エンジニアが未経験の分野への転職するためのコツやしておくべきこと

最終更新日:2024年3月19日

エンジニアの転職市場において、「新しい技術を使って開発をしたいから」「ほかの業界に興味があるから」という動機で未経験の領域に転職を志すエンジニアの方がしばしばいます。

一口にIT業界と言っても、IT関連の企業にはさまざまな会社があります。また、ITエンジニアの仕事も多くの職種があります。その中でどのような会社でどんな役割のエンジニアとして働きたいのか、目指すジャンルをはっきりさせておくことが大切です。

的確な志望動機を語るには方向性が明確になっていないといけません。そのためにIT業界にどのような会社があり、ITエンジニアの仕事にどういった職種があるか知っておくことが重要です。
転職を考えているエンジニアに向けて、エンジニア職種の概要や未経験人材でも歓迎する企業側の事情を解説します。

この記事のまとめ

  • エンジニアと一言でいっても、その職種はさまざまである
  • 未経験からエンジニア転職する場合、自身の目的を明確に定めることが必要
  • 未経験から転職する場合はポートフォリオ作成などの準備が大切

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未経験からでもエンジニア転職できる理由

未経験でもエンジニアとして転職は可能なのでしょうか?実際に未経験エンジニアを募集している求人にはどのようなものがあるか確認していきましょう。

IT業界は人材不足で未経験の人も歓迎していることが多い

DX白書2023によると、日本国内の事業会社のIT人材は不足しています。2022年に実施した調査ではDXを推進する人材の「量」の確保について、アンケートに答えた企業の83.5%が「大幅に不足している」または「やや不足している」と回答しています。また、「質」の確保についても同様に、86.1%の企業が不足を感じており、量的にも質的にもIT人材が不足していることが分かります。そしてこの数字は年々増加傾向です。

IT人材が不足していることから、未経験の人も歓迎している企業が多いです。未経験者を採用し、自社で育てて、後の貢献に期待するといった形になります。いわゆるポテンシャル採用に該当するでしょう。

特にSIerでは未経験エンジニアの求人が多い

SIerでは多くの会社が未経験の人材を募集しています。システムエンジニアの大半はSIerに所属しているので、「未経験者歓迎」の条件で募集している会社もSIerが一番多いことになります。

SESを主な契約形態としている企業も大手SIerの下請けとして仕事を受注しています。現在のところ受注可能な案件が多いので、未経験から育てようという会社もたくさんあります。未経験を前提としていて研修制度が充実している会社もあります。

社内SEは人気が高く、システム開発経験者の応募が殺到します。未経験で中途入社するのはまず難しいでしょう。

自社開発については、ベンチャー企業などで未経験の募集もありますが、多くの場合即戦力を期待されています。また自社開発の仕事は人気が高いのでそれだけ競争率も高くなっています。

未経験でも転職しやすいエンジニアの職種8選

プログラマー

プログラマーとは、プログラミング言語を用いてさまざまなシステムやアプリケーションを作る人のことです。

たとえば、LINEなどのスマホアプリはすべてプログラミングにより作られていて、プログラマーの仕事の成果物です。
また、パソコンのアプリケーションやWi-Fiなどの通信技術にもプログラミングが活用されています。プログラマーの仕事は非常に広範囲にわたっています。

システム開発プロジェクトでのプログラマーの仕事はシステムエンジニアが作成した設計書を元にプログラムを開発することです。また、テストを行ってバグを発見し不具合を修正していくこともプログラマーの仕事です。

スキルを身につければプロジェクト全体を把握していなくても仕事ができるので、未経験からでも挑戦しやすい職種です。

SE(システムエンジニア)

システムエンジニアとは、システム開発工程の「要件定義」や「基本設計」、「詳細設計」などの上流工程を担当するエンジニアのことです。

顧客企業の担当者にヒアリングしてシステムの要件を要件定義書にまとめたり、システムの設計書を作成したりします。

システム開発プロジェクトの中では、予算管理や進捗管理などの管理業務も行います。ただし、会社やプロジェクトによってはシステムエンジニアの仕事内容は異なることがあります。

