デザインツールスキルは必須。転職では実務経験とポートフォリオが重視されるWebデザイナー求人の転職白書|仕事内容や求人トレンド、年収、適性まで

最終更新日:2020年9月17日

レバテックキャリアは
ITエンジニア・Webクリエイター専門の転職エージェントです

レバテックキャリアでエンジニアやクリエイターの転職支援を行うコンサルタントが、IT業界のさまざまな職種にスポットを当て、仕事内容や給与、必要なスキルなどについて詳しく紹介します。今回取り上げるのは、Webサイト制作においてデザインを担当するクリエイティブ職「Webデザイナー」の求人です。

記事を要約すると…
・仕事内容…Webサイトのデザイン、コーディング、ヒアリング、提案
・年収…300~600万円程度  ※スキル・経験によって異なる
・求人トレンド…求人数は増加傾向。マーケティングやUI・UXに通じた人材のニーズ拡大
・必要なスキル・経験…デザインツールでの制作スキル・経験、ヒアリングからなどイチからWebサイトを作り上げた経験、jQueryなどでインタラクティブな動きをつけるスキル・経験
・適性がある人材…ユーザー思考の人、切り替えが上手な人(制作会社)/1つのサービスにじっくり取り組みたい人(自社サービス会社)
・キャリアパス…フロントエンド/バックエンドエンジニア、Webディレクター、Webプロデューサー、アートディレクター

小針七枝(こばり ななえ)

レバテックキャリアコンサルタント、小針七枝の画像


“期待以上のキャリアを創造する”をモットーに、Webデザイナーを始めクリエイターの転職を支援するレバテックキャリアのコンサルタント。前職のアパレル企業でのセールスプロモーション経験を活かし、現職ではクリエイターの魅力を企業へ伝える立場に。つねに求職者に寄り添う姿勢を大切にしている

Webデザイナーの仕事内容

デザインにコーディング、ヒアリングまで、幅広い役割が求められる

Webデザイナーは主に、Webサイトのデザインを手がける職種。さらに働く環境によって、コーディングやヒアリングなど果たすべき役割が異なり、なかにはクリエイティブ職としてマルチな対応を求められるケースもあります。

1. Webサイトのデザイン

Webデザイナーが手がけるのは主に、サイトのベース(トップページ)をはじめ、その下層ページ、サイトで使用されるロゴやアイコン、イラストなどのデザイン。ディレクターが描いたワイヤーフレーム(設計図)をもとにコンセプトやテイストを決定し、Webデザインの制作を行います。

「WebデザイナーはトータルでWebサイトをデザインするほか、バナー作成もよく担当します。そのため、企業によってはバナー専門のWebデザイナーを置くケースもあるほどです。他にも画像の加工や、時には素材用の写真を自ら撮影することもあります」(小針)

2. コーディング

Webデザイナー求人の仕事範囲として、HTMLとCSSを使ったコーディングまでを設定し、コーダーとしての兼務を期待している企業も多くあります。さらに、JavaScriptを使ってインタラクティブな動きをつけたり、システム側との連携をWebデザイナーに求めることも珍しくありません。

「Webデザイナーがコーディングまで担当するかどうかは、企業規模による場合が目立ちます。例えば制作会社でも、老舗の大手で分業体制がしっかり敷かれているような環境では、Webデザイナーはデザインのみを担当するのが一般的です。

しかし規模の小さなベンチャー企業などでは、コーダーとしての基本的なコーディングはもちろん、JavaScriptのライブラリを使ってUIをデザインしたり、CMS運用のためにPHPでマークアップして…などというマルチスキルが当たり前のように求められたりします。いずれにせよWebデザイナーは実装を考慮したデザインをする必要があるため、Webデザイナー求人への応募の際は最低限のコーディングスキルは身につけたいところです」(小針)

3. ヒアリング、提案

制作会社では、Webデザイナーがディレクターと一緒に客先へ出向き、ヒアリングや提案まで行う光景がよく見られます。

「例えばWebディレクターのスキルが十分ではなかったり、WebデザイナーにUI・UXの知識がある場合には、Webデザイナーがプロジェクトの初期段階から関わることがよくあります」(小針)

