サーバーエンジニアへの転職|必要なスキルや資格、転職のポイントも紹介

最終更新日:2024年3月6日

サーバーエンジニアは、インフラエンジニアの一種にあたる職種です。主な業務は、サーバーの設計・構築・運用・保守を行います。サーバーエンジニアには、サーバーを構成する要素であるハードウェア、OSに関する知識、スキルが必須になります。近年、サーバー技術には大きな変化が起きています。クラウドや仮想化、コンテナやIaCといった、新たな分野のスキルを習得することでキャリアアップも可能です。

この記事では、サーバーエンジニアの需要、将来性、年収別のスキルレベル、役立つ資格などを解説します。サーバーエンジニアへの転職を目指している方は、参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • サーバーエンジニアに転職する際はOSやネットワーク、セキュリティに関する知識を身に付けてから行うと良い
  • サーバーエンジニアは人手不足のため、必要な知識を身に付けると未経験からでも転職できる
  • サーバーエンジニアの将来性は明るく、ITシステムが稼働し続ける限り需要がある

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアの仕事内容は、企業や参画するプロジェクトによって変化しますが、基本的に以下の3つになります。


  • ・保守、運用

    ・構築

    ・設計


サーバーの保守・運用は、稼働しているサーバーの監視やトラブル対応が主な業務です。これらの業務は、キャリアの浅いサーバーエンジニアが担当するケースが多くあります。まず保守、運用でサーバーエンジニアとしてのキャリアを積みます。その後、構築や設計にステップアップをします。

サーバーの構築は、サーバーのハードウェアやソフトウェアの導入を行います。配線を直接つなぐ手作業もあれば、パソコンの操作もします。

サーバーの設計は、サーバーに求められるスペックや予算などを決め、具体的なプランを作る作業です。保守・運用の流れやトラブル発生時の対応まで考慮して、設計を行うことが大切です。

ネットワークエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアは、ネットワーク構築を主な仕事内容としています。ネットワーク構築は、サーバーをルーターやスイッチにつなぐ作業が中心です。

サーバーエンジニアは、メールサーバーやWebサーバーといったサーバーの構築を主な仕事としています。このような業務担当範囲の違いが、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアとの違いとされることがあります。

ただし、ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの明確な区分けはありません。そのため、どちらの名称で呼ばれていても、両方の業務を兼ねることも多くあります。

企業によってはインフラエンジニアとして定義されることも

インフラエンジニアには、明確な定義はありません。サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの業務を合わせたイメージが、インフラエンジニアと呼ばれています。企業によっては、サーバーやネットワーク関連の業務を担当するエンジニアを、インフラエンジニアとして募集しているケースもあります。

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアも、明確な区分けはありません。すなわち、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、インフラエンジニアのすべてが境界があいまいな職務です。

転職で応募する際には、職務の名称より実際の業務内容に注目をしたほうが良いでしょう。

サーバーエンジニアの転職市場

多くの企業が、DXの推進を重要な課題としています。そのため、デジタル技術の利用は必須です。DXの推進を課題とする企業にとって、デジタルインフラおよびサーバーは必要な設備です。それに伴い、サーバーエンジニアの需要は今後も高まると予測されています。

一方で、サーバーエンジニアを取り巻く環境には大きな変化が訪れています。サーバー形態がオンプレミス型からクラウドサービスへ、流れが移り変わってきています。この変化に対応できるスキルの保有や習得ができる、サーバーエンジニアの需要が高まっていくでしょう。

関連記事:サーバーエンジニアのキャリアパス・キャリアアップ・キャリアプランを解説

サーバーエンジニアの現在の市場需要

レバテックキャリアにて、2024年1月時点で職種がサーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、インフラエンジニアで検索したところ、下記の件数の求人・転職情報を取得することができました。


  • ・サーバーエンジニア 635件

    ・ネットワークエンジニア 671件

    ・インフラエンジニア 2,867件


検索結果より、サーバーエンジニアは特に高い需要があるとわかります。また、インフラエンジニアはサーバーエンジニア、ネットワークエンジニアを含めたインフラに関するエンジニアの総称です。インフラ分野で総合的なスキルを持つエンジニアは、さらなる需要が見込めます。

