サーバーエンジニアとは?仕事内容や他職種との違い、平均年収も解説

最終更新日:2024年3月26日

さまざまなITエンジニアの職種の中でも、サーバーエンジニアは、サーバーの設計や構築、運用・保守を担う重要な職種です。インターネットを24時間365日使えるのも、深夜のコンビニで買い物ができるのも、それらのサービスを陰で支えているサーバーがあるからです。そんなサーバーを構築して運用しているサーバーエンジニアとはどのような仕事なのでしょうか。

この記事では、サーバーエンジニアへのキャリアチェンジを検討している方に向けて、サーバーエンジニアの仕事内容や、必要な知識とスキル、業務に役立つ資格、市場需要までを詳しくご紹介します。

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この記事のまとめ

  • サーバーエンジニアはITインフラの中でもサーバーに特化したエンジニアで、インフラエンジニアの一種
  • サーバーエンジニアには、自己成長やインフラを支えるやりがいがありますが、夜勤や勉強し続ける大変さなどもある
  • クラウド技術の普及から、クラウドに関するスキルを身に付けているかどうかで需要格差が生まれることが想定される

サーバーエンジニアとは

サーバーは、コンピュータネットワーク上で各種のサービスを提供するハードウェアやソフトウェアです。サーバーの設計、構築、運用・保守を主な業務領域とするITエンジニアを、サーバーエンジニアと呼びます。企業や組織のITインフラを支える重要な存在といえます。

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアの仕事内容は、「保守・運用」「設計」「構築」の3つに大きく分けることができます。サーバーを稼働してからスタートする仕事が「保守・運用」であり、サーバーを稼働させる前の仕事が「設計」「構築」です。

用途や機能にもよりますが、サーバーは24時間365日の連続稼働やネットワークに接続し、他のサーバーやコンピュータと連携させることが一般的です。このためサーバーエンジニアには、サーバーに加えてITに関する幅広い知識が要求されます。

それではサーバーエンジニアの業務を一つずつご紹介します。

サーバーの保守・運用

サーバーの保守・運用は、稼働中のサーバーによるサービス提供を継続するための業務です。サーバーの活動監視や障害発生時の対応、定期的なデータのバックアップ、OSやミドルウェアのアップデートなどが具体的な仕事となります。

サーバーの設計・構築と比べると取り組みやすい仕事であるため、まずはサーバーの保守・運用業務で経験を積みスキルを向上させてから、設計・構築といった上流工程にステップアップすることが一般的です。

サーバーの設計

サーバーの設計とは、サーバーに求められる性能や機能、予算などの要件を整理して、ディスク容量やCPU、メモリなどの基本的な性能に加えて、サーバーの稼働台数や接続方法といった基本設計を決めます。クラウドサービスの普及に伴い、物理的なハードウェアを用いず、クラウドサービス上にサーバーを構築することも一般的になっており、サーバーエンジニアにはクラウドサービスも含めた適切な選択が求められます。

基本設計が決まったら、そのサーバーで動作させるOSやミドルウェアを選択して設定内容を決める詳細設計に移ります。詳細設計時には、サーバーの障害発生時の対応なども決めておきます。

サーバーは24時間365日の稼働を求められることも多く、安定した稼働には適切なサーバーの設計が鍵です。万が一、障害が発生しても、サービス全体が停止しないように可用性も考慮した設計も重視されます。

サーバーの構築

サーバーの構築とは、サーバーをラックに設置するラッキングや、ケーブルの配線などの物理的な作業や、クラウドサービス上にサーバーを構築する設定作業、サーバーにOSやミドルウェアなどをインストールして設定する作業などのことです。

特に物理的な作業の際には、後からメンテナンスしやすいように設定や配線にも工夫が必要です。またサーバー用のOSには、Windows・Unix・Linuxなどさまざまな種類があり、ミドルウェアも豊富です。そのためサーバーの構築にはソフトウェアに関する幅広い知識も必要です。

サーバーエンジニアと他職種の違い

サーバーエンジニアと類似する職種として、ネットワークエンジニア、サーバーサイドエンジニア、インフラエンジニアなどがあります。では、これらの職種とサーバーエンジニアは何が異なるのでしょうか。

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違い

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違いは、サーバーを主に担当するか、ネットワークを主に担当するかの違いです。サーバー同士をつなぐのがネットワークという関係性になります。いずれもインフラの一分野です。

