C言語とC++の違い|C#との関連性や特徴、活用分野も紹介

最終更新日:2024年7月25日

C言語とC++は親子や兄弟のような関係にある言語です。この2つの言語は、C言語で記述されたソースコードをC++向けのコンパイラでそのままコンパイルできてしまうほど、技術的な強いつながりを持っています。ただし、C++はC言語には無い機能があるため、実用性という点ではC++に軍配が上がるかもしれません。ここでは、IT業界への転職のためにプログラミング言語の学習を検討している方に向けて、C言語とC++の技術的な違いやC#との関連性について解説します。

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この記事のまとめ

  • C言語とは汎用性の高いプログラミング言語でありエンジニアからの人気も高いが、習得するには時間がかかる難しい言語である
  • C言語の持つエラー措置の脆弱性などを強化し、オブジェクト指向を加えたものがC++で、両者には互換性がある
  • C#はC言語・C++とは異なりほぼ独立したプログラミング言語であり、活用分野もC言語とC++とは異なる

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C言語とC++、C#の概要

C++とは、汎用プログラミング言語のひとつです。C言語を元に様々な改良を加えたものがC++、C#であり、旧来のC言語と同じく手続き型プログラミング言語としても扱えます。まずはC言語とは何か、C++とC#についてもあわせてチェックしていきましょう。C言語から派生した言語は複数あるので、関係性を把握しておくと自分が学習すべき言語の選定にも役立つはずです。

C言語とは?

C言語とはITエンジニアから人気を集めるプログラミング言語です。PythonやJavaScriptと同様に汎用性が高く、アマチュアからプロのエンジニアまで利用されているのが特徴です。
元々、UNIXというコンピューターのOSを移植しやすくするために作られた言語であり、メモリ領域の管理、ポインター演算、ビットごとの論理演算などハードウェア開発において処理しやすいメリットがあります。

関連記事:C言語を効率的に勉強!習得するメリットや理解度別の学習法も紹介

C言語の背景

C言語は、1972年にAT&Tベル研究所で開発されました。前身であるB言語の後継版という位置づけから、C言語という名称になったとされています。C言語の開発目的は「UNIXの移植性を高めること」でした。

1969年にAT&Tベル研究所で開発されたUNIXは、小型コンピュータ向けのOSとして評価されていたものの、カーネル部分(OSの中核となる部分)がアセンブラで記述されており、移植性が高いとはいえませんでした。そのため、より多くの環境に適用できるようC言語で書き直され、広く普及し始めました。

C言語の特徴

実行速度が速い
C言語はプログラムの実行速度が速いという特徴があります。C言語の実行速度が速い要因の一つは、低級言語の代表格であるアセンブラを処理の中に組み入れられることです。これにより効率的にハードウェアを操作することができ、小さなリソースで高速な動作を実現できます。

汎用性が高い
C言語は特定のプラットフォームに依存しない汎用性の高さから、現在でも幅広い分野で使用されています。C言語は低級言語の特徴と、コンパイラやエディタが豊富で開発環境を整えやすいという高級言語の特徴も併せ持っています。

万能
C言語は「ハードウェア寄りの低水準な記述ができ、高速に動作し、なおかつ人間にも理解しやすい」言語です。上位言語が続々と生まれる現代でもC言語が評価されている背景には、C言語の持つ万能性が考えられます。

関連記事:C言語とは?特徴やC++やC#との違いを分かりやすく解説

C言語でできること

C言語は汎用性が高いということでした。そのためどのような開発にも対応できますが、実際に使用されているのは組み込み開発やOS開発です。C言語は万能ではあるものの扱いやすいわけではないので、たとえばWeb開発などではより扱いやすい言語が使用されているということです。C言語でできることは幅広いですが、実際に使用されているシーンを把握することが重要でしょう。

C++とは?

