SQLは標準化された汎用的なスキル!需要の高い言語を学んで先端IT人材を目指そうSQLとは?メリットや将来性、できることなどを初心者向けに解説

最終更新日:2022年8月16日

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SQLは世界で最も普及しているデータベース言語です。データ活用の重要性が高まり続ける今、SQLを身に着ければ日常の業務改善からデータベースエンジニア、データサイエンティストといったキャリアパスの幅が広がることは間違いありません。基本的なSQLなら独学でも身に着けやすく、学習するハードルも決して高くはないでしょう。エンジニアとしてステップアップするために役立つSQLの基礎知識や学習方法、キャリアアップや年収アップの図り方から、将来性のある先端IT人材になるためのキャリアパスまで詳しく解説します。

SQLとは?言語の概要と種類を分かりやすく解説

SQLとは「Structured Query Language」の頭文字であり、「構造化された問い合わせ言語」と翻訳されます。SQLはさまざまなプログラミング言語内で「SQL文」として使用するケースが多く、命令文との組み合わせでデータベースの操作が可能です。SQLとは一体どのような言語なのか、概要と種類について解説します。

SQLの基礎知識

SQLは特定の処理を行う「コマンド」を発行することで、データの取得や追加・削除などを行います。言語の特性としては対話型であるため、コンパイルする必要はありません。大規模なデータベースで大量のデータを操作する場合でも、簡単な命令文で実行できるので非常に扱いやすい言語です。

またSQL文は標準化が進んでおり、種類が異なってもメジャーなデータベース管理システムであれば記述方法はほぼ同じです。SQLの知識を一度身に着けてしまえば、汎用性の高いスキルとなるでしょう。

データベースとは?

データベースとはデータの検索や蓄積を容易にするため、一定のルールに従って整理された情報の集まりを指します。例えばAmazonといった通販サイトを例に挙げると、商品情報から注文情報、購入者情報や取引先、物流業者といった数多くのデータベースが存在していると想定できます。このような膨大な情報を操作するために、SQLは欠かせない存在なのです。

RDBとは?

RDBとは「行」と「列」によって構成された、表形式のテーブルを基本としたデータベースです。テーブルはExcelのワークシートに似たものと考えるとイメージしやすいのではないでしょうか。その表形式のテーブル同士を連結して「関係モデル」として関連付け、ひとつにまとめたデータとして扱うことができるのです。一般的によく使われるRDBとしては、以下の4つが挙げられます。
 

  • ・MySQL

    ・Oracle Database

    ・Microsoft SQL Server

    ・PostgreSQL

RDB(SQL)とエクセルの違い

RDB(SQL)とエクセルでは、利用するユーザー数が異なります。エクセルでは1人のユーザーがワークシートに直接データを操作しますが、RDBを利用するデータベース管理システム(Data Base Management System:DBMS)は複数人が利用することを前提としています。

またエクセルは操作方法が統一されている反面、自由にカスタマイズすることが困難です。DBMSならアプリケーションの裏側でデータ管理のみを行うので、アプリケーションの操作方法は自由に作ることができます。

MySQLとは?

MySQLとはOracleが開発、サポートするリレーショナルデータベース管理システムです。CMSで最も有名なWordPressのデータベースとしても利用されているので、一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

WordPressのブログ投稿、ユーザー管理、プラグインの情報などを個々の「テーブル」に保存して、それらの情報を「キー」で関連付けます。WordPressのアプリケーションが情報にアクセスする場合、SQLを使用してMySQLのデータベースにリクエストを送信する(クライアントサーバーモデルによる)ことでデータを操作します。多くの一般ユーザーにとって、オープンソースのMySQLは馴染みのあるDBMSとも言えるでしょう。

Oracle Databaseとは?

Oracle Databaseの大きな特徴としては、「高い堅牢性で障害に強い」「ロックによる待機が起こりにくい」といった点があります。データベースの冗長化や複製など、BCP対策にも効果的です。またデータ更新中の際はほかの人が同じタイミングで更新しないよう、最小のレコード単位でロック機能が働きます。同じテーブルであってもレコードが異なれば更新が可能なので、待ち時間になる確率が低くなり効率的な運用も可能です。

Oracle DatabaseはほかのDBMSと比べると高性能で高価格なため、大企業向け、大規模向けというイメージという印象がある製品です。安定稼働を望むならサポート契約を締結することで、バグ対策の修正パッチの提供を随時受けられるのもメリットといえるでしょう。

Microsoft SQL Serverとは?

