サーバーエンジニアになるには?将来性やキャリアパスも紹介

最終更新日:2024年7月10日

サーバーエンジニアは、サーバーの設計や構築、運用・保守などを担当する技術職です。扱うサーバーにはアプリケーションサーバーやDNSサーバー、メールサーバーなどがあり、構築にはそれぞれに向けた知識とスキルが必要となります。

サーバー構築先の主流は、従来のオンプレミスからクラウドサービス上に変わっています。このため、クラウドや仮想化に関して知見を持ったサーバーエンジニアには将来性があります。

未経験から目指すにはハードルが高そうと思われがちですが、適切なステップを踏むことで就職できる職種です。本記事では、未経験でサーバーエンジニアを目指す方に向けて、求められるスキルや目指し方を解説します。

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この記事のまとめ

  • サーバーエンジニアは、サーバーの設計、構築、運用などを行うエンジニアで、システムを下支えする存在
  • サーバーエンジニアは未経験からでも比較的目指しやすい職種で、スクールや独学で必要スキルを身につけることが可能
  • サーバーエンジニアに求められるスキルは、設計、構築、運用、セキュリティ、ネットワーク、クラウドなど

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サーバーエンジニアとは?

サーバーエンジニアは企業のITシステムの基盤となるサーバーの設計、構築、運用・保守を担う職種です。サーバーとは、各種機能を提供するコンピューターやソフトウェアの意味で、物理的な大型のコンピューター、クラウドサービス上の仮想環境および各種機能を提供するソフトウェアが該当します。

サーバーは24時間365日の連続稼働が求められることが多いです。停止させない仕組みや、問題発生時に速やかに環境を再現するバックアップ・リカバリ、効率的に利用するための性能向上、不正アクセスに対するセキュリティなどさまざまな知識が求められます。

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアは具体的にどのような仕事を行なうのか紹介します。サーバーには、ファイルサーバーやメールサーバー、Webサーバーなどさまざまな役割を持たせることができます。Webサイトを見るだけであれば高性能なパソコンは必要ないように、サーバーでも役割に応じて必要となるスペックが変わります。こうした役割・用途に合わせてサーバーの設計、構築、運用・保守をするのが仕事です。

関連記事:サーバーエンジニアとは?仕事内容や他職種との違い、平均年収も解説

設計、構築

サーバーをどのような用途で使用するのかを明確化し、それに沿ってサーバーを設計、構築します。コストや保守のしやすさなどのバランスをとって、ハードウェアやクラウドサービスの選定をし、社内や顧客とすり合わせていく必要があります。方針が決定したら機材の搬入、クラウドサービスの手配を行い、OS・ユーザーやソフトウェアの設定を行います。

保守・運用

運用が開始したサーバーの保守もサーバーエンジニアの仕事です。OSのアップデートが公開されれば必要となるサーバーの数だけアップデートをすることになります。

サーバーでトラブルが発生した場合、サーバーを利用した業務が停止することまであります。このため、サーバーの緊急度や重要性によってはトラブルが発生したらすぐに駆けつける契約をしているケースもあります。

また、サーバーやシステム全体が問題なく稼働していることを監視する業務も運用・保守に含まれます。

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サーバーエンジニアのやりがい

サーバーはITシステムやサービスを利用するうえで欠かせないインフラです。企業の根幹を成す仕組みを支える仕事であるため、貢献度が高いことはやりがいの一つとなります。

サーバーの設計、構築では、プロジェクトの完了までに数多くの課題が発生することは珍しくありません。その課題の一つひとつを乗り越えてプロジェクトを完遂させた際には、大きなやりがいを感じられます。

構築したサーバーは企業や社会を支えるシステムの土台となるものです。このため、想定されるトラブルなどを事前に対策しておき、連続して稼働し続けられるように備えます。決して目立つことはない仕事ではありますが、社会を支えていると感じることができます。

類似職種との違い

サーバーエンジニアに類似した職種として、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアがあげられます。似ている職種ではあるものの、業務内容は違い就職するには異なるスキルが必要になります。「サーバーエンジニアになれたものの、類似職種のほうがやりたいイメージに近かった」とミスマッチが起こらないよう、違いを把握しておきましょう。サーバーエンジニアとこれらのエンジニアの何が違うのか解説します。

ネットワークエンジニアとの違いは?

