システムエンジニア(SE)におすすめの資格一覧!難易度やメリットも紹介

最終更新日:2024年11月13日

システムエンジニアとして働く上で資格の取得は必須ではありませんが、スキルアップやキャリアアップを目指す上で資格が有利に働くこともあります。この記事では、システムエンジニアとして働くにあたって、役立つ資格を知りたい方に向け、国家資格である情報処理技術者試験やベンダー資格のオラクルマスター、シスコ技術者など代表的な資格とその詳細をまとめています。

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この記事のまとめ

  • システムエンジニアに必須の資格はないが、取得することでスキルや評価のアップにつながる
  • システムエンジニアにおすすめの資格は複数あるが、どれを選ぶべきかは業務内容などによって異なる
  • システムエンジニア向けの資格はすべて独学で取得可能で、実際に独学で取得している人は多い

システムエンジニアにおすすめの資格一覧

システムエンジニアに資格はいらない、といわれることもあり、実際に資格を一切持っていなくても仕事はできます。ただし、将来的にキャリアアップや転職を視野に入れるのであれば、自分の市場価値を高めるためにも関連資格を積極的に取得しておくと良いでしょう。また、資格を取得するための学習内容は、システムエンジニアとしての実務にも役立つ内容であり、資格を取得するメリットは多いです。

まずはシステムエンジニアにおすすめの資格を一覧で紹介します。

国家資格

名称 試験開催 時期 試験内容 受験料(税込み)
ITパスポート試験 随時 ITに関する共通基礎知識 7,500円
基本情報技術者試験 随時 ITに関する基礎知識と技能 7,500円
応用情報技術者試験 春期・秋期 基本情報技術者試験の内容を掘り下げ、
選択式で範囲を狭めた内容
7,500円
プロジェクトマネージャ試験 秋期 プロジェクトマネジメントに特化した内容 7,500円
データベース
スペシャリスト試験
秋期 組み込みシステムの企画、設計、
構築などに特化した内容
7,500円
エンベデッドシステム
スペシャリスト試験
秋期 組み込みシステムの企画、設計、
構築などに特化した内容
7,500円
システム監査技術者試験 秋期 監査対象から独立した立場でシステム点検、
評価、検証する知識を問う内容
7,500円
ITストラテジスト試験 春期 企業のIT戦略策定に特化した内容 7,500円
システムアーキテクト試験 春期 企業のIT戦略策定に特化した内容 7,500円
ネットワークス
ペシャリスト試験
春期 ネットワーク企画、設計、構築、
保守運用などに特化した内容
7,500円
ITサービスマネージャ試験 春期 ITサービスの企画、設計、提供などに
特化した内容
7,500円
情報セキュリティ
マネジメント試験
随時 情報セキュリティマネジメントの基礎知識 7,500円
情報処理安全確保
支援士試験
春期・秋期 情報システムの企画、設計、開発、
運用やサイバーセキュリティ対策などに
特化した内容
7,500円

民間資格

名称 試験開催 時期 試験内容 受験料(税込み)
マイクロソフト
オフィスス
ペシャリスト
・毎月1~2回
(全国一斉試験)

・試験会場で
決められた日程
(随時開催)
マイクロソフト
オフィス製品
(Excel、Word、
PowerPoint、Access、
Outlook)の利用
スキルに特化した内容
【一般レベル】
通常:10,780円
学割:8,580円

【上級レベル】
通常:12,980円
学割:10,780円
AWS認定試験 希望日時を
選択して予約
AWS社のクラウド
サービス「Amazon
Web Service」に
関するスキルを問う
内容
【ファンデーショナルレベル】
16,500 円

【アソシエイトレベル】
22,000 円

【プロフェッショナルレベル】
44,000 円

【スペシャリティーレベル】
44,000 円
ORACLE
MASTER
希望日時を
選択して予約
オラクル社のOracle
Databaseの管理スキル
を問う内容
数万円~数十万円
シスコ認定試験 希望日時を
選択して予約
ネットワークおよび
シスコ製品の知識、
スキルを問う王道資格
【エントリーレベル】
約20,625円

【アソシエイトレベル】
約49,500円
そのほか認定レベルに
応じた受験料
Linux技術者認定試験 希望日時を
選択して予約
LinuxのOSスキルに
加え、システム構築
から運用管理など
現場で必要とされる
知識や実践的なスキ
ルを問う内容
【LinuCレベル1~3】
各16,500円