Microsoft SQL Serverとはマイクロソフトが開発したWindows OS(またはLinux)環境で動作するDBMSであり、SQL Server(エスキューエルサーバ)と呼ばれています。Microsoft.NETで構築されたアプリケーションのデータベースとして採用されることが多く、ASPやC#のようなマイクロソフトの開発言語との相性の良さに定評があります。

SSMS(SQL Server Management Studio)と呼ばれる統合管理ツールを利用すれば、マウス操作で簡単にデータベースの作成や更新の操作ができるため、不慣れな初心者でも扱いやすいのが特徴です。SQL serverはバージョンや規模に応じて、「Enterprise」「Standard」「Express」といったエディションから選択します。

機能が制限されている無料版から、すべての機能が利用できる有償版まで選択が可能なので予算や用途にあわせて契約しましょう。もし機能に不足を感じたら、上位機能版へのアップグレードも可能です。

PostgreSQLとは?

PostgreSQL(ポストグレスキューエル)は、オープンソースのRDBMSです。Linux、macOSといったUNIX系OSだけでなく、Windows OSにも対応しています。またBSDライセンスというオープンソースの中でも緩やかなライセンスを採用しており、独自の機能改変などを行っても公開義務はありません。

PostgreSQLの特徴としては、ほかのオープンソースソフトウェアと連携が可能な点です。システムを連携することで、例えばクラスタリングやレプリケーションなどで可用性の向上が期待できます。高い可用性が要求される大規模システムでも、商用データベース製品と遜色ない仕様にすることも不可能ではありません。可能な限り導入コストを抑えたいなら、PostgreSQLはとても魅力的なDBMSと言えるでしょう。

SQLは何ができる?

実際にSQLで何ができるのかは、大きく分けて次の3つが挙げられます。

データ検索

データベース内に保存されているデータを、特定の条件を指定して検索できます。SQL文での検索はデータ量に左右されることがないため、極めて小さな労力で検索できることがメリットです。複数のテーブルをつないだり重複データを除外したりすることもでき、検索条件を細かく指定したデータ検索も可能です。

各種データ操作

データベース内のテーブルのレコード(行)やカラム(列)ごとに、データの登録・更新・削除などを指定した操作が可能です。また検索時の条件指定と併用することで、行と列の指定が容易になり精密なデータ操作も容易になります。一般的なアプリケーションの内部でも頻繁に利用されているので、データ操作は必ず習得しておきたい言語です。

テーブル作成、変更、削除

データベース内のテーブルを作成・変更・削除できます。前述したようにRDB内には表形式のテーブルがいくつも存在しており、テーブルの作成や変更、削除も一定の頻度で行われることが想定されます。新しいデータの塊を作りたいときはテーブルの作成を、テーブル自体の設定を変更したい場合はテーブルの変更、テーブル自体が不要になった場合は削除できます。

SQLの使い方・活用例

SQLがWebアプリケーション開発で広く利用される理由には、ECサイトやSNSなどで膨大なデータを保管しておく必要があるためです。SNSの場合ならユーザーごとの情報を保管しつつ、いつでも変更や削除ができるようにしておかなくてはいけません。

またSQLは規模の大きい開発現場だけではなく、身近な業務であるエクセルとも連携することが可能です。あらかじめ複雑な計算処理をSQLで作成しておけば、エクセルのデータを自動的に計算させることもできます。SQLによって計算などの業務が効率化されれば、統計やマーケティングなどに活用できるでしょう。

SQLの種類

SQLの種類としては、次の3つに分類できます。

DDL(データ定義言語)

テーブルの作成や削除、設定の変更など、データではなく表形式のテーブルそのものを操作するために利用する言語です。代表的なものとしては以下が挙げられます。
 

  • ・CREATE(テーブルの作成)