サーバーエンジニアがサーバーの設計や構築などを担当するのに対して、ネットワークエンジニアはサーバー同士やサーバーにアクセスするクライアントとのネットワークの設計や構築などを担当します。

サーバーを構築して置いておくだけでは使うことはできないため、ネットワークエンジニアは利用者が使えるようにルーターやスイッチ、ファイアウォールなどの設定を行います。

インフラエンジニアとの違いは?

インフラエンジニアは、広義ではサーバーやサーバー上で稼働するデータベースなどのミドルウェア、ネットワーク、PCやITデバイスなどのインフラに関わるエンジニアの総称です。このため、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアはインフラエンジニアの一種といえます。

また、サーバーやネットワークといった専門領域を定めず、インフラ全般を業務対象とするエンジニアもインフラエンジニアと呼ばれます。各インフラの業務領域には関連性があり、各領域を対象とできることでトータルにインフラの設計を行う事ができるメリットがあります。

その分、幅広い知識とスキルが必要なため、専門性の高いサーバーエンジニアやネットワークエンジニアとは棲み分けがなされ、共存する関係です。

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未経験からサーバーエンジニアになるには?

IT系の職種は専門性が高いため、未経験で目指すのは難しいと思われやすいです。しかし、サーバーエンジニアは技術職ですが、文系・理系問わず適切なステップを踏むことでエンジニア未経験者でもスキルを獲得して目指すことが可能です。具体的に、未経験者がサーバーエンジニアになるにはどうしたら良いのかステップを紹介します。

IT全般の知識とサーバーOSのスキルを身につける

IT全般の知識とサーバーOSを扱うスキルを習得することが、サーバーエンジニアへの第一歩です。書籍、学習サイト、スクールなど学習のための選択肢はいくつかありますが、未経験者が学習するのであればスクールを利用する方法が効率的です。以下は、サーバースキルを学べるスクールです。

資格を取得する

技術職として採用されるには、どのような職種でも何らかの形でスキルを証明する必要があります。学んだ技術を活かして成果物をつくりポートフォリオを作成し、提出するのが一般的です。このほか、資格制度を活用することで、知識やスキルの習得に役立つだけでなく、スキルの証明にも繋げることができます。まずは、以下の資格の取得を目指すと良いでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営し、経済産業省が認定する情報技術者向けの国家資格試験です。エンジニアに求められるIT全般の基礎知識を身につけていることを証明できます。

出題される範囲は非常に広範なため、一つの分野を深く理解するよりも出題される分野を包括的に学んでいく必要があります。サーバーやミドルウェア、セキュリティ、ネットワークといったサーバーエンジニアに必須の知識も試験範囲に含まれるため、学習して身につけることが可能です。

LinuC(Linux技術者認定資格)

LinuCは、特定非営利活動法人LPI-JAPANの認定する、Linux技術者向けの資格試験です。サーバーOSとしてシェアの高いLinuxを扱うスキルを証明できます。

スキルレベルに応じたレベル1から3と、システムアーキテクトの4つのカテゴリが提供されているため、まずは初心者を対象としたレベル1から取得すると良いでしょう。合格率は非公開ですが、レベル1は勉強期間の目安が1〜3ヶ月とされていることから、比較的合格しやすい試験といえます。

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CCNA

CCNAはCisco Certified Network Associateの略です。ネットワーク全般とシスコ社製品についての知識・スキルが問われるシスコ技術者認定の一カテゴリにあたります。

特定の企業の製品の資格ですが、試験内容には一般的なネットワークに関する知識も含まれています。また、シスコ社の製品はネットワーク市場で高いシェアを誇っているため、サーバーエンジニアが仕事で触れる機会は少なくありません。

CCNP

CCNPはCisco Certified Network Professionalの略です。シスコ技術者認定の一カテゴリで、CCNAの上位資格に位置し、インフラ系のエンジニアとして数年の経験を積んだ後に取得することが推奨されます。しかし、未経験のうちから取得していれば転職時に高い評価を得られるでしょう。

マイクロソフト認定資格

マイクロソフト認定資格はマイクロソフト社の製品に関するスキルや知識を示す資格試験です。マイクロソフトの製品といえばWordやExcelが代表例として挙げられますが、それだけではありません。ネットワーク構築やプログラミング用の製品もあり、これらの試験カテゴリも用意されています。

