Webデザイナーの転職情報と求人動向|年収やスキル、志望動機の書き方も解説

最終更新日:2024年3月8日

Webデザイナーは、Webサイトの企画段階から構築まで携わる職種で、デザインセンスと機能性を兼ね備えたWebサイトのデザインを行います。Webデザイナーはクライアントの要望を具現化し、ユーザーフレンドリーなサイトを作成するためのデザインとコーディングを行います。

Webサイト制作の大切なポジションに位置するWebデザイナーですが、未経験からWebデザイナーに転職は可能なのでしょうか。また、どのようにすればWebデザイナーに転職できるのでしょうか。本記事では、Webデザイナーへの転職を検討している方に向けて、Webデザイナーへの転職手順や転職理由と志望動機の書き方、必要なスキル・経験、資格、求人情報・年収などについて解説しています。

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この記事のまとめ

  • Webデザイナーへの転職は、求人によっては、まったくの未経験からでも挑戦できる
  • Webデザイナーの年収は、職能が広いほど年収アップ。フロントエンドもこなすと600万円以上になることもある
  • Webデザイナーへの転職では、デザインツールの操作スキルは必須。また、コーディングスキルや他のWeb関連スキルも求められる

Webデザイナーには未経験でも転職できる?

Webデザイナーへの転職は未経験でも転職できるのでしょうか。未経験からWebデザイナーに転職するには、ツールを扱うスキルの習得や作品集などの準備が重要になります。

また、求人によっては未経験でも応募ができる場合もあります。未経験の場合は、転職エージェントの活用も検討するといいでしょう。本章では、未経験からでもWebデザイナーに転職は可能なのか解説していきます。

ツールを扱うスキルの習得や作品集などの準備が肝心

Webデザインの未経験者が直面する主な課題は、具体的な実務経験に基づく自己PRが難しいことです。しかし、この問題を克服するための方法はいくつかあります。

まず、Webデザインに関連するツールの使い方を習得することが重要です。さらに、自分自身でWebデザイン作品を作成し、作品を集めたポートフォリオ(作品集)を作ることも有効です。ポートフォリオは、自分のデザインセンスや技術力を具体的に示すことができ、採用担当者に対する印象を強くすることができます。

求人によっては、まったくの未経験からでも挑戦できる

Webデザイナーへの未経験者向けの求人は、レバテックキャリアの求人情報にも掲載されています。未経験者を歓迎する求人も多く、全くの初心者でも応募が可能なものが存在します。

Webデザイナーへの転職は、自身のデザインセンスや技術力を十分にアピールすることができれば、経験がない状態からでもチャレンジすることが可能です。これは、Webデザイナーという職種が、個々の創造性や技術力を重視する職種であるため、未経験者でも自身の才能を活かすチャンスがあることを示しています。

転職エージェントの活用がおすすめ

未経験からWebデザイナーへの転職を目指す場合には、転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェント、IT・Web業界の専門知識を持ったプロフェッショナルが在籍しており、キャリアコンサルタントが転職活動を全面的にサポートします。

転職エージェントは、転職希望者のスキルや経験、希望条件を理解し、転職希望者に最適な求人を紹介します。また、面接の準備や交渉など、転職活動の各ステップで的確なアドバイスもしてもらえます。転職エージェントを活用することで、未経験でもWebデザイナーへの転職がスムーズに進行し、成功につながる可能性が高まります。

Webデザイナーへの転職に必要な手順

webデザイナーへの転職手順


Webデザイナーへ転職するためには、どのような手順を踏めばいいのでしょうか。Webデザイナーへの転職に必要な手順としては、転職の理由や目的を明確にして、転職活動のスケジュールを立てます。

次にスキルの棚卸し・ 自己分析をして、履歴書や職務経歴書、ポートフォリオを作成します。併せて、応募する企業の研究もします。本章では、Webデザイナーへの転職に必要な手順について具体的に解説します。

転職の理由や目的を明確にする

Webデザイナーとして転職を考える際の最初のステップは、自身の転職の目的と理由を明確に定義することです。これは、適切な転職先を選ぶための基準を設定するための重要なプロセスです。

具体的には、自分が何を求めて転職を考えているのかを紙に書き出し、それらの要素に優先順位をつけてみることが有効です。この作業を通じて、自分自身の思考を整理し、自分が何を重視しているのか、どのようなキャリアを望んでいるのかを明確に理解することができます。

