Vue.js関連の資格を一挙公開!転職に役立つ情報もチェック

最終更新日:2024年7月10日

Vue.jsは、JavaScriptのフレームワークの中でも人気で、急激に成長を続けています。そして、注目されるフレームワークだからこそ、技術を習得し転職に活かしたいと考えている人は多いです。

この記事では、効率的に学習するためにVue.jsに関する資格事情を紹介します。Vue.jsは2024年4月時点で比較的新しいフレームワークで、密接に関連する資格はほとんどありません。そのため、Web系エンジニア向けや複合的に役立つ資格をチェックしていきましょう。Vue.jsの学習方法についても解説しているので、あわせて参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • JavaScriptのフレームワークであるVue.jsは、2024年現在は関連する資格が少ない
  • Vue.jsのスキルを転職活動などで証明する場合、Web系エンジニアに関連する資格を取得しプロフィールに記載すると伝わりやすい
  • Vue.jsを学習するには、資格取得以外に公式サイトのドキュメントやコミュニティ、勉強会を活用すると良い

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Vue.jsに関連する資格について

Vue.jsに興味があり、資格取得によって技術力をアピールしたいと考えている方は多いでしょう。しかし、2024年4月時点ではVue.jsに特化した資格はほとんどなく、カナダのVUE ACADEMY社が独自で実施している、VUE.JS CERTIFICATIONだけといえる状態です。同資格はオンライン試験で受験は簡単ですが、オフィシャルの資格ではないため受験するメリットはあまり大きくないと考えられます。試験が英語である点もネックとなる人は多いでしょう。

英語での受験に抵抗がなければ、JavaScriptの国際資格である「CIW JavaScript Specialist」を取得したほうが、評価につながる可能性が高いです。

いずれにせよ、「資格取得」によって、直接的にVue.jsエンジニアとしての技術力をアピールすることは困難といえます。転職活動のために資格を取得したい方は、ITに関する全般的な知識や、HTMLなどWeb全体に関連する資格のほうが良いでしょう。

なお「Vue 資格」のキーワードで検索すると、「ピアソンVUE」に関する情報が多数ヒットします。ピアソンVUEとは、オンラインでの各種試験を提供しているイギリスの会社であり、2024年4月現在Vue.jsの資格試験を実施しているわけではありません。

関連記事:
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JavaScript・Web関連のおすすめ資格

Vue.jsに関連する資格はほとんどないため、Vue.jsエンジニアにとって役立つJavaScriptやWeb関連のおすすめ資格を紹介します。いずれも簡単な試験ではありませんが、取得すると一定の関連知識を有している証明がしやすくなるでしょう。以下で解説する受験料や試験内容などはすべて2024年4月現在の情報です。

関連記事:JavaScriptの勉強方法は?初級~中級者向けサイト14選を紹介

CIW JavaScript Specialist

JavaScript関連の資格で広く知られているのがCIW JavaScript Specialistです。CIWは国際的に有名な資格試験で、合格すれば世界中で通用します。

英語で実施されるためハードルは高いですが、合格者はJavaScript技術者としての能力だけでなく、英語力があることも証明できます。

受験資格は特になく、全国のテストセンターなどで受験できます。受験料は175USドルです。試験時間は75分で、JavaScriptの基礎知識・JavaScriptの開発能力・Webページの実装能力に関する48問が出題されます。合格率は75%です。

JS Institute Certification

JS Institute CertificationはJavaScriptプログラマーのスキルレベルを測る試験で、2021年に設立されたJS Instituteが認定しています。汎用プログラミングとWeb開発の2つの認定パスがあり、それぞれエントリー・アソシエイト・プロフェッショナルの3種類のレベルに分かれています。

ただし、2024年4月現在で受験可能なのは以下の試験のみとなっており、そのほかの試験は順次実施される予定です。

  • ・認定エントリーJavaScriptプログラマー(試験コード:JSE-40-0x)

    ・認定アソシエイトJavaScript プログラマー(試験コード:JSA-41-0x)

