プロダクトデザイナーになるには?必要なスキルや資格、年収も紹介

最終更新日:2024年11月1日

プロダクトデザイナーとは身の回りにある、さまざまな製品のデザインをする職種です。プロダクトデザインはデザイン性のほかに機能性も求められます。ほかの制作スタッフと連携しながら、製品の企画や流通・生産などにも深くかかわるため、コミュニケーション力なども必要です。

デザインをする製品が多岐にわたるため、モノ創りへの興味や関心を持ちながら、プロダクトデザイナーとしての得意分野を確立させることも重要になります。この記事ではプロダクトデザイナーになるにはどうしたら良いか悩んでいる方に向けて、必要なスキルや資質、役に立つ資格などを詳しく解説します。

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この記事のまとめ

  • プロダクトデザイナーは、デザイン性と機能性を両立した製品をデザインする、やりがいのある職種
  • プロダクトデザイナーは未経験で採用されるのは厳しいといわれている
  • 採用されることを目指すのであれば高い知識やスキルを磨いておくことが大切
  • 優れたプロダクトデザイナーになるためには、デザインセンスに加えてコミュニケーション能力なども必要となる

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プロダクトデザイナーになるには

プロダクトデザイナーになるには、プロダクトデザインを学べる大学や専門学校へ入学する方法や、メーカーやデザイン会社へ就職する方法などがあります。デザインのスキルさえあればプロダクトデザイナーになれると思われるかもしれませんが、実際はデザイン以外のスキルも必要になります。

また、自分のスキルやセンスをアピールするのであれば、ポートフォリオを用意することが効果的です。以下でプロダクトデザイナーになるための方法をいくつか紹介します。

プロダクトデザインを学べる大学や専門学校に入学する

プロダクトデザイナーは、プロダクトデザインの専門的な知識が要求されます。まずはプロダクトデザインを学べる大学や専門学校に入学して、技術や知識を学ぶことが一般的です。大学や専門学校でプロダクトデザインを学ぶには、プロダクトデザイン学科がある学校を選びましょう。

そのほかにも工学部や造形学部などで、プロダクトデザインを学べるケースがあります。事前にプロダクトデザインを学べるか、確認をしておきましょう。

メーカー・デザイン会社に就職する

大学や専門学校でプロダクトデザインを学んだあと、メーカー・デザイン会社へ就職することが可能です。プロダクトデザイナーとして就職後は、業務をこなしながら勉強の日々が始まります。デザインスキルやプレゼンテーション能力を磨きつつ、一流のプロダクトデザイナーを目指していくのが一般的です。

インハウスデザイナーとしての就職

生活用品や家電、おもちゃなどをつくるメーカーは、自社内に専属のプロダクトデザイナーがいます。これらメーカーに就職して、インハウスデザイナーになることが1つの方法です。インハウスデザイナーは、自社のプロダクトデザインを行います。デザインする製品は自社製品に限られますが、デザインやプレゼンなどの経験を積むことはできるでしょう。

デザイン制作会社のデザイナーとしての就職

プロダクトデザインの制作会社に就職して、プロダクトデザイナーになる方法もあります。デザイン制作会社は、クライアントから依頼された多種多様な製品のプロダクトデザインを行うことが仕事です。プロダクトデザイン業務に特化しているため、プロダクトデザイナーとしての経験の幅が広がることでしょう。

未経験でプロダクトデザイナーになるのは難しい

プロダクトデザイナーは未経験で採用されることもありますが、とても厳しいといわれています。
理由としては、専門的な知識はもちろん、高いデザイン技術や実務経験、コミュニケーション能力が必須だからです。未経験で採用されるためには、知識やスキルを磨いておくことが大切といえるでしょう。

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プロダクトデザイナーとは

プロダクトデザイナーとは身の回りにある、さまざまな製品のデザインをする職種です。デザインする対象製品は企業によって異なり、身近な生活用品から家具、家電、重工業品の飛行機、自動車まで多岐にわたります。他のデザイナー職種と共通する部分もあれば異なる部分もあるので、他職種との違いについても解説します。

