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C#の概要
C#は、C言語とC++の後継を目指し、2000年にMicrosoft社より発表されたプログラミング言語です。コードを機械語に翻訳するコンパイラ型の言語であり、Microsoft社が提供する開発・実行環境である「.NET Framework」および「.NET」上で利用することができます。プログラミング言語としては比較的新しいほうですが、バージョンアップを繰り返す中で多くの改善がなされ、Javaなどほかのメジャーなプログラミング言語と同等の機能を備えています。
関連記事:C#とは?特徴やメリット、C言語やC++との違いを解説
C#の特徴
C#の特徴には、下記があげられます。
汎用性が高い
C#は汎用的プログラミング言語です。Windowsのデスクトップアプリ、Webアプリ、スマホアプリ、Unityでのゲーム開発のほか、AR、VRなどの開発でも利用されることがあります。一つの言語で、様々なプログラム作成ができるため、開発者にとって習得のメリットが大きい言語です。
オブジェクト指向
C#ではオブジェクト指向を採用しています。オブジェクト指向により、機能の分割が最適に行え、再利用性が高いプログラム作成が可能です。また、作業範囲を分割しての開発にも向くため、大規模開発でも適用できます。
Microsoftが強力にサポート
Microsoftにより開発されたC#は、現在もMicrosoftにより開発が続けられています。開発元による強力なサポートは言語の普及と継続的な発展に欠かせない要素です。
クロスプラットフォームに対応
もともとはWindows向けのアプリケーション開発が主な用途でしたが、その後ほかの環境にも対応が進められています。2023年9月10日時点ではWindows、Linux、macOS、Androidなどで稼働させることが可能です。クロスプラットフォームに対応することで、ほかの環境に向けて作成したプログラムの転用が可能となり、プログラム作成の効率を高めることに繋がります。
高機能なIDE、Visual Studio
C#には高機能なIDE(統合開発環境)が無料版を含めて公開されています。それがVisual Studioです。Visual StudioはWindowsおよびC#を開発しているMicrosoft社が公開している開発環境、実行環境です。
Visual Studioでは、C#のプログラミングからコンパイル、実行ファイルの動作確認まで実施可能です。プログラミングを補助して効率的にする入力補完機能やデバッグ機能も提供されており、開発における効率を高めることができます。
C#が用いられる開発例
C#では、さまざまな形態のソフトウェアの開発が可能です。C#が採用される開発の具体例には以下が挙げられます。
-
・業務用アプリケーション(Windowsデスクトップアプリケーション)・iOSやAndroidなどのスマートフォンアプリ
・Webサーバーで動作するWebアプリケーション
・Unityを用いたゲーム開発
ほかにもバッチなどのアプリケーション開発が可能ですが、人気が高いのは上記の4つです。C#はそれぞれのアプリケーションの開発において、すでにメジャーなプログラミング言語であり、多くのソフトウェアの開発に採用されています。
開発ツールを使用して幅広いアプリケーション開発ができる
C#は汎用性の高い言語です。Web開発、ゲーム開発、クロスプラットフォーム開発などに対応しています。それぞれに開発ツールが用意されていて、特にゲーム開発のプラットフォームはC#の使用を想定しています。
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C#を勉強するメリット
C#はプログラミング言語としては比較的新しく、言語としての汎用性が高く、機能も優れています。近年ではマルチプラットフォーム、クロスプラットフォーム対応に力を入れており、Windows以外での利用にもサポートを広げています。例えばWindowsやMacのPC向けアプリケーション、iOSやAndroid向けのスマートフォンアプリケーション、Windows、Linuxといったサーバー上で動作するアプリケーションにも対応します。
せっかくプログラミングを学習するのであれば、多くのプラットフォームで動作するソフトウェアを開発できたほうが、将来的な選択肢を増やすことが可能です。C#で多くの種類のアプリケーションを開発できるスキルが習得できることは、これからエンジニアを目指す場合や他言語のエンジニアがC#を習得する大きなメリットとなります。
