データアナリストとデータサイエンティストの違いや求められるスキル、年収も解説【2021年版】データアナリストにおすすめの資格5選|その勉強方法をご紹介!

最終更新日:2021年7月18日

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データアナリストは、データマイニングを行ってビッグデータを分析し、消費者の行動や将来のニーズなどを解析・予測する専門家です。分析結果を用いて事業課題を解決したり、サービスの改善に役立てたりするのが主な仕事です。

この記事では、データアナリストが取得しておく業務に役立つ資格を中心に、求められるスキルや年収についても解説します。

1. データアナリストの資格を取得する意味とは

ビッグデータや人工知能の運用需要が拡大している現在、優秀なデータアナリストを求める企業も増加しています。しかし、データアナリストという職種はIT業界でメジャーな存在ではなく、ビッグデータやAIに注目されるようになって初めてその存在を知ったという企業や人事担当者も少なくありません。

そのため、これまでデータアナリストとしての経験がある方でも、自社が求めるスキルや経験が備わっているかを判断することは難しく、転職を希望している人にとっても客観的に証明することは簡単ではないのです。

そこで、データアナリストに求められる統計学やIT分野の専門的な資格を取得することで、共通のスキルレベルとして認識しやすくなります。データアナリストになるために必須の資格はありませんが、転職やキャリアアップの際にスキルレベルを客観的に証明する一つの方法として有効です。

2. データアナリストに役立つ資格5選

ここでは、データアナリストの業務に役に立つ資格を5つ紹介します。

統計検定

データ分析を行う上で、必ず必要となるスキルのひとつに統計学が挙げられます。総務省が後援している統計検定は、4級~1級までそれぞれのレベルごとに幅広い知識や応用力、判断力があるかどうかを評価します。

概要・受験要項について

大学基礎課程で学ぶ内容が出題される2級以上の取得を目指すとよいでしょう。大学基礎科目レベルの知識や活用するための理解度が問われる2級では、マークシート形式で30~40問が出題されます。次の準1級では、適切なデータ収集方法の計画、立案、適切な統計的手法など、マークシート形式で20~30問、記述問題が5~10問、論述問題1題の出題となっています。

資格取得に役立つ書籍

『完全独習 統計学入門』(小島 寛之、ダイヤモンド社)
統計学を学んだことのない初心者向けのテキストとなっています。基礎から身につけたいという方向けですので、この本で学んだことを元にして更にレベルの高いテキストや問題集に挑戦するとよいでしょう。

『日本統計学会公式認定 統計検定 公式問題集』(日本統計学会、実務教育出版)
統計検定は、「3級・4級」「2級」「1級・準1級」とレベル別の公式問題集が出版されています。自分の受検するレベルの問題集を選び、繰り返し問題を解くことで試験合格を目指しましょう。

資格が証明できるデータアナリストのスキル

統計検定を取得していれば、膨大なデータ群の中から客観的に傾向を判断し問題を解決に導くスキルを証明できます。

また、ビッグデータをもとにAIが分析するシステムを開発する際も、この結論を導き出すにはどのようなデータが必要なのか、という課題を解決しなければなりません。誤ったデータをもとにAIが分析をしても、当然のことながら正確な結果を導き出すことはできないのです。

統計学検定を保有していると、AIを用いたシステム開発でどのようなビッグデータが必要なのか、専門的な見地からアドバイスや業務の支援ができるため、さまざまな開発現場において重宝される人材となります。

情報処理技術者試験

プログラマーやシステムエンジニアの多くが取得している、情報処理技術者としての知識や技能を認定する国家試験です。基礎的なスキルを認定する「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」の試験内容は、データアナリストとして活躍する上でも役に立ちます。

概要・受験要項について

情報システムの技術者から利用者まで、ITに関わる全ての人が活用できる試験として実施されています。IT製品やソフトウェアに関する知識だけではなく、情報技術の総合的な知識や技能を身につけるのに役立ちます。まずは基礎知識を身につけるために「基本情報技術者試験」を受験し、その後に「応用情報技術者試験」の合格を目指すとよいでしょう。

資格取得に役立つ書籍

『ニュースペックテキスト 基本情報技術者 平成30年度 (情報処理技術者試験)』(TAC情報処理講座・根岸 良征、TAC出版)
オールカラーでわかりやすく試験の頻出論点を解説したテキストです。試験の重要ポイントが網羅的に掲載されているので、一冊で要点を効率的に理解することができます。基礎的な部分から説明されているので、初心者の方にも適しているでしょう。