サーバーの設定にはネットワークに関する内容も含まれており、またネットワークの設定でもサーバーの利用は必須です。サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの果たす役割には重複する部分もあり、業務の比重が違いとなります。

サーバーエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違い

サーバーサイドエンジニアとは、Webシステムなどにおけるサーバー上で動作するサーバーサイドアプリケーションに携わるエンジニア職種です。ソフトウェアを主に扱うエンジニア職種の一つです。

サーバーエンジニアはサーバーというITインフラに関する業務を行うエンジニアであるのに対し、サーバーサイドエンジニアはソフトウェア側のエンジニアです。サーバーエンジニアが導入、設定したサーバーに対して、システムを構成するアプリケーションを作るのがサーバーサイドエンジニア、という関係になります。

関連記事:サーバーサイドエンジニアとは?仕事内容や資格、言語の勉強方法などを紹介

サーバーエンジニアとインフラエンジニアの違い

インフラエンジニアとは、サーバーやネットワーク、ミドルウェアなどの領域を含めたインフラに関する業務を担うエンジニアの総称です。サーバーエンジニアはインフラエンジニアの一種にあたります。

また、特定の専門領域を定めず、サーバーやネットワークなどのITインフラを幅広く業務対象とするエンジニアを指してインフラエンジニアと呼ぶ場合もあります。

これらの職種の分類や職種名については、所属組織やプロジェクトにより異なります。

サーバーエンジニアの年収

2024年2月14日時点でレバテックキャリアに登録されているサーバーエンジニアの求人情報から30件を抽出し、年収の下限と上限から平均年収を算出しました。この計算方法では、サーバーエンジニアの平均年収は約581万円となります。

最低年収は200万円台、最高年収は1,700万円台と非常に幅が広い求人・転職情報が存在しています。主な業務が運用保守や監視の場合には年収が低く、上流工程や高い技術レベルが求められる場合には高い年収が望める傾向です。年収の広い差は、サーバーエンジニアとしてのスキルによって変わると考えるとよいでしょう。

特にセキュリティやクラウドの知識を持つサーバーエンジニアには、活躍の舞台が広がっています。これらのスキルを習得することで転職活動時に、ほかのサーバーエンジニアとの差別化を図ることが可能です。

またOSやネットワーク、アプリケーションなどの幅広いITの知識に加えて、マネジメントスキルを持つことで、収入の向上を図れます。

サーバーエンジニアの求人・転職情報

関連記事:サーバーエンジニアの年収は?キャリアアップする方法も解説

サーバーエンジニアのやりがい

サーバーエンジニアがやりがいにあげることが多いポイントには以下があります。


  • ・スキルアップに応じて自分の市場価値が上がる

    ・ITインフラという社会にとって重要な基盤を支える仕事

    ・物理的な機器とソフトウェアの両方を扱える


サーバーエンジニアを含むエンジニアはスキルアップによって市場価値が上がります。自分の成長を感じられると同時に市場価値が上がるので、やりがいにつながるでしょう。

また、仕事の社会的に果たす重要性もやりがいとしてあげられることが多いです。ITは電気、水道、ガスなどのインフラと同じように重要な社会基盤であり、そこにはサーバーエンジニアの存在は欠かせません。組織や社会に欠かせないインフラを支えているという仕事に対する充実感が望めます。

サーバーエンジニアは物理的な機器とソフトウェアの両方を扱えるという点にやりがいを感じる人もいるでしょう。ソフトウェアエンジニアはインフラを扱う機会が少なく、機器の仕組み、構造などを意識する機会も比較的少ないです。機械いじりなどが好きな人の場合、サーバーエンジニアの仕事に面白さを感じられるでしょう。

関連記事:サーバーエンジニアの志望動機を例文つきで解説

サーバーエンジニアはやめとけといわれる理由

サーバーエンジニアはやりがいのある仕事ですが、やめとけといわれることもあります。その理由として、以下のようなものが挙げられます。
 

  • ・サーバーは動いていて当たり前と思われる

    ・夜勤や休日出勤などがある

    ・勉強し続ける大変さがある

サーバーは動いていて当たり前と思われる

サーバーエンジニアが扱うサーバーは、問題なく稼働していて当たり前と思われがちです。ソフトウェアエンジニアが開発するシステムは便利だと感謝されることが多いのに対し、サーバーは当然のものという位置づけになりがちだからです。