サーバーエンジニアの将来性

今後もアプリケーションを稼働するために、サーバーは必要です。サーバーが無くなることはなく、ITの需要も増加し続けています。サーバー形態は、オンプレミス型からクラウドやコンテナなどの仮想環境への移行が進んでいます。そのため、クラウドやコンテナの構築、利用スキルの習得は、サーバーエンジニアのキャリアアップへの重要な要素になります。

関連記事:サーバーエンジニアの将来性と現状について

未経験からサーバーエンジニアを目指す方法

未経験からサーバーエンジニアを目指す場合、OSやネットワーク、セキュリティについての勉強から始めましょう。関連する資格を取得するのもおすすめです。

現状、サーバーエンジニアは人手不足の状況なので、素養があれば実務未経験でも採用される可能性は高いです。募集条件で「未経験歓迎」としている求人情報をチェックしてみましょう。

サーバーエンジニアの転職における年収別スキルレベル

ここでは、サーバーエンジニアの転職における年収別スキルレベルについて紹介します。レバテックキャリアにおいて職種がサーバーエンジニアで登録されている転職求人より、傾向を抽出してまとめています。

年収300万円~400万円

年収300万円〜400万円は、未経験からの求人・転職が可能な年収です。もちろん、ITに関する素養があることが前提です。対象となる年齢層は、20〜30代前半がスキル習得にかかる期間も考慮しても妥当でしょう。

最低限の条件は、PCの利用やコンピュータの構成などのITの基礎レベルの知識・スキルがあることです。また実務経験を問わない求人・転職情報も多数あります。OSのセットアップ経験などがあれば、明確なスキルのアピールにつながり、転職を有利にできます。

年収400万円~500万円

年収400万円〜500万円は、サーバーエンジニアやインフラエンジニアとして1〜2年の実務経験を求められます。運用・保守の実務経験が最低限の条件となっており、設計・構築の経験は問われないことが多いようです。実務経験が必要となるため、20代後半からがメインの年齢層です。

サーバーに関する知識、スキルに加え、クラウド環境の利用・構築、仮想化技術などのスキルや知識がある人材が優遇されています。

年収500万円以上

「サーバーエンジニアとして設計・構築の実務経験3年以上」のような形で、サーバー構築の実務経験が問われています。対象年齢層も30代からがメインです。

サーバーの構築、クラウド環境の設定、構築ができることに加え、技術面ではIaC(Infrastructure as Code)などのトレンドにも詳しいことも求められるでしょう。また、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとしての経験、要件定義などの上流工程の経験がある人材が、より好条件の求人では求められています。

サーバーエンジニアの求人例

転職する前に求人を確認することで、どのような準備が必要かが明確になります。ここからはレバテックキャリアに掲載された実際の求人例を紹介していきます。

初級サーバーエンジニア向け求人例

【想定年収】
450~900万円

【働き方】
一部リモート、リモート

【主な業務内容】
・新規サービスのインフラ部分の設計および構築
・新規技術の導入に向けた検証および評価
・下記担当事業開発
セキュリティ関連事業
メール配信関連事業
認証関連事業

【求められる経験・スキル】
<経験・知識>
下記いずれかに該当する方
・Linux/UNIXの知識または運用経験
・RDBまたはNoSQLの設計、構築経験

<マインド>
特になし

中級サーバーエンジニア向け求人例

【想定年収】
650~800万円

【働き方】
一部リモート

【主な業務内容】
・ネットワーク、サーバーの設計、構築、テスト、運用保守
・メンバーが作成した設計書、構築手順書、テスト仕様書などのレビュー(インスペクション)

【求められる経験・スキル】
・IT業界でインフラエンジニアとして構築または保守業務を担当した経験 (5年程度以上)
※保守業務経験のみのご経験の方も、インシデント情報から障害箇所をある程度特定することや問題解決能力を生かして障害調査に対応いただける場合は、応募歓迎いたします。

