SQLは標準化された汎用的なスキル!価値が低下しにくい希少なスキルを学んで先端IT人材を目指そうSQLとは?学ぶメリット・目指せる職種・将来性・勉強方法などを解説

最終更新日:2021年2月18日

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SQLは世界で最も普及しているデータベース用の言語です。データ活用の重要性が高まり続ける今、SQLを身に着けることで、キャリアパスの幅が広がる可能性は高いでしょう。また、SQLの基本的なコマンドは独学でも身に着けやすいため、学習ハードルは低いです。ここでは、SQLの基礎知識や学習するメリット、キャリアパス、将来性、勉強方法などについて解説します。

1. SQLとは?概要と種類

まず、SQLの概要と種類について解説します。

SQLの基礎知識

まず、SQLの概要について解説します。SQLの正式名称は「Structured Query Language」であり、日本語では「構造化された問い合わせ言語」と翻訳できます。プログラミング言語とは異なり、特定の処理を行う「コマンド」を発行することで、データベースの操作を行います。一般的には、RDB(リレーショナルデータベース)を操作するための言語として知られています。SQLはさまざまなプログラミング言語内で「SQL文」として使用されており、命令文との組み合わせでデータベースの操作を行います。

SQL文は標準化が進んでおり、異なるデータベース管理システム間でも、ほぼ同じ構文で利用可能です。MySQLやOracle Database、Microsoft SQL Serverといったメジャーなデータベース管理システムであれば、記述方法はほとんど同じです。そのため、一度身に着けてしまえば、汎用性の高いスキルとなります。

言語の特性としては、対話型でありコンパイルなども必要ありません。大規模なデータベースに対して大量のデータを操作する場合でも、簡単な命令文で完了するため、非常に扱いやすい言語です。

RDBとは?

ここでRDBについて簡単に確認しておきましょう。RDBとは、「行」と「列」によって構成された表形式のテーブルを基本としたデータベースです。テーブルとは、Excelのワークシートに似たものと考えてください。また、RDBでは表形式のテーブルを連結し、「関係モデル」として関連付けることで、ひとまとまりのデータとして扱うことができます。2021年時点でよく使われるRDBは以下4つです。
 

  • ・MySQL

    ・Oracle

    ・Microsoft SQL Server

    ・PostgreSQL

SQLでできること

SQLでできることは、次の3つです。

データ検索

データベース内のデータを、特定の条件に従って検索できます。大量のデータを極めて小さな労力で検索できることがメリットです。

各種データ操作

取得、登録、更新、削除など、指定したデータに対する操作が可能です。検索時の条件指定と併用することで、行と列の特定が容易になり、精密なデータ操作が可能になります。一般的なアプリケーション内でも頻繁に使われるため、必ず習得しておきたい言語です。

テーブル作成、変更、削除

データベース内のテーブルを作成、変更、削除できます。前述したようにRDB内には表形式のテーブルがいくつも存在しており、テーブルの作成、変更、削除も一定の頻度で行われます。新しいデータの塊を作りたいときはテーブルの作成を、テーブル全体の設定を変更したい場合はテーブル変更を、テーブル自体が不要になった場合は削除を行います。

SQLの種類

SQLは次の3種類に分けられます。

(小見出し)
DDL(データ定義言語)

テーブルの作成と削除、設定変更など、データではなく表形式のテーブルそのものを操作するための言語です。
 

  • ・CREATE(テーブルの作成)

    ・ALTER(テーブルの設定変更)

    ・DROP(テーブルの削除)

    ・TRUNCATE(テーブルデータの削除)

DML(データ操作言語)

一般的にSQL文と言えばこのDMLを指すことが多いかもしれません。データ追加や更新、削除などデータを細かく操作するための言語です。
 

  • ・SELECT(データ検索、選択、抽出)

    ・INSERT(データ追加、挿入)

    ・UPDATE(データ更新)

    ・DELETE(データ削除)

DCL(データ制御言語)

DDLやDMLを制御するための言語で、主に権限の操作で使われます。ユーザーやテーブル単位で操作の権限を付与できるため、セキュリティの観点からも重要な言語です。
 

  • ・GRANT(権限付与)

    ・REVOKE(権限剥奪)

SQLの重要な要素「オブジェクト」「トランザクション」

SQLを理解するうえで忘れてはならないのが「オブジェクト」と「トランザクション」です。SQLはSQL文の発行によって「トランザクション発行」と「オブジェクト操作」という基本的な動作が行われます。