テスト工程や運用保守を担うエンジニアもシステムエンジニアと呼ばれることがあり、IT関連の技術者全般という意味で使われることもあります。

プログラマーを経ていれば目指しやすい職種なので、未経験から数年後にSEになるケースが多いでしょう。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、ITエンジニアの中でも主にITインフラの構築を行うエンジニアのことです。

そもそも「インフラ」とは、インフラストラクチャー(Infrastructure)の略称で、社会や日々の生活を下で支える基盤のことです。
具体的には、電気やガス、水道、通信回線など、それがないと社会が成り立たないという存在です。「縁の下の力持ち」のようなイメージですね。

情報システムも広い意味では社会のインフラといえますが、IT分野の中でインフラというと、サーバーやネットワークデータベースなどを指します。
これらIT基盤の設計や構築、運用を担当するのがインフラエンジニアです。

インフラエンジニアと呼ばれる職種の範囲は幅広く、担当領域によって「サーバーエンジニア」、「ネットワークエンジニア」、「データベースエンジニア」などに分かれます。

ソフトウェアのほうに流れる人が多いため、悪く言えばインフラエンジニアは相対的に不人気です。そのため、未経験者にとっては転職しやすいというチャンスになります。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアはWeb開発でユーザーが直接触る部分を作るエンジニアのことです。

ユーザーに直接目に見える部分を担当するため、ユーザーの使いやすさを考慮してUIやUXの実装を行います。UI(User Interface)とは、ユーザーとシステムの接点のことで、UXとは、User Experienceの略で、ユーザーのサービスを使うことで得られる体験ということです。

フロントエンドエンジニアが使用する技術には、HTMLやCSS、JavaScriptなどがあります。HTMLはWebページを構成するための言語で、CSSはWebページの見た目を整えるための仕組み、JavaScriptはWebページに動きをつけるための言語です。

フロントエンドは目に見える形になるので、未経験者でも作りやすいです。そのため、フロントエンドエンジニアは未経験者に対する間口が広いです。

サーバサイドエンジニア

フロントエンドエンジニアに対し、ユーザーの目に触れない業務ロジックやデータベース周りの処理を扱うのがサーバーサイドエンジニアです。サーバーサイドという名の通り、サーバー側で行う処理の設計や実装を担当するエンジニアのことです。

たとえば、通販サイトの注文機能を考えましょう。商品検索画面や注文画面はユーザーの目に触れますが、実際にデータベースを検索している機能や注文情報をデータベースに登録しているサーバー側の機能は利用者には見えません。

このような内部的な裏方の処理を担当するのがサーバーサイドエンジニアです。裏方という意味でバックエンドエンジニアといわれることもあります。

サーバーサイドエンジニアが使用する技術には、JavaやPHP、Rubyなどがあります。フロントエンドに比べるとサーバーサイドはやや未経験者にとってハードルが高いでしょう。しかし、サーバーサイドエンジニアも未経験者に対する募集が多数見つかります。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計、構築、運用・保守などを担当するエンジニアです。主な業務としては、ネットワーク設計、ネットワーク機器の設定や管理、ネットワークトラブルの解決などがあります。

具体的な仕事内容は、LANやWAN、ルーターやスイッチ、ファイアウォールなどのネットワーク機器の構築や設定、ネットワークのセキュリティ対策、トラブルシューティングなどです。

ネットワークエンジニアは、企業や公共機関、インターネットサービスプロバイダなどの情報システム部門に所属することが多く、幅広い業種において需要があります。

インフラエンジニア同様、多くの人がソフトウェアエンジニアに流れるので未経験者にとってチャンスです。

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダーとは、システム開発プロジェクトにおいて開発現場のチームを統括するリーダーのことです。

プロジェクトリーダーはプロジェクトマネージャーのもと、チームの責任者としてプロジェクトの推進を行います。具体的にはクライアントの要件の確認、開発計画の作成、進捗管理、品質管理、メンバーの育成や指導など、仕事内容は多岐にわたります。

