C言語とは|特徴やC++やC#との違いを分かりやすく解説

最終更新日:2024年3月8日

C言語とは1972年に生まれ、未だに現役で使われているプログラミング言語です。C++やJavaなど、その後開発された言語に大きな影響を与えたことでも知られています。汎用性が高く、OSから組み込みソフトウェアまで幅広く使われている点が特徴です。独特の概念があり難易度は高いですが、習得すればエンジニアとして大きなステップアップにつながるでしょう。

本記事では、C言語を身につけて転職を目指す方向けに、C言語の特徴やメリット・デメリット、C言語エンジニアの需要や将来性についてわかりやすく解説していきます。C言語が気になっているのなら、ぜひチェックしてみてください。

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この記事のまとめ

  • C言語は、汎用性が高くOSや組み込みソフトウェアなど幅広く使われており、C++やJavaなどにも大きな影響を与えた言語である
  • 一方で、C言語には、理解が難しいポインタなどの概念があるため、学習に時間がかかるというデメリットもある
  • C言語を学習するには、基本概念を理解した上で実践的なプロジェクトや練習問題でスキルを磨くことが大切

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C言語とは?

C言語とは、高速な処理が可能な汎用プログラミング言語です。1972年にAT&Tベル研究所で開発され、その後、UNIXオペレーティングシステムの開発に使用され、広く普及しました。人間が理解しやすい高級言語でありながら、低レベルの機能も使えるため、システムプログラミングや組み込みシステムなどに用いられます。

C++、C#などCファミリー言語との違い

C++は、C言語を拡張したプログラミング言語で、1983年に開発されました。C++は、オブジェクト指向プログラミングの機能を備え、大規模なソフトウェア開発に適しています。C++の特徴は、抽象化、カプセル化、継承、ポリモーフィズムなどのオブジェクト指向プログラミングの機能をサポートすること、およびテンプレートや例外処理などの高度な機能を提供することです。

また、C#は、マイクロソフトによって開発されたプログラミング言語で、2000年にリリースされました。C#は、.NET Frameworkをサポートし、WindowsアプリケーションやWebアプリケーションなどの開発に適しています。C#は、C++のようなオブジェクト指向プログラミングの機能を持ちつつ、Javaのようなマルチプラットフォーム対応や自動メモリ管理機能などを持つプログラミング言語です。そのため、C#はC++の拡張版というよりも、Javaに似た別の言語と言えるでしょう。

関連記事:
C#とは?特徴やメリット、C言語やC++との違いを解説
C++とはどんな言語?特徴やC言語との違いをわかりやすく解説

C言語とほかのプログラミング言語との比較

Javaとの比較

Javaはオブジェクト指向を採用していて、現実世界にあるものをモデル化しコードで表すことができます。オブジェクト指向は実際の業務をシステム化するのに非常に役に立ちます。例えば、顧客、商品、注文などのオブジェクトを作成して、オンラインショップのシステムを構築することができます。

一方、C言語は、ハードウェアに近い言語で、コンピュータが実際に解釈する機械語に近い言語です。コンピュータのハードウェアを直接制御できるため、パフォーマンスが高く、効率的に動作することができます。

Pythonとの比較

Pythonはシンプルな文法を持ち、学習が容易な言語です。ライブラリが豊富なため、機械学習やデータ解析に特に適しています。

PythonはC言語よりもシンプルで読みやすい文法を持っているため、同じ処理を行う場合でもPythonの方がコードの行数が少なくて済みます。

関連記事:C言語を効率的に勉強・学習する方法

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C言語の基本概念

C言語の基本概念について解説します。

変数とデータ型

C言語における変数とは、プログラムで扱うデータを一時的に保存するための仮想的な入れ物であり、識別子と呼ばれる名前を付けて操作することができます。データ型は、変数に格納できるデータの種類を示し、それぞれに割り当てられるサイズや格納可能な値の範囲が異なります。

C言語では、変数を宣言する際に識別子とデータ型を指定する必要があります。変数の宣言には、"宣言" と "定義" の2つの種類があります。宣言は、変数名とデータ型を指定して変数を定義するもので、領域の確保は行われません。一方、定義は宣言に加えて領域の確保も行われるため、変数を実際に使用できます。

