未経験からUnityエンジニアを目指す人向け|学ぶべきこと・学習ステップについて解説

最終更新日:2023年3月22日

2005年にリリースされたゲーム開発プラットフォーム「Unity」は、その利便性から瞬く間にゲーム開発のスタンダードとなりました。ゲームが好きで、「Unityは未経験だけど、Unityエンジニアとして転職したい」と考えているエンジニアの方もいるのではないでしょうか。本記事では、未経験からUnityエンジニアを目指している方に向けて、学ぶべきことやおすすめの学習ステップについて解説します。転職活動のポイントもまとめましたので、併せて参考にしてみてください。

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未経験からUnityエンジニアへの転職は可能か

Unityを使ったことがない方の多くが、「未経験からUnityエンジニアへの転職は可能なのか?」と不安を抱えているのではないでしょうか。

Unityエンジニアに限らず、一般的に中途採用者には即戦力が求められます。そのため、未経験者よりも実務経験者が優遇されるのは当然です。

とはいえ、未経験からの転職が不可能なわけではありません。レバテックキャリアにも「未経験者も応募可能」としている企業や募集は少なからず存在しています(※2022年12月現在)。

ただし、未経験の場合でも、即戦力となりうる(あるいはそれに準ずる)レベルでのスキルを身につけておくと転職の成功率が上がります。独学やスクールなどで、開発に必要なUnity・C#の技術を身につけておきましょう。

また、技術力をアピールするための材料として成果物を用意しておくことも欠かせません。技術力に問題がないことを示せれば、転職の可能性が大きく高まるでしょう。

なお、Unity未経験者の場合、技術力や経験の少なさから、年収は低く設定される傾向があることは理解しておきましょう。年収はあとからついてくるものと、割り切ることも大切です。

関連記事:未経験からUnityエンジニアとして就職・転職する方法とは?

Unityとは?概要をチェック

Unityとは、Unity Technologiesが開発・販売しているゲーム開発プラットフォームです。学習方法などについて説明する前に、まずはUnityの概要について解説します。

人気の高いゲーム開発プラットフォーム

Unityは非常に人気の高いゲーム開発プラットフォームです。ゲーム開発におけるシェアは圧倒的で、2021年にリリースされたモバイル・PC・コンソール向けゲームの50%以上はUnityで作られています。モバイルゲームに関しては、2021年の上位1,000のうち、70%以上がUnityで作成されたゲームです。

クオリティの高いゲームが比較的簡単に開発できる点や、背景やキャラクターなどのアセットが豊富な点、比較的低額な料金設定など、ゲーム開発企業にとって多くのメリットがあることが、Unityの人気を支えている理由といえます。

なお、個人での開発は無料で利用できるため、Unityに興味がある方は実際に使ってみるのがおすすめです。

プログラムレスでの開発も可能

UnityはGUI(グラフィカルユーザインターフェース)での開発が可能で、シンプルなゲームであれば、プログラムを作成しなくても作成できます。

ゲーム作成に使える背景やキャラクターなども多数用意されており、それらを利用すれば、デザインする必要もありません。

このように、ゲーム作成のハードルが低いこともUnityの大きな特徴です。

プラットフォームを選ばない

Unityは、ゲームを実行するプラットフォームを選びません。作成したゲームは、iPhone・Android・Play Station・Nintendo Switchなど、25を超えるプラットフォームで実行でき、主要なOS・ゲーム機はカバーしています。

従来はiOS用、Android用など、個別に開発する必要がありましたが、Unityでは一度に開発できるため、工数の削減につながります。また、収益化のチャンスを広げやすいことも大きなメリットです。

建築や医療などの分野でも使われている

VR・AR空間を簡単に作成できることもUnityの強みです。その特性を活かし、建築・医療・製造業など幅広い分野で使われ始めています。

Unity側でもCADデータの取り込みなどさまざまな機能をリリースしており、今後ますます多くの業界で活用が進むと予想されます。Unityのスキルを身につければ、仕事の幅が大きく広がるでしょう。

関連記事:
Unityエンジニアとは?仕事内容や将来性、スキルを解説
Unityでできることとは?ゲーム分野以外の活用例も紹介

未経験からUnityエンジニアを目指す人が学ぶべきこと

続いては、Unityエンジニアを目指す未経験者が学んでおくべきことを解説していきます。

Unity

Unityエンジニアを目指すのであれば、Unity全般に関する理解や知識は必須です。Unityは背景の設定・キャラクターの設置・動きの制御など、覚えるべきことが多数あります。「どの機能を使えば、どういったことを実装できるのか」など、まずは全体像を理解しましょう。

