- AWS(Amazon Web Services)の概要
- AWSを勉強する前に知っておくべきこと
- AWSのスキルを身につけるための勉強手順7ステップ
- 独学による具体的なAWSの勉強方法
- AWSの勉強にかかる時間・費用の目安
- AWSエンジニアの年収レンジ
- AWSの勉強に関するよくある質問
- まとめ
AWS(Amazon Web Services)の概要
Amazon Web Service (AWS)は、インターネットショッピング大手のAmazonが提供しているクラウドサービスの総称です。AWSは、クラウド市場で世界トップレベルのシェアを確立しています。AWSは、サーバーやストレージ、データベースなどを貸し出すサービスで、具体的には以下のような幅広いサービスを提供しています。
サービス名 | 概要 |
---|---|
Elastic Compute Cloud(EC2) | クラウド上での仮想マシンを提供するサービス |
Lambda | イベントの発生ごとに、サーバーを介さずに プログラムを実行する環境を提供するサービス |
Simple Storage Service(S3) | オンラインストレージサービス |
Relational Database Service(RDS) | AWS上で各種のRDBMSが利用できるサービス |
DynamoDB | NoSQL(スキーマレスのデータベース)を 提供するサービス |
Elastic Load Balancing(ELB) | クラウド上での仮想マシンへの負荷を分散する ロードバランシングサービス |
関連記事:Amazon S3とは?機能やメリットなどをわかりやすく解説
クラウドサービスとは
コンピュータ上のデータやソフトウェア、プログラムなどの動作環境を、ネットワーク経由で提供するサービス全般を「クラウドサービス」といいます。インターネットを介して、ソフトウェア、プラットフォーム、インフラの機能を提供する仕組みです。AWSもクラウドサービスの一つです。
クラウドサービスは利用するサービスの内容によって大きく、以下の三つに分かれています。
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・SaaS(Software as a Service)
・PaaS(Platform as a Service)
・IaaS(Infrastructure as a Service)
AWSはPaaSとして利用されるサービスが多数を占めています。
クラウドサービスのメリット
クラウドサービスの導入については、オンプレミスで環境を用意するのに比べて、下記のようなメリットが存在します。
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・インフラ導入に対し、ハードウェアの購入、構築、管理が不要
・IT投資のリスクを軽減できる
・必要となる分だけリソースを用意できる
・環境構築へのスピードが上がる
・常に最新の環境が利用可能
今後、企業がインフラ環境の構築を行う場合、オンプレミスとクラウドについては、スペックや用途、予算などによって、その都度使い分けが必要です。総じてクラウドサービスの利用は、小回りが利きスピード感のある対応ができるところが魅力といえるでしょう。
AWSを勉強する前に知っておくべきこと
AWSはさまざまなクラウドサービスで構成されており、初学者が勉強しようとしても理解するのが難しいです。仕事上で活用するためには、本格的にAWSの勉強に進む前に、前提知識やサービスを扱うスキル、業務知識などを知っておくのが望ましいといえます。業務でどのように使われているのかイメージできると、仕事を想定した上で勉強が進められるため、何も知らずに始めるよりも効率的です。
前提知識
AWSはPaaS、つまりプラットフォームをメインとしたクラウドサービスです。ネットワークやOS、ミドルウェア、ハードウェアなどを動かすため、従来のサーバーなどのインフラ環境についての知識が利用の前提条件となります。インフラエンジニアの基礎レベルと同等の知識がなければ、AWSの利活用は難しいでしょう。
具体的には、サーバー、OS、ネットワーク、仮想環境といったインフラの知識、クラウドサービスの概要、SaaS、PaaS、IaaSといったサービスの提供層についての違いなどは押さえておくと良いです。
必要スキル
AWSはインターネットを介して利用するクラウドサービスになっています。多くのユーザが簡易に利用できる環境であるからこそ、ITリテラシーを持って利用しなければトラブルにつながりかねません。また、利用上のセキュリティが考慮できることも必要スキルの一つです。
AWSを使用するためには、インフラ構築の経験、スキルも一定以上必要となります。OSで利用する各種コマンドが実行できるレベルの操作スキルは習得しておくと良いです。
仮に、Unix系のOSをインストールできるくらいの経験があれば、AWSの勉強にスムーズに取り組むことができるでしょう。
関連記事:インフラエンジニアにAWSスキルが求められる理由
AWSが活用されている業界
