Web業界とは
Web業界とは、インターネットを介してサービス提供する企業が属している業界を指します。具体的には、WebデザインやWeb開発、Webマーケティング、EC開発、Webコンテンツ制作など、多岐にわたる分野が含まれています。
Web業界は近年のインターネットの急速な普及に伴い急成長しており、新しいビジネスモデルやサービスが続々と生まれています。具体的には、以下の表のようなWebサービスが挙げられます。
SNS | X (旧Twitter) やFacebook、Instagramなどのプラットフォームを通じて、 世界中の人々とつながり、コミュニケーションを楽しめます。 |
ソーシャルゲーム | アカウントとブラウザさえあれば、どこでも手軽に楽しめる オンラインゲームの一種です。 専用のソフトやハードウェアは必要ありません。 |
ポータルサービス | インターネットの玄関口となるポータルサービスには、 Googleなどの検索エンジンが有名です。 |
Web広告 | インターネット上のさまざまな媒体にある広告の総称です。 検索結果に応じて表示されるリスティング広告や、成果に基づいて 報酬が支払われるアフィリエイト広告などがあります。 |
eコマース | インターネットを介したオンラインショッピングサービスです。 Amazonや楽天などの大手企業が、この分野をリードしています。 |
キュレーション | インターネット上に存在する膨大な情報を収集し、選別・編集した上で 提供するWebサービスのことを指します。 |
eラーニング | パソコンやスマホを活用した新しい学習方法であるeラーニングは、 教育分野で注目を浴びているサービスです。 |
電子書籍 | 電子書籍は、書籍をデジタルデータ化したものです。ユーザーはオンラインで データをダウンロードし、タブレットやスマートフォンなどのデバイスを使って、 いつでもどこでも読書を楽しめます。 |
IT企業やSIerとの違い
Web業界は、IT企業やSIerと混同されることが多い業界です。IT企業は、コンピューターやインターネットに関連する事業全般を手がける企業です。
また、SIerは顧客からの委託を受けてシステムの開発・運用を行います。一方で、Web業界はインターネットを通じてサービスを提供することに特化しており、独自のビジネスモデルを持つ企業が多いことも特徴です。
Web業界の需要は高く未経験者も転職しやすい
Web業界は業界が伸びているため人手不足、若い人を積極的に採用している、といった事情があります。未経験者であっても努力次第でスキル習得が可能で、転職しやすい業界といえるでしょう。
年齢が若ければポテンシャル採用などで転職のチャンスもあり、30代も転職できる可能性は十分にあります。本章では、未経験の転職に関して詳しく解説します。
Web系サービスの広がりから転職市場が活性化している
Web業界とは、インターネットを介して法人や個人に向けてサービスや商品を提供して対価を得るビジネスを行っている業界のことです。たとえばECサイトや動画配信サイト、QRコード決済サービスなどがWeb業界のビジネスに該当します。
Webの需要は右肩上がりに伸びていて、今後も伸び続けることは想像に難くないでしょう。主要サービスが入れ替わっていく可能性はありますが、Webという大枠は技術革新が起こらない限り需要が伸び続けると考えられます。
年齢が若ければポテンシャル採用が期待できる
年齢が若い人向けの、ポテンシャル採用という採用枠があります。ポテンシャル採用とは、現状のスキルではなく今後の成長性に期待して採用することです。言い換えれば、現状スキルがなくても採用される可能性があります。
Web系職種は比較的新しい業界で、人手不足でもあります。そのため、ポテンシャル採用を積極的に行っている状況です。
30代未経験でも可能性はある
Web業界でもほかの業界同様、30代未経験だと不利な面があります。ただし、Web業界は人材が不足しているので30代未経験でも採用される可能性があるでしょう。
『DX白書2023』では2022年時点での日本におけるDXを推進する人材の確保状況について「やや不足している」と回答した企業が34.4%、「大幅に不足している」と回答した企業が51.7%で、80%以上の企業がDX人材の不足を感じています。これらのことから、ITやWeb業界の人手不足が深刻であることは確かです。
