データアナリストにおすすめの資格・検定7選!難易度や勉強法を紹介

最終更新日:2025年5月9日

データアナリストは、データマイニングを行ってビッグデータを分析し、消費者の行動や将来のニーズなどを解析・予測する専門家です。そのためデータアナリストが資格を通してデータ分析や統計に関する勉強をすることで、業務に役立つスキルが身につきます。この記事では、転職に向けて資格の勉強をしようと考えているデータアナリストに向け、データアナリストが取得しておくと業務に役立つ資格を中心に、求められるスキルや年収についても解説します。

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この記事のまとめ

  • データアナリストに必須の資格はないが、資格取得をすることでスキルアップや評価アップにつながる
  • データアナリストが資格を選ぶ際や自身のレベルや目標に合わせる
  • 資格取得にはメリットもデメリットもあることを意識する

データアナリストに資格は必須ではない

データアナリストに資格は必須ではありません。資格がなくてもすべての業務を担当できます。しかし資格を取得すれば、実務では学べない範囲のスキル習得や企業からの評価アップなどに役立ちます。たとえばデータベース関連の資格を取得すれば、データベースの基礎的な知識や幅広いSQLなどを体系的に学べるでしょう。そのためデータアナリストに必須の資格はないものの、資格の取得はおすすめです。

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データアナリストの資格の選び方

データアナリストが資格を取得する際には、自身のレベルや目的に合わせることが重要です。資格はキャリアアップや実務に必要なスキル習得のために取得するものだからです。たとえばIT全般の基礎知識を身につけるために基本情報技術者試験を取得する、データベースの実践スキルを身につけるためにOSS-DB技術者認定試験を取得するなどが考えられます。このように、現状のレベルや目的に合わせて資格を選んでください。

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データアナリストに役立つ資格7選

データアナリストに役立つ資格を7つ紹介します。

資格名 資格カテゴリ
1. 統計検定 ベンダー資格
2. 情報処理技術者試験 国家資格
3. オラクルマスター ベンダー資格
4. OSS-DB技術者認定試験 ベンダー資格
5. Python3エンジニア
認定データ分析試験
ベンダー資格
6. G検定・E資格 ベンダー資格
7. アクチュアリー資格試験 ベンダー資格

1. 統計検定

統計検定は一般社団法人日本統計学会が認定し、一般財団法人統計質保証推進協会が実施する資格試験です。総務省が後援していて、幅広い業界から認知度の高い資格試験になります。統計検定に関する詳細は以下です。

試験内容 統計に関する幅広い知識を問う内容
開催時期 6月、11月
難易度 【1級】難しい
【2級】普通
【3級】易しい
【4級】易しい
受験料
(税込)
【1級】 一般:8,000円 学割:6,000円
【2級】 一般:7,000円 学割:5,000円
【3級】 一般:6,000円 学割:4,000円
【4級】 一般:5,000円 学割:3,500円
合格率 【1級】35%程度
【2級】50%程度
【3級】60%程度
【4級】80%程度
おすすめの人 統計学の知識を網羅的に身につけたい人。
知名度の高い資格を取得したい人。

データアナリストにとって統計の知識は土台になるので、統計検定を取得するメリットは大きいでしょう。一般的に業務レベルで評価されるのは2級からなので、統計検定を取得する場合は2級以上を目指してください。統計検定に受験資格はなく、何級からでも受験できます。資格取得に役立つ書籍は以下です。

『完全独習 統計学入門』(ダイヤモンド社、小島 寛之)
統計学を学んだことのない初心者向けのテキストとなっています。基礎から身につけたいという方向けですので、この本で学んだことを元にして更にレベルの高いテキストや問題集に挑戦すると良いでしょう。

『日本統計学会公式認定 統計検定 公式問題集』(実務教育出版、日本統計学会)
統計検定は、「3級・4級」「2級」「1級・準1級」とレベル別の公式問題集が出版されています。自分の受検するレベルの問題集を選び、繰り返し問題を解くことで試験合格を目指しましょう。