AWSは業界を問わず、幅広いあらゆる業界で利用が進んでいます。近年重要性が増しているセキュリティ面でもAWSは性能が高いため、利用へのハードルはさらに下がっている状況です。
新しいシステムの受け入れが早いベンチャー企業などを中心に利用が進み、製造、販売、小売、各種サービス業など、これまでオンプレミスでシステムを持っていた企業すべてが顧客となり得ます。
AWSのスキルを身につけるための勉強手順6ステップ
AWSの勉強手順を挙げると以下のようになります。
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1.AWS、クラウドを勉強するメリットを知る
2.AWSのサービス全体像をつかむ
3.AWSの各サービスについてより詳しく調べる
4.AWS関連の知識を深め、定着させる
5.AWSの最新情報をキャッチアップする
6.中級レベルにステップアップする
AWSがどのようなサービスなのかをおおまかに把握し、特徴や強みを知った上で各サービスの知見や専門性の高い知識を肉づけしていくのが効率的です。勉強手順に迷う場合は、この7つのステップに沿って進めてみると良いでしょう。
1. AWS、クラウドを勉強するメリットを知る
まずは、AWSやクラウドサービスを勉強するメリットを知りましょう。自分が使ってみたくなるような魅力を感じられれば、勉強するモチベーションも得られます。また、ビジネス現場での活用事例を知ることで、この先AWSについて勉強していく上で納得して取り組めるようになります。
参考資料
多くの企業で導入されスキルを活かせる場面が豊富
AWSは多くの企業、プロジェクトに導入されています。そのため、スキルを活かせる場面が豊富です。AWSは今後ますます普及していくと考えられるため、スキルがあれば活躍できるプロジェクトが広がっていくでしょう。実際、AWSのスキルを募集条件としている案件は数多いです。
AWSエンジニアの市場価値が高い
AWSの需要は大きいです。一方で、供給は間に合っていません。つまり、急速に伸びた需要に対しAWSのスキルを保有するエンジニアが足りていないといえます。そのため、早めにAWSのスキルを身につけることで、一人のエンジニアとしての価値を高められ、市場では有利になります。
2. AWSのサービス全体像をつかむ
AWSは多様なサービスを持っています。ただし、あまりにも広大なため初めて勉強する方にはハードルが高く感じられがちです。まずは、どのようなサービスがあり、顧客のどのような声に対して生まれてきたサービスなのかを知ることで、AWSを使いこなす第一歩となるでしょう。
AWSの全体像をつかむために役立つ、無償で利用可能な2つのトレーニングを紹介するのでぜひ活用してみてください。
参考資料
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・AWS「AWSome Day」
AWSome Dayは、AWSに関する基礎知識を3時間で体系的に勉強できる無償の参加型トレーニングイベントです。オンラインのAWSome Day Online Conferenceもあります。
・AWS「AWS クラウドプラクティショナーの基礎知識 (第2版)」
AWSクラウドの基礎やスキルが勉強できる無料デジタルコースです。AWS認定クラウドプラクティショナー試験の対策としても活用できます。
3. AWSの各サービスについてより詳しく調べる
AWSの全体像を理解していくと、自然と利用したいサービスや気になるサービスが出てくるでしょう。各サービスについて、ほかのサービスとの違い、料金体系、制限値などの疑問を深堀りしていくと、AWSの特徴やサービスへの理解がさらに深まります。
以下の参考資料に挙げたURLから各サービスの詳細を参照できます。
参考資料
4. AWS関連の知識を深めるて定着される
AWSの各サービスについて勉強したら、ハンズオンなどで実際に手を動かし、サービスを触ってみましょう。AWSでは入門者向けのハンズオンが用意されているため、初めての方は参考資料のURLよりアクセスしてみてください。
参考資料
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・AWS「セルフペースラボ」
AWSの各サービス、実際のクラウドシナリオを用いて、実際に稼働している環境で実践演習が可能です。動画によるラボの受講とラーニングクエストによる勉強もできます。
また、一度勉強して理解したつもりでも、実際には身についていないケースも多いです。目安として、他人にAWSの概要や各サービスの内容などを説明できるくらいの理解度であれば、知識がついているといえるでしょう。「資料や参考本などでインプットをし、ハンズオンなどを活用してアウトプットする」、この流れを繰り返すうちに勉強した知識が定着します。
5. AWSの最新情報をキャッチアップする
AWSはクライアントの声をもとに、早いサイクルで改善が行われています。最新の技術を知っていることで、設計にも活かせるため、AWSを利用する際には最新情報のキャッチアップも必要となってきます。
