2021年版)によれば、トップ15の中にAWS認定資格「ソリューションアーキテクト アソシエイト」がランクインしています。(※)

日本国内でもソリューションアーキテクト アソシエイトは取得者が多く、市場価値は高いといえます。また、上位資格の「ソリューションアーキテクト プロフェッショナル」を取得すれば、さらなる年収アップが期待できます。

下位資格「クラウドプラクティショナー」も含めて段階的に取得を目指せるので、AWS資格を取得して年収アップを狙いたい方におすすめです。

※参考:Global Knowledge「15 Top-Paying IT Certifications for 2021」

AWS認定資格を取得するメリット

AWS認定資格を取得するメリットを紹介します。

転職における武器になる

AWS認定資格は転職において強力な武器となります。その理由は2つあり、1つはAWSが非常に多くの企業で使われており技術者が求められていること、もう1つは即戦力レベルに近い知識をもっていることがアピールできるためです。

企業がAWSエンジニアを採用したいときに、どこまで知識・経験をもっているかを判断するのは非常に難しいです。資格があれば、そこまでの知識をもっていることが判断できるため、企業も安心してその人を評価できます。

クラウド分野のトレンドが身につく

ある調査結果によれば、IaaS導入企業のうち過半数がAWSを採用していることのことです。(※)クラウド採用企業は大企業(従業員1000人以上)が中心ですから、大規模プロジェクトの割合が高くなります。AWS認定資格の取得は、大規模プロジェクトに参画するためのきっかけに成り得るでしょう。

優良プロジェクトに参画しやすい

クラウド環境の充実やネットサービスの進化に伴い、国や企業によって膨大な量のデータが収集、蓄積されるようになりました。総務省のホワイトペーパーでは、こういったビッグデータの活用が生産性向上や新たな需要の掘り起こしに繋がり、経済成長やイノベーションの促進に資するを期待されています。(※2)

※参考:ITmedia NEWS「IaaS導入企業の過半数がAWS採用 MM総研の国内クラウド市場調査」

資格手当で年収が上がるケースも

企業によっては、資格手当を支給している場合もあります。例えば、月数万円の資格手当や、褒賞一時金として資格手当が支払われる場合です。さらに上位資格である「ソリューションアーキテクト プロフェッショナル」も取得すれば、さらなる年収アップを望めます。

また資格取得によりキャリアパスも明確になり、AWSクラウドのプロフェッショナルとしてスキルに応じた待遇が得られる可能性もあります。このように、資格を取得すれば年収アップで大きなメリットが得られます。

ここで、「AWSの資格をとって年収アップを狙いたい」と思った方に向けて、以下の記事でAWSの勉強手順について解説しています。年収レンジについても紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください。

関連記事:AWSの勉強手順を公開|クラウド初心者なら知っておきたい!

AWSエンジニアの仕事内容

AWSエンジニアの主な仕事内容は、AWSクラウドサービスを使ってITインフラを設計・構築・運用することです。主な仕事に、以下のようなものがあります。
 

  • ・AWSクラウドサービスの導入計画、アーキテクチャの設計

    ・仮想サーバー、仮想ネットワークの設計

    ・AWSクラウドサービスの管理・運用設計

    ・AWSクラウド上での環境構築

    ・構築した環境のテスト

    ・稼働環境の運用および保守


他にも、オンプレミス上のシステムとの連携や他社クラウドサービスとの連携が要件となっている場合は、これらの環境設定や構築も行います。そのため、AWSエンジニアは仕事を行うために十分なAWSクラウドサービスを扱うための知識が必要です。

なお、AWSエンジニアの仕事内容は、インフラエンジニアの仕事内容と非常に似ています。違いは、AWSエンジニアがAWSクラウドサービス上でサーバーやネットワークを構築するのに対し、インフラエンジニアがオンプレミス環境(自社内にサーバーやネットワークを構築して運用する)で作業を行います。

そのため、インフラエンジニアがAWSの知識を習得してAWSエンジニアの作業も行うケースもあります。インフラエンジニアが求められるAWSスキルについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

関連記事:「インフラエンジニアに求められるAWSスキルとは」

AWSエンジニアの平均年収

AWSエンジニアは、「クラウドエンジニアの経験+AWSに関する知識とスキル」が求められます。そのため、年収の目安も一般的なクラウドエンジニアに比べてやや高くなるでしょう。具体的には、「500~750万円」がボリュームゾーンであり、平均値もこの数値に近くなると考えられます。下記は、AWSエンジニアに関する求人の一例です。

受託開発企業(AWSエンジニア)

【想定年収】
450~700万円
【業務内容】
AWSなどのクラウド基盤構築、AWSに関する技術スタックの調査と検証、CI/CDを使ったクラウドシステムの構築
【求められるスキル・経験】
・AWS、GCP、Azureなどの利用経験
・Docker, Kubernetesなどコンテナ技術への理解、興味

クラウドをベースとしたSIer(AWSエンジニア)

【想定年収】
510~750万円
【業務内容】
AWSを使用したクラウド基盤の設計および構築、構成変更、改善、パラメータ設定、運用チームへの引継ぎなど
【求められるスキル・経験】
・インフラエンジニアもしくはネットワークエンジニアの経験3年以上
・AWS認定資格の取得者
・AWS、Azure、GCPなどを利用したインフラ構築の経験

クラウドエンジニアの平均年収

2021年時点で、クラウドエンジニアの平均年収はおよそ「550~600万円付近(年齢問わず)」であると推測されます。ただし、クラウドエンジニアの平均年収は政府統計などにも記載がないため、あくまでも目安と考えてください。さまざまな求人サイトの情報や実際の転職体験談などを総合すると、この数値に近くなると考えられます。

クラウドエンジニアは、インフラエンジニアなどの経験を持つ人材が目指すことの多い職種です。したがって、「インフラエンジニアの平均+α」という視点で考えると、年収の目安をつけやすいかもしれません。

クラウドエンジニアの需要や平均年収について、より詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

関連記事:「クラウドエンジニアの需要と将来性は?年収傾向と求人例も紹介」

フリーランスのAWSエンジニアの平均年収

2021年時点で、フリーランスのAWSエンジニアの平均年収は912万円とみられます。ただし、掲載媒体や案件の傾向により変動する可能性があるため、あくまでも参考程度にお考え下さい。

要件定義や基本設計といった上流工程の経験があると、単価アップにつながります。また、AWS CloudWatchやZabbixといった監視システムの環境構築および運用経験、Chef、Ansibleなどの構成管理ツールに関する知識・経験があると案件獲得に役立ちます。

まとめ

世界最大のシェアを誇るクラウドプラットフォーム「AWS」は多くの企業が採用しはじめており、AWSの知見を持つエンジニアの需要が伸びています。AWSは知識とスキルの証明のために認定資格制度を設けているため、クラウドエンジニアとしてキャリアを磨いていきたいと考えている場合は、資格取得が有効です。

なかでもおすすめなのは取得者の多い「ソリューションアーキテクト アソシエイト」です。その後に上位資格である「ソリューションアーキテクト プロフェッショナル」を取得することで、年収アップにつながる可能性が高まるでしょう。

また、AWSに次ぐシェアを誇るクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」に関連する資格も以下の記事にて解説しています。Microsoft Azure関連の資格について詳しく知りたい方は、以下の記事も参照してみてください。

関連記事:Microsoft Azure関連13認定資格を紹介 - クラウドエンジニアの転職Tips

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