転職活動のスケジュールを立てる

転職の目的が明確になったら、次に転職活動のスケジュールを計画します。転職活動のスケジュールを立てることは、転職を成功させるための必須のステップです。スケジュールを立てる理由は二つあります。

一つ目は、企業が採用判断を容易にするためです。企業は、中途採用のWebデザイナーを早期に確定し、組織の整備を進めたいと考えています。そのため、「転職するタイミングが明確な人」は、企業にとって採用しやすい存在となります。

二つ目の理由は、転職活動期間を無駄に延ばさないためです。Webデザイナーの求人は年間を通じて存在しますが、それが「いつでも転職できる」という誤った認識を生む可能性があります。その結果、良い求人に出会ったとしても、「他にも良い企業があるだろう」と考え、求人情報のチェックだけで終わってしまうことがあります。

転職活動を延長することは、自身のキャリアにとってプラスになることは少ないです。そのため、転職活動を効率的に進めるためには、明確なスケジュールを立てることが重要となります。

スキルの棚卸し・ 自己分析をする

Webデザイナーとして転職活動を行う際、まずは自身のスキルと経験を整理し、それを効果的にアピールできるように準備することが重要です。これには、過去に制作した作品の一覧を作成し、それぞれの作品に対してどのような目的で、どのような効果を得たのかを明確にすることが含まれます。

また、使用可能なツールや技術も、自身のスキルを客観的に評価するための重要な指標となります。これらの準備を通じて、自身の強みを明確にし、それを転職活動で効果的にアピールすることが可能となります。

履歴書や職務経歴書、ポートフォリオを作成する

Webデザイナーの転職活動においては、履歴書や職務経歴書、ポートフォリオの3つが重要になります。これらは自身のスキルや経験を効果的にアピールするためのツールであり、その作成には細心の注意が必要です。

特に、Webデザイナーとしての転職活動では、ポートフォリオの内容と完成度が書類選考に大きな影響を与えます。そのため、ポートフォリオの作成には十分な時間と労力を投資することが求められます。

また、Webデザイナーのスキルを証明するためには、Webサイトと紙媒体の両方のポートフォリオを用意することが推奨されます。そして、制作実績には目的、成果、メンバー構成、制作期間などを明記することが重要です。ポートフォリオは、自身のデザイン思考やスキルの高さを具体的に示すことができます。

企業研究をする

転職活動において、自身の目指すキャリアと求人の業務内容が一致しているか確認することは重要です。

全ての業務を完璧にこなせる必要はなく、新たなスキル習得のチャレンジも大切です。Webデザイナーとして求人を選ぶ際には、企業のWebサイトや運営サイトのデザイン、企業内でのデザイナーの評価、業務範囲、ワークライフバランスを確認することが重要になります。

これらの情報は転職エージェントから得ることが可能で、自身のキャリアアップに繋がる転職先を見つけるためには必要なステップとなります。

Webデザイナーの転職理由と志望動機の書き方

Webデザイナーへの転職では、転職理由と志望動機が重要な要素になります。しかし、Webデザイナーの転職理由と志望動機の書き方がわからずに悩む方も多くいます。

転職理由・志望動機を作成するポイントを事前に把握することで、Webデザイナーへの転職活動を有利に運ぶことも可能です。本章では、Webデザイナーの転職理由と志望動機の書き方について解説します。

転職理由・志望動機を作成するポイント

転職理由・志望動機を作成するポイントとしては「Webデザイナーとして、その企業でどう活躍できるのか」「デザインで実現したいことと企業の理念が一致しているか」「どんなキャリアパスを描いているのか」が重要になります。以下では、これらの転職理由・志望動機を作成するポイントと志望動機の例文について解説します。

Webデザイナーとして、その企業でどう活躍できるのか

Webデザインを請け負う企業にも強みや弱みはあります。志望動機を書く際には、その企業でどう活躍できるのかに重点を置いてアピールしましょう。

例えば、Webの動画広告に使い、強い企業なのであれば、「学生時代に短編映画や動画を作った経験がある」「広告のマーケティングをした経験がある」などの経験はアピールポイントになります。

