CGデザイナーになるには?必要なスキルや年収、将来性も解説

最終更新日:2024年10月29日

CGデザイナーとは、CGデザインを専門とするデザイナーのことです。CGデザイナーに必須の資格はありませんが、デッサン力や色彩力などの技術的スキルや美的センスが必要です。さらにコミュニケーションスキルやヒアリングスキルもあると良いでしょう。

このようにさまざまなスキルが必要なCGデザイナーになるには、どうしたら良いのか悩む方は多いです。この記事では、CGデザイナーへの転職を検討されている方に向けて、業界未経験者と業界経験者に分けて、CGデザイナーになる方法や仕事内容、必要なスキル、将来性などを詳しく解説します。

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この記事のまとめ

  • CGデザイナーになるには、必要なスキルを身につけ、ポートフォリオを作成してアピールするのが近道
  • CGデザイナーに必要なスキルはスクールでも独学でも習得可能だが、いずれにしても積極的に学び、実際に手を動かしていくことが重要
  • CGデザイナーは複数の技術分野、業界と相性がよく、今後はより一層活躍機会が増えていくと予想される

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CGデザイナーとは

CGデザイナーとは、コンピュータグラフィックソフトを使ってCGデザインを行う職種です。デザインだけでなく、アニメーションやモデリングも担う場合があるため、CGクリエイターと呼ばれることもあります。

現在はスマートフォンやゲーム、テレビや映画の特殊効果など、あらゆるメディアでCGが使われています。さらに、メディアだけではなく、科学領域の説明の可視化などでも使用され、活用の幅が広く需要が高い職種です。

現実を拡張したAR(Augmented Reality)やVR(Virtual Reality)などCGを応用した技術も続々と誕生しています。Web上や街中でもあらゆるところでCGを使った表現は活用されており、既に人々の生活へ身近な存在になっています。

CGデザイナーの仕事内容

CGデザイナーの仕事は、専用のソフトを使ってCGを制作することです。具体的な作業内容としてはモデリング、リグ、アニメーションなどがあります。作業量が非常に多いため全ての工程を1人で担うのではなく、通常はチームで役割分担をして行います。また、制作物が2DCGか3DCGかでも作業内容が変わるため注意が必要です。

関連記事:グラフィックデザイナーの仕事内容とは?目指し方や他職種との違い

モデリング

モデリングとは、デザイナーが描いたデザインの原案を基に、CGソフトを利用して立体的な形に仕上げることです。ゲームやアニメのキャラクターはもちろん、アイテムや背景などさまざまなものを対象としており、非常に重要な役割の1つです。また、モデリングの専門職はモデラーと呼ばれます。

リグ

モデリングされたデータに対して、関節や動きの起点となる点を設定する工程をリグといいます。プログラマーのような作業が多く、デザインとプログラミング両方の知見が必要です。リグの専門職はリガーと呼ばれます。リグの工程は後述のアニメーションに含まれる場合もあります。

アニメーション

アニメーションは、リグを設定されたCGに動きを与える工程です。歩行などの単純な動作に加えて、表情や風景の微妙な動きなどCG内のすべての動きが含まれます。アニメーションの専門職種はアニメーターと呼ばれます。アニメーターは、あらゆる描写に携わるため繊細な表現力が必要です。

テクスチャリング

モデリングされたデータに着色する作業をテクスチャリングといいます。着色といっても、カラーリングでは表現できない質感を付与していくものです。3DCGの表面にテクスチャというシールを貼るような作業で、これにより、CGにリアリティのある質感が表現できます。

ライティング

ライティングとは、その名の通り、テクスチャリングされた物体に光を加える作業です。光の当たる場所や当て方、強さを調整することで、さらにリアルな質感を生み出します。その場にキャラクターが存在しているように見せるために非常に重要な工程です。

レンダリング

物体の形や質感、ライティングがどのように映るのかコンピュータに計算させる工程をレンダリングといいます。レンダリングの後、ポストプロダクションと呼ばれる仕上げを行い、実在感のある画像になります。