参考のURLには、キャッチアップすべき最新情報が随時掲載されるため、定期的にチェックしていくと良いでしょう。また、X(旧:Twitter)やFacebookといったSNSにも情報が掲載される場合があるため、チェックしておきましょう。
参考資料
6. 中級レベルにステップアップする
ここまでの学習を実践してくれば、AWSについてのスキルの基礎が固まってきます。ただし、仕事でAWSを活用するためには基礎だけでは不十分なため、より詳細なサービスの仕組みや実践的スキルを習得できるよう勉強を続けていきましょう。さらなるステップアップのために、高度な情報へのアクセス、ハンズオンを参考URLにて紹介します。
参考資料
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・AWS「AWS アーキテクチャセンター」
AWSクラウドにおけるアーキテクチャ設計の手引きです。リファレンスアーキテクチャ図、詳細なアーキテクチャソリューション、Well-Architected ベストプラクティス、パターン、アイコンなどを提供しています。
独学による具体的なAWSの勉強方法
独学でAWSについて勉強するエンジニアは多いでしょう。実際に、AWSが勉強できる資料や動画などの無料コンテンツは豊富にあり、書店では関連する書籍を簡単に見つけられます。そのため、初学者でも比較的勉強コストを抑えた勉強方法を選択しやすくなっているといえます。また、勉強会に参加したり、資格取得に挑戦したりするなどAWSの勉強方法はさまざまです。
AWSのブログにてオープンにされている初学者向けの勉強方法を紹介します。
以下内容はAmazon web Serviceブログ自宅で学ぼう!AWS 初学者向けの勉強方法6ステップ!2022年版!を参考にしています。(2024年4月3日アクセス)
AWSサービスの無料枠を活用して勉強する
AWSでは公式サイトに、勉強したい方向けの学習コンテンツがあり、無料で利用できます。また、動画や資料も用意されていて、アカウントを作成すれば閲覧が可能です。さらに、オンラインセミナーも受けられ、AWSを勉強するためのコンテンツが豊富です。予備知識がない状態で始めても一定のスキルが身につけられるようになっています。
勉強用のAWSアカウントを作る際の注意点
AWSは無料アカウントで勉強できますが、使用しているツールを停止しておかないと一定期間経過後に費用が発生します。無料枠は一定期間しか使用できないので、その点は注意が必要です。
「無料利用枠の使用アラートを受信する」「請求アラートを受け取る」という設定をしておけばAWSから無料期間の終了前にメールが送られてきますが、気づかない可能性もあるでしょう。そのため、「勉強し終わったら停止、削除する」といった行動を徹底し、期間がいつまでなのかを確認し勉強するたびに意識すると良いです。
動画を活用してAWSを勉強する
AWSの公式サイトでは以下のような動画が用意されており、無料で閲覧できます。
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・AWS でのファイルサーバ構築に向けて検討するべき10のこと
・AWS のネットワークで知っておくべき10のこと
・AWS で Windows Server を始めるのに必要な 10 のこと
・AWS でデータベースを始めるのに必要な 10 のこと
・AWS Client VPN を使ってリモートアクセス環境を実現するのに必要な 10 のこと
・AWS で分析を始めるのに必要な 10 のこと
・AWS 設計のベストプラクティスで最低限知っておくべき 10 のこと
・Amazon WorkSpaces を活用してテレワークを無駄なくセキュアに成功させるために必要な10のこと
・AWSへデータ移行をする際に押さえておきたい10のこと
「10のこと」シリーズでいろいろな動画が出されていますが、基本的なことを10個厳選した内容なので、実際に使いながら随時補足的な情報を調べていく必要があるでしょう。動画はざっと見て基本を押さえるために活用するのをおすすめします。
AWSの勉強におすすめの書籍を活用する
AWSの勉強におすすめの書籍を紹介します。動画コンテンツよりも細かく解説されているので、一冊読むだけでも勉強になることが多いです。ただし、情報量が多いため、繰り返し読んだり重要なページやポイントに印をつけて分かりやすくしたりなど、効率的に勉強できるよう工夫すると良いでしょう。
『Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築改訂4版』(日経BP、大澤 文孝、玉川 憲、片山 暁雄、今井 雄太)
AWSのネットワーク、サーバーに関する書籍なので、AWSを扱う上で土台になる知識が詰まっているといえるでしょう。構築の基礎を最初に解説し、そこからはプライベートサブネット構築、ブログシステム構築、ネットワークの運用など後の工程についても解説されています。
『図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社、小笠原 種高)