C言語では、変数のデータ型として、文字型、整数型、浮動小数点型などがあります。それぞれのデータ型に割り当てられるサイズや格納可能な値の範囲は異なります。例えば、char型は1バイトの整数型で、-128~127の値を格納することができます。一方、int型は通常4バイトの整数型で、-2147483648~2147483647の値を格納することができます。

制御構造(ループ、条件分岐)

C言語における制御構造とは、プログラムのフローを制御するための構文です。代表的なものに、条件分岐と繰り返し(ループ)があります。

条件分岐は、ある条件によって、プログラムのフローを分岐させるための構文で、if文、else-if文、switch文があります。if文は、条件式が真であれば、処理を実行します。else-if文は、if文の条件式が真であれば、if文のブロックの処理を実行しますが、if文の条件式が偽でelse文の条件式が真であれば、else文のブロックの処理を実行します。switch文は、指定した変数の値によって、分岐先を決定し、処理を実行します。

繰り返し(ループ)は、ある処理を繰り返し実行するための構文で、while文、do-while文、for文があります。while文は、条件式が真である限り、処理を繰り返し実行します。do-while文は、最初に一度処理を実行し、その後に条件式を判定し、真であれば繰り返し処理を実行します。for文は、初期化、条件式、更新式を含むループを実行します。

これらの制御構造をうまく組み合わせることで、複雑なプログラムを作成することができます。

関数とスコープ

関数は、特定の処理をまとめたコードのブロックであり、その処理を呼び出すことで再利用可能なコードとして機能します。関数には、戻り値や引数を指定することができ、複数の関数を組み合わせることでプログラムを構成することができます。

スコープは、変数や関数が有効な範囲のことです。変数には、グローバル変数とローカル変数があり、それぞれスコープが異なります。グローバル変数は、プログラム全体で有効な変数であり、どの場所でも参照することができます。一方、ローカル変数は、関数内で定義された変数であり、関数内でのみ参照することができます。

関数を定義することで、その関数内でのみ有効なローカル変数を使用することができ、変数名の衝突を回避することができます。また、関数の外で定義されたグローバル変数は、複数の関数で共有することができますが、変数のスコープに注意して使用する必要があります。

これらの機能をうまく使い分けることで、プログラムの効率性や保守性を高めることができます。

ポインタとメモリ管理

ポインタは、変数やオブジェクトのアドレスを示す変数です。アドレスを示すためには、変数名の前に「&」をつけて表記します。また、ポインタを定義するためには、変数型の後ろに「*」をつけて表記します。

ポインタを使うことで、メモリ上の特定の場所を直接操作することができます。また、動的メモリ確保においてもポインタが使用されます。

メモリ管理においては、動的メモリ確保が重要な役割を持ちます。動的メモリ確保とは、プログラム実行中に必要なだけメモリを確保することができる仕組みで、malloc関数を使って行います。

malloc関数は、引数に確保したいメモリサイズを指定すると、そのサイズ分だけの領域を確保し、先頭アドレスを返します。確保されたメモリ領域は、ポインタによってアクセスすることができます。確保したメモリ領域は、不要になったらfree関数を使って解放する必要があります。

構造体と共用体

構造体は、複数の異なるデータ型の変数をまとめて定義することができるデータ型です。構造体の定義は、以下のように行います。

struct person {
 char name[20];
  int age;
  char gender;
};

上記の例では、名前を表す文字列型の変数name、年齢を表す整数型の変数age、性別を表す文字型の変数genderをまとめて、personという構造体として定義しています。構造体の各要素には、ドット演算子を使ってアクセスすることができます。

共用体は、同じメモリ領域を複数の異なる変数が共有することができるデータ型です。共用体の定義は、以下のように行います。

union data {
int i;
float f;
char str[20];
};

上記の例では、整数型の変数i、浮動小数点型の変数f、文字列型の変数strが同じメモリ領域を共有するdataという共用体を定義しています。共用体の各要素には、ドット演算子を使ってアクセスすることができます。

構造体と共用体は、複雑なデータ構造を定義するために使用されます。構造体と共用体を使うことで、プログラムの効率性を向上させることができます。ただし、メモリの共有やオブジェクトの異なるデータ型の扱い方について注意が必要です。