Webデザイナーの求人トレンド

求人数は増加傾向。マーケティングやUI・UXに通じた人材の需要が高まる

Webデザイナーの求人件数は、増加傾向にあります。以前からゲーム業界の求人が多いものの、マーケティング領域やUI・UXの領域に通じた人材の求人数が全体的に増えていると言います。

「いわゆるマーケター視点を持つWebデザイナー、例えば自分の担当したWebデザインについて、ABテストで検証・分析をしながらUI・UXを考えていけるような人材を、企業が募集しているケースが目立ちます。また、以前はスマホ最適化で済ませていたWebサイトをスマホアプリでも展開したいと考える企業も多いので、アプリのUIデザイン等で活躍できるWebデザイナーの求人が増えているという理由があります。

あとは、コーポレートサイトを手がけるWebデザイナーの求人数も伸びている印象を受けます。背景には、多くの企業が採用を課題としているため、人材募集用の企業のホームページや採用コンテンツの見せ方を重視しているという事情があります」(小針)

Webデザイナーの年収

300~600万円※スキル・経験、勤務状況などによって異なります

職能が広いほど年収アップ。フロントエンドもこなすと600万円台に

「Webデザイナーの年収は、300~500万円あたりがボリュームゾーン。デザインのみできる場合は年収300万円台、コーディングまで可能な場合には、400万円台の求人が多く見られます。

さらに、ディレクションなどの上流工程ができたり、フロントエンド・バックエンド開発の領域もこなせるスキルがある場合には、600万円台に届く方もいます。他にも、撮影技術があるとかWeb解析をできるとか、年収額はクリエイターとしての職能の広さに比例する傾向があります。

業界で見ると、一時期はゲーム業界の年収が飛び抜けていましたが、最近では他とさほど変わらない状態に。一方、医療業界に特化したサービス運営企業勤務のWebデザイナー求人で、600万円台と高めの募集が頻繁に見受けられるようになりました」(小針)

Webデザイナーに必要なスキル・経験

【必須】
・Photoshop、Illustrator、コーディングツール(Dreamweaver、Sublime Text等)での制作スキル・経験
・ヒアリング段階からなど、イチからWebサイトを作り上げた経験
・jQuery
などを使い、インタラクティブな動きをつけるスキル・経験

【歓迎】
・マーケティングの知識・経験
・JavaScriptなどフロントエンド、PHPなどバックエンド開発の知識・経験
・アプリデザインの経験
・UI/UXデザインの経験・知識
・Git
・Sass
・タスクランナー(Grunt、Gulp等)
・プロトタイピングツール(Adobe XD、Prott等)

デザインツールの操作は必須。そして資格より実務経験を重視

Webデザイナーの必須ツールと言えば、Adobe PhotoshopとIllustrator、コーディングツールの3種類。

「サイトのビジュアルやバナーなど、デザイン制作だけならPhotoshopとIllustratorを操作できれば事足ります。しかし、Webデザイナーとして最低限のコーディングができることは前提になるので、そのためのツールは扱えるようになっていただきたいですね。

また、お伝えした通りJavaScriptでjQueryなどのライブラリを使って、インタラクティブなコンテンツを制作するスキル・経験を求める企業も多いですし、例えば顧客へのヒアリングの段階からなど、サイトをイチから作りあげた経験も重要です。さらに、20代後半での転職になると、ある程度クライアントとやり取りした経験がないと厳しいと判断する企業もあります」(小針)

歓迎されるスキル・経験としては、マーケティングの知識や経験をはじめ、フロントエンド・システム開発側への理解、スマホアプリのデザイン経験、UI・UXデザインへの対応などが挙げられます。

「あとは、自らワイヤーフレームを組んだり、積極的にデザインテイストを提案したりと、ディレクターや顧客から指示された内容だけでなく、自らもう一歩踏み込んでサイトを作り上げてきたという経験は、企業が非常に欲しがるものの一つです。

優秀なクリエイターほど上流に行く傾向があるので、Webデザイナーとして手を動かしながら、現場をリードできる方は重宝されます」(小針)