前向きにWeb制作のことを学習し、ポートフォリオなどを準備して転職活動に臨めば、30代未経験からでも、Web業界へ転職は可能でしょう。
引用元:『DX白書2023』独立行政法人情報処理推進機構
Web業界の主な職種と未経験からの転職難易度・市場状況
本章ではWeb業界の主な職種の未経験からの転職難易度、必要スキル・経験、役立つ資格、年収相場をまとめました。年収相場については、データによって幅が大きいので参考程度とお考えください。また職種の区分も統計によってバラバラなため、その点でも年収はあくまで目安です。
職種 | 転職難易度 | 必要スキル・経験 | 役立つ資格 | 年収相場 |
---|---|---|---|---|
営業職 | 比較的転職 しやすい |
開発知識、自社製品知識、 営業スキル |
基本情報技術者試験 | 400万円~ 600万円程度 |
Webエンジニア | 比較的転職 しやすい |
プログラミング | 基本情報技術者試験 HTML5プロフェッショナル 認定資格 PHP技術者認定試験 |
650万円~ 1500万円程度 |
Webマーケター | 経験が必要 | アクセス解析、SEO、 SEMなど |
Googleアナリティクス 個人認定資格(GAIQ) Google広告認定資格 |
約410万円 |
Webプランナー | 経験が必要 | 企画、マーケティング | ウェブデザイン技能士 | 約450万円 |
Webデザイナー | 比較的転職 しやすい |
グラフィックソフトの操作、 フロントエンド プログラミング |
ウェブデザイン技能検定 Webデザイナー検定 |
約336万円 |
Webディレクター | 経験が必要 | マネジメント、企画立案、 プレゼン |
ウェブ解析士 Webアナリスト検定 |
550~ 1260万円 程度 |
Webプロデューサー | 経験が必要 | マーケティング、 マネジメント |
Webクリエーター能力 認定試験 |
約560万円 |
Webライター | 比較的転職 しやすい |
ライティング | WEBライティング技能検定 | 約450万円 |
上記のデータはあくまでも目安です。Web業界は職種の区分自体が曖昧で、同じ職種名でも企業によって業務内容も異なります。働き方によって必要スキルが変わり、年収も上でご説明した通り切り分け方によって大幅に変わってきます。
上記すべての職種の年収を同じデータから比較することは困難なので、結果的にやや矛盾してくる部分もあるでしょう。参考値と考えてください。
営業職
営業職としてWeb業界に転職する選択肢もあります。Web業界でも自社の商材やサービスを販売するために、営業職は存在します。
そのため、ほかの業種で営業経験があれば、即戦力として採用される可能性も十分に考えられます。営業経験がある方で、Web業界を目指すのであれば、まずは営業職として転職してみるのがおすすめです。
仕事内容
ほかの業界と同じく、Web業界における営業職も、自社の商材やサービスをセールスする仕事を指しています。IT・Web業界の営業職は、開発手法や開発環境、要望を実現するための選択肢など専門的な知識が必要となるため、知識収集意欲(知的好奇心)が強い人が向いています。
転職市場
Web業界での営業経験がある方は、即戦力としての活躍が期待できるため転職しやすい傾向にあります。Web業界の営業職は、年収アップやキャリアアップといった目的で転職を希望する方も多く、比較的流動性の高い転職市場です。
転職市場においては、Web業界についての知識がなくても、営業経験があれば可とする企業も多く、業界未経験の方でも比較的転職しやすい職種といえるでしょう。
志望動機例
私が貴社を志望したのは、営業という仕事を通じて貴社が手掛けている〇〇サービスを多くの方に提供したいと考えているからです。
私にはWeb業界における営業の経験はありませんが、これまでの社会人経験で培ってきた、コミュニケーション能力や交渉のスキルは誰にも負けないと自負しております。
前職は異業種でしたが、営業の仕事を通じてお客様から感謝される機会を多くいただいたこともあり、これからは御社での業務を通じて、多くのお客様に喜んでもらいたいと考えております。
Web業界は未経験ですが、これから積極的に知識とスキルを身につけるつもりです。
これまでの営業のスキルを生かしながら、貴社に貢献することで、多くのお客さまに〇〇サービスを提供する一助となればと考えております。