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C言語の誕生と発展

C言語は、1972年にデニス・リッチーを中心に開発されたプログラミング言語です。C言語で作られたOSであるUnixが普及するに伴ってC言語の需要も広がっていきました。そして今では数多くのプログラム言語がC言語の影響を受けています。

1983年には、C言語にオブジェクト指向を組み込んだC++が登場しました。C++は、クラスの概念が取り込まれた最初のオブジェクト指向言語であり、現在まで拡張され、TIOBEランキングで3位の人気を誇っています。C++には多数の機能が取り込まれ、肥大化しているため、言語習得の障害になっています。主な処理系としては、Visual C++やC++ Builder、Intel C++ Compilerなどがあります。

また、C++と同時期にObjective-Cが登場し、現在でもiPhoneアプリ開発などに使用されています。

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C言語の特徴やメリット・デメリット

C言語は古くからある言語で、現在でも使用されています。しかしその一方で、C言語は選択肢には入らず、別の言語で当然のように開発されているシステムも多々あります。これには、C言語の特徴、メリット・デメリットが関係しています。

C言語のメリット

まずはC言語のメリットから解説します。

汎用性が高い

C言語の最大の特徴は、汎用性の高さです。プログラミングでできることを、ほぼすべてカバーしているといっても過言ではありません。OSの開発から機械の制御まで、幅広い分野で利用されています。C言語が使えるようになれば、さまざまなことが実装可能です。

ただし、C言語で実装できるからといって、すべての分野で使われるわけではありません。たとえば、AIの開発であればPythonがデファクトスタンダードであり、Web系であればPHPやJavaScriptで開発されるのが一般的です。

分野によってはC言語があまり使われないケースもあるため、転職の際には、自分が興味ある分野でC言語が使われているかどうかをしっかりとチェックしておきましょう。

処理速度が速い

処理速度が速いこともC言語ならではの特徴です。最近生まれたプログラミング言語と比較すると、C言語は非常にシンプルで、バックグラウンドで余計な処理が走るといったこともありません。そのため、同じプログラムでも、高速で処理をすることができます。

処理速度が求められるシーンでは、C言語は欠かせないプログラミング言語といえるでしょう。

さまざまな言語に影響を与えた

1972年生まれのC言語は、その後に生まれたC++やC#、Javaなどのプログラミング言語に影響を与えています。

文法が似通っているため、C言語を理解できると、その他のプログラミング言語も容易に理解できるようになります。これはC言語の大きなメリットです。そのため、多くのIT系企業の新人研修ではC言語が用いられています。

C言語のデメリット

次にC言語のデメリットです。おそらく多くの方が想像している通り、最近普及している言語に比べてひとことで言うと難しいです。

ポインタなど独特の概念があり理解するのが難しい

C言語を習得する上で、大きな壁となるのがC言語独特の概念です。とくにポインタは多くの学習者を悩ませてきました。「C言語」と検索すると「わかりやすく」というワードがサジェストされることがありますが、それだけ多くの人がC言語やポインタについて難しいと感じている証拠です。

ポインタは、C言語における最大の特徴ともいえる一方で、使い方をあやまると、プログラムが異常終了する原因にもなりかねません。ポインタを理解し、使いこなせるようになることが、C言語を習得するための鍵といえます。

習得に時間がかかる

ポインタの理解が難しいことは先に述べた通りですが、C言語の難しさはそれだけではありません。たとえば「Hello World」のプログラムをC言語で記述すると下記のようになります。

#include
main()
{
printf("Hello World\n");
}

一方、同じプログラムをPythonで記述した場合は、以下のように1行のみです。

print('Hello World')

当然ですが、C言語で書かれたプログラムの1行にはそれぞれ意味があります。つまりC言語では「覚えること・理解すべきことが多い」ということです。

しかも、Pythonであれば、書いたプログラムをそのまま実行できるのに対し、C言語では一度「コンパイル」して、実行可能なファイルへと変換する必要があります。

うまくコンパイルできれば良いのですが、プログラムにミスがあると、エラーとなってしまいます。複雑なプログラムになればなるほど、エラーの特定は難しくなるでしょう。これも他言語(とくにスクリプト言語)からC言語に乗り換える際に苦労する点のひとつです。

