サーバーエンジニアの将来性
結論から述べると、サーバーエンジニアの将来性はあるといえます。DX推進や技術の進歩により、業界関係なくITを活用する企業が一般的になっています。
サーバーはシステムの土台であり、どのようなシステムであってもサーバーの存在は必要不可欠です。サーバーそのものの重要性が、サーバーエンジニアに今後の需要や将来性があると考えられる大きな理由です。
ただし、技術力のあるサーバーエンジニアに仕事が集中する可能性が高いです。クラウド化によって、クラウドに対応できる人材の需要が高まることとなりました。一方で、クラウドに対応できるスキルを持たないサーバーエンジニアの需要は減少傾向となっています。
関連記事:サーバーエンジニアのキャリアパス・キャリアアップ・キャリアプランを解説
サーバーエンジニアの現状
サーバーエンジニアの需要は大幅な増減はないものの、継続的に需要が存在している状況です。2024年8月時点でレバテックキャリアに掲載されている募集中のサーバーエンジニアの求人は、629件です。ネットワークエンジニアの求人数が296件なので、比較してみると非常に多く、安定した需要がある状況といえそうです。
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DXが推進される状況においてサーバーは今後も必要になる
現代のDX推進の流れから、IT化を課題とした企業は多いです。ITシステムを導入するにはサーバーは必要不可欠です。そのため、サーバーエンジニアの需要も続くでしょう。
サーバー周りの技術は変化しますが、サーバーエンジニアが不要になるとは考えにくいです。オンプレミスからクラウドへのシフトというトレンドはあるものの、そのためのスキル習得をすれば今後もサーバーエンジニアとして活躍できます。
ただし、技術の利便性が上がればサーバーエンジニアでなくても対処できるという懸念もあります。たとえば、ソフトウェアエンジニアがクラウド環境を使ってサーバー構築も行うといったイメージです。しかし、逆に言えばサーバーエンジニアもスキルの幅を広げることでソフトウェア側の業務もこなせます。今後はスキルの幅を広げたエンジニアが市場で有利になる可能性が高いです。
案件減少に対応するにはクラウドに関するスキルを高めるのが大切
インフラ技術の主流はオンプレミスからクラウドに移り変わり、サーバーエンジニアもクラウド利用の知識やスキルが求められる傾向にあります。
総務省の令和5年通信利用動向調査によると、クラウドサービスを利用する企業の比率は77.7%を超え、なお上昇傾向にあります。クラウドサービスを利用した企業の88.4%が効果があったとしており、その利用は止むことはないでしょう。
サーバーの構築をメインとしていたエンジニアは、クラウドの環境構築に仕事の内容がシフトしてきている状況です。この事実を受け止め、サーバーエンジニアはクラウド環境構築スキルを身につけることで、今後も需要が続くといえます。
また、サーバーエンジニアの仕事のなかでも監視業務や運用業務については自動化、効率化が進んでいます。運用・監視をメインとしているサーバーエンジニアは、新たなスキルを習得して、業務領域を拡張することが求められるでしょう。
そもそもサーバーエンジニアとは
サーバーエンジニアとは、サーバーの設計や構築、運用保守を行う職種です。サーバーとは、ネットワークで接続された端末からの各種の要求に対し、返答を行うコンピューターやソフトウェアです。
サーバーは大型のコンピューターでオンプレミスが主流でしたが、現在ではクラウド環境が主流となってきています。
このインフラ環境の変化に伴い、サーバーエンジニアの業務内容も変化しています。オンプレミスの場合には、サーバーの設計・構築にはHWの選定、設置、配線などの物理的な作業がありました。しかし、クラウド環境の普及にともない物理的な作業が減り、クラウド環境へのサーバー構築業務が増えています。
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サーバーエンジニアの仕事内容
サーバーエンジニアの仕事内容は大きく下記の2種類に分かれます。
サーバーの設計・構築
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・顧客の要件に沿ったサーバーの選定/提案
・サーバーの設計/構築(物理サーバー、仮想化サーバー、クラウド含む)
・物理的なサーバーの配置、配線
・OS、ミドルウェアのインストール/設定
・構築したサーバーのテスト(起動停止、バックアップ・リカバリなど)
サーバーの運用保守
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・メンテナンス
・運用監視
