ゲームプログラマーになるには?仕事内容や年収、必要なスキルを紹介

最終更新日:2024年10月31日

ゲーム業界は年々拡大を続けており、経済産業省によると2023年のゲームソフト指数は2015年と比べて3倍を記録しました。ゲームの市場規模としては2020年以降3年連続で2兆円を超えており、2012年時点と比較して約2倍に成長しています。このような市場拡大を受け、ゲームプログラマーに対する需要も高まっています。

ただし、一般的なプログラマーと異なり、ゲーム開発エンジンの利用などゲーム業界特有の技術スキルを求められる傾向にあることが、ゲームプログラマーを目指す上でのハードルとなっています。

この記事では、ゲームプログラマーになりたい人に向けて、仕事内容やスキルの磨き方などについて解説します。

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この記事のまとめ

  • ゲームプログラマーは、ゲーム内のイベント、キャラクター、描画の制御などのプログラミングを行う
  • ゲームプログラマーを目指すにあたって、他分野でもプログラミング経験があれば活かすことができる
  • スマホやタブレットの普及に伴いゲーム市場は年々拡大しているため、ゲームプログラマーの将来性も期待できる

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ゲームプログラマーとは

ゲームプログラマーは仕様書、設計書に従ってゲームをプログラミングする職種です。ゲームはシナリオやグラフィック、音楽などの要素も重要ですが、これらを動く形に組み立てるのはゲームプログラマーの仕事のため、ゲーム開発において欠かせない存在です。

ミスがあると納期に遅延が生じたり、ゲーム発売後にバグが発覚したりするなど、責任のある仕事です。しかし、ユーザーの人生に彩りを与えられるやりがいのある仕事でもあります。

関連記事:ゲームプログラマーとは - 仕事内容をわかりやすく紹介します

ゲームプログラマーの仕事内容

ゲームプログラマーの仕事内容について解説します。一般的にゲームプログラマーは、ゲームの企画や仕様に合わせて次のような開発を行います。

  • ・ゲーム内のイベント制御

    ・キャラクターの制御

    ・描画の制御

    ・サウンドの制御

    ・UI制御

ただし、ゲーム制作の現場では、開発の中でも業務が細分化されている場合もあります。上記の業務の一部を専門的に行う「描画プログラマー」や「サウンドプログラマー」が配置されていることもあります。

また、企画に対する仕様の決定や設計書の作成など、ゲームプランナーやゲームデザイナー、ゲームディレクターといった職種の業務を担うこともあるでしょう。ゲームプログラマーは業務範囲が明確になっていないケースがあり、幅広い業務を担当することも珍しくありません。

ゲーム開発の環境構築

ゲームを開発する上で、まずは開発する環境が必要となります。開発環境を構築するのも、ゲームプログラマーの仕事です。

ゲームを動かすゲームエンジンはUnityやUnreal Engineなどさまざまあり、また使用するプログラミング言語や開発環境も異なります。つまり、作成するゲームの仕様やプラットフォームにあわせて、開発環境を構築しなければなりません。ゲームメーカーによっては、オリジナルのゲームエンジンも使用することがあります。

プログラミング

ゲームの企画や仕様に沿って、プログラミング言語を使用してゲームをつくりあげていきます

プログラミング言語はコンシューマー向けではC言語やC#、C++、Javaなどが利用されることが多いです。スマホアプリ向けではSwiftやKotlin、WebブラウザゲームならJavaScriptなどを使用するため、各言語を用いた開発のための知識が求められます。

描画やサウンドなどプログラミングの対象によっても使用するプログラミング言語が異なることもあるため、複数のプログラミング言語が扱えると、ゲームプログラマーとして重宝されます。

プログラムのテスト、不具合の修正

作成したゲームを実際にテストプレイし、見つかった不具合を修正します。ゲームの場合は不具合だけでなく、操作性や快適性など改善点を見つけて品質を高めることもテストの重要な目的です。

場合によっては、多くのテスター・デバッガーを用意してテストを実施したり、開発中のゲームを一般の人に公開してプレイしてもらい、不具合や改善点を報告してもらうケースもあります。