プロダクトデザインとは

プロダクトデザインとは、プロダクト(生産品・製品)のデザイン(意匠)のことであり、家電製品や生活用品、文房具、自動車などさまざまな製品が対象になります。身近にある製品のデザインは、プロダクトデザイナーによって生み出されたものです。

見た目のデザイン性だけでなく、ユーザーの使い勝手や製品としての機能、材質などを総合的に把握してデザインしなくてはいけません。

工業製品や機械製品のデザインは「インダストリアルデザイン」と呼ばれ、プロダクトデザインと区別することがあります。またプロダクトデザインに、機械製品のデザインを含めるケースもあります。ですが社会で広く使われている製品全般のデザインを、プロダクトデザインと呼ぶことが一般的です。

他デザイナー職との違い

プロダクトデザイナーと似ている職種として挙げられるのが、UI/UXデザイナーとインダストリアルデザイナーです。それぞれの職種の違いを知り、自身が目指す方向を決めると良いでしょう。以下で、それぞれ具体的に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

UI/UXデザイナーとの違い

UI/UXデザイナーは、ユーザーが使いやすいと感じるWebサイトやアプリのデザインを行う職種です。UIは、製品やサービスがユーザーにどのように見えるかなど視覚に関わるもので、UXは、製品やサービスによってユーザーがどのような体験を得られ、感じるかに関わるものになります。

IT企業のなかにはWebやアプリをプロダクトと表すことがあるため、UI/UXデザイナーをプロダクトデザイナーと呼ぶ企業もあるようです。

インダストリアルデザイナーとの違い

インダストリアルデザイナーは、工業製品のデザイナーです。プロダクトデザイナーはさまざまな製品のデザインを行う職種に対して、工業製品や機械製品のみデザインを行います。製品のデザインをするという点では共通していますが、手掛けるものが異なる点がインダストリアルデザイナーとの違いといえるでしょう。

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プロダクトデザイナーの仕事の流れ

プロダクトデザイナーの仕事は、いくつかの作業工程に分かれて進めていくのが一般的です。仕事の流れを知っておくと、実際に就業する際のイメージがしやすいでしょう。以下で、プロダクトデザイナーの仕事内容を作業工程別に紹介しています。デザインができるまでに複数の工程があり、実際にデザインを作成する前段階の工程が成果物に大きく影響します。

クライアントや企画担当者と相談し商品開発目的を明確にする

最初にクライアントや企画担当者と、どんな新製品を作るかやコンセプトを話し合います。その際、必要な機能や想定しているユーザー、製品の方向性などを明確にし、製品の土台をしっかり固めることが必要です。これらの情報をもとにどんなデザインにするか決め、製品のイメージをふくらましていきます。

市場調査をもとにコンセプトを立案する

新しい製品のデザインを市場の需要と合致させるために市場調査を行い、ユーザーが好む傾向や求める機能を調べ、製品のコンセプトを立案し方向性を決めます。もし、ほかの企業が似たような製品を出している場合は、その製品に対するユーザーの反響やデザインの分析を行うことも必要です。

ラフスケッチを作成する

商品のコンセプトが決定した後に、平面図のラフスケッチを作成します。ラフスケッチでは見た目だけでなく、商品の機能や素材、安全性なども考慮し作成します。また商品の全体像のほかに、商品を構成するパーツごとのラフスケッチを作成するのも作業の1つです。

スタッフと協議を重ね、ラフスケッチの清書や模型の制作を行う

デザイン候補として制作したラフスケッチをスタッフと協議しながら修正を重ね、対象のユーザーが好むデザインになっているかなどを確認します。そして、デザインの方向性が決定した後にラフスケッチの清書や模型の制作をします。