C++とはC言語の拡張版であり、汎用プログラミング言語のひとつです。C言語にオブジェクト指向プログラミングをはじめとする様々な改良が加えられたC++ですが、C言語と同様に手続き型プログラミング言語としても扱えます。

現在ではC言語よりもエンジニアから人気の高いC++を、生まれた背景や特徴とあわせてチェックしましょう。

関連記事:C++とはどんな言語?特徴やC言語との違いを分かりやすく解説

C++の背景

C++は、1983年にデンマーク人のビャーネ・ストロヴストルップ氏によって開発されたオブジェクト指向言語です。C++は、C言語の基本的な文法を引き継ぎつつ、いくつかの機能が追加されています。「C」にインクリメント(コンピュータ用語で+1)の意味を持つ「++」という記号を付与し、「C言語の進化版」という意味を表していると言われています。

C++の特徴

汎用性が高い
C++はC言語が得意としていた大規模業務システムや業務アプリケーション開発に加え、データ解析など「規模」「速度」を重視される分野で活用されています。現在はC言語以上に汎用性の高い言語といえるでしょう。

機械語に近い
C++はC言語と同じく機械語に近いため、ハードウェアに近い部分の開発に適しています。例えばOSや産業用機械などはその好例といえるでしょう。

機能性が豊富
多重継承、テンプレート、関数、演算子のオーバーロード、例外処理といった豊富な機能を持ちます。またC言語と同等レベルの実行速度を保ちつつ、コードの記述が少なく、データ量も小さいです。

C言語と同程度の難易度
C++は習得難易度が高い言語としても有名です。これは、C言語由来の「ポインタ」や「オブジェクト指向の概念」が組み合わされた結果といえます。また、C++には複数のバージョンが存在しており、バージョンごとに機能が異なります。そのため、最新バージョンか準最新バージョンの習得がおすすめです。

C++でできること

C++でできることは幅広いです。そして実際いろいろなところでC++は使用されています。たとえば、Webアプリケーション開発、ロボット開発、組み込み開発、大規模システム開発などが挙げられます。ここまで幅広く使用されているプログラミング言語は珍しいでしょう。開発できるというだけでなく、実際に使用されているということです。

C#とは?

C#はC言語、C++と同じくオブジェクト指向言語であり、開発されて間もない比較的新しい言語です。C#の文法はJavaとよく似ており、エンジニアから人気のJavaを扱った経験があればなじみやすいのが大きな特徴です。C#の特徴や背景などを紹介します。

関連記事:C#とは?特徴やメリット、C言語やC++との違いを解説

C#の背景

C#はWindowの開発元であるマイクロソフト社が開発したプログラム言語です。C++とJavaを参考にして新たなオブジェクト指向言語として開発されました。

C#の特徴

フレームワークが豊富
C#の開発では、用途に応じていろいろなフレームワークが提供されています。フレームワークとは、アプリケーションを開発するための枠組みで、アプリケーションの基本となる機能があらかじめ用意されたものです。フレームワークが豊富なことで効率的に開発を進められ、言語の習得も比較的容易です。

開発対象が幅広い
C#は多種多様なプログラムの開発ができる言語です。具体的には、業務システム、Webサービス、スマホアプリ、ゲームなどのさまざまなプログラムが開発できます。

C#でできること

C#でできることは幅広いですが、実際の用途としてはゲーム開発エンジン「Unity」を使用したゲーム開発で使用されることが多いでしょう。Unityのシェアは大きくゲーム開発に欠かせないツールなので、C#と言えばUnityと言っても過言ではありません。またUnityはゲーム開発だけでなく、VR・AR・MRなどの技術分野とも相性が良いので結果的に幅広い業界でUnityとC#による開発が進んでいます。

C言語とC++、C#の互換性

C言語を元にして生まれたC++とC#ですが、それぞれに互換性があるかというとそうではありません。


  • ・C言語とC++…高い互換性がある

    ・C言語とC#…互換性がない


特にC#は独立したプログラミング言語であり、C言語とC++とは互換性がない点が特徴です。
C++とC#はどちらもオブジェクト指向に対応しており文法には似た部分がありますが、C#は別系統の言語。独自の機能もあり、C++で書いたソースコードをC#でもコンパイルするなどは難しいでしょう。

