オープンソースRDBでは世界最大のシェア!進化を続ける無償RDBのスキルを身に着けようMySQL認定資格の概要、難易度、対策ポイントを徹底解説

最終更新日:2022年11月16日

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MySQLは、世界で最も使われているオープンソースのRDBです。これまでは、小~中規模なLAMP環境構築などに使われてきましたが、今後は大規模な基幹システムなどへの適用も進むとみられています。また、データサイエンティストの需要が増えており、MySQLは必須スキルといっていいほど重要です。したがってMySQLは、エンジニアのキャリアアップにつながる有望なスキルといえるでしょう。MySQLに関する知識を効率よく身に着けるには、MySQL認定資格の取得がおすすめです。ここでは、MySQL認定資格について解説しています。

MySQLとは

まず、MySQLの概要について解説します。

SQLとは何か?

MySQLの解説に入る前に、SQLの概要をおさえておきましょう。SQL(Structured Query Language)は日本語で「構造化された問い合わせ言語」と翻訳されます。一般的なプログラミング言語とは異なり、特定の処理を要求するワード(コマンド)を発行することで、データベースの操作を行うことが特徴です。一般的には、他のプログラミング言語内で「SQL文」として記述することで、プログラム内からデータベースの操作を行うことができます。

SQL文は標準化が進んでおり、異なるRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)の間でもそれほど大きな差がありません。したがって、基本的な構文さえ身に着ければ、汎用性の高いスキルに成り得ます。

リレーショナルデータベースとは、表のような構造でデータを管理するデータベースのことです。関連のある属性を列(カラム)として定義し、行(レコード)をデータの単位とします。

関連記事: SQLとは?メリットや将来性、できることなどを初心者向けに解説

MySQLとは?

MySQLは、SQLで操作できるメジャーなRDBのひとつです。1995年の誕生以来、無償利用が可能なオープンソースRDBとしては世界で最も普及しています。現在のMySQLは、度重なるバージョンアップによって商用RDBと遜色のない機能を持つようになり、システム構築コストの削減に貢献しています。

例えば、MySQL 4.1ではトランザクション機能が採用されています。トランザクションとは一連の処理をセットで扱う機能のこと。
MySQL 5.0以降ではビューやストアドプロシージャが使用できるようになっています。ビューとはSQL文の問い合わせ機能であるSelect文に名前を付けてテーブルのように扱える機能で、ストアドプロシージャとはデータベースの中に処理を埋め込む機能です。

また、MySQLには有償版も設けられており、予算やユースケースに応じて使い分けることができます。

なぜMySQLなのか?

MySQLのシェアは、オープンソースRDBの中では1位、商用RDBを含めても2位です。その背景には、オープンソースでありながらグローバル企業(Oracle)で継続的に開発が進められ、商用RDBと遜色がない機能を持つからでしょう。

また、MySQLはWebシステム開発のスタンダードともいえるLAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP/Perl/Python)環境のひとつであり、さらに今後は、大規模かつクリティカルなシステムへの導入が進むと予想されています。

以上のことから今後は活用範囲が拡がると考えられ、キャリアアップに有効なスキルのひとつといえるわけです。

MySQLの知識とスキルを身に着けるには、実機を用いた学習がおすすめです。これと並行してMySQL認定資格の取得を進めると、効率よく知識の定着が進められます。

MySQL認定資格と対策ポイント

では、MySQL認定資格の種類と概要について解説していきます。なお、ここで紹介する内容は最新バージョンの試験をもとにしています。

MySQL認定資格の概要

MySQL認定資格は、MySQLの開発・管理元であるOracle社が発行しています。20221年104月現在、MySQLに関する資格は以下3つです。

データベース管理者向け…MySQL 5.7 Database Administrator

MySQLに関する管理技術を証明する資格です。問題数は75問で、試験時間は120分、選択式の試験となっています。また、合格ラインは58%となっており、6割弱を正答できれば認定が受けられます。記述や実技は含まれてないため、座学のみで合格を目指すことは十分に可能です。

出題範囲は、「MySQLのインストール」「アーキテクチャについて」「MySQLの設定」「MySQLの監視」「ユーザー管理」「セキュリティ」「クエリーパフォーマンスの最適化」「バックアップ」「レプリケーション・トポロジの設定」となっています。