ITに関する知識を始めマネジメントスキルやコミュニケーションスキルなど幅広いスキルと経験が求められます。

プロジェクトリーダーは未経験からいきなり目指せる職種ではありません。現場経験を積んだ人がプロジェクトリーダーになるからです。しかし、未経験からプログラマーやSEとして経験を積み、その後プロジェクトリーダーを目指すルートは現実的です。

テストエンジニア

テストエンジニアとは、サービスやシステムのテストを行うエンジニアです。ソフトウェアや製品が、仕様書の通りに動作するか、不具合やエラーなどが発生しないかを実際に検証します。

初心者でも比較的挑戦しやすいエンジニアで、未経験の方でもITスキルを学びながら経験を積めます。エンジニアを目指す方は実際のプログラムや品質担保の視点を学んで、実際にコーディングする際に役立てられるでしょう。

未経験からエンジニアになるには

未経験可の求人だからといって、何もしなくても良いわけではありません。未経験からエンジニアへ転職を成功させるためには、目的を明確にしたり、スキルを磨いたりと準備が必要です。これらがしっかりしていると面接などの際アピールできます。

ここからは未経験からエンジニアを目指す方がやるべき準備を6つ紹介します。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

やりたいことを明確にし、どの職種を目指すか決める

エンジニアと言ってもフロントエンドエンジニア、バッグエンドエンジニア、インフラエンジニアなど職種は多岐に渡ります。自分が何をしたいのか、どの領域に興味があるのかを明確にして、目的の職種を目指しましょう。

どのプログラミング言語を学ぶか決める

目指す職種に応じて、必要なプログラミング言語は異なります。たとえばフロントエンドエンジニアならJavaScript、バッグエンドエンジニアならPythonやJavaなどです。また、フロントエンドでもReactやVue.jsのように複数の選択肢がある可能性があります。複数の選択肢がある場合はトレンドやコミュニティの活発さ、学習のしやすさなどを基に判断すると良いでしょう。

プログラミング知識を身につける

学習すべきプログラミング言語を決めたら、その言語の基本文法を学びましょう。また、基本文法だけでなく、どの言語にも共通する基本的な概念や考え方の理解も大切です。

プログラミングの知識を身につける場合は、実際に自分で記述しましょう。基本的な知識を学ぶ方法は以下の3つです。

  • ・書籍や学習サイトで身につける

    ・プログラミングスクールを活用する

    ・資格の取得を目指しながら学ぶ

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

書籍や学習サイトで独学で身につける

人気のプログラミング言語は書籍や学習サイトが充実しているため、独学でも習得可能です。完全にプログラミングに触れたことがない方はProgateやドットインストールの無料会員でコーディングの基本を学ぶと良いでしょう。

また、学習サイト以外に書籍を活用するのもおすすめです。しかし、書籍を購入する場合は情報が古くないか確認する必要があります。たとえば、Pythonを学習したい際にPython2の文法を学習すると、求める挙動にならない場合があります。新しい環境と古いコードでは正常に動かないので注意しましょう。

プログラミングスクールを活用する

予算に余裕のある方はプログラミングスクールを活用すると良いでしょう。プログラミングスクールを活用すると情報が正しいことが担保されており、躓いた際もすぐに質問できるため効率的に学習できます。また、プログラミングスクールの講師は元エンジニア、現役エンジニアが多いため、カリキュラム外の貴重な話が聞ける場合もあります。

資格の取得を目指しながら学ぶ

各プログラミング言語の協会が展開している資格習得を目指すと、知識を体系的に学べるため、おすすめです。また、未経験の場合でも一定の知識を有している証明になるため、未経験者は資格を取得するメリットが大きいです。体系的に学びつつ、知識の証明もできるので、資格に挑戦してはいかがでしょうか。

ポートフォリオを作成する

自分で何が作成できるのか、これまでどのような経験を積んできたかを証明するためにポートフォリオの作成は最適です。フロントエンドエンジニアを目指す場合は実際にWebサービスを開発したり、バッグエンドエンジニアの場合は簡単なデスクトップアプリを開発してgit(Webにソースコードを公開できるバージョン管理システム)に公開したりすると良いでしょう。

