サービス総数は200超!日々増え続けるAWSのサービスで何ができるのか?AWSができることとは?メリット・デメリット・主要サービスを解説

最終更新日:2022年11月17日

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AWSは世界最大のシェアを誇るクラウドプラットフォームです。AWSは200以上のサービスの集合体であり、「できることが非常に多い」という特徴を持っています。クラウドエンジニアを目指すのであれば、まず大枠として「AWSができること」を理解し、そのあとに分野別のスキルを磨いていく方法がおすすめです。ここでは、AWSができることやメリット・デメリットなどを解説しています。

AWSができること

まず、AWSの概要と主な機能に沿って「AWSができること」を解説していきます。

AWSとは?

AWSは、Amazonが2006年から提供している世界最大のクラウドプラットフォームです。クラウドプラットフォーム市場の王者であり、2019年時点の市場シェアは45%※1となっています。

著名なサービスとしては、仮想実行環境サービス「Amazon EC2」やDockerによるコンテナサービスの「ECS」などが挙げられるでしょう。この他にも、ストレージサービスやリレーショナルデータベースサービスなどITシステム構築・運用に必要なサービスが提供されています。したがって、大規模かつ複雑なITシステムであっても、AWSのサービスのみで構築することが可能です。

AWSは200以上のサービスの集合体で、その種類は今もなお増え続けています。そのため、AWSのサービスを全て把握することは難しいでしょう。そこで、まずは「何ができるか」という視点からAWSの主要サービスを紹介していきます。

AWSでできること

AWSができることは、主に「仮想サーバー構築とWebサイト運用」「データストレージ」「ビッグデータ解析」「リレーショナルデータベース構築」「IoT開発」に大別されます。以下は、各分野における主要サービスの詳細です。

仮想サーバー構築とWebサイト運用

AWSでは、ITシステムの土台となるインフラ環境を、数クリック、数分で構築できます。

Amazon EC2
Amazon EC2は、仮想サーバー構築に適したサービスです。AWSの中で最もよく知られたサービスでもあります。仮想サーバーの構築は管理画面上から行うことができ、所要時間も数分です。また、複数の仮想サーバーを用いた冗長化構成や、サーバーのスペック調整(ストレージやメモリなど)も管理画面上から行えるため、物理的な構築作業は必要ありません。ネットワークについても同様の手順で進められます。

Amazon Lightsail
Amazon Lightsailは、AWSが提供する仮想プライベートサーバー構築サービスです。コンピューティング、ストレージ、データ転送、ロードバランサー、ファイアウォール、DNSといったWebサイト/サービス構築に使われる機能が、パッケージとしてまとめられています。また、インストールするOSもLinux・Unix・Windowsなど複数から選択可能です。

Amazon EC2との違いは、提供される機能の範囲です。EC2は主にコンピューティング機能を提供しているのに対し、Amazon Lightsailは「Webサイト/サービス構築に必要な全機能をひとまとまりにして提供するサービス」と言うことができます。Amazon Lightsailを上手く使うことにより、「数分で簡易な企業メディアを立ち上げる」ことも可能です。

データ蓄積、保管、バックアップ、コンテンツ配信

AWSでは、データストレージサービスも提供しており、データ運用に関わるほぼすべての機能が網羅されています。

S3(Amazon Simple Storage Service)
S3は、AWSが提供するオブジェクトストレージサービスです。データ容量を気にすることなく、データ蓄積、保管、バックアップ、コンテンツ配信などが行えます。S3は自動的に3カ所以上のデータセンターに対して隔離保管を実行するため、データ消失のリスクが小さいことでも知られています。また、httpsによるアクセスでデータの格納、参照、削除もできるためデータ運用の手間が削減されるでしょう。

ビッグデータ解析

AWSができることにはビッグデータ解析も含まれます。前述のS3に蓄積されたデータをSQLやオープンソースのフレームワークで分析することができます。

Amazon Athena
AthenaはAWSの分析サービスの1つです。S3に蓄積したデータをSQLクエリによって分析することができます。分析基盤の構築やデータ転送などを必要としないため、ビッグデータ解析にかかる手間を削減できることが強みです。また、SQLという汎用的なツールを使える点も見逃せません。分析ツールに関する専門知識がない人材でも、ビッグデータ解析を進めることができるからです。

Amazon EMR(Amazon Elastic MapReduce)
EMRとはGoogleが開発したデータ処理用のフレームワークです。分散処理によってビッグデータを効率よく処理することができます。Amazon EMRではこのEMRをベースとしつつ、複数のオープンソースツールを活用したビッグデータ解析が可能です。機械学習用のツールやリアルタイムストリーミング用ツールとして使われることが多いです。

リレーショナルデータベース構築

現代のITシステムに欠かすことができないRDB(リレーショナルデータベース)を構築する機能です。

Amazon RDS(Amazon Relational Database Service)
Amazon RDSはAWSのリレーショナルデータベースサービスです。MySQLやPostgreSQL、Oracle、SQL ServerなどメジャーなRDBMSを活用できるほか、管理画面からの操作で構築・設定が完了します。