    ・ALTER(テーブルの設定変更)

    ・DROP(テーブルの削除)

    ・TRUNCATE(テーブルデータの削除)

DML(データ操作言語)

一般的にSQL文と言えば、このDMLを指すことが多いかもしれません。テーブルに保存されたデータの追加や更新・削除など、レコードごとのデータを細かく操作するための言語です。
 

  • ・SELECT(データ検索、選択、抽出)

    ・INSERT(データ追加、挿入)

    ・UPDATE(データ更新)

    ・DELETE(データ削除)

DCL(データ制御言語)

先に述べたDDLやDMLを制御するための言語で、主に権限の操作で利用されます。ユーザーやテーブル単位で操作の権限を付与できるので、セキュリティの観点からも重要な言語です。
 

  • ・GRANT(権限付与)

    ・REVOKE(権限剥奪)

SQLの重要な要素「オブジェクト」「トランザクション」

SQLを理解するうえで無視できないのが、「オブジェクト」と「トランザクション」という概念です。オブジェクトとは、データベース内に独立した塊(モノ)としての存在を指します。具体的にはテーブル、機能、データ項目などがオブジェクトに該当するでしょう。これに対してトランザクションは、処理や作業での塊(単位)を指します。複数のSQLによるデータ更新をひとつの塊として、データベースへ反映させる処理がトランザクションです。

例えば銀行振込の場合、「振込先」「日時」「金額」「口座残高」などの情報を更新しなくてはなりません。こうした処理を個別に実行すると、データベース内で不整合が起こる可能性が高くなります。こうした不整合を防ぐために、「顧客指名」「日時」「金額」「各口座の残高」の更新を一つの塊として実行するのが、トランザクションだと考えると理解しやすいでしょう。

セキュリティのために覚えておきたい「SQLインジェクション」とは?

セキュリティ対策として覚えておきたいSQLインジェクションとは、アプリケーションの脆弱性から不当なSQL文が作成され、データベースに注入(injection)されると不正にデータベースのデータが読み取られたり、データが改ざんまたは削除されたりする攻撃のことです。その代表的な被害の事例としては、個人情報の漏えいやWebサイトの改ざんが挙げられます。

SQLインジェクションが発生する原因は、本来実行されるべきSQLの構文が変更されてしまう点にあります。対策としてはユーザから想定外の情報が入力されてもそのまま処理せず、正しくエラー処理を実施することが重要です。SQLインジェクションの脆弱性を作らない、セキュアプログラミングによる安全なWebアプリケーションの開発スキルが求められるでしょう。

SQLを学ぶことのメリット

実際にIT業界の経験者がSQLを学ぶことのメリットについて解説します。

キャリアパスの幅が広がる

近年は業界業種を問わず、蓄積されたデータの活用が進んでいます。あらゆる分析はデータを活用する時代と言っても過言ではありません。どの企業でもデータ分析や加工は日常的に行っており、データベースの重要性も増しています。こうした状況からITエンジニアにとって、どのような職種でもSQLの知識が求められるケースも多くなりました。

例えばプログラマーがSQLを習得することで、テーブルからのデータ取得効率の向上によるパフォーマンスをアップすることで、高品質なソースの記述につながるでしょう。インフラエンジニアであれば、データベースのパフォーマンスチューニングや設定変更などの業務に役立ちます。

さらに近年急速に台頭してきたデータサイエンティストにとっても、SQLは必須のスキルです。データ分析環境の構築や、課題の検証などでデータ操作を頻繁に行うため、エンジニアと同等レベルのSQLスキルを身に着けておくとキャリアの幅が拡がります。

国際規格であり汎用性が高い

SQLはISO(国際標準化機構)によって標準化されていて、IT業界全体の「共通言語」としての側面もあります。言語仕様やデータベースソフトウェアによって多少の違いはあるものの、基本的な仕様はほぼ同じです。そのためプログラミング言語やデータベースを学ぶ際には、SQLの知識がベースとなることも珍しくありません。データに少しでも携わる仕事であれば、必ずどこかで役に立つスキルと言えるでしょう。

