Unityエンジニアへの就職は難しい?未経験でも可能?
Unityエンジニアへの就職自体は、特別に難しいことではありません。ただし、経験や知識によって就職の難易度が変わります。ゲームやアプリの開発に携わった経験があれば、ほかのエンジニアと比べて難易度に大きな差はないといえるでしょう。しかし、IT業界未経験の場合には、必要なスキル習得までには時間がかかるため、ハードルは高めです。
そこで、まずは未経験かUnityエンジニアに就職するには何が必要かをチェックしていきましょう。
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ゲーム開発やアプリ開発の経験があれば可能
新卒やUnity未経験でも、ゲーム開発やアプリ開発の関連業種に携わった経験があれば転職はしやすくなります。具体的には、Unityエンジニアに求められるC++などのプログラミング言語を使ったアプリ開発経験を、ポートフォリオで企業にアピールすると良いです。
ただし、同時期にUnityを扱える経験者が求人に応募していれば狭き門となります。そのため、ポートフォリオ以外のアプローチとして、過去の経験から自身の強みなどを洗い出し、志望動機や面接でアピールできるよう準備しておくのも重要です。
スキルも経験もないと難しい
ITに関する知識やスキルがないまったくの未経験だと、いきなりUnityエンジニアへ転職するのは難しいです。まずは、Unityを学ぶオンラインスクールや書籍などで学習し、プログラミングスキルを身につけることから始めましょう。スキルを身につけてポートフォリオを作成すれば、Unityエンジニアになれる可能性があります。
未経験からUnityエンジニアとして就職する方法
まったくの未経験からUnityエンジニアに就職するのは難しいですが、段階を踏んでステップアップしていくことで、未経験からの就職がより現実的になっていくでしょう。Unityエンジニアになるには、Unityを含むプラットフォームの知識を習得し、実践を踏みながら就職に結びつける必要があります。
就職するためのステップと、就職の手段について詳しく見ていきましょう。Unityエンジニアを目指している方は、参考にしてみてください。
未経験からUnityエンジニアとして就職する3ステップ
未経験者がUnityエンジニアとして就職するためには、次のように段階を追って学習しながら目指すのが効率的です。
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ステップ1. Unityに慣れる
ステップ2. プログラミング言語の基礎を習得する
ステップ3. 実績を作り、就職・転職活動を行う
それぞれ詳しく解説します。
ステップ1. Unityに慣れる
まず、Unityの公式サイトから無償版をダウンロードし、自宅PCにインストールしてみましょう。Unityは、Windows・Mac両方に対応しているため、大半のPC上で動作します。インストール後は、簡単なオブジェクトの操作を実装したり、外部アセットを取り込んだりして、基本的な操作の習得を目指してみてください。
ステップ2. プログラミング言語の基礎を習得する
プログラミング言語の学習方法としては、書籍やスクールの活用がおすすめです。特にスクールでは、解決方法が分からないエラーなど、独学では突破しにくい壁を超える手助けをしてくれます。
Unityエンジニアを募集している企業の大半は、「Unityの操作のみに特化したエンジニア」を求めているわけではありません。拡張用言語であるC#はもちろんのこと、ゲーム開発に用いられるプログラミング言語のスキルを重視しています。なぜなら、AR・VRといった新技術への対応や細やかな実装を行う場合には、コードを追加したりプログラムを変更したりする必要があるからです。
さらに、ゲームエンジンはトレンドの移り変わりも激しく、Unity以外でも通用する汎用的なスキルを求めている側面もあります。したがって、PHPやSwift、Ruby、C++など、ゲーム開発でよく使用される言語のうち、最低でも1つは身につけておくと良いでしょう。
ステップ3. ポートフォリオを作り、就職・転職活動を行う
未経験者の場合は企業における実務経験がないため、アプリやゲームなどを自主製作し、ポートフォリオにまとめておきましょう。ゲーム開発の分野では、「実績」がない状態での就職・転職は難しいのが実情です。