このように、難易度が非常に高いC言語ですが、習得できれば多くの企業で重宝され、希少価値の高いエンジニアになれるはずです。

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C言語が使われる分野

「C言語を身につけて転職したい」と考えているエンジニアにとっては、C言語がどんなシーンで利用されているのか気になるはずです。本章では、C言語がよく利用される分野・業界について紹介します。

組み込みソフトウェア開発

しっかりと作り込まれたC言語のプログラムは信頼性が高いです。そのため、リリース後にプログラムに手を加えることが困難な組み込みソフトウェア開発でよく利用されています。

また、ポインタでメモリにアクセスできることや、処理速度が速く必要最小限のシステムで製品を構築できることも、C言語ならではのメリットです。コストの削減やスペースの削減など、製品開発にとって大きなアドバンテージとなります。

ソフトウェア開発

C言語の処理能力の高さや汎用性の高さは、ソフトウェア開発にもメリットです。そのため、データベース管理システムなど、ITにおいて重要な役割を果たす大規模なソフトウェア開発では、C言語が用いられるケースが多くあります。

一方で、C言語は開発が大変になりがちであるため、小規模なソフトウェア開発や、Webアプリケーション開発といった現場で用いられることは基本的にありません。Pythonなどのプログラミング言語を利用したほうが、開発コストを抑えられるためです。

C言語はソフトウェアの中でも、とくにシビアに性能が求められるものの開発に多く用いられます。

OS開発

C言語はシビアに性能を求められるシーンで利用されると前節で述べましたが、その最たるものがOSの開発です(OSもソフトウェアの一種ですが、説明のしやすさのために分けています)。

C言語ならではの汎用性の高さや、ポインタが使えるといった技術的な側面はOSの開発に適しています。実際、Linuxの核となるカーネルは、C言語で開発されています。

そのため、C言語を理解できると、OSの仕組みといった、深い部分でITを理解できるようになるでしょう。

基幹系システム開発

基幹系システムはC言語で開発されることも多いです。特に古くからあるシステムはC言語で開発されていて長年C言語で改修されている、といったケースが多いでしょう。安定性があり処理速度も速く、言語仕様の厳しさのおかげでセキュリティ面も強固です。単純に他の言語に置き換えるのが大変という理由もありますが、C言語を代替できる言語がないためにC言語を使い続けているということもあります。

IoT・AI

もともと組み込み系の開発でC言語が使われることが多く、その流れでIoTやAIでもC言語が使用されています。AIの場合メイン言語はPythonですが、組み込み技術と組み合わせる場合にC言語が使用されます。

最近主流になってきている言語の多くは、暗黙のコード生成やバックグラウンドで自動的に動く処理などがあります。これによって人間がコードを書く手間がなくなり、便利です。しかしハードウェアのリソースを圧迫してしまうというデメリットもあります。

一方でC言語は処理の大半を人間が書く必要があり、ある意味コンピュータ側が気を利かせて自動で処理をしてくれる割合が少ないです。書いたコードだけをシンプルに実行するので、リソースが限られている組み込み技術との相性が良いです。

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C言語での開発に向かないこと

C言語は比較的万能ですが、最近のプログラマー、エンジニアにとってはカバー範囲として大きな穴があります。具体的には、以下の開発にC言語は適していません。


  • ・Web

    ・個人開発

    ・ノマドや在宅フリーランス


まずC言語でWeb開発ができないわけではないのですが、主流ではありません。Webに特化した言語が複数あり、記述の面倒なC言語を使用するメリットがあまりないからです。

次に個人開発もC言語だと手軽さがありません。途中で挫折する可能性が高く、そもそもC言語を選択する必要性もないでしょう。

またC言語は現状大規模システムなどに使われることが多いです。ノマドや在宅フリーランス案件に多いWeb開発やスマホアプリ開発ではほとんど使われないため、結果的にノマドワーカーや在宅フリーランスとの相性はあまり良くありません。

大規模プロジェクトに通勤するのであれば、フリーランスという契約形態を取ることも可能です。

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C言語の需要とは

C言語エンジニアは、安定的な需要があります。たとえば、レバテックキャリアが2019年のプログラミング言語別求人数を集計した結果によると、C言語は第6位です。

上位には、Webアプリケーション開発に強いJavaScriptや、AI開発に強いPythonなど、いま流行りの分野に強い言語が並んでいます。古くからの言語でありながら、それらに次いで上位となっており、根強い需要があることが伺えます。