サーバーエンジニアにとって、重要なマイクロソフト製品としてクラウドサービスのAzureがあげられます。パブリッククラウド市場をAWSと競う製品であり、Azure関連の資格を取得することでクラウドでのサーバー構築に関する知識の習得とスキルの保有を示すことにつながります。

運用・保守の求人に絞って就職活動をする

サーバーエンジニアの仕事は、大きくは下記の二つに分けられます。

  • ・サーバーの設計/構築

    ・サーバーの運用/保守、監視

サーバーの運用・保守、監視業務は、設計・構築業務と比較して求められるスキルが低い傾向があります。サーバーエンジニアのキャリアパスは、一般的に運用・保守からスタートするケースがほとんどです。よって、業務内容がサーバーの運用・保守、監視の求人に絞って就職活動をしましょう。

就職活動ではほかの応募者と差をつけるため、サーバーの構築実績と保有スキルをまとめたポートフォリオを準備しましょう。レバテックキャリアを含む、IT業界特化型の就職支援サービスを活用すると、ポートフォリオの作成方法や面接訓練、転職に関する不明点の解決などができ、就職活動もスムーズに進みやすいです。

関連記事:
サーバーエンジニアへの転職|必要なスキルや資格、転職のポイントも紹介
未経験からサーバーエンジニアを目指す方法|求められるスキルも
サーバーエンジニアの志望動機を例文つきで解説

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サーバーエンジニアに求められるスキル

本項では、サーバーエンジニアに求められるスキルを解説します。サーバーエンジニアといっても、上流工程(設計・構築)を担当するサーバーエンジニアと、下流工程(運用・保守)を担当するサーバーエンジニアとでは求められるスキルが異なります。上流工程・下流工程に共通して必要なスキルもあるので、未経験者はまず共通スキルと下流工程向けの内容を身につけていきましょう。

上流工程・下流工程の両方で必要になる知識とスキル

工程を問わず求められる知識・スキルを解説します。これらの多くは、ITエンジニアやインフラエンジニアといったより広い分類でも求められる共通スキルです。サーバーエンジニア以外のIT職種も視野に入れている人にも求められるといえます。もしサーバーエンジニアを目指さないことにしたとしても、IT業界で活躍する希望があるのなら身につけておくと良いでしょう。

IT全般の基礎知識

IT全般の基礎知識は、サーバーエンジニアに限らずあらゆるITエンジニアが身につけておく必要があります。具体的には以下の通りです。

  • ・ウォーターフォールやアジャイルなどシステム開発手法の知識

    ・ネットワーク機器や通信手法などネットワークに関する知識

    ・ストレージやCPUなどサーバーを構成するハードウェアの知識

    ・ソフトウェアの仕組みに関する知識

    ・ミドルウェアの仕組みに関する知識

    ・データベースの仕組み、SQLに関する知識

    ・サイバー攻撃の種類とセキュリティ対策手法に関する知識

    ・テスト設計やバグ管理などテスト技法に関する知識

    ・リスク管理やリソース管理などプロジェクトマネジメントに関する知識

    ・システム運用などサービスマネジメントに関する知識

サーバーOSを扱うスキル

サーバーには、アプリケーションサーバーやメールサーバーなどさまざまな役割を果たす種類があります。しかし、そのOSはWindows Server、Linux、Unixのいずれかになります。

現場によってどのOSを扱うかは異なりますが、いずれかのサーバーOSを扱うスキルは必須のスキルといえます。

課題解決力

エンジニア業務の中では、さまざまな課題が発生します。技術的要因や人的な問題、コスト面に関わる課題などを総合的に判断し、最適な方法で解決するスキルが必要となります。発生した課題を詳細化して原因を追及することや、適切な知識やスキルを持った人にサポートを仰ぐことも課題解決には含まれます。

情報収集力

サーバーも含めたインフラの設定では、マニュアルに沿って設定値を定め、作業することが重要視されます。サポートを受けるうえでは、提供された情報通りに設定が行われていることが前提となるためです。よって、マニュアルから情報を探し出す能力も重要です。リリースから期間が経っていない製品では、マニュアルが日本語訳されておらず、英語のドキュメントを読む必要がある場合もあります。