Webエンジニア
WebエンジニアもWebデザイナー同様、作業スキルを身に付けることで仕事になります。そのため未経験からでも目指しやすい職種です。ただし、Webデザイナーと比べるとスキル習得の難易度は高いので、頑張って勉強する必要があります。
仕事内容
ブラウザベースの業務システムや宿泊予約サイトなどのWebサービスのシステム設計を担当する仕事です。Webディレクターが設定した仕様にもとづいてシステムを開発していきます。多様なユーザーのニーズに応えられるよう、高い技術力が求められます。
転職市場
Webエンジニアの転職市場は、新卒向けの採用を除いて未経験者を対象とした募集は極めて少ない傾向にあります。仮に未経験者も応募できる企業があったとしても、ほかの求職者の中に経験者がいると不利になることは確実です。
志望動機例
私が貴社でWeb系エンジニアを目指すのは、アプリケーション開発を通じて多くの人の生活を快適で楽しいものにしたいからです。スマートフォンで多くのアプリケーションを使っていますが、中でも貴社が開発した□□を愛用しています。
Web系エンジニアは未経験ですが、貴社への応募にあたり、Javaの資格を取得したり自分でも簡単なアプリケーションの開発も行ってきました。貴社に入社した後も、一刻も早く戦力となれるように、アプリケーションやシステム開発のスキルを高めたいと考えております。
多くのユーザーに喜んでもらえるアプリケーションを開発できるように、努力を惜しまずに全力を尽くします。
Webマーケター
Webマーケターの役割は、Webサービスに関する重要な方針決定において中心的な影響を及ぼします。企業のオンライン戦略を形成し、デジタルマーケティングの活動を通じて、企業の業績とブランド認知度を向上させる重要なポジションといえます。そのため、Web業界の別職種で経験を積んだ人がWebマーケターになるケースが多いです。
仕事内容
集客やプロモーションなどのWebマーケティングを主に担当する仕事です。Google AdWordsなどの広告運用ツールやGoogle AnalyticsなどのWeb解析ツール、tableauといったBIツールなどを用いて、数値を見ながら戦略を考え施策を行っていきます。
転職市場
Webマーケターの転職市場は売り手市場と言えます。マーケティングオートメーションやアドテクノロジーなど、Webマーケティング業界もテクノロジーは進化し続けています。これらの知見を持つ人材がさまざまな業界で求められており、Webマーケターは不足傾向です。そのため、これらの実務経験が認められれば比較的高い年収での転職が期待できます。
志望動機例
私が貴社を志望したのは、得意な情報収集やデータ分析を生かして貴社の業務に貢献したいと考えたからです。
マーケティングについては未経験ですが、日頃から積極的に情報収集することを心掛けており、個人のブログでも定期的にアウトプットしています。
ブログに掲載する記事のリサーチやアクセス解析などのデータ分析のスキルは、貴社のWebマーケティング業務でもお役に立てると考えております。
実務としてのマーケティングは未経験ですが、貴社に入社後は積極的にマーケティングを学び、できるだけ早く戦力になれるように全力を尽くします。
Webプランナー
Webプランナーは、自社やクライアントのWebサイトやアプリを企画し、制作の進行や改善に関わる業務を担当する職種です。クライアント企業や自社の他部署とのやり取りも多いため、コミュニケーション能力やプレゼンテーションスキルが求められます。そのため、Web制作経験者がWebプランナーを目指すことが多いです。
仕事内容
Webプランナーの仕事内容は、企画書や要件定義書の作成、ディレクション、制作チームとの調整、進行管理、成果の評価など多岐にわたります。クライアント企業や自社の他部署とのやり取りや報告業務もあります。
また、Webサイトやアプリの利用状況の分析にもとづき、改善提案を行うこともあるでしょう。
転職市場
Webプランナーの転職市場は、Web業界全体が伸びているので拡大しています。特に、BtoB領域や地方のWeb制作会社での需要が高まっており、中途採用の求人も多く見つかるでしょう。また、Web業界での実務経験者が優遇されるケースが多いため、Web制作の経験がある方は転職市場で競争力が高いです。
志望動機例