2DCGと3DCGで制作内容は異なる

CGと一言でいっても「2DCG」と「3DCG」では制作内容が異なります

2DCGとは平面のCGデザインのことで、キャラクターデザインや背景デザイン、UIの制作などのフラットなデザインの制作を担当します。主に「Illustrator®」や「Photoshop®」などのツールを扱いデザインを制作することが多いため、両ソフトウェアの知識は必須です。

一方で3DCGは、奥行きを伴う立体的なCGデザインで、制作がより複雑になります。3次元空間を構築し、平面のデザインを基にモデリングやリグなど上記で説明した工程を行っていきます。どちらを担当するにしても、双方の業務工程や扱うツールなどの知識を持っておくと役立つでしょう。

CGデザイナーとCGクリエイターの違い

CGデザイナーとCGクリエイターは非常に近い職種といえます。会社によっては両者を同じ職種であると見なしていることもあるでしょう。あえて違いをあげると、CGクリエイターはCGを使って映像を作る仕事で、CGデザイナーはCGを使ってデザインを制作する仕事です。

CGデザイナーは見る者の視覚に捉えられるものをデザインするというニュアンスが強いイメージです。ただ、やはり両者の違いはそれほど大きくなく、明確な定義もありません

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CGデザイナーになるには

CGデザイナーになるには、CG制作会社やデザイン会社に就職することが一般的です。そのためには、デザイナーとしての技術や知識が必要です。

業界未経験の場合、すぐにCGデザイナーとして就職するのは難しいため、まずはデザイン知識やスキルの習得を目指しましょう。業界経験がある場合は、実務経験の中で得たスキルや作成したポートフォリオをアピールすると、転職できる可能性があります。

ここではCGデザイナーになる方法を、業界未経験者と業界経験者の2つのケースに分けて紹介します。

関連記事:
ITエンジニア・クリエイターの履歴書作成マニュアル【テンプレート付き】
未経験でグラフィックデザイナーになるには?求められるスキル

業界未経験でCGデザイナーになるのは難しいため土台作りが必要

業界未経験者がCGデザイナーになるには、就職前にある程度の知識を身につけておくことが効果的です。業界未経験でも採用する会社もありますが、CGデザイナーとしてのスキルがあったほうが就職には有利です。

CGデザイナーはとにかく即戦力が求められる職種になります。そのため、「ひとまず就職してそこでスキルアップをしよう」という考え方ではなかなか最初の一社が決まらないでしょう。

逆に、しっかり勉強をして、会社が求めるスキルを身につけていることが証明できれば、職歴としてCGデザイナーの経験がなくても、採用される可能性が高まります。

特に、求人の内容に未経験可と記載がある企業はねらい目です。CGデザイナーは一般的な職種と比較すると、ポートフォリオを提示する分、職歴以外のことがアピールしやすい職種といえるでしょう。企業に提出するポートフォリオはしっかりと力を入れて作成することをおすすめします

スクールや専門学校・大学などに通う

CGデザインを専門的に学べるスクールや専門学校・大学に通うと、就職前にCGデザイナーとしてのスキルを身につけられるでしょう。それらの教育機関で学ぶためには、ある程度の費用が必要です。

しかし、CGデザインのプロから直接学べるため、疑問をその場で質問して解決できることや、独学するより高度なCGデザインのスキルを身につけられるといったメリットがあります。

CG制作会社やデザイン会社に就職して現場で学ぶ

業界未経験者でも画像処理などのスキルがあれば、CG制作会社やデザイン会社にアシスタントやアルバイトとして就職するケースもあります。その場合、仕事をしながら現場で学べるため、収入も得ることができるでしょう。また、スクールや専門学校・大学で学ぶことより、より実践的なスキルを磨けるメリットがあります。

ただし、最初からCGデザインの業務を任されることはほとんどないため注意が必要です。

無料ソフトや書籍を使って独学する

業界未経験でも無料ソフトや書籍から学ぶことで、CGデザイナーになることも不可能ではありません。ソフトウェアのチュートリアルや入門書を読んで勉強するだけでも、知識を身につけられます。

