- プロジェクトマネージャーの平均的な年収
- プロジェクトマネージャー経験は転職での年収アップにも有利
- プロジェクトマネージャーに求められる能力
- プロジェクトマネージャーを目指す人が心がけるべきこと
- 社内でプロジェクトマネージャーを目指せない場合は転職も視野に入れる
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プロジェクトマネージャーの平均的な年収
プロジェクトマネージャーの平均的な年収や、プログラマーをはじめとした一般的なエンジニアとの年収差を、求人や統計情報から考察していきましょう。
求人情報から見るプロジェクトマネージャーの年収
レバテックキャリアの求人で東京都内プロジェクトマネージャーの年収をチェックしてみると、想定年収を700万円~としている募集が多数見られます。また、年収1,000万円以上の求人も少なくありません(2023年10月時点)。
プログラマーとプロジェクトマネージャーの年収差をチェックするために、Javaエンジニア(勤務地は東京都内)の求人情報(2023年10月時点)を確認してみると、想定年収は300万~700万円となっています。RubyやC#エンジニアの想定年収も同様です。
プロジェクトマネージャーとプログラマーでは、年収に大きな違いがあることがはっきりとわかります。
統計情報から見るプロジェクトマネージャーの年収
やや古いデータですが、経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果(平成29年)」によると、プロジェクトマネージャーの平均年収は891.5万円です。
一方、SE・プログラマ(顧客向けプログラムの開発・実装)の平均年収は593.7万円、SE・プログラマー(ソフトウェア製品の開発・実装)の平均年収は568.5万円となっており、プロジェクトマネージャーとの年収差は約300万円です。
経済産業省による統計情報からも、プロジェクトマネージャーと一般的なエンジニアでは年収に大きな差があるといえます。
プロジェクトマネージャーの勤務地と年収の関係
一般的に、都心部の企業ほど年収が高く、求人数も多い傾向があります。
レバテックキャリアの東京都内に限定したJava系プロジェクトマネージャーの求人では、想定年収が1,000万円を超える募集も多く見られます。また、募集件数は600以上もあります。
一方、勤務地を福岡に限定すると、想定年収の上限を1,000万円としている求人が多く見られます。募集件数も、60件ほどと都内に比べて少ないのが現状です(※2023年10月時点)。
リモートワークを推奨している企業であれば、地方を拠点としながら都内企業でプロジェクトマネージャーとして働くことも不可能ではありません。地方在住で年収アップを目指しているITエンジニアの方は、リモートワーク可能な都心部の企業への転職も検討してみましょう。
ITエンジニアの年齢と年収の関係
ITエンジニアに限らず、業界内での経験が長くなるほど年収は増える傾向にあります。
厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、情報通信業の年齢階級別賃金(きまって支給する現金給与額のうち、超過労働給与額を差し引いた額)は20代後半では279,000円、30代前半では333,600円、30代後半では382,000円です。着実に給与が上がっていることが伺えます。
ITエンジニアが年収を上げるためには、キャリアを積み重ねることも大切です。なお、エンジニアの評価につながるのは年齢ではなく、エンジニアとしての経験年数である点には注意が必要です。
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プロジェクトマネージャー経験は転職での年収アップにも有利
プロジェクトマネージャーに昇進するメリットは、年収が上がることだけではありません。多くの企業でプロジェクトマネージャーは人材不足であるため、プロジェクトマネージャー経験者はより条件の良い求人を選択できる可能性があり、転職による大幅な年収アップも期待できます。
前述の通り、都内におけるプロジェクトマネージャーの求人では、想定年収が1,000万円を越えるものも少なくありません。なかには、2,000万円以上を想定しているケースもあります。
なお、未経験者がプロジェクトマネージャーとして採用されることは、ほとんどないと考えておいたほうがよいでしょう。
関連記事:プロジェクトマネージャーの転職市場状況について
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プロジェクトマネージャーに求められる能力
年収が高く設定されているプロジェクトマネージャーだけに、実際に働くためにはさまざまな能力が求められます。一般的なプロジェクトマネージャーに求められる能力について解説します。
見積もり力