夜勤や休日出勤などがある

夜勤や休日出勤が多いこともサーバーエンジニアの難点です。所属組織によっては夜勤が普段からシフトに組み込まれている場合もあります。サーバーは24時間365日稼働を前提とする場合も多く、その間誰かが担当する必要があるからです。

休日出勤については、トラブルが発生した場合や、リニューアルの際などに必要です。ソフトウェア側のエンジニアやクライアントがサーバーを使っていないときに作業するために、休日出勤することもあります。

勉強し続ける大変さがある

技術は日々進歩しているので、勉強を続ける必要があります。他のエンジニア領域でも同様ですが、クラウドや仮想化などのインフラに関わる領域は近年発展が著しく、身に着けるべき情報も多いです。キャリアパスを考えて効率的に学習することが推奨されます。

未経験でもサーバーエンジニアへの転職を目指すには?

サーバーエンジニアは比較的未経験者に対しても門戸が開かれています。未経験者でも独学でスキルを身に付け、転職することが可能です。一度転職すれば業務経験を積みながら学んでいけるので、まずは基礎的な内容を独学し、IT企業に転職するのがおすすめです。

関連記事:
サーバーエンジニアになるには|将来性やキャリアパスも紹介
未経験からサーバーエンジニアを目指す方法|求められるスキルも

サーバーエンジニアの夜勤について

サーバーエンジニアに夜勤があるかどうかは、勤務先の企業によって異なります。24時間365日の監視が必要な、保守・運用に携わるサーバーエンジニアの場合は、夜勤が発生する可能性は高いでしょう。いつでもインターネット上で買い物ができるECサイトや、深夜でも営業しているコンビニなどが利用できるのは、サーバーが安定して1日中稼働しているからです。もしサーバーが数秒でも止まってしまうと、これらのサービスを提供している企業に大きな損害を与えてしまいます。

たとえ深夜であっても稼働することが求められるサーバーがある限り、そのサーバーを監視してメンテナンスするサーバーエンジニアの存在は欠かせません。そのため保守・運用を担うサーバーエンジニアに対し、夜勤が求められるのは仕方がない面もあります。

夜勤作業の主な内容

サーバーエンジニアの夜勤業務では具体的にどのような作業を行うのでしょうか。大きく「サーバーの監視」「トラブル対応」「新規システムのリリース」の3つのパターンに分けて紹介します。

サーバーの監視

多くの情報システムは日中だけでなく夜間の時間帯にも利用されます。例えば、WebサイトのブラウジングやECサイトでのオンラインショッピング、SNSの閲覧・投稿などです。24時間365日稼働するWebサービスでは、夜中でも当然のようにユーザーからのアクセスがあります。

夜間帯にアクセスの集中が発生したり、サイバー攻撃を受けた場合、システム障害が起こる恐れがあります。サーバーダウンや不正アクセスを数時間でも放置すると、大きな損害につながる懸念があるため迅速な対応が必要です。

日中だけでなく夜間でもトラフィック・ログの監視を行い、セキュリティリスクを軽減したり障害発生を防止したりすることは、インフラエンジニアの日常的な業務です。

トラブル対応

日中は業務システムを含め、多くのシステムが稼働します。ユーザーが操作を行うオンライン処理は夜間帯より日中のほうがアクセスが多く、リソース不足に起因する障害が発生する場合があります。

日中にトラブルが起こった場合も迅速な対応が必要です。しかし、障害復旧のためにシステムを稼働停止すると重大な業務影響が発生する恐れがあり、日中には復旧作業が完了しない場合もあります。日勤の障害対応を引き継ぎ、夜間帯に復旧作業をすることもインフラエンジニアの仕事です。

新規システムのリリース

システム導入の際にはサーバーの設置・交換やケーブルの配線といったハードウェアのメンテナンス作業、ソフトウェアのインストールや動作確認といった作業を要します。しかし、ITインフラは通常業務で利用するため、日中のシステム導入は不可能な場合があります。

夜間帯はサーバーにアクセスするユーザーが比較的少なく、業務影響を抑えられるため、翌日の営業開始時間までにシステム導入作業を行うケースがあります。システム導入の他に、OSやミドルウェアのバージョンアップ作業も夜間の時間帯に行うのが普通です。