ある程度知識がついたら、実際に手を動かして制作ツールに慣れましょう。まずは、Blenderなど無料のソフトウェアを使って制作してみることをおすすめします。

スクールや制作会社に入っていたとしても、自ら学び続けることは必要です。日々の研鑽が自身のスキルアップにつながることは間違いありません。「スクールに通ってるから大丈夫」「毎日の業務で扱っているからいいや」という気持ちでは、業界の流れについていけないでしょう。

業界経験者がCGデザイナーとして転職するには

業界経験者である場合、実務経験やデザインスキルをアピールできれば、CGデザイナーへ転職できる可能性が高いです。これまでの作品をポートフォリオにまとめ、提出するのも有効です。

CGデザイナーは即戦力となる人員が求められます。これまでの経験から自身が即戦力になることをアピールできれば、CGデザイナーへ転職できるでしょう。

デザインソフトのスキルをアピールする

CGデザインを制作できるデザインソフトのスキルをアピールするのも転職には効果的です。たとえば2DCGでは、Illustrator®やPhotoshop®などのソフトウェア、3DCGでは、3ds Max®やAutodesk Maya®、Shade3Dなどが定番です。

特に3DCGの制作は複雑で工程も多いため、ほかの求職者とスキルの差がつきやすい技術になります。もし、こうしたスキルを持っているのであれば、積極的にアピールしたいところです。

作品をまとめてポートフォリオとして提出する

CGデザイナーとしての実力を証明するために、自分が制作したCGデザインのポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオはCGデザイナーとしての実力を明確にします。ただの作品集にするのではなく、そのCGデザインを制作した目的や意図、制作ツールなどの情報もまとめて提出すると、会社側も扱えるツールや作品の方向性が把握しやすいです。

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CGデザイナーに求められるスキル・能力とは

CGデザイナーは業務の幅が多岐にわたるため、求められるスキル・能力も幅広いです。しかし、CGデザイナーに求められるスキルは、大きく分けると、業務に必要な技術スキルとクライアントから信頼されるために必要なビジネススキルの2つです。能力はデザインに関するものが求められます。

以下では、CGデザイナーに求められるスキルを技術スキルとビジネススキルでまとめ、デザイン関連の能力についても紹介しています。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

技術スキル

CGデザイナーになるには、現場で即戦力として働ける必要があるため、技術的なスキルを求められます。CGデザイナーに求められる技術スキルとして代表的なのは「CGツールの操作スキル」「デッサン力」「色彩力」などです。まずは、CGデザイナーに求められる技術スキルについて解説します。

CGツールの操作スキル

CGデザイナーの業務は、基本的にCGツールを使って作業を進めます。そのため、CGツールの操作スキルは必須です。具体的には、3ds Max®、Maya、ZBrush、After EffectsなどのツールはCG制作でよく使われます。会社や役割によって扱うツールは異なりますが、CGデザイナーを目指すのであればどれか1つでも習得しておきましょう。

デッサン力

デッサン力とは「物体の形状を正確に認識して描く力」のことです。CGデザインには対象物の全体像を多角的に捉え、忠実に再現するスキルが必要です。物体の形状だけでなく、光の加減や素材の質感なども再現しなければなりません。物体を良く見る観察力やデッサン力があるとCGデザインを作る上で非常に役立ちます。

色彩力

CGデザイナーには色彩力も欠かせません。配色を考えることや色がどのような印象を与えるか理解することが必要です。CGデザインの色は見るものの潜在意識に大きく影響を与えます。色が異なるだけで、その作品で伝えたいことも変わってしまいます。色彩力はさまざまなCGデザインの色使いを研究することで習得できるでしょう。

ビジネススキル

CGデザイナーは1人で黙々とパソコンに向かっているイメージを持つ人もいますが、チームでの作業やクライアントへのヒアリングなどもあるため、ビジネススキルも必要です。

CGデザイナーに求められるビジネススキルとしては「コミュニケーションスキル」「ヒアリングスキル」「英語力」などが挙げられます。以下では、CGデザイナーに求められるビジネススキルについて詳しく解説します。

