Javaはあらゆる分野の開発現場でも多く利用されているプログラミング言語です。デスクトップアプリ、Web開発、業務アプリ開発、大規模システム開発など、幅広い用途で使われております。使用人数の多い言語のため、いくつかスキルを証明する資格も存在します。
この記事では、Java資格の種類やその難易度、資格取得に有効な勉強本を紹介しています。これから資格取得を目指す方にはぜひ読んでいただきたい内容になっています。
- 1,Java資格を取得するメリット
- 2.Java資格の種類
- 3.Oracle認定Javaプログラマ
- 4.Javaプログラミング能力認定試験
- 5.Android技術者認定試験
- 6.Java資格の勉強方法
- 7.Java資格勉強におすすめする参考書・問題集
- 8.Java資格や認定試験に関するよくある疑問
- 9.まとめ
1. Java資格を取得するメリット
Javaの資格情報を紹介する前に、まずJavaの資格を取得するとどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
就職、転職に有利になることがある
Javaは幅広いサービスやプロダクトの開発に対応できる言語であるため、エンジニアなら高い確率で関わることになります。
そのため、Java資格を持っていれば、Javaが書ける人材としてIT企業への就職、転職に有利になることが多いです。特に後ほど詳しく紹介する「Oracle資格」のシルバーとゴールドは、世界でも通用する資格となっているため、評価されやすい傾向にあります。
また、IT業界をはじめとした転職市場においては、即戦力として活躍できる人材が採用されやすいことも事実です。「未経験者歓迎」の求人案件に応募したとき、開発経験がなくてもJava関連の資格をもっていれば基礎的なスキルが備わっていることの証明になるため、転職活動が比較的有利に進められるでしょう。
関連記事:Javaは転職に有利?Javaエンジニアが転職するときの4つのポイント
未経験からJavaエンジニアになる方法
スキルアップにつながる
「実務経験があるし、ちゃんと使えている」と思っていても、実は知識や技術が偏っていたり、文法に対する認識が浅かったりする可能性があります。受験勉強を通して今までよく理解していなかった部分がわかるようになると、今以上にできることが増えるかもしれません。資格取得を目指すことで学習のモチベーションが上がるほか、客観的に自分の実力を知ることもできます。
自身の経験やスキルの幅を広げていくためにも、資格の取得は役に立ちます。たとえばプログラマからSEへキャリアアップしていくケースも考えられます。当然のことながら要件定義や設計の作業はプログラマにとってハードルは高いのですが、Java関連の資格をもっていれば一定のスキルの証明につながり、活躍の幅が広がっていくはずです。
資格手当が貰える可能性がある
IT企業によっては、Javaの資格に対して資格手当を支給している会社があります。試験合格時に受け取れる一時金や、毎月の給与に加算される形で手当がもらえるなど、会社によって様々です。Javaの資格の取得を目指す際には、手当が支給されるものを取得すれば、金銭的なメリットが得られるでしょう。
2. Java資格の種類
一口にJava資格といっても、国内外でさまざまな資格制度が存在し、難易度も異なります。そもそもJavaというプログラミング言語は、1995年に「Sun Microsystems(サン・マイクロシステムズ)」が開発したもので、パソコン向けのOSからスマートフォン向けOSなど、さまざまなプラットフォーム上で動作します。
Java資格のなかでも特に権威性の高い「Oracle認定Javaプログラマ」は、かつて「Sun認定Javaプログラマ」とよばれていたことから分かるように、ベンダーが認定している試験です。
この他にも、日本国内で実施されている民間資格の「Java™プログラミング能力認定試験」、Javaによるスマートフォンアプリの開発スキルを問う「Android技術者認定試験」といった資格もあります。
Oracle認定Javaプログラマ
Oracle認定Javaプログラマは、Oracle社が提供しているJava認定資格で、Javaの知識と技能を認定する資格です。資格に有効期限はありませんが、Javaのバージョンが更新されるたび認定試験も最新のものにバージョンアップしています。ちなみに、2020年9月時点での最新バージョンは「SE 11」で、前バージョンの「SE 8」は2020年2月末で終了となっています。
また、Oracle認定Javaプログラマのなかでも「Bronze」「Silver」「Gold」の3つのランクに分類されており、実質的に資格としての評価対象となるのは「Silver」および「Gold」の2ランクのみとなります。
Javaプログラミング能力認定試験
Java™プログラミング能力認定試験は、能力技能検定を行う株式会社サーティファイが提供している試験です。この試験はJavaの基礎的な知識というよりも現場で役立つプログラミング能力を認定する試験のため、出題される問題はより実務に近いもの担っています。
