グラフィックデザイナーの主な就職先は?仕事で活かせる資格とはグラフィックデザイナーになるには?求められるスキルも解説

最終更新日:2021年2月26日

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グラフィックデザイナーは、グラフィックソフトを使って広告やポスター、ゲームなどのグラフィックデザインを担当する職種です。顧客からの要望に従いデザインを提案するため、グラフィック作成スキルに加え、豊富なアイデアや発想力が求められます。グラフィックデザイナーを目指す人を対象としたスクールも多く、未経験であっても比較的目指しやすい職種と言えるでしょう。

この記事では、グラフィックデザイナーの概要や求められるスキルと役立つ資格、未経験からグラフィックデザイナーになるための方法を解説します。

1. グラフィックデザイナーとは

グラフィックデザイナーとは、広告代理店や広告制作会社、ゲーム開発会社などに所属し、広告や雑誌、ポスター、ゲームなどで使用するグラフィックを制作する職種です。制作は主にPhotoshop® やIllustrator®に代表されるグラフィックソフトウェアを使い、顧客の要望に沿ってレイアウト(構図)、配色、フォント、組版などをデザインします。

広告や商品のデザインは、消費者が購入やサービスの契約を決めるための重要な要素です。見る人の印象に残り、心を動かすようなグラフィックデザインを制作することが、グラフィックデザイナーの大きな役割です。

グラフィックデザイナーの仕事内容

グラフィックデザイナーの仕事は、具体的には以下のような流れで進めます。

顧客との打ち合わせ
顧客と打ち合わせを行い、制作物の方向性をすり合わせます。具体的には、ターゲットとなるユーザー層とその特徴、制作物のイメージ、訴求したいメッセージ、納品物、スケジュール、予算などを決定していきます。

制作
打ち合わせで詰めた方向性に従って制作を進めていきます。制作では、ラフデザイン(大まかなデザイン案)を数パターン作り、顧客のフィードバックをもとに修正しながら品質を上げていきます。そして、ラフデザインの合意をもって納品物の制作に入ります。

修正・入稿・納品
制作したグラフィックを顧客に送り、要望に従ってフォントや配置などを修正します。厳しい納期の中、顧客が納得するまでミリ単位の細かい修正を繰り返すケースもあり、忍耐力の求められる作業です。納品物が書籍やポスターなどの場合は、顧客によるデザイン確認が終わってから印刷会社にデータを提出し、最終的な仕上がりを確認してから最終納品します。

Webデザイナーとの違い

グラフィックデザイナーとよく比較されるのが、Webデザイナーです。グラフィックデザイナーが主に紙媒体のデザインを手掛ける仕事であることに対して、WebデザイナーはWebサイトのデザインが主な仕事です。どちらもPhotoshop®とIllustrator®の2つのグラフィックソフトを使ってデザインを制作することは共通です。

しかし、Webデザイナーの場合、デザインだけでなくHTMLやCSSを記述するコーディングという仕事も兼務する場合があります。これはWebサイトを制作するための必須の工程であり、デザインとは別の専門的な知識とスキルが求められます。

そのため、デザイン制作以外の仕事をしたくない人や、紙媒体のデザインを希望する人はグラフィックデザイナーになる方が希望する仕事ができる可能性が高いでしょう。しかしグラフィックデザイナーにもデザインスキル以外の知識は必要であり、それらを身につける努力が求められます。

2. デザイン関係の業種からグラフィックデザイナーになるには

すでにデザイン関係の仕事をしている人が、グラフィックデザイナーになることも可能です。例えばWebデザイナーからグラフィックデザイナーになるケースです。この場合、Web制作会社からグラフィックデザイン企業への転職や、企業のインハウスデザイナーになる、あるいはフリーランスのグラフィックデザイナーになるなど様々な状況が考えられます。

転職で活かせるスキル

デザイン関係の職種から、グラフィックデザイナーへの転職に活かせる3つのスキルについて紹介します。

グラフィックソフトを扱うスキル

近年は、グラフィックソフトを使ってグラフィックを制作する方法が一般的です。また、納品形態も電子ファイルであるケースが多く、グラフィックデザイナーの仕事にはグラフィックソフトが欠かせません。グラフィックソフトのグローバルスタンダードであるアドビシステムズ社のPhotoshop® やIllustrator®、InDesign®などのソフトを扱うスキルはほぼ必須であるといえます。