<資格>
・基本情報処理技術者もしくは同等レベルの資格をお持ちの方

<マインド>
・特になし

上級サーバーエンジニア向け求人例

【想定年収】
1,000万円〜

【働き方】
一部リモート

【主な業務内容】
・プロジェクト進行
・システム要件定義、プレゼンテーション
・設計、ステークホルダーとの合意形成
・実装レビュー、構築、テスト
・リリース、運用保守

【求められる経験・スキル】
<経験>
・Linux / Windows Server の設計、構築、運用経験(5年以上)
・AWS、Azure など IaaS のインフラ設計、構築、運用経験(3年以上)
・Webアプリケーションのシステム設計、運用経験(3年以上)
・要件定義、設計、構築、テスト、運用保守まで一貫して携わった経験
・3~5名規模以上のプロジェクトマネジメント経験またはリード経験(半年以上)
・データストアの設計、構築、運用、及び SQL の経験
・Python / shell script / PowerShell などのスクリプト言語を用いた開発、自動化などの経験
・Infrastructure as Code によるシステム構築、運用自動化などの実践経験
・GitHub / GitLab などを利用したチームでの開発の経験
・障害対応、またはトラブルシューティング対応

<マインド>
・本質的な目的に向き合い、プロフェッショナルとして業務に従事できる方
・チームの成果を最大化することにフォーカスできる方

サーバーエンジニアの転職における4つのポイント

ここでは、サーバーエンジニアの転職における4つのポイントを紹介します。サーバーエンジニアへの転職を検討している方は、実践することをおすすめします。

1.職種だけで判断せず業務内容をしっかり確認する

サーバーエンジニアの業務は、企業によって異なります。IT業界では、資格が必須の業務はありません。職務の区分も絶対的なルールは存在しません。すなわち、サーバーエンジニアの業務内容には、絶対的な業務がないということです。

ネットワークの構築がメイン業務の企業もあれば、保守・運用がメインの企業もあるでしょう。またサーバーの搬入など物理的作業がメインの企業もあります。そのため、サーバーエンジニアへの転職の際には、必ず業務内容をよく確認しておきましょう。確認が不十分な場合は、業務のミスマッチが起きる可能性があります。

2.未経験の場合は運用・保守の業務を探すのがおすすめ

サーバーエンジニアの仕事が未経験の場合、運用・保守の業務を探すことがおすすめです。サーバー構築の経験を積むほうが、スキルアップには効率的です。しかし未経験の場合は、運用・保守の業務から経験を積んでいきましょう。

可能であれば、プロジェクトとしてサーバー構築の案件がある企業を、選ぶと良いでしょう。そのような企業であれば、運用・保守の業務に慣れた後に、構築の業務に携われます。

関連記事:未経験からサーバーエンジニアを目指す方法|求められるスキルも

3.転職理由は明確かつ納得感があるかが重要

サーバーエンジニアの転職だけでなく一般的な転職でも、転職理由は明確かつ納得感があるかが重要です。転職理由が不明確であると、なぜ転職をするのか相手に伝わりません。また転職理由が納得できるかも確認しておくと良いでしょう。

関連記事:サーバーエンジニアの志望動機を例文つきで解説

4.転職エージェントを活用する

自分自身で企業の募集要項を読んで、転職の判断をすることは大切です。しかし募集要項に記載されている内容は、限定的なものです。その結果、同じような募集要項ばかりで、選びきれないということもあるでしょう。

そのようなときにおすすめなのが、転職エージェントを活用することです。転職エージェントは、スキルや希望に合わせて適切な企業を紹介してもらえます。また転職のサポートは無料なため、転職エージェントを活用することは、転職の成功への近道ともいえます。

サーバーエンジニアへの転職に役立つ知識やスキル

クラウド、コンテナなどの新たなサーバー環境構築のスキル

オンプレミスからクラウドに、サーバー形態の移り変わりが進んでいます。今後サーバーエンジニアにとって、各ベンダーの提供するクラウドサービス上へのサーバー構築スキルは必須です。またDockerをはじめとするコンテナの普及も今後は見込まれます。これら新たなサーバー環境の構築スキルは、習得が望まれるスキルです。