Java™プログラミング能力認定試験はOracle認定Javaプログラマと同様に3つのランクに分かれており、それぞれに求められるスキルや能力は異なります。
Android技術者認定試験
Android技術者認定試験とはその名の通り、スマートフォン用OSのAndroidの知識やスキルを認定する資格制度です。ただし、Androidといってもスマートフォン向けのアプリケーション開発を担うのか、OSとしてのプラットフォーム周辺の開発を担うのかによっても範囲は変わってきます。
そこで、Android技術者認定試験では「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」の2種類を認定しています。それぞれの試験はどのような違いがあるのか詳しく解説します。
おすすめはOracle認定Javaプログラマ
Java資格をいくつかご紹介してきましたが、おすすめはJavaの開発元が実施しているOracle認定Javaプログラマ試験です。公式ベンダー資格であるため知名度も高く、Javaプログラマとしての就職活動時にも高く評価されるからです。もし一つに絞って勉強するのであれば、Oracle認定Javaプログラマを推奨します。
SE8ではなくSE11を受けよう
2022年2月現在、Oracle認定Javaプログラマ試験の最新バージョンはSE11です。SE11になったことでBronze試験がバージョン非依存になり、「Bronze SE 7/8」のような旧バージョンの資格を取得していた場合、「Bronze SE 11」の試験を受けずともBronze資格保持者として認定されることになりました。
SilverとGoldに関してはSE8のバージョンを受験することも可能ですが、特に理由がない限りは最新バージョンであるSE11を受けることをおすすめします。前述のBronzeを除き、SilverとGoldはSE8バージョンの試験に合格した場合でも、最新バージョンの資格保持者として認定を受けるにはSE11バージョンの試験を受ける必要があります。
3. Oracle認定Javaプログラマ
2022年2月現在、Oracle認定Javaプログラマにはブロンズ・シルバー・ゴールドの3つのレベルがあります。
Javaブロンズ(Bronze)
ブロンズは、Javaの基本文法やオブジェクト指向プログラミングについて主に出題され、Java言語を初めて学ぶ人向けの資格です。
認定試験の合格率・難易度
正答率60%以上で合格となりますが、合格率は非公開です。
おすすめの参考書や問題集
『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE(試験番号1Z0-818) 』
Bronze試験対策の最初の一冊におすすめの書籍です。練習問題が豊富に含まれており、詳しい解説も記載されています。
『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE スピードマスター問題集(試験番号1Z0-818)』
Bronze試験対策のための問題集です。分野別に豊富な問題と解説が含まれています。2回分の模擬試験も収録されているため、試験直前まで活用できる一冊です。
Javaシルバー(Silver)
シルバーは、プログラミングに必要な仕様を細かく理解しているかどうかが問われるため、テストコードや実装コードを書くことができる程度のスキルが必要です。
認定試験の合格率・難易度
正答率63%以上で合格となりますが、合格率は非公開です。
おすすめの参考書や問題集
『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11(試験番号1Z0-815)』
Silver試験対策の最初の一冊におすすめの書籍です。練習問題が豊富に含まれており、詳しい解説も記載されています。
『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11 スピードマスター問題集(試験番号1Z0-815)』
Silver試験対策のための問題集です。分野別に豊富な問題と解説が含まれています。2回分の模擬試験も収録されているため、試験直前まで活用できる一冊です。
Javaゴールド(gold)
ゴールドは最も難易度が高く、設計から実装までを自力で行える高いスキルが要求されます。実務経験3~4年以上の中上級者向けの内容となっています。
認定試験の合格率・難易度
正答率63%以上で合格となりますが、合格率は非公開です。
おすすめの参考書や問題集
『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE11(試験番号1Z0-816)』
Gold試験対策の最初の一冊におすすめの書籍です。練習問題が豊富に含まれており、詳しい解説も記載されています。
『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE11 スピードマスター問題集(試験番号1Z0-816)』
Gold試験対策のための問題集です。分野別に豊富な問題と解説が含まれています。2回分の模擬試験も収録されているため、試験直前まで活用できる一冊です。