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C#の効率的な勉強方法
C#を独学で勉強する場合には、書籍、Webサイト、スクールの3つを利用する方法があります。近年ではWeb上でコーディングを行える学習サイトが注目されていますが、C#については同様のサービスが少ない状況です。開発環境についても自分で用意する必要があります。
ここでは自分のペースで低コストで学べる、書籍とWebサイトによる学習方法をご紹介します。スクールを使った勉強方法については、後の章で説明しています。
学習サイトやソフトウェアで勉強する
C#をWebサイトで学習するメリットは、C#の基本的な概念からハイレベルなプログラミングまで、自分のレベルに応じて学習できることです。また無料のWebサイトを活用すればコストもかかりません。本項ではC#を学べる学習サイト・アプリをご紹介します。
Microsoft Learn
Microsoft Learnは、Microsof製品についての対話式学習などを提供する無料のオンライン トレーニングプラットフォームです。2023年9月10日時点で、.NET、Visual Studioに関連するコンテンツが94件あり、C#のスキル習得に役立てることが可能です。開発元であるマイクロソフトが提供するコンテンツのため、C#に対する正しい知識が得られます。
一週間で身につくC#言語の基本
一週間で身につくC#言語の基本は、C#の文法などを勉強できるサイトです。1週間かけて学習する内容となっています。C#についての説明から始まり、変数、条件分岐、繰り返しなど基本的な文法について学ぶことができます。また、初心者には理解が難しいクラスやオブジェクト、継承などについても解説があります。2023年9月10日時点ではUdemyでオンライン受講も提供しています。
ドットインストール
ドットインストールは、動画を見ながら学習することができるサービスです。C#のみならず多くのプログラミング言語の学習をすることができます。2~3分の動画がレッスンとしてまとまっているため、空いた時間に少しずつ勉強することもできます。「C#入門」というレッスンがあり、一部無料で公開されています。また、C#を使ったゲーム開発と関連深いUnityに関するコースも提供されています。
paizaラーニング
paizaラーニングは動画を見てプログラミングの練習問題ができる学習サイトです。環境構築しなくても、paizaラーニングに用意されているエディタにコードを書いて実行できます。本格的なプログラミングでは環境構築が必要ですが、簡単な文法を書いて動かすのであれば環境構築不要で学習可能です。
Progate
Progateはイラストが多いスライドでプログラミング学習ができるサイトです。ブラウザ上にコードを書いて実行することもできます。ただし、ProgateにはC#専用のコースは用意されていません。そのため、別言語の学習や、コードを書くためのエディタとして利用すると良いです。
++C++; // 未確認飛行 C
「++C++; // 未確認飛行 C」はC#と情報工学を中心に学習コンテンツを提供しているブログです。ブログなので他の学習サイトとは使い方が異なります。プログラミングの基礎から学ぶことができますが、基礎だけを学ぶのであれば他の学習コンテンツの方が易しいかもしれません。++C++; // 未確認飛行 Cは情報工学も含めて学習したい場合におすすめです。
Udemy
Udemyは動画の学習コースが豊富に用意されています。C#でも複数のコースがあります。初級者向けから上級者向けまで幅広いので、自分のレベルに合わせて段階的にステップアップしていくことが可能です。プログラミング学習の王道サイトと言えるでしょう。
SoloLearn
SoloLearnは穴埋め形式でプログラミングを学べます。クイズ形式でプログラミングを学びたい人に合っています。ただし海外サイトなので、表記はすべて英語です。英語がそれほど読めなくても感覚的にクイズに答えていくことができるので、抵抗がなければ試してみるのがおすすめです。
Windowsアプリ開発入門・初級・中級
Windowsアプリ開発入門・初級・中級は、株式会社FREECSの提供するC#学習のできるパッケージソフトウェア製品です。まったくの初心者の大人に向けて、Windowsアプリ開発を一から学習できる構成となっています。
スクールに通う
C#エンジニアになるための勉強方法のなかでも、確実にスキルを習得しやすいのはスクールを利用する方法です。段階的に学習しやすい教材、講師によるサポート、ともに学習する仲間が得られる点などのメリットがありますが、コストが必要となります。