最終デザインを完成させる

ラフスケッチの清書や模型を、クライアントに確認してもらいます。その結果、認められれば最終デザインの完成です。その後は設計担当者に引き継ぎます。商品の設計や試作品の作成をしてもらった後、デザインや機能性の確認作業を経て生産へと進んでいきます。

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プロダクトデザイナーになるために必要なスキル

プロダクトデザイナーになるために必要なスキルにはどのようなものがあるのか知れば、プロダクトデザイナーを目指す際に自分の足りない能力を補えるようになるでしょう。どのようなスキルが求められるのか以下で、詳しく説明します。デザイン以外にも複数のスキルが求められるので、まずはどのようなスキルが求められるのか把握しておいてください。

コミュニケーション力

プロダクトデザイナーは、常にパソコンと向き合いデザイン案を制作するイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、実際は企画開発の段階から携わるため、設計士や技術者など他職種の人とのヒアリングやクライアントとの折衝が多くあります。

そのため、業務を円滑に進めるためにも、コミュニケーション力は必要です。コミュニケーション力の有無で、プロダクトデザイナーの適性が判断されることもあります。プロダクトデザイナーは、各方面からの要望を聞き入れながら、デザインを提案しなければなりません。そのため、提案型コミュニケーション力(折衝能力)は、特に必要なスキルです。

デザインセンス

プロダクトデザイナーは製品のデザイン性だけでなく、その製品の機能にもこだわる必要があります。製品の使いやすさやユーザーのニーズを満たした製品であるかなど、重要な要素がいくつもあります。そのため日頃からトレンドをチェックして、デザインセンスを磨くことが必要です。

CADソフトの操作と知識

CADソフトは、プロダクトデザイナーにとって必要不可欠なアプリケーションソフトです。CADはコンピューターを使用して設計をするための設計支援ツールです。CADを扱えると効率的に設計作業を行えるようになります。そのため、CADソフトの基本的な操作方法と知識を身につけておきましょう。

デザインに関する専門知識

プロダクトデザイナーは物事を多角的に捉えて、デザインとして表現をしなくてはいけません。そのためには、色彩や人間工学、行動学、心理学などデザインに関連する専門知識が求められます。人間工学は、人が自然な状態や動きで使用できるように設計しデザインに活かす学問です。さまざまな製品をデザインするプロダクトデザイナーには必要なスキルといえるでしょう。

グラフィックツールの使用経験・スキル

プロダクトデザイナーはデザインによって情報やメッセージを効果的に伝える必要があります。これを実現するには、製品のデザインを視覚的に表現するためのグラフィックツールの仕様経験やスキルが必要です。

多くの場合、パソコンを使用してデザインを行うので、「Adobe Illustrator®️」などのドロー系ソフトや「Adobe Photoshop®️」などのフォトレタッチツールを使いこなさなければいけません。このように、グラフィックツールに習熟していることが求められます。

マーケティング戦略の経験・スキル

プロダクトデザイナーがデザインを進めるうえで、マーケティング戦略を求められることがあります。担当している製品がどのような顧客層をターゲットにしているか、そしてそのターゲットにどのようにアプローチしていくかというマーケティング戦略の知識がプロダクトデザイナーには必要です。さらに、市場のトレンドやユーザーニーズを的確に把握する力はプロダクトデザイナーにとって有益なスキルになります。

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プロダクトデザイナーに求められる資質

プロダクトデザイナーはどのような資質が求められるのでしょうか。知ることで自身が向いているのか照らし合わせることができます。また、その資質を目指すこともできるでしょう。ここでは、「モノ造りへの興味・関心」や「体力・フットワークの軽さ」などを含めた4つの資質について詳しく紹介しています。

モノ創りへの興味・関心がある

プロダクトデザイナーの仕事は、モノ創りそのものといって良いでしょう。モノ創りへの興味・関心があり、製品のデザインを追求することを楽しめる方は、「どんな素材を使うと良いか」「どんな機能があると良いか」とデザインを楽しみながら考えることができるため、プロダクトデザイナーとしての資質があるといえます。