比較表(日程・受験料込み)
試験区分 | Bronze | Silver | Gold |
---|---|---|---|
難易度 | Bronze低 | Silver中 | Gold高 |
受験料 | Bronze16,500円 | Silver32,340円 | Gold32,340円 |
試験時間 | Bronze65分 | Silver180分 | Gold180分 |
出題数 | Bronze60問 | Silver80問 | Gold80問 |
合格ライン | Bronze60% | Silver63% | Gold63% |
試験日 | Bronze随時 | Silver随時 | Gold随時 |
4. Javaプログラミング能力認定試験
Java™プログラミング能力認定試験も3級・2級・1級と難易度は3段階です。
3級
3級はJavaやオブジェクト指向プログラミングについての基本的な知識レベルが問われるほか、簡単なプログラム作成の問題があります。
認定試験の合格率・難易度
2020年度の3級から1級を含めた平均合格率は52.2%です。3級はオブジェクト指向の基本的な概念があり、Javaに関する基本的な知識があれば、それほど難しい試験ではありません。
おすすめの参考書や問題集
『Java (TM) プログラミング能力認定試験 3 級 過去問題集』
2017年度の第1回から第3回、2018年度の第1回から第3回の合計6回分の過去問が掲載されています。
2級
2級は、3級から一歩踏み込んだ内容が出題項目となっており、小規模なプログラムが適切に書けるかどうかを問われます。
認定試験の合格率・難易度
2020年度の3級から1級を含めた平均合格率は52.2%です。2級ではアプレットやクラスライブラリなどの知識問題や、プログラムの穴埋めなどの問題も出題されます。3級の内容に加えてJavaプログラミングの基礎知識があれば、十分合格できる難易度です。
おすすめの参考書や問題集
『Java(TM)プログラミング能力認定試験 2級過去問題集』
2016年の第1回、第3回、2017年の第1回、第3回、2018年の第1回、第3回の合計6回分の過去問が掲載されています。
1級
1級は、提示されたテーマプログラムに対し、問題に従って仕様変更したプログラムの作成を行うといった内容です。
認定試験の合格率・難易度
2020年度の3級から1級を含めた平均合格率は52.2%です。1級は実技形式の試験であり、より実践的なJavaプログラミングのスキルが問われます。出題されるテーマプログラムは事前に公開されていますが、コード行数が2200行程度と多く、プログラミングに加えて変更仕様書の作成も必要です。2級と比べても難易度は非常に高くなると思っていただいて良いでしょう。
おすすめの参考書や問題集
『Java(TM)プログラミング能力認定試験 1級過去問題集』
2013年の第1回、2014年の第1回、2015年の第1回、2016年の第1回の合計4回分の過去問が掲載されています。
比較表(日程・受験料込み)
試験区分 | 3級 | 2級 | 1級 |
---|---|---|---|
難易度 | Bronze低 | Silver中 | Gold高 |
受験料 | Bronze5,200円 | Silver6,400円 | Gold7,800円 |
試験時間 | Bronze60分 | Silver90分 | Gold150分 |
出題数 | Bronzeテーマ別6問 | Silverテーマ別7問 | Gold2問 |
合格ライン | Bronze60% | Silver60% | Gold60% |
試験日 | Bronze2022年6月19日 2022年9月11日 2023年1月29日 |
Silver2022年6月19日 2023年1月29日 |
Gold2022年6月19日 |
※試験日は2022年2月時点での情報です。最新の日程は公式サイトをご確認ください。
5. Android技術者認定試験
Android技術者認定試験にはAndroidアプリケーション技術者認定試験とAndroidプラットフォーム技術者認定試験があります。
「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2段階のレベルがあるのですが、2020年9月時点で受験可能なのはベーシックのみで、プロフェッショナルは準備中となっています。
Androidアプリケーション技術者認定試験 ベーシック
Androidアプリケーションの開発スキルの認定を目的とした試験です。ベーシックでは基本的な知識が問われます。
認定試験の合格率・難易度
合格率は非公開です。70%以上の得点率で合格となります。難易度はそれほど高くなく、1カ月から3か月程度の勉強で十分に合格可能です。
おすすめの参考書や問題集
『Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック対策実践問題集 改訂版』
全220問の模擬問題を掲載しており、Androidの基礎の習得と試験の攻略ができます。
Androidプラットフォーム技術者認定試験 ベーシック