データベースエンジニアの台頭

ビッグデータ時代に入り、注目されている職種のひとつに「データベースエンジニア」があります。データベースエンジニアとは、データベースの設計・構築・運用・管理を行うエンジニアです。求人の数こそ多くありませんが、内容はいずれも高度で専門性が高いものばかりです。

大規模システムには必須の人材であることから、実績とスキルさえあればキャリアを積み上げやすい職種ともいえます。データベースエンジニアへの転職を検討するなら、SQLはまさに登竜門ともいえるスキルです。

SQLの将来性

なぜSQLのスキルには安定した需要があり、将来性も高い技術と言われるのでしょうか。

レガシーシステムと先端技術の双方で使われる

SQLはプログラミング言語とは異なり、データベースの世界において寡占状態にあります。RDB用言語としては事実上、SQL以外にほぼ選択肢がない状態が続いています。そのためシステムの新旧に関わらず、依然としてSQLのスキルが役立つのです。例えばレガシーシステムから新システムへのマイグレーションなどにおいては、どちらのシステムでも共通してSQLのスキルが求められるでしょう。

クラウドサービスへの適応

クラウドサービスを使用する際にも、SQLは欠かせない技術です。実際にAWSではデフォルトのRDBとして、MySQLが採用されています。最新のクラウドサーバーに移行しても、決してすたれることのない言語のひとつがSQLなのです。

ほぼすべての先端IT分野で必須

AIやIoTといった先端IT分野の活用が急激に広がると考えられ、これからは一部の業界や企業だけでなく広く一般化していくことでしょう。先端ITではいずれもデータ収集と分析が必須であるため、どちらの分野においてもRDBとSQLの知識が役立つことは間違いありません。

【初心者向け入門編】SQLの勉強方法

SQLは独学でも習得しやすいのがメリットであり、特徴でもあります。

DMLの基礎的なSQL文を習得する

初学者はまずDML(データ操作言語)の主要な文法の習得がおすすめです。いずれも実際の開発作業で頻繁に使用されるため、必ず使いこなせるようになりましょう。

SELECT文(データ検索、選択、抽出)

例:指定するテーブルの任意の列を選択する
SELECT 列名
FROM テーブル名

INSERT文(データ追加、挿入)

例:任意の列に値を追加する
INSERT INTO 列名
VALUES 値

UPDATE文(データ更新)

例:指定するテーブルにある任意の列にある値を更新する
UPDATE テーブル名
SET 列名1 = 値1 [,列名2 = 値2]※更新する列の数だけ指定する
WHERE 条件

DELETE文(データ削除)

例:テーブルにある任意の値を削除する
DELETE FROM テーブル名
WHERE 条件

テーブル結合、クエリ管理の習得

テーブル結合やクエリ管理においても、開発現場では頻繁に行われる作業です。テーブル結合は単一のデータオブジェクトを操作するのではなく、データの集合体同士を連結する手法です。またデータに対して問合せをするクエリの作成、管理をしてデータ操作の利便性を上げることもできます。

テーブル結合

内部結合:複数のテーブルを指定した列の値が一致するものだけを結合する
例:テーブルAとテーブルBで一致する値をもとに結合する
SELECT 列名1, 列名2, ... FROM テーブルA
INNER JOIN テーブルB ON 結合する条件

外部結合:内部結合に加えて、どちらかのテーブルにしか存在しないもので取得する
例:テーブルAにしか存在しない値をもとに結合する
SELECT 列名1, 列名2, ...,FROM テーブルA
LEFT(RIGHT) OUTER JOIN テーブルB ON 結合条件

サブクエリ生成

サブクエリはSQL文の中にさらにSELECT文を埋め込むことで、複雑な抽出条件をシンプルな構文で実現します。WHERE句で指定する条件に、SELECTの結果を利用するようなイメージです。
例:テーブルAの抽出条件に、テーブルBで値2の抽出結果を指定する(IN以降がサブクエリです)
SELECT 値1 FROM テーブルA
WHERE 値2 IN
(SELECT 値2 FROM テーブルB
WHERE 値2 = 50)

自宅に開発環境を構築

自宅のPCに開発環境を構築すれば、いつでもデータベースやSQLに触れられます。学習効率も格段にアップするので、無料で利用できるMySQLやPostgreSQL、SQLiteなどを活用しましょう。

