- JavaScriptとJavaの違いについて
- JavaScriptとは?
- Javaとは?
- JavaScriptとJavaの違い
- JavaScriptとJavaの選び方
- JavaScriptとJavaの需要
- JavaScriptとJavaに関するよくある質問
- まとめ
JavaScriptとJavaの違いについて
JavaとJavaScriptは名称こそ似ていますが、まったく別のプログラミング言語です。用途や得意領域も異なっています。
二つの言語の大きな違いの一つが動作環境です。元々Webページに動きを与えるために生まれた言語であり、ブラウザ上で動作します。一方でJavaは汎用的な言語であり、JVM(Java仮想マシン)の技術によりマルチプラットフォームに適応し、LinuxやWindowsを含む各OSのサーバー、さまざまなOSのPC、スマートフォン(Android)、組み込みのマイコンなどで動作可能です。
さらに、二つの言語の間では、コンパイラ言語とインタプリタ言語というプログラム実行に必要な準備も異なります。Javaはコンパイラ言語であり、ソースコードをバイトコードにコンパイルした後、JVM(Java仮想マシン)上で実行されます。一方、JavaScriptはインタプリタ言語に分類され、ソースコードを一行ずつ翻訳しながら実行するため、動作を確認しながら開発する場合に適しています。
JavaScriptとは?
まず、JavaScript登場の背景や特徴について解説します。
JavaScriptの特徴
JavaScriptは、コンパイル不要のインタプリタ型言語です。前述の背景からもわかるように、Webページで動的な表現が可能になった1990年代中盤、ブラウザ内で複雑な処理を可能とするために生まれています。
一般的なWebページでは、HTML、CSS、JavaScriptを使うことが多いでしょう。
代表的なライブラリとしては「jQuery」「React」などがあります。
JavaScriptでできること
JavaScriptはWeb開発用として作成されたプログラミング言語ですので、Webに関連した機能を多数保有しています。ここでは主な活用例を5つご紹介します。ご紹介するのは以下の5つです。
-
・Webページの動的な操作・フォームにバリデーションを設定する
・Webアプリケーション開発
・ブラウザゲームの開発
・サーバーサイドの開発
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
Webページの動的な操作
JavaScriptを使用すると、Webページで動的な操作を設定できます。例えば、テキストを追加する、画像の上にマウスホバーした際に画像を拡大する、ボタンをクリックするとモーダルウィンドウが開く、カルーセルを実装する、といったことが可能です。
また、ポップアップウィンドウやアラートの実装もJavaScriptで行えます。
フォームにバリデーションを設定する
JavaScriptを使用すると申込フォームにバリデーションを設定できます。例えば、必須事項が未入力の場合にエラーメッセージを表示する、電話番号に全角入力がされていないか確認する、メールアドレスの形式が正しいか、パスワードと確認用パスワードが一致しているかなどの確認が可能です。
Webアプリケーション開発
JavaScriptはWebアプリケーション開発にも使用されています。例えば、GoogleマップはJavaScriptのAjax機能を活用したアプリケーションです。X(旧Twitter)などもJavaScriptを活用して作成されています。
ブラウザゲームの開発
Webブラウザ上で動作するゲームの開発にもJavaScriptが使用されます。例えばインベーダーゲームやカードめくり、スロットゲームなど様々なゲームを作成可能です。
サーバーサイドの開発
JavaScriptはフロントエンド(クライアント側)で実行されるプログラミング言語ですが、Node.jsというJavaScriptの実行環境と組み合わせることで、サーバーサイドにも使用することができるようになります。
またaxiosのようなHTTPリクエスト用のライブラリを使って、サーバーと非同期通信を行うことができます
JavaScriptのメリット・デメリット
次にJavaScriptのメリット、デメリットを確認しましょう。
JavaScriptのメリット
JavaScriptの主なメリットは以下の3点です。
-
・ブラウザ上で動くため、環境構築が不要
・Node.jsという実行環境があれば、フロントエンドだけでなくサーバーサイドも記述できる
・大規模開発にも対応可能
通常のプログラミング言語は、コードを実行する環境が必要ですが、JavaScriptはブラウザ上で動作するため環境構築が不要です。そのため、初心者でも躓くことなく学習できます。
また、JavaScriptはNode.jsという実行環境があればサーバサイドの記述もできるようになります。通常のアプリ開発では、フロントエンド、サーバーサイドで記述する言語が異なり、2つの言語の文法を理解する必要があります。一方JavaScriptは両方を記述できるため、1つの文法で完結します。
さらにJavaScriptはES6以降の仕様でクラスやモジュール機能が追加されました。そのため、大規模開発にも対応しやすくなっています。
JavaScriptのデメリット
JavaScriptのデメリットは以下の点です。
-
・ブラウザごとに動作が異なる可能性がある
・他言語と比較するとパフォーマンスが悪い
特に1点目はWeb開発において大きな課題となります。全てのブラウザで検証しないとバグを見落とす危険があるからです。また、大規模データの処理などには向いていません。処理部分は別言語で行うと良いでしょう。
Javaとは?
