- プログラマーにとってのポートフォリオとは
- 見本にしたいプログラマーのポートフォリオサイト例4選
- プログラマーのポートフォリオサイトの作り方
- ポートフォリオで選考を突破するためのポイント4つ
- プログラマーのポートフォリオに関するよくある質問
- まとめ
プログラマーにとってのポートフォリオとは
プログラマーにとってのポートフォリオとは、自身のスキルやこれまでの経験をアピールするツールのことです。WebサイトやGitHubなどに、過去の成果物などを記載したものであることが多いです。
実際の成果物を採用担当者に見てもらうことで、履歴書や職務経歴書などからはわからないスキルと実績を具体的に証明できるため、選考において重要なツールといえます。
ポートフォリオに掲載する代表的な項目は、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
自己紹介 | 学歴や経歴、携わっていた分野や期間 |
過去の成果物 | 開発したWebページやWebアプリケーション、 ゲーム、ツールなど |
成果物についての説明 | 成果物に使用した技術スタックやこだわった ポイントなど |
所有スキル | 所有するスキルや資格 |
連絡先など | GitHubやブログ、SNSへのリンク、 メールアドレスなど |
ポートフォリオの内容と出来栄えが自分の評価につながるので、自分の実績とスキルを示せるものをしっかりと準備することが必要です。
見本にしたいプログラマーのポートフォリオサイト例4選
プログラマーのポートフォリオサイトの見本にできる例を4つ紹介します。
ここでは、Webエンジニアの方、フロントエンドエンジニアの方、未経験者からエンジニアへの転職を果たした方のポートフォリオサイトを挙げています。ご自身の役職や立場に近いものを参考に、ポートフォリオの作成に役立ててください。
【Webエンジニア】Hoda氏のポートフォリオ
1つめは、Webエンジニアとして活躍するHoda氏のポートフォリオサイトです。Web系のエンジニアの方にはもちろん、そのほかの職種の方にも参考になるポイントに溢れているため多くの方の参考になるでしょう。
ポイント
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・技術スタックやこだわったポイントを簡潔に説明している
・各スキルがレーダーチャートでまとめられていて、得意なことが視覚的に分かる
・成果物の概要が分かる写真とソースコードの両方を公開することで、見る人の観点に応じて内容をチェックできる
ポートフォリオを作成する際の参考にしてみてください。
また、Webエンジニアに関しては「Webエンジニアへの転職方法!必要な準備やおすすめ資格も紹介」をご覧ください。
【フロントエンドエンジニア】KurodaManato氏のポートフォリオ
2つめは、フロントエンドエンジニアとして活躍するKurodaManato氏のポートフォリオサイトです。自身の強みを活かしたポートフォリオサイトに仕上がっています。
ポイント
-
・成果物の重視した点とその理由を簡潔に説明している
・各スキルがグラフでまとめられていて、得意なことが視覚と数値で分かる
・成果物とポートフォリオサイトの作りこみの両方で、アピールしたいポイントが十分に表現できている
自分の強みをポートフォリオにどのように表現するか悩んだ際は、参考にしてみてください。
また、フロントエンドエンジニアに関しては「フロントエンドエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも解説」をご覧ください。
【ゲームプログラマー】すーぴあ氏のポートフォリオ
3つめは、ゲームプログラマーのすーぴあ氏のポートフォリオサイトです。複数人で開発に取り組んだゲームの紹介方法が参考となります。
ポイント
-
・成果物ごとに使用技術や役割、開発体制が書かれており、活躍するイメージを採用担当者がイメージしやすい
・ゲーム画面のスクリーンショットも一緒に掲載することで、ゲームをダウンロードしなくとも内容を確認できるようになっている
動的なコンテンツや複数人で開発したプロジェクトを掲載する際に、参考にしてみてください。
また、ゲームプログラマーに関しては「ゲームプログラマーとは - 仕事内容をわかりやすく紹介します」をご覧ください。
【大学生】Jun-T氏のポートフォリオ
最後は、Jun-T氏のポートフォリオサイトです。学生時代に就職活動で活用することを目的に制作されたポートフォリオサイトで、今からポートフォリオを作成する学生の方向けに参考になります。
ポイント
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・各スキルが開発経験があるものととないもので色分けして円グラフにまとめられていて、スキルレベルと開発経験の有無が視覚的に分かる
・GitHubでデモやソースコードなどが公開されており、必要に応じて成果物の詳細を確認できるようになっている
大学生でどの程度のレベルのポートフォリオサイトを作成すれば良いか悩んでいる方は、一例として参考にしてみてください。
プログラマーのポートフォリオサイトの作り方
プログラマーのポートフォリオサイトを作るには、求められるスキルを洗い出し、それに応じた実績をわかりやすく記載することが重要です。応募する企業が必要としているスキルや知識を活用した成果物を掲載することで、効果的なアピールへと繋がります。
ポートフォリオサイトは、以下の6ステップで作成します。
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1. 求められるスキルとアピールポイントのリストアップ
募集要項などから必要なスキルや歓迎要件を確認し、リストアップしておきます。2. 成果物の設計・開発
1でリストアップしたスキルを活かした成果物を作成します。
