今後も活躍し続けるにはクラウドに関するスキルを高めるのがポイントサーバーエンジニアの将来性と現状について

最終更新日:2022年10月7日

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サーバーエンジニアはサーバーの設計、構築、運用・保守を担当するインフラエンジニアの一職種です。従来、オンプレミスのサーバーが第一選択肢でしたが、近年はAWS、GCP、Azureなどのクラウドサービスを使ったサーバー構築が主流へと移り変わりつつあります。

現在のところインフラ技術の主流に移り変わりが起きていても、サーバーそのものに対する需要は依然として存在しており、サーバーエンジニアの仕事がなくなるような事態には至っていません。しかしながら、その業務内容と必要なスキルには大きな変化が訪れています。取り巻く環境が激しい変化を見せている中、今後もサーバーエンジニアには活躍の場が存在し続けるのでしょうか。

本記事では、インフラにクラウドの潮流が押し寄せる中、状況を注視するサーバーエンジニアに向けて、サーバーエンジニアの将来性と今後の活躍に向けた取り組みのヒントを紹介します。クラウドの時代を見据えて、インフラエンジニアが習得すべきスキルを確認し、今後のキャリア構築へ役立てていただければ幸いです。

サーバーエンジニアの将来性

企業にとってIT技術の利活用の必要性は上昇を続けています。業務の効率化、自動化にITの利用は欠かせず、また多くの企業はDXの推進を至上命題としており、実現にはIT技術の活用は必須です。

このような背景もあり、ITシステム、サービス、アプリケーションの稼働環境であるサーバーそのものは、今後も引き続き必要性が高いことが想定されます。これに伴って、サーバーエンジニアには今後も需要があり、その仕事が無くなることはないでしょう。ただし、周囲の変化への適応は必要となります。

サーバーエンジニアの現状

総務省による令和3年の通信利用動向調査によると、クラウドサービスを利用する企業の比率は70%を超え、なお上昇傾向にあります。クラウドサービスを利用した企業の88%が効果があったとしており、その利用は止むことはないでしょう。

インフラ技術の主流はオンプレミスからクラウドに移り変わり、企業はインフラの更新のタイミングを待ってクラウドへの移行を進めている状況です。しかしながら、クラウドへの移行を望む環境について、全ての移行が即時実施されているわけではありません。

クラウドへの移行の重要性は十分認知されているものの既存のインフラを破棄するほどのメリットがないケース、移行コストの捻出を行っているケース、複雑な環境のため技術的な調査が必要なケースなどがあり、順次進められているというのが実情です。また、機密性の高い情報を扱うシステムや重要性の高い業務を支えるシステムなどは、クラウドへの移行が適さないケースもあるでしょう。

また、コロナ禍による影響で停滞した企業のITインフラに対する投資は回復傾向にあるといわれています。ITインフラ基盤の強化はテレワークなどで一層必要性の浸透が図られました。

これらのインフラエンジニア、サーバーエンジニアを取り巻く背景の中、サーバーエンジニアの需要は大幅な増減はないものの継続的に需要が存在している状況です。

2022年09月22日時点でレバテックキャリアにて職種「サーバーエンジニア」の求人・転職情報を検索してみると、372件の公開情報が該当します。職種「ネットワークエンジニア」の348件と比較してもそん色なく、安定した需要がある状況といえそうです。

サーバーエンジニアの求人・転職情報

DXが推進される状況においてサーバーは今後も必要になる

サーバーエンジニアの将来性を考えた際にポジティブな要素として「ITの利活用およびDXが推進される状況において、ITシステム、サービスの稼働環境であるサーバーは不要とはならない」ことが挙げられます。これに伴い、サーバーエンジニアの仕事もなくならないと考えられるからです。

実際にサーバー環境そのものの必要性は今後も確実に存在しています。オンプレミスからクラウドへのシフトというトレンドはあるものの、そのためのスキル習得を条件に、今後もサーバーエンジニアとしての活躍は可能と考えられるのです。

案件減少に対応するにはクラウドに関するスキルを高めるのが大切

サーバーエンジニアをはじめとしたインフラエンジニアの仕事に変化が生じているのも事実です。将来的にもサーバー環境に需要はありますが、その構築を担うエンジニアはサーバーエンジニアという名前では無くなっていくかもしれません。クラウド環境の利用が加速しており、オンプレミスからクラウドにサーバーを移す企業が増加してきています。そして、クラウド環境の構築・運用保守を行うエンジニアをクラウドエンジニアと呼ぶケースも出てきています。