さらに、ソースコードの履歴やファイルの管理ができるGit、CSSの記述を簡略化するSass、Sassのコンパイルや画像圧縮など、さまざま処理を自動化するGruntやGulpなどといったタスクランナーも要チェックだそう。

「なかでもGitはシステム側やフリーランスの方とのやり取りにも使えたりするので、導入している企業が多いですし、Sass、タスクランナーもたくさんの現場で取り入れられています。ですからそれらを扱えることは、環境によっては歓迎というより、半ば応募の必須のスキルになりつつありますね。

他にも、スマホアプリなどの画面遷移やアニメーションを確認できるAdobe XDやProttといったプロトタイピングツールを扱えるようになっておくと、UI・UXの領域を手がけるときには重宝するでしょう。ここまでに挙げたもので扱ったことのないものがあれば、まずは無料のお試し版を使用し、独学で使い方を覚えるのも手です」(小針)

資格については、『ウェブデザイン技能士』『JWA Webデザイン検定』など、Webデザイナーが持っておくと転職に役立つものは幾つかありますが、募集の際はそうした資格より実務経験とポートフォリオを重視する企業が多いのも特徴的です。

Webデザイナーの適性

・向いている人…ユーザー思考の人、切り替えが上手な人(制作会社)/1つのサービスにじっくり取り組みたい人(自社サービス会社)
・向いていない人…ユーザー思考を持てない人、トレンドに敏感ではない人や学習意欲に乏しい人


Webデザイナー就職への適性を測るもっとも分かりやすい指標が、“ユーザー思考を持てるか”です。

「Webデザイナーが手がけるのは、アートではなくデザイン。ユーザー視点で制作し、それによってユーザーに行動を促したり、問題を解決できる人には適性がありますが、ユーザー思考を持てない人には向きません。また、Web業界は変化が激しいので、トレンドに敏感ではない人や学習意欲に乏しい人は、Webデザイナーにはあまり適していないかも知れません」(小針)

さらに、制作会社か自社サービス会社かどちらで働くかによっても、Webデザイナーに求められる適性は違ってくるのだとか。

「制作会社で働く場合、切り替えが上手いタイプの人が向いています。制作会社では、まったく関連のないメディアを同時に複数兼務することもよくあります。ですから“案件の数をこなして経験を積みたい” “さまざまなジャンルの媒体に携わりたい”という志向の方は、制作会社で働くのに向いています。

また、分業制がしっかり敷かれているような大手を除き、制作会社では一般的にWebデザイナーの担当領域が幅広い工程に及ぶことも多いので、Web制作の一連の流れに携わりたいという方にはフィットすることでしょう」(小針)

一方、自社サービス会社勤務に適した人材としては、一つのサービスにじっくり向き合いたいタイプを挙げました。

「自社サービス会社では、自社でメディアやサービスを運営している分、制作会社で働く場合よりユーザーの反応を比較的得やすく、それらを次のWebデザインの制作に活かしやすい環境であることも多いと思います。また、ユーザーの課題を見つけるところからリリース後の検証まで、データを定量的に分析しながらデザインに取り組むため、1つの事業に長期的に関わることができるのもポイントです」(小針)

Webデザイナーのキャリアパス

・フロントエンド/バックエンドエンジニア
・Webディレクター
・Webプロデューサー
・アートディレクター

縦に横に、描ける多彩なキャリアパス

Webデザイナーが転職などで描けるキャリアパスは、実にさまざま。

「コーディングの技術を活かしてフロントエンドエンジニアになる方もいますし、システムの知識をベースにバックエンド開発の領域へシフトされる場合もあります。

さらに、Webディレクターとして現場をまとめる道を選ぶ方もいますし、予算面を含めてプロジェクト全体を統括するWebプロデューサーへとキャリアチェンジされる場合もあります。他にも、デザインの品質コントロールを行うアートディレクターも、Webデザイナーとしての知識と経験を活かせるパスの一つでしょう。

そうしてWebデザイナーとして希望通りのキャリアパスを描くためには、アウトプットが非常に大事になってきます。ですから忙しくても、応募の際は、自分のポートフォリオはしっかり整えておくようにしてください」(小針)

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