関連記事:C言語でできることは?メリット・デメリットや学習方法も解説

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C言語とC++の違い

C++はC言語を拡張して作られたプログラミング言語です。C言語とC++の違いは複数ありますが、もっとも大きな違いはオブジェクト指向の有無でしょう。C言語にはオブジェクト指向の概念がありませんが、C++は最近主流の言語同様にオブジェクト指向の概念に基づいて設計されています。また技術的にも複数の点で違いがあります。

オブジェクト指向

両者の最も大きな違いは、「C言語は手続き型プログラミング言語」であり「C++はオブジェクト指向言語」であるという点です。手続き型プログラミング言語は、手続き(処理)を中心としてプログラミングを行いますが、オブジェクト指向では「データ構造」が先にあり、これをどう処理するか(手続きするか)というステップでプログラミングを行います。

C++はC言語のオブジェクト指向版で、C言語にはない概念が取り入れられています。例えば、変数をクラスという枠でくくることで、変数同士の関連性が強まり「どの変数が何を表すか」が明確になります。さらに、変数に対する処理もクラスに組み入れることで、処理と変数がワンセットになり、「どの変数を使い、何をしようとしているか」がわかりやすくなります。

このほかにもC++は、オブジェクト指向言語の特徴である「隠ぺい(カプセル化)」「継承」「多様性」などを備えており、それまでの手続き型プログラミング言語とは一線を画す存在といえるでしょう。

技術的な相違点

技術的な違いとしては、C言語の構造体を拡張させてC++にはクラスの概念を導入したり、C++には標準ライブラリを搭載したりなどC++で見られる拡張機能が目立ちます。
C言語とC++はどう違うのか、多数の違いを解説します。

クラスの導入(構造体の違い)

C++では、C言語における構造体(struct)を拡張させ、クラスの概念を導入しました。

キャストの違い

キャストとは、オブジェクトやデータ型を別の型に変換することを意味します。たとえば演算や代入の際に利用したり、double型やlong型の変数を変換したりといった場面で利用されます。
C言語とC++ではこのキャストの実装が異なるのが相違点です。そのため、C言語のキャストを使用したコードがC++のコンパイラでエラーになることもあります。基本的には両者には互換性があるため、明示的キャストを使用しエラーを防ぐ必要があるでしょう。

言語構造の有無

C言語とC++はどちらも習得が難しく、ある程度の学習時間が必要な難しいプログラミング言語の部類に入ります。C言語は機械が理解できる文字に近い言語構造であり、人気のある一方で他プログラミング言語と比較して習得しにくさがネックとして考えられるでしょう。

C++はC言語の言語構造とは異なり、さらに拡張したプログラミングを持ちます。C言語より複雑であり、C言語を習得している人でもC++を扱うには時間がかかる傾向にあります。

例外処理

C言語は例外処理ができませんが、C++は例外処理が可能です。例外処理とはプログラム実行時に発生したエラーに対して、エラー発生用の処理をする仕組みを指します。C言語でエラーが発生すると手順が多くかかるのに対し、C++はエラー検出に対して強みがあるといえるでしょう。

STL(標準ライブラリ)

C++には豊富な機能を持つ専用の標準ライブラリ「STL(Standard Template Library)」が用意されています。STLのテンプレート機能は、汎用性が高く高速な処理を実装できることが強みです。また、C++は豊富なライブラリを活かしてGUIやネットワーク機能の開発に使われることもあります。

コメント記号

C言語でのコメントは「/* */」が一般的でしたが、C++では「//」も使えるようになりました。

変数宣言

C言語では、関数内における変数宣言は、原則として「ブロックの先頭」で行うというルールがあります。一方C++では、ブロック中の宣言も有効になったため、任意の箇所で変数宣言を行えるように改良されました。

関数の多重定義(オーバーロード)

C言語には、「同じ名称の関数を2つ以上作成できない」という決まりがありました。これに対しC++では、異なる関数に同じ名前を与えることができます。これを関数の多重定義(オーバーロード)と呼びます。