コミュニケーションスキル

CGデザインの仕事には、さまざまな工程があり、複数のスタッフがチームを組んで制作することが一般的です。そのため、ほかのスタッフとの円滑なコミュニケーションが必要です。チームプレーであることを意識し、報告・連絡・相談を徹底しましょう。またクライアントと話す機会もあるため、社会人として失礼のないビジネスマナーも求められます。

ヒアリングスキル

クライアントワークのCGデザインを制作する場合、クライアントの希望を正しく聞き取るヒアリングスキルが重要です。クライアントに「思っていたのと違う」と感じさせないように、制作するCGデザインの外観や機能などをしっかりと聞き取り、社内の制作スタッフ全員と共有しましょう。ヒアリングシートを作成することも効果的です。

英語力

CG制作のためのツールはほとんどが海外製です。そのため、ドキュメントやフォーラムで学習する際に英語を読む必要があります。日本語の情報や翻訳ツールもあるので英語が必須というわけではありませんが、英語を扱えるとスムーズな読み取りが可能です。

デザインに関する能力

CGデザイナーに必要なスキルとして、技術的なスキルやビジネススキルが注目されがちですが、デザインに関するセンスなどもあると良いでしょう。CGデザイナーに必要なデザインに関する能力として「美的センス」「想像力」が挙げられます。

デザインに関する能力は、元から持ち合わせている場合もありますが、多くの作品に触れて磨くことができます。能力が無いからと諦めず、磨いていきましょう。

美的センス

美的センスは、CGデザインの仕事で非常に重要な要素です。制作されるCGデザインの用途に応じて演出などを考え、対象物の良さをひき立てるのもCGデザイナーとしての腕の見せどころです。CGデザイナーとしての美的センスは、座学などの勉強ではなかなか身につけられません。多くの作品に触れて、少しずつ感性を磨いていく必要があるでしょう。

想像力

CGデザイナーには、制作したCGデザインが見る人にどのような印象を持たせるかをイメージする想像力も必要です。ただCGデザインを作るだけでは、人の心には響きません。そのCGデザインはどのようにして成り立っているかなど、世界観も含めてさまざまな角度からの情報を把握することが、優れたCGデザイナーの条件です。

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CGデザイナーの仕事に役立つ資格を取得するのも有効

CGデザイナーに必須の資格はありません。資格がなくても、CGデザイナーとして活躍することはできます。しかし、資格を取得を目指して勉強することでスキルアップにつながります。また、資格取得は客観的なスキルの証明になるため、企業からの評価が上がる場合があります。取得しておいて損はないでしょう。

以下では、CGデザイナーの仕事に役立つ資格を紹介します。

画像処理エンジニア検定

画像処理エンジニア検定は画像情報教育振興協会(略称CG-ARTS協会)が実施する民間資格で、画像処理技術を使った開発、設計のスキルを問う試験です。エンジニア向けの資格ですが、CGデザイナーにとっても有効です。レベルはベーシックとエキスパートの2種類があり、ベーシックでは基礎知識、エキスパートでは専門知識と応用力が問われます。

CGクリエイター検定

CGクリエイター検定はCG制作や映像制作のスキルを問う民間資格です。映画業界、ゲーム業界、アニメーション業界、テレビ業界などCGに関わる幅広い業界の人を対象にしており、CGデザイナーにとっても当然役立つスキルが身につきます。レベルはベーシックとエキスパートの2種類に分かれています。

色彩検定

色彩検定は公益社団法人色彩検定協会が主催している色に関する知識とスキルを問う試験です。レベルは、3級、2級、1級、UC級に分かれています。ファッション業界などの人が取得するケースが多いですが、配色や色彩心理、景観色彩などについても問われるため、CGクリエイターにとっても役立つ資格です。

Photoshop®クリエイター能力認定試験

Photoshop®️クリエイター能力認定試験はソフトウェア活用能力認定委員会が主催するデザインソフトの王道であるPhotoshop®️に関する知識、スキルを問う資格試験です。CGデザイナーを含むデザイナーにとって王道の資格で、CGデザイナーの仕事に役立ちます。レベルはスタンダードとエキスパートの2種類に分かれています。