※すでに成果物がある場合は、1を満たすものを選びます。3. ポートフォリオサイトの準備
記載内容やレイアウト、配色などを決定します。後から全体のデザインを変更しようとすると、調整作業が大変だからです。4. 成果物の説明を記載
使用した技術やこだわった点、発生した問題への対処などを記載します。5. 自己紹介や保有スキル、連絡先などを記載
スキルはグラフ化や数値化をすると良いでしょう。6. ポートフォリオサイトを公開
最終的なレイアウトを調整し、Webサイトを公開します。
ポートフォリオで選考を突破するためのポイント4つ
プログラマーのポートフォリオで選考を突破するためのポイントを4つ紹介します。ポートフォリオで重視される点は応募先の企業により異なります。しかし、評価の対象になりやすい観点を意識してポートフォリオを作成することで、効果的にアピールできるでしょう。
ここでは、作成したポートフォリオをより魅力的にするための代表的な方法として、以下の4つを紹介いたします。
それぞれ解説していくので、ポートフォリオを作成する際の参考にしてください。
UI/UXを最適化する
ポートフォリオを作成する際には、UIやUXを最適化しましょう。採用担当者が内容を短時間で把握しやすくなるため、アピールポイントが伝わりやすくなります。
たとえば、直感的に見たいものに辿りつけるようレイアウトを調整することが重要です。せっかく良い機能を実装しても、そこに辿りつくまでの動線が複雑すぎると、良い面があってもマイナス評価のほうが上回ってしまうことがあります。
採用担当者に効果的に自分の実績とスキルをアピールできるよう、見やすく使いやすいデザインに整えましょう。
需要のある技術を使用する
志望企業や業界に需要のある技術を使用することも重要です。企業や業界の求める人物像に足ることを証明でき、評価につながりやすいためです。
たとえば、業務内容や必要なスキルに関係ない成果物ばかりを掲載すると、求めるスキルを満たしていない、募集要項や業界の動向を調べていないなどマイナスに捉えられる可能性があります。
どのようなスキルが求められているかをしっかり確認し、関連のある成果物をポートフォリオサイトに優先的に組み込んで、効果的にアピールしましょう。
また、プログラマーの将来性や需要のあるスキルについては「プログラマーの将来性と、今後需要が高まるスキル」をご覧ください。
技術選定の理由を説明できるようにする
さまざまな技術特性を理解していることや、要件に応じて使い分けるスキルがあることのアピールはとても重要です。そのため、技術選定の理由は説明できるようにしておきましょう。
面接では「なぜその技術を選んだのか?」「ほかの技術と比較して、この技術を選んだのはどうしてか?」という質問が投げかけられる場合があります。
選択した技術に対して納得できる理由を用意することで、幅広い技術への理解と活用する能力をアピールしましょう。
ソースコードを見やすくする
可読性の高いソースコードを書けるスキルは、作業効率や保守性の観点からとても重要です。
ソースコードが読みづらいと、ほかの開発者が機能の追加や修正をする際に時間がかかってしまいます。また、ソースコードの構造が複雑だと、不具合の発生リスクを高めてしまいます。
読みやすいコードを書いて、プログラマーとしてのコーディングのスキルをアピールしましょう。
これらのポイントを押さえて、評価につながりやすいポートフォリオを作成することが大切です。ポートフォリオが完成したら、有識者に内容をチェックしてもらい、磨きをかけていくと良いでしょう。
レバテックキャリアでは、あなたの強みがより伝わりやすくなるよう、ポートフォリオの指導や添削を行っています。ポートフォリオの作成に自信のない方は、お気軽にご相談ください。
プログラマーのポートフォリオに関するよくある質問
プログラマーのポートフォリオに関するよくある質問とその回答を紹介します。ポートフォリオの作り方は、絶対的なルールがあるわけではないため、さまざまな疑問が出てくるかもしれません。まずは、プログラマーのポートフォリオに関するよくある質問と回答を記載するので、把握したうえでポートフォリオを作成してください。
Q1. 面接ではポートフォリオを紙に印刷して持参したほうが良いですか?
面接会場の通信環境が悪い場合もあるので、予備として紙にポートフォリオを印刷して持参すると良いでしょう。特に、動的コンテンツやWebサイトの挙動を面接官にアピールしたくても見せることができません。見せたい箇所のスクリーンショットなどを印刷しておくと安心でしょう。
Q2. 未経験者や初心者でもポートフォリオは必要ですか?
未経験者や初心者も、ポートフォリオが必要です。実務経験がなくても、ポートフォリオを通して採用担当者に自分の能力を具体的に示せるからです。ポートフォリオの数が少なくとも、開発の背景や問題解決に向けた取り組みなどがより重要視されることもあるので、説明文やこだわった点を充実させてアピールにつなげましょう。
まとめ
プログラマーのポートフォリオは、あなたのスキルや実績を証明してくれる重要なツールです。自分の強みを最大限に表現し、企業や業界が求めるスキルを有しているとアピールできる内容に仕上げましょう。そうすれば、ポートフォリオは採用担当者に「ぜひ一緒に仕事がしたい!」という印象を与えられる強力な武器になります。
ポートフォリオが完成したら、有識者にチェックしてもらい、自分のアピールポイントが狙いどおり伝わるかどうか確認してもらうと良いでしょう。とはいえ、採用担当者目線でポートフォリオのフィードバックをしてくれる方は、そう簡単に見つかるものではありません。レバテックキャリアでは、あなたの強みがより伝わりやすくなるよう、ポートフォリオの指導や添削を行っています。ポートフォリオの作成にあまり自信がない方は、お気軽にご相談ください。
※本記事は2024年11月時点の情報を基に執筆しております
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