『令和2年度【春期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)』(山本 三雄、技術評論社)
平成28年秋から30年春までの4回分の過去問が紙面に収録されているほか、平成23年春~28年春までの問題と解説のダウンロード版もついています。とにかく過去問を解き、問題に慣れておきたいという方に適した問題集です。

資格が証明できるデータアナリストのスキル

情報処理技術者試験にもさまざまな試験区分が存在しますが、いずれもITの分野に特化した試験であるため、基礎的または応用的なITスキルが身についていることを証明できます。

データアナリストは本来、データ分析や統計の分野を専門とする職種ですが、AIやビッグデータの需要の高まりを受けてIT分野と密接な関わりをもつようになりました。実際の開発現場に入ったときに、プログラマーやシステムエンジニアとスムーズなコミュニケーションをとるためにも、情報処理技術者試験を取得しITの知識を身につけておくと即戦力として活躍できます。

オラクルマスター

日本オラクル社が定めるデータベース認定試験で、情報処理系の資格では知名度の高い資格の一つです。入門レベルのBronzeをはじめ、Silver、Gold、Platinumまで4段階の積上げ式の資格となっています。

概要や受験要項について

オラクルデータベースの基礎管理レベルに匹敵するBronzeは、データベース管理者の登竜門といわれています。データベースの内部構造など、最低限理解しておきたい範囲の資格ともいえるでしょう。SQL試験とDBA試験の2つに分かれており、両方とも合格することで「オラクルマスターBronze」を取得することができます。

資格取得に役立つ書籍

『オラクル認定資格試験対策書 オラクルマスタースタディガイドシリーズ』(エディフィストラーニング、SBクリエイティブ)
オラクルマスターには、レベルや試験の種別ごとに公認の試験対策書が出版されています。問題には丁寧な解説がついているので、繰り返し問題を解き、わからない部分は解説を読み込むことで理解度を深めることができるでしょう。

資格が証明できるデータアナリストのスキル

オラクルマスターを取得することによって、データベースを扱う技術者に求められる基礎知識から運用管理、SQL、セキュリティなどのスキルを証明できます。ブロンズからゴールドまでのランクが存在しますが、データアナリストであればシルバー以上のランクを保有しているのが理想的といえるでしょう。データベースを管理する責任者やマネージャークラスになると、ゴールドレベルの高い知識が求められることもあります。

OSS-DB技術者認定試験

オープンソースデータベースに関する技術、知識を有することを認定するIT技術者認定資格です。データベースシステムの設計から運用ができるレベルのSilver、大規模データベースシステムの改善、運用管理、コンサルティングができるレベルのGoldの2つに分かれています。

概要や受験要項について

RDBMSやSQLの知識をはじめ、オープンソースデータベースの基礎的や知識、データベースの運用管理といったスキルを証明するSilverは、約50問をコンピュータベーストテストで行います。実務経験や資格保有条件がなく、2週間から1ヶ月程度の学習で合格を目指すことが可能です。

資格取得に役立つ書籍

『OSS教科書 OSS-DB Silver』(福岡 博・笠原 辰仁・藤井 雅雄、溝川 一彦(監修)、翔泳社)
OSS-DB技術者認定試験のSilver受検者向けの公認テキスト。「解説」「練習問題」「模擬問題」の3段階で学習することができるので、効率的に試験勉強がしたいという方に向いています。

資格が証明できるデータアナリストのスキル

OSS-DB技術者認定試験を保有していると、オープンソースデータベースに関する知見を証明できます。シルバーは小規模なデータベースシステム、ゴールドであれば大規模なデータベースシステムの構築に関わるスキルが証明できるほか、運用管理およびトラブルシューティングを担うことも可能です。

データスペシャリスト試験(DB)

データスペシャリスト試験はIPAが認定している国家試験のひとつです。データベースシステムを運用するエンジニアや管理者、ネットワークやサーバーなどのインフラを担うエンジニアを対象とした試験ではありますが、ビッグデータとの関連性も深いことからデータアナリスト向けの試験としても注目されています。

概要や受験要項について

試験は午前Ⅰ(50分)、午前Ⅱ(40分)、および午後Ⅰ(90分)、午後Ⅱ(120分)の4部で構成され、午前はいずれも多肢選択式、午後は記述式の問題が出題されます。主にデータベースシステムに関する高度な知識を問う問題が多く、2018年度の合格率は14.4%と極めて難易度の高い試験です。毎年10月の第3日曜日に実施されます。