AWSの基礎を網羅的に分かりやすく解説している一冊です。特定の機能を掘り下げて解説しているわけではないので、AWSについておおまかに勉強したい方におすすめの書籍です。どちらかというと非エンジニア向けといえるでしょう。
『AWSではじめるインフラ構築入門 第2版 安全で堅牢な本番環境のつくり方』(翔泳社、中垣 健志)
AWSのインフラ構築から運用までの流れに特化した書籍です。概念を説明するだけでなく具体的な手順が記載されているので、それに沿って作業を進めていけます。技術者は知識だけでなく実際に手を動かしてスキルを身につけることが重要なので、書籍を見ながら実作業もできる点がおすすめです。
勉強会へ参加する
さまざまな企業や人が主催して、AWSの勉強会が開催されています。大々的に参加を募集しているものもあれば、SNSで募集して注目されにくい形で開催されているものもあります。またオフラインで実際に会場に集まって勉強する勉強会もあれば、オンラインで参加できる勉強会もあります。
時間効率を考えると、どちらかというとオンラインをおすすめします。どの勉強会に参加するか迷った場合は、Amazonが主催している勉強会を選ぶのも良いでしょう。
AWS認定資格を取得する
AWSの技術者としてのスキル、知識を示せる資格としてAWS認定があります。Amazonによって運営・認定されており、自宅からオンラインで受験可能です。さらに、オンラインのトレーニングが充実しており、受験への準備もしやすくなっています。AWS認定を所持することで、クラウドについての専門知識を効果的に証明できます。
AWS認定には、大枠で以下4つのコースがあります。
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・FOUNDATIONAL
・ASSOCIATE
・PROFESSIONAL
・SPECIALTY
それぞれ複数の資格があります。FOUNDATIONAL、ASSOCIATE、PROFESSIONALの各コースはそれぞれ6ヶ月、1年、2年のAWSの使用と関連知識に値する経験を示せる認定資格です。SPECIALTYはSpecialty分野に関するAWSクラウドでの技術的な経験が求められます。
専門知識の認定では、高度なネットワーキング、セキュリティ、機械学習、Alexaスキルビルダー、データアナリスト、データベースの各分野が対象です。AWSの技術者の中でも、各分野におけるハイレベルなスキルを示せる資格となっています。
FOUNDATIONAL
FOUNDATIONALはAWS認定資格の中でもっとも簡単なレベルで1種類の認定資格があります。AWSをこれから勉強したい方はFOUNDATIONALから始めるのが良いでしょう。
FOUNDATIONALの認定資格は「クラウドプラクティショナー」です。以下の4つのテーマについて問われます。
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・クラウドのコンセプト
・セキュリティとコンプライアンス
・テクノロジー
・請求と料金設定
クラウドプラクティショナーを取得すれば、AWSの主要サービスやクラウド、セキュリティなどに関する基本的な知識を証明できます。
ASSOCIATE
ASSOCIATEは中級者向けの資格で、AWSを1年程度経験したことのある方が対象です。以下3種類の認定資格があります。
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・デベロッパー・SysOps アドミニストレーター
・ソリューションアーキテクト – アソシエイト
それぞれの試験で問われる内容は以下の通りです。
デベロッパー試験で問われる分野
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・デプロイ
・セキュリティ
・AWSのサービスによる開発
・モニタリングとトラブルシューティング
・リファクタリング
SysOps アドミニストレーター試験で問われる分野
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モニタリング、ロギング、および修復
・信頼性とビジネス継続性
・デプロイ、プロビジョニング、およびオートメーション
・セキュリティとコンプライアンス
・ネットワークとコンテンツ配信
・コストとパフォーマンスの最適化
ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験で問われる分野
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・弾力性に優れたアーキテクチャの設計
・高性能アーキテクチャの設計
・セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計
・コストを最適化したアーキテクチャの設計
PROFESSIONAL
PROFESSIONALはAWSの難関資格です。AWSの経験が2年程度ある方が対象で、以下2種類の認定資格があります。
