C#でできることとは?C#習得者の転職のポイントについても解説

最終更新日:2023年9月6日

C#は、主にWindowsアプリケーションやWebアプリケーションなどの開発に活用されるプログラミング言語です。本記事では、C#エンジニアへの転職を検討する方に向けて、C#でできること、キャリアパス、求められるスキル、経験別の転職のポイントについて解説します。

この記事のまとめ

  • C#は、さまざまなプラットフォームでの開発に活用されているプログラミング言語
  • C#は、マルチプラットフォーム開発やゲーム開発分野での需要が拡大している
  • C#エンジニアに転職する場合、どのプラットフォーム開発に携わるのか、貢献できるのかを整理する

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C#とは?C#でできること

まずは、C#でできることについて解説します。

C#とは

C#とは、マイクロソフトによって開発されたプログラミング言語です。主に、.NET Frameworkと統合して利用され、WindowsアプリケーションやWebアプリケーションなどの開発に適しています。

C#でできること、活用される分野

Windowsアプリケーション開発

上述のとおり、C#はマイクロソフトによって開発されており、.NET FrameCworkと統合して利用されることから、Windowsアプリケーション開発に必要な機能やライブラリを提供しています。

Webアプリケーション開発

C#は、ASP.NETフレームワークを用いることで、Webアプリケーションの開発も可能です。また、Visual Studioなどの統合開発環境を活用すれば、より効率的なWebアプリケーション開発を実現できます。

モバイルアプリケーション開発(Xamarin)

Xamarinは、マイクロソフトによって開発されたモバイルアプリケーション開発フレームワークです。C#のコードを用いてiOS、Android、Windowsなどのマルチプラットフォーム向けのネイティブモバイルアプリケーションを開発できます。

ゲーム開発(Unity)

Unityは、Unity Technologiesが開発したゲームエンジンおよびゲーム開発プラットフォームです。さまざまなプラットフォーム向けのゲームや、インタラクティブな3D、2Dアプリケーションを開発するために広く使用されています。UnityではC#を用いてプログラミングを記述します。

C#と他のプログラミング言語との比較

ここでは、各言語との違いを解説します。

C言語

C言語は、手続き型のプログラミング言語です。プラットフォームに依存しない点が、C#とは大きく異なります。また、C言語はメモリなどの処理制御が必要です。

C++

C++は、オブジェクト指向プログラミングだけではなく、手続き型のプログラミングもサポートしています。C言語と同様に、プラットフォームに依存しない汎用的なプログラミング言語です。しかし、C#はC++やJavaなどをもとに作成されているため、一部の文法や構文が共通しています。

Java

Javaは、オブジェクト指向のプログラミング言語であり、プラットフォーム依存しない点がC#と異なります。しかし、C++と同様、文法や構文が共通している部分もあります。

Python

Pythonは、オブジェクト指向のプログラミングだけではなく、関数型プログラミングの要素もサポートしている点や、動的型付け言語である点がC#と異なります。また、Pythonは機械学習やデータ解析に適しているため、C#とは用途が異なります。

関連記事:C#とは?特徴やメリット、C言語やC++との違いを解説

C#の需要と将来性

次に、C#の需要や将来性について解説します。

C#の需要

オランダのTIOBEが毎月発表しているプログラミング言語の人気を指標化したTIOBEインデックスによれば、2023年8月現在、C#はPython、C言語、C++、Javaに続く5位にランクインしています。幅広い分野で安定した需要がある、汎用性の高いプログラミング言語といえるでしょう。

C#の将来性

C#は、Windowsアプリケーション、Webアプリケーション、モバイルアプリケーションなど複数のプラットフォームでの開発が可能なほか、Unityを用いたゲーム開発分野での需要も拡大していることから、将来性が期待されています。

C#エンジニアの年収相場

2023年8月現在、レバテックキャリアに登録されているC#の求人情報約2,600件のうち、30件の求人情報の年収下限の平均値は約433.7万円で、年収上限の平均値は約729.4万円でした。また、1,500万円という高年収を提示している求人もありました。

関連記事:C#エンジニアの将来性が高い8つの理由!Javaとの比較や平均年収も解説

C#エンジニアのキャリアパス

次に、C#エンジニアの主なキャリアパスについて解説します。それぞれの職種に求められるスキルや適性をチェックしましょう。

C#エンジニアのスペシャリスト(マルチプラットフォーム開発エンジニアなど)

C#の技術を深め、マルチプラットフォーム開発エンジニアになるキャリアパスです。C#はWindowsアプリケーション、Webアプリケーション、モバイルアプリケーション、ゲームなどのマルチプラットフォーム開発に利用されます。幅広いプラットフォームでの開発スキルを身につけたい方に向いているでしょう。

他言語の開発エンジニア(C言語、C++、Java、Pythonなど)