インフラエンジニアの中でもサーバーの構築をメインとしていたエンジニアは、クラウドの環境構築に仕事の内容がシフトしてきている状況です。この事実を受け止め、サーバーエンジニアはクラウド環境構築スキルを身に着けることで、今後も需要が続くといえます。

また、サーバーエンジニアの仕事の中でも監視業務や運用業務については自動化、効率化が進んでいることは事実です。運用・監視をメインとしているサーバーエンジニアにとっては、新たなスキルを習得して、業務領域を拡張することが求められるでしょう。

そもそもサーバーエンジニアとは

そもそも本記事で扱っているサーバーエンジニアとはどの様な職種なのかを再確認しておきます。

サーバーやネットワーク、各種のクラウドサービスやストレージ、ミドルウェアなどのITシステムやソフトウェアを扱うための基盤をITインフラと呼びます。このITインフラの設計・構築・運用保守を行うのがインフラエンジニアと呼ばれるITエンジニアです。サーバーエンジニアはその中でもサーバーに対する業務を主とする一職種です。

サーバーエンジニアの職務に欠かせないサーバーについてもあらためて確認しておきます。サーバーとは、ネットワークで接続された他の端末からの各種の要求に対し、返答を行うコンピューターやソフトウェアです。

クラウドが普及する以前はサーバーは大型のコンピューターでオンプレミスが主流でした。その後、仮想化技術の発達により仮想OSによるサーバー環境が増加し、その後のクラウド環境へのサーバー構築の一般化が進む流れにつながります。

このインフラ環境構築技術の主流の移ろいに伴い、サーバーエンジニアの業務内容も変化してきました。オンプレミスの場合には、サーバーの設計・構築にはHWの選定、設置、配線などの物理的な作業もインフラエンジニアの業務に含まれていました。仮想化技術の普及にともない物理的な作業が減り、代わりに仮想環境に向けた設計・設定が業務に含まれるようになっていきます。そして、その後にはクラウド環境へのサーバー構築が必要となっていくのです。

オンプレ、仮想化、クラウドといったベース技術に関わらず、バックアップや冗長性確保などサーバーの継続的稼働を目的とした非機能要件への対応もサーバーエンジニアの重要な責務です。

関連記事: サーバーエンジニアの仕事内容とは?必要な知識とスキル、平均年収も解説

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアの仕事内容は大きく2種類に分かれます。一般にサーバーの設計・構築の方が高いスキルが必要となります。

●サーバーの設計・構築

  • ・顧客の要件に沿ったサーバーの選定・提案

    ・サーバーの設計・構築(物理サーバー、仮想化サーバー、クラウド含む)

    ・物理的なサーバーの配置、配線

    ・OS、ミドルウェアのインストール・設定

    ・構築したサーバーのテスト(起動停止、バックアップ・リカバリなど)


●サーバーの運用保守

  • ・メンテナンス

    ・運用監視

サーバーエンジニアがきつい・やめとけと言われる理由

サーバーエンジニアとして活躍し続けるために将来性とともに気になるのが、「サーバーエンジニアはきつい・やめとけ」といった声が聞こえてくることです。なぜ「きつい・やめとけ」という意見が出てしまうのか、その理由について記載します。

急なトラブル対応に追われることがある

サーバーでトラブルが発生するタイミングは予測できません。しかし、業務で利用するITシステムが稼働しているサーバーでトラブルが発生した場合には、すぐに顧客業務に影響が出てしまうため、緊急の対応を要請されることが多々あります。特にサーバーのトラブルはシステム全体の停止の可能性が高いため、早急な対応を求められがちです。顧客との関係性や保守契約の有無によって対応が必須かどうかは変わってきますが、エンジニアの予定とは関係なく外部要因で緊急の業務が発生する可能性があるのは間違いありません。

サーバー監視がつらいと感じる人もいる

サーバー監視業務は、サーバーやシステムが正しく稼働しているか、外部からの不正なアクセスがないかなどを監視する業務です。監視という業務の特性上あまり能動的ではなく、自分から動いて仕事をしたい人には辛く感じることもある適性の必要な仕事でもあります。