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・ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
・DevOps エンジニア
それぞれの試験で問われる分野は以下です。
ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル試験で問われる分野
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・組織の複雑さに対応する設計
・新しいソリューションの設計
・移行計画
・コスト管理
・継続的な改善
DevOps エンジニア試験で問われる分野
-
・SDLCのオートメーション
・構成管理とInfrastructure as Code
・モニタリングとロギング
・ポリシーと標準のオートメーション
・インシデントとイベントへの対応
・高可用性、耐障害性、災害対策
SPECIALTY
SPECIALTYはそれぞれの専門分野に特化した試験です。難易度はPROFESSIONALの同程度です。SPECIALTYには以下5種類の認定資格があります。
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・アドバンストネットワーキング
・データアナリティクス
・データベース
・機械学習
・セキュリティ
それぞれの試験では以下の分野が問われます。
アドバンストネットワーキング試験で問われる分野
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・ハイブリッドITネットワークアーキテクチャの大規模な設計および実装
・AWSネットワークの設計と実装
・AWSタスクのオートメーション
・アプリケーションサービスとのネットワーク統合の構成
・セキュリティとコンプライアンスの設計と実装
データアナリティクス試験で問われる分野
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・収集
・処理
・ストレージとデータ管理
・分析と可視化
・セキュリティ
データベース試験で問われる分野
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・ワークロード固有のデータベース設計
・デプロイと移行
・マネジメントとオペレーション
・モニタリングとトラブルシューティング
・データベースセキュリティ
機械学習試験で問われる分野
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・データエンジニアリング
・探索的データ分析
・モデリング
・機械学習の実装とその運用
セキュリティ試験で問われる分野
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・インシデントへの対応
・ログ記録とモニタリング
・インフラストラクチャのセキュリティ
・アイデンティティ管理とアクセス管理
・データ保護
AWS認定資格の勉強方法・学習コンテンツ
基本的には、AWSの公式コンテンツで勉強するのがおすすめです。動画コンテンツのほか、各種資料、模擬試験、よくある質問集などが用意されています。具体的にどのコンテンツを利用すべきかは受ける試験によって変わりますが、公式サイトに必要な情報がすべて網羅されています。そのため、まずはどのようなコンテンツがあるのか公式サイトを見てみるのがおすすめです。
ある程度勉強したら実際にサービスを開発してみる
実際に自らの手でサービスを開発してみると、AWSについてどれだけ理解できているのかが実感しやすいです。一方で、理解が不足している部分も分かるため、その場合はテキストや学習コンテンツなどで繰り返し勉強しマスターできるようにしましょう。また、自分のスキルを示す目的があるのであれば、この機会にポートフォリオを作成しておくと良いでしょう。
AWSの勉強にかかる時間・費用の目安
AWSの勉強にかかる時間や費用の目安を紹介します。初めて勉強に取り組む方は短時間で習得するのは難しいでしょう。目安を参考にしながら自分の学習計画をきちんと立て、効率を意識した勉強をしていくことが大切です。
また、公式サイトや無料コンテンツでお金をかけずに勉強することはできますが、AWSのサービスを利用しながら進める場合は費用がかかる場合もあります。
勉強にかかる時間・費用はあくまでも目安なので、参考として考えてください。
勉強時間の目安
AWSの勉強にかかる時間は現状保有するスキルによって異なります。相場としては、1~3ヶ月程度と考えられます。時間にしておよそ40~60時間程度です。あまり間隔を空けると知識が定着しにくいため、日々の中でAWSの勉強に充てられる時間を積極的に作りましょう。
AWSサービスの利用料金の目安
費用としては、勉強用に書籍を購入する場合は書籍代、AWSを実際に使用する場合は完全無料、12ヶ月無料、有料などがあります。期間が短ければ、基本的に無料で利用できます。AWSの勉強自体にはそれほど費用はかからないということです。