オブジェクトとは、データベース内に独立した塊(モノ)として存在する内容物を指します。具体的には、テーブル、機能、データ項目などがオブジェクトに該当するでしょう。

これに対し、トランザクションは「処理や作業の塊」を指します。複数のSQLによるデータ更新を、ひとつの塊としてデータベースへ反映させる処理がトランザクションです。

例えば、金融機関のデータベースへ顧客の資金移動状況を反映させる際に、「顧客指名」「日時」「金額」「各口座の残高」を更新しなくてはなりません。このとき、各口座の金額を更新しつつ、氏名や日時、金額も記録するといった具合に、複数の処理が発生します。こうした処理を個別に、順番に行っていては、データベース内で不整合を起こしてしまうわけです。こうした不整合を防ぐために、「顧客指名」「日時」「金額」「各口座の残高」の更新を一つの塊として実行するのが、トランザクションだと考えてください。

2. SQLを学ぶことのメリット

次に、IT業界経験者がSQLを学ぶことのメリットを解説します。

キャリアパスの幅が広がる

近年は、業界業種を問わずデータ活用が進んでいます。「データの時代」と言って差し支えないほどです。したがって、どの企業でもデータ分析・加工は日常的に行っており、データベースの重要性も増しています。こうした状況から、ITエンジニアであればどの職種でもSQLの知識が必須になる可能性が高いです。

例えばプログラマーがSQLをしっかり習得することで、テーブルからのデータ取得効率の向上によるパフォーマンスアップなどが可能になり、高品質なソースの記述につながるでしょう。
また、インフラエンジニアであれば、データベースのパフォーマンスチューニングや設定変更などの業務に役立ちます。さらに、近年急速に台頭してきたデータサイエンティストにとっても、SQLは必須のスキルです。データ分析環境の構築や、課題の検証などでデータ操作を頻繁に行うため、エンジニアと同等レベルのSQLスキルを身に着けておくとキャリアの幅が拡がります。

国際規格であり汎用性が高い

SQLはISO(国際標準化機構)によって標準化されていることから、IT業界全体の「共通言語」としての側面があります。言語仕様やデータベースソフトウェアによって多少の違いはあるものの、基本的な仕様は同じです。

そのため、プログラミング言語やデータベースを学ぶ際には、SQLの知識がベースとなることも珍しくありません。どのような分野・環境でも役立つスキルはそう多くありませんから、その汎用性の高さは魅力的です。データに少しでも関与する仕事であれば、必ずどこかで役に立つスキルだと言えるでしょう。

データベースエンジニアの台頭

ビッグデータ時代に入り、注目されている職種のひとつに「データベースエンジニア」があります。SQLはデータベースエンジニアへの登竜門ともいえるスキルです。データベースエンジニアとは、データベースの設計・構築・運用・管理を行うエンジニアのことです。データベースエンジニアは求人の数こそ多くありませんが、内容はいずれも高度で専門性が高いものばかりです。また、大規模システムには必須の人材であることから、実績とスキルさえあればキャリアを積み上げやすい職種ともいえます。もし、今後データベースエンジニアへの転職を検討しているならば、かならずSQLは身に着けておきましょう。

3. SQLの将来性

SQLは安定した需要があり、将来性が高い技術だと言えます。具体的には次のような理由が挙げられるでしょう。

レガシーシステム、先端技術の双方で使われる

SQLはプログラミング言語とは異なり、データベース界隈では寡占状態にあります。RDB用言語としては、事実上SQL以外にほぼ選択肢がない状態が続いているわけです。そのため、システムの新旧に関わらず、SQLのスキルが役立ちます。例えばレガシーシステムから新システムへのマイグレーションなどにおいては、どちらのシステムでもSQLのスキルが役立ちます。

クラウドサービスへの適応

クラウドサービスを使用する際にも、SQLは欠かせない技術です。例えばAWSでは、デフォルトのRDBとしてMySQLを使用しています。クラウド時代に移行しても廃れない希少な記述のひとつがSQLなのです。

ほぼすべての先端IT分野で必須

今後5~10年ほどで先端IT分野の活用が急激に広がると考えられます。AIやIoTなど、これまでは一部の業界、一部の企業が活用していた技術も、より一般化していくことでしょう。先端ITではいずれもデータ収集と分析が必須であるため、どの道に進むとしてもRDBとSQLの知識が活きることは間違いありません。

4. SQLの勉強方法

SQLは独学でも習得しやすい言語です。具体的には、次のような勉強方法で習得できます。

DMLの基礎的なSQL文を習得する

初学者であれば、まずDML(データ操作言語)の主要な文法を習得する方法がおすすめです。いずれも実際の開発作業で頻繁に使用されるため、必ず使いこなせるようにしておきましょう。

SELECT文(データ検索、選択、抽出)

例:あるテーブルの任意の列を選択する
SELECT 列名
FROM テーブル名

INSERT文(データ追加、挿入)

例:任意の列に値を追加する

INSERT INTO 列名
VALUES 値

UPDATE文(データ更新)

例:あるテーブルの任意の列にある値を更新する

UPDATE  テーブル名
SET  列名1 = 値1 [,列名2 = 値2]
WHERE  (条件)