色彩能力

色彩能力はグラフィックデザイナーに限らず一般的なデザイナーに求められる能力です。デザイン制作物の多くは様々な色を使って作られています。色の組み合わせによっては、デザインを見た人に対して、違和感や不快感を与えてしまうことも考えられます。美しく適切なグラフィックデザインの制作には色彩能力が必要不可欠です。

レイアウトデザインのスキル

デザインは「情報を整理する作業」だと主張する方もいます。クライアントのニーズやデザインを見る方のことを考えて、必要な情報を適切にわかりやすく伝えられるデザインに仕上げることは、デザイナーにとって必須のスキルと言えます。このようなスキルはデザイン関係の業種をしている方に共通するものであり、グラフィックデザイナーへの転向後にも十分に活かせるでしょう。

身につけるべきスキル

前職でデザイン関係の仕事をしており、転職後にグラフィックデザイナーとなった場合、ある程度はデザイン経験者としてのスキルが求められます。当然、デザイナーとしてのスキルは活かせますが、グラフィックデザイナーになったことで新しい知識やスキルを身につけなければ、グラフィックデザイナーとして仕事するのは難しいでしょう。

例えば紙媒体のデザインでは紙の種類や厚さによって制作物の質感が変わることや、オフセット印刷やオンデマンド印刷の違いなどについても押さえておきたいところです。また本やパンフレットなど複数ページのデザインでは、InDesign®というアプリケーションソフトを使うため、使ったことがない方は基本的な操作方法を学習しておくと良いでしょう。

3. 未経験からグラフィックデザイナーになるには

未経験からグラフィックデザイナーになるには、基礎的なデザインスキルとソフトウェアの操作スキルが必要です。グラフィックデザイナーに求められるスキルを習得した上で、転職活動を行う流れが一般的です。

もしくは、グラフィックデザイナーの採用は実務経験者の方が評価される傾向にあるため、スキルを習得した上でアルバイトやクラウドソーシングで実務経験を積んでから転職活動を行うという方法もあります。

スクールに通う

グラフィックデザイナーを目指す人を対象としたスクールを活用する方法です。スクールでは、色彩設計スキルやイラストレーションスキル、フォントデザインスキル、グラフィックソフトを扱うスキルなど、グラフィックデザイナーに求められるスキルを総合的に学ぶことができます。学習期間はスクールにもよりますが、半年〜1年程度が多いようです。

独学の場合はアシスタントから経験を積む

書籍や動画サイトなどを活用して学習する方法です。グラフィックデザイナーに求められる知識やグラフィックソフトを扱うスキルの習得に活用できます。一方、デザインスキルを向上させるには第三者からのフィードバックを通して客観的な意見を取り入れることが重要であるため、0からデザインスキルを習得する方法としては現実的ではないでしょう。

ある程度、独学が進んだらアシスタントとして採用してくれる会社へ就職し、上司や先輩からのフィードバックを受けながら実務経験を積む方法もおすすめです。アシスタントとして実務を経験することで、書籍や動画サイトでは学べなかった、実務に求められる知識やスキルを身につけられるでしょう。

4. グラフィックデザイナーの主な就職先

グラフィックデザイナーの主な就職先は、広告代理店や広告制作会社、企業のインハウスデザイナー、あるいはフリーランスなどです。

広告代理店や広告制作会社で働く場合、さまざまなクライアント企業のグラフィックデザインを手掛けることになります。複数のデザイナーやほかの職種のスタッフと協力して仕事を進めることもあり、コミュニケーション能力が求められます。紙媒体に限らずテレビやCM、新聞など様々なメディアのデザイン制作に携わる機会も得られるでしょう。

インハウスデザイナーとは、企業の広告宣伝部などに所属するデザイナーのことです。自社商品のデザインや広告制作が主な仕事です。自分のグラフィックデザイナーとしてのスキルが、自社の売上に直接影響することもある重要な仕事です。

またどこの企業にも属さずフリーランスとして働くグラフィックデザイナーもいます。グラフィックデザイン以外にも営業や経理などの多くのことを自分でやる必要がありますが、自分のペースで仕事を進められるのが魅力的です。しかしフリーランスは収入面では不安定ですし、勤務時間も決められていないため、徹底した自己管理が求められます。

グラフィックデザイナーの平均年収

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(※)によると、2019年のデザイナー職(デザイン分野の指定なし)の月額給与の平均は男性が約34万円、女性が約27万円で、年間賞与の平均は男性が約84万円、女性が約45万円となっています。

男性は55~59歳、女性は50~54歳までは経験年数に応じて給与額が上がる傾向にあります。

※ 厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2019年)」 (2021年2月9日アクセス)