たとえば、AWSのサービスのうち、オンラインストレージサービスSimple Storage Service(S3)には無料トライアル期間がありますが、それを超えて利用した場合は以下の料金(公式サイトより一部抜粋)が発生します。
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・最初の50TB/月:0.025USD/GB
・次の450TB/月:0.024USD/GB
・500TB/月以上:0.023USD/GB
料金はサービスによって異なるため、無料期間を超えて利用する場合は事前に確認しておきましょう。
AWSエンジニアの年収レンジ
2024年4月4日時点のレバテックキャリアの求人・転職情報から年収データを算出しました。
AWSのスキル保有者に関する募集中の求人のうち、30件をサンプルとして取ってみたところ、インフラ構築をメインとしたAWSエンジニアの平均年収は約756万円となりました。
下限は350万円程度、上限は1000万円程度となっており、保有するスキルや上流工程への対応などによって年収に大きく差が出ています。そのため、初めてAWSエンジニアを目指す方は約300〜400万円からのスタートと捉えておくのが無難でしょう。
関連記事:AWS認定資格で年収アップは可能?転職における市場価値とは
AWSエンジニアの求人例をチェック
レバテックキャリア上に掲載されている実際の求人例を見てみましょう。
【業界】
IT・通信・ソフトウェア
【業務内容】
AWSインフラ導入の提案、構築および運用、利活用の支援
<具体的な業務内容>
・AWS環境の構築/整備、共通機能の開発/運用(Amazon EC2、S3、VPC、 EKSなど)
・全体構成最適化に伴うDevSecOpsの推進
・各システムの自動化
【求められるスキル・経験】
・AWS技術を勉強していきたい意欲がある方
・AWS認定資格「ソリューションアーキテクト アソシエイト」相当の知識
・AWSやAzureなどを用いたクラウドのシステム運用、保守
【想定年収】
446~700万円
【勤務地】
東京都(一部リモート可能)
AWSエンジニアの求人を探す>
関連記事:クラウドエンジニアの需要が高い理由を解説!将来性や年収も紹介
AWSの勉強に関するよくある質問
クラウドサービス市場が活発な成長を遂げている中、その主流なサービスプラットフォームであるAWSに関心を持つ方が増えています。今後も拡大していくと見込まれるクラウド市場でエンジニアが市場価値を高めるためには、AWSを勉強しスキルを身につける必要があるでしょう。
AWSの勉強に関連する質問が多く寄せられているので、その中からいくつかピックアップし回答していきます。
Q1. AWSのトレーニングにかかる費用はいくらですか?
AWS Skill Builderのデジタルトレーニングは無料で利用可能で、ビデオとテキストで構成されています。また、無料コンテンツ以外にも個人向けサブスクリプションが設けられており、費用は月額29ドルです。AWS認定に必要な学習コンテンツが強化されているほか、中級〜上級者向けの内容が勉強できます。
Q2. AWSを勉強するメリットはありますか?
AWSは、サーバーやストレージ、データベースなど多種多様なサービスを提供しているため、必要に応じて自在に機能をカスタマイズできる柔軟性が魅力です。クラウドサービス市場はすでに大きく今後も期待できるため、AWSを勉強しスキルを習得すれば市場価値の高いエンジニアになれるでしょう。
Q3. AWSを導入するデメリットは何ですか?
AWSは導入時のコストは低いものの、ランニングコストが比較的高いです。また、オプションをつけるとさらに費用が上乗せされるため、保守・運用面でのコストパフォーマンスはあまり良いとはいえません。オンプレミスと比較してカスタマイズ性が限定されるのも難点です。
まとめ
企業にとってクラウドサービスの利用は一般的になっており、インフラ構築の選択肢としても有力なチョイスの一つです。AWSはそのクラウドサービスの中でも高いシェアを誇っています。クラウドサービスにはインフラの保有が不要となるなど大きなメリットが存在するため、今後も需要が見込まれるでしょう。
初心者でもある程度のインフラについての知識があれば、勉強しやすいです。また、AWSはドキュメントやハンズオンを用意しており、その多くが無料で公開されています。さらには、自宅から受験できるAWS認定もあり、身につけた知識、スキルを客観的に示したり転職に役立てたりできます。興味がある方はAWSの勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。
「将来に向けた漠然とした不安がある」「特定のエンジニア職に興味がある」など、ご自身のキャリアに何らかの悩みを抱えている方は、ぜひ無料のオンライン個別相談会にお申し込みください。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、一対一でさまざまなご質問に対応させていただきます。
「個別相談会」に申し込む
転職支援サービスに申し込む
※転職活動を強制することはございません。
レバテックキャリアのサービスについて