不定休であることが多い

サーバーエンジニアの業務特性上、休日が予定通り取れないケースが起きえます。例えば、サーバーのメンテナンスを行いたい場合には、サーバーが稼働しているタイミングを避けて実施します。その結果、一般的な業務終了後の時間や休日の作業を依頼されてしまい、休みがずれる原因となります。

最新の知識を身につけ続けるのが大変

サーバーエンジニアに限らずあらゆるITエンジニア職に共通して、業務を行いながら知識のアップデートが必要となります。IT技術は進歩が目覚ましく、顧客はエンジニアの技術に対する知識やスキルに対価を支払います。このため、ITエンジニアは知識の更新、拡充をし続けなければなりません。サーバーエンジニアの場合には、ハードウェア、OS、クラウドサービス、仮想化などの技術の更新にあわせて知識習得が求められます。

就職や転職がゴールと考えてエンジニア職につくために学習をした人にとって、継続した学習は想定外の場合もあるでしょう。しかし、エンジニアとして高い価値を持ち続けるためには知識の更新は欠かせません。

これからの時代にサーバーエンジニアが習得すべきスキル

これからもサーバーエンジニアとして活躍するために求められるスキルについて紹介します。

関連記事: サーバーエンジニアの転職で有利になるスキルや資格とは

仮想化

これまでも仮想化は利用されてきた技術ですが、今後もそのスキルは必要とされます。クラウドとの相性がよいこと、テレワークでの需要の増加、コンテナ技術への発展と利用シーンが多数想定されるため、サーバーエンジニアにとっては基礎ともいえるスキルとなってきています。

コンテナ

仮想化技術の一つとして登場したのがコンテナです。OS仮想化ではホストOS、ゲストOSをたてて環境を構築していましたが、Dockerをはじめとしたコンテナでは一つのOS上で複数のプログラム稼働環境を構築できます。より軽量で高速な動作を実現し、なおかつ構築作業が簡素化されています。全ての仮想化環境に置き換わるものではありませんが、環境の用途により選択肢としてなる技術です。また、コンテナを複数利用する場合のコンテナオーケストレーションという管理技術についても合わせて習得しておきたいスキルとなっています。

クラウド

今やサーバー環境構築の第一の選択肢ともなっているクラウド環境の利用。サーバーエンジニアとして今後も活躍することを考えるとその利用スキルの習得は必須です。それに加えて、オンプレミス環境との違いを把握し比較検討ができることや、各クラウドベンダー間でのサービスの違い、特色を知ることなどが、設計・構築を担当するサーバーエンジニアには必要なスキルとなります。

各クラウドベンダーが行っている認定資格を取得することで、スキルを身に着け、その証明が可能です。

セキュリティ

サーバーで稼働するITシステムや格納するデータは企業にとって重要な資産であり、ビジネスの根幹を支える重要な要素です。外部からの攻撃や内部不正などトラブルを未然に防ぐセキュリティの分野のスキルもサーバーエンジニアに必要となってきます。

特にパブリッククラウドを利用した環境構築においては、セキュリティ面でのリスクはオンプレミスよりも高くなります。クラウドベンダーの提供するセキュリティ機能を最大限活かす設定が行えるよう知識・スキルの向上が求められます。

Infrastructure As Code

Infrastructure As Code(IaC)はインフラの構成、設定をコード化して管理しようという考え方です。これまでのサーバーの設計・構築では、有識者により一つ一つの手順を設計して、環境に対して設定を実施するという形を取っていました。IaCでは、これらの設定作業をコードとして自動化し、管理します。

IaCを適用することにより、環境構築の再現性、テンプレートによる作業の効率化、人間の手作業によるミスの防止など様々なメリットが生まれるため、サーバー構築の現場でも取り入れられつつあります。IaCという考え方、設計・構築での利用スキル、IaCのためのプロビジョニングツール利用のスキルは、サーバーエンジニアが今後活用するスキルとなっていくでしょう。

サーバーエンジニアとして今後も活躍するのに活かせる資格

サーバーエンジニアとして働く際に、そのスキルを第三者の立場から証明してくれるものとして各種の資格試験があります。以下に、代表的な資格を紹介します。

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって運営され、経済産業省によって認定される国家試験です。エンジニアに向けた情報処理技術者試験の中では、最も難易度が低くITSS(ITスキル標準)のレベル1に相当します。