次に、Javaの登場背景や特徴を確認していきましょう。
Javaの特徴
Javaを簡単に説明すると「複数のOS上で動作するコンパイル型言語」となります。オブジェクト指向のメモリアクセスを持ち、「ガベージコレクション」と呼ばれるメモリ確保と解放の自動化機能が最大の特徴と言えるでしょう。
また、Java仮想マシンの活用により、ハードウェアやOSに依存しない実行環境の構築が可能です。つまり「どんなマシン、OS上でも開発・動作が可能」という高い汎用性を有しています。現在でも、C++やPythonと並んで高い人気を集めており、熟練のJavaエンジニアには安定した需要があります。
Javaは1996年の登場以来、35年以上にわたって、さまざまな分野で使用されてきました。このことがノウハウの蓄積を促し、Javaの優位性を一層強固にしています。特にライブラリは数・安定性ともに抜群であり、インターネット上にもさまざまな課題解決の方法が掲載されていることから、トラブルが発生した際も解決への道筋が立てやすくなっています。
Javaでできること
Javaでできることの代表例は以下の3点です。
-
・クロスプラットフォーム開発
・デスクトップアプリ開発
・Androidアプリ開発
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
クロスプラットフォーム開発
Javaはクロスプラットフォーム開発に向いたプログラミング言語です。WindowsやMac上で同じ動作をするため、様々な環境で同じ挙動を示します。そのため、多くの場面で使用するアプリケーション開発に最適です。
デスクトップアプリ開発
JavaはSwingやJavaFXといったライブラリを使用することで効率的にデスクトップアプリの開発が可能です。特に多くのPCで使用される想定のデスクトップアプリはJavaで開発される傾向にあります。
Androidアプリ
AndroidはJavaをベースに作成されたプラットフォームですので、JavaはAndroidアプリ開発が可能です。一方最近ではKotlinなどJavaをベースにしたAndroid開発に特化した言語を使用する傾向にあります。
Javaのメリット・デメリット
次にJavaのメリット、デメリットを確認しましょう。
Javaのメリット
Javaの主なメリットは以下の3点です。
-
・プラットフォームの独立性が高い
・オブジェクト指向のプログラミング言語
・静的型付け言語でバグが混入しにくい
・コードの再利用性が高い
JavaはWindowsやMacOSなど様々な環境で動作します。また、オブジェクト指向を採用しており、プログラミング上でオブジェクトを作成、操作することで処理を組み立てるため現実世界に即したコードを実装できます。
また、静的な型付けが行われるのでバグが混入しにくく、オブジェクト指向によって再利用・拡張しやすいコードを実装しやすい点も大きなメリットです。
そのため、大規模開発においてもコードが複雑化せず、安全に開発速度を落とすことなく実装可能なことから、大規模開発に適しています。
Javaのデメリット
Javaのデメリットは以下の2点です。
-
・学習コストが高い
・GUIの構築が苦手
・小規模開発には向いていない
オブジェクト指向は理解が難しく、難易度が高いです。また、GUIコンポーネントの構築にはJavaScriptなどが長けており、Javaには向いていません。
JavaScriptとJavaの違い

JavaScriptとJavaには次のような違いがあります。
言語のタイプ
Javaはコンパイル型言語、JavaScriptはインタプリタ型言語です。コンパイル型言語とは、ソースコードを実行前に全て機械語に翻訳してから実行する言語のことです。事前に全てのコードを翻訳しておくため、実行速度が速いのが特徴です。
これに対してインタプリタ型言語は、ソースコードを1行ずつ都度解釈しながら実行します。書いたらすぐに動かせる手軽さが特徴です。
このように言語としてのタイプが異なるJavaScriptとJavaですが、オブジェクト指向という意味では一致しています。オブジェクト指向とは「変数や関数をひとつの箱にまとめて扱う」方法論で、昨今のプログラミング言語はほとんどがオブジェクト指向の考えを取り入れています。
