- Vue.jsに関連する資格について
- JavaScript・Web関連のおすすめ資格
- IT関連のおすすめ資格
- おすすめのVue.js学習方法
- 資格以外でVue.jsの技術力を示すには
- エンジニアの転職ならエージェント利用がおすすめ
Vue.jsに関連する資格について
Vue.jsに興味があり、資格取得によって技術力をアピールしたいと考えている方も多いでしょう。しかし、現状ではVue.jsに特化した資格はほとんどありません。
2022年12月現在では、カナダのVUE ACADEMY社が独自で実施している、VUE.JS CERTIFICATIONという資格試験があります。オンライン試験のため、受験すること自体は簡単です。しかし、オフィシャルの資格ではなく、試験は英語で行われているため、日本から受験するメリットはあまり大きくないと考えられます。
英語での受験に抵抗がなければ、JavaScriptの国際資格であるCIW JavaScript Specialistを取得したほうが、評価につながる可能性が高いです。
いずれにせよ、「資格取得」によって、Vue.jsエンジニアとしての技術力をアピールすることは困難といえます。転職活動のために資格を取得したい方は、ITに関する全般的な知識を問われる資格や、HTMLなどWeb全体に関連する資格のほうが受験しやすいでしょう。
なお「Vue 資格」のキーワードで検索すると、「ピアソンVUE」に関する情報が多数ヒットします。ピアソンVUEとは、オンラインでの各種試験を提供しているイギリスの会社であり、Vue.jsの資格試験を実施しているわけではありません。(※2022年12月現在)
関連記事:Vue.jsとは?特徴・よくある使われ方・他フレームワークとの違いを解説
JavaScript・Web関連のおすすめ資格
Vue.jsに関連する資格がほとんどないことは先述の通りです。そのため、Vue.jsエンジニアにとって役立つJavaScriptやWeb関連のおすすめ資格を紹介します。いずれも簡単な試験ではありませんが、だからこそ取得する価値のある資格です。
(※以下で解説する受験料や試験内容などはすべて2022年12月現在の情報です)
CIW JavaScript Specialist
JavaScript関連の資格で広く知られているのが「CIW JavaScript Specialist」です。CIWは国際的に有名な資格試験で、合格すれば世界中で通用します。
英語で実施されるためハードルは高いですが、合格者はJavaScript技術者としての能力だけではなく、英語力があることも証明できます。
受験資格は特になく、全国のテストセンターなどで受験できます。受験料は150USドルです。試験時間は90分で、JavaScriptの基礎知識・JavaScriptの開発能力・Webページの実装能力に関する55問が出題されます。合格の目安は70.91%です。
なお、CIWによると、合格者の平均年収は77,930USドル(1ドル110円の場合約860万円)です。
JAVASCRIPT CERTIFICATION
「JAVASCRIPT CERTIFICATION」は、International JavaScript Instituteが実施している資格試験です。こちらも英語で実施されるため、難易度は高めとなっています。
受験料は79ユーロです。試験時間は90分で70問出題され、選択式と記述式の問題があります。70%の正解率で合格です。
受験はオンラインで行われるため、自宅での受験が可能です。不正防止のためにビデオ通話が求められます。
なお、試験の知名度は先に紹介したCIW JavaScript Specialistのほうが高いため、CIWを取得したあと、さらに国際的な資格を求める方におすすめです。
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTMLに関する能力をアピールしたい方におすすめなのが「HTML5プロフェッショナル認定試験」です。NPO法人であるLPI-Japanが実施しています。
レベル1とレベル2が設定されていますが、レベル1に合格しなければレベル2は受験できません。
レベル1の受験料は16,500円(税込)で、試験時間は90分。問題数は約60問です。HTML全般に関する知識が問われ、JavaScriptに関連する問題も出題されます。
受験は全国のピアソンVUE試験会場か、自宅や職場(監視員つきのOnVUE受験)を選択できます。
試験は随時おこなわれており、受験しやすいこともポイントです。履歴書の資格欄に記載することを増やしたいという方にもおすすめです。
関連記事:HTML5プロフェッショナル認定試験とは?取得するメリット
ウェブデザイン技能検定
「ウェブデザイン技能検定」は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施する検定制度です。合格者は、国家資格であるウェブデザイン技能士を取得できます。1級・2級・3級が設定されており、まずは3級から受験します。
3級の受験料は学科が6,000円(非課税)・実技が 8,000円(非課税)です。ウェブデザインに関する全般的な知識が問われます。問題数は学科が25題、実技が6題(5問を選択)です。試験時間は学科が45分、実技が60分となっています。
3級の試験は年4回実施で、受験会場は北海道・東京・大阪・福岡など限られていることには注意が必要です。
UX検定基礎(HCD検認定)
Webを通じたサービスでは、UX(ユーザーエクスペリエンス)に注目が集まっています。そんなUXに特化した試験が、一般社団法人UXインテリジェンス協会が実施する「UX検定基礎(HCD検認定)」です。比較的新しい検定試験で、2022年8月に第一回が行われました。
受験資格はなく、誰でも受験できます。受験料は10,890円(税込)で、年3回実施される予定です。「UXとは」や「ユーザーの理解」など幅広い範囲から出題されます。
試験時間は100分で、選択式の問題が100問出題されます。試験はオンラインで実施されるため、自宅での受験が可能です。
関連記事:就職・転職で役に立つJavaScript資格とは?