ポートフォリオは、実績を分かりやすく提示することを心掛けましょう。制作物をただ並べるだけでなく「どのような目的を持ち、どのターゲット層を狙っているか」「実際に制作した上での改善点」など、ビジネス商品としての着眼点を踏まえてまとめると訴求力が高くなります。
さらに、エンジニアとして1年程度の経験があれば、Unityエンジニアとして就職しやすくなります。そこで、まずはゲーム以外の分野で未経験者採用を目指し、エンジニア経験を積んでからゲーム開発企業への就職・転職を検討する方法が得策でしょう。
求人を見つける2つの経路
就職・転職活動では、職務経歴書やポートフォリオの準備も必要ですが、「求人を見つける」ところが肝心です。求人を見つける方法としては大きく「スクールの紹介」と「転職サイト・転職エージェントの活用」の2通りがあります。それぞれの経路について解説していきます。
1. スクール経由での紹介
一部の有料のプログラミングスクールには、転職支援としてエンジニアの求人を紹介してくれるサービスがあります。学習効率やモチベーションなどの理由でスクール活用を検討する場合には、転職支援も受けて損はないでしょう。ただし、非会員には求人がほぼ公開されず、特定の条件下における求人数などが事前に分かりづらい側面があります。
2. 転職サイトや転職エージェントを活用
レバテックキャリア含め、転職サイトや転職エージェントは多くの公開求人が掲載されており、さまざまなUnityエンジニアの求人を検索できます。無料登録で使えるので、独学で勉強している人やスクールに通っている人が、就職・転職に向けて求人を探したいときに、気軽に活用することができます。
関連記事 : Unityエンジニアに転職するには?仕事内容や未経験からの目指し方を解説
Unityエンジニアに求められるスキル
未経験からでも、Unityの知識やプログラミングスキルを身につければ転職可能です。とはいえ、Unityエンジニアになるには、そもそもUnityのスキルを習得しているのが大前提です。IT
業界の経験がない場合には、業界知識もあわせて知っておく必要があるでしょう。ほかにも、アプリを開発するエンジニアとして、身につけておくと良いプログラミング言語やスキルを紹介します。
プログラミングスキル
C#を扱うプログラミングスキルは、Unityエンジニアに必須といえます。UnityのバージョンによってはJavaScriptも使用可能ですが、現在ではC#のみサポートされているためです。
開発の現場では、すべての機能をUnityで実装しているわけではありません。Unityだけである程度のプロダクトが作れるとはいえ、細かな調整やシステムにはC#が用いられるのが一般的です。
C#は、Windows向けアプリケーション以外に、スマートフォンアプリやWebアプリの開発も可能です。Unityエンジニア以外にも需要のある汎用性の高いプログラミング言語なので、プログラミングスキルをスタートさせるには適しているでしょう。
デザイン力
ゲームアプリやVR/ARでは、画面を構成するデザイン力やオブジェクトを制作するデッサン力なども問われます。
モデルをイメージ通りに作成できるデザイン力は、自分の感性を磨いたり、すでにあるプロダクトを「どの点がすばらしいのか」と紐解いて観察したりすることで身につきます。世間に支持されている制作物のデザインに触れる機会を多く設け、参考にしてみると良いでしょう。
業界・業務知識
Unityは、主にゲーム開発の場面で利用されるケースが多いですが、そのほかにも金融や医療などさまざまな分野で活躍が期待されています。クライアントが求めるゲーム、システムを開発するには、業界知識と業務理解が大事と認識しておきましょう。実際に入ってみないと分からない業界事情などは多いですが、インターネットなどで調べられることは事前に調べておくのがおすすめです。
Unityの学習方法
Unityを学ぶ手段として、「独学する」か「スクールを活用する」かの2通りがあります。
独学は、自分のペースで学習を進められる半面、目標を見失いやすく質問が解決しにくいです。反対にスクールの活用は、費用と時間を捻出する必要があるものの、体系的に学びやすく、困ったときにすぐ質問ができます。
以下ではこの2つについて詳しく説明します。メリットとデメリットもあわせてチェックしていきましょう。
関連記事 : Unityの勉強方法は?メリットや学習ロードマップも紹介
書籍や学習サイトを利用して独学で学ぶ