資格取得に役立つ書籍

『徹底攻略 データベーススペシャリスト教科書 令和2年度 徹底攻略シリーズ』(株式会社わくわくスタディワールド 瀬戸美月)
データスペシャリスト試験対策に有効な教科書と問題集が一緒に掲載されている書籍です。最新の技術動向に合わせてAIやビッグデータなどに関するトピックも網羅しているほか、単語帳アプリや書籍の内容もPDFファイルとして無料でダウンロードできます。

資格が証明できるデータアナリストのスキル

データスペシャリスト試験に合格することで、データベースシステムの構築や管理をするうえで求められる総合的なスキルを証明できます。たとえばビッグデータの解析にどのようなデータが必要なのかを定義した後で、それを日常業務のフローに落とし込むためには効率的に運用できるデータベースシステムの構築が求められます。本来であればデータアナリストではなくデータベースエンジニアの業務領域ではあるのですが、データスペシャリスト試験を保有していれば自らシステムを構築でき、業務の幅も広がっていきます。

3. データアナリストの平均年収

データアナリストの年収は、所属する企業や担当する業務領域にも異なります。レバテックキャリアが公開しているデータアナリスト求人を見てみても、年収レンジは300~900万円と幅が広い傾向にあります(2021年7月現在)。

近年、データアナリストの仕事はIT業界において重要なポジションと位置付けられているものの、業務を担当できる人材が少ないため人材需要は高い傾向にあります。ハイレベルなデータマイニングスキルを身につけることで、高年収を得ることも可能でしょう。

また、人材価値を向上させるためにもPythonやRといった機械学習と関連性の深いプログラミングスキルを身につけることが重要であり、他のデータアナリストとの差別化にもつながります。

4. データアナリストの求人例

次に、実際にレバテックキャリアで公開されているデータアナリストの求人例を見てみましょう。今回はコンサルティングに特化した求人と、データサイエンティストのようなエンジニアとして募集されている求人それぞれの例をピックアップしてみました。

コンサル型

【想定年収】
500~800万円
【業務内容】

  • ・ビッグデータの分析、および各部署と連携しながら問題の提起と解決

【求められるスキル・経験】

  • ・SQLまたはPythonの開発経験1年以上

    ・統計学スキル

エンジニア型

【想定年収】
600~900万円
【業務内容】

  • ・データ分析基盤の設計・構築および運用

    ・データ処理アプリケーションの開発

    ・データ分析業務の効率化、自動化
    【求められるスキル・経験】

  • ・SQLServer、MySQLでの設計経験

    ・自ら課題を発見できる方

    ・ロジカルに問題解決できる方

5. まとめ

統計検定をはじめとしてデータアナリストに求められる資格はさまざまなものがあります。特に近年ではAIやビッグデータの普及にともないIT分野との関連性が高まっていることから、データベースをはじめとしてIT関連のスキルを証明する資格も重視されるようになっています。

この資格を保有していなければデータアナリストになれない、といった必須の資格はありませんが、客観的にスキルや知識を証明できることで転職活動やキャリアアップにおいて有利に働くことは間違いないでしょう。今回紹介した資格を参考にしながら、自分自身の強みをさらに磨いていってみてはいかがでしょうか。

6. データアナリストに関するQ&Aはこちら

Q1. データアナリストとは、どのような職種ですか?

データアナリストは、データマイニングを行う専門家のことを指しています。ビッグデータ分析によって、消費者の行動や将来のニーズなどを解析・予測します。さらに、分析結果を用いて事業課題を解決したり、サービスの改善に役立てたりします。

Q2. データアナリストに役立つ資格はありますか?

統計検定や情報処理技術者試験などが挙げられます。また、オラクル社のデータベース認定試験であるオラクルマスターや、OSS-DB技術者認定試験なども役立ちます。

Q3. データアナリストの平均年収について教えて下さい。

データアナリストの年収は、所属する企業や担当する業務領域にも異なります。レバテックキャリアが公開しているデータアナリスト求人を見てみても、年収レンジは300~700万円と幅が広い傾向にあります(2020年10月現在)

Q4. 高年収を得るためにはどうすればよいですか?

データアナリストの仕事はIT業界において重要なポジションと位置付けられているものの、業務を担当できる人材が少ないため人材需要は高い傾向にあります。ハイレベルなデータマイニングスキルを身につけることで、高年収を得ることも可能でしょう。

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