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エンジニア未経験からゲームプログラマーになるには

エンジニア未経験からゲームプログラマーになるには、プログラミングスキル習得が必要となります。プログラミングのスキルを習得するためには、専門学校やプログラミングスクール、大学に通う方法や、独学で技術を習得し目指す方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分に合うかどうかや、ライフスタイル・金銭面なども踏まえて比較検討すると良いでしょう。

各スキル習得方法でのゲームプログラマーの目指し方について解説します。

関連記事:
ゲームプログラマーへ転職する方法は?仕事内容や将来性も解説
未経験からゲームプログラマーになるには?業界別採用傾向も紹介

専門学校やプログラミングスクールに通う

専門学校やプログラミングスクールでは、実践的なプログラミングを学習可能です。具体的には、複数のプログラミング言語を学び、実際にゲームを作成しながらゲームプログラマーとして必要なスキルを身につけます。プログラミング学習で起きやすい学習のつまずきを、講師やメンターに相談して解決できることもメリットとなります。

スクールでは、オリジナルのゲームを作る場合が多く、転職活動の際にはポートフォリオとして提出できることも少なくありません。ポートフォリオは技術力の証明になり、採用面談時のアピールにつながる可能性もあります。

また、ゲーム作成のためのコースの場合、Unityなどの開発環境について学べる場合もあります。

プログラミングが学べる大学に進学する

大学では、情報学部や理工学部などでプログラミングを学ぶことができます。ただし、専門学校やプログラミングスクールとはやや異なり、大学で学ぶのは実践的なプログラミングよりも、アルゴリズムなどの理論を学ぶことに重点が置かれます。

理論を中心に学習しておくと、どのプログラミング言語でも応用が利くため、新しいプログラミング言語を学ぶときでもスムーズに習得ができます。また、プログラミング以外のことも幅広く学ぶため、大卒では年収も高くなる傾向にあります。

独学でゲームを開発する

開発環境さえ揃えられれば、独学でゲームを開発して公開することも可能です。PCゲームやコンシューマー向けゲームを個人で作成するのは大変ですが、スマホゲームでは個人で作成して公開している人も少なくありません。

ゲーム開発を独学で学ぶには、書籍や関連サイトを利用すると良いでしょう。また、たとえばUnityであればアセットストアに効率よくゲーム制作ができるアセットが多数あります。これらを利用することで、独学でゲームを開発できます。

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業界知識がある人がゲームプログラマーに転職するには

ゲームプログラマーに転職する流れは、これまでの経験や現状の保有スキルによって異なります。またこれから必要なスキルを身につける場合は、どのようなスキルが求められるのかを把握して習得することが重要です。ゲームプログラマーといっても対象とするゲームによって必要スキルが異なるので、どのようなゲームを開発したいのかを先にある程度明確にする必要があるでしょう。

以下では、業界知識を持つ人がゲームプログラマーに転職する場合のポイントを紹介します。

エンジニア職から転職を目指す場合

ゲームプログラマー以外のエンジニア経験があれば、過去のプログラミング経験が活かせるでしょう。過去に使っていたプログラミング言語と、ゲームプログラマーとして転職した後で使用するプログラミング言語が異なっていても問題ありません。プログラミングの経験で得たアルゴリズムやプログラミング言語の文法などの知識は、強力な武器となります。

ただ、ゲーム開発では分野によって使われているプログラミング言語がさまざまで、場合によっては新しいプログラミング言語を覚える必要があります。

目指す分野によって習得すべき言語は異なる

ゲーム開発といっても目指す分野により習得すべき言語は異なります。分野ごとの利用するプログラミング言語は下記の通りです。

コンシューマーゲーム開発 C、C++など
スマートフォンゲーム開発 Java、Kotlin、Objective-C、Swiftなど
ソーシャルゲーム開発 JavaScript、HTML5、Rubyなど

コンシューマーゲーム開発の場合は、ソフトウェアの機能や性能を重視するために、CやC++のような言語で開発します。言語スキルのほかに、ゲーム開発に必要なライブラリやツールをまとめた統合開発環境(ゲームエンジン)の扱い方も習得しておく必要があります。2024年現在、よく使用されているゲームエンジンには、UnityやUnreal Engine 4などがあります。

スマートフォンゲーム開発の場合は、Java、Kotlin、Objective-C、Swiftなどで開発されます。iOSやAndroidのそれぞれに特化して開発するのか、マルチプラットフォーム向けに開発するのかで、使用するプログラミング言語やツールは異なります。