MySQLのインストール方法

MySQLのインストール方法は、基本たった3ステップの手順で導入できます。
1.Oracleのサイトからダウンロード
2.ダウンロードしたインストーラーを実行
3.MySQLサーバーを設定
MySQLを使用するための注意点としては、Webサーバー(Apache)やプログラムの実行環境(PHP)が必要となる点です。あくまでもSQLを学習することが目的なら、XAMPPなどパッケージ化された開発環境の利用をおすすめします。

XAMPP(PHP開発環境)

SQL関連のおすすめ資格

RDBやSQLのスキルを客観的に証明するために、資格の取得は有効な手段です。SQLに関連する知名度の高い資格を3つ紹介します。

Oracle Master

ORACLE MASTERはデータベース開発として有名なOracle社が主催する資格です。開発元が実施しているので、Oracleのスキルを証明するには最も有効です。ORACLE MASTERにはレベルが4段階設定されており、実務経験に応じたレベルを取得を目指しましょう。
 

  • Bronze:新入社員など初心者向け

    Silver:現場に配属されて半年程度向け(実務経験6か月程度)

    Gold:豊富な実務経験が求められ難易度は高い(実務経験3年程度)

    Platinum:Oracleのプロフェッショナル向け(実務経験5年以上)

OSS-DB技術者認定試験

OSS-DB技術者認定試験は特定非営利活動法人のエルピーアイジャパンが、オープンソースデータベース全般に関する知識を認定する資格です。前述のORACLE MASTERはSQLの基本知識なども出題されますが、Oracle製品に依存する知識も多く出題されます。一方でOSS-DB技術者認定試験では、データベース全般に関する内容が出題されます。レベルもSilverとGoldの2段階があり、Goldを取得するにはSilverの合格が必須条件となります。

OSS-DB Silver:PostgreSQLを利用したデータベースシステムの設計から開発・導入・運用ができる技術者
OSS-DB Gold:PostgreSQLを利用した大規模なデータベースシステムの改善や、運用管理・コンサルティングができる技術者

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリスト試験は、IPA(情報処理機構)が認定する国家資格のデータベース資格試験です。ベンダーによる検定ではないため、社会的に認知度や信頼度が高いといえるでしょう。特定のデータベースについて問う問題ではなく、データベースの概念について問う問題が多くなっているのも特徴です。ITに関する国家試験では最高レベル4に設定されており、難易度は非常に高いですが合格すれば高いスキルを証明できます。

SQLを習得することで目指せる職種

SQLを習得することで目指せる職種を紹介します。いずれもSQLは必須スキルですが、どの職種もSQLのスキルのみで転職できるわけではありません。年収レンジについては、レバテックキャリアの求人から分析した結果を記載しています。

データベースエンジニア

データベースの設計・構築・管理・運用を行う職種です。Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、PostgreSQL、MySQLといった主要データベースを扱えれば、応募できる求人の幅が拡がります。SQLはあくまでもコアスキルのひとつですので、実務レベルを意識して身に着けておきましょう。

年収レンジ:450~900万円

関連記事:データベースエンジニアの将来性と主なキャリアパス

インフラエンジニア

インフラエンジニアはサーバーからネットワーク、セキュリティ、プラットフォームの開発と運用保守を担当する職種です。データベースサーバー構築においては、SQLの知識・スキルが必須になるでしょう。業務によってはリサーチや障害対応などでSQLを扱うこともあります。

年収レンジ:400~800万円

関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性を解説

サーバーサイドエンジニア

Webサービスやアプリケーション開発において、主にサーバー内の処理を実装する職種です。サーバーサイドではPHPやJavaといった言語を使ってデータベースと頻繁にデータのやり取りを行うため、SQLの知識とスキルも求められます。

年収レンジ:400~1000万円

関連記事:サーバーサイドエンジニアになるために必要な勉強

データサイエンティスト

データサイエンティストはビッグデータの収集・蓄積・分析などを行い、課題解決に役立つ知見を見出す職種です。データを用いて仮説の検証を行ったり、顧客への提案を行ったりもするので、データの操作に精通している必要があります。SQLはデータ操作の専門的なスキルですが、最低でもDDL(データ定義言語)、DML(データ操作言語)、DCL(データ制御言語)の基礎的な内容は身に着けておくべきでしょう。