JS Institute Certificationは認定によって個々のスキルレベルを明確にし、IT人材が自身の市場価値を高める重要な術となるよう設計されている認定試験です。認定制度設立からの年数が浅く、「CIW JavaScript Specialist」と比べて資格の認知度が低いですが、JavaScriptを扱うベースとなるスキルを証明するには有効といえるでしょう。

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTMLに関する能力をアピールしたい方におすすめなのがHTML5プロフェッショナル認定試験です。NPO法人であるLPI-Japanが実施しています。

レベル1とレベル2が設定されています。最初からレベル2を受験するのも可能ですが、認定を得るためにはレベル2に合格し、かつレベル1にも合格していることが条件です。どちらから受験するかは関係ありません。

ともに受験料は1万6,500円(税込)で、試験時間は90分です。問題数は異なり、レベル1が約60問、レベル2が40〜45問です。HTML全般に関する知識が問われ、JavaScriptに関連する問題も出題されます。

受験は全国のピアソンVUE試験会場か、自宅や職場(監視員つきのOnVUE受験)を選択できます。
試験は随時行われており、受験しやすいこともポイントです。履歴書の資格欄に記載することを増やしたい方にもおすすめです。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施する検定制度です。ウェブデザインに関する全般的な知識が問われ、合格者は、国家資格であるウェブデザイン技能士を取得できます。1級・2級・3級が設定されており、まずは3級から受験します。

1級の受験資格の要件が厳しく、2級の合格にくわえて2年以上の実務経験が必要です。2級をとばして1級を受験したい場合には、「協会が認めた学校の卒業+実務経験年数」といった条件が複数あり、そのうちのいずれかを満たせば受験可能です。つまり、実務経験がない方が受けられるのは2級までとなります。

3級の受験料は学科が6,000円(非課税)・実技が 8,000円(非課税)です。問題数は学科が25題、実技が6題(5問を選択)です。試験時間は学科が45分、実技が60分となっています。

3級の試験は年4回実施で、受験会場は北海道・東京・大阪・福岡など限られているので注意が必要です。

UX検定基礎(HCD検認定)

Webを通じたサービスでは、UX(ユーザーエクスペリエンス)に注目が集まっています。そんなUXに特化した試験が、一般社団法人UXインテリジェンス協会が実施するUX検定基礎(HCD検認定)です。「UXとは」や「ユーザーの理解」など幅広い範囲から出題されます。

受験資格はなく、誰でも受験できます。受験料は1万890円(税込)です。3月、7月、11月に試験が実施されており、試験時間は100分で、選択式の問題が100問出題されます。試験はオンラインで実施されるため、自宅での受験が可能です。

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IT関連のおすすめ資格

IT全般の知識が問われるおすすめの資格を紹介していきます。出題範囲には、Vue.jsと直接的に関連しない内容もありますが、ITエンジニアに役立つ知識ばかりです。Vue.jsエンジニアとして活躍するためにも、多くの場面で問われるIT全般のベーススキルは確実に身につけておきましょう。ステップアップを目指したい方は、ぜひ挑戦してみてください。以下で解説する受験料や試験内容などはすべて2024年4月現在の情報です。

応用情報処理技術者試験(AP)

ITエンジニアとしての基本的な知識を持っている方におすすめなのが応用情報処理技術者試験(AP)です。情報処理推進機構(IPA)が実施しています。国家試験であり日本国内での知名度が高いため、ある程度効力のある試験資格といえます。

受験資格は特にありません。受験料は7,500円(税込)です。試験は午前と午後に行われ、午前は選択式の問題が80問、午後は記述式の課題が11問(5問回答)出題されます。

出題範囲はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系と幅広く、学習するのは簡単ではありません。しかし、応用情報技術者試験へチャレンジすることは、IT全般に関する知識を体系的に学習する絶好のチャンスです。試験は春期(4月)と秋期(10月)の年2回実施されています。

プロジェクトマネージャ試験(PM)