5. グラフィックデザイナーの仕事で役立つ資格

グラフィックデザイナーの仕事に必須の資格はありませんが、業務に必要な知識やスキルを効率的に高めるために、役に立つ資格はいくつかあります。これから具体的な資格について紹介します。

グラフィックソフトを扱えることを証明できる資格

グラフィックデザイナーに必須のアプリケーションソフトである、Photoshop®とIllustrator®の2つのグラフィックソフトを扱えることを証明できる資格を紹介します。

アドビ認定アソシエイト

アドビシステムズ社が運営する資格で、同社が開発するPhotoshop®とIllustrator®を扱うスキルを認定するものです。Photoshop®とIllustrator®はグラフィックデザイナーに必須のソフトのため、そのスキルを証明できることは転職に有利に働くでしょう。試験では、知識問題が出題されます。合格率は非公開です。

Photoshop®クリエイター能力認定試験

サーティファイ社が開催する認定試験で、Photoshop®の操作方法を認定する資格です。知識問題だけでなく、実際にソフトウェアを使った実技問題も出題されるため、アドビ認定アソシエイトより実践的な試験と言えるでしょう。試験は、基礎的なスキルを問われるスタンダードと、より高度なスキルを問われるエキスパートの2種類があります。合格率は、どちらも70%程度と言われています。

Illustrator®クリエイター能力認定試験

サーティファイ社が開催する認定試験で、Illustrator®の操作方法を認定する資格です。知識問題と実技問題が出題される点や、スタンダードとエキスパートの2種類がある点など、Photoshop®クリエイター能力認定試験をIllustrator®向けにした資格ととらえて問題ないでしょう。

印刷物制作・ビジネスに関する知識があることを示せる資格

印刷物制作やビジネスに関する知識を持つことを示す資格を紹介します。

DTPエキスパート認証試験

日本印刷技協会(JAGAT)が主催する資格で、印刷技術や情報システム、色彩などに関する知識が問われます。学科試験のほか、与えられた期間内に課題を提出する実技試験が実施されます。出版物の制作に必要な知識を習得できるため、学習教材としても活躍するでしょう。合格率は40%〜50%程度です。

色彩能力があることを示せる資格

色彩能力はグラフィックデザイナーには欠かせません。色彩能力を持つことを証明する資格として色彩検定があります。

色彩検定

色に関する幅広い知識や技能を評価する検定です。3級から1級までのスキルに応じた分類と、UC級とよばれる色のユニバーサルデザインに関する区分が2018年に新設されました。グラフィックデザインだけでなく、ファッションやインテリア、プレゼンの資料まで様々な分野で活かせる色彩に関するスキルを保有していることを証明できるでしょう。

6. 採用担当者の印象に残るポートフォリオの作り方

ポートフォリオとは、グラフィックデザイナーが作成したデザイン制作物をまとめた作品集のことです。自分のスキルや実績をアピールするためのものであり、主に転職や就職活動時の応募書類の一つとして使用されます。

グラフィックデザイナーとして就職や転職活動をする際、ポートフォリオは必須の応募書類です。採用担当者の印象に残るポートフォリオを作成する際には、応募先の企業の業種や業務内容を考慮して、できるだけ作り分ける方が良いでしょう。面倒だからと、同じポートフォリオを使いまわしてしまうと、企業によっては求めるグラフィックデザイナーとしてふさわしくないと判断され、不採用となってしまう可能性もあります。

グラフィックデザイナーのポートフォリオはWebサイトだけでなく、PDFや紙に印刷したものを用意すると良いでしょう。そして単純な作品集にするのではなく、デザインの目的や制作プロセス、こだわりのポイントなども掲載し、ポートフォリオ上で作品を見やすくするための工夫もしましょう。ほかの応募者との差別化のためにも、採用担当者の記憶に残るポートフォリオにすることを心がけると良いでしょう。

7. まとめ

この記事では、グラフィックデザイナーの仕事内容や、グラフィックデザイナーになるための方法、グラフィックデザイナーの就職先、仕事で役立つ資格などについて紹介しました。グラフィックデザインにはPhotoshop®やIllustrator®などのソフトウェアの操作方法に加えて、レイアウトや色彩の能力が求められる難しい仕事です。

しかしクライアントのニーズに応えつつ、自由な発想を活かせる魅力的な仕事でもあります。未経験者が独学で目指すのは難しいかもしれませんが、資格の取得でスキルを伸ばし、まずはアシスタントから始めることで、着実にグラフィックデザイナーとしてのキャリアを切り開けるでしょう。

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