Webデザインでは幅広いスキルが求められるため、一見して関連がなさそうな経験に対しても志望動機に加えられます。たとえば、営業職であるなら「製品の強みを分析し、それを全面に押し出して魅力を伝える力を身につけた」などといった感じです。

Webデザイナーはなんとなくデザインを作るわけではなく、広告したい消費、宣伝したいサービスを対象にしてデザインをするため、プロダクトの魅力を表現できる力はWebデザイナーとしても必要とされる機会が多いです。

また、ランディングページやWebサイトの制作に強みをもつ企業であれば、HTMLやCSS、他にもシステムに関する知識を身に付けておくと他の志望者との差別化が図れます。

どれだけ優れたデザイン能力があったとしても、その力を100%発揮できない会社に転職をしてしまっては、業務に不満を抱いて高いパフォーマンスが発揮できず、双方に不利益が出てしまうでしょう。

デザインで実現したいことと企業の理念が一致している

企業の理念とは、会社の使命や、どのような目的のもと組織として存在しているのかを明文化したものです。Webデザイン会社であれば、デザインをすることで、世の中をどう変えていきたいのか、何を実現したいのかを理念として掲げている会社も多いでしょう。

あなた自身、Webデザインをすることで何を実現したいのか、志望している企業の理念と共通しているか、具体例を交えて説明することは重要です。

どんなキャリアパスを描いているのか

目指す目標を明確にした後に、目標を達成するためのキャリアパスを明示することが求められます。現在のスキルも大切ですが、採用担当者は応募者が長期間企業に貢献し続けるかどうかを重視します。

事前に採用担当者との面談などを通じて、どのようなキャリア進行が可能かを具体的に理解しておくと良いでしょう。その上で、キャリアパスに適した資格を取得しておくことは、自身をアピールする一つの要素となります。

志望動機の例文

前職では化粧品を取り扱う企業の営業職を担当しており、クライアントとの商談などを経験しました。コスメ業界は競合の多い業界ですが、自社製品の強みが何かを徹底的に分析し、分かりやすくアピールする力は、Webデザイナーとして他のチームメンバーやエンジニアと協力してWebサービスを作り上げる上でも役立つと考えています。
Web制作の実務経験はありませんが、私は昔からサイト制作に興味を持ち、自分でWebサイトを作成・運営を行っていました。「一目で見て魅力が伝わるデザイン」を心がけて制作をしており、貴社が同様の企業理念を掲げていることにも強く魅力を感じております。
スキル習得のため、「Webクリエイター能力認定試験」の資格を取得いたしました。また、転職後もWebデザインの勉強はかかさず行い、「ウェブデザイン技能検定」や「Webデザイナー検定」などの資格も獲得してスキルの幅を広げ、いち早く戦力になれるようにしたいです。

関連記事:WEBデザイナーの志望動機を攻略!書き方のポイントと例文を紹介

Webデザイナーの転職に必要なスキル・経験

Webデザイナーの転職に必要なスキル・経験は、どのようなものがあるのでしょうか。Webデザイナーの転職に必要なスキル・経験を以下の表にまとめてみました。本章では、デザインツールの操作やコーディングスキル、Web関連の他スキルなどのWebデザイナーの転職に必要なスキル・経験について解説します。

必要なスキル・経験 あると望ましいスキル・経験
  • ・Adobe Photoshopの操作スキル

    ・Adobe Illustratorの操作スキル

    ・Figma

    ・sketch

    ・コーディングスキル

    ・コーディングツール(Adobe Dreamweaver、Sublime Text等)の操作スキル

    ・ヒアリング段階からなど、ゼロからWebサイトを作り上げた経験

    ・jQueryなどを使い、Webページにインタラクティブな動きをつけるスキル・経験

  • ・マーケティングの知識・経験

    ・JavaScriptなどを用いたフロントエンド開発の知識・経験

    ・PHPなどを用いたバックエンド開発の知識・経験

    ・アプリデザインの経験

    ・UI/UXデザインの経験・知識

    ・Gitの操作スキル

    ・Sassの知識

    ・タスクランナー(Grunt、Gulp等)の操作スキル

    ・プロトタイピングツール(Adobe XD、Prott等)の操作スキル

関連記事:Webデザイナーに必要なスキル・スキルマップとは

デザインツールの操作は必須

Webデザイナーに必要なデザインツールは、Adobe PhotoshopとIllustrator、そしてコーディングツールの3つです。Webデザイン制作にはPhotoshopとIllustratorが必要で、コーディング能力も前提とされます。