【LinuCシステムアーキテクト】
各27,500円

次に、それぞれの資格について紹介していきます。

基礎スキルを測る国家資格

どのような職種においても、基礎知識は必須です。基礎が定着していなければ、物事を正しく理解できず、応用的な知識やスキルも習得しにくいでしょう。システムエンジニアとしてステップアップしていくためにも、焦らずに基礎固めをしっかりとしておくことが大切です。まずはシステムエンジニアに求められる基礎的な知識やスキルを証明する資格を紹介します。

1. ITパスポート試験

ITパスポート試験はIPAが運営するITに関する共通基礎知識を問う資格試験です。試験時間は120分、問題数は100問です。多肢選択式問題になっています。内容としては基礎中の基礎なので、ITエンジニア向けの資格というよりはIT業界にこれから在籍したい人などに向いている資格です。

プログラミングやアルゴリズムなど思考力を問われるような問題は出題されないので、基本的な知識を覚えていけば正解できるようになっており、合格率は50%前後です。CBT方式の試験で、受験を申し込めばいつでも受験可能です。IT未経験からシステムエンジニアを目指すのであれば、ぜひとも取得しておきましょう。

2. 基本情報技術者試験

基本情報技術者試験はIPAが運営するレベル2に相当する試験で、IT人材として基本的な知識と技能、実践的な活用能力が問われます。試験は知識を問う科目Aと技能を問う科目Bに分かれており、どちらも多肢選択式問題で同日に実施されます。試験時間は科目Aが90分、科目Bが100分です。

基本情報技術者試験では、プログラミングの基本的な概念やアルゴリズムについても出題されます。そのため、システム開発に携わるプログラマーやシステムエンジニアにとっての登竜門ともいえる資格で、新人エンジニアに対して取得を推奨する企業も存在します。

IT関連の国家資格としては王道なので、最初のステップアップとして取得するのがおすすめです。合格率は20%~30%で、しっかり学習を進めておかないと、合格は難しいレベルとなっています。後述する応用情報技術者試験以降の試験は基本情報技術者試験が土台になっているため、ほかの難易度が高い資格を受験する際にも知識が役立ちます。

応用スキルを測る国家資格

基礎的な資格を取得後、さらに上位資格に挑戦し応用スキルも身につければ、ほかのシステムエンジニアとの差別化が図れます。難易度の高い資格も多いですが、取得できればその分大きな評価を得られたり、転職の際に有利になったりしやすいです。

以下では、応用力を身につけるために有効な国家資格を紹介します。

3. 応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は基本情報技術者試験に次ぐレベル3の試験です。IT人材として応用的な知識と技能が問われます。応用情報技術者試験では午前の150分で四肢択一の選択式、午後の150分で記述式の問題が出題されます。

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験合格後や、システムエンジニアとして1〜2年程度の実務経験を積んだ後にステップアップで受験する方もいます。2023年度秋期の合格率は23.2%で、記述式の問題もあることから難易度の高い資格です。

応用情報技術者試験に合格すると、情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の一部(午前Ⅰ試験)の免除が受けられ、午前Ⅱ試験から受験することが可能です。

高度なスキルを測る国家資格

以下で紹介する資格はIPAが運営する情報処理技術者試験の高度試験です。レベル4に相当するので、IT関連資格全般の中でも難易度は高めと言えるでしょう。各資格では、それぞれの分野で高度IT人材として確立した専門性を持っているかを問われます。試験は午前Ⅰ(50分)、午前Ⅱ(40分)、午後Ⅰ(90分)、午後Ⅱ(120分)と分かれており、午前は多肢選択問題、午後Ⅰは記述式、午後Ⅱでは論述式の試験です。

4. プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、システム開発における全体計画を立案し、予算やスケジュール、人員管理、品質管理などのプロジェクトマネジメントスキルを証明します。システムエンジニアとしてのキャリアを積み重ね、PLやPMなどにステップアップする上では有効な資格といえるでしょう。

毎年10月に試験が実施され、2023年度の合格率は13.5%と難易度の高い資格となっています。資格を取得すれば評価やスキルアップにつながりやすく、すでにプロジェクトマネージャーとして働いている方にもおすすめの資格です。