C#

UnityはGUIを利用してのゲーム作成に対応していますが、本格的な動きの制御を行うためには、C#によるプログラミングが欠かせません。そのため、Unityエンジニアの募集では「C#の実務経験」を求められることもあります。

一方で、C#はできることが幅広く、すべてを覚えるのは困難です。Unityエンジニアを目指す場合、C#の機能を網羅するよりも、「Unity上でやりたいことを実行できる」レベルを目指しましょう。

Microsoft Visual Studio

Microsoft Visual Studioとは、マイクロソフト社が開発・提供している統合開発環境で、C#の開発に多く利用されます。Visual Studioに備わっているさまざまな機能を使うことで、効率的な開発が可能となります。その一方で、機能が多く初心者にとっては戸惑うことも多いため注意が必要です。

Visual Studioは利便性の高さから、多くの現場で利用されています。Unityエンジニアを目指すのであれば、Visual Studioについてもある程度は理解しておきましょう。

おすすめのUnity学習5ステップ

本章では、Unity未経験者が独学で学ぶためのステップについて紹介します。焦らずじっくりと着実に学習を進めてください。

ステップ1:まずはUnity・C#に触れる

Unityを学習する最初のステップは、Unity・C#に触れてみることです。Unityは個人であれば無料で使えますし、C#もオープンソースのため利用料金はかかりません。まずはそれぞれをダウンロードし、実際に触れてみてください。

どのような機能があるのか、何ができるのか、実際に触れてみてこそ分かることは多くあります。独学ではなく、スクールを利用する場合でも、ある程度Unity・C#に慣れておけば、スムーズに技術を習得できるはずです。

また、Unityでは無料で使えるアセットも多数提供されています。アセットの使い方についても、実際に触って確認してみてください。

ステップ2:Unity学習用の本を利用して、一通りの機能を理解する

独学でUnityの本格的な知識を身につけるには、書籍などを利用して、一通りの機能を網羅的に学習することがおすすめです。全般的な使い方を理解することで、Unityのイメージが捉えやすくなります。

インターネット上にもUnityに関するさまざま情報はありますが、断片的な情報が多く、全体像を把握するのは困難です。まずは、入門書などを利用して全体像の把握に努めてください。

ステップ3:興味のある機能を深掘りする

全般的な知識・技術が身についたら、興味のある部分を深掘りしましょう。格闘ゲームに興味がある方であれば、「詳細な当たり判定を作りこむ」といったことにチャレンジしてみてください。

自分のやりたいイメージをUnity上で実現することで、スキルが高まっていきます。技術を深掘りする際は妥協せず、徹底的に作りこむのがおすすめです。

Unityの公式サイトでは、学習用のコンテンツも多数提供されています。英語のコンテンツが多いものの、技術に関する内容のため、比較的理解しやすいでしょう。

ステップ4:オリジナルゲームを作成する

ある程度の知識やスキルを身につけたら、成果物としてオリジナルのゲームを作成することがおすすめです。

キャラクター、背景、動き、ストーリーの流れなど、ゲーム全体を実装することで、Unityの知識はさらに深まります。また、さらに深掘りしたい技術も見えてくるはずです。

ここで作成した成果物は、転職活動時に技術力を示す材料として使えます。そのため、アピールしたい部分は特にこだわって作成しましょう。プログラミングスキルをアピールするのであれば、複雑な動きなどをわかりやすい形で取り入れてみてください。デザイン力をアピールしたい場合には、背景などにもこだわるべきです。

成果物は採用担当者に開示しやすいよう、GitHubなどにアップロードしておくのがおすすめです。なお、ソースコードも見られる可能性があるため、仕事で作成する感覚で作る必要があります。意味の分からない変数名や不規則な名前をつけること、意味のないコメントアウトなどは避けましょう。

ステップ5:副業・アルバイトなどで実務に触れる

現職が副業可能であれば、クラウドソーシングなどを利用してUnity案件にトライしてみてください。

どういった資料で、どのように作業を進めるのか、Unity開発の現場を実際に体験してみると転職後のイメージがつきやすくなります。また、転職活動時にどういったことをアピールすべきか、具体的に見えてくるはずです。
ただし、スキル不足の状態で実務を受注してしまうと、納期や品質などでトラブルを起こしかねません。十分に準備を行い、ある程度の技術が身についてから挑戦しましょう。

