データベースエンジニアの資格や将来性、需要についても解説しますデータベースエンジニアとは?仕事内容や必要なスキルについて

最終更新日:2021年10月15日

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データベースエンジニアはデータベースソフトウェアを用いたデータベースの設計・構築、運用・保守を主業務とするエンジニアです。データベースのスペシャリストとして、技術的な知識はもとより、顧客の業務の熟知、アプリケーション開発に関するスキル、SQL言語の記述スキルなども必要なスキルに含まれます。さらに、ビッグデータ、AI、データサイエンスなどの新たな先端技術に関連したスキルを身に着け付加価値をあげることで、将来性を高めることも可能です。

1. データベースエンジニアとは

データベースエンジニアはソフトウェア開発に無くてはならないデータベースの設計、開発、管理、運用、保守を主業務とするエンジニアです。

ITを用いたシステム、サービス、アプリケーションといったソフトウェアにおいて、データを記憶する領域としてデータベースは利用されます。特にWebをはじめとしたサーバーサイドの処理には欠かせないミドルウェアといえます。

このデータベースそのものの仕組みはRDBMS(Relational DataBase Management System)と呼ばれるパッケージングされたソフトウェアを利用するのが一般的です。それに加えて、データベースを利用する場合には、データのフォーマットと関係性をシステムごとに定義して、データの格納環境を構築します。この環境構築やその利用にまつわる仕事をするのがデータベースエンジニアです。データベースはあらゆる画面や機能からアクセスされるため、その定義は大規模なシステムになればなるほど処理速度などの観点で重要性を増します。

※ データベースというキーワードにはRDBMS以外の製品も含まれますが、本記事では国内のシステム開発プロジェクトで一般的に利用されるRDBMSに関わるエンジニアについて記載しています。

2. データベースエンジニアの主な仕事内容

データベースエンジニアの中でも、業務内容により大きく三つの職種に分類されます。その各分類にの業務内容について解説します。

業務アプリケーション系エンジニア

要件定義から設計の工程において、システム開発要件で必要とされるデータ、項目、サイズ、関係性を洗い出し、業務アプリケーションでの利用に適した形式に定めることを主業務とするのが、業務アプリケーション系エンジニアです。システムの根幹を成すデータ構造を作り上げる仕事となるため、顧客の要件を担当するキーマンとの連携が必要となります。また、アプリケーションの構造とも深いかかわりを持つため、ソフトウェアエンジニアとも連携が発生します。

さらに近年ではETL(Extract/Transform/Load)と呼ばれるデータ加工処理の設計・開発も、業務アプリケーション系エンジニアの業務に含まれることが増えてきています。

インフラ系エンジニア

データベースのミドルウェアとしての環境構築に特化しているのがインフラ系のデータベースエンジニアです。データベースのセットアップ、アップデートといった構築作業、データベースの利用するデータ格納領域の調整、パフォーマンスの調整のためのチューニング値の設計、設定等が主な業務となります。

運用系エンジニア

運用系エンジニアは、データベースを利用したシステムの運用・保守フェーズにて、メンテナンス、改修、チューニングなどを主に行います。

データベースをシステムの一部として企業に導入した場合、その後の運用においてメンテナンスが発生します。また、バックアップやリカバリといった備えも必要です。プログラムの改修に伴うデータベースレイアウトの修正、処理速度向上のためのチューニング、不正なデータが発生した場合の修正なども必要です。

また、データベースはシステム全体で利用しており、場合によっては複数のシステムにまたがって利用されるため、安易なレイアウト変更は他機能での障害に繋がりえます。データベース全体を把握し、関係各所への調整を行うことも運用系エンジニアの業務に含まれます。

