データベースエンジニアになるためのポイントや関連資格についても解説データベースエンジニアの年収はどれくらい?仕事内容やスキル、転職活動のポイントも解説

最終更新日:2022年11月8日

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ITエンジニアは担当領域に応じて職種が細分化されています。データベースエンジニアは、 データベースを取り扱う業務を担当するITエンジニアの職種の一つです。システムを支えるデータベースはもちろん、大量データを取り扱う必要のあるIoTやAIなどの技術の拡大により、データベースエンジニアに興味を持っている方も多いのではないのでしょうか。
この記事では、データベースエンジニアに関心を持つエンジニアや未経験者に向けて、仕事内容や年収、求められるスキル、転職のポイントなどについてご紹介します。

データベースエンジニアとは

データベースエンジニアはデータベースの設計、構築、運用・保守を担当するITエンジニアの職種の一つです。多種多様なデータや、個人情報などセキュリティを考慮すべき重要度の高いデータを取り扱うことも多く、システムを安定稼働させる設計や運用が求められます。まずは、データベースエンジニアの仕事内容ややりがい、求められるスキルについて紹介します。

データベースエンジニアの仕事内容

データベースエンジニアの主な仕事内容は、ITシステムで用いられるデータの保存、参照、更新、削除を行うためのデータベースシステムの設計、構築、運用・保守です。データベースを管理する立場からシステム開発に携わることもあるため、システム開発を担当するエンジニアと連携しながらデータベースの設計内容や構成を見直すこともあります。

データベースの設計

システム開発の設計フェーズでSEが決めた仕様や要件を満たすデータベースの設計を行います。データベースの設計では、ER図などを作成することでテーブル定義やテーブル間の関係性を明確にします。

データベースの構築

データベースの設計内容や作成されたER図を基に、データベースの構築を行います。データベースの構築では、システム開発を行うエンジニアと連携して、開発中のシステムとデータベースとの間でデータを正しく参照・更新・削除できるかを確認します。

データベースの運用・保守

主に、システム開発完了後におけるデータベースの運用保守を行います。具体的な仕事内容は、データベースへのアクセス権限の設定やシステムのバックアップの管理、データベースの監視、データベース処理のパフォーマンスチューニング、システム処理で発生したトラブルに対するデータベース側でのトラブルシューティングなどです。

データベースエンジニアのやりがい

データベースエンジニアは、データベースで個人情報を取り扱うなど、セキュリティ面で非常に責任重大な業務を担当します。また、担当するプロジェクトやシステムによっては、大規模なデータを取り扱うことも。セキュリティ対策や大規模システムが滞りなく動作するためにデータベースを最適化するなど、システムを快適に利用できるよう貢献できることが、データベースエンジニアのやりがいでしょう。データベースやセキュリティの技術は日々進歩しているため、データベースエンジニアには最新の技術をキャッチアップし続けることが求められます。

データベースエンジニアに求められるスキル

次に、データベースエンジニアに求められる主なスキルについて解説します。

データベースを取り扱うスキル

システム開発に用いられるデータベース製品は、MySQLやOracleなど複数存在し、企業やプロジェクトによって取り扱う製品が異なります。そのため、製品毎の特徴や違いを理解することや、SQLなどの操作スキル、製品に合わせた運用スキルが求められます。

システム開発全般のスキル

データベースエンジニアはシステム開発に携わるため、システム開発に関する知識やスキルが求められます。例えば、データベースエンジニアは設計・実装フェーズで携わることも多く、データの追加・参照・更新・削除処理をプログラム上で行う際に取り扱いやすい汎用的なデータベース設計を検討する必要があります。
また、システム稼働後の機能拡張や、運用保守フェーズでデータ量が増えた状態でパフォーマンスを低下させないデータベース構成にすることも求められます。このように、システム開発に関する知識を持つことで、システム開発担当のエンジニアと連携しながら、システムを安定して支えられるデータベースの構築を目指します。。

セキュリティに関するスキル

データベースエンジニアには、セキュリティに関するスキルも不可欠です。データベースで取り扱う情報の中には、顧客情報などの個人情報が含まれていることもあります。これらの個人情報漏洩を防ぐためにも、データベースの脆弱性を突いたサイバー攻撃に対する知識や対策が求められます。