システムエンジニアからプロジェクトマネージャーへのステップアップを考えている方は、以下の記事も参考にするとよいでしょう。

関連記事:SEからプロジェクトマネージャーになるには?年収や業務内容を比較

5. データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は、データベースの専門家として情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守を担うスキルを証明します。クラウドシステムの普及によって、データベースの構築や管理ができる人材のニーズが高まっています。システムエンジニアとして、インフラ系のシステム構築に携わりたいと考えている方にはおすすめの資格といえるでしょう。インフラの中でもネットワークと同じくデータベースも、システムになくてはならないものであるため、将来性の高いスキルといえます。

毎年10月に試験が実施され、2023年度の合格率は18.5%です。

6. エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、主に組込みシステムの構築に特化したスキルを証明します。従来、組込みシステムといえば家電や生産機器などが一般的でしたが、スマート家電、自動運転といったIoTのニーズの高まりを受け市場も拡大し続けています。IoT分野におけるシステム開発を担おうとしている方に、特におすすめの資格といえるでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は高度試験の中でも受験者数が少ない傾向があります。試験は毎年10月に実施され、2023年度の合格率は16.6%です。

7. システム監査技術者試験

システム監査技術者試験は、情報システムの責任者や監査担当者に求められるリスク分析、システムの評価や検証に関するスキルを証明します。ガバナンス強化が求められる企業において、情報システムが適切にコントロール、管理されていることは極めて重要であり、それを明確に説明する立場として監査役が存在します。

試験は毎年10月に実施され、2023年度の合格率は16.4%と難易度の高い資格です。

8. ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験はITを高度に活用し、業務改革や新規事業の創出などに導くIT戦略スキルを証明します。経営と密接に関わる知識やスキルが求められることから、システムエンジニアからITコンサルタント、CTOといった職種にステップアップしたい方におすすめの資格です。また、現役のシステムエンジニアの方にとっても、クライアントに対する提案の幅が広がり、信頼を獲得しやすくなるメリットが見込めます。

ITストラテジスト試験は毎年4月に実施され、2024年度の合格率は15.8%となっています。

9. システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、業務内容とその課題を分析し、的確なシステム設計や提案を行うスキルを証明します。システム開発の上流工程を主導する立場として総合的な提案を行うため、一般的な情報システムはもちろん、IoTを活用した組込みシステムなど幅広いIT関連の知識が要求されます。

ITストラテジスト試験と同様、毎年4月に試験が実施され、2024年度の合格率は 15.0%となっています。

10. ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークシステムに精通した高度な知識およびスキルを証明します。クラウドシステムの普及にともない、情報システムやアプリケーション開発はネットワーク上で提供されるケースが増えてきており、システムエンジニアにとってもネットワークの知識が要求される場面が多くなりました。

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す方におすすめの資格です。

試験は毎年4月に実施され、2024年度の合格率は15.4%となっています。

11. ITサービスマネージャ試験

ITサービスマネージャ試験は、情報システムの安定的な稼働を実現するために設計から構築、運用までを担い、IT投資効果を最大化させるスキルを証明します。一般的なシステムエンジニアに求められる技術的な知見やスキルだけではなく、顧客満足度を向上させるためには何が求められるのか、という面も含めて問われる試験です。

試験時期は毎年4月で、2024年度の合格率は15.0%となっています。

ITの安全利用推進に従事する人向けの国家資格

IT資格は、IT業界に限らずほかの業界でも重要視されてきており、特に個人情報を扱う部門担当者に対し、セキュリティ関連の資格取得を推奨している企業も増えてきています。情報は個人にとっても企業にとっても重要な資産であり、情報を安全に扱える人材の需要が高まっています。

ここからは、情報システムの開発者という立場からではなく、利用者の立場において求められる国家資格を紹介します。

12. 情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、情報システムを利用する部門において情報セキュリティの観点から正しい運用ができることを証明します。情報セキュリティ関連の規定やセキュリティポリシーの内容を適切に理解した上で、安定的な運用を維持することを目的としています。業界・業種問わず、さまざまな情報を扱う立場の人におすすめの資格といえ、システムエンジニアにとっても情報や情報セキュリティを安全に活用するために役立つ資格の1つです。