私が貴社を志望したのは、ユーザー目線のサイト作りに興味があり、自分のスキルや経験を活かしてWebサイトの改善や企画に貢献したいと考えたからです。
私は前職でWebサイトの制作や運営に関わる機会が多くありました。その中で、ユーザーニーズや行動を分析したサイト構成、コンテンツ企画が重要だと感じ、自己流で学んだUXデザインやWeb解析の知識を活かして改善案を提案してきました。
貴社は多様なクライアントのWebサイトを手がけており、さまざまな業界に興味がある私にとって、自分自身のスキルアップや成長のチャンスが多いと考えています。貴社でWebサイトの企画・制作に携わり、新しい価値を生み出すために貢献したいと思っています。
Webデザイナー
Webデザイナーは作業スキルを身に付けることで仕事ができます。そのため、比較的未経験から目指しやすい職種です。Webサイトの外観部分を作成する職種であるため、デザインに関する知識やスキルのほか、デザインツールの使用スキルなども求められます。そのため、Webデザインのスクールを卒業した方などは転職に有利です。
仕事内容
文字通りWebサイトのビジュアル面を作成する仕事です。サイト外観の設計に加えて、ユーザーの使い勝手の良さや情報の読みやすさも意識する必要があります。営業やWebディレクターが調査したクライアントニーズに留意しながら作業を進めていきます。
転職市場
Webデザイナーの需要は高いですが、実務経験が重視される傾向にあります。しかし、企業によってはWebデザインスクール卒業生など、実務経験がなくても採用に至るケースがあります。自身のスキルを的確に伝えるために、作品をポートフォリオにまとめておくことが有効です。
志望動機例
私が貴社でWebデザイナーを志望するのは、Webサイト制作を通じて多くの訪問者に喜びと感動を与えたいからです。
貴社が公開している制作実績を見て、私もこのような素敵なWebサイト制作に携わりたいという想いが強くなってきました。
現職では営業をしていますが、個人でWebサイト制作を独学で学び、親戚が営業している店舗のWebサイト制作もお手伝いさせていただきました。
営業ではお客様とのコミュニケーションに必要なスキルを磨いてきました。チームを組んで仕事をすることが多い貴社での業務でも活かせるスキルであると考えております。
貴社に入社後は、Webデザインに必要なスキルを積極的に学び、少しでも早く一人前になることを目指します。
Webディレクター
Webディレクターは、Web制作チームを管理・監督するポジションになります。Web制作における上流工程を担う職種であるため、Webディレクターを目指す場合は、Webサイトのコーディングやデザインなどの下流工程を経験してから転職するケースが一般的です。そのため、WebエンジニアやWebデザイナーとして経験を積むことがおすすめです。
仕事内容
Web制作における総監督のような立ち位置にある職種です。チームを率いてプロジェクトの立ち上げから進行管理、品質管理や納品まで全体を監督します。
成果物の品質を確保するためにも、Web全般に精通している必要があります。また、スケジュール通りにチームをまとめてプロジェクトを進行するためのマネジメントスキルも不可欠です。
転職市場
Webディレクターは言わばWeb業界内におけるプロジェクトマネージャーです。Webディレクターは技術面も含めたWeb業界の深い知識とマネジメントスキルが求められますので、WebデザイナーやWebエンジニアがキャリアパスのひとつとして選択するケースが一般的です。
志望動機例
私が貴社でWebディレクターを志望するのは、さまざまな業種のWebサイトを制作している貴社でWebディレクターになれば、仕事を通じて多くの方のお役に立てると考えているからです。
現職では人事を担当してきており、仕事内容の一つに採用情報ページの制作がありました。この業務を通じてWebサイト制作に興味を持ち、独学でHTMLやWordPressを学習しました。
また人事という仕事柄、さまざまな人とのコミュニケーションの機会があり、チームで仕事をすることが多いWeb制作の現場でも、このような経験が活かせると考えております。
Web業界は未経験ですが、まずは基本的なWeb制作の技術を身につけて、少しでも早く一人前のWebディレクターになれるように努力いたします。
Webプロデューサー