IoT開発

AWSは、近年急速に普及が進むIoT向けの開発環境、ツールも提供しています。

AWS IoT Core
AWS IoT Coreは、IoTデバイスからのデータをAWS内の各サービスへと接続する機能です。IoTデバイスから実行環境(Lamba)へのイベント実行、DB(DynammoDB)やストレージ(S3)への認証処理などは、すべてAWS IoT Coreによって振り分けられます。AWSによるIoTシステムの管理機能と言っても良いでしょう。

Amazon FreeRTOS
組込みエンジニアリングの世界では「RTOS(リアルタイムOS)」と呼ばれる特殊なOSが使用されます。Amazon FreeRTOSは、AWS内で提供されるRTOSで、IoT向けマイコンデバイスの開発などに使われているようです。

AWSを使うメリットとデメリット

非常に多くの機能が内包されているAWSですが、いくつかのデメリットもあります。そこで、AWSのメリットとデメリットを整理しておきましょう。

メリット

AWSを使うメリットとしては、主に「イニシャルコスト削減」「開発効率向上」「処理の高速化」などが挙げられます。


  • ・ITインフラ構築、システム開発におけるイニシャルコストの最小化を目指せる

    ・サーバー運用、管理が不要になる

    ・開発効率の向上が期待できる

    ・任意の処理を高速化できる

    ・自動でスケールされることでキャパシティプランニングが容易になる

デメリット

次にデメリットです。デメリットとしては「ランニングコスト増加」「運用体制」「”できること”とサービス内容の把握」などが挙げられます。


  • ・課金方式が特殊なため、使い方次第ではランニングコストが高くなる

    ・AWSのメンテナンス情報に沿った対応が必要になるため、独自の保守運用体制を適用しにくい

    ・サービス数が非常に多く「どの機能が何に対応しており、何ができるのか」を把握しなくてはならず、設計の労力が増える


特にサービス内容の把握は最優先で実行しておくべきです。「どのサービスで、何ができるか」「オンプレミスのシステムをクラウドへ移行するために、どのサービスを組み合わせるべきか」といった視点で知識を磨くと良いでしょう。

AWSの導入事例

AWSを使ってどのように業務を効率化したり、安定運用を実現できるのか、実際の導入事例を見ながらご説明していきます。

全日本空輸株式会社

ANAの3レターでおなじみの日本大手航空会社である「全日本空輸株式会社」では、ANAマイレージ会員の情報をはじめ、航空券の予約や発券、運行情報などさまざまなジャンルの膨大なデータを取り扱っています。膨大なデータをより効率的に扱い業務効率化を図るため、過去数十年にわたるこれらの膨大なデータが蓄積されたデータウェアハウスを「Amazon Redshift」に移行しました。

PayPay 株式会社

QRコード決済サービスとして知名度の高いPayPayを運用するPayPay株式会社でも、インフラ基盤にAWSを採用し、マイクロサービスアーキテクチャによって分散システムを構築しています。
開発決定からリリースまでなんとわずか3ヶ月という短期間。この異例の短期間リリースがAWSを採用した背景とのこと。短い期間でプロジェクトを進める中、AWSのソリューションアーキテクトからアーキテクチャについての的確なアドバイスがあり、イベントに合わせた一時的なアクセス集中に対するトラフィックへの対応など、運用面でも安定感のあるサポートが受けられることもメリットの1つです。マネージメントサービスの活用による運用コストの低減なども導入効果となったようです。

任天堂株式会社

2016年に「スーパーマリオラン」のiOS版を全世界150ヶ国を対象に、ローンチすることをきっかけに、AWSをインフラに採用しました。配信開始から4日間で4000万超えの記録的ダウンロードにより大きな反響がありましたが、それほどの規模の負荷に耐えることができるインフラとしてAWSが選ばれました。AWSの強みである高い拡張性とセキュリティ対策が採用の決め手となり、その結果、AWSが安定したサービスを全世界に供給することに寄与しました。

AWSの勉強方法

AWSについて理解を深めたり、スキルをつける方法はいくつかのアプローチが考えられます、
ここでは、代表的なAWSの勉強方法についてご紹介します。

AWS サービスの全体像を掴む

AWSには200を超えるサービスがあるため、まずはAWSサービスの全体像をつかむことが大切です。
そのためには、AWSが提供している、AWSome Day Online Conferenceをおすすめします。
これはAWS に関する基礎知識を約 3 時間で学ぶ無償のオンライントレーニングイベントです。毎月第一水曜日に配信されています。
コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワークといった AWS の主要なサービスを段階的に学ぶことができます。ウェビナー開催中は 1:1 のチャットで AWS エキスパートに質問できますので、疑問点もその場で解決できます。