関連記事:Photoshop®クリエイター能力認定試験の概要や難易度を解説

Illustrator®️クリエイター能力認定試験

Illustrator®️クリエイター能力認定試験は、Photoshop®️同様にデザインソフトの王道であるIllustrator®️の知識、スキルを問う資格試験です。試験に作品制作が含まれるなど、実践的な試験内容となっており、CGデザイナーの仕事や勉強に役立つでしょう。レベルはスタンダードとエキスパートの2種類に分かれています。

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CGデザイナーの平均年収

2024年10月時点のレバテックキャリアの求人によると、CGデザイナーの平均年収は約400万円〜750万円程度です。CGデザイナーとしての技術レベルにより年収は異なり、リードデザイナーなどの役割を担う求人は年収が高い傾向にあります。中には年収1000万を超える求人も存在しており、高年収を目指すには、高いスキルや経験が必要です。

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CGデザイナーの求人例

CGデザイナーを目指す上で求人例を確認しておくことは非常に重要です。求人情報を見ると、企業がどのようなCGデザイナーを求めているかが分かります。求められるデザイナー像を知り、自身と照らし合わせて足りない部分を知ることもできるでしょう。

こちらではレバテックキャリアの求人情報をもとに、CGデザイナーの求人例を紹介します。

ゲーム関連の映像制作/CG映像制作

ゲームに関連するCG映像制作を担うCGデザイナーの求人例は以下の通りです。

【想定年収】
500~600万円

【業務内容】
・コンシューマーゲームおよびスマートフォンアプリのムービーシーンやカット制作
・各種映像案件に応じた絵コンテ、Vコンテの作成、および内容の提案
・必要に応じて、社内スタッフや外注スタッフのクオリティチェック、スケジュール管理
など

【求められるスキル・経験】
・After Effectsなどを使用した動画コンポジット経験のある方
・Final Cut Pro、Premiere Proなどを使用した動画編集の経験のある方
・Vコンや絵コンテを作成して、映像の提案ができる方
・ゲーム中のカットシーンやビデオコンテ、プロモーション用映像など幅広い映像制作に対して興味を持って取り組める方
・アニメやゲームだけではなく、実写映画やドラマなど幅広いジャンルの映像コンテンツに興味のある方
・明るくさまざまな職種の人と協調して制作を進行できる方
・新しいソフトウェアやCG技術を学ぶ熱意がある方
・自分の考えをわかりやすく説明し、対話できる方

xR関連のコンテンツ開発

xR関連、車載系のコンテンツ開発の案件例は以下です。

【想定年収】
375~615万円

【業務内容】
・XR系、車載系の開発案件を始め3D表現を使ったリアルなコンテンツ開発
・3Dコンテンツの構造設計やイベント設計および実装
・デザイナーの表現要求に対して適したShaderの開発や、業務支援のPlugin(C#)開発など

【以下のスキル、経験があれば優遇】
・3Dグラフィックス技術に関する知識(PBR/NPR、レイトレーシングなど)
・Unity、UnrealEngine等を使用したソフトウェア開発経験
・3Dモデラ(Maya, 3dsMax等)、DCCツールのプラグイン開発経験
・XR(VR/AR)の知識
・GPGPU、デバイスドライバ/組込技術、OpenGL/Vulkanのドライバに関する経験/知識

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CGデザイナーの活躍の場

CGデザイナーが活躍するのは、実は映像作品だけではありません。映像を扱う映画・アニメやゲーム、広告などのメディア業界はもちろん、科学領域などでも活用されており、CGデザイナーは幅広い業界で需要があります。

ここではCGデザイナーが活躍している代表的な業界について説明します。CGデザイナーがその業界でどのように活躍しているかもあわせて紹介しているので、参考にしてみてください。

ゲーム業界

ゲーム業界はCGデザイナーにとって主戦場といえるでしょう。魅力的なキャラクターデザイン、操作性の高いアニメーション、世界観を作り上げる背景グラフィックなど、CGデザイナー自身の創造力とスキルを発揮できる魅力的な業界です。有名なゲームに携わることができれば、高い収入を得ることもできるでしょう。