書籍やオンライン上で公開されている学習サイトを利用し、独学でUnityの勉強を進める方法です。スクールと違い予約や学習時間を決める必要がないため、仕事をしながらUnityへの理解を深めたい人にとってはメリットが大きいでしょう。
一方で、独学は疑問点やつまづいたポイントを解消しにくく、自分で計画を立てる必要があります。
学習が頓挫しやすいのは、独学のデメリットといえるでしょう。
Unityの関連書籍や学習サイトは多く、さまざまな種類の中から自分に合ったものを選べます。そのため、ある程度のプログラミング知識がある人が足りない部分を補う場合にもおすすめです。
Unityの学習におすすめのツール
Unity未経験者におすすめの書籍と学習サイトを紹介します。
・『Unityの教科書 Unity 2023完全対応版』(SBクリエイティブ、北村 愛実)
本書はUnity入門書のため、これからゲーム制作を学びたい人やC#を基礎から学習したい人におすすめです。2D・3Dゲームなどの制作を通じて、Unityの機能やゲーム制作の知識について理解を深めていけます。C#の基礎もあわせて学べるため、Unity未経験者に適しています。
・『Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門』(エムディエヌコーポレーション、大槻有一郎、いたのくまんぼう)
Unityでスマホゲームを制作する方法が学べます。簡素で無駄を省いたソースコードで楽しみながら制作できるのが特徴です。購入特典として、C#の基礎解説資料がダウンロードできるため、ゲーム制作とC#の両方の知識が身につけられる1冊です。
・Unityオンデマンドトレーニング
Unityオンデマンドトレーニングでは、Unityについて学べるサービスをサブスクリプション型で提供しています。ビデオセッションで学習したあとは、テストによるスキルの測定ができるため、Unityの知識の定着を実感しながら学ぶことができます。
スクールを活用して学ぶ
効率を重視した方法だと、スクールの活用が考えられます。適切なカリキュラムによって、基礎的な内容からUnityの専門的な知識やスキルまで、網羅的に学べるのがメリットです。スクールの講師はUnityのエキスパートなので、個人的な質問や疑問を解消しながら知識を身につけられるでしょう。
ただし、オンライン上であってもコースを受講する時間を作る必要があり、レッスン料金などある程度費用がかかります。
スクールは、限られた時間で効率良くUnityを学びたい人や、基礎から体系的に知識を得たい人におすすめです。
未経験可のUnityエンジニア転職求人例
実際にUnityエンジニアの転職求人情報を見ると、具体的に求められるスキル・経験の傾向がつかめます。また、求人によっては開発環境や使用するツールなどを詳細に記載している場合もあるため、Unityエンジニアを目指す上で役に立つでしょう。
ここでは、レバテックキャリアの求人データをもとに、未経験可のUnityエンジニアの転職求人例と平均年収を紹介します。
Unityエンジニアの求人・転職情報一覧>
スマホゲームの設計、開発、テスト、運用など
iPhone ・Android向けソーシャルゲームの設計、開発、テスト、運用などに携わるUnityエンジニアの求人例は以下のとおりです。
【業界】
・メディア/エンターテイメント
・ソーシャルゲーム
【業務内容】
・iPhone/Android向けソーシャルゲームの設計、開発、テスト、運用
・企画の実現性や改善案の提案
【開発環境】
・Unity(プロジェクトによりバージョンは異なります)
・UniTask、UniRx、MasterMemoryなどのライブラリ
【扱う技術】
・C#
・Unity
【応募要件】
・スマートフォン向けコンテンツの開発経験、またはコンシューマゲームの開発経験
・世界を震撼させるサービスを作ることに本気で取り組める方
・ゲーム全般が好きでやりこんでいる方
・ベンチャーマインドを持ちながら自走できる方
・ゲームシステムを理解して制作できる方 など
【想定年収】
600~1,200万円
3D・VR・ARアプリケーション開発
3D・VR・ARアプリケーション開発に携わるUnityエンジニアの求人例は以下のとおりです。
【業界】
・インターネット/ソフトウェア
・サービス
・コンサルティング
【業務内容】
自社の3D・VR・ARアプリケーション開発をお任せします。ゆくゆくは、スキルや知識に合わせ、リーダー、マネージャーをお任せします。