また、C#単体で学習できるプログラミング講座は多くはありません。技術者数が多く、先発のJavaやC言語のスクールが先に普及していることがその理由と考えられます。特にJavaは、C#と基本的なプログラムの記述やオブジェクト指向において共通点が多いため、スクールでJavaを学びC#は独習するという選択も可能です。
近年、ゲーム開発の人気に伴い、C#とUnityをセットで学習するコースを提供しているスクールが増加しています。ゲーム開発者を目指す場合は問題ありませんが、そのほかのC#エンジニアを目指す場合には、C#の学習にどれだけの比率をおいているかはチェックしておきましょう。
以下では、C#について学習できるスクールを紹介します。
Winスクール
Winスクールの「C#プログラミング講座」は、C#に焦点をあてた学習コースです。プログラミング初心者から学べ、個人の学習度合いに合わせた個人レッスンにより学習をサポートしてくれます。全国に教室を持ち、通いやすいのも魅力的なポイントです。
TechAcademy
オンラインスクールのTechAcademyではUnityとC#によるゲームプログラミングに特化した「Unityコース」が提供されています。オンラインで完結しているため、学習環境が整えやすい点もメリットです。現役エンジニアの講師とパーソナルメンターによってサポートを受けることができます。
KENスクール
KENスクールの「Unity基礎」ではUnityとC#での2D/3Dゲームアプリ開発が学習できます。Unity、C#の両者とも基礎から学習するので、プログラム、ゲーム開発初心者でも選択しやすいコースです。
※2023年9月10日時点でカリキュラム改訂中のため取り扱いがありません。
勉強会・セミナーに参加する
C#に限ったことではありませんが、プログラミングの独習において挫折につながってしまう原因として聞かれるのが、問題が発生したときに解決方法が分からず詰まってしまうケースです。例え小さな問題でも、一人で学習していると課題解決にたどり着けず、その後の学習が進められなくなってしまう場合があります。
この問題を避けるための方法として、勉強会やセミナーの活用があります。Webサイトで探せるため、独習をする場合には学習計画に組み込んでおくと良いでしょう。
プログラミングの学習における勉強会やセミナーを探せるWebサイトとして、下記があげられます。自分の望む内容、レベルの勉強会やセミナーを探して活用しましょう。
・TECH PLAY
本で勉強する
C#を本で学習するメリットは、なんと言ってもコストを抑えられることでしょう。また自分のペースで学習を進められるため、忙しい社会人の場合でもスキマ時間を活かして学習できます。ここではC#を学べる入門書を2冊ご紹介します。
おすすめの書籍
・『猫でもわかるC#プログラミング 第3版』 (粂井康孝、SBクリエイティブ)
シリーズ累計50万部を突破している猫でもわかるプログラミングシリーズのC#バージョンです。C#で学ぶべき範囲を一通り学習することができる一冊となっています。
・『独習C#第5版』(山田祥寛、翔泳社)
C#の標準的な参考書として定評がある書籍です。C#でプログラミングを行う際に必要な知識、概念、機能を学習することができます。解説を読む、例題を解く、理解度チェックを行うという3つのステップを通して学べる構成となっています。2021年11月リリースのC#10.0に対応しています。
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C#の学習ロードマップ
初めてのプログラミング言語にC#を選択する場合、簡易な内容から段階的に学習するのがおすすめです。C#は最初のプログラミング言語としてはやや難易度が高めですが、ゲームプログラミングが目的の場合などはC#から始める場合もあるでしょう。下記に学習のロードマップを紹介します。
C#の概要理解
プログラミングやコンピュータの仕組みを含め、C#の概要を理解しておくとその後の学習がスムーズです。コンピュータとOSの構成、その環境上でどのようにプログラムが動作するかなどです。この段階で詳細まで理解する必要はありませんが、Windows、.NET Framework、C#というプログラミング言語、統合開発環境Visual Studioといったキーワードの関係は最低限知っておく必要がある知識です。
Hello Worldの表示
概要をある程度理解できたら、次に実際にプログラムを動かしてみます。最初に動かす処理に決まりはありませんが、一般的にはHello Worldを表示をするプログラム作成です。C#だけでなく、他のプログラミング言語でもHello Worldを表示する慣習があります。