関連記事:データベースエンジニアの仕事内容|必要なスキルと知識、学習方法も解説

3. データベースエンジニアの平均年収

2021年9月7日時点で、レバテックキャリアの求人・転職情報にて職種「データベースエンジニア」で検索をおこなったところ、163件のデータが取得できます。このうち30件を無作為に抽出して、年収の上限、下限の中間値で平均年収を算出したところ、データベースエンジニアの平均年収は約628万円という予測値となりました。特に大規模で高速な処理が求められる案件、機械学習やビッグデータといった先端技術と関わる案件、データベースエンジニアの中でもチームをまとめるプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとしてのスキルを問われる案件が高収入となっている傾向が見られます。

4. データベースエンジニアに求められるスキル・知識

データベースエンジニアに必要とされるスキル・知識は、メインとする業務の内容によって変わってきます。データベースエンジニアの主な仕事内容で紹介した三つの職種について、求められるスキル・知識を解説します。

共通して必要

いずれの業務内容でも共通して必要な知識、スキルとなるのがデータベース製品についての知識です。

データベース製品の知識

システム開発に利用されるデータベース製品(RDBMS)はいくつかのベンダーにより提供されるものとオープンソースのものがあります。データベースエンジニアは各データベース製品ごとの特徴を知り、比較可能なレベルで知識を持つことが必要となります。システム規模、機能要件、予算等から利用するデータベース製品の選定を行うことができるレベルが要求されます。

業務アプリケーション系エンジニア

業務アプリケーション系のデータベースエンジニアは、データベースと顧客の実現したい要件を繋げるスキルと知識が必要となります。

顧客業務への精通

顧客業務をよく知り、どの様なデータが存在するか、どの様な項目に注意すべきかを理解していなければなりません。顧客業務はデータベースの定義に必要となり、これはシステム開発の上流工程で行われる業務アプリケーション系のデータベースエンジニアの重要な業務です。業務の内容については、同一の業界での共通部分とその顧客独自の部分が混在するため、一つずつ確認しながら設計することも求められます。

アプリケーション開発に関するスキル・経験

データベースは単体で存在していてもその真価は発揮できません。アプリケーションからデータを検索、登録、更新等の処理をすることで、利便性を発揮します。アプリ側でどの様にデータが扱われるかを想定して、データベースレイアウトを構築することが必要です。このため、業務アプリケーション系エンジニアはアプリケーション開発スキルをもち、開発に従事した経験が重要になってきます。

インフラ系エンジニア

インフラ系のデータベースエンジニアは、ミドルウェアとしてのデータベース製品をよく知り、セットアップ、設定では最適化を行うためのスキルが必要となります。

データベース製品固有の設定情報

データベース製品は製造するベンダーやオープンソースコミュニティごとに様々な特徴を持っています。データベースチューニングのような繊細な設定を行うためには、製品固有の情報を知っているか、それを調べ出すスキルが求められます。

データベース製品の比較スキル

インフラ系のエンジニアがデータベースの選定を行う際は、スペック、製品特性、長所/短所、コストパフォーマンスについての知識が問われるます。要件定義で上がっている実現したいことを叶えることができる製品を選ぶ必要があり、そのための知識が必要となります。

運用系エンジニア

運用系エンジニアはシステム納入後にシステム利用者側に近い立場でデータベースに関わる仕事です。業務部門と連携して、スムーズな業務の進行を支えるスキルが必要となります。

コミュニケーションスキル

運用系エンジニアの重要なミッションは、顧客業務における支援と信頼関係の構築です。システムを利用している現場、情報システム部門担当者、自社のシステム開発チームとの連携を行い、スムーズな業務の実現をサポートします。様々な立ち位置の相手に物事を説明する必要があり、高いコミュニケーションスキルが求められます。

SQLの記述スキル

運用業務において、データベースの操作言語であるSQLを活用するシーンは非常に多くあります。不正なデータが発生した場合のメンテナンス、各種データの追跡、他部門から依頼されるデータの抽出などではSQLを駆使する必要があります。場合によってはアプリケーションエンジニアよりも高度なSQL作成能力が求められるポジションです。