お客様との折衝やエンジニアのマネジメントを行っていただく予定です。
【扱う技術】
・C++/C言語/C#/JavaScript
・Unity/Unreal Engine
【応募要件】
※実務経験不問です
・Unity開発経験2年以上
・UnrealEngine開発経験2年以上
・OpenGL(ES)、DirectX開発経験3年以上
・新しいことに積極的に挑戦できる方
・勉強熱心な方
【想定年収】
400~700万円
Unityエンジニアの平均年収
2024年7月時点でレバテックキャリアに掲載されている求人によると、Unityエンジニアの平均年収は500~990万円程度です。
実務経験を重ねると、年収UPが期待できるでしょう。テックリードやプロジェクトマネージャーなどの経験が求められる求人では、年収が1,000万円以上など高めの傾向があります。Unityのスキルがあれば、ゲーム業界以外でも活躍できるため、多方面での経験を積み、実務経験が豊富なUnityエンジニアを目指すのがおすすめです。
関連記事 : Unityエンジニアの年収は?仕事内容や年収アップの要点も解説
今注目のゲームエンジン「Unity」とは?
Unityは、主にスマートフォン向けゲーム開発の分野において使用されているゲームエンジンです。C++で作成されており、3Dゲーム開発やXR(VR、ARなど仮想現実系の開発)の分野で近年急速に普及しています。Unityには、無償版と有償版が存在し、無償版(Unity Personal)であれば、すべての機能を無料で利用可能です。
ここでは、これからUnityエンジニアを目指す未経験の方向けに、Unityの概要を解説します。
関連記事 : Unityとは?特徴や将来性、活用事例、使い方について解説
ゲームエンジンとは?
ゲームエンジンとは、ゲーム開発において実装されるキャラクターの操作や3D操作といった主要な処理を代行し、開発を効率良く進めるためのシステムです。一般的には、映像や音などのリアルタイムな処理を提供するものが多いでしょう。
ゲームエンジンが主要な処理を代行することで、開発者の負担が軽減され、質の高いゲームを制作できるようになります。
Unityの特徴
Unityには「コーディングレス開発が可能」「物理エンジンを標準搭載」「開発用プラットフォームとして活用できる」などの特徴があります。これらの特徴によりUnityの人気が高まり、ゲーム開発などで一般的に使用されるようになっています。
Unity以外にもゲームエンジンはありますが、ほかと比べても圧倒的にUnityの利便性は高いでしょう。唯一無二のゲームエンジンUnityの特徴を以下で解説します。
コーディングレス開発が可能
Unityが持つ最大のメリットともいえる特徴は、「コーディングレス開発」です。コーディングレスとは、「プログラミング作業無しで開発できる」ことを指し、「ノンプログラミング」や「プログラミングレス」とも呼ばれます。
コーディングレス開発が可能なツールを活用すれば、プログラミング言語を扱った経験のない方でも、アイデアを形にしやすくなります。つまり、プログラミング未経験者でも3Dゲームが開発可能です。
物理エンジンを標準搭載
Unityには物理エンジンが標準搭載されており、特別な外部ツールを使用せずともハイクオリティなゲーム制作が可能です。物理エンジンとは、現実世界の物理法則に従ってゲーム内のオブジェクトを制御・操作(物理演算)するための機能です。
物理エンジンを使えば、オブジェクトに「重力」が加わる様子を表現したり、爆風の拡がりを精緻に再現出来たりするなど、現実世界さながらのリアルな表現が可能になります。
開発用プラットフォームとしての機能
Unityは、ゲームエンジンというよりも開発環境や実行環境も含む「ゲーム開発用プラットフォーム」としての側面が強いソフトウェアです。
Unityには、ゲーム制作ツールやビジュアルプログラミングツール(視覚的かつ直感的な操作でプログラムできるツール)が含まれています。また、拡張用言語としてC#を使用すると、さまざまな機能の拡張が可能です。
さらに、外部アセット(情報資産)を取り込んで、自分だけのオリジナルゲームを制作できます。Unity公式サイトが運営するアセットストアでは、開発に必要なキャラクターモデル、テクスチャ、背景ペイントツール、音楽などの素材が無料で入手可能です。
Unityエンジニアの仕事内容とは?