C#エンジニアの経験とスキルと知識を活かして、C言語やJava、Pythonなどのプログラミング言語を習得し、関わる案件を広げていくキャリアパスです。未経験のプログラミング言語に関するキャッチアップを積極的に行える方や、案件の領域を広げていきたい方に適性があります。

エンジニアリングマネージャー

エンジニアリングマネージャーは、プロジェクトを成功させることと、チームメンバーの成長をサポートする役割を担います。C#エンジニアとしての経験と技術的なスキルを活用しながら、チームメンバーの成長とプロジェクトの成功を実現したい方に適性があります。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーの役割は、プロジェクトの進行管理を行い、計画にもとづいてプロジェクトを進行させることです。C#エンジニアとしての開発経験を活かし、開発工程全般に携わります。そのため、開発以外の工程や、チームでの生産性向上に関心がある方が適しているでしょう。

C# エンジニアの求人例と求められるスキル

C#エンジニアの求人例(2023年8月時点)を紹介します。

【バックエンドエンジニア】Webアプリ/システムのバックエンド・フロントエンド開発業務を担当

想定年収:500万~800万円


仕事内容について

  • ・大手メーカー企業向けWebアプリ/システムのバックエンド・フロントエンド開発業務を担当

    ・主にバックエンド開発の設計、実装、テストに幅広く対応していただきます。

    ・またご経験に応じて、積極的にチームリーダーなどの役割も任せていきます。

    ・最先端ヘルスケア、リハビリを支援するUnityアプリ開発

    ・他想定される開発アプリ

    ・ヘルスケア分野での健康管理アプリ

    ・コネクテッド実証実験都市での農産食品分野に使用する各種アプリ開発


開発環境

  • ・Unity環境でのC#、AWS、Java、node.js、Python、MySQL、JavaScript


必須条件

  • ・Unity開発経験(3年以上)C#開発経験※iOS向けなら尚良し

    ・Web/Open系開発経験4年以上(その中Java開発経験2年以上)

    ・英語ビジネスレベル

求められるスキル

C#エンジニアに求められる主なスキルは以下のとおりです。

オブジェクト指向プログラミング言語の理解

C#はオブジェクト指向のプログラミング言語であるため、オブジェクト指向に対する理解が求められます。クラスとオブジェクトの関係性、カプセル化、継承、ポリモーフィズム、メッセージングといった用語の概念や、プログラミングでの活用方法について理解しましょう。

.NET Framework、.NET Coreの知識

C#は.NET Frameworkと統合して利用されるため、.NET Frameworkとその後継である.NET Coreの理解が必要です。これらは、アプリケーション開発を行うためのフレームワークであり、マイクロソフト公式サイトや関連書籍を用いて学べます。

Unityなどのゲーム開発に関する知識

C#を用いてゲーム開発を行う際には、Unityの知識が必要になるでしょう。Unityは、公式のドキュメントやオンラインでのチュートリアルが充実しているほか、関連書籍でも学習できます。また、Unityを用いた開発では、C#のプログラミング言語を理解していることが前提となります。

関連記事:C#の効率的な勉強方法とは?難易度や学習時間の目安も紹介

C#エンジニアの転職のポイント

最後に、C#エンジニアへ転職する際に押さえておくべきポイントを、経験別に解説します。

C#での業務経験者の場合

チームや企業に対してどのように貢献できるのかを整理する

C#エンジニアとしての業務経験がある場合、Windowsアプリケーション開発、Webアプリケーション開発、モバイルアプリケーション開発、ゲーム開発のどの部分で自身の強みを活かせるのか、どのように貢献できるのかを整理しましょう。

自身のキャリアパスと募集ポジションが合致しているかを確認する

求人票の多くには、業務内容や必要なスキルとあわせて、募集ポジションが明記されています。技術スキルを活かして開発を推進するスペシャリストや、チーム全体を俯瞰し、メンバーの成長を促しながらプロジェクトを進行させるエンジニアリングマネージャーなど、企業が採用したいポジションはさまざまです。
双方のミスマッチを避けるためにも、募集ポジションと自身のキャリアパスが合致しているかどうかを確認しましょう。

C#での業務未経験者の場合

習得済みのスキルや業務経験をどのように活用するのかを整理する

C#エンジニアとしての業務経験がなくても、他のプログラミング言語のスキルや、特定領域でのアプリケーション開発経験があれば、C#エンジニアの業務に活かせます。自身の持つスキルや経験をどのような形で、C#エンジニアの業務に活かせるのかを整理しましょう。
例えば、オブジェクト指向についての理解がすでにあれば、C#のプログラミングスキルを身につけるまでの期間を短縮できます。また、Webアプリケーション開発経験がある場合は、開発工程を理解していることをアピールできるでしょう。

独学で身につけたスキルを証明する

C#での業務経験がない場合、独学で身につけたスキルを証明するためには、資格の取得が効果的です。例えば、Unityの資格である、Unity Certified User - Programmer(UCUP)や、Unity Certified Associate - Game Developer(UCAGD)などは独学でも取得できます。

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