用途、分野の違い
Javaは大規模データ処理を伴う業務システムやインフラに使用されます。また、Webシステムではおもにサーバーサイドで使用されることがほとんどでしょう。
一方JavaScriptは、アプリやゲーム開発など、比較的小型なデジタルデバイス内で動作するケースが増えています。また、Webシステムではフロントエンドで使用されるのが通常です。
このように名称は似ていても、用途、分野が全く異なります。
文法
Javaは静的型付けの言語であり、プログラムの実装時に型定義を行い、コンパイル時に型確認を行うことで実行時のエラーを減らすことができます。また、静的型付けはコンパイラによる最適化が可能となり、実行速度を向上できます。開発者は変数がどのようなデータ型であるかを明示的に理解し、コードの品質を高められます。
一方で、JavaScriptは動的型付けの言語で、プログラムの実装時に型定義を行いません。そのため、柔軟性が向上し、初心者がプログラムを理解しやすい文法となっています。
変数の型を気にする必要がないため、開発者はより迅速にコードを記述できる反面、実行時に型の整合性エラーが発生する可能性があるため、Javaと比較して不測の事態に陥りやすいです。JavaScriptは主にWebブラウザ上で使用されることが多く、動的なコンテンツやユーザーインタラクションを実現するのに適しています。
このように、JavaとJavaScriptは型付けの違いを通じてそれぞれのメリットや適用範囲が異なります。選択する際には、プロジェクトの要件や開発者の経験レベルなどを考慮することが重要です。
難易度
Javaは汎用性が高く、様々な分野で広く利用され、企業や大規模なプロジェクトで採用されています。具体的には、デスクトップアプリケーション、モバイルアプリケーション、サーバーサイド開発などです。ただし、Javaは多くの概念や文法を覚える必要があり、初心者にとっては学習の難易度が高いと言われています。しかし、その一方で学習したスキルは幅広いプロジェクトに活かせるため、投資した時間と労力に見合った価値が得られます。
一方で、JavaScriptはWeb開発において特に重要な役割を果たしています。ブラウザ上で動的なコンテンツやユーザーインタラクションを実現するのに適しており、フロントエンド開発の中心的な言語です。JavaScriptは文法がシンプルで、初学者でも理解しやすいため、プログラミング初心者にとっては比較的挑戦しやすい言語とされています。開発環境の構築も容易で、ブラウザ上で直接実行できるため、迅速なプロトタイピングや実験的な開発も可能です。
このように、Javaは幅広い応用が可能な一方で学習難易度が高めであるのに対し、JavaScriptはWeb開発に特化し、シンプルでわかりやすい文法を持つ言語です。
JavaScriptとJavaの選び方

次に、JavaScriptとJavaの習得に向いている人について解説します。
Javaの習得が向いている人
Javaは様々な分野で活用されていますが、特にAndroidアプリ開発や業務システム開発、大規模開発を経験したい方におすすめの言語です。またオブジェクト指向を学びたい方にとっても有力な選択肢となります。
ただし、業務システムのように速度と安定性が求められるシステムでは、C++のほうが優位なこともあります。
JavaScriptの習得が向いている人
Web業界で活躍したい方、特にWebページの見た目や動きを開発するフロントエンドエンジニアを目指す方にはJavaScriptがおすすめです。
さらに汎用性も非常に高く、Node.jsを使えばサーバー側のバックエンド開発も可能になるほか、React Nativeなどのフレームワークを利用すれば、OSや機種に依存しないスマートフォンアプリも開発できます。Webページ制作を起点に、将来的にフルスタックな活躍を目指す方にとっても、おすすめです。
JavaScriptとJavaの需要
レバテックフリーランスの調査によると、プログラミング言語求人数1位はJava、2位はJavaScriptとなっています。いずれの言語も高い人気を誇っており、将来性の高い言語と言えるでしょう。
参考:【2023年2月】プログラミング言語別単価ランキング!フリーランスエンジニアにおすすめの言語は?