Unityエンジニアの主な仕事内容は、ゲーム開発です。ゲームエンジンUnityを活用し、iPhoneやAndroidといったスマートフォン向けのゲームの企画、設計、開発、運用などを担当します。また、VRやARコンテンツの開発などに携わる場合もあります。
Unityエンジニアといっても、求人ではアプリケーションエンジニアやサーバーサイドエンジニアなどの職種名で募集しているケースが多いです。携わる分野や企業によって、仕事内容が異なる場合があることには注意しておきましょう。
以下では、開発現場におけるUnityエンジニアの一般的な仕事内容を紹介します。
フロントエンドおよびサーバーサイド開発
主にスマートフォン向けゲームにおいて、フロントエンド開発とサーバーサイド開発の工程を担います。それぞれの具体的な仕事内容を以下の表にまとめました。
フロントエンド開発 | ゲームクライアントやアプリなど、 ユーザーの目に触れる部分における グラフィカルな表現を担う描画 プログラムの設計・実装 |
サーバーサイド開発 | フロントエンドからの要求を受け、 サーバー内で動作する処理の設計・実装 |
一般的なゲームソフト開発
Unityは、据え置き機や携帯型ゲーム機といったスマートフォン以外の分野でも活用されています。こうした分野では、通常のゲームプログラマーと同じように、ストーリーに沿ったイベントや描画処理、ゲーム内に登場するキャラクターの行動ロジックの設計、実装が進められます。
Unityの拡張機能実装
Unityには拡張用言語としてC#が採用されているため、C#を用いて追加開発(スクリプティング)を行うことができます。スクリプティングでは、外部アセットとUnityが提供する基本的な処理を使いながら、オブジェクトに対して独自の動きを実装していきます。
3DCGを利用したVR/ARコンテンツの作成
Unityは、3DCGを用いた産業用のシミュレーター開発やVR、AR関連の開発などでも用いられています。VRはCGで作られた仮想現実、ARは現実世界にCGを映し出す技術です。たとえば自動車業界では、デザイン設計をVR空間で行う場合があり、精緻な3Dイメージを手軽に再現できるUnityが活用されています。
また、医療現場においてもリアルな人体イメージをUnityで作成し、細かな条件の下で動作させることにより、人間の関節や骨の動きをシミュレーションする試みが行われています。
Unityの需要と将来性
Unityエンジニアになるにあたり、気になるのは年収や将来性、業界からみた需要でしょう。スマートフォンの普及や新型コロナウイルスの影響で、ゲーム市場は劇的に成長しており、Unityエンジニアの需要も非常に高まっていると考えられます。また、Unityはゲーム以外の分野でも活用が期待されており、将来性も高いです。
以下では、Unityエンジニアの需要と将来性をまとめました。
需要
Unityはスマートフォン向けゲームの爆発的な普及で、急激に需要が伸びた分野です。「ファミ通ゲーム白書2023年」(角川アスキー総合研究所)の概要によると、スマートフォン向けゲーム市場はここ10年ほどで急成長し、日本の市場規模は年間1兆2,000億円を超えています。
2022年はスマートフォンなどのゲームアプリが、国内オンラインプラットフォーム市場規模の75%を占めており、依然として需要が高いです。スマートフォン向けゲーム市場の成長に比例する形で、Unityを扱えるエンジニアの需要もさらに増えていくと予想されます。
関連記事 : Unityエンジニアの需要は高い?活用事例や求人も解説
将来性