実務で行うことを意識して、オリジナルのポートフォリオサイトを作成できると効果的です。

未経験OKの求人を探し、応募する

IT人材は不足している企業が多いため、未経験でも応募可能な求人は複数あります。未経験から転職する場合は未経験OKであったり、ポテンシャル採用を行っている企業に応募していきましょう。プログラミング経験がなくとも、コミュニケーションスキルや学習意欲などでポテンシャル採用される場合があります。

転職エージェントの活用もおすすめ

転職エージェントは自分の条件に一致した企業の紹介だけでなく、自己PRや面接でのアドバイスなど転職のサポートをしてくれます。また、Webに公開されていない情報を共有してくれるため、転職をスムーズに進めたい方は転職エージェントを活用しましょう。

ただし、転職エージェントの意見を鵜呑みにするのではなく、1つの意見として自身で判断しましょう。

未経験で転職する前に知っておきたいエンジニアの実情

エンジニアへ転職する前に実情をおさえておかないと、思わぬギャップで仕事が続かない場合があります。転職後にそうならないためには、事前に面接などで質問するのもよいでしょう。

たとえば、「入社後すぐコード記述は任されにくい」「未経験でも業界知識はあったほうが良い」など4つの要素が挙げられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

未経験の場合、入社してすぐにコードを書く仕事は任されにくい

エンジニアに転職できても未経験の場合、すぐにコードを書かせるケースは少ないです。まずはソフトウェア開発の流れなどの基礎知識やチーム開発に必須なバージョン管理システムの使い方などを学ぶ企業が多いです。これらの知識を身につけてから徐々にコードを記述する機会を与えてもらい、プロジェクトに参加できるでしょう。

なかには人員不足でブラックな企業もある

エンジニアを未経験でも採用したい企業には人員不足でブラックな企業も多いです。これらの企業では長時間労働が常態化していたり、休日数が少ない場合が多いため注意が必要です。転職する際には年間休日数や企業の評判、労働条件を確認しましょう。

ポートフォリオが重視される

未経験から転職する場合にポートフォリオを準備しないと、書類選考で落とされる可能性が高いです。未経験の場合は特にポートフォリオを準備していきましょう。

未経験でも自らプロジェクトを立ち上げ成果を上げることで、採用の可能性が高まります。

未経験でも業界知識は必須

エンジニアとして活躍したい場合は未経験でも業界の知識が必須です。業界のトレンドや最新技術、リーディングカンパニーの動向は押さえておきましょう。これらを押さえておくことで、熱意や姿勢をアピールでき、学習姿勢からポテンシャル採用の可能性が高まります。

未経験でのエンジニアへの転職で失敗したと感じるとき

エンジニアへの転職は、未経験からでもチャレンジ可能な職業ですが、転職先で失敗したと感じることもあります。具体的にどのような場合に失敗したと感じるのか、紹介していきます。

多忙のわりに薄給であったとき

エンジニアは多忙なわりに薄給な場合もあります。特にSES業界と呼ばれる業界は多重請負構造になっていて、下請け企業に在籍するエンジニアは中抜きを搾取されている状況です。近年は労働環境が見直されてはいるものの、多重請負で元請けに近い企業が搾取している構造は変わっていません。

前職よりも年収が低いとき

せっかくエンジニアになったのに、前職よりも年収が低くなってしまうケースもあるでしょう。エンジニアの年収はスキルによって幅が大きいです。さらに、所属する企業によっては中抜きで搾取されています。

このような状況を改善するためには、スキルを身に付けて、年収の高い企業に転職することや、フリーランスになるなどが良いでしょう。

雑務ばかり任されているとき

エンジニアとしてのスキルが低いうちは、雑務ばかり任される可能性もあります。スキルを身に付けることでプログラミングや設計を任せてもらえる企業なら良いですが、企業自体が雑務ばかり請け負っている可能性もあるでしょう。

このような場合は、最低限のスキルが身に付いたら積極的に転職するのがおすすめです。そもそもこのような企業に入社しないように事前にリサーチしておくことも重要です。

エンジニア転職を成功させる求人の見極め方

エンジニア転職を成功させるためには、求人を見極めることが重要です。では具体的にどうすれば求人を見極めることができるのか、代表的なものを紹介します。

研修制度はしっかりしているか

未経験からエンジニアとして転職する場合、研修制度がしっかりしている企業を選んだほうが良いです。いきなり現場に入って実践的にスキルアップしていくことも可能ですが、研修制度があったほうがスキルアップはよりスムーズでしょう。