関数の多重定義が可能になると、戻り値や引数の型に応じて処理を呼び出すため、処理内のチェックや分岐処理を減らすことが可能です。

インライン関数

C++ではインライン関数を使うことができます。インライン関数とは、外部から関数を呼び出すことなく、組み込んでいるソースコード内でそのまま関数の処理内容を実行する機能です。呼び出し処理が省略されるため、処理速度の向上が期待できます。

引数の参照渡し

C言語では、関数に引数を渡す方法として「値渡し」や「ポインタ渡し」が用意されていました。C++ではこれに加えて「参照渡し」を使用することができます。参照渡しでは引数として「値がある場所」を渡します。

また、呼び出し先で値が変更されると、呼び出し元の値もそれと同じ値になります。参照渡しは、ソースコードの可読性が上がったり、より高速に関数を呼び出せたりといったメリットが特徴です。

ジェネリックプログラミング

C++にあってC言語にはない機能の1つとして「ジェネリックプログラミング」が挙げられます。ジェネリックプログラミングとは、具体的な型定義を行わずに、型を抽象化して、汎用的な実装を可能とするプログラミング技術です。

C++は、クラスや、関数、変数にテンプレートを使うことができ、ジェネリックプログラミングが可能です。

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C#とC言語・C++の違い

C#はC言語、C++と大きな違いがあります。互換性のない独立した言語であるC#ですが、この言語とC言語、C++の違いをチェックしましょう。C#はC言語から派生して作られたプログラミング言語ではありますが、C言語の要素はあまり残っていません。C言語からC#に派生するまでの間にC++とJavaを挟んでいるので、変化が重なった結果あまり原型が残らなかったということです。

C言語とC#の違い

C#はC++とJavaを元に開発された新しい言語のため、C言語とは全く異なるプログラミング言語と考えた方が良いです。

C言語や、CPUやメモリなどのハードウェアを直接コントロールできますが、C#はフレームワークやOS経由でのみハードウェアを扱えるので、ハードウェアへの直接アクセスはできません。C#はハードウェアやOS周りを抽象化して、アプリケーションで実現したい機能の実装に注力できるようになっています。

このような違いから、C#はC言語の系列というよりも別系統の言語といえるでしょう。

C++とC#の違い

C++とC#は名称が似ているので、同じような言語と思われがちです。しかし、文法やコードの表記など似ているところはありますが、両者は全く別のプログラミング言語と考えられます。

例えば、C#はC++とソースコードの互換性がなく、C#とC++のソースコードは一緒にコンパイルできません。

また、C#に有ってC++にない機能としては、「ガベージコレクション」が挙げられます。ガーベージコレクションとは、プログラム実行中に確保したメモリエリアのうち参照されなくなったエリアを自動的に開放する機能です。この機能があることで、プログラマはメモリ管理に気を配る必要がなくなります。

従って、C++はC言語の拡張版ですが、C#はC言語やC++とは別種の言語という理解が正しいです。

技術的な相違点

技術的な細かい話としては、データ型の定義の違いがあります。例えば、符号なし整数のデータ型は、C++では「unsigned int」ですが、C#では「unit」です。

また、1つの文字を表すデータ型について、C++では「Char」が1バイト、「wChar_t」が2バイトです。これに対して、C#では「Char」が2バイト、「sbyte」が1バイトです。

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C言語・C++・C#の活用分野の違い

C言語・C++・C#それぞれは特徴から活用分野がやや異なります。それぞれが活用される主な分野を以下にまとめました。以下で挙げる分野は言語仕様上対応可能な分野という意味ではなく、実際にそのプログラミング言語が活用されている分野です。C言語系列の言語はいずれも汎用性が高いですが、その中でも得意な分野で活用されています。

C言語の活用分野

C言語はOSの開発や組み込み系の開発などの分野で使用されています。

C言語によるプログラミングで、CPUやメモリなどのハードウェアを直接制御することが可能なので、ハードウェアをコントロールするOSを開発することができます。実際に、WindowsやMacOSのコア部分はC言語で開発されています。