一般にサーバーの設計・構築のほうが高いスキルが必要です。このため、サーバーの運用保守で経験を積み、その後に設計・構築業務に携わるサーバーエンジニアが多いです。
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サーバーエンジニアがきつい・やめとけと言われる理由
サーバーエンジニアとして活躍し続けるために将来性とともに気になるのが、「サーバーエンジニアはきつい・やめとけ」といった意見が散見されることです。
サーバーエンジニアの仕事が「きつい」「やめとけ」と言われる理由として、急なトラブル対応や監視業務があるなどの業務的な要因とサーバールームの寒さなどの環境的な要因があります。また、情報が常にアップデートされていくため、仕事をしながらの学習が大変と感じる人もいるようです。
急なトラブル対応に追われることがある
サーバーエンジニアは、業務システムが稼働しているサーバーでトラブルが発生した場合、緊急の対応を要請されることが多々あります。サーバートラブルはシステム全体の停止につながってしまう可能性が高いため、早急な対応が必要だからです。顧客との関係性や保守契約の有無によって対応が必須かどうかは変わりますが、エンジニアの予定とは関係なく外部要因で緊急の業務が発生する可能性があるのは間違いありません。
サーバー監視がつらいと感じる人もいる
サーバー監視業務は、サーバーやシステムが正しく稼働しているか、外部からの不正なアクセスがないかなどを監視する業務です。監視という業務の特性上あまり能動的ではなく、自分から動いて仕事をしたい人には辛く感じることもある適性の必要な仕事です。
体質によってはサーバールームの寒さで体調を崩す人もいる
物理的なサーバーは企業内やDC(データセンター)内のサーバールームに設置することが一般的です。自然災害などの影響を避けるとともに、精密機器であるサーバーが避けるべき高温や結露への対処も目的としてます。そのため、サーバールームは室内の温度が20~25度前後に設定されています。サーバーエンジニアは、サーバールームで長時間作業することもあるため、人によっては辛いと感じることがあるでしょう。
不定休であることが多い
サーバーエンジニアの業務特性上、休日が不規則なケースがあります。利用者の少ない時間帯などを見計らい、サーバーの稼働をとめてメンテナンスをしなければならないことがあるからです。
多くの場合、2交代制や3交代制などのシフトで構成されており、シフトによっては一般的な業務終了後の時間や休日に作業をすることがあります。
最新の知識を身につけ続けるのが大変
サーバーエンジニアに限らずあらゆるITエンジニアは、業務を行いながら知識をアップデートしていく必要があります。ITは進歩が目覚ましく、業務に対応できなくなってしまう恐れがあるため、ITエンジニアは技術に対する知識やスキルの更新、拡充をし続けなければなりません。サーバーエンジニアの場合には、ハードウェアやOS、クラウドサービス、仮想化などの技術の更新にあわせて知識習得が求められます。
就職や転職がゴールと考えてエンジニア職につくために学習をした人にとって、継続した学習が必要なことは想定外の場合もあるでしょう。しかし、エンジニアとして高い価値を持ち続けるためには知識の更新は欠かせません。
サーバーエンジニアのやりがい・楽しい点
サーバーエンジニアは、システムの基盤であるサーバーを安定稼働させるため、辛く大変なこともしなければなりません。しかし、その分やりがいも大きい仕事です。サーバーエンジニアのやりがいや楽しい点として、トラブルを未然に防ぐ達成感や周囲の人に頼られるという点があります。以下ではこれらについて詳しく解説していきます。
トラブルを未然に防ぐ達成感
サーバーエンジニアはシステムの土台となるサーバーを安定稼働させる責任があります。安定稼働のためには、トラブルを未然に防ぐことが必要です。
日々サーバーに問題がないか点検し、危険要因があれば適宜取り除きます。トラブルの予防には、知識と変化に気づく観察力が重要です。危機の予兆を検知し、トラブルを未然に防げたときは達成感を得られます。
周囲の人に頼られる
サーバーはシステムの土台です。そのため、サーバーエンジニアはシステムの利用者や、サーバー上でシステム開発を行うエンジニアからも頼られることがあります。トラブル対処の依頼を受けたり、質問をされたりと、システムの関係者に直接的に頼られる存在となります。
また、サーバーエンジニアは企業のIT活用を支える仕事です。企業が利益を生み出す根幹となる業務を支えているため、経営層や各種の業務部門からも信頼を大きな信頼を寄せられます。あらゆる人から信頼を寄せられることは、大きなやりがいとなるでしょう。
これからの時代にサーバーエンジニアが習得すべきスキル