ソーシャルゲーム開発の場合は、JavaScript、HTML5、Rubyなどが使われます。以前はFlashなども使われていましたが、現在はFlashの開発は終了しており、新たにFlashを使って開発することは極めて少ないでしょう。

ゲームテスターやデバッガーから転職を目指す場合

ゲームのテスターやデバッガーとして働いている人がゲームプログラマーへの転職を目指す場合は、キャリアアップ転職となります。志望動機などについては自然なため心配する必要はないです。また、前提知識の保有も伝わりやすいです。

ただし、必要となるプログラミングのスキルについてはテスターやデバッガーの業務で身につく範囲では不十分です。更なるスキル向上が求められるでしょう。

テスターやデバッガーとしての業務経験をアピールする場合、より良いゲームを作ることを意識していることをアピールしましょう。テストやデバッグ業務の中でも、ユーザー視点での改善点の提案、UnityやUnreal Engineなどのツールへの習熟などがゲームプログラマーへの転職に向けたアピールポイントとなります。

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ゲームプログラマーになるための具体的なステップ

先述の通り、ゲームプログラマーになるにはゲーム開発に向けたプログラミングなどのスキル習得が必要となります。プログラミングスキルの習得には、専門学校や大学、プログラミングスクールを利用する方法や書籍やWebコンテンツなどを利用して独学する方法があります。

この学習から転職への流れをステップとしてまとめると下記となります。

  • 1.ゲームプログラマーに必要なスキルを身につける

    2.ポートフォリオを作成する

    3.求人を探して応募する

以下では、各ステップについて説明します。

ゲームプログラマーに必要なスキルを身につける

ゲームプログラマーに必要なスキルは、プログラミングスキルだけではありません。ほかにも複数の必要となるスキルがあるので挙げていきます。すべてが必須というわけではありませんが、いろいろなスキルを身につけていると転職活動の際には有利になりやすいです。就職できた後にも、プロジェクト内で活躍できる場面が多くなるでしょう。

プログラミングスキル

ゲームプログラマーはプログラミングスキルが必須です。ゲームの企画や構成、シナリオなど、プログラミングで形にする力が求められます。

ゲーム開発に用いられるプログラミング言語は複数存在し、それぞれメリット・デメリットがあるので、用途に応じた言語を選択して開発を行わなければなりません。どの言語で開発するかは上位職が決めることもありますが、決められたプログラミング言語を使い処理効率の良いプログラミングができるスキルが求められます。

ゲーム開発スキル

ゲーム開発スキルは、プログラミングだけでなくゲームのシナリオや設計を考えるスキル、グラフィックや音源などの素材作成も含めたものです。自分一人でオリジナルのゲームを一通り作れるスキルがあるのが理想といえます。実際に規模が大きいゲームを一人で作るのは困難ですが、構想自体は考えられる能力が求められます。

コミュニケーション能力

ゲームに限らずシステムやアプリケーションを開発する場合も、複数の人と連携して作業を行います。このとき、確実に相手と意思疎通が行えるコミュニケーション能力が求められます。

たとえば、ゲームの企画や構成を説明されても、正しく理解できなければ間違った構成のゲームが出来上がってしまいます。このような認識齟齬の違いにより、テストのときに影響が大きい不具合として見つかるケースも少なくありません。

そのため、きちんと考えを相手に伝え、相手からの話を理解できるだけのコミュニケーション能力を身につける必要があります。

数学や物理に関する知識

ゲームプログラマーは数学や物理に関する知識も必要です。

たとえば2Dゲームでは、高校までの数学・物理の知識として、ベクトルや行列、三角関数、確率や統計、運動方程式などが使われます。

3Dゲームでは、大学までの数学・物理の知識が必要です。たとえば、ベクトルや行列の応用、クォータニオン、微分積分、線形代数、幾何学、光学、力学などが使われます。

これらの知識は、画面上のグラフィックスを動かし、衝突判定や物理演算を行うときに必要です。

想像力

ゲームプログラマーには想像力も欠かせません。ゲームのルールや世界観を構築するのは、主にプランナーや企画の仕事ですが、そのルールや世界観を魅力的なものに実装するのは、ゲームプログラマーの仕事といえるからです。今までにない新たなゲームを作るには、すでにあるものを利用するのではなく自分の頭の中で想像したものを実現するしかありません。