JavaScriptとJavaに関するよくある質問
ここからは、JavaScriptとJavaに関するよくある質問とその回答を紹介します。
Q1. JavaScriptとJavaの違いを教えてください
JavaとJavaScript、その名前は似ていますが、プログラミング言語としてはまったく異なるものです。これらは別々の言語であり、用途や実現可能な機能も大きく異なります。
両者の大きな違いの一つは動作環境にあります。JavaScriptはもともとWebクライアント向けの言語であり、主にブラウザ上で動作します。一方で、Javaは汎用的な言語であり、様々な環境でアプリケーションを開発することができます。また、Javaはコンパイラ言語であり、ソースコードをバイトコードに変換し、それがJava仮想マシン(JVM)上で実行されます。一方でJavaScriptはインタプリタ言語に分類され、ソースコードは実行時に解釈されます。
Q2. JavaScriptとJavaの関係性を教えてください
JavaScriptとJavaは、ほとんど何の関係もない言語です。名称が似ていることから派生言語と勘違いされがちですが、前述の背景をみてもわかるように、技術的なつながりはありません。
名称が似ている理由は、当時の流行にあります。Netscape Navigatorを開発していた「Netscape Communications Corporation」とJavaScriptの保有者であった「Sun Microsystems(現Oracle)」は提携関係にあり、Javaの勢いに便乗しようとLiveScriptが「JavaScript」に改名されたのです。つまり、当時の流行言語の名前を借りたことが、両言語の名前が似ている理由となっています。
Q3. JavaScriptとJavaの難易度はどちらが低いですか?
JavaScriptとJavaはJavaScriptのほうが難易度が低いといえるでしょう。
Javaは多くの概念や文法を覚える必要があり、初心者にとっては学習の難易度が高めです。しかし、その一方で学習したスキルは幅広いプロジェクトに活かせるため、投資した時間と労力に見合った価値が得られます。
一方、JavaScriptは文法がシンプルで、初学者でも理解しやすいため、プログラミング初心者にとっては比較的アクセスしやすい言語とされています。開発環境の構築も容易で、ブラウザ上で直接実行できるため、迅速なプロトタイピングや実験的な開発にも向いています。
まとめ
JavascirptとJavaは、名称が似ていることから何らかの関係のあるプログラミング言語だと思われがちですが、実際には技術的なつながりのほぼない、全く別の言語です。しかし、両言語ともにIT業界で人気が高く、一定の需要が続くだけに、どちらを身に着けてもキャリアアップにつながりやすいでしょう。
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。
「将来に向けた漠然とした不安がある」「特定のエンジニア職に興味がある」など、ご自身のキャリアに何らかの悩みを抱えている方は、ぜひ無料のオンライン個別相談会にお申し込みください。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、一対一でさまざまなご質問に対応させていただきます。
「個別相談会」に申し込む
転職支援サービスに申し込む
※転職活動を強制することはございません。
レバテックキャリアのサービスについて