- Unityとは
- 未経験からUnityエンジニアへの転職は可能か?
- Unityエンジニアの転職事情|求人数・年収をチェック
- Unityエンジニアの将来性
- Unityエンジニアに転職したい人の必須スキル
- Unityエンジニアへの転職で活かせる5つのスキル
- ゲーム業界以外で活躍するUnityエンジニア
- Unityエンジニアへの転職ならエージェントの利用がおすすめ
Unityとは
Unityとは、デンマークに拠点を置くUnity Technologiesが開発・販売を行っているゲーム開発プラットフォームです。
最初に公開されたのは2005年と、比較的新しいツールですが、利便性の高さからまたたく間に多くのユーザーを獲得しました。ゲーム業界でのシェアは圧倒的で、2021年にリリースされたゲームの50%はUnityが使われています。
Unityの人気を支えている大きな理由が、さまざまなプラットフォームに対応していることです。開発したゲームはiOS・Android・Play Station・Nintendo Switchなど25種類を超えるOSやゲーム専用機器上でプレイできます。それぞれ個別に開発する必要がないことは、開発企業側にとっては大きなメリットです。
また、利用料金が低めに設定されている点(個人であれば無料で使用可能)も、Unityの人気を押し上げた理由でしょう。アセットと呼ばれる無料で使える背景やキャラクターも多数用意されており、小規模の開発であっても高いクオリティのゲーム作成を可能にしました。
さらに、リアルな3次元映像を簡単に作成できる特性を活かし、ゲーム業界以外のさまざまな業界・職種でも使われています。ITエンジニアにとって注目度の高い技術のひとつです。
関連記事:Unityエンジニアとは?仕事内容や将来性、スキルを解説
未経験からUnityエンジニアへの転職は可能か?
Unityに興味を持つエンジニアの皆さんにとって「未経験からの転職は可能なのか」は気になるところでしょう。一般的に、転職者には即戦力が求められるため、未経験者よりも経験者のほうが有利です。Unityエンジニアの求人に関しても、やはり経験者が優遇されます。
そのため、未経験からUnityエンジニアへの転職を目指すのであれば、即戦力となる(あるいはそれに近い)スキルを身につけておくべきです。採用担当者が未経験者に対して抱く「スキル不足への懸念」を払拭しなくてはなりません。逆に言えば、スキルを明確に示すことができれば、「Unity未経験」のハードルは大きく下がります。
Unityに関するスキルを効果的に示す手段のひとつが、作成した成果物を採用担当者に示すことです。Unityを学習する際に作成したプログラムは、GitHubなどのサービスを利用して、見せられる状態にしておきましょう。具体的な成果物を示すことで、技術力を明確にアピールできます。
なお、採用担当者に示すプログラムは「仕事として使えるレベル」でなければなりません。「適当につけた変数名」や、「使っていないプログラムをコメントアウトで残しておく」といったことは、かえって印象が悪くなるおそれがあるため注意が必要です。技術習得のためのプログラミングとはいえ、仕事のつもりで作成してみてください。
関連記事:未経験からUnityエンジニアとして就職・転職する方法とは?