試験は2022年度までは上期・下期にそれぞれ実施されていましたが、2023年度からはCBT方式で随時実施されています。CBT方式移行後の累計合格率は2023年12月時点で73.9%となっており、ITパスポート試験合格後のステップアップとして受験する方も多いです。

13. 情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は、情報処理技術者試験のレベル4に相当する難易度の高い資格です。サイバーセキュリティに関する知識、スキルが問われます。サービスや情報システムの安全を確保し必要な助言・提案ができるセキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントを目指す方におすすめです。

試験に合格後、登録手続きを行い国家資格「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」の資格保持者になれば、個人としての高い専門性を証明できるほか、雇用主である企業の対外的な信頼性にもつながります。

試験は午前Ⅰ(50分)、午前Ⅱ(40分)、午後(150分)に分かれており、午前は多肢選択問題、午後は記述式です。毎年4月と10月にそれぞれ実施され、2024年度4月試験の合格率は19.3%でした。

ベンダー資格

民間資格であるベンダー資格にはさまざまなものがありますが、ここではシステムエンジニアとしてスキルアップする上で役に立つ代表的な資格をいくつか紹介します。

14. マイクロソフトオフィススペシャリスト

マイクロソフトオフィシャルスペシャリストは、ExcelやWordなどのマイクロソフトオフィス製品のスキル、知識を対外的に証明でき、学習内容が実務にも直結する資格です。またグローバルな資格試験なので、日本以外でもスキルを証明することができます。

受験方法は毎月1~2回実施される全国一斉試験と、ほぼ毎日実施される随時試験の2つがあるため、受験できる機会が多いです。試験のレベルは一般レベルと上級レベルがあります。科目ごとの合格点や合格率は公開されていません。

15. AWS認定

AWS認定はクラウドサービスで最もシェアが高いAWS「Amazon Web Service」におけるスキルを証明する資格です。基礎レベルのファンデーショナルレベル、アソシエイトレベル、プロフェッショナルレベル、スペシャリティーレベルの4段階12種類の資格があります。

現在ではシステム開発においてクラウドサービスの利用が当たり前のようになっているため、クラウドサービス関連のスキルは必須といってもよいでしょう。クラウドサービスは他にもGCP(Google Cloud)、Microsoft Azureなどありますが、スキルのベースとしてAWS認定がおすすめです。

試験ごとの合格率は公表されていません。また、資格の有効期限が3年と定められているため、認定期間を延長するためには上位の資格を取得するか、更新が必要です。

16. ORACLE MASTER

ORACLE MASTERは、「Oracle Database」のほか、Java、Oracle Cloudといった、オラクル社製品におけるスキルを証明する資格です。特にOracle Databaseはデータベース分野で世界1位のシェアを誇っているため、データベースの管理スキルを証明する資格として有名です。認定は4段階で、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの順に難易度が高くなっています。初学者の方はデータベースの基礎知識が問われるBronze DBAから受験することをおすすめしますが、基礎知識に自信がある方は最初からSilver DBAを受験することもできます。

受験するにはチケットを購入し、全国にあるピアソンVUE社テストセンター、またはオンライン(試験監督付き)で受験できます。

17. シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、ネットワークに関する優れた知識や技術、シスコ製品の扱い方などのスキルを認定するものです。ネットワークエンジニアやシステムエンジニアの実務においても役立つ資格です。認定は難易度ごとにエントリー、アソシエイト、スペシャリスト、プロフェッショナル、エキスパートの5段階に分かれています。

まずは、エントリーレベルから受験し、段階的に上級レベルに挑戦していくのが一般的です。エントリーレベルの試験はネットワーキング試験とセキュリティ試験の2種類あり、合格すると「シスコ認定サポート技術者(CCST)」として認定されます。

18. Linux技術者認定試験

Linux技術者認定試験はLinuC(リナック)とも呼ばれ、オープンソース技術者の育成を行う非営利団体LPI-Japanで実施されている、グローバルに通用する試験です。クラウド時代に活躍できる人材として、システム管理やサーバ構築などのスキルを4つのレベルで認定します。

認定はステップアップ方式となっており、レベル1~レベル3まで段階的に挑戦していき、最上位の認定であるLinuCシステムアーキテクトを目指せます。LinuCシステムアーキテクトとして認定されれば、上級エンジニアの証明としてほかのシステムエンジニアとの差別化を図れるでしょう。