このHello Worldの表示ではプログラム中の基本的な出力記述を学ぶだけでなく、プログラムの実行を体感できるメリットがあります。またello Worldの表示にはプログラムの作成からコンパイルと実行までが含まれ、開発環境と実行環境の構築が必須です。一連の流れを学習できるということです。
基礎構文
Hello Worldの表示までを終え、開発・実行環境の確保ができた後は、実際にプログラムの作成、実行をしながらC#の基本的な構文を習得します。変数と演算、条件分岐、繰り返し、配列、コレクションなどの記述は多くのプログラミング言語学習で共通の内容です。
クラスとオブジェクトの学習
C#とC言語で大きく異なるのが、C#はオブジェクト指向を取り入れている点です。オブジェクト指向はプログラムを作成する際に、プログラミングの対象となるモノ(オブジェクト)を中心として設計、開発を行うという考え方です。オブジェクト指向はC言語よりも後に普及した考え方であり、以降のJavaをはじめとした各種プログラミング言語で採用されています。
C#でプログラミングする場合、言語の特性を活かすためにはオブジェクト指向についての理解とスキルが必要です。オブジェクト指向の基本を成すクラスやオブジェクトといった内容を基礎構文の後に学習するのがスムーズな流れです。
イベント処理、エラー処理
オブジェクト指向の基礎を身に着けた後に学習するのが、イベント処理やエラー処理といった実践的なプログラム作成に必要な内容です。
基礎構文やクラス・オブジェクトについて学習した段階では、コマンドラインで起動するシンプルなプログラムが作れるレベルです。より複雑で多くの機能を持ったプログラムを作成していくために、イベント処理やエラー処理などのプログラムの制御方法を学習します。プログラマがやりたいことが実現できる、実践的なプログラミングに近づく段階です。
標準ライブラリ、クラスライブラリ
プログラム作成において、全てを0から毎回作成するのは非効率的です。各種のプログラムにおいて、繰り返し必要となる処理や機能を部品化したものがライブラリです。マイクロソフトが提供する標準ライブラリやそのほかのクラスライブラリを知り、活用することで、プログラム作成を効率的かつ高品質にすることができます。
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C#習得の難易度
C#エンジニアとして活躍したい場合に必須となるのがC#スキルの習得です。C#のスキルを習得する難易度について勉強時間の面から紹介します。
C#はコンパイラ言語であり、オブジェクト指向を取り入れた言語です。また、汎用性が高く、Windowsアプリケーション、Web、スマホアプリなど様々なプログラムが作成できます。その分、スクリプト言語のPython、Ruby、PHPなどと比べると習得難易度はやや高いといえます。
とはいえ、統合開発環境Visual Studioを用いることにより、コーディングのアシスト、補助を利用できるため、独学でも習得不可能ということはありません。
C#を習得するのに要する勉強時間
C#言語は、文法はC言語に似ています。しかし、C言語の習得で高い壁となるポインタやメモリ管理は、プログラマが意識する必要が無いように設計されています。一方で、C言語では採用されていないオブジェクト指向を取り入れているため、こちらの習得を見据える必要があります。
一概にはいえませんが、初学者がプログラミングの習得にかかる学習時間は1000時間とも言われます。C#は環境を用意しやすく、プログラムを動かしながら学習できるため、JavaやC言語よりは習得しやすく、学習時間は多少減らすことができるかもしれません。
既にほかのプログラミング言語を習得しているエンジニアの場合は、JavaやPHPなどオブジェクト指向の言語を学んだ人であれば、C#の学習は比較的容易です。エンジニアとして他言語でプログラミングができるレベルであれば、100時間前後で習得できるとされる場合もあります。
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C#の基礎を学んだ後に勉強すべきこと
C#はWindows系のアプリケーション開発だけでなく、ゲームやスマホアプリなど幅広い開発に使われています。C#の基礎を学んだ後に勉強すべきものとして「Unity」と「Xamarin」を紹介します。
なお、UnityやXamarinは開発用途が決まっているため、キャリアパスに合わせて選択しましょう。WebやWindowsアプリケーションの作成を行う場合には、両方とも使用しません。
Unity
