Vue.js関連の資格を一挙公開|転職に役立つ情報もチェック

最終更新日:2023年12月26日

JavaScriptのフレームワークの中でも、急激に成長を続けている人気のVue.js。注目されるフレームワークだからこそ、技術を習得し転職に活かしたいと考えている人も多いです。

この記事では、効率的に学習するためにVue.jsに関する資格事情を紹介します。Vue.jsは2023年11月時点で比較的新しいフレームワークで密接に関連する資格はほとんどありません。そのため、Web系エンジニア向けや複合的に役立つ資格をチェックしていきましょう。Vue.jsの学習方法についても解説しているので、あわせて参考にしてください。

この記事のまとめ

  • JavaScriptのフレームワークであるVue.jsは2014年に登場し、2023年現在は関連する資格が少ない
  • Vue.jsを扱えることを転職活動などで証明する場合、Web系エンジニアに関連する資格を取得しプロフィールに記載すると分かりやすい
  • Vue.jsは将来性のあるフレームワークのため、資格以外でも技術力を示す手段としてポートフォリオなどを作成すると強みになる

今もらっている年収は高い?低い?

支援実績10年の登録者データを基にした エンジニア・クリエイター専門 年収診断 無料診断START

Vue.jsに関連する資格について

Vue.jsに興味があり、資格取得によって技術力をアピールしたいと考えている方も多いでしょう。しかし、2023年11月時点ではVue.jsに特化した資格はほとんどなく、カナダのVUE ACADEMY社が独自で実施している、VUE.JS CERTIFICATIONが代表例です。オンライン試験で受験は簡単ですが、オフィシャルの資格ではないため受験するメリットはあまり大きくないと考えられます。試験が英語である点もネックとなる人は多いでしょう。

英語での受験に抵抗がなければ、JavaScriptの国際資格であるCIW JavaScript Specialistを取得したほうが、評価につながる可能性が高いです。

いずれにせよ、「資格取得」によって、Vue.jsエンジニアとしての技術力をアピールすることは困難といえます。転職活動のために資格を取得したい方は、ITに関する全般的な知識や、HTMLなどWeb全体に関連する資格のほうが良いでしょう。

なお「Vue 資格」のキーワードで検索すると、「ピアソンVUE」に関する情報が多数ヒットします。ピアソンVUEとは、オンラインでの各種試験を提供しているイギリスの会社であり、Vue.jsの資格試験を実施しているわけではありません(2023年11月現在)。

関連記事:Vue.jsとは?他フレームワークやライブラリとの違いもわかりやすく解説

JavaScript・Web関連のおすすめ資格

Vue.jsに関連する資格はほとんどないため、Vue.jsエンジニアにとって役立つJavaScriptやWeb関連のおすすめ資格を紹介します。いずれも簡単な試験ではありませんが、取得すると一定の関連知識を有している証明がしやすくなるでしょう。以下で解説する受験料や試験内容などはすべて2023年11月現在の情報です。

CIW JavaScript Specialist

JavaScript関連の資格で広く知られているのが「CIW JavaScript Specialist」です。CIWは国際的に有名な資格試験で、合格すれば世界中で通用します。

英語で実施されるためハードルは高いですが、合格者はJavaScript技術者としての能力だけではなく、英語力があることも証明できます。

受験資格は特になく、全国のテストセンターなどで受験できます。受験料は150USドルです。試験時間は90分で、JavaScriptの基礎知識・JavaScriptの開発能力・Webページの実装能力に関する55問が出題されます。合格の目安は正答率70.91%です。

JAVASCRIPT CERTIFICATION

JAVASCRIPT CERTIFICATION」は、International JavaScript Instituteが実施している資格試験です。こちらも英語で実施されるため、難易度は高めとなっています。

受験料は79ユーロです。試験時間は90分で70問出題され、選択式と記述式の問題があります。70%の正解率で合格です。

受験はオンラインで行われるため、自宅での受験が可能です。不正防止のためにビデオ通話が求められます。

なお、試験の知名度はCIW JavaScript Specialistのほうが高いため、CIWを取得したあと、さらに国際的な資格を求める方におすすめです。

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTMLに関する能力をアピールしたい方におすすめなのが「HTML5プロフェッショナル認定試験」です。NPO法人であるLPI-Japanが実施しています。

レベル1とレベル2が設定されていますが、レベル1に合格しなければレベル2は受験できません。

レベル1の受験料は16,500円(税込)で、試験時間は90分、問題数は約60問です。HTML全般に関する知識が問われ、JavaScriptに関連する問題も出題されます。

受験は全国のピアソンVUE試験会場か、自宅や職場(監視員つきのOnVUE受験)を選択できます。
試験は随時行われており、受験しやすいこともポイントです。履歴書の資格欄に記載することを増やしたいという方にもおすすめです。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定」は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施する検定制度です。合格者は、国家資格であるウェブデザイン技能士を取得できます。1級・2級・3級が設定されており、まずは3級から受験します。