作業の正確さを維持できる体力・精神力

サーバーエンジニアは仕事を正確にこなす必要があります。サーバー設計や設定の誤りは、正常な稼働を阻害し、サーバーを利用した業務そのものの停止にもつながるためです。

業務を正確性高く遂行するためには技術力だけでなく、安定して同じパフォーマンスを発揮するための体力や精神力も重要です。物理的な機器の搬入に必要な筋力とは別に、パソコン作業を続けるための体力・精神力が必要となります。

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下流工程で必要な知識とスキル

運用・保守などの下流工程の業務は、マニュアルやOJTなどで学ぶ機会が多くあります。このため、未経験からでもスキルを習得しやすいといえます。未経験者でも、サーバーエンジニアの下流工程からであれば目指しやすいといわれる要因です。入社前にも身につけやすい内容なので、入社後にフォローがあるとはいえ事前に最低限の知識・スキルは習得しておきましょう。

サーバー運用スキル

サーバー運用とは、サーバーを正常に稼働させる業務です。代表的な業務には、サーバーの起動停止やバックアップ業務、メモリやCPUの稼働状況の監視、障害の発生を防ぐための異常通知、障害発生時の応急対応業務などがあげられます。

サーバーの監視はツールを使う場合がほとんどで、監視ツールに設定された閾値を超えると運用担当者にアラートが発信される仕組みになっています。運用担当者はアラートの内容からサーバーの状況やログを確認し、どのような処理をすべきか選択します。多くの場合、運用マニュアルが用意されているため、0から運用担当者が対応方法を考えることはありません。

サーバー保守スキル

サーバー保守とは、継続的・安定的にサーバーを利用できるようメンテナンスする業務を指します。具体的には、OSやミドルウェアのアップデートやライセンスの更新、老朽化した機器の入れ替えなどを行います。サーバー保守も基本的にマニュアルに沿った運用となるケースがほとんどです。

上流工程で必要な知識とスキル

上流工程の知識やスキルは、下流工程の知識とスキルを習得していることを前提として、さらに高度な内容が求められます。サーバーエンジニアは未経験者でも目指しやすいものの、最初から上流工程を担当するのは難しいのはこうした理由です。下流工程の知識やスキルを身につけたうえで習得を目指しましょう。

サーバー設計スキル

サーバー設計スキルとは、主に以下を設計・選択するスキルです。

  • ・サーバーの構成(アプリケーションサーバーやデータベースサーバーなど、構築するシステムに必要なサーバーの台数と組合せ)

    ・サーバーのプラットフォーム選定と設定

    ・サーバーのスペック(ハードディスク容量、メモリ容量、CPUなど)

    ・サーバーのOS

    ・セキュリティ対策

    ・負荷分散方法

    ・冗長化方法

設計の結果によってシステムのパフォーマンスやセキュリティなどに影響が出るため、設計は構築工程を実務で経験してきたサーバーエンジニアが担当します。

サーバー構築スキル

設計書に従ってサーバーを構築するスキルです。

サーバーOSの設定を行うだけではありません。利用するユーザーの作成、サーバー上のファイルシステムへの権限設定、データベースソフトやセキュリティソフトといったミドルウェアや業務システムなどのソフトウェア、運用監視ツールなどをインストールし、その設定も行います。

クラウドサーバーを扱うスキル

クラウドサーバーとは、クラウド上に作られたサーバーです。昨今、サーバー構築はクラウドが主流となっているため、クラウドサーバーを構築するスキルが必須です。代表的なクラウドサービスには、Microsoft Azure、AWS、Google Cloud Platform(GCP)、Oracle Cloudなどがあります。

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サーバーエンジニアにプログラミングスキルは必要か

サーバーエンジニアは、サーバーOSごとに異なるコマンドやシェルスクリプトなどを使って業務を行います。よって、プログラミングスキルは現時点では必須ではありません。

しかし、サーバーを含めたインフラの設定をコード化する概念「Infrastructure as Code」の普及に伴い、サーバーエンジニアにもプログラミングスキルの必要性が高まってきています。特にクラウドサービスの設定に利用されているため、今後サーバーエンジニアとして継続的に活躍したい場合には身につけておきたいスキルです。