インフラ全般の知識

ネットワーク、セキュリティ、ミドルウェアなどを含むインフラエンジニア分野の、ジェネラリストとしてのスキルアップもスキルアップ転職に必要になります。理由としては、サーバーだけでなくインフラ全般の知識を持つエンジニアは、需要が高い傾向にあるからです。

コミュニケーションスキル

サーバー環境は、アプリケーションの稼働環境として利用されています。最適なサーバー環境を提供するには、顧客やアプリケーション担当のエンジニアとのコミュニケーションが重要です。またほかのサーバーエンジニアと、円滑なコミュニケーションを取ることも業務上欠かせません。

マネジメントスキル

エンジニアとして大きな仕事をするには、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーとなり、プロジェクトメンバーの統率を目指すことになります。これらの業務をするためには、マネジメントスキルが必須です。

サーバーエンジニアへの転職時に役立つ資格

構築・運用の経験以外で、サーバーエンジニアがスキルをアピールする方法は、資格の取得です。特に転職先の業務内容に合った資格を持つことは、転職を有利に導く可能性が高まります。ここでは、サーバーエンジニアへの転職時に役立つ資格を紹介します。

ITIL

ITIL®認定資格は、イギリス政府が作成した「ITIL®」という書籍をベースにした、英国AXELOSが運営する認定資格です。「ITIL®」は、特定のベンダーに特化した内容ではなく、世界共通の標準的なITサービスマネジメントの優れた手法をまとめています。この内容は、サーバー運用も含めてITサービスの品質向上に大きく役立ちます。

資格の区分は、基礎資格としてFoundation、上位資格としてSpecialist(3種)、Strategist、Leaderというグレードに分かれています。試験は、日本国内では複数のテストセンターで実施されています。

LinuC

LinuCは、サーバーOSとして大きなシェアを持つLinuxサーバーの知識とスキルを証明する民間資格です。LinuCは、LPI-JapanというNPO法人によって試験が実施されています。LinuCは難易度によってレベル1から3までに分かれています。

難易度が最も低いレベル1は、初学者で1〜3カ月程度の学習時間が想定されています。レベル2は3カ月から半年程度、レベル3は半年から1年程度の学習時間が必要とされています。

LPIC

LPICは、Linux技術者としての技術力を認定するIT資格です。カナダの非営利法人Linux技術者認定機関「LPI(エルピーアイ)」の日本支部が主催しています。LPICを取得するメリットは、Linuxサーバーの知識や技術を国際的な基準で証明できることです。

試験の区分は、易しい順に「LPIC-1」「LPIC-2」「LPIC-3」の三種類があります。上位の試験を受験するには下位の試験に合格している必要があります。

クラウドベンダーの認定資格

各クラウドベンダーが行っている認定資格を取得することで、クラウドに関する知識やスキルがあることを証明できます。これから取得する場合は、転職先の環境に合わせて取得するのが良いでしょう。

クラウドベンダーの認定資格の例


  • ・AWS「AWS認定」

    ・Google「Google Cloud認定資格」

    ・Microsoft「Azure認定資格一覧」

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格です。ITエンジニアを目指す学生や若手エンジニアが受験する、ITの基本的な知識があることを証明できます。試験では、インフラも含め、ソフトウェア、プログラミング、システム開発技法まで幅広い知識が問われます。

CISCOのネットワーク技術者試験

ネットワーク機器大手のCISCO社は、独自のネットワーク技術者試験を実施しています。CISCOのネットワーク技術者試験を取得することで、サーバーエンジニアとして関連のあるネットワークのスキル・知識があることを証明できます。

CISCOが実施する技術者認定試験は、5段階に分かれています。基礎から上級までステップアップしながら受験することで、体系的にネットワークの知識やスキルが身につきます。

CISCOのネットワーク技術者試験で代表的なものは、CCNA、CCNPがあります。これらは5段階のグレードの下から2番目と3番目に位置しています。世界共通で行われているため、世界中で通用するネットワーク技術があることの証明となります。