関連記事:未経験からデータベースエンジニアを目指す方法

5. データベースエンジニアに役立つ資格

データベースエンジニアにとって資格は必須ではありませんが、言葉では表現しがたいスキルを示すのに役立ちます。

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の運営する国家資格試験です。スキルレベル、カテゴリによって試験が分かれています。
ITエンジニアとして総合的な能力を示すことのできる試験として、基本情報技術者試験応用情報技術者試験が存在しています。その試験範囲にはデータベースに関わるものも含まれており、データベースエンジニアとしてもスキルを示すことができる試験といえます。
また、データベースに関する専門的なスキルを示すことのできる資格としてデータベーススペシャリストがあります。難易度は高いですが、専門化としてのスキルレベルを示すことができる資格です。

ベンダー認定資格

各種のデータベースソフトウェアを提供するベンダーによる認定資格です。
No1(※)のシェアを持つOracleによるORACLE MASTERや、IBMのDB2に関するプロフェッショナル認定資格などが存在しています。そのソフトウェアを熟知したエンジニアであることを示すことができ、利用しているプロジェクトへのアサインの際に役に立つものです。

SIer SolidIT「DB-Engines Ranking」(2021/09/17アクセス)

OSS-DB技術者認定試験

特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)の運営する、オープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術力と知識を認定する資格です。ベンダーニュートラルな資格であり、オープンソース系のデータベースのスキルを証明できる資格です。

参考:特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)「OSS-DB」(2021/09/17アクセス)

6. データベースエンジニアの将来性

データベースを利用したシステム、アプリケーションの開発は今後も続き、その利用数は増えていくと推測されています。さらにビッグデータやデータサイエンス、AIといった先端技術ではデータベースの活用は前提となっており、データベースそのものの需要が下がることは考えられません。

ただし、従来と同じスキルのデータベースエンジニアの仕事は現状維持か減少傾向といえます。これは専門のデータベースエンジニアが中小規模のプロジェクトでは必要とされなくなってきているためです。データベースソフトウェアの発展によりパッケージングが行われて扱いやすくなったこと、アプリケーションエンジニアもデータベースへのスキルを高めていることがその理由として考えられます。従来のRDBMSの設計、構築、運用、管理のみを行うデータベースエンジニアは大規模なプロジェクトにおいてその領域を残す状況です。

それでも、スキルを広げることでデータベースエンジニアには可能性が残されています。データの分析、解析によるコンサルティングスキル、データサイエンス領域のスキル、ETLの構築スキルといったプラスアルファを持つデータベースエンジニアには高い付加価値があり、需要も存在しています。新たな技術に適応できるデータベースエンジニアは高い将来性のある職種といえるでしょう。

データベースエンジニアの需要状況

2021/09/08日時点で、レバテックキャリアにて職種「データベースエンジニア」で検索を行うと、164件の求人・転職情報が取得できます。この件数はアプリケーションエンジニア等と比較すると多くはありませんが、一定数のスペシャリストには需要があるといえると評価することができます。

案件内容をみると「大規模プロジェクト」「上流工程」「リーダー・プロジェクトマネージャー候補」といった従来型のデータベースエンジニアのなかでも高いスキルを持つエンジニアの需要がみられます。また、「AI・機械学習」「データ解析」「ビッグデータ」といったプラスアルファのスキルを持ったエンジニアを求める傾向も見えます。

データベースエンジニアの求人情報はこちら>

関連記事:データベースエンジニアの需要

7. まとめ

データベースエンジニアは、あらゆるアプリケーションのバックエンドに存在するデータベースの設計・構築・運用・保守を主業務とするエンジニアです。ビッグデータやAI・機械学習といった今後重要視される先端技術もデータを必要とするものであり、データベースの利用は今後も増えていくものと考えられます。

一方で、従来のデータベースエンジニアのスキルに加えて新たなスキルが求められる状況も生まれてきています。データベースの進歩による利用しやすさの向上により、データベースエンジニア以外でも扱えるようになってきていることが背景に存在しています。データベースの専門化として活躍するには、大規模プロジェクトでのニーズか、「AI・機械学習」「データ解析」「ビッグデータ」といったプラスアルファのスキルを活用する必要がでてきているのです。

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