IT関連のおすすめ資格
続いては、IT全般の知識が問われるおすすめの資格を紹介していきます。出題範囲には、Vue.jsと直接的には関連しない内容もありますが、ITエンジニアに役立つ知識ばかりです。エンジニアとしてステップアップを目指したい方は、ぜひ挑戦してみてください。
(※以下で解説する受験料や試験内容などはすべて2022年12月現在の情報です)
応用情報処理技術者試験(AP)
ITエンジニアとしての基本的な知識を持っている方におすすめなのが「応用情報処理技術者試験(AP)」です。情報処理推進機構(IPA)が実施しています。国家試験で、日本国内での知名度が高いため、持っていて損はないでしょう。
受験資格は特にありません。受験料は7,500円(税込)です。試験は午前と午後に行われ、午前は選択式の問題が80問、午後は記述式の課題が11問(5問回答)出題されます。
出題範囲はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系と幅広く、学習するのは簡単ではありません。しかし、応用情報技術者試験へのチャレンジは、IT全般に関する知識を体系的に学習する絶好のチャンスです。試験は春と秋の年2回実施されています。
プロジェクトマネージャー試験(PM)
若手を卒業したエンジニアにおすすめなのが「プロジェクトマネージャー試験(PM)」です。情報処理推進機構(IPA)が実施している国家試験です。
受験資格は特にありませんが、受験者の多くはエンジニアとしてそれなりの経験を積んでいます。受験料は7,500円(税込)です。試験は4部に分かれており、試験時間はトータル300分に及びます。
出題範囲は、プロジェクトの立ち上げ・計画・実行の各フェーズに関することや、プロジェクトの管理に関わることです。難易度が高い分、合格すれば高い評価につながるでしょう。試験は年に1度、秋季の実施です。
関連記事:プロジェクトマネージャー試験の難易度と受験する価値とは?
おすすめのVue.js学習方法
Vue.jsに関する資格はほとんどないため、関連資格の取得がおすすめだとお伝えしてきました。Vue.jsを習得するには、資格取得ではなく、自ら学習しなければなりません。本章では、おすすめのVue.js学習方法を紹介します。
公式サイトのドキュメントを参考にする
Vue.jsは急速なユーザー数獲得に伴い日々進化を続けています。最新の正確な情報を得るためには、Vue.jsの公式サイトで公開されている各種ドキュメントを参考にするのがおすすめです。
Vue.jsの基本から、各種APIの詳細、Vueコンポーネントの単体テストといった細かな情報まで、幅広く提供されています。日本語で書かれたドキュメントだけでもかなりのボリュームがあり、一通り目を通せば、Vue.jsの概要が理解できるはずです。
また、英語の資料ですが、Vue.jsに関するさまざまな動画も用意されています。数分程度の見やすいため、電車での移動中など、隙間時間に学習したい方におすすめです。
Vue.jsのコミュニティや勉強会に参加する
Vue.jsの関連書籍はそれほど多くありません。問題にぶつかった際、公式ドキュメントだけでは問題が解決しないこともあるでしょう。そこで役立つのが、Vue.jsのコミュニティや勉強会への参加です。
Vue.jsは人気が高く、日本国内にもコミュニティが存在しています。先輩Vue.jsエンジニアへの質問もできるため、問題の解決や学習のヒントを得るのに効果的です。
また、Vue.jsに関連する最新のトレンドをつかめる、人脈が広がるといったメリットもあります。
資格以外でVue.jsの技術力を示すには
ここまで解説してきた通り、Vue.jsは資格取得によってVue.jsの技術力を示すことは難しいのが現状です。転職活動などでVue.jsの技術力をアピールしたい場合は、Webアプリケーションを作成して公開すると、転職を有利に進められる可能性があります。
転職活動に使うアプリケーションを作成する際は、サービスの内容よりも、アピールしたい部分に重きをおくことが重要です。たとえば、UI/UXに関する技術力をアピールしたいのであれば、見た目や使いやすさを重視しなければいけません。また、プログラミング能力をアピールしたい場合には、再利用性の高いコンポーネントの構築を意識してみてください。
作成するサービスが思いつかない場合には、Vue.jsで作られた既存のサイトを参考にするのもおすすめです。ただし、完全に同じ挙動を目指すのではなく、より使いやすいサイトを目指す・より動作の速いサイトを目指すなど、自分なりに改善してみましょう。このような工夫も大きなアピールポイントとなり、よい評価につながる可能性があります。
エンジニアの転職ならエージェント利用がおすすめ
Vue.jsエンジニアとして転職を考えるのであれば、エージェントの利用もおすすめです。
特にVue.js未経験からの転職の場合、技術力を磨いておくだけではなく、「これまでの経験やスキルをどう活かすか」についても論理的に説明できるよう整理しなくてはなりません。エージェントでは、カウンセリングを通じてアピールすべきポイントについてのアドバイスを受けられます。
また、これまでの経験を活かしやすい求人を紹介してもらえるため、効率的に転職活動を進められることも、エージェントを利用する大きなメリットです。
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