サーバーエンジニアのやりがいと大変さ

ここでは、サーバーエンジニアのやりがいと大変さについて解説します。
サーバーエンジニアは、自身の仕事がユーザーやサービスに与える影響が大きいため、やりがいも大きい一方で、責任も重い仕事です。

やりがい

サーバーエンジニアが大きなやりがいを感じられるのは、自分が構築したサーバーが正常に稼働したときです。サーバーが稼働するまでには、設計、実装、テストなど多くの工程を要するため、サービスがカットオーバーしたときの喜びはひとしおです。

また、トラブルを未然に防ぐための設計を行うことは、エンジニアとしてのやりがいにもつながります。たとえば、急速にユーザー数が増加し、サーバーに大きな負荷がかかった場合でも、事前に予測し対策を講じていれば、安定した運用を継続できます。
サーバーエンジニアは、このような技術的な挑戦や問題解決に取り組むことで、自己成長と達成感を得られます。

大変さ

サーバーエンジニアの大変さは、サーバーを絶対に停止させてはならないというプレッシャーにあります。サーバーはITインフラとして位置づけられており、24時間365日の稼働が当然とされています。企業の重要な情報資産がサーバーに保存されているため、サーバーエンジニアの仕事は大きな責任を伴うものです。

また、サーバーエンジニアがキャリアアップのために学ぶべき周辺知識の幅が広いのも大変なところです。たとえば、サーバーと密接に関係するネットワークやセキュリティの知識や技術も必要になります。

サーバーエンジニアに向いている人とは

ここでは、サーバーエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。

関連記事:サーバーエンジニアになるには|将来性やキャリアパスも紹介

メカニックな仕事が好きな人

サーバーエンジニアの業務には、サーバーの導入などで物理的な作業があります。そのため、パソコンの自作経験があるような、メカニックなことが好きな人は向いている可能性があります。精密な作業に自信があれば、さらに向いているでしょう。

完璧主義に近い人

サーバーエンジニアの仕事である、サーバー構築はミスが許されない業務です。1つの設定ミスが、大きなトラブルや大規模障害につながることもあります。そのため、サーバーエンジニアには、緻密に計画して実行をする完璧主義に近い人が向いています。

トラブル解消に対する責任感が強い人

サーバーエンジニアは、トラブル対応の業務が主な業務にあります。そのため、トラブルの原因究明や対処に、やりがいを感じる人はサーバーエンジニアの仕事に向いています。またサーバートラブルは、時間や曜日を選びません。休日でもトラブル対応をする可能性もあるため、責任感がある人が向いています。

サーバーエンジニアのキャリアパス

サーバーエンジニアの仕事を長く続けていると、より適性のある分野への進出や年収アップを目的とした、キャリアパスを考えることもあるでしょう。ここでは、サーバーエンジニアとしての経験・スキルを活かせるキャリアパスを3つ紹介します。今後のキャリアを考える際の参考にしてください。

ネットワークエンジニア

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアは、職種として明確な区分はありません。ここでいうネットワークエンジニアは、上流工程を行うエンジニアのことを指します。具体的には、業務内容が「保守・運用」から「構築、設計」にステップアップしています。それにより、スキルアップでき、年収アップにもつながります。

さらに上流工程の、現場マネジメントや顧客との調整を担う立場を目指せるでしょう。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースの設計、構築、保守・運用を担うエンジニアです。具体的には、サーバーエンジニアが構築したサーバー上に、データベースエンジニアがデータベースを構築します。

サーバーエンジニアとデータベースエンジニアの業務は、重複することはありません。ですがサーバーエンジニアとしての経験は、データベースエンジニアの業務にも役立ちます。理由としては、サーバーに命令するコマンドやバッチ作成のスキルは、データベースエンジニアにとっても必要だからです。