他にも、ITエンジニアにおすすめの資格は存在します。紹介した資格以外のものも知りたい場合は、以下の記事も御覧ください。

関連記事:ITエンジニアにおすすめの資格30選!分野別に難易度も解説

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専門領域別に見るおすすめ資格一覧

エンジニアの業務は複数の領域に分けられ、担当する領域によって推奨される資格が異なります。以下の一覧で領域ごとにおすすめの資格をご紹介します。

サーバーエンジニア
ネットワークエンジニア
インフラエンジニア向け
データベーススペシャリスト試験
ネットワークスペシャリスト試験
AWS認定試験
ORACLE MASTER
シスコ技術者認定
Linux技術者認定試験
セキュリティエンジニア向け 情報セキュリティマネジメント試験
情報処理安全確保支援士
プロジェクトマネージャ向け プロジェクトマネージャ試験
ITサービスマネージャ試験
組み込みエンジニア向け エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITコンサルタント向け システム監査技術者試験
ITストラテジスト試験

システムエンジニアとしてキャリアアップを目指すのであれば、将来も見据えた上である程度領域を絞り、その領域で役立つ資格を取得していくのが効率的です。また、複数領域で役立つ資格も多くあるので積極的にほかの資格も取得すると良いでしょう。

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システムエンジニア向けの資格取得を目指す際の注意点

システムエンジニアが資格を取得することで、スキル習得やスキル証明に役立ちます。しかし資格を取得したらすぐに実務に活かせるとは限らず、実践的に身につけたスキルの方がより評価されやすい傾向はあるでしょう。資格はあくまでも補助的なものなので、その点を踏まえて以下に紹介する内容を把握しておいてください。

目的にあった資格を選ぶ

上でも紹介した通り、IT関連の職種は種類が多いです。上で紹介したもの以外にもいろいろな資格があり、たとえば各プログラミング言語に特化した資格などもあります。そして資格を業務に役立てるためには、目的にあった資格を選ぶことが重要です。

目的から逆算して資格を選ぶということなので、そもそもの目的が定まっていない人は先に目的を決めた方が良いでしょう。目的は具体的なものでなくても、「IT全般に関する幅広い知識を身につけたい」といったもので問題ありません。具体的な目的にあった資格もあれば、抽象的な目的にあった資格もあります。

受験に向けた計画を立てる

社会人の場合は働きながら資格取得を目指すことになるので、限られた時間の中で勉強を進める必要があります。また常に集中できるとは限らず、疲れて寝てしまうようなこともあるでしょう。自身の環境や性格を考慮したうえで、実現可能な計画を立てることが重要です。

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システムエンジニア向けの資格は独学でも取得可能?

システムエンジニアにおすすめの資格はさまざまで、難易度の低い基礎的なものから合格率が10%台の専門的な資格まで存在します。より多くの資格を取得しスキルアップを図りたいと考える人もたくさんいますが、資格取得にかかる費用はなるべく抑え、独学で取得できるのが理想でしょう。では、実際に独学で資格を取得することは可能なのか、以下で解説していきます。

独学でも取得できる可能性はある

基本情報技術者試験や応用情報技術者試験など、中級程度の難易度の試験は独学でも十分取得することは可能です。ただし、独学の場合は効率の良い学習方法が定着するまでに時間がかかったり、分からないことがあっても自分で解決しなければならなかったり、学習をスムーズに進められない場面もあるでしょう。そのような独学のハードルを乗り越える覚悟が必要です。

資格取得に向けて独学で知識を身につけるためには、以下のような方法があります。

関連書籍を読む

より手軽な勉強方法としては、関連書籍を読み、学習することです。IT関連の資格取得のための専門書や過去問題集なども多く出版されており、一通り専門書を読んだあとは過去問題集を解いて実践力を身につける方法が効率的といえるでしょう。ただし、専門書の中にも学習する人のレベルに応じて内容が難解で分かりにくかったり、一方で内容が薄いものも存在します。自分に合った書籍を選ぶのも重要なポイントといえます。