サーバーエンジニアの仕事で役立つ資格

サーバーエンジニアの仕事に役立つ資格を、「OS関連」「クラウドサービス関連」「ネットワーク関連」に分けてご紹介します。サーバーエンジニアになるのに必須の資格はありませんが、知識を身に付けてスキルを証明するためにも、以下でご紹介する資格の取得を検討すると良いでしょう。

関連記事:サーバーエンジニアへの転職|必要なスキルや資格、転職のポイントも紹介

OS関連の資格

サーバーエンジニアの扱うサーバーのOSはWindowsとLinuxが現在の主流です。これらのOSに関する資格を紹介します。

LPIC

LPICはLinuxに関する知識や設計、構築スキルが問われる資格試験です。Linux Professional Instituteという世界的なNPO団体が運営しており、世界中で通用する資格です。

LPICはLPIC-1からLPIC-3までの3つのレベルがあり、LPIC-3はさらにMixed Environments、Security、Virtualization and Containerization、High Availability and Storage Clustersという専門領域ごとに資格が用意されています。

サーバーエンジニアにとってLinuxを扱う機会は多く、その際にスキルを示すことができる資格です。

LinuC

LinuCは日本市場に特化したLinux技術者向けの資格試験です。NPO団体LPI-Japanによって運営されています。

LinuCはLinuCレベル1からレベル3とLinuxシステムアーキテクトという資格で構成されています。日本の団体が運営しており、関連情報も探しやすいことから学習がしやすい点も特徴の一つです。

クラウドサービス関連の資格

クラウドサービスはサーバー構築における第一の選択肢となりつつあり、サーバーエンジニアにとっても知識とスキルが必要な領域です。クラウドサービスに関連する資格として、大手クラウドベンダーの提供する資格があげられます。

MCP(マイクロソフト認定資格)

MCP(マイクロソフト認定資格)とは、マイクロソフト製品に関する知識を認定する資格です。MCPは複数の資格を総称する名称ですが、サーバーエンジニアとして関係がある資格は、「Azure Fundamentals」や「Azure Administrator Associate」などのAzureに関連する資格です。

この両者はマイクロソフト社が提供するクラウドサービス「Azure」に関して出題されます。Windows Serverに関する出題もあるため、サーバーエンジニアにとっても有益な資格と言えるでしょう。

AWS認定

AWS認定はAmazonによるクラウドサービスAmazon Web Services(AWS)に関する知識、スキルを認定する資格です。調査会社Canalysの調査によると、2023年第二クォーターのクラウド市場でAWSはトップのシェアを占めています。サーバーエンジニアにとっても利用する機会の多いクラウドサービスといえるでしょう。

AWS認定は、FOUNDATIONAL、ASSOCIATE、PROFESSIONAL、SPECIALTYの各レベルで構成されており、さらに専門領域などにより試験は細分化されています。AWSは多くのサービスを提供しているため、学習に際しては業務でよく利用する資格から取得するとよいでしょう。

Google Cloud認定資格

Google Cloud認定資格はGoogle社の提供するGoogle Cloudについての専門知識とビジネスへの活用能力を認定する資格です。調査会社Canalysの調査によると、2023年第二クォーターのクラウド市場で最も高い成長率を持ち、シェアも第3位です。ビッグデータや機械学習などに向けた機能などが提供されており、所属組織によっては有力な資格となります。

ネットワーク関連の資格

サーバーの利用にはネットワークへの接続は欠かせません。このためネットワーク関連の資格も有効です。以下に、ネットワーク関連の資格を2つご紹介します。

CCNA(Cisco Certified Network Associate)

CCNA(Cisco Certified Network Associate)とは、シスコシステムズが実施しているネットワークに関するベンダー資格です。シスコシステムズのルーターやスイッチに関する技術だけでなく、基本的なネットワークに関する技術も証明できる資格です。

CCNAを含めたシスコシステムズの資格は、シスコ技術者認定と呼ばれており、4つのグレードに分類されています。その中でもCCNAは下から2番目の「アソシエイト」レベルの資格です。

CCNAの試験時間は120分で、解答はコンピュータを使うCBT方式です。ピアソンVAEの試験センターで受験できます。

CCNP(Cisco Certified Network Professional)

