未経験から目指す方法や、給与、資格など、役立つ情報をまとめてご紹介グラフィックデザイナーの仕事内容|必要スキルや活躍の場も解説

最終更新日:2020年11月6日

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グラフィックデザイナーは、広告、雑誌、ポスター、ウェブページなどのデザインを行う職種です。クライアントにヒアリングを行い、クライアントの意向に沿ったデザインを制作します。

この記事では、グラフィックデザイナーの仕事内容と必要なスキル、役立つ資格、平均給与について解説します。

1. グラフィックデザイナーの仕事内容

まず、グラフィックデザイナーの仕事内容について解説します。グラフィックデザイナーの一般的な仕事の流れは「ヒアリング→デザイン制作→デザイン修正→納品」です。ここでは、広告におけるDTPデザイン制作を例に挙げ、それぞれの工程を詳しく説明します。

ヒアリング

デザイン制作は依頼を受けてヒアリングすることから始まります。たとえば広告制作の場合、まずはクライアントからプロモーションする製品やサービスの詳細について説明を受け、どのようなデザインにしたいかクライアントの要望を聞き出します。その内容をもとに、デザインコンセプトや広告のターゲット層、制作物の仕様、納期、予算などを明確にしていきます。

この段階でお互いの認識に違いがあると、後の工程で大きな修正が発生する場合があるので、ヒアリング結果を要件定義書などの書面にまとめて認識に相違がないか確認をとることが非常に重要です。また、要望が明確でないクライアントに対しては、こちらからデザインを提案できるよう準備しておくこと必要があります。

デザイン制作

ヒアリングでクライアントの要望を明確にした後、要件定義書に沿ってデザインの制作に移ります。まず、コーディングする前の概略図として「ラフ」を作成します。「おおまかな」という言葉の意味どおり、ラフ作成時点ではダミーの文章や画像を用意し、簡単なレイアウトを作成します。ラフの段階でクライアント確認を行うかどうかは場合によりますが、すり合わせをしてラフのブラッシュアップをしておくと、後々の手戻りは少なくなるでしょう。

その後、ロゴやキャッチコピーなどの素材を準備します。企業ロゴはクライアント、文章はライター、写真はフォトグラファーなどに依頼して素案を作ってもらうことが一般的です。クライアントが準備したデザイン素材を使用する場合は、デザイン制作に入る前にクライアントから支給してもらいましょう。

写真やイラストなどの素材に対して、Photoshop®やIllustrator®、InDesignといったツールを用いてさまざまな加工を行いながらデザインを仕上げていきます。クライアントに提出するときには、色やレイアウトが異なるいくつかのパターンを用意します。

デザイン修正

デザイン制作が完了したら、クライアントにチェックしてもらいます。デザインの最初のバージョンのことを、「初校」と言います。クライアントに初校の確認を依頼して、修正や変更箇所を指摘してもらいます。

クライアントから指摘された箇所を修正し、修正した箇所を確認してもらうという作業を数回繰り返してクライアントの理想のイメージに近づけていきます。

クライアントはデザインに関する知識を持っていないことも多く、制作物を実際に確認した結果、デザインの方向性を大きく変えるケースもあります。場合によっては1から作り直しになることもあるでしょう。そういった手戻りをできるだけ減らすためには、工程ごとに書面にまとめて、責任者の合意を取っておく必要があります。

納品

提出したデザインに対してクライアントの合意が取れたら、印刷会社にデータを入稿します。本刷りの前に制作物の色味や発色具合を確認することを「色校正」と呼び、色校正で制作物の最終的な仕上がり確認をします。問題がなければ校了となり、本印刷に移ります。

デザイン修正に思いのほか時間がかかった場合、印刷納期の短縮でスケジュールを調整することも可能ですが、その場合、本印刷に追加費用が発生することがあります。その場合は、本印刷に移る前に必ず費用についてクライアントと相談しましょう。

本印刷の完了後、クライアントに制作物を納品します。納品方法は、印刷会社から直接クライアントに制作物を発送してもらうか、デザイン会社まで制作物を送ってもらい、チェック後にデザイン会社からクライアントに納品することもあります。

2. グラフィックデザイナーに必要なスキル

グラフィックデザイナーとして働く上で必要になるスキルについて解説します。

デザインスキル

グラフィックデザイナーに求められる主なデザインスキルは、レイアウト、色彩、タイポグラフィの3つです。

レイアウトスキル

見る人の視点に立って、制作物の内容がもっとも伝わるレイアウトを構成するスキルが必要です。レイアウトを構成するには、近接・整列・コントラスト・反復と呼ばれるデザインの基本原則を守ることが大切です