ITエンジニアとしての高い技術力を示すための試験ではなく、「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識」を証明する資格です。サーバーエンジニアにとっては、最低限のIT知識の保有を示し、さらに上位の情報技術者試験に挑む足がかりとしての意味合いをもちます。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験はITパスポートと同じ情報処理技術者試験の一区分で、ITエンジニアとしてエントリレベルの知識とスキルの保有を示す資格です。インフラ関連に限らず、幅広くITエンジニア業務に必要な知識が問われる試験ですので、他の専門領域のエンジニアともスムーズにコミュニケーションがとれるレベルという評価につながります。

LinuC(Linux技術者認定資格)

LinuCは、サーバーOSとして大きなシェアを持つLinuxサーバーの知識とスキルを証明する資格です。LinuCはLPI-Japanが実施しているベンダー試験で、手続きを済ましていればいつでも受験が可能です。

試験時間は90分で、全60問が出題されます。問題数が多く時間も限られているため、過去問題等を利用した対策が有効です。

LinuCは難易度によってレベル1から3までに分かれており、試験範囲も異なります。もっとも難易度が低いレベル1の場合、初学者で1〜3カ月程度の学習時間が想定されており、短期間でもしっかりと学習しておけば十分合格が狙える範囲です。レベル2は3カ月から半年程度、レベル3になると半年から1年程度の学習時間の確保が必要とされています。

マイクロソフト認定資格

マイクロソフト認定資格は、マイクロソフト社による資格試験です。サーバーエンジニアに役立つ資格として、「Azure Fundamentals」や「Azure Administrator Associate」があります。マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Azure」に関する問題が対象となり、一部にWindowsServerに対する問題も含まれます。

難易度としては「Azure Fundamentals」がもっとも低く、中級者向けの「Azure Administrator Associate」等、様々な試験が用意されています。

ITIL®認定資格

ITIL®認定資格とは、イギリス政府が作成した「ITIL®」という書籍をベースにした認定資格です。特定のベンダーに特化した内容ではなく、世界共通の標準的なITサービスマネジメントのベストプラクティスをまとめています。サーバー運用も含めてITサービスの品質向上に大きく貢献する内容です。

2022年9月22日現在の最新バージョンはITIL4です。基礎資格としてファンデーション、上位資格としてマネージング・プロフェッショナル、ストラテジック・リーダー、エクステンションズ、マスターがあります。日本国内ではPeopleCert社によって試験運営されており、ファンデーションの場合オンライン受験で57000円の受験料がかかります。その他にもピープルサート公認試験機関により受験が可能です。
※マスターについては2022年9月22日現在未公表

PMP

PMPはプロジェクトマネジメントの世界標準である知識体系「PMBOK」に基づく国際的な資格です。PMPはグローバルに通用する資格であり、取得していると海外でもプロジェクトマネジメントにおいて高い評価を得ることができます。

サーバーエンジニアに限らず、ITエンジニアとしてのキャリアアップを図るには必須となるプロジェクトマネジメントスキルを問われる試験です。難易度は高いものの、サーバーエンジニアとして将来的に大きなプロジェクトを束ねる立場を目指す場合には役に立つ資格といえます。

LPIC(Linux技術者認定資格)

LPICはLinux Professional Institute(LPI)という非営利団体により運営されるLinux技術者の認定試験です。世界180ヵ国以上で取得されているグローバルな資格となっています。3つのレベルがあり、Linuxの他、セキュリティや仮想化技術なども試験対象としています。サーバーエンジニアが扱うことの多いLinuxに関するスキルを示すのに役立ちます。

まとめ

ITの利活用およびDXの推進は、日本中の企業にとっても現在進行形で重要な課題です。その基盤となるITインフラを構築するサーバーエンジニアは今後も需要が存在する将来性のある仕事です。

一方で、時代の変遷とともにサーバー技術も進歩しており、オンプレミスからクラウドに主流が移り変わってきています。サーバーエンジニアは現状の物理サーバーでの環境構築に加え、クラウドを利用したサーバー環境の構築ができるスキルが必要となってきています。

今後、サーバーエンジニアが身に着けたい技術としては、仮想化およびコンテナ、クラウドの利活用、IaCなどが存在しています。OS関連、クラウド関連、ITILやPMP等のITエンジニア全般に関連する資格を取得することでそのスキルを示すことが可能です。

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