また、C言語と互換性のあるC++も10位にランクインしており、C言語が使えるエンジニアの需要は非常に高いと予測できます。

C言語はさまざまな業界・分野で利用されています。できることの幅を広げたいエンジニアにとっては、おすすめのプログラミング言語です。

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C言語の将来性とは

C言語は今後も安定的に仕事が発生するプログラミング言語といえるでしょう。歴史のあるC言語はさまざまな分野・業界のソフトウェアやシステム開発に利用されています。それらのメンテナンスは今後も必要であり、今後も安定的にC言語エンジニアの仕事があることが想像できます。

また、C言語ならではの安定性・処理速度の速さは、組み込みソフトウェアやOSの開発でも欠かせません。

なお、C言語を理解できると、OSの仕組みが理解できるようになるなど、IT全般に関する理解が深まります。また、その他プログラミング言語の習得も容易になることもC言語のメリットです。

プログラミング言語には流行り廃りがあるため、C言語を覚えれば一生安泰とは言えませんが、習得して有効に使うことができれば、エンジニアとしての価値が高まり、将来的な安定につながるはずです。

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C言語をスムーズに習得するには

C言語を習得するためには、ポインタの使い方を理解することが重要です。またC言語の書籍は種類が多すぎて選択に迷いがちなので、おすすめの書籍を紹介します。

ポインタの「使い方」を理解する

C言語最大の難関とも言えるのがポインタの存在です。ポインタは概念や文法が複雑なため、簡単に理解できるものではありません。「ポインタ わかりやすく」といったワードで検索しても、それに見合う答えはなかなか見つからないでしょう。

概念や文法を無理に理解しようとするとするのではなく、まずは「何に使うと便利なのか」を考えてみるのがおすすめです。目的・用途を理解できれば、ポインタの概念や文法も理解しやすくなります。

C言語学習におすすめの書籍

C言語を独学で身につけたい方におすすめの書籍が「スッキリわかるC言語入門 第2版 (スッキリわかる入門シリーズ)」です。トータル760ページとかなりボリュームがありますが、読みやすいため見た目のボリュームほどにはハードではありません。1冊こなせば、C言語の概要からポインタの基礎が理解できるはずです。

上記で概要を理解した上で、C言語をさらに突き詰めて学びたい方は「プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠」にトライしてみてください。1989年にリリースされて以来、C言語のバイブルとも称される名著です。内容は非常に濃く、C言語エンジニアになった後でも利用できるはずです。なお「Hello, World」というプログラムはこの本によって広まりました。

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C言語の効果的な学習方法とコツ

C言語を身につけるには学ぶ順番が大切です。

基本概念を理解してから実践へ進む

物事を理解するにはまず概要を把握することが必要です。C言語についても同様で、まずは全体像をつかむところから始めましょう。

まず、C言語のプログラムやアルゴリズムについて簡単に解説しているWebサイトを探して読んでみましょう。さらに、解説動画を視聴することで全体像を掴みやすくなるでしょう。

ある程度C言語の全体像が把握できたら、実際に手を動かしてC言語のプログラムを書いてみましょう。実際にC言語のプログラムを書いて実行することで、C言語の雰囲気を知ることができます。

実際のプロジェクトや練習問題でスキルを磨く

C言語の雰囲気をつかむことができたら、実際に開発していくフェーズに進みます。

実践的なプロジェクトに参加することで、C言語のコーディングスキルを磨くことができます。仕様書やコーディング規約を理解し、協力して開発することで、実践的なプログラミングスキルを習得することができます。

また、書籍の練習問題に挑戦することもおすすめです。練習問題に取り組むことで、問題を解決するために必要なアルゴリズムやデータ構造を学び、プログラミングの基礎力を強化することができます。

コードリーディングとコードレビューを行う

プログラミングを行う上で、他人が作成したソースコードを読む機会は多くあります。他の人のコードを読むことで、新たなアイデアを得たり、自分が知らなかった方法を学ぶことができます。