2. 情報処理技術者試験

情報処理技術者試験はIT知識を問う国家資格です。12の試験区分で構成されています。具体的には以下のようになっています。

試験区分 レベル 受験料
(税込)
No.1 ITパスポート試験 1 7,500円
No.2 情報セキュリティ
マネジメント試験
2
No.3 基本情報技術者試験 2
No.4 応用情報技術者試験 3
No.5 ITストラテジスト試験 4
No.6 システムアーキテクト試験 4
No.7 プロジェクトマネージャ試験 4
No.8 ネットワークスペシャリスト試験 4
No.9 データベーススペシャリスト試験 4
No.10 エンベデッドシステム
スペシャリスト試験
4
No.11 ITサービスマネージャ試験 4
No.12 システム監査技術者試験 4

レベルは1~4の4段階です。データアナリストを目指す人は、まずはレベル2の基本情報技術者試験やレベル3の応用情報技術者試験を目指すのがおすすめです。その後レベル4のデータベーススペシャリスト試験に合格すれば、データアナリストとしての評価も上がるはずです。

3. オラクルマスター

オラクルマスターは日本オラクル社が定めるデータベース認定試験です。データベース資格の中では知名度が高く、データアナリストだけでなく他のエンジニア職種の人も取得しているケースが多いでしょう。レベルはBronze、Silver、Gold、Platinumの4段階あります。詳細は以下です。

試験内容 オラクル社が提供するデータベース
「Oracle Database」に関する技術力を問う内容
開催時期 随時
難易度 【Bronze】普通
【Silver】やや難しい
【Gold】難しい
【Platinum】非常に難しい
受験料 【Bronze】 34,300円
【Silver】 34,300円
【Gold】 34,300円
【Platinum】 実技試験:231,000円
移行試験:231,000円
おすすめの人 今後オラクル社のデータベース
を使用する可能性が高い人

また資格取得のための勉強におすすめの書籍は以下です。

『オラクル認定資格試験対策書 オラクルマスタースタディガイドシリーズ』(SBクリエイティブ、エディフィストラーニング)
オラクルマスターには、レベルや試験の種別ごとに公認の試験対策書が出版されています。問題には丁寧な解説がついているので、繰り返し問題を解き、わからない部分は解説を読み込むことで理解度を深めることができるでしょう。

4. OSS-DB技術者認定試験

OSS-DB技術者認定試験は、LPI-Japanが主催するオープンソースデータベースに関する技術、知識を有することを認定するIT技術者認定資格です。データベースシステムの設計から運用ができるレベルのSilver、大規模データベースシステムの改善、運用管理、コンサルティングができるレベルのGoldの2つに分かれています。

試験内容 RDBMSとSQLに関する
知識を問う内容
開催時期 随時
難易度 【Silver】易しい
【Gold】普通
受験料
(税込)
16,500円
おすすめの人 今後PostgreSQLを使用
する可能性の高い人

また資格取得のための勉強に役立つ書籍は以下です。

『OSS教科書 OSS-DB Silver Ver3.0対応』(翔泳社、福岡 博・笠原 辰仁・藤井 雅雄)
OSS-DB技術者認定試験のSilver受検者向けの公認テキストです。「解説」「練習問題」「模擬問題」の3段階で学習することができるので、効率的に試験勉強がしたいという方に向いています。

5. Python3エンジニア認定データ分析試験

Python3エンジニア認定データ分析試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施している民間試験です。データ分析に特化している点が大きな特徴です。

試験内容 Pythonの基礎、数学の基礎、
ライブラリによる分析実践など
開催時期 随時
難易度 易しい
受験料 一般:11,000円
学生:5,500円
合格率 75%〜80%程度
おすすめの人 データ分析等に必要なPython
スキルを身につけたい人

また資格取得の勉強に役立つ書籍は以下です。

『Python エンジニア育成推進協会監修 Python3 スキルアップ教科書』(技術評論社、辻真吾・小林秀幸・鈴木庸氏・細川康博)
Pythonエンジニアとしてスキルアップを目指したい人に向けて、Python3が本格的に学べるテキストです。データサイエンティストとして必須の知識が一冊にまとめられている上、本試験を運営している団体が監修しているため、効率よく学べます。

6. G検定・E資格

G検定E資格は、どちらも一般社団法人日本ディープラーニング協会が主催するAIに関する試験です。G検定はジェネラリスト向けの試験であり、AIや機械学習の基本的な知識が問われます。一方、E資格はAIを実装するエンジニア向けの試験であり、高度な数学や統計学の知識が出題されます。