ホワイトペーパーでAWS の各サービスを理解する

AWSサービスの全体像が掴めたら、主要サービスの内容を理解していきましょう。
その際におすすめなのが、「AWSサービス別資料」になります。難しい専門用語も比喩表現を交えて分かりやすく解説されているため、気になるサービスに関しては最初に「サービス別資料」に目を通しましょう。
まずは、コンピューティングの Amazon EC2 、ネットワークの Amazon VPC 、データベースの Amazon RDS 、ストレージの Amazon S3 などのシステム構成の核となるサービスからチェックしてみましょう。

実際にAWSでサービスを構築してみる

手を動かすことは学習定着率を高める上で非常に有効な方法です。特に、AWSの場合にはサーバーのネットワーク設定やDNS設定などあらゆる設定などをしなければならないので、机上で知っていても実際に手を動かそうと思うとうまくできないという人も多くいます。AWSには無料枠も存在しているので、勉強したサービスをハンズオンなどを通じて実際に触ってみることで、知識と実践を結びつけて理解することができます。

AWSの資格を取る

AWSの認定資格は全12種類存在します。
AWS認定資格は、専門知識とベーシック・アソシエイト・プロフェッショナルという3種類のレベル別に分かれています。技術スキルとクラウドの専門知識を検証し、資格を取得することでキャリアアップに役立たせることができます。

ーベーシックレベル
まず基礎的なAWSクラウドと業界知識が身につく「クラウドプラクティショナー」という資格がベーシックレベル。AWSクラウドとは何か、グローバルインフラストラクチャについての定義や運用に関するベーシックな特徴がわかる、など基礎的な知識が身につきます。

ーアソシエイトレベル
1年程度のAWS実務経験がある方向けの資格となっており、設計者向けの「ソリューションアーキテクト」や運用担当者向けの「SysOpsアドミニストレータ」、開発者向けの「デベロッパー」という資格があります。

ー専門知識
セキュリティ、Alexaスキルビルダー、高度なネットワーキング、機械学習、データアナリティクス、データベースの5種類に分かれており、それぞれの専門性に特化したより深い知識と理解が求められる専門的な資格です。

AWS以外のクラウドサービスの特徴

AWS以外にもクラウドサービスは存在しています。ここでは、AWS以外の主要なクラウドサービスについて、特徴をご紹介します。

Microsoft Azure

Microsoft Azureとは、その名の通りMicrosoft社が提供しているAWSと並んで人気のあるクラウドサービスです。提供しているクラウドサービスは、一般的にはIaaSやPaaS、SaaSと呼ばれる分野のもので、料金設定はAWSと同様に初期費用なしで、使用量に応じて計算される従量課金制のサービス形態です。

プロジェクトの開発や運用を支援してくれる管理ツール「Azure DevOps」や、クラウドストレージサービスの「Azure storage」、サーバの構築なしで関数を実行できるサービス「Azure Functions」など、幅広いサービスを展開しています。世界各地に設備されたデータセンターにより万が一の災害にも備えられ、Microsoft社が開発しているという安定した財力と将来性も、Microsoft Azure導入のメリットであり特徴とも言えるでしょう。

Google Cloud Platform

Google Cloud Platformは、省略して「GCP」と呼ばれるGoogleがクラウド上で提供しているサービスで、世界でもトップクラスのサービスを提供しているGoogleの社内で使用しているものと同じテクノロジーや、インフラを基盤とするクラウド環境の構成要素を各サービスとして提供しているところが特徴です。Google検索やGoogleマップなど、大量のデータやアクセス集中に耐えうる技術力と実績が、安定したインフラ環境であることを何よりも物語っています。また、問題視されやすいセキュリティについても、Googleが自社のソリューションを保護するために開発を重ねた技術を同じように利用できるため、強固なセキュリティ環境であることは言うまでもありません。GCPを利用することで、開発から実行までのプロセスを安全に、かつスピーディに進めることができます。

Oracle Cloud Infrastructure

Oracle Cloud Infrastructureは、Oracle社が提供するパブリッククラウドサービスで、50を超えるサービス群を統合しています。OCIはIaaSとPaaSの両方が提供されており、多種多様なサービスを利用できます。
お客様のデータセンター内に設置することも可能なので、クラウドサービスのために自社サーバーを構築する必要がありません。OCIはパブリッククラウドサービスですが、Oracle社のオンプレミス製品と同じ環境が用意されているのが特徴です。クラウドに移行する企業が増えていますが、Oracle社のオンプレミス製品ユーザーであればOCIのクラウドサービスに移行しても使い方が変わりません。スムーズに移行作業を完了できるため、元々Oracle社の製品を利用しているユーザーはOCIを導入すれば障害が少ない可能性が高いです。

まとめ

AWSは世界最大のシェアを誇るクラウドプラットフォームであり、クラウドサービスのスタンダードとも言える存在です。AWSは200以上のサービスの集合体であり、できることは多岐にわたります。クラウドエンジニアを目指すのであれば、まずAWSが大枠として何ができるかや、メリットとデメリットなどを把握しながら、分野に応じたスキルを磨いていく方法がおすすめです。

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