こちらはAndroidのアプリケーションよりもプラットフォームに重点をおいた試験です。ベーシックでは基本的な知識が問われます。
認定試験の合格率・難易度
合格率は非公開です。70%以上の得点率で合格となります。難易度はそれほど高くなく、1カ月から3か月程度の勉強で十分に合格可能です。
おすすめの参考書や問題集
この試験には紙媒体の参考書や問題集は販売されていません。日系XTECHのWebサイトに「Androidプラットフォーム技術者認定試験ベーシック予想問題集」が公開されているので、そちらで学習をすると良いでしょう。
比較表(日程・受験料込み)
試験区分 | Androidアプリケーション技術者認定試験 ベーシック | Androidプラットフォーム技術者認定試験 ベーシック |
---|---|---|
難易度 | Androidアプリケーション技術者認定試験 ベーシック普通 | Androidプラットフォーム技術者認定試験 ベーシック普通 |
受験料 | Androidアプリケーション技術者認定試験 ベーシック15,000円 | Androidプラットフォーム技術者認定試験 ベーシック15,000円 |
試験時間 | Androidアプリケーション技術者認定試験 ベーシック90分 | Androidプラットフォーム技術者認定試験 ベーシック90分 |
出題数 | Androidアプリケーション技術者認定試験 ベーシック70問 | Androidプラットフォーム技術者認定試験 ベーシック70問 |
合格ライン | Androidアプリケーション技術者認定試験 ベーシック70% | Androidプラットフォーム技術者認定試験 ベーシック70% |
試験日 | Androidアプリケーション技術者認定試験 ベーシック原則毎日 | Androidプラットフォーム技術者認定試験 ベーシック原則毎日 |
6. Java資格の勉強方法
ここまでいくつかのJava資格についてご紹介してきました。Java資格を効率的に勉強するにはどうしたら良いのでしょうか。その方法について解説します。
スクール・学習サイトで学ぶ
プログラミングを学べるスクールや、インターネット上で学べる学習サイトがいくつか存在します。スクールは基本的に有料ですが、プロの講師から直接教えてもらえるため、疑問点を解消しながらJavaを学ぶことができる点が大きなメリットです。
学習サイトには有料のサイトと無料のサイトがありますが、どちらも自分のペースで学べるため、忙しい社会人にとってはおすすめの学習方法です。
参考書や問題集などの本で学ぶ
Javaは知名度が高くユーザーも多いプログラミング言語ですので、書店では参考書や問題集が多数販売されています。有料のスクールよりも低コストで学習できる点が、参考書や問題集で学ぶメリットです。
7. Java資格勉強におすすめする参考書・問題集
Java関連の資格取得に向けて、もっとも手軽でおすすめなのが書籍を購入して勉強する方法です。それぞれの資格に応じて最適な勉強本を紹介しましょう。
Oracle認定Javaプログラマを受験する方向け書籍
Oracle認定Javaプログラマの取得に向けて、ゴールド、シルバー、ブロンズそれぞれに対応した書籍を紹介します。
ブロンズ
『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE(試験番号1Z0-818)』・
『徹底攻略Java SE Bronze問題集[1Z0-818]対応』
ブロンズなら、上記の試験対策本がよくおすすめされています。ただし、一からJavaをはじめるには不向きな内容となっているため、「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE(試験番号1Z0-818)」などに沿って基礎を勉強した上で、試験対策として同書を使うことをおすすめします。
シルバー
『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE11(試験番号1Z0-815)』
『徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応』
ブロンズを取得していなくてもシルバーを受けることはできるので、実務経験のある方はシルバーの取得がおすすめです。上記2冊は、前節で紹介した書籍と同じシリーズの対策本になっています。どちらも最後に模擬試験が付いているので、自分の今の実力を確かめることもできます。
ゴールド
『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE11(試験番号1Z0-816)』
『徹底攻略Java SE 11 Gold問題集[1Z0-816]対応』
こちらも同じシリーズの対策本となります。しかし、シルバーと比べるとかなり難しい内容となっているため、人によっては実際にコードを書いてみたり、わからない部分をネットで調べたりと教科書で学ぶ以外のアプローチが必要になることもあります。
Java™プログラミング能力認定試験を受験する方向け書籍
次に、Javaプログラミング能力認定試験の取得に向けておすすめの本を1級から3級それぞれのレベルに応じて紹介します。