将来性のあるサーバーエンジニアになるためには、高いスキルを持つ必要があります。また、サーバーエンジニアへの転職を検討している人にとっても、これからサーバーエンジニアとして活躍するためには、OSに関するスキルや仮想化のスキル、クラウドやセキュリティに関する知識などが必要です。保有スキル向上と新規スキルの獲得をキャリアに合わせて選択しましょう。
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OSに関するスキル
サーバーエンジニアにはOSに関するスキルが必要です。サーバーエンジニアはOSをインストールし、OSの機能を使ってサーバーを構築、保守、運用していきます。OSの機能性についての理解や、コマンドを把握していることは必須でしょう。
WindowsやLinuxにはさまざまなバージョンやディストリビューションが存在します。複数のOSに対して知見を持つことは今後の活躍につながるでしょう。
仮想化
これまでも仮想化は利用されてきた技術ですが、今後もそのスキルは必要とされます。クラウドとの相性が良いこと、テレワークでの需要の増加、コンテナ技術への発展と利用シーンが多数想定されるためです。サーバーエンジニアにとっては基礎的なスキルとなってきているため、習得しておくべきといえるでしょう。
コンテナ
仮想化技術の一つとして登場したのがコンテナです。OS仮想化ではホストOS、ゲストOSをたてて環境を構築していましたが、Dockerをはじめとしたコンテナでは一つのOS上で複数のプログラム稼働環境を構築できます。より軽量で高速な動作を実現し、なおかつ構築作業が簡素化されています。
すべての仮想化環境に置き換わるものではありませんが、環境の用途により選択肢としてなる技術です。また、コンテナを複数利用する場合のコンテナオーケストレーションという管理技術についても合わせて習得しておきたいスキルとなっています。
クラウド
サーバーエンジニアとして今後も活躍することを考えると、クラウドの利用スキルの習得は必須です。それに加えて、オンプレミス環境との違いを把握し比較検討ができることや、各クラウドベンダー間でのサービスの違いを知ることなども、設計・構築を担当するサーバーエンジニアに求められます。
各クラウドベンダーが行っている認定資格などもあるため、挑戦してみると良いでしょう。
セキュリティ
サーバーで稼働するITシステムや格納するデータは企業にとって重要な資産であり、ビジネスの根幹を支える重要な要素です。外部からの攻撃や内部不正などトラブルを未然に防ぐセキュリティの分野のスキルもサーバーエンジニアに必要となってきます。
特にパブリッククラウドを利用した環境構築においては、セキュリティ面でのリスクはオンプレミスよりも高いです。クラウドベンダーの提供するセキュリティ機能を最大限活かす設定が行えるよう知識・スキルの向上が求められます。
Infrastructure As Code
Infrastructure As Code(IaC)はインフラの構成、設定をコード化して管理しようという考え方です。これまでのサーバーの設計・構築では、有識者により一つひとつの項目を設計して、環境に対して設定を実施するという形を取っていました。IaCでは、これらの設定作業をコードとして自動化し、管理します。
IaCを適用することにより、環境構築の再現性、テンプレートによる作業の効率化、人間の手作業によるミスの防止などさまざまなメリットが生まれるため、サーバー構築の現場でも取り入れられつつあります。IaCという考え方、設計・構築での利用スキル、IaCのためのプロビジョニングツール利用のスキルは、サーバーエンジニアが今後活用するスキルとなっていくでしょう。
サーバーエンジニアとして今後も活躍するのに活かせる資格
サーバーエンジニアとして働く際に、そのスキルを第三者の立場から証明してくれるものとして各種の資格試験があります。サーバーエンジニアに必須の資格はありませんが、幅広い知識が必要な職種であるため、資格取得を通じて学習していくと良いでしょう。サーバーエンジニアに役立つ資格としては、基礎的なIT知識が問われる試験やLinuxに関する試験などがあります。以下では、代表的な資格を紹介します。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって運営され、経済産業省によって認定される国家試験です。IT初心者向けの試験で、ITSS(ITスキル標準)のレベル1に相当します。
ITパスポート試験は「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識」を証明する資格です。サーバーエンジニアにとっては、最低限のIT知識の保有を示し、さらに上位の情報技術者試験に挑む足がかりとしての意味をもちます。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はITパスポートと同様IPAが運営する国家試験です。ITエンジニアとしてエントリレベルの知識やスキルを保有していることを認定します。インフラ関連に限らず、幅広くエンジニア業務に必要な知識が問われる試験で、ITエンジニアの登竜門とされています。