想像力を鍛えるために、相手が考えていることを想像し意図をくみ取るトレーニングをしたり、読書で著者が主張しようとしていることを考えたりする習慣をつけましょう。

英語力

プログラミング言語のドキュメントやリファレンス、ゲームエンジンに関する資料は、最新情報が海外にあるケースが多いです。そのため、英語ができると最新のドキュメントや資料をキャッチアップでき、ゲーム開発に大いに役立ちます。

また、ゲーム会社によっては海外向けのゲームを開発する場合もあります。その際ゲーム内で表示される言語はすべて英語になるため、英語力が身についていると海外向けのゲームを開発できるようになり、仕事の幅が広がります。

関連記事:ゲーム業界へ転職するには?ゲーム業界の職種や転職のポイントを紹介

忍耐力

ゲームプログラマーに限ったことではありませんが、プログラマー全般において忍耐力が必須です。プログラミングはスムーズに進むことは少なく、思うように動かないことも多いです。そういった場合は、トライアンドエラーで忍耐強く取り組む必要があります。またゲームをリリースしてからもバグの発見作業や対応は必要です。プログラマーのほとんどの仕事は忍耐強く取り組むことが必須といっても過言ではないでしょう。

ポートフォリオを作成する

スキルを習得できたら、次はそのスキルを利用してポートフォリオを作ります。ポートフォリオとはクリエイターやエンジニアが自分のスキルを伝えるために作る作品です。自分の考え方や発想力を表現し、保有するスキルを伝える役割を果たします。

ゲーム開発者の場合は、ポートフォリオとしてゲームを作れるとベストです。スキルを言葉で伝えることは難しいですがポートフォリオとして形にしておくことで明確に伝えることが可能です。

求人を探して応募する

ポートフォリオも用意できたら、ゲームプログラマーとして転職できる求人を探して応募しましょう。

ゲーム制作を行っている企業であればよいというわけではなく、プログラマー職を探している企業を選ぶことがポイントの一つとなります。スキルとマッチングする求人を探さなければ転職は成功しないです。

ゲームプログラマーの求人・転職情報を探す場合には転職エージェントの活用もおすすめです。エージェントが自分に合った求人を探してくれることや、非公開求人も保有していることなどがその理由です。

IT人材に向けた転職エージェントサービス、レバテックキャリアではゲームプログラマー向けの情報も公開中です。

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ゲームプログラマーの主な就職先

ゲームプログラマーの就職先となるのは、ゲーム開発を行う企業です。ゲーム会社も開発するゲームの種類や規模などにより複数の種類があります。以下はその例です。ゲームの新しい形態が生まれればそれに付随して新たな会社も出てくることが予測されます。

  • ・コンシューマーゲーム開発会社

    ・モバイルゲーム開発会社

    ・オンラインゲーム開発会社

    ・外資系ゲーム会社

    ・ゲームエンジン開発会社

    ・インディーゲームスタジオ

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ゲームプログラマーの仕事に活かせる資格

ゲームプログラマーになるには必須の資格はありません。しかし、ゲームプログラマーの仕事をする際には、以下で紹介するようなITやプログラミングのスキルを証明できる資格が活かせるでしょう。

資格を持った人材の獲得により業務効率が上がる、課題発見・解決がしやすくなる、ミスが減るなどの効果が期待できます。資格を取得すれば、本人にはゲームプログラマーとしての自信がつきモチベーションアップにもつながるでしょう。

関連記事:ゲームプログラマーにおすすめの資格は?取得するメリットも紹介

Unity認定試験

Unity認定試験は、ゲームエンジンUnityを手掛けるUnity Technologies社が認定する資格です。Unityはシェアが高いゲームエンジンであり、2D・3Dのゲームを効率よく開発できるため、Unity認定資格はゲームプログラマーにとって価値が高い資格といえます。

試験は「ユーザー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の4つの区分があり、さらに対象者別にプログラマー、アーティスト、VR開発者に分かれます。試験はCBT方式でいつでも受験可能です。