さらに、ソースコード管理のGit、CSS記述簡略化のSass、自動化ツールのGruntやGulpも大切です。特にGit、Sass、タスクランナーは、Web制作現場での必要スキルになりつつあります。また、UI・UX設計にはAdobe XDやProttのようなプロトタイピングツールも役立ちます。未経験のツールがあれば、無料版で独学することを推奨します。

例1.Adobe PhotoShop

WebデザイナーがWeb制作において使用する必須のソフトウェアはいくつか存在しますが、その中でも特にPhotoshopは頻繁に利用されます。Photoshopは一般的には画像編集ソフトとして知られていますが、それだけではなく、多岐にわたる機能を備えています。これにより、Photoshop一つで様々なデザイン作業を実行することが可能となります。そのため、WebデザイナーにとってPhotoshopは、デザイン作業を効率的に進めるための重要なツールとなっています。

例2.Adobe Illustrator

Illustratorは画像を拡大・縮小しても画質が劣化しない「ベクター」データを扱うソフトです。Illustratorを使用すれば、図柄の細かな描き込みやテキスト、図形といった各オブジェクトのレイアウトを直感的にデザインできます。
デザインパーツはIllustratorで作成し、それをPhotoShopで組み合わせるといった使い方が現場では多いです。

例3.Figma

Figmaとは、ブラウザ上で簡単にデザインができるツールです。インターフェースのデザインを、場所を選ばずにブラウザさえ起動できれば使えるため、利便性が高くチーム体制での作業にも向いています。Figmaは無料で、かつWeb上で利用できることが強みです。

アカウントさえ取得していれば、作成したデザインは制作時に使用したPCではなく、Web上で呼び出すことができるため、オフィスと自宅で作業をスムーズに継続できます。

また、1つのファイルを複数のメンバーで編集することができるので、デザイナーのほか、ディレクターなどの制作に関わる様々な役割の人とデータを共有し、相談しながら制作物を仕上げられます。

例4.sketch

Sketchは、ベクターソフトでありながらピクセル基準で作成することが前提のつくりになっており、WEB制作やUIデザインに特化しています。さまざまな機能が詰まったAdobe PhotoshopやIllustratorと比較すると、UIデザインに特化している分、無駄な機能が削ぎ落とされているため学習コストが低いです。

また、効率的にUIデザインができるだけでなく、プロトタイプ検証、プロジェクトメンバーやクライアントへの共有といった、デザイン制作前後のフェーズでも活用できる機能を兼ね揃えています。

コーディングスキル

Webページの制作においては、HTMLやCSS、SASS、PHPといったコーディングスキルが求められます。デザイン専門のデザイナーも存在しますが、デザインから実装まで一貫して行えるWebデザイナーは特に価値が認められます。

そのため、コーディングスキルを習得しておくことは、あなたのキャリアにおいて大きな利点となるでしょう。これにより、より広範囲の業務を担当でき、自身の市場価値を高めることが可能となります。

Web関連の他スキル

Webデザイナーとしての必要なスキルは多岐にわたります。例えば、色彩の組み合わせを考えるカラーデザインスキルや、ページの配置や構成を計画するレイアウトスキルなどが必要となります。

Webデザイナーに求められるスキルを見つけるには、求人情報などを参照し、現在の市場で求められているスキルをリサーチするといいでしょう。求められるスキルを習得して、自身のスキルセットを強化し、より多くの機会に対応できるようにします。必要なスキルを身につけることで、より競争力のあるWebデザイナーを目指せます。

資格より実務経験を重視

Webデザイナーの転職では、資格より実務経験が重視されます。実務経験の例としては、JavaScriptやjQueryを用いたインタラクティブなコンテンツ制作、サイトの一からの構築経験、クライアントとのコミュニケーション経験は、Webデザイナーとして重視される傾向があります。

また、マーケティング知識やシステム開発、スマホアプリデザイン、UI・UXデザインの経験も歓迎されます。さらに自身でワイヤーフレームを作り、デザイン提案を行う能力は高い評価になります。