3級の受験料は学科が6,000円(非課税)・実技が 8,000円(非課税)です。ウェブデザインに関する全般的な知識が問われます。問題数は学科が25題、実技が6題(5問を選択)です。試験時間は学科が45分、実技が60分となっています。

3級の試験は年4回実施で、受験会場は北海道・東京・大阪・福岡など限られていることには注意が必要です。

UX検定基礎(HCD検認定)

Webを通じたサービスでは、UX(ユーザーエクスペリエンス)に注目が集まっています。そんなUXに特化した試験が、一般社団法人UXインテリジェンス協会が実施する「UX検定基礎(HCD検認定)」です。2022年8月に第一回が行われました。

受験資格はなく、誰でも受験できます。受験料は10,890円(税込)で、年3回実施されます。「UXとは」や「ユーザーの理解」など幅広い範囲から出題されます。

試験時間は100分で、選択式の問題が100問出題されます。試験はオンラインで実施されるため、自宅での受験が可能です。

IT関連のおすすめ資格

続いては、IT全般の知識が問われるおすすめの資格を紹介していきます。出題範囲には、Vue.jsと直接的には関連しない内容もありますが、ITエンジニアに役立つ知識ばかりです。エンジニアとしてステップアップを目指したい方は、ぜひ挑戦してみてください。以下で解説する受験料や試験内容などはすべて2023年11月現在の情報です。

応用情報処理技術者試験(AP)

ITエンジニアとしての基本的な知識を持っている方におすすめなのが「応用情報処理技術者試験(AP)」です。情報処理推進機構(IPA)が実施しています。国家試験であり日本国内での知名度が高いため、ある程度効力のある試験資格となります。

受験資格は特にありません。受験料は7,500円(税込)です。試験は午前と午後に行われ、午前は選択式の問題が80問、午後は記述式の課題が11問(5問回答)出題されます。

出題範囲はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系と幅広く、学習するのは簡単ではありません。しかし、応用情報技術者試験へのチャレンジは、IT全般に関する知識を体系的に学習する絶好のチャンスです。試験は春と秋の年2回実施されています。

プロジェクトマネージャー試験(PM)

若手を卒業したエンジニアにおすすめなのが「プロジェクトマネージャー試験(PM)」です。情報処理推進機構(IPA)が実施している国家試験です。

受験資格は特にありませんが、受験者の多くはエンジニアとしてそれなりの経験を積んでいます。受験料は7,500円(税込)です。試験は4部に分かれており、試験時間はトータル300分に及びます。

出題範囲は、プロジェクトの立ち上げ・計画・実行の各フェーズに関することや、プロジェクトの管理に関わることです。難易度が高い分、合格すれば高い評価につながるでしょう。試験は年に1度、秋季の実施です。

Vue.jsエンジニアが資格を取得するメリット

Vue.jsを扱うエンジニアになるために、必要な資格は特にありません。現状Vue.jsに特化した資格はオフィシャルなものではない点でも、役立つ場面は限られるのが実情です。ただし、Vue.jsが扱えることを転職や就職の際に証明するのは大切であり、関連性の高い資格を取得するとメリットも多数あります。
資格取得を目指すためには目標を定めることでモチベーションの維持にもつながるため、ここからはVue.jsエンジニアが資格を取得するメリットを紹介します。

関連記事:Vue.jsとは?特徴やjQueryとの違いをわかりやすく解説

スキルが証明できる

Vue.jsエンジニアとして高度なスキルを持っていたとしても、転職・就職の場面では技術力をその場で見てもらえるケースは少ないです。スキルを保有していることを証明できるものがなければ、信用してもらいにくいでしょう。資格はある程度の地力がある証明になるため、社内外からの信頼・評価を獲得するのに役立ちます

資格手当が出る場合がある

企業によっては、所有する資格に応じて資格手当を支給しています。ただし、どの企業でも資格手当を導入しているわけではないため、事前に調べておくと安心です。資格手当は一般的に専門的な資格に対して支給されることが多いです。

転職で有利になりやすい

JavaScriptはフロントエンドでの活用シーンが多いものの、近年はサーバーサイドやAPI開発で利用される場面も見られるようになりました。
汎用性が高まりつつあるため、JavaScript関連資格などを持っていると、転職するときに選択肢が広まる、転職活動がスムーズになるなどのメリットが感じられるでしょう。

年収アップにつながる

企業によりますが、資格取得を昇給や昇格の条件とする会社は多いです。資格を取得すると、必然的に知識やスキルが身につき、より専門的な実力が備わるようになるからです。人事評価が高くなったり上流工程を任され活躍の場が広がったりして、年収アップにつながりやすいといえるでしょう。

おすすめのVue.js学習方法

Vue.jsに関する資格はほとんどないため、習得するには資格取得に向けた勉強以外での学習を検討しなければなりません。ここでは、おすすめのVue.js学習方法を紹介します。