年収レンジ:400~1200万円

関連記事:データサイエンティストとは?役割や必要なスキルを解説

SQL関連職種で高年収を提示される条件

これら4つの職種で高年収を提示されるためには、「技術的バックボーンが厚いこと」「統計解析などの知識をもっていること」などが必要になります。特にテックリードクラスになれば、年収1000万円を超える条件の提示をする企業も少なくありません。チームリーダークラスの実力(マネジメント能力、経験)も、高年収を獲得しやすい条件と言えるでしょう。

SQLスキルが活かせる転職求人例

レバテックキャリアで公開されているSQL関連の求人例には、以下のような案件があります。

【システムエンジニア】SMCやAdobeの導入案件におけるSQLの設定など

■業界
<案件事例>
某鉄道関連会社
大手印刷会社 など

■業務内容
SMCやAdobeの導入案件におけるSQLの設定、Salesforce独自のスクリプト言語を用いたシナリオのプログラム開発

■必須条件
<経験など>
データベースの設計構築および運用保守経験3年以上
JavaScriptを使ったプログラミング開発経験1年以上
APIを使ったデータ連携プログラムの開発経験
クライアントとのコミュニケーションスキル
<仕事のマインド>
コミュニケーションが円滑に取れる方

■想定年収
840~1440万円

【DBスペシャリスト 】顧客の戦略的IT投資に向けた先進IT技術の調査など

■業界
<具体的なプロジェクト事例>
大規模DB(Oracle)システム(8ノード/20TB)HWリプレイス案件(計画~調査~実施まで)
大規模DB(Oracle)システムのBCP対応実装案件
大規模DBのクラウド基盤での構築案件
分散DBシステム(約70TB)を利用した情報系システム案件
ダウンサイジング案件でのDB技術リード(計画、構築、移行、運用までの全フェーズ)

■業務内容
ミッションクリティカル(24-365無停止)かつ高難易度な非機能要件を実現するためのDB基盤検討、PoC、Database選定(Oracle, MySQL, PostgreSQL など)、企業内のシステム全体をデータ視点で俯瞰してデータとシステムのあるべき配置の検討、大規模データ分析について新技術の選定や検証などを通じて費用対効果の高いシステム基盤の検討、短時間で安全にシステム切替を実現するためのデータ移行検討

■必須条件
<下記のいずれかの経験>
DBの構築、運用経験(DB経験に加えてOS/NW/ストレージなどの基盤技術の知識があると尚可)
システム開発におけるDBA業務経験
SQLチューニングの経験
大規模データ分析について新技術を積極的に検討する意欲(特定プロダクトに限定しない柔軟性が必要)

■想定年収
600~2000万円

【事業横断】データアナリスト

■業界
大手IT企業のライブストリーミング、ヘルスケア等の既存事業や新規事業

■業務内容
事業課題を解決に導くためのデータ抽出と分析、そこから施策提案までを含む支援
A/Bテストをはじめとするサービス改善のための仮説検証の分析支援
BIツールを用いたデータ可視化やダッシュボード作成
データエンジニアと協力しながらデータ分析基盤の整備

■必須条件
データ分析をもとに、プロダクトやサービスの改善をした経験
SQLを用いたデータ抽出と集計のスキル
基礎的な統計の知識(統計検定2級程度)
自分とは異なる専門性をもつ他者をリスペクトし、協調して業務遂行ができること
不確実性の高い環境において目的に沿って適切に仮説を構築し自ら思考して動くことができる方

■想定年収
600~1200万円

まとめ

SQLはデータベース操作用の言語として、世界で最も普及している言語です。SQLのスキルを身に着けることで、ITエンジニアとしてキャリアパスの幅が広がる可能性は広がります。基本的なコマンド文であれば、学習ハードルは低いので独学での習得も可能です。まずは学習環境を構築して、実際にSQLに触れてみることをおすすめします。

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