映画/アニメ業界

映画やアニメ業界も、CGデザイナーが従事する業界として一般的です。フルCGの映画やアニメ作品も多く存在しており、人気作品が続出しています。また、映画作品においてCGは古くから活用されてきた歴史があり、実在の映像とCGを組み合わせた演出作品も多数あります。映画やアニメを見て、CGデザイナーを目指す人も少なくないでしょう。

広告業界

CMや雑誌、Webサイトなどに掲載される広告制作の業界でもCGデザイナーは活躍しています。フルCGで制作してしまうとコストがかかるため、背景は現実のものを撮影して、メインとなる物体のみCGで表現するという手法が取られることもあります。

製品の魅力を引き出す広告を制作するには、これまでに見たことがないインパクトのある映像でアピールすることが重要です。そのため、CGデザイナーは広告業界で欠かせない仕事といえるでしょう。また、広告制作において、ディレクターなどさまざまな立場の人間が関わるので、ほかの職種との連携も重要です。

制作企業

CGデザイナーは、CGデザインを専門に行っている制作企業で活躍しています。CGデザインといっても企業によって得意分野は異なり、サイエンスに強い企業やVR・ARに強い企業、アニメーションに強い企業などさまざまです。またCGデザインの制作だけでなく、企画やディレクションに携われる企業もあります。

VR/AR

VR/AR業界はこれから伸びていく可能性の高い業界ですが、ここでもCGデザイナーは活躍しています。

VRは仮想現実、ARは拡張現実と訳され、環境全体を仮想的な空間にしたり、現実世界に仮想環境を追加したりするものです。その仮想現実や拡張現実はCGで作られるため、VRやARの開発にはCGが欠かせません。ただしCGの技術だけではVR/ARは作れないので、CG以外のスキルもあるとより活躍の場が広がるでしょう。

科学領域

科学領域でもCGクリエイターの活躍の場があります。科学で直接CGを使うというよりは、科学的な現象や物体をCGで表現し、可視化します。そうすることで、CGを通して多くの人が科学を理解できるようになります。このようなことは科学領域以外でもできるため、ほかの領域でもCG活用が広がるでしょう。

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CGデザイナーの将来性

VRやARを活用したコンテンツの普及にともない、CGの活用の幅が広がり、CGデザイナーの需要は高まっていくことが予想されます。そのため、CGデザイナーの将来性は高いといえるでしょう。

しかし、CGデザインの技術革新のスピードは速く、CGデザイナーとして求められるスキル水準も上昇傾向です。CGデザイナーとしての市場価値を高めるためには、今後もCGデザイン制作におけるモデラーやリガー、アニメーターなどのコアスキルを高めていく努力が必要になります。

また、デッサンや絵画など、CGデザインの技術を直接学んだわけでない美大出身者などが、CGデザイナーとして活躍している例もあります。そのような人材は、ベースとして高度なデザインスキルを持っていることが多いです。CGデザインのスキルを身につけて業界に参入すると、CGデザイナー同士の競争も激しくなっていくでしょう。

さらに、簡易にCGデザインを制作できるツールなどが登場すれば、誰でも簡単にCGデザインが制作できるようになる可能性もあります。プロのCGデザイナーとして明確な差別化も必要となるでしょう。

関連記事:CGデザイナーの将来性は?年収や仕事内容、必要スキルも解説

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CGデザイナーに向いている人

CGデザイナーへの転職を検討する上で、自分に適性があるかどうかというのは気になる点の一つです。

CGデザイナーに向いている人の特徴として「デザインすることが好き・興味がある」「パソコン作業が苦にならない」「体力がある」などが挙げられます。しかし、当てはまらないからといって、CGデザイナーになれないわけではありません。

以下では、CGデザイナーに向いている人について詳しく説明していきます。

デザインすることが好き・興味がある

CGデザイナーを目指す上で、一番重要ともいえるのが、デザインが好き・デザインに興味があることです。

CGデザイナーの業務は絵を描くだけではなく、キャラクターデザインやロゴ制作、モデリングなどさまざまです。そのため自身が望む工程に携われるとは限りません。しかし、デザイン制作が好きであれば、目の前の業務も真摯に取り組むことができるでしょう。