また、プログラムの活用により業務を効率化することも望めます。サーバーエンジニアとしてのスキルを高めたい場合には、プログラミングスキル習得も一つの選択肢となります。

関連記事:インフラエンジニアもプログラミングスキルが必要な理由を解説

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サーバーエンジニアに向いている人の特徴

サーバーエンジニアに向いている人の特徴として、以下が挙げられます。

  • ・メカニックが好き

    ・トラブルへの対応力が高い

必要なスキルを身につけても、これらの特徴を持っていなければ継続的に業務に従事することに苦痛を感じてしまうことがあります。必須要件ではありませんが、適性がありそうか確認してみましょう。

関連記事:サーバーエンジニアの年収は?キャリアアップする方法も解説

メカニックが好き

サーバーエンジニアはほかのエンジニアに比べてメカニックが好きな人に向いています。物理的な機器に触れる機会や、物理的な部分を意識してソフトウェア導入、設定を行うことが多いためです。逆にいえば、ソフトウェアエンジニアはプログラミングは行うものの物理的な機器はあまり意識しないのでメカニックな要素は少ないです。

トラブルへの対応力が高い

サーバーエンジニアを含むエンジニアの仕事にはトラブルがつきものです。すべてが順調に進むことは稀で、ほぼ皆無といっても過言ではないでしょう。プロジェクトのどこかではトラブルが発生し、対処しながらプロジェクトを進めます。

特にサーバーでトラブルが発生した場合には、サーバーを利用した業務やサーバー上で稼働しているミドルウェア、アプリケーションの停止にもつながります。トラブルが発生した際にも、冷静かつ論理的に対応ができる人は適性が高いといえます。

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サーバーエンジニア未経験の人におすすめの勉強方法

サーバーエンジニアを未経験から目指す人に向け、スキル習得のためにおすすめの学習方法を紹介します。サーバーエンジニアは未経験からなれる職業とはいえ、就職活動時点で何もスキル習得をしていなければ、ほかの候補者が選ばれてしまったり「向上心がない」とされ不合格が続いたりするでしょう。

学習方法には、独学で学ぶ方法とプログラミングスクールを利用する方法があります。学習ペースやコストなどに合わせて選択しましょう。

インフラやサーバーの知識・スキルを独学で身につける

インフラやサーバーの知識・スキルは独学でも学ぶことが可能です。独学で学ぶ場合には、書籍や学習のためのサイト、学習コンテンツなどを教材として、サンプルに沿って環境構築を行いながら理解を深めていきます。

重要な点として、必ずサーバー環境を用意して学習することがあげられます。テキストを読んだだけでは、知識とスキルは身につきません。実際にコマンドを実行する、設定を実施することで理解を深めましょう

クラウドサービスや仮想化技術の発展により、サーバーを利用するハードルは下がっています。クラウドサービスの無料プランや、Windows10以降で標準機能として提供されているWSL2を活用して環境を用意しましょう。

プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールに通って学習することも、スキル習得のための有効な選択肢となります。

プログラミングスクールを利用する学習には複数のメリットがあります。

  • ・学習環境の用意がしやすい

    ・効率的に学習するためのカリキュラムが提供される

    ・学習上で発生した課題の解決に、メンターなどのサポートを受けることができる

    ・学習をともにする仲間ができ、モチベーションの維持がしやすい

特に、サーバーに関する知識やスキルを身につけるための学習では、問題が起きた場合にその解決方法が分からず途中で挫折してしまうケースが多々あります。スクールを利用することで、この挫折が避けられることは大きなメリットといえます。

プログラミングスクールを利用する場合には、コストとまとまった学習時間がとれることが必要となるため、よく検討したうえでご利用ください。

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サーバーエンジニアの将来性

今後もITの利活用や業務のデジタル化、DXの推進は企業や組織にとっての重要な施策です。インフラやサーバーの活用機会は増加するため、サーバーエンジニアの需要は高いといえます。

近年では物理サーバーを置かずにクラウドで運営する企業が増えているため、クラウドサーバーを扱えるサーバーエンジニアは今後さらなる需要が期待できます

また、サーバーエンジニアとしてのスキルを突き詰めたスペシャリストや、マネジメントスキルを磨いたインフラチームのマネージャ―、プロジェクトマネージャーも必要とされているため、キャリアの向上も見込めます。