小さな仕事でも積み重ねていけば、実務経験として転職活動時のアピールにつながります。

Unity未経験者が転職活動でアピールすべきこと

Unity未経験者が転職活動でアピールすべきことについて紹介していきます。なお、すべてを網羅する必要はありません。自分の経験やスキルにあうものを見つけて、アピールにつなげてみてください。

Unity・C#のスキル

未経験から転職を目指す場合、一番のネックが「技術力を不安視されやすい」ことです。実務経験者と比較すると、やはり未経験者の評価は低くなってしまいます。そのため、採用担当者の不安を払拭することが、転職成功のカギといえます。

まず、Unity・C#に関する技術は実務にスムーズに入れるレベルで身につけておきましょう。また、身につけたスキルを的確にアピールすることも欠かせません。

先ほど紹介したように、実際にゲームを作成し、成果物として提示する方法がおすすめです。

Unity・C#以外のITスキル

これまでIT業界で働いており、Unity・C#以外のIT技術を持っているのであれば、それらのスキルもアピール材料につながる可能性があります。

例えば、オンラインゲームを提供している会社であれば、AWSなどのクラウドサーバーを利用していることも多いでしょう。それらに関する技術は、評価の対象となり得ます。

またC++やJavaは、ゲーム開発に使われてきた歴史があります。そのため、ゲームの移植などの業務では、プログラミングスキルを直接的に活かせるはずです。

さらに、Webアプリのフロントエンドを開発した経験がある場合は、UI/UXについての知識がゲームの画面開発に役立つ可能性があります。

このように、ゲーム業界においても、さまざまなITスキルが役立ちます。これまでの経験やスキルはしっかりと棚卸しして、ヌケモレなく職務経歴書にまとめておきましょう。転職活動においては、思わぬ経験が評価につながることも案外多いものです。

マネジメント能力

IT業界全般に言えることですが、マネジメント能力・経験は高い評価につながります。複数人のチームをまとめた、マネージャーのサポート経験があれば、積極的にアピールしましょう。

なお、現職でもマネジメント能力をできる限り磨いておくのがおすすめです。マネジメント能力は、Unityエンジニアとして活躍するうえでも役に立ちます。

企画力

ゲーム作成において、アイデアを企画に落とし込む能力は重要です。これまで企画を通した経験があれば、しっかりとアピールしましょう。

企画力をアピールする際には、できる限り具体的に話すことが重要です。どんな企画を立案したのか、何を意識したのか、結果はどうなったのかなど話をまとめておきましょう。

当然ですが、守秘義務に触れるような話を盛り込むのは厳禁です。社会人としてのマナーやコンプライアンスに関する意識が低いとみなされてしまいます。

ドキュメント作成能力

ドキュメント作成能力もUnityエンジニアにとって大切な要素です。バグの少なさやメンテナンス性の高さは、しっかりとしたドキュメントがあってこそ実現できます。ドキュメント作成能力に自信がある方は積極的にアピールしましょう。

ドキュメント作成に際し「どういった点に気をつけているのか」「どういった工夫を行っているのか」などを具体的に伝えることが大切です。

なお、ドキュメント作成能力をアピールしたい方は、履歴書や職務経歴書などのフォーマットにはしっかりとこだわり、見やすい書類を提出してください。

Unityエンジニアへの転職ならエージェント利用がおすすめ

Unityエンジニアとして転職を考えるのであれば、エージェントの利用も検討してみてください。

未経験からの転職を目指す場合、技術力を磨いておくとともに、「これまでの経験やスキルをどう活かすか」も重要です。エージェントではカウンセリングなどを通して、評価されやすい経験やアピールすべきポイントについてのアドバイスをもらえます。

また、自分の希望にあった求人情報が得やすいこともエージェントを利用するメリットです。自分で転職情報を探し、内容をチェックするのは時間がかかる作業です。現職を続けながら行う場合、時間がとれずに後回しになってしまうおそれもあります。

エージェントに希望の条件を伝えておけば、それに見合う転職情報を受け取れます。情報探しに使っていた時間をUnityの技術習得に充ててスキルアップを図れば、よりよい条件で転職できる可能性も高まるはずです。

エージェントの利用は無料で、今すぐに転職する予定がない方でも登録できます。ぜひチェックしてみてください。

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