LinuC(Linux技術者認定資格)
LinuCは、サーバーOSとして大きなシェアを持つLinuxサーバーの知識とスキルを証明する資格です。LinuCはLPI-Japanが実施しているベンダー試験で、いつでも受験可能です。
LinuCはレベル1~3とシステムアーキテクトの4つの資格があり、試験範囲が異なります。受験に関する前提条件はありませんが、認定を取得する前提条件として一つ下のレベルの資格認定を有している必要があるため、レベル1からの受験をおすすめします。
LPIC(Linux技術者認定資格)
LPICはLinux Professional Institute(LPI)という非営利団体により運営されるLinux技術者の認定試験です。世界180ヵ国以上で取得されているグローバルな資格となっています。3つのレベルがあり、Linuxの知識だけでなく、セキュリティや仮想化技術なども試験対象としています。そのため、サーバーエンジニアとしてスキルを示すのに有効です。
マイクロソフト認定資格
マイクロソフト認定資格は、マイクロソフト社による資格試験です。サーバーエンジニアに役立つ資格として、「Azure Fundamentals」や「Azure Administrator Associate」があります。マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Azure」に関する問題が出題されますが、インフラ管理やOS、サーバーの知識が必要です。
難易度としては「Azure Fundamentals」が初級、「Azure Administrator Associate」が中級とされています。
シスコ技術者認定
シスコ技術者認定とは、ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズが提供している資格試験です。特にサーバーエンジニアにおすすめの試験は「CCNA」と「CCNP」です。ネットワークやセキュリティに関する知識を問われる試験で、サーバーとも深い関わりがあるため、取得しておくと役立つでしょう。難易度としては、CCNAはエントリレベル、CCNPはプロフェッショナルレベルです。
受験に関する正式な前提条件はありませんが、シスコ製品を扱った経験があると良いとされています。
ITIL®認定資格
ITIL®認定資格とは、PeopleCert社によって試験運営されている、世界共通の標準的なITサービスマネジメントを問われる認定資格です。試験だけでなく研修も用意されているのが特徴です。サーバー運用も含めてITサービスの品質向上に大きく貢献するでしょう。
2024年8月現在の最新バージョンはITIL4です。基礎資格としてファンデーション、上位資格としてマネージング・プロフェッショナル、ストラテジック・リーダー、マスターがあります。
PMP®
PMP®はプロジェクトマネジメントに関する知識が問われる国際的な資格です。PMP®はグローバルに通用する資格であり、取得していると海外でもプロジェクトマネジメントにおいて高い評価を得られます。
難易度は高いものの、サーバーエンジニアとして将来的に大きなプロジェクトを束ねる立場を目指す場合、プロジェクトマネジメントの知識が役立ちます。
サーバーエンジニアの平均年収
厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、サーバーエンジニアが含まれる「システムエンジニア(基盤システム)」の平均年収は684.9万円です。
また、2024年8月時点でレバテックキャリアに掲載されている求人・転職情報より職種「サーバーエンジニア」のデータを30件抽出し、サーバーエンジニアの平均年収を推定しました。その結果、サーバーエンジニアの平均年収は約593万円となります。
サーバーエンジニアの求人を見ると、求められるスキルレベルが高いほど、年収も高くなる傾向があります。高年収を目指すのであれば、スキルアップに向けて行動するのが良いでしょう。
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関連記事:サーバーエンジニアの平均年収は?年収を上げる方法やキャリアパスも解説
サーバーエンジニアからのキャリアパス
サーバーエンジニアから目指せるキャリアパスの代表例に「インフラエンジニア」「プロジェクトマネージャー」「ITコンサルタント」が挙げられます。また、フリーランスとして独立するという選択肢もあります。キャリアプランを立てる上で自分の適性に合っているかどうかを検討することが重要です。以下ではこれらのキャリアパスについて詳しく解説していきます。