ハードウェアよりもソフトウェア寄りの業務の職種のほうが、収入が高い傾向にあります。ソフトウェア寄りのほうが、スキルの幅も広くなります。サーバーエンジニアからデータベースエンジニアに転職することで、ソフトウェア寄りのスキルを身につけられます。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアとは、ネットワーク、サーバー、データベースの主にソフトウェア側で、セキュリティ設計、構築を担うエンジニアです。セキュリティ業務は地味な業務と思われがちですが、需要が伸びている注目の分野です。

セキュリティエンジニアは、IT業界以外にも需要があります。サイバー攻撃が増加している現代では、セキュリティに詳しい人材は重宝されます。セキュリティのプロフェッショナルとして、将来的にコンサルティング業務も目指せます。

サーバーエンジニアに関するよくある質問

最後にサーバーエンジニアに関するよくある質問について、回答をまとめました。
ステップアップ転職に必要なスキル、将来性、他の職種のエンジニアとの違いなどに関してよく質問されます。自分自身が疑問に思っていることに近い質問があれば、ぜひ参考にしてみてください。

Q1. サーバーエンジニアのスキルアップ転職にはどのようなスキルが必要ですか?

必要なスキルは、サーバーに付随するネットワークの知識やプログラミングなどの知識などが求められます。クラウドをはじめとした最新技術の知識も、顧客との商談や交渉の場面で必要です。顧客との交渉を円滑に進めるコミュニケーション能力も求められます。

Q2. Web関連のサーバーエンジニアにはどのようなスキルが必要ですか?

多くの企業でオンプレミス型からクラウドサービスへの移行が進んでいます。そのため、AWSやMicrosoft Azureといったクラウド関連の知識や、VMWareなどの仮想化ソフトウェアを扱うスキルが役立ちます。

Q3. サーバーエンジニアの将来性を教えてください

サーバーエンジニアが業務で得た知識やスキルは、サーバー形態がオンプレミス型からクラウドサービスへ移行しても、一定の需要は見込めます。また次世代のテクノロジーであるIoTやAIを使う際にも、サーバーを制御するスキルが求められます。

Q4. サーバーエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違いは何ですか?

サーバーサイドエンジニアとは、サーバー側から行うプログラムの開発やサーバーのデータ管理などを担当するエンジニアです。Webサイトや業務システムなどのサーバー側のプログラム開発などを行うため、バックエンドエンジニアとも呼ばれています。

サーバーエンジニアは、メールサーバーやWebサーバーといったサーバーの設計や構築、保守・運用を行うエンジニアです。

Q5. サーバーエンジニアとネットワークエンジニアはどちらが良いですか?

スキルと志向によっておすすめの職種が異なります。

サーバーエンジニアは、ITインフラとしての役割により深く関わりたいという方におすすめです。
一方、ネットワークエンジニアは、実務経験がない人でも転職しやすい傾向がありますので、キャリアの第一歩としても考えられます。

まとめ

この記事では、サーバーエンジニアの需要、将来性、年収別のスキルレベル、役立つ資格などを解説しました。サーバーエンジニアは、サーバーの設計・構築・運用・保守を主な業務とするエンジニアです。サーバーエンジニアは、IT、デジタル技術を支える基盤を担う仕事をしています。そのため、今後も一定の需要がある職種といえるでしょう。近年、サーバー環境はオンプレミス型からクラウド型へ移行しており、クラウドや仮想化、コンテナといったスキルがキャリアアップのために必要です。

また、レバテックキャリアの求人・転職情報を参照すると、年収の金額幅ごとに特定の傾向があります。年収300万円からの場合は、未経験者でも転職可能です。年収400〜500万円では、インフラエンジニアとしての実務経験が求められます。年収500万円以上の場合は技術スキルに加えプロジェクトリーダー、マネージャーとしてのスキル・経験が必要になります。

サーバーエンジニアがキャリアアップ転職を目指す場合、クラウドなどの技術知識、インフラ全般の知識、コミュニケーションスキル、マネジメントスキルなどが必要です。スキルをアピールする方法としては、資格の取得も有効な方法の1つです。

サーバーエンジニアへの転職を考えている方は、この記事を参考に転職を目指してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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