組み込み系ソフトウェアとは、家電製品や産業機器などの機械の中に組み込まれて使われるソフトウェアのことです。ハードウェアをコントロールできるC言語は、組込み系ソフトウェアの開発にも適しています。

関連記事:C言語が難しいといわれる理由と学習のポイント

C++の活用分野

C++はWebアプリの開発に採用されています。C++で書かれたプログラムは実行速度が速いので、大量のデータを処理するWebアプリの開発に使用されています。

大規模な業務システムの開発にもC++が用いられることが多いです。C++での開発は効率がよく、実行性能も高いので業務システムの要件に適しています。具体的には、公共システム、金融システム、官公庁のシステムなどがC++で開発されています。

C#の活用分野

C#の活用分野は広範囲にわたり、特にWeb関連サービスやスマホアプリに利用されることが多いです。また、ゲーム開発では主流のUnityが唯一サポートするプログラミング言語であるため、ゲーム関連で活用されることも多いでしょう。

Webサービス

多くのWebサービスがC#で開発されています。.NET Framework に含まれる「ASP.NET Web Form」や「ASP.NET MVC」などのフレームワークを利用することで効率的にWebサービスを開発できます。

スマホアプリ

C#でAndroidアプリやiOSアプリなどのスマホアプリが開発できます。.NET Framework の中のXamarinとフレームワークを使ってスマホアプリを開発することができます。

ゲーム

C#を使ってゲームの開発もできます。有名なゲームの開発ツール「Unity」が唯一サポートしているプログラム言語がC#です。UnityとC#で開発されたゲームのタイトルには、Pokemon GO、ドラクエ8などがあります。

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C言語・C++・C#どれから習得すべき?

以上のような活用分野と特徴を踏まえ、C言語・C++・C#のどれを学ぶのが良いか検討してみましょう。言語仕様の違いなどもありますが、基本的には開発したい対象から言語を選択するのがおすすめです。プログラミング言語はあくまでも開発のための道具なので、道具にこだわるよりも作りたいものから逆算して道具を選ぶべきということです。

組み込み系の開発なら速度の速いC言語

C言語はコンピュータが解釈できる機械語に近い言語のため、非常にコンパクトなプログラムを生成でき、実行速度も速いという特徴があります。このような特徴からC言語は組込み系の開発に向いています。

C++は業務システムや組み込み系向き

大規模な業務システムの開発に携わりたい人はC++の習得に向いています。C++はOSの開発にも使われるため、OSの開発やハードウェアを制御するデバイスドライバの開発をやりたい場合もC++は適しているでしょう。

C#はWebアプリやスマホアプリ向き

Webサービスの開発やスマホアプリの開発を考えている人にはC#の習得が向いています。また、ゲーム開発がしたい場合、Unityの開発言語となっているC#を学ぶと良いでしょう。

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初心者がC++を学習する方法

初心者がC++を学習する方法は複数あります。とはいえ、基本的には他のプログラミング言語もC++も学習の流れは同じです。また複数の学習方法がありますが、そこに客観的な優劣はありません。その人の環境、性格、能力などによってベストな学習方法は変わってくるでしょう。自分が続けられそうな方法を選択するのがおすすめです。

書籍で学ぶ

書籍での学習は自分のペースで進められます。また移動中などの隙間時間にも勉強しやすいので、時間がない方にもおすすめです。目次から自分のわからない箇所を探して重点的に学習するようなこともできるので、効率的に学習したい人には合っているでしょう。

おすすめの書籍

C++の学習書籍は多数ありますが、以下のような定番の書籍がおすすめです。

『やさしいC++ 第5版』(SBクリエイティブ、高橋麻奈)
C++以外のプログラミング言語や情報処理技術者試験の書籍もシリーズで出版されていて、IT業界では定番のシリーズです。書籍名の通りイラストを使った丁寧な解説が好評で、プログラミング完全初心者でもゼロからスムーズに学習できるはずです。

『C++の絵本 第2版』(翔泳社、アンク)
絵本で学べるのでプログラミング未経験の方でもイメージしやすく、つまずかずに学習が進むでしょう。特にオブジェクト指向の概念が理解できずにプログラミング学習を挫折してしまう人は多いと考えられるので、絵で説明してくれていると理解しやすいはずです。