製品への興味・関心がある

製品への興味・関心が持てることも、プロダクトデザイナーには必要です。自分がデザインしている製品はもちろん、世間のさまざまな製品にも興味・関心を持つ姿勢は、仕事に役立ちます。プロダクトデザインでは良いところを取り入れ悪いところを改善することが多いため、製品への興味・関心をプロダクトデザインに反映することで、優れた製品づくりができるでしょう。

独創性が高い

他社にはない独創性の高いデザインを制作できる人は、プロダクトデザイナーに向いています。見た目の美しさや使い勝手の良さを損なわないことは、プロダクトデザインでは必要です。さらに独創的な製品は、ユーザーにインパクトを与え、使ってみたいと思わせる効果もあります。独創性が高いデザインの提案を積極的にすることで、クライアントからの信頼も得られるでしょう。

体力がある

プロダクトデザイナーの仕事は特に繁忙期には特に長時間労働になりがちで、また勤務時間も不規則な場合があり体力が求められます。頑張って仕上げたデザイン案がそのまま通るとは限らず、やり直しが続くようなこともあるでしょう。そのため体力だけでなく精神力も重要といえます。

フットワークが軽い

プロダクトデザイナーは依頼に対してデザイン制作するのが一般的なので、求められたタイミングで即座に動けるフットワークの軽さが重要です。依頼する側はスピード感を求めている場合が多いので、フットワークが軽いと次回からの依頼にもつながり、リピーターを獲得しやすいでしょう。

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プロダクトデザイナーへの転職に役立つ資格

プロダクトデザイナーに、必須の資格はありません。ですが、資格を取得することで客観的なスキルの証明となり、転職の際に役立つでしょう。また何から勉強すべきか迷っている場合、資格を取得することが一つの指標になるはずです。ここでは、プロダクトデザイナーになるのに役立つ資格を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

JIDAデザイン検定

JIDAデザイン検定は、公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会が実施している検定試験です。プロダクトデザインに関する、唯一の資格制度であり、プロダクトデザインの知識が問われます。プロダクトデザイナーを本格的に目指す方向けの1級と、初学者や教養として学びたい方向けの2級があり、全国約300か所のテストセンターで行われます。また団体や出張試験にも対応しています。試験方法は、四肢選択式のCBT方式です。

  2級 1級
試験日程(事前予約制) 毎日※会場による
受験料(税込) 11,000円
受験会場 全国約300箇所
試験形式 CBT四肢選択式100問
試験時間 90分
受験資格 誰でも受験可能
合格条件 得点率60点以上(目安) 得点率70点以上(目安)

色彩士検定

色彩検定は、全国美術デザイン教育振興会が主催する検定試験です。受験対象は、色彩を学んでいる人やデザイナーなどが対象となっています。3級から1級までに区分されており、全ての区分で理論・演習・実技問題が出題されます。検定に合格すると各級それぞれで「色彩士・カラーマスター」として認定されます。

  3級 2級 1級
試験日程 秋・冬頃
(年2回)
冬頃
(年1回)
秋頃
(年1回)
受験料(税込) 6,000円 7,500円 20,000円
受験会場 全国13箇所
試験形式 マークシート方式 多肢選択式
(非マークシート形式)
理論問題:多肢選択、正誤方式
実技問題:出題された課題に沿って、色彩構成のボードとレポートを作成させます(ボード・レポート用紙は配布されます)。
試験時間 90分 120分 理論問題:90分
実技問題:120分
受験資格 誰でも受験可能 色彩士検定2級合格者
合格条件 「理論問題」と「演習問題・演習混色問題」の各100点で合計200点満点。
合格ラインを120点とし、「理論問題」と「演習問題・演習混色問題」のそれぞれで50点以上。
理論問題、演習・実技問題、各100点で合計200点満点。
合格ラインを120点とし、かつ、理論問題、演習・実技問題それぞれを60点以上。
「理論試験」は100点満点で合格ラインを70点以上。「実技試験」は所 定の項目についてA(優)・B(可)・C(不可)の三段階で評価の上、Cがひ とつでも含まれる場合は不合格。理論試験、実技試験の両方で合格基 準を満たしている者。