総合学習サイトUnity Learnを無料公開しているため、学習に活用しましょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、システムエンジニアやプログラマーなどのIT技術者にとって、登竜門的な資格です。試験はマークシート形式で午前と午後に分かれて実施されます。ITに関する基礎知識を全般的に習得できるため、ゲームプログラミングを行う際にも役立てられるでしょう。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、C言語によるプログラミングのスキルを証明する資格です。サーティファイが主催しており、試験は3級から1級までに分類されています。3級と2級はマークシート形式の筆記試験ですが、1級はパソコンを使った実技試験です。1級を取得することで実践的なスキルの保有が示せます。

Java™プログラミング能力認定試験

Java™プログラミング能力認定試験はサーティファイ情報処理能力認定委員会が主催する資格試験です。ゲーム開発でもJavaが使用されることがあるため、Java™プログラミング能力認定試験が役立つ場合があります。レベルが3段階あり、1級に合格すればJavaプログラマーとしてのスキル証明に役立ちます。

Oracle認定Javaプログラマ試験

Oracle認定Javaプログラマ試験は、Javaの開発元であるオラクル社が認定するベンダー資格です。「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」と3つのグレードがあり、Javaを始めて学ぶ人から中上級者まで、幅広くスキルを認定します。

試験は選択形式であり、いつでも受験できます。知名度が高く、参考書・問題集や試験対策用の学習サイトがあるため、これらを利用して学習すると良いでしょう。

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ゲームプログラマーの平均年収

レバテックキャリアが公開しているゲームプログラマーの求人・転職情報より、ゲームプログラマーの年収を想定しました。2024年10月18日時点の職種「ゲームプログラマー」の求人・転職情報より30件を抽出し年収の最大値と最小値の中間の平均値より、ゲームプログラマーの平均年収は約609万円と想定できます。

ゲームプログラマーの求人・転職情報では最低年収は300万円程度からと低いことが多いですが、最高年収は1,000万円程度というケースが多数見うけられます。他分野のプログラマーと比べても年収幅が大きい傾向が強く、評価されれば高年収を目指せる仕事といえそうです。

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関連記事:ゲームプログラマーの年収は?年収アップの方法や将来性も解説

ゲームプログラマーの求人例

レバテックキャリアにて公開中の転職・求人情報をもとにゲームプログラマーの求人例を紹介します。

求人例をみると、ゲームプログラマーには複数の分野があり、それぞれに求められるスキルが異なることを確認できます。ゲームプログラマーを目指す場合には、分野を定めて計画的なスキルを獲得することが重要です。

ゲームのプログラムやアプリ開発に携わる求人例

ゲームのプログラムやアプリ開発に携わる求人の例です。

【業界】
ゲーム

【業務内容】
ゲーム開発、シェーダーの開発、ツールの開発に携わるゲームプログラマーです。

・C、C++によるゲーム開発
・Cgなどによるシェーダー開発
・Android、iOS向けのアプリケーション開発
・C/C++、C#、C++/CLIなどによるツールやプラグイン開発

【求められるスキル・経験】
・汎用/独自スクリプト言語によるゲーム制御プログラミング経験
・C++言語とオブジェクト指向の理解
・プログラムの基本的な動作原理の理解
・データ構造/アルゴリズム、テンプレート(STL)などに対する理解

【想定年収】
300~700万円

【勤務地】
福岡県

コンシューマーゲームのプログラミング業務を行う求人例

コンシューマー向けのゲームプログラミングの求人例です。

【業界】
ゲーム

【業務内容】
世界中で楽しまれているコンシューマー向けのゲームを開発するゲームプログラマーです。

・コンシューマー機向けゲームの開発
・ゲームデータコンバータソフトの作成
・ゲーム開発ツールの作成

【求められるスキル・経験】
・C言語、C++を用いた開発経験1年以上
・コンシューマーゲームの開発経験1年以上

【想定年収】
300~700万円

【勤務地】
大阪府

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ゲームプログラマーの需要と将来性

ファミ通ゲーム白書 2024によると、2023年の世界ゲームコンテンツ市場は、前年比3.1%増の29兆5162億円(同一為替レートで算出)でした。また国内のゲーム市場は前年比4.6%増の2兆1255億円でした。