開発者向け…MySQL 5.6 Developer

MySQL環境における開発者向けの資格です。問題数は100問で試験時間は150分、選択式の試験となっています。こちらも同じく記述問題の出題はなく、実技試験も課されません。ただし、MySQL 5.6 Developerは2020年9月29日をもって配信終了となっており、後続の資格試験が公表されていません。ちなみにOracleの公式サイト上では、MySQLの開発者向け試験として「MySQL 8.0 Database Developer Oracle Certified Professional Certification」が掲載されています。しかし、この試験は2022年10月現在、日本語で配信されていないため、これから新規に受験する場合は、英語版の試験に合格する必要があるでしょう。

導入コンサルタント向け…MySQL 2019 Certified Implementation Specialist

MySQLの導入コンサルタントに適した資格です。問題数は70問で試験時間は120分、選択式の試験となっており、合格ラインは60%です。試験範囲は「MySQLエンタープライズ製品に関する知識」「データベース設計に関する知識」「セキュリティ、バックアップ、レプリケーション」となっています。

MySQL認定資格の勉強方法

MySQL認定資格を取得するための勉強方法について解説します。

Oracle主催のセミナー

MySQLの認定資格を取得するためには、まずOracle主催が提供している試験対策セミナー(オンデマンドコンテンツ)の活用がおすすめです。実務ではあまり使われない機能、ツールについても出題があるためセミナーによる試験対策は必須とい言えるでしょう。ちなみに、再受験キャンペーンなどを利用することで、不合格後2回目の受験が無料になる場合もあります。

おすすめの参考書

MySQLについては多くの市販本が出版されています。書籍は体系的に必要な知識が網羅されているため、資格の学習には効果的です。ここでは初心者から中級者向けの参考書をいくつか紹介します。

基礎からのMySQL 第3版 (基礎からシリーズ)

データベースの初心者におすすめの一冊です。

「データベースとは」という説明から始まって、MySQLの基礎知識、いろいろなSQLの説明、PHPとの連携まで分かり易く解説しています。特に前半部分の「MySQLの基礎知識」に関する説明は理解しやすいと定評があります。

後半では、WebブラウザからMySQLを操作する方法について学びます。ブラウザからMySQLを操作するためのスクリプト言語としてPHPが一般的に用いられます。本書ではPHPの基礎からMySQLとの連携方法について説明しています。最終章ではPHPとMySQLで簡単なアプリケーションが作れるようになります。

MySQL徹底入門 第4版 MySQL 8.0対応

データベースの基礎は理解していてSQLの操作にも慣れてきた中級者におすすめできる一冊です。

「徹底入門」というタイトルですが、MySQLの機能を徹底的に解説した非常にボリュームのある本です。
MySQLのインストールや運用・管理、アプリケーションの開発まで有用な情報が満載されています。

巻末には「逆引きMySQL辞典」が付いていて、疑問点を解決するのに便利です。

MySQL認定資格を取得するメリットは?

MySQL認定資格を取得するメリットは、次のとおりです。

世界2位の市場シェアを誇るDBのスキルが身に付く

MySQLは、海外の大手DB情報サイトでは、本家Oracleに次いで2位(OSSでは1位)のシェアを獲得しています。日本国内でも頻繁に使われているため、汎用性の高いスキルとして今後も活かせる可能性が高いでしょう。

知識、スキルの対外的な証明になる

2022年10月現在、MySQLに特化した唯一の資格です。特に実務経験が浅い人材の場合は、MySQL認定資格の取得が対外的な知識・スキルの証明になります。

クラウドサービスを扱うためのスキルが身に付く

メジャーなクラウドプラットフォーム「AWS」がデフォルトのRDBとしてMySQLを使用するなど、MySQLは徐々に活用範囲が拡がっています。特にクラウド人材を目指す場合には、備えておいて損のないスキルといえるでしょう。

キャリアパスの幅が広がる

AIやIoTなど、先端ITではいずれもデータ収集と分析が必須です。したがって、どの道に進むとしてもRDBとSQLの知識が活きることは間違いありません。また、プログラマーがSQLをしっかり習得することで、高品質なソースの記述につながるため、キャリア研鑽の一環としても有効です。

MySQL認定資格の取得に向いている人は?