色彩検定

色彩検定は、色に関する幅広い知識やスキルを問う検定試験です。色彩検定では色についての基礎知識、配色技法、ファッションやインテリアへの応用などを幅広く学ぶことができます。
初心者向けの3級からプロフェッショナル向けの1級までのレベルに合わせた試験区分が用意されています。

  3級 2級 1級 UC級
試験日程 夏期(6月)
冬期(11月)
冬期のみ
1次試験(11月)
2次試験(12月)
夏期(6月) 冬期(11月)
受験料 7,000円 10,000円 15,000円
※1次免除者も同じ
6,000円
受験会場 北海道から沖縄までの全国
試験形式 マークシート方式 マークシート方式
(一部記述式)
1次:マークシート方式
2次:記述方式(一部実技)
マークシート方式
(一部記述式)
試験時間 60分 70分 1次:80分
2次:90分
60分
受験資格 誰でも受験可能
合格条件 満点の70%前後

カラーコーディネーター検定試験

カラーコーディネーター検定試験は、実践的な色彩の知識を習得することができる検定試験です。色彩に関する知識を獲得することで、色の持つ効果を仕事に役立てることができます。たとえばプレゼンテーションのスライドの作成などでもカラーコーディネート技術を用いることで説得力のある資料を作成することが可能です。

色の性質・特性など、色彩の知識を学ぶことでビジネスシーンで活用することができます。それがカラーコーディネーター検定です。

  スタンダードクラス アドバンスクラス
試験日程 年2回
受験料 7,700円 CBT方式の場合は
別途CBT使用料 2,200円
5,500円 CBT方式の場合は
別途CBT使用料 2,200円
受験会場 自宅や会社等
CBT方式の場合は全国各地のテストセンター
試験形式 IBT方式またはCBT方式
試験時間 90分
受験資格 誰でも受験可能
合格条件 100点満点で70点以上

CGクリエイター検定

CGクリエイター検定は、クリエイターやデザイナーがCGを用いて表現する能力を評価するための検定です。アニメーションやゲーム、CMなどの制作において、映像表現技術やCG理論の知識、CGソフトウェアを扱うスキルが必要とされます。CGクリエイター検定は、CGに関する知識や応用能力を測定することで、クリエイターのスキルや能力を客観的に評価する役割を果たします。

  ベーシック エキスパート
試験日程 年2回
受験料 5,600円 6,700円
受験会場 全国20都道府県
試験形式 マークシート10問
試験時間 60分 80分
受験資格 誰でも受験可能
合格条件 100点満点で70点以上

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験には、「3次元CAD利用技術者試験」と「2次元CAD利用技術者試験」の2種類があります。

3次元CAD利用技術者試験

3次元CAD利用技術者試験は、3次元CAD を利用する技術者の知識と技能が証明できる、3次元CAD試験制度です。高付加価値な製品設計・製造を実現するには3次元CADの活用が欠かせません。たとえば、自動車、機械メーカーの設計で3次元CADが活用されています。この試験は、新時代のものづくりを担う3次元CAD利用技術者を認定するためのものです。

  2級 準1級/1級
試験日程 随時実施
(申し込み時に任意選択)
年2回
受験料(税込) 7,700円 準1級:11,000円
1級:16,500円
受験会場 全国
試験形式 筆記試験 実技試験
試験時間 60分 120分
受験資格 誰でも受験可能 準1級:2級保有資格者
1級:2級または準1級保有資格者
合格条件 各分野5割以上、
および総合7割以上の正答
各分野5割以上、
および総合7割以上の正答
2次元CAD利用技術者試験