求人情報を調べるときや面接時に、研修制度の内容や期間、カリキュラムなどを詳しく確認するのがおすすめです。また、社内のメンター制度やOJT(On-the-Job Training)など、実践的な学びの場があるかどうかも確認すると良いです。

通年採用の求人を過剰に出していないか

エンジニアは人手不足なので、常に求人はあります。しかし、これはあくまでもどこかの企業が求人を出しているということで、同じ企業が常に求人を出しているという意味ではありません。

通年求人を過剰に出している場合、すぐに人が辞めるか入らない可能性があります。だから絶対にNGというわけではありませんが、条件面などが厳しい可能性もあるため、注意しておくのがおすすめです。

平均年齢が不当に低くないか

エンジニアという職業自体、若手が中心です。しかし、平均年齢が極端に低い場合は、社員の定着率が低いと考えられます。定着率が低いから絶対にNGというわけではありませんが、一般的には避けたほうが待遇は良くなる可能性が高いです。

求人情報を確認するときや面接時に、社員の平均年齢や離職率などを確認することをおすすめします。

求人内容が具体的かどうか

具体的な業務内容が明確であれば、自分のスキルや経験に合致しているかどうかを判断しやすいです。求人情報に書かれていない情報は、面接時にしっかり質問して確認しましょう。入ってからのお楽しみという考え方もあるかもしれませんが、業務内容が明確なほうが良い傾向はあります。

ただし、業務内容が不明確だから絶対に良くないというわけではありません。考え方としては、福袋のようなものでしょう。中身が良ければ中身を公にする可能性が高いということです。

幅広い職務経験が積めるか

今後エンジニアとしてキャリアを築くためには、さまざまな経験を積むことが大切です。たとえば、さまざまな業界のシステムに関与できる、複数の技術の経験を積める、マネジメントも担当できる場合を指します。幅広い経験を積むことで、新しいプログラミング言語の習得しやすくなる、課題解決力が上がり、必要なマネジメントを理解できる可能性が上がります。

働き方はどうか

エンジニアとして転職する場合、働き方を考えるのも重要です。たとえば固定時間制、フレックス制、裁量労働制のどれを採用しているのか、年間休日数はどのくらいか、リモートワークを採用しているかなどです。これらの要素を確認することで、転職後のワークライフバランスが分かります。

未経験からのエンジニア転職で成功する人の特徴

未経験からのエンジニア転職で成功する人には共通する特徴があります。成功者の特徴を確認して意識することでエンジニア転職の成功率が上がるでしょう。ここからは未経験からのエンジニア転職で成功する人の特徴を3つ紹介します。紹介するのは以下の3つです。
 

  • ・新しいことを学び続ける向上心がある

    ・困難があってもやり遂げる忍耐力と問題解決力がある

    ・モノ作りが好き


それぞれについて詳しく見ていきましょう。

新しいことを学び続ける向上心がある

エンジニアの扱うITスキルは常に進化し続けている分野のため、日々新しい技術やツールが生まれています。そのため、エンジニアとして活躍する方は新しいことを学び続ける向上心を持っている方が多いため、面接で向上心をアピールできると成功しやすいです。

また、エンジニア転職時の面接では「最近気になっている新技術を2つ挙げて」など勉強の姿勢を探られる場合があります。面接のためにアピールするだけでなく、実際に学習をし続けられる方がエンジニアに向いています。

困難があってもやり遂げる忍耐力と問題解決力がある

エンジニアはゼロからシステムやサービスを構築する場合が多いため、困難な課題に直面しやすいです。たとえば、コードが期待通りに動かない、予期せぬ挙動の原因がわからない、新しい技術の知見がないなどを指します。このような場面に遭遇した場合、忍耐力と問題解決力が試されます。正しいアプローチや仮説を立てることで効率的に解決できるでしょう。エンジニアに転職する場合は自身がどのように考えて、どう解決してきたかのエピソードを準備しておくことが大切です。