プロジェクトをマネジメントするためには、仕事の量を正確に見積もる力が欠かせません。
仕事量を少なく見積もると、残業が続くおそれがあり、チームの士気低下や、それに伴う品質の低下を招いてしまいます。また、苦労して納品したにもかかわらず、わずかな収益しか得られない、あるいは赤字といった事態にもなりかねません。
一方、仕事量を多く見積もると、クライアントに過剰な請求をすることになります。これでは、クライアントに不信感を与えてしまうでしょう。次の発注につながらないほか、企業イメージの低下を招くおそれがあります。
適切な見積もりができる能力は、プロジェクトマネージャーに必須といえます。
交渉力
交渉力はプロジェクトを円滑に進めていくうえで重要な要素です。クライアントによっては無理難題を言われることもありますが、無理である理由を正しく代替え案と共に伝える、あるいは金額・納期の調整をするといった交渉は欠かせません。
また、社内においても交渉力は重要です。プロジェクトを円滑に進めるためには、社内のリソースを適切に確保する必要があります。人員が足りない場合、予算を獲得して外注しなくてはなりません。
プレゼン力
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの企画段階から納品まで(場合によっては保守以降も)を担当します。その過程では、プレゼンテーションも欠かせません。そのため、プロジェクトマネージャーには、相手を納得させられるプレゼン力が求められます。
現場同士では納得していても、「クライアント上層部へのプレゼンが通らなかったために、プロジェクトが終了した」というケースは少なくありません。見栄えのよいプレゼン資料や落ち着いた話し方も必要ですが、もっとも重要なのは「相手が何を聞きたがっているのかを見極め、納得感ある回答を用意すること」です。
プロジェクトを俯瞰して見る能力
プロジェクトを進めていると、目先のことばかりに目がいきやすくなります。しかし、それではプロジェクトマネージャーの仕事は務まりません。円滑に進めるためには、プロジェクトを俯瞰して見る能力が重要です。
「目的は何か」「ゴールはどこか」など、定期的にプロジェクト全体を見直し、進むべき方向を常に確認する必要があります。
管理能力
プロジェクトマネージャーはリスク、時間、コスト、品質などさまざまな事柄を適切に管理しなければなりません。プロジェクトの進捗具合、不具合の発生件数、メンバーの士気や健康状態、テスト用サーバー環境の手配など、管理するべきことは多岐にわたります。
管理を怠ると、無駄や無理が発生し、プロジェクトを進められなくなってしまでしょう。どのような事柄をどのツールで管理するべきかは、プロジェクトの規模や内容によってさまざまであり、プロジェクトマネージャーの管理能力が問われます。
リーダーシップ
チームに進むべき道を示し、メンバーのモチベーションを維持しながら、プロジェクトを無事に終了させるためにはリーダーシップが欠かせません。
また、メンバーとの信頼関係の構築も重要です。コミュニケーションを密に取るなど、ヒューマンスキルも磨きましょう。
問題解決能力
プロジェクトには、多かれ少なかれ課題が発生します。また、技術的な課題やメンバー間の確執など、課題が多岐にわたることも特徴です。それらの課題を適切に管理して解決案を定め、タイミングよく実行することは、プロジェクトを円滑に進めるうえで欠かせません。
また、プロジェクトマネージャーには、表面的な課題に対して、根本的な原因を見つけ出すことも求められます。根本的な原因を解決しない限り、同様の課題が次々と発生してしまうためです。
ITに関する技術的な知識
プロジェクトマネージャーに、専門的なITスキルは求められません。しかし、プロジェクトで使われている技術について、ある程度は理解しておく必要があります。
技術的なことを理解していないと、技術者との適切なコミュニケーションが取れません。マネジメント側と技術者の意識の齟齬があると、致命的なエラーにつながるおそれがあります。
一般的なプロジェクトでは、プログラミング・DB・セキュリティ・クラウドなどの技術が使われるため、幅広い知識を身につけておきましょう。
クライアントの業界に関する知識
社内のプロジェクトを除き、プロジェクトマネージャーにはクライアントの業界に関する知識も求められます。
製造業向けのシステムを構築するのであれば、製品に関する知識、具体的な生産方法、在庫管理方法、品質管理方法などを理解しておくことが重要です。基礎的な知識があれば、クライアントへの適切な提案やソリューションの提供が可能となるでしょう。
関連記事:SEからプロジェクトマネージャーを目指す方法
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プロジェクトマネージャーを目指す人が心がけるべきこと