2次元CAD利用技術者試験は、2次元CADを利用するための知識技能が証明できる、2次元CAD試験制度です。ものづくりの現場では3次元設計や製造が進んでいますが、同時に従来の2次元図面も幅広く活用されており、2次元図面の読み書きができる人材が必要とされています。たとえば、建築・土木設計事務所、機械・アパレル・インテリアメーカーなどで2次元CADが利用されています。この試験に合格することで、2次元CADの専門知識とスキルを証明し、求められる現場での実務能力を高めることができます。

  基礎 2級 1級
試験日程 申し込み手続き
完了次第随時実施
随時実施
(申し込み時に任意選択)
年2回
受験料(税込) 4,400円 6,050円 16,500円
※過去1級の合格者は11,000円
受験会場 全国
試験形式 IBT CBT 実技試験
試験時間 50分 60分 80分
受験資格 誰でも受験可能 2級または1級(1級2級ともに旧称号含む)の有資格者。
合格条件 総合7割以上 CADシステム分野・製図分野が
各5割以上、および総合が7割以上
実技試験・筆記試験が各5割以上、および総合が7割以上

アドビ認定プロフェッショナル試験

Adobe Certified Professional(アドビ認定プロフェッショナル)は、アドビ社(Adobe Inc.)のクリエイティブツールのクラウドサービス Adobe Creative Cloud 2021/2022に対応する試験です。試験科目はアプリケーション単位に分かれていて、資格は科目ごとに認定されます。

対象となるアプリケーションには、「Photoshop」、「Illustrator」、「Premiere Pro」があります。

  Photoshop 2023/2024
Illustrator 2023/2024
Premiere Pro 2023/2024
試験日程 随時
受験料(税込) (一般価格)10,780円
(学習価格)8,580円
受験会場 全国
試験形式 CBT形式
試験時間 50分
受験資格 誰でも受験可能
合格条件 非公開

関連記事:Adobe資格「アドビ認定プロフェッショナル」とは?

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プロダクトデザイナーの年収相場

2024年10月時点のレバテックキャリアの求人によると、プロダクトデザイナーの平均年収はおよそ500~900万円とされています。平均年収より高い年収になると、条件の良い大手企業や名前が知られている企業、上場企業の採用が多く、実務経験やデザインツールのスキルを重視されているでしょう。ただしプロダクトデザイナー自体の求人がそこまで多くはないので、その点はあらかじめ把握しておいてください。

プロダクトデザイナーの求人例

ここでは、レバテックキャリアで実際に登録されているプロダクトデザイナーの求人例を紹介します。

【想定年収】
450~1,001万円

【業務内容】
・ペルソナ、ユーザーストーリー、サービスブループリント等の設計
・スクラムチームでの要求整理、要件定義
・OOUI等の手法を用いた情報設計
・プロトタイピング検証、UIデザイン
・開発との連携
・ユーザーテストを通じた評価

【求められるスキル・経験】
・Webサービス、多階層構造のWebサイトまたはアプリケーションにおけるUIデザインの経験
・主体的に課題を発見し、その解決策としてのUIデザインを行われた経験
・デザインの際に目的を明確にし、かつその意図や必要性を言語化し説明できるスキル
・複数のプロダクトが連携するサービスとなるため、チームでの業務に抵抗がない方
・チームによっては英語でのドキュメンテーションやミーティングが必要になるため、英語学習に抵抗がない方
※エンジニア組織でも英語化を推進しており、必要な方には英語学習プログラムを提供しています
・デザインのチカラで、サービスも社会ももっと良くなるという熱い気持ちをお持ちの方
・サービスを育てることを楽しみ、主体性を持って取り組める方
・チームワークを大事にしている方
・他職種のメンバーと円滑にコミュニケーションが取れる方
・デザインに閉じず、時には領域を越境してプロジェクトを前に進めたいとお思いの方