また、自分の書いたコードを他人にレビューしてもらうことは、自己改善につながります。自分では気づかなかった間違いや思い込みを指摘してもらえるため、品質の向上につながります。特に、経験豊富なエンジニアからのフィードバックを受けることは、スキルアップに大変役立ちます。

コミュニティやオンラインリソースを活用する

プログラミング言語の学習ではコミュニティやオンラインリソースを活用することができます。これはC言語の学習でも同じです。

プログラミングに関する質問を投げかけることができるコミュニティや、オンライン上での学習資源を活用することで、効率的に学習を進められます。

C言語の場合、teratail、Qiita、stackoverflowなどの質問サイトがあります。C言語についての疑問や問題を解決することができます。さらに、GitHubやYouTube、オンライン学習プラットフォームなど、C言語の学習に役立つリソースも豊富にあります。

また、オープンソースプロジェクトに参加して、他のプログラマーと協力してプログラムを開発することで、スキルを向上させることができます。これらのコミュニティやオンラインリソースを活用することで、C言語の学習をより効果的に進めることができます。

C言語の学習手段

C言語の学習手段として以下が挙げられます。

スクールに通う

スクールに通う方法は、C言語に限らず最近のプログラミング学習方法の王道です。カリキュラムに沿って学習でき、またわからない箇所は講師に質問できます。特に実戦に入った際に、トラブル解消のための質問をできるメリットは大きいでしょう。通学だけでなくオンラインプログラミングスクールもあり、最近はむしろオンラインスクールの方が主流です。

書籍やWebサイトを活用する

C言語は書籍やWebサイトの情報も充実しています。古くからある言語なので、長年の蓄積があります。そのため学習のためのコンテンツはもちろん、オンライン上で実際にコードを書いて実行できるサービスもあります。環境構築不要で手軽に試せるのでおすすめです。

専用キットを使って実際に触れてみる

専用キットとは、いわゆるマイコンと呼ばれるもののことです。マイコンは電気機器を制御するための電子部品で、チップのような見た目をしています。C言語は組み込み系の開発で使用されることが多く、マイコンとC言語で学習するための教材も豊富です。書籍とマイコンがセットになっている教材などもあるので、学習のハードルは低いでしょう。

マイコン単体で購入し、別の書籍やネット上の情報で学習する形でももちろん問題ありません。

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C言語に関するよくある質問

C言語に関するよくある質問とその回答を紹介します。

Q1. C言語の具体例は?

C言語は身近な家電製品や工場で使われる産業用ロボットを制御するため広く利用されています。

例えば、「電子レンジ」や「炊飯器」などの家電製品にはC言語で書かれたソフトウェアが組み込まれていることがあります。高度な機能を実現するために、C言語のような効率的なプログラミング言語で制御を行っています。

また、産業用ロボットは医薬品や食品、車などの工業製品を製造するのに欠かせません。これらのロボットを制御するためにも、高速で効率的なコードが必要であり、C言語がよく使用されています。

Q2. C言語とはどんな言語?

C言語は、高級言語と低レベル言語の両面をもつ汎用プログラミング言語です。1972年にAT&Tベル研究所で開発され、UNIXオペレーティングシステムの開発に使われ、広く普及しました。C言語は、低レベルの機能も使えるため、システムプログラミングや組み込みシステムなどに多く用いられます。

Q3. C言語の演算子「==」と「!=」は、どういう意味?

演算子「==」は右辺と左辺が等しいときにtrueを返し、等しくない時にfalseを返します。「!=」は両辺が等しくないことを表します。一方、「!=」演算子は、左辺と右辺が等しくない場合にtrueを返し、等しい場合にfalseを返します。例えば、aとbが異なる場合は、a != bはtrueとなります。

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まとめ

本記事では、C言語の基本概念や歴史から、その特徴、メリット・デメリット、使用分野について解説しました。また、C言語の需要や将来性、学習方法やコツなどについても紹介しました。

C言語は、汎用性が高くOSや組み込みソフトウェアなど幅広く使われており、C++やJavaなどにも大きな影響を与えた言語です。一方で、理解が難しいポインタなどの概念があるため、学習に時間がかかるというデメリットもあります。

C言語の習得はエンジニアとして大きなステップアップにつながります。C言語を学習するには、基本概念を理解した上で実践的なプロジェクトや練習問題でスキルを磨くことが大切です。

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