Unityはゲーム以外の分野でも活用が見込まれているため、将来性に期待できるでしょう。特に、3DグラフィックスやVR、ARなどの活用が進む「医療」「教育」「建築」などの分野では、Unityエンジニアの採用が活発になる可能性があります。ゲーム業界には興味がない人でも、Unityを学んでおくと将来的にキャリアの選択肢が増える可能性があります。
関連記事 : Unityでできることとは?ゲーム分野以外の活用例も紹介
在宅可の副業・アルバイトとしての可能性
Unityを習得すると、週末や平日の夜に在宅で副業案件を受けて収入を増やせる可能性があります。また、一部在宅可のアルバイト案件も増えてきています。そのため、完全未経験からUnityエンジニアを目指すのであれば、アルバイトで現場経験を積んでステップアップする選択肢もあるでしょう。
いずれにしても、Unityエンジニアへの需要に対し供給が追いついていないので、Unityの勉強をしておくメリットは大きいといえます。
Unityエンジニアに関するよくある質問
Unityエンジニアとは何か、未経験からでも目指す方法やキャリアプランについて解説しました。本記事をまとめる意味でも、Unityエンジニアに関する質問と回答で振り返ってみましょう。Unityエンジニアの状況について知ると、自分が目指すべきか、どのようにスキル習得すべきか、などを考える際の参考になるでしょう。
Q1. 30代未経験でもUnityエンジニアになれますか?
30代未経験からUnityエンジニアを目指すのは難しいといえます。ゲーム業界ではエンドユーザーが比較的若者層であることや、人材育成に数年かかるといった企業側の観点を考慮すると、道のりは険しいでしょう。3DグラフィックスやVR・AR活用への需要がある他業界も含めて検討すると、可能性が広がりやすいです。
Q2. Unityエンジニアは不足していますか?
Unityエンジニアは不足している状況で、今後のゲーム市場の拡大やUnityの需要増加を考慮すると、さらに人材不足が加速していくでしょう。また、2024年7月時点でレバテックキャリアで募集中のUnityエンジニアの求人数は約130件で、企業の業界もゲームだけでなく、医療、建築などさまざまです。
Q3. 新卒からUnityエンジニアとして働けますか?
UnityやC#の使用スキルがない場合、新卒でUnityエンジニアとして働くのは難しいでしょう。しかし、UnityやC#の経験があれば新卒から就職することも可能です。また、Unity未経験でもゲームやアプリの開発経験があれば、Unityエンジニアになれる可能性はあるといえます。
まとめ
スマートフォンゲーム市場の拡大やVR技術の活用が進む中で、Unityエンジニアが求められるシーンが増えてきています。Unityは独学で勉強するための参考書やスクールが充実しているため、比較的習得しやすいといえるでしょう。
これからゲーム開発に携わりたい方や、エンジニアとして新しい領域に携わりたい方は、ぜひUnityエンジニアへの就職を検討してみてください。また、勉强しているにも関わらず就職活動が上手くいかないと悩んでいる方は、自分の市場価値や適切なアピール方法を知るためにも、ぜひ転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングでお話してみませんか?(オンラインでも可能です)
転職支援サービスに申し込む
また、「初めての転職で、何から始めていいかわからない」「まだ転職するかどうか迷っている」など、転職活動に何らかの不安を抱えている方には、無料の個別相談会も実施しています。キャリアアドバイザーが一対一で、これからのあなたのキャリアを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。
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