関連記事:ITエンジニア・クリエイターの履歴書作成マニュアル【テンプレート付き】

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プロダクトデザイナーのやりがい

プロダクトデザイナーのやりがいは、新たなサービスや製品を生み出すことです。さまざまな知識やセンスが必要なため、多忙な仕事というイメージを持たれます。

それだけにデザインやモノ創りが好きな方には、有意義な職種です。商品のトレンドを市場調査し、コンセプトを固め、ラフスケッチを描き上げていく過程の中で、周囲の人々の協力を得ながら、製品化にたどり着きます。自分が生み出したデザインが採用され、世の中へ製品として出回ることに、やりがいを感じることでしょう。

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プロダクトデザイナーの将来性

プロダクトデザイナーは製品が作り続けられる限り、欠かせない職種です。また製品のデザイン性は、近年より重要視されています。そのためプロダクトデザイナーの仕事が、今後激減することは考えにくいといえます。

製品に求められるデザイン性は、ユニバーサルデザインやサステナビリティなど、日々変化しています。感性やニーズを磨く努力を続けなければ、プロダクトデザイナーとして長く活躍はできません。プロダクトデザイナーは努力を積み重ねることで、長く活躍できる職種といえるでしょう。

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プロダクトデザイナーのキャリアパス

プロダクトデザイナーのキャリアパスには、実務経験を5年以上積みマネージャーへ昇格する道のほかに独立や転職、副業などがあります。マネージャーになると、チームメンバーの管理や制作の管理を任されるでしょう。

在宅でできる作業もあるため副業として働く方や、独立して個人で事務所を立ち上げたりフリーランスで働いたりする方もいます。また、より良い条件で働きたい方や、自身のスキルを企画などから活かしたいと考える方のなかには転職をする方もいるでしょう。

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プロダクトデザイナーに関するよくある質問

プロダクトデザイナーに興味を持つ方や目指している方の中には、平均年収や何をデザインするかなどが気になる方が多いようです。ここでは、プロダクトデザイナーに関するよくある質問に答えていますので、似たような疑問を持つ方はぜひ参考にしてください。また学生の場合は進路によってもプロダクトデザイナーになる難易度が変わってきます。

Q1. プロダクトデザイナーを目指しやすいのは何学部ですか?

デザインの基礎や美的感覚を磨くのであれば美術系や芸術系の学部が、製品開発や人間工学、材料科学などの技術的な知識を学ぶなら工学部やデザイン工学部がそれぞれおすすめです。また、デザイン学部やインダストリアルデザイン学部では、製品開発のプロセスやデザイン思考などについて学ぶことができます。

Q2. プロダクトデザイナーの平均年収はいくらですか?

レバテックキャリアの求人によると、プロダクトデザイナーの平均年収は約500~900万円となっています。 デザイン以外にも複数のスキルや経験を要求される職業なので、一般の会社員の平均年収と比べて比較的高い水準にあるといえるでしょう。 独立して成功すればさらに年収は高くなる可能性もあります。

Q3. プロダクトデザイナーがデザインするものは何ですか?

プロダクトデザイナーは身近なものから大型の機械まで世の中のあらゆるものをデザインします。紙面やWeb上などの平面なデザインで終わりではなく、製品が立体な形になるまでがデザインの仕事です。身近なところでいえば、文房具や家電製品、パソコンやコピー機などのOA機器のデザインも行います。

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まとめ

この記事では、プロダクトデザイナーを目指している方に向けて、必要なスキルや資質、役に立つ資格などを解説しました。プロダクトデザイナーは、デザイン性と機能性を両立した製品をデザインする、やりがいのある職種です。

優れたプロダクトデザイナーになるためには、デザインセンスに加えてコミュニケーション能力なども必要となります。必要に応じて、資格の取得などでスキルアップもしていきましょう。プロダクトデザイナーに興味がある方は、この記事を参考にプロダクトデザイナーを目指してみてはいかがでしょうか。

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