世界的には続くインフレやリアル需要の復活などの消費動向を左右する要因が多く、前年のマイナスを払拭できてはいないものの、復調傾向といえます。また、国内はゲーム人口の回復やPS5の発売、Switchの売れ行き長期化などがプラス要因と考えられます。

世界的に見ればゲーム市場は伸び悩んでいますが、規模としては大きく、コロナ禍で大きく伸びた市場が戻りきっていないことからも伸びしろが感じられます。さらに国内市場はコロナ禍以降も伸びていて、特にPCゲームはここ数年で大幅に成長しています。

こうした背景を踏まえて、ゲームプログラマーの需要と将来性を確認していきましょう。

ゲームプログラマーの需要

ゲーム市場が拡大傾向にあることから、ゲーム開発に携わる人材の需要も高まっています。ゲームプログラマーはUnityなどの技術や、開発目的それぞれに即したプログラミング言語を習得していることが期待されています。チームメンバーとの連携ができるコミュニケーションスキルも必要です。

これらを満たす人材はまだ少なく、需要に対して供給が満たせていない状況といえるでしょう。

ゲームプログラマーの将来性

ゲーム業界が成長産業であることから、ゲームを開発するゲームプログラマーの将来性も高いと予測できます

ゲームの開発には、ゲームプログラマーだけでなく、企画を考えるプランナーや、ゲーム開発のプロジェクトを指揮するディレクターなどさまざまな職種が関わっています。ゲーム開発においてゲームプログラマーは、どちらかというと下流工程の仕事にあたりますが、プランナーやディレクターなど上流工程にキャリアアップすれば、年収を増やすことも可能でしょう。

将来の収入のアップを望む方にとって、ゲームプログラマーはゲーム開発に携わるために最初に選ぶべき将来性のある職種といえるでしょう。

関連記事:ゲームプログラマーのキャリアパスとは?年収や将来性も解説!

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ゲームプログラマーに向いている人の特徴

これからゲームプログラマーになろうとしている人の中には、自分がゲームプログラマーに向いているかどうか知りたい人もいるでしょう。そこで、どのような人がゲームプログラマーに向いているのか、特徴を紹介します。

ただし、適性ですべてが決まるわけではなく、後天的に身につけられる特徴もあるため、当てはまっていなくても諦める必要はありません。

関連記事:ゲームプログラマーに向いてる人とは?求められるスキルや転職のポイントも解説

ゲームが好き

ゲームプログラマーになる方法はいくつもありますが、どの方法を選んでも、ゲームプログラマーになるためには高い技術力と情熱が必要です。

ゲームが好きであれば、自分の好きなジャンルやテーマのゲームを作りたいというモチベーションが生まれます。

またゲームが好きであれば、ほかのゲームをプレイして、参考にしたり、感想を交換したりすることで、自分のスキルや知識を向上させることができます。

さらに、自分が作ったゲームが多くの人に楽しんでもらえるという喜びを感じることができます。

ロジカルシンキングができる

ロジカルシンキングとは、直感や感覚的に物事を捉えるのではなく、筋道を立てて矛盾・破綻がないように論理的に考え、結論を出す思考法です。

ビジネスの現場では、矛盾の生じない合理的な結論を求められる場面が数多く存在するため、重要なスキルとされています。また、問題解決の際にも原因特定や解決策の立案に効果的な思考プロセスです。

ゲームプログラマーにとっても、ロジカルシンキングは必要不可欠な能力です。ゲームプログラマーは、ゲームの仕様や要件を分析し、それを実現するためのプログラムコードを設計・開発・テストする作業を行います。

この過程では、複雑に絡み合う物事の関係性を整理したり、問題解決の道筋を立てたりすることが求められます。

プログラムを最後まで仕上げる根気がある

ゲームプログラマーに向いているのはプログラムを最後まで仕上げる根気のある人です。

ゲームの開発は、長期的に時間とコストをかけて行われます。環境の整備からリリース後の問題発生時の対応まで同じタイトルに関わり続ける場合もあります。

また、ゲームは常に進化している分野であり、新しい技術やトレンドに対応するためには、自己学習も欠かせません。

したがって、ゲームプログラマーには、プログラムを最後まで仕上げる根気だけでなく、技術的なトレンドに沿ってスキル向上にも取り組み続けられる人が向いているといえます。