モノ作りが好き

エンジニアの主な仕事はモノ作りです。ソフトウェアやサービスを開発することはモノ作りと共通している部分が多いため、アイデアを形にすることが好きな方に向いています。これまで何かに没頭して制作した経験がある方はアピールしてはいかがでしょうか。また、何かを作成した経験がない方は、自身が組み立てた指示通りに動かした経験などを棚卸ししておきましょう。必ず考えた意図などを確認しておくことが大切です。

未経を歓迎している実際の求人例

未経験歓迎のサーバーサイドエンジニアの求人例

【想定年収】
400~450万円

【主な業務内容】
オープン系、Web系の各種ソフトウェア開発のプロジェクト。
最初はプログラミングなどがメインとなり、経験に応じて要件定義から設計/評価まで一連の工程に携わることが可能。自社内請負部隊への配属案件です。

【求められるスキル・経験】
<経験>
・特になし

<マインド>
・特になし

未経験歓迎のパッケージエンジニアの求人例

【想定年収】
350~450万円

【主な業務内容】
Oracle ERP Cloud、EBSやJDEのERPパッケージ導入を中心に、業務コンサルティングや上流工程の提案からFit&GAP、導入をメインに担当いただきます。
企業活動の中枢を担うERPパッケージの導入や業務コンサルティングを通して、業務効率化などの経営支援に携わる業務です。
プライム案件なども担当いただくポジションです。研修やOJTを通してステップを踏んで、上記業務を目指していただきます。

【求められるスキル・経験】
<経験>
・正社員としての就業経験(職種問わず)1年以上

エンジニアに関するよくある質問

未経験エンジニアからの転職に関する、よくあるご質問に回答します。

Q1. 未経験でのエンジニア転職に男女の差はある?

女性の方でエンジニアへの転職を考えている方にとって気になるのが、男女で違いがあるのかということでしょう。IT業界の男女比は、女性より男性のほうが圧倒的に多いです。しかし、女性が少ないからといって女性に不利であるとは一概には言えません。

男女雇用機会均等法が施行されてから40年近く経ちますが、多くの業界では多少の男女差別が残っています。しかし、IT業界では男女差は関係なく実力が全てです。転職についても男女の差はありません。

現在のIT業界は人手不足のため、未経験の女性でも活躍や成長が期待できる場合、採用の可能性は高いです。

Q2. 40代未経験でもエンジニアとして転職できる?

結論からいうと、40代未経験からエンジニアへの転職は非常に難しいですが、不可能ではありません。

40代未経験からエンジニアへの転職が難しい理由は、1つには年齢的に伸びしろが少ないと判断されるからです。20代の場合は10年経っても30代でまだまだこれからですが、40代で入社して10年経つと50代なので定年が近くなってしまいます。

また、エンジニアは専門的な知識やスキルを売りにする業界です。常に新しい技術を習得していくことが求められます。年齢を重ねるほど新しい技術を困難に感じたり、ITの進化のスピードについていけなくなることが考えられます。その意味で経験という蓄積もない40代未経験だと、条件が厳しいと言えます。

ただし、今までの経験が活かせる場合、エンジニアとしての経験がなくても採用される場合があります。たとえば管理職やシステム営業の経験があればマネジメントスキルや顧客対応の経験を活かすことができるでしょう。

Q3. エンジニアへの転職経路は?

エンジニアの転職経路は、エージェント経由が多いです。統計データはものによって変わってきますが、3~5割程度はエージェント経由です。エージェントは求職者の希望やスキルを汲み取って最適な求人を紹介します。

自分で求人サイトで探すよりも、プロの客観的な視点があったほうが転職が成功する可能性は高いでしょう。無料で利用できるので、エージェントは積極的に活用するのがおすすめです。

まとめ

未経験からエンジニアを目指す方に向けて、IT業界にどのような会社があるか、またITエンジニアの職種にはどんなものがあるかを解説しました。

ITエンジニアは自らの努力や実力次第で進路を切り開いていける職業です。未経験でも門戸は開かれているので是非挑戦してみてください。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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