Unityは、描画、サウンド再生、データ作成など、ゲーム開発に必要な機能を備えたゲームエンジンです。Unityを使えば2Dや3Dのゲームを直感的な操作で開発することができます。プログラミングにはC#を使いますが、通常のコードだけのプログラミングと違って、画面を見ながらマウスで操作することが多いツールです。ゲーム開発に携わりたい人はあわせて勉強すると良いでしょう。
Xamarin
Xamarinは、スマートフォン向けアプリの開発を支援するツールです。スマホのアプリ開発は、OSによって使用する言語が異なるため、学習や開発にかかるコストが高くなります。しかし、Xamarinを使えば、iOSとAndroid両OSに対応したアプリをC#で開発することができます。スマホアプリの開発に携わりたい人に必須のツールです。
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C#を扱うエンジニアに役立つ資格
C#を利用するエンジニアにとってスキルの習得と証明ができ、キャリアアップや転職に役立つ資格を紹介します。
なお、Microsoft認定資格には開発者向け資格としてC#と関連深い資格が複数あったものの、2023年9月10日時点では廃止されているためご注意ください。以下は、一例です。
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・試験 98-361: Software Development Fundamentals・試験 70-486: Developing ASP.NET MVC Web Applications
・試験 70-483: Programming in C#
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITエンジニアのエントリレベルの知識とスキルが問われる国家資格試験です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)により実施され、経済産業省によって認定されている情報技術者試験のカテゴリの一つで、日本国内のIT業界では広く認知されています。
エントリレベルを対象としているものの、ハードウェア、ソフトウェア、OS、ソフトウェア開発技法、プログラミング、IT戦略など試験対象範囲は広く、取得することでIT開発者としての基礎知識を持つことが示せます。
C#エンジニアにとっても、IT開発への知見を示せる資格として有用です。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ITエンジニア向けの資格試験で、基本情報技術者試験より1ランク上の応用レベルの知識とスキルが問われます。こちらも、IPAが実施し、経済産業省が認定している国家資格で、ソフトウェア開発を行う業種では広く知られています。
C#エンジニアもソフトウェア開発者に含まれます。ソフトウェア開発を担う高度な人材としてのアピール材料となる資格です。
Unity認定資格
Unity認定資格は、3Dコンテンツ作成のためのプラットフォームUnityに関する知識とスキルを認定する資格試験です。Unityの開発元であるUnity Technologiesが実施・認定しています。
Unity認定資格には、「ユーザー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の4つのレベルがあり、さらに各レベル内でプログラマー 、アーティスト 、VR 開発者、ゲーム開発者などの認定分野に分けられています。
特にプログラマー向けの認定資格はUnityとC#でのプログラミングに関する内容が問われる試験であり、C#エンジニアがC#のスキルを示すことに役立てられます。
ORACLE MASTER
ORACLE MASTERは、データベースベンダーOracle社による商用データベースOracleおよびSQLに関する知識とスキルを認定する資格試験です。Blonze、Silver、Gold、Platinumの4つのレベルに分かれています。
WebアプリケーションやWindowsアプリケーション、スマホアプリのバックエンドなどでC#を利用する場合、サーバーサイドの処理ではデータベースとSQLが欠かせません。商用データベースとして高いシェアを誇るOracleの資格を持つことで、サーバーサイド開発でのアドバンテージを示せるため、C#エンジニアにとっても役立ちます。
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C#を扱うエンジニアの年収例