より汎用的なインフラエンジニア
インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークなどITインフラを設計、構築、運用する職種です。ネットワークやクラウド環境などのサーバー以外の技術領域の知識とスキルを身につけることで、サーバーエンジニアからより汎用的なインフラエンジニアになることができます。サーバーエンジニアとして培ったスキルを活かせるキャリアパスです。
関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルを解説
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーとは、システム開発などのプロジェクトの推進を担う職種です。プロジェクトの計画やタスク・スケジュール・メンバー管理などを行います。サーバー構築でも、対象が多い場合や大きい場合にはプロジェクトチームを組んで取り組みます。サーバーエンジニアとしてプロジェクトに参画した経験を活かすことで、キャリアアップを目指せるでしょう。プロジェクトマネジメントスキルやリーダーシップなどが必要とされるポジションです。
関連記事:プロジェクトマネージャーの役割は?仕事内容・必須スキルを解説
ITコンサルタント
ITコンサルタントもサーバーエンジニアのキャリアパスの選択肢の一つです。
ITコンサルタントは、顧客にITによる業務改善を提案する仕事です。サーバーエンジニアからITコンサルタントを目指すには、サーバーの設計や構築の経験を積み、これらを役立てた提案ができる知見を持つ必要があります。サーバーエンジニアとして、顧客への提案や要件定義に関わることでスキルを磨くことが可能です。
関連記事:ITコンサルタントとは?仕事内容や必要なスキル・年収を紹介
フリーランスとして独立する
会社員のサーバーエンジニアからフリーランスとして独立するキャリアパスもあります。
フリーランスのエンジニアの場合は、自分で仕事を獲得できるほどの人徳やスキル・経験が必要です。また、サーバーエンジニアとしてのスキルに加えて、営業や事務的な手続きといった事業を行うための知識も必要となります。
サーバーエンジニアに関するよくある質問
サーバーエンジニアへの転職を検討する際、さまざまな疑問が浮かぶでしょう。サーバーエンジニアに関するよくある質問としては、インフラエンジニアやサーバーサイドエンジニアなど類似の職種との違いが挙げられます。また、仕事内容について知りたい人も多いようです。以下では、サーバーエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。キャリア形成やスキルアップにお役立てください。
Q1. インフラエンジニアとサーバーエンジニアの違いは?
インフラエンジニアとサーバーエンジニアの違いは担当する領域です。インフラエンジニアはサーバーやネットワークなどITインフラ全体を担当します。一方で、サーバーエンジニアはサーバーを専門的に扱うエンジニアです。しかし、境界はあいまいで、担当領域は企業によるところが大きいでしょう。
Q2. サーバーエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違いは?
サーバーエンジニアはインフラエンジニアの一種、サーバーサイドエンジニアはアプリケーションエンジニアの一種という違いがあります。
サーバーエンジニアは、サーバーを専門領域とします。一方サーバーサイドエンジニアは、サーバー上で動作するアプリケーションの開発や運用保守に携わる職種です。
Q3. サーバーエンジニアは何をする仕事?
サーバーエンジニアは、ITインフラのなかでもサーバーの構築や運用保守が主な仕事です。具体的な業務内容としては以下が挙げられます。
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・物理サーバーやクラウドなどのプラットフォームの選定
・OSのインストール/設定
・仮想化環境の構築
・運用手順の策定
・サーバーの稼働監視
・サーバーの運用保守
まとめ
DXの推進の流れにより、IT活用は多くの企業で重要視される課題です。IT活用においてサーバーはプラットフォームとして必要な存在であり、サーバーを支えるサーバーエンジニアも、企業や組織にとって欠かせません。そのため、サーバーエンジニアの需要はこれからも続き、将来性はあるといえるでしょう。
しかし、時代の変遷とともにサーバー技術も進歩しており、オンプレミスからクラウドに主流が移り変わっています。変化に対応するため、サーバーエンジニアには現状の物理サーバーでの環境構築に加え、クラウドを利用したサーバー環境の構築スキルが必要です。
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