もちろん、センスやスキルも必要ですが、デザインが好きであれば、センスやスキルは磨いていけます。

パソコン作業が苦にならない

CGデザイナーの業務はパソコンで行われるため、パソコン作業に慣れている必要があります。CGデザインは画像編集ソフトや描画ソフトを用いて、パソコンで行います。使用するソフトウェアの知識はもちろん、ショートカット機能などの知識もおさえておきたいところです。

CGデザイナーはアナログで作業することよりも、パソコンでする作業が圧倒的に多いため、パソコン作業が苦にならない人が向いているでしょう。

体力がある

CGデザイナーは体力に自信がある人にも向いています。CGデザイナーをはじめとするクリエイター職は、繁忙期や締め切り前に残業が続くことが多くあります。そのため、長時間黙々と仕事に向き合う体力が必要です。一日中パソコンに向き合う忍耐力も同時に求められるでしょう。

また、繁忙期などに体調を崩してしまうと業務に大きな影響が出てしまいます。基礎的な体力だけではなく、自身の体調管理やストレス発散ができることもCGデザイナーとして大切です。

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CGデザイナーのやりがい

CGデザイナーのやりがいの一つに、ゲーム作品や広告作品の顔ともいえるビジュアル部分を、自分の手で作り上げられるということがあります。作品の核を担うCGデザインを扱うことは大きなやりがいといえるでしょう。

また、デザイナーはクライアントワークなので、自分が好きなものを作ればいいというわけではありません。クライアント担当のニーズを拾い上げ、叶えられるような形にする必要があります。クライアントとのやり取りが、仕事を進める上で困難になることもあるでしょう。しかし、こうしたチーム作業を乗り越えて共同作業を完成させることでチームとしての一体感が生まれるのも、CGデザイナーのやりがいの一つといえます。

ほかにも、ゲーム作品や映画作品などでは、完成した作品のスタッフロールに自分の名前が載る場合があります。これを日々の仕事のモチベーションとしている方も多いでしょう。

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CGデザイナーに関するよくある質問

CGデザイナーに興味がある、目指している方の中では、なる方法や必要な条件、未経験からの転職の仕方などについて気になる方が多いようです。ここではCGデザイナーに関するよくある質問と回答を紹介します。類似の疑問を持つ方は参考にしてみてください。

Q1. CGデザイナーになるにはどうすればいいですか?

即戦力として活躍できるスキルを身につけ、スキルを提示できるポートフォリオを作りましょう。CGデザイナーを募集する多くの企業は即戦力として活躍できる人材を求めています。未経験可と記載がある求人も少なくないものの、スキルがあるほうが採用されやすいです。

Q2. CGデザイナーになるのに必須となる条件はありますか?

CGデザイナーになるために、必須の条件や資格などはありません。

企業が重視するのは、自社において必要な仕事をこなせる能力が求職者にあるかどうかです。このため、勉強するにしても、自分がどのようなCGデザイナーになりたいかなど目標をしっかりイメージし、身につけるべきスキルを決めていく必要があります。

Q3. 未経験でもCGデザイナーになれますか?

未経験でもCGデザイナーになることは可能です。しかし、未経験者がCGデザイナーになるには、経験者にも負けない高度なスキルを独学やスクールで身につける必要があります。

ポートフォリオなどを活用し、未経験であっても即戦力になると評価されれば、CGデザイナーの職に就くことは十分可能です。

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まとめ

CGデザイナーとは、ゲームや映像などにおいてCGデザインを制作する職種です。CGデザイナーには即戦力が求められるため、CGデザイナーになるには土台となる知識やスキルを身につけておく必要があります。

CGデザイナーに必要なスキルは、スクールや専門学校や大学、デザイン会社、独学などで身につけられます。どのような場所で学ぶにしても、自分で積極的に学習する意欲が重要です。CGデザイナーに求められるスキルとして、デッサン力やCGツール操作などの技術スキルとコミュニケーション能力などのビジネススキルなどが挙げられます。

また、CGデザイナーになるにはポートフォリオの作成が有効です。作品を作ることでスキルアップにつながり、自身のスキルの証明にもなるでしょう。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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