Webプロデューサーは、Web制作の企画から運営までの総責任者にあたるポジションです。クライアントと打ち合わせをする機会も多く、Web制作プロジェクト進行の管理なども行います。
Web制作の上流工程にあたる職種であるため、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルも必要です。多くはWebディレクターなどの上流工程職種を経験してから、Webプロデューサーを目指すことになります。
仕事内容
Webプロデューサーは、Webサイトの企画や運営に関わる仕事です。具体的には、Webサイトのコンテンツの企画、制作スケジュールの管理、Webデザイナー、ライター、エンジニアとの調整、Webサイトの改善施策の立案などを担当します。また、マーケティングに関する知識が必要とされることもあります。
転職市場
Webプロデューサーの転職市場は、Web業界を中心に多岐に渡ります。Web制作会社や広告代理店、ECサイト運営企業、IT企業、マーケティングコンサルティング企業などが求人を出しています。特に、Webサイトの企画・制作に関するスキルや知識がある人材が求められており、需要が高まっているでしょう。
志望動機例
私がWebプロデューサーとして貴社を志望した理由は、Web制作に関する知識とスキルを活かし、より良いWebサイトを企画・制作するために貢献したいと考えたからです。
前職でWeb制作のプロジェクトに携わり、企画段階から納品までの一連のプロセスに関わった経験から、Webプロデューサーの重要性を実感しました。
貴社ではWebサイトの企画・制作を通じて、お客さまのビジネス成長に貢献することができると考えています。
Webサイト制作に必要なスキルや知識を習得するとともに、マーケティングの視点からもWebサイトの改善点を見出し、お客様のビジネス成長に貢献できるよう、全力で取り組んでいきます。
Webライター
WebライターはWeb制作において文章を書く仕事です。そのため、Web制作の工程としては下流工程に位置する職種と言えます。
Webライターを目指すのであれば、文章の読み書きが好きなことが必須です。そのため、Web制作の知識は転職前には、多くは求められることはないでしょう。Web業界未経験者にとっては、目指しやすい職種の一つです。
仕事内容
Webライターは、企業やサイトのコンテンツ制作を担当する職種です。具体的な仕事内容としては、企業のPR記事やブログ記事、商品説明文、ニュース記事などの執筆があります。
また、SEO対策やSNSを活用した集客戦略の立案も求められる場合があります。Webライターは、文章力やコンテンツ制作力、コミュニケーション能力が求められます。
転職市場
Webライターは、Web制作会社やマーケティング会社、広告代理店、出版社など、幅広い業種で求人があります。近年は、コンテンツマーケティングの重要性が高まっており、Webライターの需要が増加しています。また、フリーランスとして活躍する人も多く、自身のスキルアップに合わせて自由な働き方を実現できる点も魅力です。
志望動機例
私がWebライターを志望したのは、文章を通じて人々の興味を引き、商品やサービスを紹介するという仕事に興味を持ったからです。
文章力やコンテンツ制作力を磨き、企業のPRやマーケティングに貢献することができる点に魅力を感じています。
また、Webライターは幅広い業界で活躍できる職種であることから、市場価値の高い形で自己成長できる点も魅力的です。
貴社は多様なクライアントのコンテンツ制作を手がけているため、自身のスキルアップにつながる環境だと考え志望しました。
Web業界の志望動機・転職理由を書く際のポイント
Web業界への転職活動をする場合において、エントリーシートへの志望動機はどのように記載すべきか悩む方は多くいます。志望動機や転職理由は、転職活動では必ずチェックされる重要な項目です。
そのため、志望動機や転職理由の内容が転職活動の成功を左右します。本章では、Web業界の志望動機・転職理由を書くポイントについて解説します。
経験者・未経験者共通のポイント
Web業界への転職活動では、経験者・未経験者に共通する志望動機や転職理由を書く際のポイントがあります。具体的には、なぜその職種に就きたいのか明確にすることが重要です。
また、その企業で働きたい理由を記載することも欠かせません。さらに、入社後叶えたいキャリアを伝えることも大切です。以下では、経験者・未経験者共通のポイントを解説します。