最後に、MySQL認定資格の取得に適している人を職種別に紹介します。

Web開発プロジェクトに参入したいエンジニア経験者(特にプログラマー)

これまでWeb開発の経験がなく、プログラマーの実務経験がある人材の場合は、MySQLを学ぶことがプラスに働くでしょう。MySQLはWebシステムにおいて必須スキルのひとつであり、LAMP環境の構築に欠かせないものだからです。

データベースエンジニア

Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、PostgreSQLに加えて、MySQLのスキルを備えることで、応募可能な求人の幅が大きく拡がります。

サーバーサイドエンジニア

WebサービスのデータベースとしてMySQLが多く使用されています。
サーバーサイドではデータベースと頻繁にデータのやり取りを行うため、MySQLの知識とスキルが役立ちます。

データサイエンティスト

データサイエンティストはデータ分析と仮説検証を日常的に行うため、データ操作のスキルを備えることで迅速な業務遂行が可能になります。データ分析を行う場合、SQLで直接データベースから必要なデータを取り出すことも多くあります。データサイエンティストにとってはSQLは欠かせないツールです。

関連記事: SQLにおすすめの勉強方法は?概要やメリットも紹介

MySQL認定資格とOracleマスターどちらを取得すれば良い?

データベース関連の資格としてMySQL認定資格の他にOracleマスターが良く知られています。OracleマスターはOlacleデータベースのスキルを認定する資格です。
ここからは、MySQL認定資格とOracleマスターのどちらを取得するべきかについて解説します。
 

MySQLとOracleデータベースの比較

MySQLとOracleデータベースはどちらもデータベース管理システム(DBMS)というソフトウェアに分類されます。データベースは大量で様々な形式のデータを分類・構造化し効率的に管理する仕組みです。データベースは主に企業や公的組織が業務で利用します。

それでは、MySQLとOracleデータベースにはどのような違いがあるのでしょうか?

ライセンスに対する考え方

まず、ライセンスに対する考え方が異なります。MySQLは無料でオープンソースですが、Oracleはライセンス料が必要です。オープンソースは、プログラムの元となるソースコードを無料で公開していることを指します。

データベースの機能

次に、データベースの機能はどうでしょうか?
Oracleは分散データベースをサポートしています。MySQLはサポートしていません。分散データベースとは物理的にはネットワーク上に複数あるデータベースを仮想的に1つのデータベースとして扱う技術です。

検索のスピードに関係するインデックスについて、MySQLは基本的なFull-TextとHashインデックスのみサポートしています。Oracleはこれら以外にも多くの方式をサポートしています。

採用の基準

MySQLとOracleデータベースのどちらを採用するかの決め手は、組織の規模やデータベースの使用目的です。

MySQLが向いているのは、小規模なプロジェクトです。ベンチャー企業や中小企業で低コストでデータベースを構築できます。また、MySQLはWebサービスのデータベースとして採用されることが多いです。

Oracleが向いているのは、大規模なプロジェクトです。大企業の業務システムやデータ・ウェアハウスに使用されます。Oracleは元々大規模なシステム用に設計されています。機能が豊富なため、データベースに多くの機能を求める場合、Oracleが適切な選択といえます。

MySQL認定資格を取得した方が良い場合

データベースとしてMySQLを利用する人は、MySQL認定資格を取得した方が良いでしょう。
現役のWeb系のエンジニアやWeb系のエンジニアを目指して勉強している人にも向いています。

Oracleマスターを取得した方が良い場合

データベースとしてOracleを利用する人は、Oracleマスターを取得した方が良いでしょう。
業務システム系のエンジニアや業務系のエンジニアを目指して勉強している人にも向いています。

まとめ

SQLはRDB操作用の言語として、世界で最も普及しています。そして世界で最も使われているRDBがMySQLです。MySQLはこれまでLAMP環境の構築などに使われてきましたが、今後は大規模な基幹システムなどへの適用も進むとみられているため、キャリアアップにつながる有望なスキルとい言えるでしょう。MySQLに関する基礎知識を効率よく身に着けるには、MySQL認定資格の取得がおすすめです。

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