  • ・近接(同じグループの要素を近くに配置する)

    ・整列(左揃え、中央揃えなどの整列を統一する)

    ・コントラスト(重要な要素を大きくするなどメリハリをつける)

    ・反復(円や四角などの同じ要素を繰り返し使い、統一感を出す)

色彩に関するスキル

色が人に与える印象は大きいため、最適な色彩を選択するスキルも大切です。色の3要素である「色相、明度、彩度」や、色の配置を決める「配色」について人に与える心象などの原則を理解しておく必要があります。

タイポグラフィに関するスキル

タイポグラフィは文字の体裁に関することで、大きさ、行間、フォントの種類などを決定し、読みやすく配置することを意味します。文字の大きさや行間が読み手に与える影響を理解し、フォントを適切に選択するスキルが求められます。

ソフトウェアを扱うスキル

多くのデザインはソフトウェアを使って作成されます。そのため、以下のソフトウェアの操作スキルを身につける必要があります。

Illustrator®

Illustrator®はロゴやイラスト、ポスターやグラフなどさまざまなデザインを作成できるアドビ製のソフトウェアです。デザイン業界の標準ソフトとして使用されているため、Illustrator®を扱うスキルは必須といえます。

Illustrator®で扱う画像はベクタ形式とよばれます。これは画像を構成する図形の位置や色、大きさの情報を数値として持つ画像形式です。「ai」や「svg」などの拡張子を持ちます。データ量が少なく変形などの編集に強い画像形式ですが、複雑な画像の編集には不向きです。

Photoshop®

Illustrator®同様、業界標準のソフトウェアで、写真や画像の編集を行うことができます。画像編集だけでなく、文字や図形を組み合わせてデザインのパーツを作ることも可能です。広告やポスターなど画像を扱う際には必須のソフトといえるでしょう。

Photoshop®で扱う画像はラスタ形式とよばれます。これは色の情報を持つ1ピクセルの点の集合で表現された画像形式です。「psd」や「jpg」、「gif」、「png」などの拡張子を持ちます。複雑な画像の編集に強い反面、拡大縮小などサイズ変更には適しておらず、拡大すると画像の品質が落ちてしまいます。

InDesign

InDesignは、Illustrator®やPhotoshop®で作成した素材などを配置してレイアウトを作成するソフトです。印刷物とデジタルメディアのどちらにも使用することができ、DTPでは必須のソフトになっています。

InDesignは複数のページを持つ冊子やカタログなどのデザインの制作に向いています。複数のページで共通のデザインを適用させるためのページレイアウト機能や、大量の文章を効率良く配置するための機能が充実しています。

3. グラフィックデザイナーの活躍の場

グラフィックデザイナーの活躍の場について解説します。 

広告制作会社や広告代理店

広告制作会社は、広告代理店やメーカーから広告の制作の依頼を受けて広告を制作します。広告代理店はクライアントと連携して、広告戦略の立案や広告制作を行います。

これらの企業では複数のデザイナーや別の職種の社員と協力しながら仕事を進めることが一般的です。そのため、仕事を円滑に進めるためのコミュニケーション能力が重要です。

また、印刷物やインターネット媒体だけでなく、テレビやラジオ、新聞など様々なメディアで使われるデザイン制作に携わる機会があれば、業務を通じて幅広いスキルを身につけることも可能です。 

インハウスデザイナーとして働く

企業の広告宣伝部などに所属するインハウスデザイナーとして働く人もいます。自社商品のデザイン業務や、自社の宣伝広告の制作などを行います。自分のデザイナーとしてのスキルが自社の売上に直接影響することもある重要な仕事です。

規模の小さい会社の場合、デザイン制作だけでなく企画を含めた全ての工程を一手に引き受けることもあります。中にはデザイナーが自分だけの会社もあるでしょう。その場合、仕事で発生した悩みや課題などを相談できる相手も限られてくるため、独力で解決する粘り強さも必要です。 

フリーランスとして働く

フリーランスのグラフィックデザイナーとして独立する人もいます。フリーランスの仕事はデザイン制作だけでなく、営業や経理など多岐に渡りますが、自分の裁量で仕事を進められることがフリーランスの魅力の一つです。最近ではクラウドソーシングや、フリーランス向けのエージェントなどが普及しているため、これらを使うことで効率良く案件を獲得できます。

一方、収入面ではどうしても不安定になってしまう働き方です。また、クライアントとのトラブル発生時の対応や修正依頼が重なったりすると、強いストレスを感じることもあるでしょう。