CCNP(Cisco Certified Network Professional)とは、シスコシステムズが実施しているネットワークに関するベンダー資格の一つであり、特にプロフェッショナルレベルの技術者を認定する資格です。

さきほど紹介したCCNAは「アソシエイト」レベルですが、CCNPは1つ上の「プロフェッショナル」レベルの資格です。CCNPは「コア試験」と「コンセントレーション試験」の2つの科目に合格することで認定されます。コンセントレーション試験は6つの専門分野から一つを選択して受験します。

「コア試験」の試験時間が120分で、「コンセントレーション試験」の試験時間は90分です。CCNPも解答はコンピュータを使うCBT方式です。ピアソンVAEの試験センターで受験できます。

サーバーエンジニアに必要な知識とスキル

サーバーエンジニアはサーバーと名前がついていますが、サーバーと関連するあらゆるIT技術に関する知識とスキルが求められます。以下では、サーバーエンジニアに必要な知識とスキルをご紹介します。

関連記事:サーバーエンジニアに必要なスキル・知識は?資格や勉強法も徹底解説

基礎スキル

サーバーエンジニアには、ITに関する基礎スキルが必要です。具体的には、サーバーで動作するWindowsやLinux、UnixなどのOSのスキルや、ミドルウェアに関するスキルなどです。

またサーバーには機密情報や個人情報など、外部への漏えいが許されないデータが保存されていることがあります。そのためセキュリティに関する知識とスキルも必須です。ファイアウォールやセキュリティ対策ソフトなどの導入と運用方法についても、ある程度知っておくと良いでしょう。

プログラミングの知識

サーバーエンジニアはシステム開発は行わないので、プログラミングをする機会は少ないです。ただしデータベースの設定、操作をすることがあるので、データベース操作言語であるSQLが扱えると便利です。またOSの操作は日常的に行うので、シェルやOSコマンドと呼ばれるOSに対するコマンド入力には慣れておいた方が良いです。

OSに関する知識・スキル

サーバーエンジニアには、Linux、 Windows、macOS、などOSに関する知識が必要です。

サーバーのOSをセットアップするのもサーバーエンジニアの仕事です。システム構成に従って、各サーバーにインストールするOSを決定します。また、サーバーエンジニアには、定期的にOSをアップデートし、最新の状態にする業務もあります。

OSのアップデートの際には、業務に影響が出ないよう、各サーバー毎の更新スケジュールを立ててアップデートを実施する必要があります。

ネットワークに関する知識・スキル

サーバーエンジニアには、ネットワークに関する知識も必要です。サーバーをネットワークで繋ぐことでシステムとしてデータ共有やサービスの提供ができます。サーバーを構築する際には、セキュリティやネットワークの通信速度などを考慮する必要があります。

サーバーを構築した後、ネットワークの監視もサーバーエンジニアの仕事となります。不正アクセス防止のために、セキュリティソフトを導入するなどの対策をとる必要があります。

サーバーの保守・運用フェーズに必要なスキル

サーバーの保守・運用フェーズには、サーバーの設定変更の方法や、サーバー監視ツールの使い方などのスキルが必要です。サーバーの監視ツールとは、ストレージの使用容量やCPUの使用率、メモリの使用状況など、さまざまな数値を得るための専用のツールです。

監視ツールを使い、特定の数値が異常値になったときに、どのような対応を取るのかなども予め知っておかなければなりません。

またサーバーのハードディスクやケーブルが物理的に破損したときには、交換部品を手配したり、自分で破損した部品を交換したりするスキルも必要です。

監視ツールに関する知識・スキル

サーバー監視もサーバーエンジニアの仕事なので、監視ツールについてあらかじめ知識を得ておく必要があります。

監視ツールとしては「JP1」や、「Tivoli」が有名です。即戦力として活躍するために、この2つのツールの概要や機能は押さえておきましょう。

トラブルシューティングができるスキル

サーバーエンジニアに求められる能力の一つにトラブルシューティング能力があります。トラブルシューティングとは障害が発生したときに、その障害の原因を見つけ出して取り除き、正常な状態に復旧させることです。