関連記事:ゲームプログラマーの仕事はきつい?その理由やメリットも解説

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ゲームプログラマーのやりがい

ゲームプログラマーには複数のやりがいがあります。何にやりがいを感じるかは人によって異なりますが、ここでは代表的なものを紹介します。

ゲーム業界は厳しい面もありますが、やりがいがあるからこそ続けている人も多いでしょう。仕事を行ううえで大変さを感じた際にもやりがいを思い出せば、意欲を維持できることもあります。ゲームプログラマーに限らず、どういったやりがいがあるのかは事前に確かめておくべき内容です。

プロジェクトが完了したときの達成感

ゲーム開発プロジェクトは数年規模になりがちです。途中で開発方針が変わったり、トラブルが発生し進行が止まったりしてしまうことも少なくありません。このように長期間にわたって携わる作業なので、完遂できたときの達成感はひとしおです。苦労が多かった開発ほど、その達成感は大きいでしょう。

ユーザーから評価を得られる

ゲームプログラマーが開発に携わったゲームは市場にリリースされ、ユーザーがプレイすることになります。そしてプレイしたユーザーは評価をします。評価は良いものも悪いものもありますが、ユーザーの評価を受けて次回作に反映させることが可能です。自身のゲーム作りをブラッシュアップできるという点でも、ユーザーからの評価を見られるメリットは大きいでしょう。

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ゲームプログラマーに関するよくある質問

ゲームプログラマーに関するよくある質問と回答を紹介します。ゲームプログラマーに興味がある人は、就職するために必要な能力や適性、ゲームプログラミングを学べる場所、ゲームプログラマーの年収などが気になっているようです。こうした疑問をあらかじめ解消しておけば、不安なく転職活動に踏み出せるでしょう。

Q1. ゲームプログラマーになるには何が必要ですか?

ゲームプログラマーになるには、ゲームへの情熱はもちろんですが、プログラミング知識や、チームメンバーや他部署と連携できるコミュニケーション能力も必要となります。ゲーム開発にトラブルはつきものなので、トライアンドエラーを繰り返せる忍耐力も欠かせません。

Q2. ゲームプログラマーの年収はいくらですか?

レバテックキャリアが公開しているゲームプログラマーの転職・求人情報から、ゲームプログラマーの平均年収は約609万円と想定できます。また共通した傾向として、最低年収は300万円台からと低いことも多いですが、最大年収は1,000万円までと高く設定されており、活躍次第で高年収も期待できる仕事といえます。

Q3. ゲームプログラマーになるには何学部が良いですか?

情報工学部やメディア情報学部など、その他類似の学部が存在する大学や、ゲームクリエイター向けの専門学校などで学ぶことができます。同様の名称の学部であっても、詳細を見ると学べる内容が違うこともあるので、Webサイトやオープンキャンパスなどをとおしてよく確認しましょう。

Q4. ゲームプログラマーはどのような人に向いていますか?

ゲームが好きという気持ちがあることはマストです。このほかにも、ロジカルシンキングができる人、根気のある人が向いています。また、ゲーム開発は黙々と一人で作業するイメージを持つ人もいますが、実際にはチームメンバーで協力しながら進めます。そのため、コミュニケーションスキルも必要です。

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まとめ

ゲームプログラマーはゲーム上のイベントやグラフィック、サウンド、UIなどを制御するプログラムを開発する仕事です。プログラミングスキルや開発に用いられるエンジン、ツールなどに関する知識などが求められます。

したがって、ゲームプログラマーになるにはスキルの習得が重要です。プログラミングは、大学の情報系の学部や専門学校、プログラミングスクールなどで学ぶことが可能です。また、書籍やWebコンテンツを用いて独学する方法もあります。また、コンシューマー向け、スマホアプリ向け、ソーシャルゲーム向けで必要となる技術が異なるため、どのような分野を目指すかを定めて学習することも重要なポイントです。

ゲームプログラマーとしての転職の際には、スキル獲得に向けた学習の成果物(ポートフォリオ)によるアピールが有効です。自分のスキルを十分に伝えることのできるポートフォリオを用意することを検討しておきましょう。

レバテックキャリアの求人・転職情報から、ゲームプログラマーの年収は約609万円と想定できます。活躍して高い評価を得ることができれば、年収アップの余地があるといえます。

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