Unityエンジニアの転職事情|求人数・年収をチェック
本章ではレバテックキャリアの求人から、Unityエンジニアの求人数・年収について解説していきます。転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
求人数
レバテックキャリアのUnityエンジニアの求人数は、約700件あります。比較のために2DゲームのフレームワークであるCocos2d-xの求人を見てみると約80件、汎用的なプログラミング言語であるJavaエンジニアの求人数は約6,000件です(※いずれの求人数も2022年12月現在)。
Javaと比較すると求人数は少ないですが、Unityの主な用途であるゲーム開発の分野では、高い需要があるといえます。
年収
レバテックキャリアでのUnityエンジニアの求人を見ると、450万~800万円が想定年収です。なかには1,200万円を超えるものもあります。これは、Javaなど他のプログラミング言語と同様の傾向で、Unityエンジニアの年収が特別高いわけではありません。
年収は、仕事内容と応募者のスキルによって決まります。転職によって年収を上げたい場合、これまでの経験やスキルが活かせる仕事を探すことと、スキルを磨くことが必須の条件です。
Unityエンジニアの将来性
Unityがゲーム開発において圧倒的なシェアを誇ることは先に述べたとおりです。また、ゲームは日本国内のみならず、世界中で多くのユーザーを獲得しています。
ゲーム業界は市場が大きく、年々規模が拡大していることも特徴です。一般社団法人日本eスポーツ連合は、「2021年のeスポーツの市場規模は78億円にのぼり、今後も年平均20%の成長が見込まれる」と述べています。
ゲーム業界におけるシェアの高さ・ゲーム業界そのものの市場規模から、Unityエンジニアの将来性は高いといえるでしょう。
また、UnityはVR空間を簡単に構築できる特性から、ゲーム業界以外で使われるケースも多いです。これも、Unityエンジニアの将来性を考えるうえで、プラスの要因となり得ます。
一方で、ゲーム業界は流行のサイクルが速く、次々と新しい技術が生まれている点には注意が必要です。Unityだけに依存すると、将来的に仕事の幅が狭まってしまうかもしれません。
将来的に活躍を続けるエンジニアになるためには、Unityを含むさまざまな技術を身につけておくことが大切です。技術の幅を広げれば、エンジニアとしての市場価値も高まるでしょう。
Unityエンジニアに転職したい人の必須スキル
続いては、Unityエンジニアへの転職を目指す人が身につけておくべきスキルについて解説します。
Unityのスキル
当然ですが、未経験からの転職を目指す場合、Unityが使えることは必須条件です。独学やスクールなど、学習方法は問われませんが、即戦力に近い状態で働けるスキルは身につけておきましょう。
なお、Unityは無料で使用できるため、ダウンロードして触れてみることをおすすめします。その際には、無料のアセット(背景やキャラクターなど)もダウンロードして実際に使ってみてください。
C#のプログラミング能力
UnityはGUIを利用しての開発が可能であり、シンプルなゲームであればプログラムをほとんど書くことなく作成できます。とはいえ、ゲームを詳細に作りこむためには、C#でのプログラミングが欠かせません。そのため、Unityの求人の多くは「C#での開発経験」を応募の条件としています。
C#に触れた経験がない場合、ある程度のプログラミング能力を身につけておかなくてはなりません。
なお、UnityにおけるC#は一般的にスクリプトという形で用いられ、システム開発とは手順が少し異なります。Unityエンジニアを目指すのであれば、Unityに特化した形でC#を学ぶことをおすすめします。
多くの場合C#の開発は、マイクロソフトが提供している統合開発環境であるVisual Studio上で行われます。Visual Studioは開発者にとって便利な機能を多数搭載している反面、初心者は難しく感じるかもしれません。Visual Studioに触れたことがない方は、使い方を学んでおきましょう。
Unityエンジニアへの転職で活かせる5つのスキル
Unityでの開発が未経験であっても、これまでの社会人経験で培ってきた技術が転職で役立つ可能性もあります。本章では、転職活動でアピールしやすい5つのスキルについて解説していきます。
C++、Javaなどのプログラミング能力
C++やJavaなどのプログラミング能力は、ゲーム業界への転職でアピールしやすいスキルです。
Unityでの開発でC++やJavaが直接的に使われるケースは基本的にありませんが、C++やJavaには多くのゲーム作成で使われてきた実績があります。これまでリリースされたゲームの移行など、スキルが役立つシーンも少なくありません。職務経歴書などで積極的にアピールしてください。
なお、C++、Javaに限らず、転職では思わぬ経験やスキルが評価につながる可能性があります。職務経歴書は、ヌケモレなく作成しておくことが重要です。
UI/UXの知識