Webデザイナーの転職におすすめの資格

Webデザイナーへの転職には、どのような資格があるといいのでしょうか。

Webデザイナーの転職におすすめの資格としては、Webクリエイター能力認定試験 エキスパートやWeb解析士認定試験、ウェブデザイン技能検定、マルチメディア検定、Webデザイナー検定などがあります。本章では、Webデザイナーの転職におすすめの資格を紹介します。

Webクリエイター能力認定試験 エキスパート

Webクリエイター能力認定試験とは、W3Cの国際基準に準拠したホームページ制作スキルを問う試験です。W3CはHTML 4.01 StrictやCSS2.1を国際基準とし、すべてのブラウザで問題なくホームページが閲覧できる状態を目指しており、これを実現できるだけのスキルを測定するのがWebクリエイター能力認定試験です。

Webクリエイター能力認定試験はスタンダードとエキスパートの2種類があります。実務で評価される知識を身につけるのであればエキスパートをおすすめします。エキスパートではユーザーの利便性を考慮したWebサイトが制作可能かつ、新規サイトの制作、レスポンシブ対応、スクリプトを用いた動きのあるWebサイト制作ができるスキルが問われます。

Web解析士認定試験

Web解析士認定試験は、ウェブ解析データを活用し、デジタルマーケティングを通じてビジネスの成果を引き出す能力を評価する試験です。この試験を通じて、ウェブ解析士はウェブ解析のスキルを獲得し、データを解釈し、適切な意思決定を行う能力を身につけることを目指します。この試験は、デジタルマーケティングの領域で活躍するための重要なスキルを証明するためのものであり、その能力を評価し、認定するための重要な手段となっています。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、ウェブサイト制作に必要な知識と技術を評価する国家検定試験で、Web業界で唯一のものです。試験は1級から3級まであり、それぞれには実技試験と学科試験が含まれます。合格者にはウェブデザイン技能士の証書が発行され、これは履歴書に記載でき、転職や就職時に有利となります。この試験は、Webデザインの知識と技術を証明するための重要な手段であり、自分のレベルに応じて適切な等級を選ぶことが推奨されます。

マルチメディア検定

マルチメディア検定は、特定非営利活動法人「画像情報教育振興協会(CG-ARTS協会)」が主催する、ビジネスや日常生活でのマルチメディアやICTの活用スキルを証明する試験です。マルチメディア検定は、ベーシックとエキスパートの2種類のレベルがあります。ベーシックは基本的な知識を、エキスパートは専門的な知識と応用能力を試します。

Webデザイナー検定

Webデザイナー検定は、CG-ARTS協会が主催する民間資格で、Web制作に関わる全般的な知識と技術が問われます。試験はコンセプトメイキングからデザイン、テスト、評価、運用まで、Webデザインの全プロセスが対象となります。ユーザーのニーズを満たすホームページ作成や、視覚的なデザインだけでなく、Webコンテンツの理解も求められます。基本的な知識を問うベーシックと専門的な知識を問うエキスパートの2つのレベルがあります。受験資格は特に設けられていないため、Webデザインに興味がある人は誰でも挑戦可能です。

Webデザイナーの年収

一般的にはWebデザイナーの年収は、スキルや経験、勤務状況などによって異なりますが300〜500万円あたりがボリュームゾーンになっています。具体的には、デザインのみができるWebデザイナーでは年収300万円台、コーディングまで可能な場合には、400万円台の求人が多く見られます。

職能が広いほど年収アップ

Webデザイナーの年収は、職能が広いほど年収アップする傾向にあります。ディレクションなどの上流工程ができたり、フロントエンド・バックエンド開発の領域もこなせるスキルがある場合には、600万円台に届く方もいます。他にも、撮影技術がある・Web解析ができるなど、年収額はクリエイターとしての職能の広さに比例する傾向があります。

Webデザイナーの求人数は増加傾向

Webデザイナーの求人件数は、増加傾向にあります。特に、マーケティングやユーザーインターフェース(UI)、ユーザーエクスペリエンス(UX)の専門知識を持つ人材に対する需要が高まっています。これは、企業がデジタル化を進め、より効果的なオンラインプレゼンスを確立しようとする中で、Webデザイナーの役割がますます重要になっているからです。