レバテックキャリアに公開中のプログラミング言語「C#」の転職・求人情報30件を抽出し、C#エンジニアの想定年収を算出しました(2023年9月10日時点のデータより)。30件の年収の最大値と最小値の中間値の平均より、C#を扱うエンジニアの年収は566.6万円と想定できます。
転職・求人情報からは、駆け出しのC#エンジニアで年収は300万円台、プロジェクトリーダーやテックリードなどのポジションを担当する場合には500万円台からの募集が目立つ傾向が見られました。高い技術力やマネジメント能力、クラウド環境での開発経験などが必要とされる案件は年収上限が高く最大では1,000万円を超える求人も存在しています。
C#の転職・求人情報
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C#の将来性
上記で紹介した4つの種類のアプリケーションにおいて、C#による開発は広く普及しています。
プログラミング技術に関する世界最大のナレッジコミュニティStack Overflowが2022年5月に公開した「Developer Survey Results 2022」において、C#はプロの開発者に「もっとも人気な言語」で7位、「必要とされる言語」の9位にランクインしました。
現在はクラウドの普及などを要因として、ブラウザで動作するWebアプリケーションの需要が高まっていますが、C#はWebアプリケーションの開発にも対応しています。さらに事実上Webアプリケーション専門のPHPやRubyとは異なり、C#は標準的な機能だけでパソコン上で動作するアプリケーションの開発も可能です。
プログラマーにとって習得したプログラミング言語で多種多様なソフトウェアが開発可能であることは、大きな魅力です。開発可能なソフトウェアの種類が豊富であることも、C#の大きな将来性に繋がっています。
さらにC#の将来性を支えている情報として、開発元がMicrosoft社であり、現在も定期的にバージョンアップが行われていることがあげられます。新たな技術を取り入れ、AR、XRなどの最新の分野でも活用されており、C#エンジニアの仕事を広げてくれています。
関連記事:C#エンジニアの将来性が高い8つの理由!Javaとの比較や平均年収も解説
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C#の勉強に関するよくある質問
C#の勉強に関するよくある質問と回答を紹介します。
Q1. C#の習得難易度はどれくらいですか?
C#は最近よく使用されているPHPやRubyなどと比べると難しめです。ただしC言語よりは易しいでしょう。Javaと同等程度と考えられます。文法はJavaに似ているので、Javaの経験がある人なら習得しやすいです。
Q2. C#を習得するにはどのような順番で勉強すればいいですか?
C#を習得する際の勉強の順番は、他のプログラミング言語と概ね同じです。具体的には、以下のような順番です。
-
・基礎文法・コーディングルール,各種作法
・オブジェクト指向
・デザインパターン
・テスト駆動開発
・リファクタリング
・ドメイン駆動開発
Q3. C#の強みは何ですか?
C#の強みは静的言語でありながら、動的言語に似たような特徴を持つことです。またメモリ解放を司るガベージコレクションが用意されています。これは同じC言語系列のC++にはない機能です。最近はUnityでのゲーム開発やスマホアプリのクロスプラットフォーム開発などに使用されるので、需要という面でも強みがあります。
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まとめ
C#はMicrosoft社により開発されたプログラミング言語です。コンパイラ言語でありオブジェクト指向を取り入れていること、マルチプラットフォームに対応していること、統合開発環境Visual Studioを利用して効率的な開発が可能であることなどが特徴にあげられます。
Webアプリケーション、Windowsアプリケーション、スマホアプリ、ゲーム開発、AR、VRなど幅広い開発に適しており、習得するメリットは大きいといえます。一方で、PythonやRubyなどのスクリプト言語よりは習得難易度が高く、効率的な学習が必要とされます。
初めて学習するプログラミング言語としてC#を選択した場合には、Microsoft Learn、書籍、スクールなどを活用して段階的な習得を目指しましょう。本記事内のロードマップも初歩からの学習の参考になります。
C#は汎用性が高く、様々な分野で利用されている将来性の高い言語であり、C#エンジニアは今後も需要が見込まれます。キャリアパスの選択肢として検討してみましょう。
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