複数の分野でトップ言語と呼ばれるC#とC++の違いはどこにあるのか?各言語の得意分野も解説C#とC++の特徴・技術的な違いなどを解説

最終更新日:2021年2月18日

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C#とC++は名称が似ているものの、全く別の言語です。技術的なつながりは僅かに存在しますが、それぞれが得意とする分野は異なります。もし今後どちらかの言語を習得しようと考えているならば、得意分野と自分が進みたい業界・キャリアパスを照らし合わせながら選択すべきでしょう。ここでは、C#とC++の言語的な特徴、違い、習得が向いている人などを解説します。

1. C#とC++の特徴とは?

まず、C#とC++の成り立ちや特徴について解説します。

C#とは

C#は、マイクロソフト社が開発し2000年にリリースした言語です。よくC言語の派生言語だと勘違いされますが、実際には「C++」と「Java」をベースに作られた言語です。.NET Frameworkのリリースとともに世に出たC#は、複数のプログラミング言語の長所を取り入れ、基本的な文法はC言語に近いものとなっています。

C#の特徴

C#の文法や構文はC言語やC++に酷似しているものの、互換性はありません。C#の最大の特徴は「Javaと同じように”ガベージコレクション”を使える」点だと言えるでしょう。ガベージコレクションとは、簡単に言えば「動的なメモリ管理機能」です。プログラムが確保したメモリ領域のうち、不要な領域を自動で解放してくれることから、コーディング時のメモリリークを防ぎ、リソース管理が容易になります。

また、C#はコンパイラ言語としても、インタプリタ言語としても活用できます。これは事前コンパイル、MSIL(マイクロソフトが開発した中間言語)を利用したJITコンパイル、インタプリタ内蔵による疑似スクリプト言語化などが可能なためです。

C++とは

C++は1979年ころに誕生したといわれ、C言語に「オブジェクト指向」を取り入れた言語です。「C」にインクリメントの意味を持つ「++(1つ足す)」を付け加えることで、「Cより一歩前進した言語」という意味が込められています。いわばC言語のオブジェクト指向版といえるでしょう。

C++の特徴

C++最大の持ち味は、その実行速度です。C言語と同等レベルの実行速度を持つにもかかわらず、コーディングの量が少なく、小さいデータで動作させられます。
C言語と同じように機械語に近いため、ハードウェアとの結びつきが強い開発(OSや産業用機械など)に適しています。

主な機能としては「多重継承」「テンプレート」「関数」「演算子のオーバーロード」「例外処理」などがあり、最新の言語と比較してもあまり遜色がありません。また、C言語と一定の互換性を持ち、C言語で記述された言語をC++でコンパイルすることもできます。(ただし、逆は不可能)アプリケーション開発や大規模業務システム、データ解析など「規模」「速度」を重視される分野で活用されている言語です。

このように高性能かつ万能な言語であるC++は、習得難易度が高いことでも有名です。特にC言語由来の「ポインタ」と「オブジェクト指向」の理解がハードルになりがちです。
C++には複数のバージョンがあり、それぞれ使用可能な機能が異なります。そのため、最新バージョンか準最新バージョンの習得がおすすめでしょう。

2. C#とC++の関係性

次に、C#とC++の関係性について解説します。

なぜ名前が似ているのか?2つの言語の関係性

C#とC++は、名称が似ていることから「派生言語」「兄弟言語」の関係にあると捉えられがちです。たしかにC言語由来という意味では兄弟言語かもしれません。ただし、まったくの別系統であり、相互の関連性は薄いと言えるでしょう。

前述のようにC++はC言語の拡張版です。C言語にオブジェクト指向の要素を取り入れ、より高機能で汎用性の高い言語になっています。一方のC#はC++とjavaの機能を合体させた言語です。したがって、兄弟というよりは遠縁にあたる関係とでも言えるのではないでしょうか。

ただし、「C#からC++の関数を呼ぶ」「C#からC++(DLL)に配列を渡す」といった具合に、ある工夫を施すことで2つの言語を連携させることは可能です。

3. C#とC++の違い

では、遠縁の関係にあるC#とC++の違いについて整理していきましょう。2つの言語には、「活用される分野」「技術的な観点」などの点で違いがあります。

活用される分野の違い

C#は主にUnityなどのゲーム開発分野や、.NET Framework上で稼働するWindowsアプリの開発で使用されています。さらにASP.NETを利用することでWebアプリの開発も可能になりました。最近では、スマートフォン向けアプリの開発やAR・VRなど仮想現実系のコンテンツ開発でも使用されています。

一方C++は、比較的大規模な業務システム開発や、IoT用ソフトウェア開発、データ解析や統計など速度が重視されるシステムで用いられます。前述したように機械語に近くハードウェアを直接操作できるという特性が、実行速度の速さにつながっているようです。また、信頼性が重視される業務システム開発において、C++が蓄積してきたノウハウは非常に魅力的です。C言語時代からのノウハウを流用できるため、安定性と速度を求められるシステム開発に適しています。

技術的な相違点

C#とC++には、いくつかの技術的な相違点があります。下記はその一例です。

整数のデータ型の違い
  • ・C#…符号なしの場合unit

    ・C++…符号なしの場合 unsigned int

バイト数の違い
  • ・C#…1バイト sbyte、2バイト Char など

    ・C++…1バイト Char、2バイト wChar_t など

型情報取得の際の記述(インスタンスから取得の場合)
  • ・C#…Type type = obj.GetType();

    ・C++…type_info& type = typeid( obj );

4. C#とC++の習得が向いている人

最後に、C#とC++それぞれで習得が向いている人を紹介します。

C#の習得が向いている人

Windowsアプリの開発やスマートフォン向けモバイルアプリケーションの開発など、一般的に「アプリケーションエンジニア」と呼ばれる職種を目指す人に向いています。非常に汎用性が高い一方で習得難易度は高めであり、しっかりと身に着けることができれば、経験が浅い人であってもWindowsアプリ開発関連のプロジェクトで活躍が見込めます。

C++の習得が向いている人

IoTエンジニア、組み込みエンジニア、家庭用ゲームのプログラマーなど、業務システムに絡んだ比較的規模の大きな開発に携わりたい人に向いています。また、OSやドライバの開発プロジェクトでスキルを磨きたいという方にもおすすめできます。OSの開発はC言語やC++で行われることが大半です。また、OSとハードウェアの間を取り持つOS内で動作するデバイスドライバも同様です。大規模で性能要求が高く、なおかつ「オブジェクト指向」が重視される開発プロジェクトであれば、C++の持つ強みが発揮されるでしょう。

5. まとめ

C#とC++は、名前こそ似ているものの関連性の高いプログラミング言語ではありません。C言語由来という意味では兄弟言語かもしれませんが、まったくの別系統の言語です。C#はWindowsアプリの開発やモバイルアプリケーションの開発など、アプリケーション関係の開発に使われることが多いです。一方、C++は、業務システムに絡んだ比較的規模の大きな開発に使用されるケースが多いです。これから習得を検討している方は、まずは各言語の特徴や習得難易度、使われている領域などを調べてから実際の学習に進みましょう。

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