ユーザーがストレスなくゲームを楽しむためには、直感的に理解しやすい画面である必要があります。そのため、UI/UXに関する知識はゲーム開発においても重要です。
WEBアプリのフロントエンドなど、UI/UXを意識した開発をした経験があれば、転職でのアピールにつながります。
どういった画面で、どのような実装をしたのか、その際に何を意識したのかなど、開発内容をまとめておきましょう。
デザイン力
Unityでは、豊富なアセットを利用して簡単に開発を進められます。とはいえ、オリジナルの世界観を作りこむためには独自のデザインも欠かせません。
本格的なゲーム開発であれば、専門のデザイナーがついており、開発者がデザインすることはほとんどありません。しかし、開発担当者がデザインについて理解していると、デザイナーとのやり取りがスムーズに行えるメリットがあります。また、デザインのちょっとした修正などを現場で処理できれば、開発がスムーズに進むでしょう。
デザイン力に自信がある方は、積極的にアピールしてみてください。また、デザイン力が重視される求人に応募するのもおすすめです。
英語力
英語力はUnityエンジニアにとって必須ではなく、「あるとよいスキル」のひとつです。Unityの最新ドキュメントは基本的に英語で発表されるため、最新技術をいち早くフォローできます。また、海外ゲームのトレンドを抑えるためにも、英語力は欠かせません。
オフショア開発などで海外エンジニアとやり取りをする際にも、英語力があると細かなニュアンスを正確に伝えられます。
転職の条件で英語力が挙げられているケースは稀ですが、英語力に自信がある方はアピールするとよいでしょう。なお、最低限の技術資料が読める・英語圏のゲームを楽しめるレベルの英語力でも十分に役立ちます。
最新ゲームのトレンド
ゲーム開発の現場では、企画からスタートすることもあります。企画の工程では、ゲームユーザーとしての視点も欠かせません。最新ゲームのトレンドを積極的にフォローしていれば、転職時のアピールにつながる可能性もあります。
ただし、「ゲームが好き」という程度ではアピールになりません。どういったゲームを楽しんでいるのか、どこに魅力を感じるのか、あるいは改善すべき点など、話をまとめておきましょう。
ゲーム業界以外で活躍するUnityエンジニア
Unityの主な用途はゲーム開発ですが、VR作成が容易という特徴を活かし、ゲーム業界以外でもさまざまなシーンで幅広く使われています。
本章では、ゲーム業界以外でUnityエンジニアが活躍しているケースについて解説します。Unityエンジニアとして転職先を検討する際の参考にしてみてください。
建築業界
大規模な商業施設やマンションの建設では、施工後のイメージを具体的に伝えるため、VR空間を作成する場合があります。また、作成したVRをもとにデザインをブラッシュアップすることも少なくありません。それらの作成にもUnityは便利です。
建築業界では設計からメンテナンスまでを一貫して管理するBIM(Building Information Modeling)と呼ばれるデータが用いられています。そのため、UnityでBIMのデータを取り込み、VRとして表示するのが一般的です。
自動車業界
自動車の開発においても、UnityのVR作成技術は役立っています。VRを利用すれば、都心部、高速道路、絶景のドライブスポットなど、さまざまな空間で車を走らせることができ、デザインの精度が高まります。
製品開発でUnityを利用する場合、CADデータを使うのが一般的です。そのため、UnityではCADなど3次元データを取り込むためのツールを提供するなど、利便性を高めています。製品開発は今後ますますUnityの利用が進むと予想される分野のひとつです。
教育産業
UnityによるVRは、学習教材作成でも幅広く使われています。算数や理科で用いられる図などを3次元的に示せば、直感的な理解につながります。また、筋肉の構造を3次元的に細かく示して、医学生への教育現場に役立てることも可能です。教育産業においても、今後ますます需要が高まると予想されます。
関連記事:Unityでできることとは?ゲーム分野以外の活用例も紹介
Unityエンジニアへの転職ならエージェントの利用がおすすめ
Unityエンジニアとして転職を考えるのであれば、エージェントの利用もおすすめです。個人での転職活動では、求人情報の検索、履歴書・職務経歴書の作成、日程の調整などに多くの時間を割かなければいけません。
エージェントを利用すれば、条件に見合う求人情報だけをチェックできるほか、履歴書や職務経歴書のブラッシュアップも受けられます。面接日時の調整など企業側とのやりとりもエージェントを通じて行われるため、精神的な負担が軽減されるでしょう。
エージェント利用による時間的・精神的な余裕をUnityの学習に充てれば、それだけスキルアップでき、よりよい条件での転職につながります。
エージェントは無料で利用でき、気軽に相談できるため、転職に興味のある方はぜひ登録してみてください。今すぐに転職する予定はない方でも問題なく利用できます。
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