なぜその職種に就きたいのか明確にする
Web業界を目指す際、その職種に就きたい理由を明確に持つことが重要です。自分の長所やスキルが、どのようにその仕事に活かせるのかを伝えることがポイントとなります。未経験者であっても、前職で培ったコミュニケーション能力や資格などをアピールして、採用担当者にスキルを示しましょう。
また、企業ごとに業務内容が異なる点を理解し、志望先の仕事に合わせた志望動機の調整も大切です。自分の強みと企業のニーズを合わせて、説得力のある志望動機・転職理由を準備しましょう。
その企業で働きたい理由を記載する
志望動機を書く際は、その企業を選んだ理由を記載しましょう。単に職種へのこだわりだけでなく、なぜその会社を選んだのかを説明することで、転職への熱意が強調されます。
その企業で働きたい理由を明確にするには、求人情報や会社のWebサイトを通じて、事業内容や経営理念の理解が欠かせません。自分の価値観と企業の方向性が合致している点をアピールして、説得力のある志望動機を作成しましょう。
入社後叶えたいキャリアを伝える
志望動機を書く際、入社後叶えたいキャリアについて触れることも重要です。明確な目標を示し、その達成に向けてどのように努力していくのかを伝えることで、転職意欲と自身の将来性をアピールできます。
特に未経験者の場合、自分の描く具体的な将来像を示すことで、ポテンシャル採用の可能性を高められるでしょう。長期的なビジョンとそれを実現するための決意を盛り込むことで、採用担当者に強い印象を与えられます。
未経験者の場合
未経験の方が志望動機を記入する際には、デザインやテクノロジーに強い興味があることを明確に伝えましょう。興味を抱くきっかけになった出来事や、Web業界を目指すために勉強したことなどがあればそれも具体的に記載しましょう。
また、採用する側にとって好印象になれるのが、新たなテクノロジーへの強い探究心です。たとえばARやVRといったXRの技術についての知識や、業界に起きた最新のニュースなども常にストックしておくと損はないでしょう。
経験者の場合
Web業界の経験者の場合は、自分がこれまで積み上げてきたスキルや経験を、全面に且つ具体的にアピールするのがおすすめです。プログラミング言語や開発に携わった案件の概要、実務経験の年数など、できるだけ正確に記載しておきましょう。
Web業界への転職に成功する人の特徴
Web業界への転職に成功する人には、さまざまな特徴があります。転職に成功する人の特徴としては、自発的に行動できる人や成長意欲が高い人が挙げられます。
また、コミュニケーションスキルが高い人もWeb業界への転職に成功する可能性が高いです。さらに、自己管理スキルが高い人もWeb業界で活躍できるでしょう。本章では、Web業界への転職に成功する人の特徴について解説します。
関連記事:SIerからWeb系企業への転職を成功させるには?難易度や成功例
自発的に行動できる
Web業界への転職に成功する人の特徴として、自発的に行動できる点が挙げられます。自ら率先して仕事に取り組める人は、未経験からのスタートであっても急速に成長できます。
特にWeb業界ではチームワークが重要視されるため、受動的に仕事をこなすだけでは評価されにくく、積極的にチームに貢献しようとする意識が必要です。自発性に欠ける人は、周囲のモチベーションを下げる存在だと見なされる可能性もあるでしょう。
自身の成長と社内での評価を高めるためには、自発的に行動する姿勢が欠かせません。
成長意欲が高い
Web業界で転職を成功させるには、成長意欲の高さが大切です。Web業界は技術の進歩が著しく速いため、成長意欲に欠け、新しい知識を吸収しようとしない人は、苦労する可能性があります。
長期的にWeb系の仕事を続けるなら、強い学習意欲を持ち、知識やスキルを磨く姿勢が重要です。常に成長を目指し、新しい知識を取り入れることで、Web業界でのキャリアを築いていけるでしょう。
コミュニケーションスキルが高い
Web業界では、個人の仕事よりもプロジェクト形式の仕事が多く見られます。チームとして仕事を進めるためには、高いコミュニケーションスキルが重要です。
チームの団結を乱す行為は、プロジェクトの進捗に悪影響を及ぼし、全体の生産性を下げる可能性があります。特に未経験者は即戦力ではないため、積極的なコミュニケーションを心がけることが欠かせません。
チームの一員として協調性を発揮することが、Web業界で成功するためには必須です。