若手を卒業したエンジニアにおすすめなのがプロジェクトマネージャ試験(PM)です。情報処理推進機構(IPA)が実施している国家試験です。

受験資格は特にありませんが、受験者の多くはエンジニアとして数年のプロジェクト経験を積んでいます。受験料は7,500円(税込)です。試験は4部に分かれており、試験時間はトータル300分におよびます。

出題範囲は、プロジェクトの立ち上げ・計画・実行の各フェーズやプロジェクトの管理に関わることです。難易度が高い分、合格すれば高い評価につながるでしょう。試験は年に1度、秋期(10月)の実施です。

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Vue.jsエンジニアが資格を取得するメリット

Vue.jsを扱うエンジニアになるために、必要な資格は特にありません。現状Vue.jsに特化した資格はオフィシャルなものではない点でも、役立つ場面は限られるのが実情です。

ただし、転職や就職の際にVue.jsが扱えることを証明するのはスキルをアピールする点で大切であり、関連性の高い資格を取得するとメリットが多数得られます。資格取得を目指すために目標を定めれば、日々のモチベーションの維持にもつながるでしょう。

ここからはVue.jsエンジニアが資格を取得するメリットを紹介します。

スキルが証明できる

資格があると、ある言語や領域などについて、どの程度のスキルがあるのかを把握してもらいやすいです。Vue.jsの高度なスキルを持っている場合でも、転職・就職の場面では技術力を見てもらえるケースは少ないです。スキルの種類やレベルを証明できるものがなければ、信用してもらいにくいでしょう。資格はある程度の地力がある証明になるため、社内外からの信頼・評価を獲得するのに役立ちます

資格手当が出る場合がある

企業によっては、所有する資格に応じて資格手当を支給しています。ただし、どの企業でも資格手当を導入しているわけではないため、事前に調べておくと安心です。資格手当は一般的に専門的な資格に対して支給されることが多いです。

転職で有利になりやすい

JavaScriptはフロントエンドでの活用シーンが多いものの、近年はサーバーサイドやAPI開発で利用される場面も見られるようになりました。汎用性が高まりつつあるため、JavaScriptの関連資格などを持っていると、転職するときに選択肢が広まる、転職活動がスムーズになるなどのメリットが感じられるでしょう。

年収アップにつながる

企業によりますが、資格取得を昇給や昇格の条件とする会社は多いです。資格を取得すると、知識やスキルが身につき、より専門的な実力が備わるようになるからです。また、Vue.jsエンジニアとしての実務経験が豊富だと、さらに資格の有用性が高まり評価が期待できるといえます。人事評価が高くなったり上流工程を任され活躍の場が広がったりして、年収アップにつながりやすいといえるでしょう。

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おすすめのVue.js学習方法

Vue.jsに関する資格はほとんどないため、資格取得に向けた勉強以外の学習方法も検討しなければなりません。Veu.jsの学習方法として、公式サイトやコミュニティを活用するのがおすすめです。また、IT業界全体の流れやVue.jsの最新の情報を確認する方法としても役立つでしょう。市場の流れによって追加で学習が必要になるスキルがある場合、情報をキャッチできていればいち早く行動に移せるからです。

ここでは、Vue.jsの公式サイトやコミュニティなどを活用したおすすめの学習方法を紹介します。

公式サイトのドキュメントを参考にする

Vue.jsは急速なユーザー数獲得に伴い、日々進化を続けています。最新の正確な情報を得るためには、Vue.jsの公式サイトで公開されている各種ドキュメントを参考にするのがおすすめです。

Vue.jsの基本から、各種APIの詳細、Vueコンポーネントの単体テストといった細かな情報まで、幅広く提供されています。日本語で書かれたドキュメントだけでもかなりのボリュームがあり、全体に目を通せば、Vue.jsの概要が理解できるでしょう。

また、ドキュメントは英語の資料ですが、Vue.jsに関するさまざまな動画も用意されています。数分程度で見やすいため、電車の移動中など隙間時間に学習したい方に向いています。

Vue.jsのコミュニティや勉強会に参加する

Vue.jsの関連書籍はそれほど多くありません。問題にぶつかった際、公式ドキュメントだけでは問題が解決しないこともあるでしょう。そこで役立つのが、Vue.jsのコミュニティや勉強会への参加です。