Webサイトで学習する

C++に特化したWebサイトも複数あり、無料で学習できます。書籍同様に自分が好きなタイミングで自由に学習を進められる点が大きな魅力です。また書籍とは異なりスマホがあればインプット学習ができるため、書籍を持ち歩く必要がありません。電子書籍と比較してもネットでアクセスするだけで良いので手軽でしょう。

おすすめのWebサイト

C++の学習におすすめのWebサイトとして以下が挙げられます。

一週間で身につくC++言語の基本
日ごとに内容が決められていて、一週間でC++の基礎が身につくようにカリキュラムが作られています。簡単な図解、説明、サンプルコードとシンプルな内容になっています。そのため人によって合う合わないはあるかもしれませんが、無料で試せるのでまずは試してみると良いでしょう。

C++マニアック
C++について文字媒体で詳しく解説されたサイトです。サイトのデザインなどが古めの印象なので人によって好みが分かれそうですが、内容的には読み込んでいけばC++のスキルが身につくでしょう。こちらも無料で学習できるのでまずは試してみると良いです。

C++はC言語より先に学んでも問題ない

C++とC言語はまったく別のプログラミング言語で、学習順序などはありません。言語の歴史を学ぶわけではなく実用的なツールとして学習するので、自分にとって必要な言語の必要な部分から学習すると良いです。

自然言語でもたとえば英語のルーツはドイツ語といった説もありますが、英語学習のためにドイツ語から学習を始める人はあまりいないでしょう。これは明かに遠回りなので、プログラミング言語でも自然言語でも自分の目的に合ったものから学習を開始するのがおすすめです。

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C言語・C++・C#の違いに関するよくある質問

C言語・C++・C#の違いに関するよくある質問と回答を紹介します。ある程度違いについては知っておくと良いですが、基本的には自分の目的に合った言語を学習すれば問題ありません。言語同士の関係性やルーツに関する知識は実際の開発で多少役立つ場合もありますが、あくまでも補助的な情報と言えるでしょう。

Q1. C言語、C++、C#のどれから学ぶべき?

プログラミング初心者にはC言語とC++は少しハードルが高いです。初心者の場合、まずC#でプログラミングに慣れた後にC言語やC++を学ぶのが良いでしょう。また、C++はC言語の拡張版なので、C++を学習する前にC言語を習得しておくのがおすすめです。

Q2. C言語、C++、C#はどのように活用されていますか?

C言語はOSの開発や組み込み系の開発で使われています。C++はWebアプリや大規模な業務システムの開発で使われています。C#はWebサービスやゲームの開発に使われています。

Q3. C言語とC++はどちらが実行速度が早いですか?

C++は拡張機能が充実している分、ある程度の実行速度があるとはいえC言語のほうが速いです。ただし、C言語に劣るC++でも十分実行速度の速さは感じられるため、実際にプログラミングを実行して確かめてみることをおすすめします。

Q4. C言語とC++はどのような関係ですか?

C言語の拡張版がC++です。C言語にはないオブジェクト指向を加えるなど改良されたのがC++で、双方には互換性があります。従来C言語で扱っていたプログラムをC++で更新することもできるため、きょうだいのような関係ともいわれています。

Q5. C++に向いているのはどのような人ですか?

C++に向いているのは、組み込み開発、ゲーム開発、業務システム開発などを行いたい人です。とはいえこれらのシステムがC++で開発されているとは限らないので、最終的にはプロジェクトや企業の情報を調べてC++を優先するか検討するのがおすすめです。

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まとめ

エンジニアとして言語習得を目指す場合によく見かけるC言語。C言語と字面が似ているC++とC#もよく見られる人気言語であるため、3つを混合して考えてしまうこともあります。それぞれに特徴があり、活用される分野もさまざま。習得を考えている場合は、自身の受け持つ分野やこれから強化していきたい分野を見据えて効率よく学ぶとよいでしょう。

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