プロジェクトマネージャーへ昇進し、年収アップを目指す人が心がけておきたいことを5つ紹介します。いずれも日常的に取り組めることなので、ぜひチャレンジしてみてください。
上司からのフィードバックを積極的に求める
自分を成長させるためには、長所・短所を客観的に捉えなくてはなりません。そこで役立つのが、仕事に対する上司からのフィードバックです。
耳の痛い話もあるかもしれませんが、フィードバックは積極的に求めましょう。上司へフィードバックを求める際には、「プロジェクトマネージャーを目指しているのでダメな部分・足りない部分を指摘してほしい」と具体的に伝えておくと、効率的なスキルの向上につながるでしょう。
また、フィードバックを積極的に求める姿勢自体が評価につながる可能性もあります。
後輩の指導などは積極的に手をあげる
コミュニケーション能力やプレゼン能力は、マネジメントの基礎となります。それらを高めるために役立つのが「後輩への指導」です。「何を伝えるべきなのか」「どうすればうまく伝わるのか」などを具体的に考えることで、コミュニケーション能力やプレゼン能力が磨かれます。
また、「自分が伝えたかったことがどれくらい伝わったのか」を確認し、自分なりの改善点を考えることも重要です。
後輩への指導が困難な場合には、社内勉強会の主催もおすすめです。仕事を通じて自分が経験したことを他者に伝えられる勉強会は、コミュニケーション能力・プレゼン能力を高めるのに最適な機会です。
社内勉強会のシステムがない場合は、それを提案することもプレゼン能力向上につながるでしょう。
ユーザーの視点を意識する
製品の品質を上げるためには「多角的な視点」が欠かせません。多角的な視点を身につけるためには、ユーザーの視点で使いやすさを考えてみることがおすすめです。
現在関わっているプロジェクトや製品があれば、ユーザーの立場になって、使いやすさを考えてみてください。「この画面の項目は終業前にまとめて入力されるはず。早く仕事を終えたいユーザーは入力ミスしやすいかもしれない。」など、ユーザーの職種やシチュエーションを具体的に考えることが重要です。
もし、改善すべき点が見つかれば、プロジェクトマネージャーに提案してみるとよいでしょう。プロジェクトへ積極的に参加する姿勢をアピールできます。
継続的な学習・情報収集を行う
プロジェクトマネージャーには多くの知識が求められます。そのため、ITにとどまらず、さまざまな情報源に触れることが重要です。
クライアントが所属している業界向けの新聞・雑誌などを購読するのもよいでしょう。例えば、クライアントが製造業であれば、「日刊工業新聞」や「日経ものづくり」などをチェックしてみてください。思わぬ知識が、思わぬところで役立つかもしれません。
また、エンジニア向けの記事などをこまめにチェックして、IT関連の知識をアップデートすることも忘れないようにしましょう。
「プロジェクトマネージャー試験」取得を目指す
プロジェクトマネージャーを目指すのであれば、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施している「プロジェクトマネージャー試験」にチャレンジすることもおすすめです。資格の勉強を通じて、マネジメントに必要な知識を体系的に学べます。
また、資格を取得できれば、プロジェクトマネージャーに必要なスキルがあることを効果的にアピールでき、昇進につながりやすくなります。
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未経験からプロジェクトマネージャーになるには?資格や適性を解説
プロジェクトマネージャーに役立つおすすめの資格と難易度を解説
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社内でプロジェクトマネージャーを目指せない場合は転職も視野に入れる
プロジェクトマネージャーを希望していても、へ会社の規模によってはプロジェクトマネージャー枠が限られており、昇進が難しいケースもあります。
社内での昇進が難しい場合は、転職も視野に入れましょう。残念ながら、未経験者が転職によってプロジェクトマネージャーを任されるケースは基本的にありません。しかし、転職時に、将来的にはプロジェクトマネージャーとして働きたいことを伝え、経験を積めば、次の企業での昇進を目指せるでしょう。
ITエンジニアが転職を目指す場合、専門のエージェントを利用するのがおすすめです。専門のスタッフによるカウンセリングなどを通じて、自身の長所やアピールできる技術などを整理できます。
また、条件にあった求人情報だけを得られる、職務経歴書をチェックしてもらえるなど、エージェントの活用には多くのメリットがあります。効率的に転職活動を進めたい方は、ぜひ転職エージェントへの登録を検討してみてください。
関連記事:プロジェクトマネージャーの平均年齢は?何歳まで目指せる?
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