組み込みエンジニアに求められるスキルと将来性、組み込みエンジニアの目指し方を解説組み込みエンジニアの将来性について

最終更新日:2020年3月4日

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組み込みエンジニアは、家電・自動車・AV機器・モバイルデバイスなどに組み込まれるソフトウェアを開発する職種です。IoTの普及が進む今、組み込みエンジニアは注目されている職種のひとつです。ただし、組み込みエンジニアは他分野のソフトウェアエンジニアとは一線を画するスキルと知識が求められるため、参入障壁がやや高いという特徴があります。

それだけに、知識やスキルを身に付けていれば有利な条件で転職できる職業と言えるでしょう。この記事では、組み込みエンジニアの将来性や人手不足の理由、目指し方について解説します。

1. 組み込みエンジニアの将来性

まず、組み込みエンジニアの将来性について考察します。組み込みエンジニアは、以下の観点から将来性の高い職種といえるでしょう。

新規分野における需要が増えている

組み込みエンジニアは、家電製品や業務用機器に加え、IoT機器の普及でさらに需要が伸びています。小型デジタルデバイスにセンサーを組み込む「IoTエンジニア」も、組み込みエンジニアとしての経験・スキルが重視される傾向にあります。

これまではデジタル製品や産業用機械の分野が主な活躍の場だったのに対し、IoTといった新しい分野からの需要が発生しているのです。また、組み込まれたソフトウェアの保守作業も行うことから、持続的に需要が続く職種と言えるでしょう。

2. 組み込みエンジニアはなぜ人手不足なのか

それでは、組み込みエンジニアはなぜ人手不足の状態が続いているのでしょうか。ここでは、組み込みエンジニアが不足している理由を解説します。

特殊性のあるスキル・知識を求められる

組み込みエンジニアには、独自の知識・スキルが求められるため、一般的なIT業界のエンジニア(ソフトウェア開発)と異なる部分があります。

具体的には、「セマフォ(排他制御の仕組みで”同時に使用できる人数”を定義したもの)」「RTOS(リアルタイムOSの略称で、タスク処理のリアルタイム性に特化したOS)」など、IT業界の他分野ではほとんど耳にしないスキルや知識が求められます。
 
これらは、独学で習得する機会が限られており、他のエンジニア職では体系的に習得することが難しいというのが実情です。このような背景から、参入障壁が高い職種と言われています。

トレンドの言語を使用しない

組み込みの分野では、いわゆる「Java」や「軽量言語(Python、Rubyなど)」など、現在のシステム開発で多用されている言語があまり使用されません。一方、C言語やアセンブリ言語といったハードウェアの操作に適した言語が広く採用されています。こういったトレンドのズレが、組み込みエンジニアへの志向を制限してしまい、人手不足につながっていると考えられます。

ハードウェアの知識や理系の素養が必須

組み込みエンジニアは、ハードウェアの知識が必要になる機会が多い職種です。組み込み対象の回路図面を読み込んで仕様を把握し、ソフトウェアの仕様につなげていくからです。また、ソフトウェア開発が開始された時点で、ハードウェアの仕様書や設計書が完成しているとは限りません。
 
ハードウェアの開発と並行してスケジュール通りにソフトウェア開発を進めるには、電子回路を始めとしたハードウェアの知識が必須と言えるでしょう。さらに、ハードウェアの理解には理系の素養・下地が必須であることから、必然的に成り手が少なくなってしまいます。

3. 組み込みエンジニアを目指す方法

次に、組み込みエンジニアを目指す方法について解説します。前述したように、組み込みエンジニアには「ハードウェアの基礎知識」や「組み込みに特化した知識」が必要です。これらを効率的に学ぶ方法としては、書籍とスクールがあります。エンジニア初心者の場合は書籍での学習は難易度が高いため、可能な限りスクールを活用して不明点を迅速に解消することをおすすめします。

書籍

『標準テキスト 組込みプログラミング 《ハードウェア基礎》』(株式会社富士通ラーニングメディア、技術評論社)
組み込みプログラミングを目的とした、ハードウェアの基礎知識を理解できる書籍です。初級者向けの書籍であり、これから組み込みエンジニアを目指す人におすすめです。
 
『電子回路が一番わかる (しくみ図解)』(清水 暁生、技術評論社)
電子回路を理解するために必要な「電気の理論」が丁寧に解説されています。ラジオ、オーディオアンプといった趣味レベルの電子工作の知識を習得しながら、電子回路の基礎を学べる書籍です。
 
『アセンブリ言語スタートブック』(高田美樹、技術評論社)
プログラムの処理に対応したハードウェアの図(メモリの状態やデータの流れ)が掲載されており、理解が進みやすい書籍です。ハードウェアに関する知識の習得に役立つでしょう。
 
『組込みエンジニアの教科書』(渡辺 登・牧野 進二、シーアンドアール研究所)
ハードウェア・ソフトウェアの知識や組み込みプログラムの概要、RTOSといった専門知識のほか、IoT時代の組込みソフトウェアについても解説しています。組込みエンジニアを目指す学生、実務未経験者、他分野出身者に向けた最初の1冊に適しています。

スクール

NPS
組み込み開発で多用されるC言語の基礎講座と組み込み系プログラミング講座が提供されています。C言語の基礎を習得した後に組み込み開発を学ぶ流れのため、未経験者でも組み込みエンジニアを目指しやすい構成になっています。

Winスクール
C言語を使った組み込み開発を学べるスクールです。開発用の実機も提供されるため、開発現場に近い環境でスキルを磨くことができます。
 
KENスクール
C言語プログラミングの基礎講座、応用講座が提供されているスクールです。組み込み開発を念頭においたカリキュラムとなっています。

4. 組み込みエンジニアの年収

最後に、組み込みエンジニアの年収を、レバテックキャリアに掲載されている求人例をもとに解説します。年収としてはソフトウェア開発を行うエンジニアと同水準となっています。

求人例1:先端技術を駆使した組み込みエンジニア
【業務内容】
AIやVRなど最先端技術を駆使した開発、ビッグデータの解析 

【応募条件】
制御系C、C#言語での開発経験
TRON、Linuxなどの組み込み系OSを使った開発経験

【想定年収】
300~700万円

求人例2:ガス検知器、車載器、医療機器分野の組み込みエンジニア
【業務内容】
組み込み案件のマネジメントおよび開発(ガス検知器、車載器、精密医療機器、レーザー加工機器など)

【応募条件】
組込みシステムの開発実務
 
【想定年収】
450~650万円

求人例3:自動車、航空宇宙、医療・産業分野の組み込みエンジニア
【業務内容】
車載オーディオ、ナビゲーション、ディスプレイの開発
航空機用の制御ソフトウェア開発
医療用機器向け組込みソフトウェア開発など

【応募条件】
C言語、C#、C++を用いた経験
組込、制御ソフトの開発
プログラミング経験
システム開発経験
【想定年収】
350~550万円

5.まとめ

この記事では、組み込みエンジニアの将来性や人材が不足している理由、目指し方を解説しました。組み込みエンジニアは、今後一層の需要拡大が予想されます。参入障壁の高さで人手不足が続いていることもあり、エンジニアとしての将来性は高いと言えるでしょう。
ただし、基礎となる知識・スキルを身に付けていないと採用されにくい職種です。書籍やスクールで知識・スキルの補強を行いながら目指すことが大切です。

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