運用・保守スキル

データベースエンジニアは、システムが正常に動作していることを監視したり、データベースへのアクセス権限の設定やバックアップを行ったりするため、システム監視や異常時のトラブルシューティングスキルが求められます。

データベースエンジニアの年収相場

次に、レバテックキャリアに掲載されている求人(※2022年10月現在)をもとに、データベースエンジニアの年収相場をご紹介します。また、参考までに他の職種のITエンジニアとの比較も行います。

【データベースエンジニア】派遣スタッフ管理基幹システムのインフラDBA/大規模サイト/フレックス制

・想定年収:501万~863万円
・仕事内容:
 ・基幹システムのインフラDBA(DBアドミニストレータ)業務
 ・基幹システムDBの管理業務
 ・DBの各種管理(リソース・アカウント等のDB運用管理、障害・課題対応等の保守管理)業務
 ・DBAとして新規サービスや次期基幹システムの企画検討

・必要なスキル
 ・5年以上のデータベース保守/開発経験
 ・DBAを志向している方

【データベースエンジニア】クラウドプラットフォーム/新機能開発および運用/MySQLモニタリング

・想定年収:400万~1,100万円
・仕事内容:
 ・MySQLのモニタリング、パラメータチューニング
 ・Database as a Service(マネージドデータベース)の新機能開発、運用
 ・MySQLのプラグインまたはコンポーネントの追加
 ・DBに関わるツールの検証(F/O、 バックアップ、リストアツールなど)

・必要なスキル:
 ・計算機科学に対する基本的な知識および理解
 ・Linux環境における開発および運用経験
 ・本番環境において冗長構成のMySQLを設計、構築および運用した経験
 ・MySQLについての深い知識

【データベースエンジニア】DBの性能改善/Oracle・MySQL・NoSQL

・想定年収:380万~700万円
・仕事内容:
 ・DB全体の性能改善
 ・パフォーマンスチューニング
 ・構築~運用保守まで

・必要なスキル:
 ・Oracle、MySQLなどのDBの運用経験
 ・パフォーマンスチューニングの経験

求人例に基づくデータベースエンジニアの年収

3件のデータベースエンジニアの求人例での年収相場は、380万〜1,100万円と幅広く設定されています。データベースエンジニアの基本的な仕事内容であるデータベースの設計、構築、運用・保守に加えて、システム開発へ貢献するなど業務範囲を広げていくことで、想定年収の上限に近づくでしょう。

他エンジニアとの年収レンジの比較

データベースエンジニアの年収レンジを確認するために、レバテックキャリアが出している複数の職種(バックエンドエンジニア、データエンジニア、PM/スクラムマスター)の求人情報を比較すると、データベースエンジニアの年収レンジは他職種と比べて低く設定されています(※2022年10月現在)。これは、それぞれの職種の担当領域を越えて、他業種と密接に協力しながら業務を担当することがより強く求められているかの違いだと考えられます。
ただし、データベースエンジニアの求人でも、開発の設計工程からの貢献を求められるケースはあります。他業種と協力しながら担当領域を越えて貢献できれば、想定年収はレンジの上限に近づくでしょう。

データベースエンジニアのキャリアパス

ここでは、データベースエンジニアの代表的なキャリアパスをご紹介します。ITエンジニアには、データベースエンジニアの他にも様々な職種が存在します。データベースエンジニアは、データベース領域に加えて他の領域のスキルを身につけて掛け合わせることで、未経験の職種にもジョブチェンジできるでしょう。例えば、ネットワーク領域のスキル、システム開発スキル、プロジェクトの管理スキルを掛け合わせることが考えられます。
もしくは、一つの領域に特化してキャリアアップする選択肢もあります。同じ会社でジョブチェンジをするだけではなく、転職も考えられますが、今回はジョブチェンジのパターンと、厚生労働省の職業情報紹介サイト「jobtag」に掲載されている各職種の平均年収もあわせて紹介します。

インフラエンジニア(クラウドエンジニア)

データベースエンジニアが持つデータベース領域のスキルに加えて、ネットワーク領域のスキルを身につけてインフラエンジニアになるキャリアパスです。担当出来る業務領域が広い人材は、求められる基準に達している人材が不足している状況の中では重宝されます。また、単一業務に専念できるケースも少なく、複数の業務領域での貢献も求められることも背景に挙げられます。最近では、クラウドサービスを用いたインフラ構築が増えているため、クラウド領域のスキル習得も必要となるでしょう。平均年収は733万円です。

