セールスエンジニアが英語を使えることで得られるメリット

最終更新日:2024年1月9日

セールスエンジニアは、ITエンジニア職の知識やスキルを有し、その能力を活用して営業活動を行う職種です。技術営業・プリセールスなどと呼ばれる場合もあります。

セールスエンジニアは技術的な知識のほかにも、英語力が求められるようになってきています。英語のスキルを有していることにより、日本語だけの場合と比べて最新情報・技術にいち早く触れられる、参画案件の幅が広がるといったメリットが生まれるからです。

本記事では、セールスエンジニアが英語力を身につけることの利点やスキルの磨き方などを解説しているので、英語を学ぶか検討中の方はぜひ参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • セールスエンジニアが英語力を磨くメリットは、情報収集がしやすくなったり海外企業との取引がしやすくなったりする点
  • 必要な英語力としては、情報収集目的なら最低限高校レベルの英文知識が、業務で役立てるならTOEIC700点以上が目安
  • 英語力を磨くには、インプット/アウトプット頻度を増やすこと、毎日英語に触れる習慣をつけることが大切

セールスエンジニアが英語力を磨くメリットとは

セールスエンジニアは技術の知識を活かしつつ、営業方面での業務に携わる職種です。主な仕事内容としては、自社製品導入時のサポートや、システム導入時の要件定義・設計、導入後のトラブル対処などが挙げられます。

英語力は無関係な仕事と思われがちですが、英語が分かると業務を進めやすくなる、活躍の場が広がるなどのメリットがあるので、具体的な内容を確認しておきましょう。

扱える情報量が多くなる

英語ができるメリットとして、日本語だけの場合と比較して圧倒的にインプット・アウトプットできる情報量が多くなることが挙げられるでしょう。

IT技術に関するドキュメントは日本語訳されていないものも多く、英語を扱えることで吸収できる情報量が増え、クライアントにもより多くの情報を提供できるようになります

いち早く最新情報に触れられる

新しい情報やサービスは、多くの場合初めに英語で発表されます。英語力を活かせば、いち早く最新の技術に触れられ、その分自身の技術力向上にも結びつきやすくなります。近年は翻訳ツールなども利用できるようになりましたが、専門用語もあるため正確性に欠ける部分は懸念点です。

自身の英語スキルで翻訳し、理解したほうが正確な情報を素早く得られるといえるでしょう。クライアントに技術的アドバイスを行うセールスエンジニアにとって、情報のキャッチアップは大切な仕事です。

海外企業との取引や事業の海外展開で役立つ

外資系企業ではなくても、海外の企業と取引をしたり、自社の事業が海外進出したりすることもあります。セールスエンジニアに英語力があれば、翻訳のための人員を割く必要はありません。海外での事業展開における貴重な人材として重宝される可能性が高く、海外クライアントとの交渉など活躍できる場面が大きく広がるでしょう。

外資系企業への転職がしやすくなる

セールスエンジニアが活躍できる場は、日本の企業だけに留まりません。一定の英語力を身につけていることで、転職時に外資系企業を視野に入れることができます

また、国内企業の中には、海外における関連会社を持っているケースもあります。そうした職場では、英語によるコミュニケーション能力は大きな武器になるでしょう。つまり英語力を身につけることは、より多くの選択肢を持つことに繋がるといえます。

なお、外資系は成果主義の企業が多いです。年齢や勤続年数ではなく個人の実績をもとに評価をするため、外資系企業に転職すれば自分の働き次第で年収アップを図りやすくなるのもメリットといえるでしょう。

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どのくらいの英語力があればいい?

セールスエンジニアに英語力があると役立つシーンが多いことは分かりましたが、具体的にどれくらい英語が理解できれば良いのでしょうか。大まかに分けて「資料を読み込む場合」と「海外関連の事業に携わる場合」で求められる英語力には違いがあります。それぞれどの程度必要なのか、解説します。

英語の技術資料を読むには

プログラミングやソフトウェア関連の最新資料は英語で書かれていることが多いので、原文を読んで理解できる程度の英語力が必要です。少なくとも高校で習う英文法や語彙は身についている必要があります。最低限この知識がないと、技術資料の英文は理解できず、すぐに挫折してしまうでしょう。

実際に英語の技術資料を読むには、学校で習う英語のほかに専門分野の用語知識が必要です。専門用語や技術的な内容について、英語でどのように表現するか知っておく必要があります。日本語の資料を読んでから、その英語版を読んでみると理解しやすいでしょう。

外資系企業で活躍したり海外関連の事業に携わったりするには

外資系企業での営業活動や海外企業との取引、海外進出などでは、Web会議も含め対面でのコミュニケーションが必要なので、聞く力や話す力も求められます。TOEICのスコアを目安にすると、700点以上です。資料を読むときと同様に、TOEICで学べる内容以外にも技術的な専門用語の英単語は押さえておきましょう。