関連記事:サーバーエンジニアの将来性と現状について

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サーバーエンジニアのキャリアパス

サーバーエンジニアとして働きだした場合、最初は構築したサーバーのテスト、サーバーの運用・保守、監視などを担当します。これらの業務は下流工程と呼ばれ、比較的必要とされるスキルレベルが低いため、業務を行いながらインフラに関するスキルと知識を高めていくことが可能です。

次の段階の業務はサーバーの設計、構築です。実際にサーバーを作り上げる業務で、上流工程と呼ばれます。サーバーの構築作業全体から見ると、上流工程から始まり下流工程につながる順序です。上流工程の業務の方が、後につながる工程へ大きな影響があるため、難易度が高くなります。

サーバーエンジニアとして上流工程までをこなせるようになった後の代表的なキャリアパスとして、下記が挙げられます。

  • ・サーバーエンジニアとして知識とスキルを突き詰めたスペシャリスト

    ・上流工程に特化して、さらに上流の企画や要件定義を担当するITコンサルタント

    ・マネジメントスキルを身につけてプロジェクト管理するプロジェクトマネージャー、マネージャ―

    ・関連深いセキュリティエンジニア、ネットワークエンジニア、インフラエンジニアなどほかのエンジニア職へキャリアチェンジする

関連記事:サーバーエンジニアのキャリアパス・キャリアアップ・キャリアプランを解説

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サーバーエンジニアの年収

2024年5月17日時点でレバテックキャリアに掲載されている公開中の求人・転職情報より、サーバーエンジニアの平均年収を算出してみました。職種「サーバーエンジニア」の条件で検索し、30件を抽出、年収の最大値と最小値の中間の値の平均値から、サーバーエンジニアの平均年収は約690万円と推定することができます。

求人・転職情報から読み取れる傾向として、クラウドや仮想化のスキル、マネジメントスキルの保有や、上流工程業務の経験などが高収入に繋がっています。高いスキルが要求される求人ほど収入も望めるといえるでしょう。

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関連記事:サーバーエンジニアの年収は?キャリアアップする方法も解説

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サーバーエンジニアに関するよくある質問

サーバーエンジニアに関するよくある質問とその回答を紹介します。特にある内容としては、職種の概要やサーバーサイドエンジニアとの違い、必要なスキルなど、業務や役割に関するものが多いです。就職・転職時に適性があるか判断するためにもよく確認した方が良いポイントといえます。サーバーエンジニアへの就職・転職を検討されている方は参考にしてください。

Q1. サーバーエンジニアとはどのような職種ですか?

サーバーエンジニアは、サーバーの設計、構築、管理などを行う職種です。サーバーエンジニアがいることで企業や組織で利用するサーバー環境と安定稼働が提供されています。

サーバーはITシステム、サービスの土台でもあるため、サーバーエンジニアはデジタル技術を下支えする存在といえます。

Q2. サーバーエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違いは?

サーバーエンジニアはサーバーを設計、構築、管理します。一方で、サーバーサイドエンジニアはシステムのサーバー側の処理を実装するエンジニアです。つまり、サーバーエンジニアとサーバーサイドエンジニアはまったくの別物です。サーバーサイドエンジニアはソフトウェア側のエンジニアの一種ということです。

Q3. サーバーエンジニアに必要なスキルは何ですか?

サーバーエンジニアに必要なスキルは、サーバー設計、構築、運用、セキュリティ、ネットワーク、クラウドなどです。サーバーに関連する幅広い知識とスキルが必要になります。プラスアルファとして、OSコマンドやプログラミングもできるとより良いです。

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まとめ

この記事では、サーバーエンジニアに必要な知識とスキルをもとに、未経験からの目指し方を解説しました。

必要なスキルを短期間で習得するには、スクールで基礎を学習した後に資格を取得するやり方が効率的です。また、将来的に上流工程を担当するサーバーエンジニアを目指すのであれば、運用・保守から上流工程へキャリアアップできる職場を選ぶことも重要になるでしょう。

今後、継続的にサーバーエンジニアとして活躍することを目指す場合には、クラウドの利用、環境構築スキルが役立ちます。優先的にスキル取得に取り組むことをおすすめします。

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この記事の監修

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