データサイエンティスト

データベースの設計や、運用保守業務での監視やパフォーマンスチューニングのスキルを活かして、データサイエンティストを目指すキャリアパスもあります。データベースエンジニアとして身につけたデータベースの構築スキルや、分析能力を活かせるでしょう。平均年収は531万円です。

プロジェクトマネージャー(PM)

データベースエンジニアとして身につけたシステム開発の知識を活かして、システム開発工程全般でプロジェクトの進捗管理を行うプロジェクトマネージャーになるキャリアパスです。
システム開発全般に携わりたい人に適したキャリアパスですが、すぐにプロジェクトマネージャーになるパターンと、データベースエンジニアとしてシステム設計から行い、徐々にシステム開発に携わって段階的にプロジェクトマネージャーにキャリアアップするパターンが考えられるでしょう。平均年収は733万円です。

セキュリティエンジニア

データベースエンジニアに求められるセキュリティに関するスキルを活かしたキャリアパスです。セキュリティエンジニアは、システムを外部からのサイバー攻撃や脆弱性などのリスクから防ぐ役割を担います。サイバー攻撃を防ぐための評価・検証や対策などを行い、セキュリティを考慮したシステムの設計や運用など、データベースエンジニアの業務経験を活かすことができるでしょう。平均年収は、558万円です。

データベースエンジニアの関連資格やスキル習得

データベースに関するスキルや知識の習得に役立つ資格ですので、データベースエンジニアを目指している未経験者や、ITエンジニアやSEとして働いている方はご参考にしてください。
資格は、MySQLやOracleなどのデータベース製品、AWSやGCPやAzureなどのクラウド製品をどれだけ取り扱えるのかという客観的なスキルや知識の証明になるため、転職を検討する際には活用しましょう。

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリスト試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が行っている情報処理技術者試験の中の試験区分の一つであり、データベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適な資格です。
試験は午前問・午後問に分かれており、午前問の出題内容は基本情報技術者、応用情報技術者と重複する内容が出題されます。午後問の出題内容はデータベースに特化しており、データベースシステムの企画・要件定義・開発、データベースシステムの運用・保守、データベース技術に関する内容が出題されます。

ORACLE MASTER

ORACLE MASTERはOracle Database の管理スキルを証明する資格で、その中ではDBAとSQLの2つに分けられます。
・DBAは、データベースの基礎知識が問われる「Bronze」、データベースの運用管理やSQLの基礎知識が問われる「Silver」、バックアップ・リカバリ、マルチテナント・アーキテクチャ、インストール・アップグレードが問われる「Gold」というランクがあります。
・SQLは、SQLの知識全般が問われます。

マイクロソフト認定資格

マイクロソフト認定資格は、マイクロソフト製品の実践的なスキルや知識を認定する資格です。マイクロソフトが提供するクラウドサービスであるAzure、リレーショナルデータベース管理システムであるSQL Serverの知識、データベース管理者として求められるスキルを身につけたい場合に活用しましょう。

AWS Certified Database

AWS Certified Databaseは、AWSでのリレーショナルデータベースやNoSQLデータベースを取り扱う知識やスキルが問われるAWSの認定資格です。AWSを用いたデータベースの設計、構築、運用・保守を身につけたい場合に活用しましょう。

未経験からデータベースエンジニアになるには

次に未経験からデータベースエンジニアになるためのポイントについて紹介します。

プログラマーやSE(システムエンジニア)からのジョブチェンジの場合

システム開発の経験を活かす

プログラマーなどシステム開発の実装フェーズに携わった経験を活かして、開発者の観点をデータベースエンジニアの仕事に取り入れましょう。例えば、システム開発の拡張性や保守性を考慮したデータベース設計などです。

システム開発工程の理解を活かす

SEとして要件定義から運用保守フェーズまでシステム開発工程を幅広く経験している場合には、システム工程全体に関する知識を活かして、データベースエンジニアの担当領域だけではなく、システム工程全体の効率化を意識しましょう。例えば、運用・保守フェーズでの作業コストを考慮して設計に携わることが考えられます。