Web上の学習サイトを利用する

Web上で公開されている試験対策の学習サイトを利用するのもおすすめです。通勤・通学時の電車内や就寝前の時間など、ちょっとした空き時間を利用することで勉強時間は確保しやすくなります。学習サイトを利用すれば、大きく分厚い参考書を持ち運ぶ必要もなく学習を進められます。過去問題集をもとに詳しく解説されているサイトも多く、場所を問わずに復習やインプットする学習方法としては最適といえるでしょう。

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システムエンジニア向けの資格を取得するメリット

未経験からでもシステムエンジニアになることは可能であり、資格取得は必須ではありません。実際、資格がなくてもシステムエンジニアとして働いている人は多いです。システムエンジニアにとっては、資格の有無よりもシステムに関わる実務経験やスキル、ポートフォリオなどの方が重要といえるでしょう。

とはいえ、未経験者も含め、資格がない人よりもある人のほうが転職時のアピールでは有利です。システムエンジニアに関連する資格を取得することで、転職への熱意を示せたりポテンシャルを感じてもらったりしやすいです。自身のキャリアやスキルアップにとって必要だと思う場合には、資格取得を目指してみると良いのではないでしょうか。

以下の記事でも、システムエンジニアになるために役立つ資格を紹介しています。あわせて確認してください。

関連記事:SE(システムエンジニア)とは?仕事内容・年収・役立つ資格などを分かりやすく解説

自分のスキルを客観的に証明できる

システムエンジニアの仕事に関わる資格を取得することで、自分のスキルを客観的に証明できます。また、取得する資格の難易度が高ければ高いほど、ほかのエンジニアとの差別化が図れ、専門性の高さを証明できるので、自分の能力をアピールする際にも有効です。資格取得を推奨している企業であれば、社内での評価につながる可能性もあるでしょう。

採用担当者へのアピールポイントになる

システムエンジニアとして転職する際にも、資格をアピールできます。選考において、スキルや技術といった目に見えないものを評価してもらうことは簡単ではありませんが、資格のような確かな証明を上手に活用し、アピールできれば効果的です。

未経験からシステムエンジニアへの転職をする場合は、多くの企業ではその人のスキルや経験よりも熱意や仕事に対するやる気、ポテンシャルが評価基準になります。動機はもちろんですが、転職に向けて行動してきた具体的な内容も評価の対象となるでしょう。

そこで、実務経験はなくても関連性のある資格を取得していれば、熱意や努力が採用担当者に評価され採用に結びつきやすくなります。また、「独学で専門的な資格を取得できたのだから、実務も早く習得でき戦力になるかもしれない」と判断される場合もあります。

企業によっては資格手当が支給される

資格を取得することで、資格手当や報奨金などの金銭的なメリットが得られる可能性があります。たとえば資格手当が毎月1万円支給されると仮定した場合、年間で12万円の支給が見込まれ、さらに複数の資格手当が付けば、毎月支給される資格手当の金額も大きくなっていきます。また、難易度が高いほど手当の金額も高くなる傾向にあり、報酬アップを目指す方にとっては大きなメリットとなるでしょう。

関連記事:
SE(システムエンジニア)の職務経歴書を攻略!書き方のポイントを紹介
システムエンジニアの志望動機の書き方!例文付きでポイントを解説
システムエンジニア(SE)の平均年収は?キャリアアップの方法も紹介

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資格取得を通じてスキルの習得を目指す

システムエンジニアは資格を取得することで、スキル習得やスキル証明につながるということでした。ここで重要なのは、スキル証明だけでなくスキル習得も重要視するということです。資格は客観的なアピール材料になりますが、自分自身のスキルアップにつながり、実務で活かせることなども重要です。

スキルアップや実務に活かすことを考えて資格取得すれば、企業からの評価にもつながりやすいので一石二鳥でしょう。

システムエンジニアに必要なスキル

多くの社会人にも共通していえることですが、知識や技術を証明する資格を持っていたとしても、それだけでは仕事は成り立ちません。技術的な知識に加えてさまざまなスキルを掛け合わせることで、仕事の質が向上し、システムエンジニアとしての評価も得やすくなります。ここでは特に重要なソフトスキルを3つ紹介します。

問題解決力

情報システムを構築する背景には、問題や課題を解決する目的が必ず存在します。システムエンジニアは情報システムの要件定義から担当するケースが多く、「この問題はどのような手法で解決できるか」という問題と常に直面します。