サーバーエンジニアにはシステム障害が発生した際にトラブルシューティングが行えることが求められます。

ミドルウェアに関する知識・スキル

サーバーエンジニアにとって、ミドルウェアに関する知識は重要です。サーバー構築の際、システムとして必要なサービスを提供できるようにするため、Webサーバーソフトやデータベース管理システムなどのミドルウェアをインストールする必要があるからです。

構築するサーバーの用途に応じて適切なアプリケーションをインストールしなければなりません。そのため、どのサーバーにどのソフトウェアを導入するか設計できるだけの知識が必要です。

スクリプトが扱えるスキル

これからサーバーエンジニアを目指すならプログラミングスキルを習得しておいた方が良いでしょう。今後、クラウド環境の普及が進むと、プログラミングスキルが必要になってきます。クラウドサービスではプログラムコードによる設定が必要になり、使用するサービスに対応した言語の習得が求められます。

クラウド環境で開発できるエンジニアと、従来のオンプレミスサーバーしか対応できないエンジニアでは仕事の幅に差が出ます。これからサーバーエンジニアになるためには、プログラミング言語の習得も視野に入れておきましょう。

サーバーの設計フェーズに必要なスキル

サーバーの設計フェーズには、サーバーの使用目的や必要な機能に応じて、サーバーに必要な性能や、必要な台数を決める基本設計のスキルが必要です。さらにその基本設計を、設計書に落とし込むスキルも欠かせません。保守・運用には必要とされないスキルですが、上流工程を担うサーバーの設計者は習得するべきでしょう。

セキュリティ関する知識・スキル

サーバーエンジニアにはセキュリティ関連の知識・スキルも必要です。サーバーの設計や運用の際には、当然のようにセキュリティに配慮することが求められます。

セキュリティについて正しく理解するには、広範なインフラの知識・経験の習得が前提となるので、段階を踏んで身につけていきましょう。

セキュリティに関するスキルは、今後も重要性が高くなるスキルなので、サーバーエンジニアとして是非身につけておきたいスキルの1つです。

仮想化に関する知識・スキル

サーバーエンジニアにはサーバー仮想化についてのスキルが求められます。仮想化とは、サーバーやネットワークなどのハードウェアの機能をソフトウェア上で仮想的に実現する技術です。

例えば、1つの物理サーバー上で複数の仮想サーバーを運用して効率的にサーバーの資源を使うことができます。XenやVMware、Hyper-V、KVMなどの製品を使用した仮想サーバーの構築経験があれば、サーバーエンジニアとして活躍の幅が広がるでしょう。

また、仮想化環境の一つとしてコンテナに関する技術が浸透しつつあり、代表的な技術Dockerについての知識やスキルも求められる場合が多いです。

クラウドが扱えるスキル

今からサーバーエンジニアを目指す方なら、クラウドサービスのスキルを身につけておくことをおすすめします。ITシステムのクラウド化の流れにともない、サーバー環境もクラウドに移行する動きが進んでいます。

サーバーエンジニアの仕事はクラウドサーバーの構築が中心に移りつつあります。このため、クラウドサービスの知識はより一層重要となります。具体的には、MicrosoftのAzure、GoogleのGCP、AmazonのAWSなど、主要なクラウドサービスのサーバー構築について学習するといいでしょう。

サーバーエンジニアの将来性

サーバーエンジニアは高い将来性が期待できる職種です。ただし、保有スキルや対象業務については考慮しておくことが重要です。

サーバーはさまざまなシステムに必要とされており、サーバーエンジニアの仕事がなくなるとは考えにくいでしょう。クラウドの普及により、業務で使うサーバーを自社のサーバールームやデータセンターなどに設置する機会は少なくなってきましたが、クラウドサービスを利用したサーバー構築業務が代わりに台頭しています。

保守・運用に関しては、クラウドサービスの提供者が自動で行うフルマネージドサービスの増加が顕著です。中・長期的にみると、保守・運用しかできないサーバーエンジニアの需要は衰退する可能性があります。

すでにクラウドの普及がかなり進んでいますが、それでもオンプレミスでサーバーを運用するスタイルが今後ゼロになるとは言い切れません。それでも「クラウドファースト」や「クラウドジャーニー」などの言葉が広がったことからも、クラウドサーバーの設計や構築のスキルを持つサーバーエンジニアの需要は以前より高まったことは明らかです。今後もサーバーエンジニアとして長く活躍するためには、クラウドスキルを身に付ける必要があるでしょう。