関連記事:Vue.jsでできること5選|メリットやデメリットについても徹底解説

公式サイトのドキュメントを参考にする

Vue.jsは急速なユーザー数獲得に伴い日々進化を続けています。最新の正確な情報を得るためには、Vue.jsの公式サイトで公開されている各種ドキュメントを参考にするのがおすすめです。

Vue.jsの基本から、各種APIの詳細、Vueコンポーネントの単体テストといった細かな情報まで、幅広く提供されています。日本語で書かれたドキュメントだけでもかなりのボリュームがあり、一通り目を通せば、Vue.jsの概要が理解できるでしょう。

また、英語の資料ですが、Vue.jsに関するさまざまな動画も用意されています。数分程度で見やすいため、電車での移動中など隙間時間に学習したい方におすすめです。

Vue.jsのコミュニティや勉強会に参加する

Vue.jsの関連書籍はそれほど多くありません。問題にぶつかった際、公式ドキュメントだけでは問題が解決しないこともあるでしょう。そこで役立つのが、Vue.jsのコミュニティや勉強会への参加です。

Vue.jsは人気が高く、日本国内にもコミュニティが存在しています。先輩Vue.jsエンジニアへの質問もできるため、問題の解決や学習のヒントを得るのに効果的です。

また、Vue.jsに関連する最新のトレンドをつかめる、人脈が広がるといったメリットもあります。

資格以外でVue.jsの技術力を示すには

Vue.jsは資格取得によって技術力を示すことが難しいのが現状です。転職活動などでVue.jsの技術力をアピールしたい場合は、Webアプリケーションを作成して公開すると、転職を有利に進められる可能性があります。

転職活動に使うアプリケーションを作成する際は、サービスの内容よりも、アピールしたい部分に重きをおくことが重要です。たとえば、UI/UXに関する技術力をアピールしたいのであれば、見た目や使いやすさを重視しなければいけません。また、プログラミング能力をアピールしたい場合には、再利用性の高いコンポーネントの構築を意識してみてください。

作成するサービスが思いつかない場合には、Vue.jsで作られた既存のサイトを参考にするのもおすすめです。ただし、完全に同じ挙動を目指すのではなく、より使いやすいサイトを目指す・より動作の速いサイトを目指すなど、自分なりに改善してみましょう。このような工夫も大きなアピールポイントとなり、良い評価につながる可能性があります。

エンジニアの転職ならエージェント利用がおすすめ

Vue.jsエンジニアとして転職を考えるのであれば、エージェントの利用もおすすめです。

特にVue.js未経験からの転職の場合、技術力を磨いておくだけではなく、「これまでの経験やスキルをどう活かすか」についても論理的に説明できるよう整理しなくてはなりません。エージェントでは、カウンセリングを通じてアピールすべきポイントについてのアドバイスを受けられます。

また、これまでの経験を活かしやすい求人を紹介してもらえるため、効率的に転職活動を進められることも、エージェントを利用する大きなメリットです。

Vue.jsに関するよくある質問

Vue.jsに関するよくある質問を以下にまとめました。

Q1. Vue.jsとは何ですか?

Vue.jsとは、JavaScriptフレームワークの一つです。UIを構築するための機能に特化しており、アプリケーションのリリース後の開発やWebサービス以外の開発シーンでも採用が進んでいます。

Q2. Vue.jsを使うメリットは何ですか?

Vue.jsは比較的学習コストの低いフレームワークであり、シンプルで機能性が高い、コンパクト・軽量であるために動作速度が速いなどのメリットがあります。
バグを未然に防ぐデバッグも利用できるため、開発の速度向上や工数削減、成果物の品質を上げるために活用されています。

まとめ

多くの企業で現在使われているJavaScriptフレームワーク。その中でもVue.jsは気軽で習得しやすいといったメリットが強く、できることは多岐にわたります。注目度の高いフレームワークではありますが現在では密接に関連する資格は少なく、エンジニアとしてのベース資格や専門的な資格を取得することで、Vue.jsのスキル証明をするのが大切になるでしょう。
Vue.jsのスキルを活用して活動の場を広げたいエンジニアは、この記事を参考に学習を進めてみることをおすすめします。

ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングでお話してみませんか?(オンラインでも可能です)

転職支援サービスに申し込む

また、「初めての転職で、何から始めていいかわからない」「まだ転職するかどうか迷っている」など、転職活動に何らかの不安を抱えている方には、無料の個別相談会も実施しています。キャリアアドバイザーが一対一で、これからのあなたのキャリアを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

「個別相談会」に申し込む

レバテックキャリアのサービスについて

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター向けに特化した転職エージェントです。当メディアでは、エンジニア・クリエイターの転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務に活かせる情報まで、幅広いコンテンツを発信しています。

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

関連する記事

人気の求人特集

内定率が高い

JavaScriptの求人・転職一覧

今もらっている年収は高い?低い?

簡単60秒 エンジニア・クリエイター専門 年収診断 無料診断START ×