そのため、技術的な知見やスキルはもちろんですが、問題の本質を見極める力と解決に導く提案力も求められます。これは一朝一夕にして身につくものではありませんが、システムエンジニアとして経験を積み重ねながらスキルを磨いていくことができます。

コミュニケーション力

ITエンジニアは常にPCのディスプレイに向かって仕事をするイメージを持たれがちですが、実際にはチームメンバーや顧客など、人とのコミュニケーションが多い仕事でもあります。コミュニケーションが上手くとれないと、認識齟齬を引き起こすことにもなりかねません。

システムエンジニアは顧客とのコミュニケーションを繰り返しながらシステムの要件定義や設計を行うため、コミュニケーション力は欠かせないスキルの1つです。

マネジメント力

システム開発の規模や現場によっても異なりますが、システムエンジニアはプログラマーなどを取りまとめてマネジメントする立場でもあります。そのため、担当者のスキルや経験に応じて仕事を割り振ったり、時にはフォローも求められます。

システムエンジニアとしてキャリアアップする上でも、現場を統括したり指導したりする人材に必要なマネジメント力を養うことは重要です。

関連記事:SEに必要な7つのスキル!関連職種からスキルアップの方法まで紹介

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システムエンジニアに関するよくある質問

システムエンジニアとしてキャリアアップを望む人は多く、その中でも特に、資格を取得することに関心を寄せている人が多いようです。また、システムエンジニアを目指す過程や転職するために資格取得を考える人もいます。ここでは、資格に関する質問を中心によくある質問と回答を紹介します。

Q1. システムエンジニアになるには資格は必要ですか?

資格は必須ではありませんが、取得すれば転職の際に有利です。一般的には実務経験や実践的なスキルの方が重要視される傾向がありますが、資格はスキルアップや一定の評価につながります。難易度の高い資格や自分のやりたい領域に関連する資格を取得すれば転職の際にアピールできるため、資格はあったほうが良いといえます。

Q2. 未経験でシステムエンジニアに転職する際に役立つ資格は何ですか?

未経験からシステムエンジニアに転職する際に役立つ資格は複数あります。特に評価が高いのは国家資格なので、まずは基本情報技術者試験から挑戦するのがおすすめです。難易度の高い資格ほど評価されやすいですが、未経験であれば、システムエンジニアに求められる基本的な知識やスキルを養える資格から取得しましょう。

Q3. システムエンジニアの資格は独学でも取得できますか?

システムエンジニアの資格は独学でも取得できます。独学向けの教材は充実しているものが多く、独学で資格を取得している人もたくさんいます。書籍などの紙媒体やWebサイト、動画などで学ぶことができます。ただし過去問を解くことが重要なので、インプットだけでなくアウトプット用の教材も用意すると良いでしょう。

関連記事:
SE(システムエンジニア)になるには?独学の方法や資格を解説
独学による勉強でSE(システムエンジニア)を目指す方法

Q4. なぜシステムエンジニアは文系でもできるのですか?

システムエンジニアは理系の印象が強いかもしれませんが、文系のような論理的な思考でシステムを俯瞰するスキルが求められます。また、理系・文系といった区分は大まかなものに過ぎず、システムエンジニアになる過程で気にする必要はありません。理系でも文系でもシステムエンジニアとして十分に活躍していけるといえます。

Q5. システムエンジニアが IT系資格を取るメリットは何ですか?

資格は個人のスキルを証明できるほか、実務であまり触れない部分についても体系的に学習できるので業務への理解度が深まります。また、資格取得は評価を得やすく、キャリアアップや転職を目指す上でもメリットがあります。資格手当や奨励金を設けている企業もあるため、資格取得が収入アップにつながるケースも多いです。

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まとめ

システムエンジニアとしてキャリアアップするために資格取得を検討している人も多いでしょう。一方で、システムエンジニアの関連資格は数が多く、業務の領域によっても取得すべき資格が異なるため、キャリアパスに沿った資格から優先的に挑戦していくのがおすすめです。

難易度の高い資格も多く、簡単に取得できるものばかりではありませんが、資格があれば対外的な評価を得やすく、業務の理解度や質も向上します。また、資格に加えてコミュニケーション力やマネジメント力などのソフトスキルも養っていければ、1人のシステムエンジニアとしての希少性を高めていけるでしょう。

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