Vue.jsは人気が高く、日本国内にもコミュニティが存在しています。先輩Vue.jsエンジニアへの質問もできるため、問題の解決や学習のヒントを得るのに効果的です。

また、Vue.jsに関連する最新のトレンドをつかめる、人脈が広がるといったメリットもあります。

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資格以外でVue.jsの技術力を示すには

Vue.jsは資格取得によって技術力を示すことが難しいのが現状です。転職活動などでVue.jsの技術力をアピールしたい場合は、Webアプリケーションを作成して公開すると、転職を有利に進められる可能性があります。

転職活動に使うアプリケーションを作成する際は、サービスの内容よりも、アピールしたい部分に重きをおくことが重要です。たとえば、UI/UXに関する技術力をアピールしたいのであれば、見た目や使いやすさを重視しなければいけません。また、プログラミング能力をアピールしたい場合には、再利用性の高いコンポーネントの構築を意識してみてください。

作成するサービスが思いつかない場合には、Vue.jsで作られた既存のサイトを参考にするのもおすすめです。ただし、完全に同じ挙動を目指すのではなく、より使いやすい・より動作の速いサイトを目指すなど、自分なりに改善してみましょう。このような工夫は大きなアピールポイントとなり、良い評価につながる可能性があります。

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エンジニアの転職ならエージェント利用がおすすめ

Vue.jsエンジニアとして転職を考えるのであれば、エージェントの利用がおすすめです。

特にVue.js未経験からの転職の場合、技術力を磨いておくだけではなく、「これまでの経験やスキルをどう活かすか」について論理的に説明できるよう整理しなくてはなりません。エージェントでは、カウンセリングを通じてアピールすべきポイントについてのアドバイスを受けられます。

また、これまでの経験を活かしやすい求人を紹介してもらえるため、効率的に転職活動を進められることも、エージェントを利用する大きなメリットです。

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Vue.jsに関するよくある質問

Vue.jsは人気のフレームワークなので、これから学んでいきたい方もいることでしょう。しかし、Vue.jsのスキルを直接的に証明できる資格はほとんどなく、初学者にも現役のエンジニアにとってもスキルアップの指標を見失いやすいのが現状です。

Vue.jsに関連するよくある質問と回答を紹介します。スキルアップにおすすめの資格に関する質問もあるので今後の参考にしてみてください。

Q1. Vue.jsとは何ですか?

Vue.jsとは、JavaScriptの人気のフレームワークです。Vue.jsを使えばJavaScript開発のベースとなる部分を簡略化できます。UIを構築するための機能に特化しており、アプリケーションのリリース後の開発やWebサービス以外の開発シーンでも採用が進んでいます。

Q2. Vue.jsを使うメリットは何ですか?

Vue.jsは比較的学習コストの低いフレームワークであり、シンプルで機能性が高く、コンパクト・軽量なので動作速度が速いなどのメリットがあります。初心者にも扱いやすいので人気です。また、バグを未然に防ぐデバッグも利用できるため、開発の速度向上や工数削減、成果物の品質を上げるために活用されています。

Q3. Vue.jsエンジニアにおすすめの資格は何ですか?

Vue.jsに関する資格はほぼないため、JavaScriptやWeb関連の資格を取得することでスキルアップが図れます。たとえば、「CIW JavaScript Specialist」は国際資格なので認知度が高く挑戦するエンジニアは多いです。ただし、英語で実施されるため英語スキルが必要です。

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まとめ

Vue.jsは、多くの企業で使われているJavaScriptフレームワークです。その中でもVue.jsは気軽で習得しやすいといったメリットが強く、できることは多岐に渡ります。注目度の高いフレームワークではありますが、現在では密接に関連する資格は少ないです。そのため、エンジニアとしてのベース資格やJavaScriptやデザインなどの専門的な資格を取得し、Vue.jsのスキル証明につなげることが大切でしょう。

Vue.jsのスキルを活用して活動の場を広げたいエンジニアは、この記事を参考にぜひ学習を進めていきましょう。

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