3級
Javaプログラミング能力認定試験の公式推薦書籍は以下の通りです。
『やさしいJava 第3版』
『わかりやすいJava入門編』
『わかりやすいJava オブジェクト指向編』
『スッキリわかるJava入門 第2版』
また、試験に向けた実践的な勉強をしたい場合には、過去6回分の試験問題を掲載した『Java (TM) プログラミング能力認定試験 3 級 過去問題集』もおすすめ。公式で発表されている学習時間の目安は、初学者の方で110時間です。
2級
3級同様、こちらも過去問題集が出ています。Java初学者の方は推薦書籍で勉強しつつ、『Java(TM)プログラミング能力認定試験 2級過去問題集』でとにかく過去問を解いていきましょう。
学習時間の目安は、3級取得後100時間です。ただし、実務経験がある方なら問題集は必要ないと感じるかもしれません。公式サイト上でサンプル問題が公開されているので、それを解いてみて判断しましょう。
1級
3級同様、こちらも過去問題集が出ています。Java初学者の方は推薦書籍で勉強しつつ、『Java(TM)プログラミング能力認定試験 1級過去問題集』でとにかく過去問を解いていきましょう。
学習時間の目安は、3級取得後100時間です。ただし、実務経験がある方なら問題集は必要ないと感じるかもしれません。公式サイト上でサンプル問題が公開されているので、それを解いてみて判断しましょう。
Android技術者認定試験を受験する方向け書籍
次に、Android技術者認定試験のなかで、Androidアプリケーション技術者認定試験およびAndroidプラットフォーム技術者認定試験に対応した書籍を紹介します。
Androidアプリケーション技術者認定試験 ベーシック
『携帯OS教科書 Androidアプリケーション技術者ベーシック』という一冊があります。その名の通り教科書のように基礎的な内容が網羅されている一冊になっています。こちらでまず基礎をつけてから、練習として『徹底攻略 Androidアプリケーション技術者認定試験ベーシック問題集 (ITプロ/ITエンジニアのための徹底攻略)』の問題を解いていく方法がおすすめです。
Androidプラットフォーム技術者認定試験 ベーシック
Androidプラットフォーム技術者認定試験の場合、アプリケーションのような問題集は販売されていません。そのため、プラットフォームの試験範囲を確認しながら、「携帯OS教科書 Androidアプリケーション技術者ベーシック」や「Androidアプリケーション開発標準資格教科書」などの書籍で該当する部分を重点的に勉強し理解を深めるほかありません。
これからJavaをはじめる初心者向けの書籍
『スッキリわかるJava入門 第3版』
『新わかりやすいJava オブジェクト指向徹底解説』
取得する資格を問わず、プログラミング自体が初めてでJavaの基礎中の基礎から勉強したい方には、上記2冊の書籍がおすすめです。
JavaをはじめとしたIT関連の専門書は数多く販売されており、学ぶ人のレベルや基礎知識によっても最適な書籍は異なります。見出しの内容や試し読みをしてみて、自分にとって分かりやすい1冊を探してみてください。
8. Java資格や認定試験に関するよくある疑問
Java資格や認定試験に関するよくある質問をまとめました。
Q1.初心者はどの資格から取るのが良いのでしょうか
初心者はまずOracle認定Javaプログラマのブロンズから取得することをおすすめします。Java資格としては知名度も高く、難易度もそれほど高くないため、最初に取る資格としてはうってつけです。
Q2.割引キャンペーンなど受験料を安くする方法はありますか
Oracle認定Javaプログラマ試験では、不定期で再受験無料キャンペーンなどが実施されているため、それらを活用することで受験料を節約できる可能性があります。
Q3.未経験者がJava Silverに合格するにはどれくらいの勉強時間が必要でしょうか
未経験者の場合、勉強時間は80~100時間程度の勉強時間が必要です。1日2時間の学習を3か月程度続けると合格できるレベルになります。
Q4.Java関連の各資格に有効期限はあるのでしょうか
資格自体に有効期限はありませんが、Javaのバージョンアップにともない、試験範囲の変更や新しい資格が登場する可能性はあります。
9. まとめ
Javaの歴史は長く、2022年現在ではスマートフォンアプリなどの開発でも注目を集めているプログラミング言語です。初心者が独学でスキルを身につけるのは難しそうに思えますが、実際に書籍などを活用して独学で資格を取得している方も少なくありません。成長著しいIT分野への転職を検討している方は、ぜひ今回紹介した内容を参考にしていただき、Java関連の資格に挑戦してみてください。
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レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
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