自己管理スキルが高い
Web業界で活躍するには、高い自己管理スキルも求められます。プロジェクトで仕事する際には、プロジェクトの納期を守ることが重要です。一人の遅れがプロジェクト全体の遅延につながり、企業に大きな損害を与える可能性もあります。
さらに、デスクワークが主となるため、健康管理にも注意が必要です。定期的な運動と適切な休憩を取ることで、健康を維持し、仕事のパフォーマンスを高められるでしょう。
未経験者がWeb業界への転職成功率を高める方法
未経験者がWeb業界に転職するためには、事前に転職成功率を高める方法を知ることが重要です。Web業界への転職成功率を高めるには、Web制作に必要なプログラミング言語の知識が必要になります。また、実際にWebサイトやWeb広告を作成するのも効果的です。
年齢が若ければ、ポテンシャル採用を狙うのも良いでしょう。そのほかにも、Web業界の人脈作りをして転職を目指す方法もあります。本章では、未経験者がWeb業界への転職成功率を高める方法について解説します。
たくさんコードに触れる
Web業界に転職するには、HTML、CSS、JavaScriptなどの言語を学ぶ必要があります。しかし、学んだだけでは実務で使えるスキルにはなりません。実際にたくさんのコードに触れ、実践的なプログラミングスキルを身につけることが大切です。
具体的には、オンラインの学習プラットフォームや書籍で学んだことを実際にプログラミングして試してみることや、オープンソースプロジェクトに参加してコードを書くことなどが挙げられます。
Webサイトを作ってみる
Webサイトの制作は、WordPressやSTUDIO、Wixなどを使えば、未経験でも十分に可能です。サーバーやドメインの契約、デザイン、コーディング、流入数アップ施策、記事作成など、Web業界の仕事に必要なスキルを総合的に身につけられます。
さらに自分でサイトを作った経験は、行動力と意欲をアピールできるため、面接で採用担当者に好印象を与えることができます。
Web広告を作成してみる
Web広告の作成は、WebマーケターやWebコンサルタントを目指す未経験者にとって、転職の際に有利になるスキルです。GoogleやSNSの広告は、少額の予算から始められるので、まずは気軽にチャレンジしてみましょう。広告を作成するには、デザインやライティングなど、さまざまな知識が必要です。Web広告の作成を経験することで、幅広いスキルを習得できます。
ポテンシャル採用を狙う
未経験者であっても、将来的にWeb業界で活躍できると見なされれば採用される可能性があります。ポテンシャル採用を狙うためには、以下のようなポイントが重要です。
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・自己成長意欲が高いこと
・コミュニケーション能力が高いこと
・チームワークを大切にできること
履歴書や面接でアピールする際には、これらのポイントを意識して自己PRを行うと良いです。
勉強会やセミナーなどを通して人脈を作る
Web業界では、仕事をする上での情報収集やスキルアップのために、勉強会やセミナーがよく開催されています。これらのイベントに参加することで、業界のトレンドや最新技術について学び、同じ志を持った人たちと出会えます。
関連記事:新卒エンジニア必見!IT・Web系の技術勉強会&探せるサービスまとめ
Web業界のキャリアパス例
Web業界の典型的なキャリアプランとしては、はじめはデザイナーやコーダーとして入社し、その後Webディレクターへとステップアップしていくケースが多いです。
現在、Webデザインやコーディングを学べるWebサイトや動画サイトが多くあり、これらを独学で学べる環境が充実してきました。業界未経験者であっても基本的な内容については独学でしっかりと学べるようになったため、未経験者でも以前よりチャレンジしやすくなったといえるでしょう。
そのような環境の変化のため、Webデザインやコーディングについて何の知識やスキルもなく挑むのは無謀であり、自分の得意分野を活かして転職活動に臨むことが重要です。
また、Web業界はWebデザイナーをはじめ、特にクリエイティブな発想が求められる世界です。Webサイトはクライアントのブランドイメージを伝える重要な窓口であるため、制作には常にトレンドを意識した新しいアイディアが求められます。変化の激しいWeb業界においては、つねに探究心をもち、勉強し続ける姿勢も求められます。