DELETE文(データ削除)

例:テーブルにある任意の値を削除する

DELETE  FROM  テーブル名 
WHERE  (条件);

テーブル結合、クエリ管理の習得

こちらも実際の開発作業で頻繁に行われる作業です。テーブル結合は、単一のデータオブジェクトを操作するのではなく、データの集合体同士を連結する手法を指します。また、クエリを作成してデータ操作の利便性を上げることもできます。

テーブル結合
  • ・内部結合…複数のテーブルの指定した列の値が一致するものだけを結合する

SELECT 列名1, 列名2, ... FROM テーブル名1
 INNER JOIN テーブル名2 ON 結合の条件

 
  • ・外部結合…内部結合に加え、どちらかのテーブルにしか存在しないものに関しても取得する

SELECT 列名1, 列名2, ...,FROM テーブル1
LEFT(RIGHT) OUTER JOIN テーブル名2 ON 結合条件

サブクエリ生成

サブクエリは、SQL文の中にさらにSELECT文を埋め込むことで、複雑な抽出条件を簡易な構文で実現するものです。簡単にいえば、WHERE句で指定する条件にSELECTの結果を利用できるといったイメージになります。

例:
SELECT 値1 FROM テーブル1
WHERE 値2 IN 
(SELECT 値2 FROM テーブル2
 WHERE 値2 = 50)

この場合、IN以降がサブクエリになっています。

自宅に開発環境を構築

自宅に開発環境を構築することで、いつでもデータベースとSQLを触れるようになり、学習効率が格段にアップします。特にMySQLは無料で利用できるため、自宅PCにインストールして活用してみましょう。

MySQLのインストール方法

1.Oracleアカウントを作成し、サインアップ

2. MySQLをダウンロードしてインストール

3.インストールダイアログの以下の項目を入力

Server Configuration Type…Config Type:Development Machine
Enable TCP/IP Networking…デフォルトのまま
Open Firewall port for network accessのチェックをオンにする

4.データベース管理者パスワードを設定し「ADD User」をクリック

5. Windows Service Nameに好きな名前を入力し、「Start the MySQL Server at System Startup」と「Standard System Account」にチェックを入れる

6.NEXTを押下してインストール完了

5. SQLを習得することで目指せる職種

最後に、SQLを習得することで目指せる職種を紹介します。ここで紹介するのは、SQLが必須スキルとして設定されているものです。ただし、いずれの職種もSQLのスキルのみで転職できるわけではないことに注意してください。また、年収レンジはレバテックキャリアの求人を分析した結果となります。

データベースエンジニア

データベースの設計・構築・管理・運用を行う職種です。Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、PostgreSQL、MySQLといった主要データベースを扱うことができれば、応募できる求人の幅が拡がります。SQLはコアスキルのひとつですから、実務レベルを意識して身に着けておきましょう。
 

  • ・年収レンジ…450~900万円

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバー・ネットワーク・セキュリティ・プラットフォームの開発と運用保守を担当する職種です。データベースサーバーの構築ではSQLの知識・スキルが必須になるでしょう。また、リサーチや障害対応などでSQLを扱うことがあります。
 

  • ・年収レンジ…400~800万円

サーバーサイドエンジニア

Webサービスやアプリケーション開発において、主にサーバー内の処理を実装する職種です。サーバーサイドではデータベースと頻繁にデータのやり取りを行うため、SQLの知識とスキルが求められます。
 

  • ・年収レンジ…400~1000万円

データサイエンティスト

データサイエンティストは、顧客課題の解決のためにビッグデータの収集・蓄積・分析などを行い、課題解決に役立つ知見を見出す職種です。また、データを用いて仮説の検証を行ったり、顧客への提案を行ったりもします。したがって、データの操作に精通している必要があるわけです。SQLはデータ操作の専門スキルとも言えるため、DDL(データ定義言語)、DML(データ操作言語)、DCL(データ制御言語)の基礎的な内容は身に着けておくべきでしょう。
 

  • ・年収レンジ…400~1200万円

SQL関連職種で高年収を提示される条件

これら4つの職種で高年収を提示されるためには、「技術的バックボーンが厚いこと」「統計解析などの知識をもっていること」などが挙げられます。特にテックリードクラスになると1000万円を超える条件を提示する企業もあるほどです。また、チームリーダークラスの実力(マネジメント能力、経験)も、高年収を獲得しやすい条件と言えるでしょう。

6. まとめ

SQLは、データベース操作用の言語として世界で最も普及している言語です。SQLを身に着けることで、ITエンジニアを含めてキャリアパスの幅が広がる可能性は高いといえます。基本的なコマンド文は独学でも比較的容易に身に着けられるため、学習ハードルは低いです。まずは独学から、SQLに触れてみることをおすすめします。

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