英語力を身につける方法

英語と日本語は文法や発音の仕方など異なる面が多く、習得するのが難しいと感じる人は多いです。セールスエンジニアの仕事に活用できるレベルの英語力を身につけるには、無闇に学習を始めず、ポイントを意識しながら進めることが大切といえるでしょう。具体的にどのように身につけていけば良いか紹介します。

インプットとアウトプットを繰り返す

インプットとアウトプットの頻度を増やすことが効果的です。人間の脳は、インプットやアウトプットの頻度が高い事柄ほど長く記憶に残るといわれています。また、インプットしてからアウトプットするまでの間隔が短いほど記憶の強度が強くなります。

英語の勉強において、インプットは英語の本を読んだり英語教材のCDを聞いたりすることです。アウトプットとは英文を書いたり、英語で人と話したりすることです。

したがって、本などで学んだことをすぐに書いたり話したりすることで、英語力は身についていきます

毎日英語に触れる

毎日英語に触れることも大切です。少しでも英語の勉強から間が空くと、英語力はがくんと落ちてしまいます。この落差は初学者ほど大きくなります。

英語力を高めるために、英語に触れることを習慣化しましょう。たとえば毎日、通勤時間に海外のニュースサイトを見るのも良いでしょう。ニュースのジャンルは自分の好きなもので良いですが、専門分野に近いテクノロジー系のニュースを購読すると、より業務に役立ちます。

英語の技術資料を読む練習として、英語の技術解説サイトを毎日少しづつ読んでいくのも良いでしょう。最初は子供向けのニュース解説サイト「KIDS NEWS」のようなやさしい英語でリーディングの練習をするのがいいかもしれません。

英語を読むのに慣れてきたら、最新のテクノロジー系ニュースが読める「Tech Crunch」で最新情報をチェックしてみましょう。Tech Crunchには日本語版もあるので、日本版と英語版を比較してみると日本語と英語の表現の違いなどが分かって勉強になります。

さらに専門的なサイトとして「Eng-Tips」があります。エンジニア向けのQ&Aサイトで掲載されている内容は専門的で、仕事に直結します。自分で質問を投稿したり専門用語の英語での表現を学んだりするのにも使えるでしょう。

話すことが大切

実践的な英語力を身につけるには、話すことが大切です。身近に英語を話せる人がいたら、英語で会話する時間を増やしましょう。相手はネイティブでなくて構いません。

英語で話す機会を増やすには、英会話スクールを利用するのも効果的です。オンライン英会話スクールであれば、通学が要らないので自分の都合の良い時間で気軽にレッスンを受講できます。

セールスエンジニアが英語以外で身につけておくべきスキル

外資系企業や海外企業との取引、事業展開など海外が絡んでくる営業活動では、英語でのコミュニケーションと関連して「異文化コミュニケーション」の課題についても理解しておく必要があります。

特に、商習慣や文化の違いには注意しましょう。宗教や文化的な背景が異なる人々が商談する際には、その発言や行動の基礎となっている文化や習慣について理解する必要があるからです。日本国内であれば言わなくても暗黙の了解で通じることが通用しない場合も多くあります。海外関連のコミュニケーションでは、明確に伝える必要があります。

関連記事:セールスエンジニアになるには?向いている人や必要なスキルを解説

セールスエンジニアに関するよくある質問

セールスエンジニアには英語力が必要な場面がありますが、そもそもどのような職種なのか、SEとの違いは何か分からない方も多いでしょう。職種の概要やSEとの違いを知っておかないと、志望職種選びで間違った選択をする可能性が出てきます。ここでは、このようなセールスエンジニアに関する質問に回答します。

Q1. セールスエンジニアとは何ですか?

セールスエンジニアとは、IT系技術の知識を保有し、そのスキルを活かして営業活動を行う職種です。主に自社製品・サービスの営業をはじめ、導入時のサポート、導入後のトラブル対応などを行います。IT系の製品・サービスを扱うため、ときには英語力を求められます。

Q2. セールスエンジニアとSEの違いは何ですか?

セールスエンジニアはいわゆる営業職に該当しますが、SE(システムエンジニア)はシステム開発を担う職種です。クライアントから抱えている課題をヒアリングし、解決に必要な内容を提案するところは似ていますが、顧客に自社製品・サービスを売り込むのか、開発をするのかという違いがあります。

Q3. セールスエンジニアの略語は?

セールスエンジニアは英語で書くと「Sales Engineer」で、省略すると「SE」になります。「システムエンジニア」と同じ略称になっているため、間違えないよう注意が必要です。なお、セールスエンジニアは別名で「プリセールスエンジニア」や「プリセールス」などと呼ばれることがあります。

まとめ

この記事では、セールスエンジニアが英語を使えることで得られるメリットをはじめ、情報収集や現場で必要な英語レベル、語学力を身につける方法について解説してきました。セールスエンジニアとして英語力が備わっていると、クライアントに情報を伝えやすくなったり海外企業との取引やグローバルな事業展開がしやすくなったりするなどメリットが豊富です。外資系企業への転職などでも役立つでしょう。海外ではセールスエンジニアは評価の高い職種です。英語力を身につけてグローバルに活躍できるビジネスパーソンを目指しましょう。

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