試験内容 【G検定】AIや人工知能に関する教養を問う内容
【E検定】AI、機械学習、数学的基礎などを問う内容
開催時期 随時
難易度 【G検定】易しめ
【E資格】やや難しい
受験料
(税込)
【G検定】 一般:13,200円
学生:5,500円
【E資格】 一般:33,000円
学生:22,000円
会員:27,500円
合格率 【G検定】65〜70%程度
【E資格】65%程度
おすすめの人 【G検定】データアナリストに必要な
教養を身につけたい人
【E検定】データアナリストとして
本格的なキャリアアップを目指す人

また資格取得のための勉強に役立つ書籍は以下です。

『深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)公式テキスト』(翔泳社、猪狩宇司・今井翔太・江間有沙・岡田陽介・工藤郁子)
試験運営団体が監修したテキストです。基本的なことから重要なことまで、分かりやすく解説されています。章末に付属している問題を解きつつ理解が深められるのもポイントです。

『徹底攻略ディープラーニングE資格エンジニア問題集』(スキルアップAI株式会社、小縣信也・斉藤翔汰)
業界の第一人者が監修した、丁寧で分かりやすい解説が特徴のテキストです。出題傾向を徹底的に分析して模擬問題を収録しているため、効率よく勉強が進められます。

7. アクチュアリー資格試験

アクチュアリー資格試験は、公益社団法人日本アクチュアリー会が実施する民間資格です。一般的にアクチュアリーと言えば金融業界で保険商品などの算定を行う場合が多いでしょう。アクチュアリーが有する高度なスキルはデータアナリストの業務にも生かされます。

試験内容 確率や統計を利用した計算、
業務関連法規や実務関連の知識など
開催時期 12月
難易度 かなり難しい
受験料 一般:1科目10,000円×5科目
会員:1科目8,500円×5科目
合格率 25%程度
おすすめの人 もともと数学が得意で生かしたい人

また資格取得のための勉強に役立つ書籍は以下です。

『アクチュアリー試験 合格へのストラテジー 生保数理』(東京図書、MAH・西林信幸・寺内辰也・山内恒人(監修))
アクチュアリー試験の勉強に苦戦している若手社員を募り、受験研究会を立ち上げた著者のテキスト。難しい試験の概要や学習方法、解法のポイントなど、独学では習得しづらいポイントも網羅されています。

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データアナリストの転職に資格が役立つポイント

以下のポイントでデータアナリストの転職に資格が役立ちます。

転職時に給料交渉に使える

データアナリストが資格を取得することで、転職時に給料交渉に使えます。給料交渉するためには企業側のメリットを提示する必要がありますが、資格を保有していることは企業側のメリットになるからです。

たとえばデータベース関連の資格を取得していれば、実務でデータベースを扱える証明になります。企業側の採用意欲が高まり、給料交渉しやすくなるはずです。このように、データアナリストが資格を取得すれば転職時の給料交渉に有利に働きます。

データアナリストとしてのスキルを見える化できる

資格を取得すれば、データアナリストとしてのスキルを見える化できます。資格を取得することで、資格に合格するためのスキルがあることを証明できるからです。データアナリストはスキルを客観的に証明するのが難しいので、資格取得によって見える化すると良いでしょう。

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データアナリストが資格を取得するメリット・デメリット

データアナリストが資格を取得するメリット・デメリットは以下です。

メリット デメリット
・知識を広げることができる
・知識を見える化できる
・自分の自信につながる
・資格取得がゴールになる
・資格の知識だけある人になる
・可能性あり お金がかかる

上記のメリットやデメリットは他の職種でも同様ですが、データアナリストが資格を取得する際も意識しておく必要があるでしょう。資格取得の目的を明確化し、デメリットをなくしつつメリットを大きくしていくことが重要です。

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まとめ

統計検定をはじめとしてデータアナリストに求められる資格はさまざまなものがあります。特に近年ではAIやビッグデータの普及にともないIT分野との関連性が高まっていることから、データベースをはじめとしてIT関連のスキルを証明する資格も重視されるようになっています。

この資格を保有していなければデータアナリストになれない、といった必須の資格はありませんが、客観的にスキルや知識を証明できることで転職活動やキャリアアップにおいて有利に働くことは間違いないでしょう。今回紹介した資格を参考にしながら、自分自身の強みをさらに磨いていってみてはいかがでしょうか。

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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