Web業界で転職先を探す方法
未経験者がWeb業界へ転職する場合、どのような手段を使えばいいか迷う方も少なくはありません。Web業界で転職先を探す方法としては、求人サイトでWeb業界の求人情報を探す方法が一般的です。
また、転職エージェントを活用することで、求人サイトには掲載されていないWeb業界の企業の転職を目指す方法もあります。本章では、Web業界で転職先を探す方法を2つのパターンに分けて解説します。
求人サイトで探す
まずは求人サイトを見ながら自分自身に合った会社を探す方法です。転職を考えた際、多くの人はまず転職サイトにどのような求人があるのかを見ているのではないでしょうか。求人サイトは勤務地や給与の条件、休暇日数などの詳細が記載されており、複数の会社を細かく比較しながら検討できます。
転職エージェントを活用する
もう一つのパターンが転職エージェントを活用する方法です。転職エージェントとは、自分自身で転職先を探すのではなく、転職エージェントと呼ばれるプロの担当者に候補を探してもらうサービスです。
面接対策やエントリーシートの記入アドバイスなども受けられるほか、企業側に対して入社日や条件面での交渉も依頼できるため、転職活動が初めての人であっても安心です。また、転職サイトには掲載されていないような非公開の案件も多く登録されており、より条件にマッチした転職先が見つかる可能性が高いです。
Web業界に関するよくある質問
Web業界を目指す未経験者は、この分野に関する基本的な知識が不足しているため、多くの疑問を持ちがちです。よくある質問には、未経験者でもWeb業界への転職が可能か、どのようなWeb関連職種が未経験でも挑戦できるかといったものが挙げられます。
さらに、Web業界の転職市場の状況や、Web業界とIT業界の違いに関することもよくある質問です。本章では、Web業界に関するよくある質問について回答していきます。
Q1. Web業界は未経験でも転職できますか?
Web業界は未経験でも転職できます。特に年齢が若ければ、ポテンシャル採用や未経験可の求人も多いです。こういった求人に応募することで、未経験からでもWebエンジニアとしてのキャリアをスタートさせられます。
Q2. 未経験でも転職できるWeb系の職種は何ですか?
WebエンジニアやWebプログラマーは未経験からでも転職しやすい職種です。WebコーダーやWebテスターといった募集があればより転職はしやすいですが、案件自体が少ないことと、その後のキャリアアップがしにくいというデメリットもあります。そのため、WebエンジニアやWebプログラマーを目指すのが現実的でしょう。
Q3. Web業界の転職市場はどうなっていますか?
コロナ禍により、企業のITへの需要が高まりました。特にDX化の推進に力を入れている企業が多く、Webも企業にとって重要な技術の一つです。DX化の内容によってはWeb技術も深くかかわってくるため、Web企業に外注するケースもあります。結果的に、Web業界はコロナ禍の影響で伸びた業界の一つと言えるでしょう。
Q4. Web業界とIT業界の違いを教えてください
IT業界は情報処理技術を中心とし、ハードウェアやソフトウェア、情報処理サービスなど幅広い分野をカバーしています。一方で、Web業界は主にインターネットを利用したデータのやり取りに特化した分野です。IT業界はより広範な技術領域を含み、Web業界はその一部の業界になります。
まとめ
未経験からでもWeb業界に転職することは可能です。ただし、Web業界の職種の中でも未経験から転職しやすい職種とそうでない職種があります。転職成功率を高めるためには、未経験からでも転職しやすい職種を選ぶのが重要です。
また転職成功率を高めるためには、必要なスキルを身につけることや、求人探しのやり方が重要になってきます。今回ご紹介した内容を実践し、着実に進めてください。
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レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングでお話してみませんか?(オンラインでも可能です)
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