関連記事:サーバーエンジニアの将来性と現状について

サーバーエンジニアの求人例

【業界】
・IT・通信 ・インターネット・ソフトウェア

【業務内容】
ITインフラの設計、構築、サーバーマネジメント
顧客向けのインフラ構築チームにて、顧客先にて常駐頂きます。
最上流工程からインフラ構築に携わることができるポジションです。

【求められるスキル・経験】
・サーバーエンジニアとしての実務経験3年以上
・Microsoft Azureに関する知識

【想定年収】
500~800万円

【勤務地】
東京都

サーバーエンジニアの求人・転職情報

サーバーエンジニアのキャリアパス

サーバーエンジニアとして働く場合、サーバーの運用保守や監視業務からキャリアが始まることが一般的です。比較的求められるスキルが低いため、未経験からでも業務に携わりやすい工程となります。

運用保守や監視業務で実務経験を積み、知識とスキルを習得した後に、設計・構築やサーバーの要件定義、顧客への提案などの上流工程に携われるサーバーエンジニアにキャリアアップを目指します。より多くの成果を求めるため、複数のエンジニアのマネジメントを行い、業務の責任範囲を広げていくケースも多いです。

サーバーエンジニアから目指せるキャリアパスとして、マネージャー、専門性の高いインフラエンジニア、ITコンサルタントがあげられます

マネージャーはインフラエンジニアとしてプロジェクトマネジメントを行う延長線上にある職種です。

サーバーや他のインフラ領域に関する専門性の高い知識やスキルを身に着けている場合には、スペシャリストとして高い収入を望める仕事を選ぶケースもあります。

ITコンサルタントは、IT技術による顧客の課題解決を提案する職種です。インフラエンジニアとして、顧客にインフラの企画・提案の経験を積み、ITコンサルタントとなるキャリアパスも選択肢となります。

関連記事:サーバーエンジニアのキャリアパス・キャリアアップ・キャリアプランを解説

サーバーエンジニアに関するよくある質問

サーバーエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。これからサーバーエンジニアをキャリアパスとして検討する方は参考にしてください。

Q1. サーバーエンジニアは何をする仕事ですか?

サーバーエンジニアは、サーバーの設計、構築、保守、運用などを行う職種です。インフラエンジニアの一種で、サーバーを担当します。似ている職種にネットワークエンジニアがあります。ネットワークエンジニアはネットワークを主に担当します。

Q2. サーバーエンジニアの将来性を教えてください

サーバーには今後も需要があるので、サーバーエンジニアにも需要があります。クラウド化によってサーバー構築、運用の一部が自動化されていますが、これはサーバーエンジニアの需要を減らすものではなく、むしろクラウド技術を持つサーバーエンジニアの需要が伸びる根拠となります。ただし、技術の変化に対応していないサーバーエンジニアが淘汰されていく可能性は高いでしょう。

Q3. インフラエンジニアとサーバーエンジニアの違いは何ですか?

インフラエンジニアはITインフラ全般を扱うエンジニアです。一方で、サーバーエンジニアは、インフラの中でもサーバーに特化したエンジニアです。インフラエンジニアとサーバーエンジニアを別物と考える場合もあれば、サーバーエンジニアはインフラエンジニアの一区分と考える場合もあります。

Q4. サーバーエンジニアに向いているのはどんな人ですか?

サーバーと一言でいっても、構成要素や関連する機器、ソフトウェアなどは多岐に渡ります。このため、これらのあらゆる部分を細かく一つづつ考えられる人はサーバーエンジニアに向いているといえます。

また、サーバーの稼働が停止すると業務への影響が大きく、トラブルへの対処は重要な業務となります。トラブルにあたって冷静に判断ができる人はサーバーエンジニアに向いています。

まとめ

この記事では、サーバーエンジニアの仕事内容と求められるスキル、年収などを解説しました。

サーバーエンジニアには、設計や構築、保守・運用などさまざまな仕事があり、それぞれに求められるスキルがあります。コスト削減や早期のシステム開発などの目的でクラウドサービスの普及が進んでおり、サーバーエンジニアにとってもクラウドサービスに関する知識・スキルは非常に重要性が高いです。

今後もサーバーエンジニアとして長く活躍するためには、クラウドサーバーを扱うスキルが必須となるでしょう。

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