システム開発業務が未経験の場合

システム開発業務の設計・実装フェーズの経験を積む

データベースエンジニアの求人募集では、多くの場合、システム開発でデータベースを取り扱った経験が求められます。そのため、システム開発業務の経験がない方は、まずは他の職種でシステム開発業務の設計・実装フェーズの経験を積むことから始めるとよいでしょう。
例えば、プログラマとして実装フェーズの経験を積む場合、データベースのデータを参照・更新・削除するプログラミングを行うことがあるため、プログラムとデータベースがシステムの中でどのように関連しているのかを理解することに繋がります。
さらに、実装フェーズを経験した上で、設計フェーズの経験を積む場合、実装を行う上で利用しやすいデータベース構成を意識して設計を行うため、これらの経験をデータベースエンジニアの業務に活かすことができます。

データベース設計・構築の知識を独学で身につける

プログラミングスキルと同様に、データベースに関する知識やスキルは独学でも勉強できます。書籍の活用や、関連資格の取得、オンライン学習サイトの利用など、学習方法は様々です。また、クラウドサービスを利用すれば、物理サーバーを用意してサーバー構築を行う必要がありません。そのため、より手軽にデータベースの構築を学べるでしょう。

データベース製品やクラウド製品を用いたデータベースの利用は、プログラミング言語のように複数存在するため、MySQLやOracleなどの主要なデータベース製品や、AWS、GCP、Azureなどの主要なクラウド製品から理解を深めていきましょう。

関連記事: 未経験からデータベースエンジニアを目指す方法

データベースエンジニアへ転職を検討する際のポイント

最後に、データベースエンジニアへの転職を検討する際のポイントについてご紹介します。データベースエンジニアの募集は、新卒からの募集は少なく、未経験からの転職に関しても、プログラマーやSEなどITエンジニアの他の職種でシステム開発の経験を積んでから転職するパターンがほとんどです。

データベースやセキュリティ知識を独学する

データベースエンジニアになるには、データベースの豊富な知識と、データベースの取り扱いに長けていることが前提条件となります。また、データベース内の情報の取り扱いには細心の注意が必要であり、セキュリティ対策が不可欠です。そのため、データベースの知識とあわせて、セキュリティの知識も身につけておきましょう。

データベース製品を理解してデータベースの基礎知識を得る

データベースエンジニアの求人内容に記載される主なデータベース製品には、MySQL、Oracle、PostgreSQLが挙げられます。これらの製品の中からまずは一つ選んで、データベースやSQLについての理解を深めましょう。

クラウドを理解してデータベースの取り扱いスキルを身につける

システム開発のインフラ構築にクラウド製品を利用するケースが増えてきています。そのため、クラウド製品への理解とあわせて、データベースの取り扱いが求められる場面も見られます。AWSやGCP、Azureなどのクラウド製品への理解を通じて、データベースの取り扱いに関するスキルを身につけましょう。

プログラミング処理でのデータベースの取り扱いスキルを身につける

システム開発では、プログラミング処理によってデータベースの参照、更新、削除などの操作を行うため、プログラミング言語でどのようにデータベースを取り扱うのかを理解することも重要です。データベースエンジニアの募集では、データベースを用いた開発経験を条件にしている場合もあります。

運用・保守フェーズでどのように貢献するのかを明確にする

データベースエンジニアの仕事内容は、データベースの設計、構築に加えて、システム稼働後の運用・保守フェーズも含まれます。そのため、システム稼働後の機能拡張や運用保守業務での効率化にどのように貢献するのかを明確にしましょう。例えば、テーブル間の依存度を低く保ち、機能拡張時のデータベース更新コストや作業リスクを下げたり、運用・保守フェーズでデータが増え続ける中でもパフォーマンス低下を防ぐためにデータベース構成を見直したりなどが考えられます。システム開発者と連携しながら、システム開発の運用フェーズの効率化に、どのように貢献できるのかを明確にしましょう。

システム開発への関わり方を考えておく

データベースエンジニアには、システム開発の設計や開発段階での貢献も求められます。そのため、システムのセキュリティ対策だけではなく、運用・保守フェーズについても考慮する必要があります。例えば、セキュリティの知識を活かしたテスト設計に貢献したり、システムの処理パターンの網羅性を高める観点で設計レビューに参加してシステム開発に貢献したりできるでしょう。

関連記事: データベースエンジニア転職で成功するには?求人例も紹介

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