関連記事:Webデザイナーは将来性がない?後悔しないために知るべきこと

マーケティングやUI・UXに通じた人材の需要が高まる

マーケティング視点を持ち、ABテストでの分析を通じてUI・UXを考慮できるWebデザイナーを企業が募集しているケースも増加しています。また、スマホアプリの展開を考える企業が増え、アプリUIデザイン能力を持つデザイナーの需要も高まっています。さらに、採用強化のための企業サイトや採用コンテンツのデザインに重きを置く傾向があり、コーポレートサイト専門のデザイナーも求められています。

Webデザイナーの転職求人情報

実際のWebデザイナーの転職求人情報は、どのような内容なのでしょうか。レバテックキャリアには、多くのWebデザイナーの転職求人情報が掲載されています。本章では、レバテックキャリアに掲載されているWebデザイナーの転職求人情報の一例を紹介します。

【業界】
◆広告・デザイン・イベント

【業務内容】
・Webページのコーディング(HTML、CSS、javascript)
・Shopify、カラーミーショップ、ショップサーブ、MakeshopなどのASPを使ったECサイトのコーディング/テーマ組込み
・Wordpressを使ったコーポレートサイトのコーディング
・納品後のマニュアル作成(納品後のサポート)

【求められるスキル・経験】
・HTML/CSS/JavaScriptを使った各種コーディングの実務経験
・Jqueryライブラリの知識、実装経験
・レスポンシブサイト、スマホサイトのコーディング知識/経験

【想定年収】
420~805万円

【福利厚生】
健康保険 / 厚生年金 / 雇用保険 / 労災保険 / 通勤手当 / 年末年始 / 夏季休暇 / 有給休暇

【勤務地】
京都府

Webデザイナーのキャリアパス

Webデザイナーのキャリアパスは、コーディング技術を活用してフロントエンドエンジニアになるケースがあります。また、システム知識を基にバックエンド開発へ進むこともあります。

他にもチームを統括するWebディレクターや、予算含めたプロジェクト全体を管理するWebプロデューサーへのキャリアチェンジも可能です。さらに、デザインの品質を保証するアートディレクターも、Webデザイナーの経験を活かせるキャリアパスの一つです。

関連記事:Webデザイナーのキャリアパス9選!必要なスキルも紹介します

Webデザイナーについてよくある質問

Webデザイナーを目指す方には、Webデザイナーに関するさまざまな質問があります。Webデザイナーについてよくある質問としては「未経験からWebデザイナーを目指すには何から学ぶべき?」「Webデザイナーにはセンスが必要?」「Webデザイナーの仕事内容は?」というようなものがあります。本章では、Webデザイナーについてよくある質問について回答します。

Q1. 未経験からWebデザイナーを目指すには何から学ぶべき?

Webデザインの未経験者は、HTMLとCSSから学習を開始することをおすすめします。これは、Webサイト制作の仕組みを理解することで、ユーザーフレンドリーなデザインを考案しやすくなるからです。HTMLはWebページの構造を定義するマークアップ言語で、文字、画像、リンクなどの配置を指定します。一方、CSSはページのスタイルやデザインを調整するための言語で、レイアウトの設定が主な役割です。

Q2. Webデザイナーにはセンスが必要?

Webデザイナーにはセンスが必要と誤解されがちです。Webデザイナーにとって大切なことは、クライアントの問題をWebサイトを通じて解決することです。クライアントの問題を解決するためには、デザインのセンスだけでなく、問題解決能力などもWebデザイナーには必要なスキルとなります。

Q3. Webデザイナーの仕事内容は?

Webデザイナーの仕事内容は、クライアントの要望に応じたWebサイトを作成することです。これには、美的なデザインと機能的な構造の提案、そしてそれらを実現するためのコーディングが含まれます。

関連記事:Webデザイナーの仕事内容とは?未経験からの目指し方も紹介

まとめ

この記事では、Webデザイナーへの転職を検討している方に向けて、Webデザイナーへの転職手順や転職理由と志望動機の書き方、必要なスキル・経験、資格、求人情報・年収などについて解説しました。

Webデザイナーへの転職は、求人によっては未経験でも応募ができる場合もあります。転職を成功させるためには、Webデザインツールを扱うスキルの習得やポートフォリオなどの準備が肝心です。また、転職の理由や目的を明確にして、転職活動のスケジュールを立てて転職活動を行いましょう。Webデザイナーの仕事に興味がある方は、本記事を参考にWebデザイナーへの転職を目指してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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