さらに、フリーランスの場合、会社員のように勤務時間が決まっていないため、延々と仕事をしてしまう人もいます。不規則な生活にもなりがちなので、仕事とプライベートをしっかりと線引きするなどの工夫が必要です。 

4. グラフィックデザイナーの年収

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(※)によると、2019年のデザイナー職(デザイン分野の指定なし)の月額給与の平均は男性が約34万円、女性が約27万円で、年間賞与の平均は男性が約84万円、女性が約45万円となっています。

男性は55~59歳、女性は50~54歳までは経験年数に応じて給与額が上がる傾向にあります。

※ 厚生労働省「賃金構造基本統計調査(2019年)」(2020年8月23日アクセス)

5. グラフィックデザイナーになるには

グラフィックデザイナーになる方法について解説します。

専門学校や大学で学ぶ

専門学校や大学でグラフィックデザインを学びグラフィックデザイナーになる方法です。

専門学校に進学した場合は、デザイン制作における実務的な内容を短期間で学べます。一方、大学なら芸術系学部の美術学科やデザイン学科に進学すれば、デザインに関する幅広い知識について時間をかけてじっくりと学べるでしょう。 

どちらもデザインの基本的なスキルやアドビのソフトウェアの操作方法などを学習します。有名な専門学校や大学でデザインを学び卒業したことをアピールすれば、デザイン会社への就職に有利になるでしょう。

独学で勉強する

独学で勉強してグラフィックデザイナーになる方法です。デザインの基本的なスキルやアドビのソフトウェアの使い方は、書店で販売されている書籍でも学べますし、最近ではインターネットでデザインを学べる講座なども充実しています。

自分の作品を実績としてアピールできる作品集のことをポートフォリオと言います。ポートフォリオは、何の目的でそのデザインを作ったのか、そのデザインのターゲットは誰か、どれくらいの時間で制作したのかなど、単純にデザインを見せるだけではなく、しっかりとコンセプトを決めて制作することが重要です。 

独学した期間は実務経験にはなりませんが、学んだことを活かして、しっかりとしたポートフォリオを準備してアピールすれば、就職活動時に評価されるポイントとなります。

グラフィックデザイナーに役立つ資格

グラフィックデザインを独学する場合、ここで紹介する資格を取得することでスキルのアピールにつながるでしょう。
 

サーティファイが主催しているIllustrator®の操作スキルを評価する資格です。「スタンダード」と「エキスパート」の2つのレベルがあり、実力に応じて選択できます。試験では実際にIllustrator®を操作して解答データを提出するため、より実践に近いスキルが要求されます。
 

サーティファイが主催しているPhotoshop®の操作スキルを評価する資格です。こちらも「スタンダード」と「エキスパート」の2つのレベルがあり、実力に応じて選択できます。試験では実際にPhotoshop®を操作して解答データを提出するため、より実践に近いスキルが要求されます。

アドビ認定アソシエイトは、アドビが主催する国際認定資格です。Illustrator®とPhotoshop®でアプリケーションごとに試験が分かれています。アプリケーションごとの使い方だけでなく、デザイン原則などデザイナーの基礎知識も問われるため、やや難易度が高い資格と言われています。取得することでイラスト作成や画像編集の基本が身に付き、客観的にスキルを証明することができます。

公益社団法人日本印刷技術協会が主催する認定資格で、「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーション」の5つの分野から出題されます。DTPの総合的なスキル習得およびその証明に役立つでしょう。
 

色に関する幅広い知識や技能を評価する検定です。3級から1級までのスキルに応じた分類と、UC級とよばれる色のユニバーサルデザインに関する区分が2018年に新設されました。グラフィックデザインだけでなく、ファッションやインテリア、プレゼンの資料まで様々な分野で活かせる色彩に関するスキルを保有していることを証明できるでしょう。

アシスタントとして経験を積む

グラフィックデザイナーの仕事を始めたばかりのときは、まずはアシスタントとして経験を積むところから始めましょう。

例えば、ちょっとした写真の加工や人物などのトリミング、原稿の誤字脱字チェックなど、経験の浅いグラフィックデザイナーでもできる仕事はたくさんあります。このような仕事のサポートを続けながら、先輩デザイナーの仕事ぶりをよく観察して、自分のスキルアップにつなげていきましょう。

6. まとめ

この記事では、グラフィックデザイナーの仕事内容と必要なスキルに加え、役立つ資格や平均給与について解説しました。グラフィックデザイナーは技術職であり、スキルや過去の実績が重視される業界です。よって、グラフィックデザイナーを目指す人は、ポートフォリオを作り込むことでスキルをアピールすることを心がけましょう。また、スキルを身につける過程では資格制度を積極的に活用すると効率的です。

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