キャラクターデザイナーになるには?必要なスキルや向いている人をご紹介

最終更新日:2024年3月12日

キャラクターデザイナーとは、アニメやゲーム、企業マスコットその他様々なものに対するキャラクターの見た目やイメージをデザインする職種です。

キャラクターデザイナーになるには、まずイラストを描く上での基礎を固めていくことが大切ですが、具体的にはどのようなスキルが必要になるのでしょうか。

この記事ではキャラクターデザイナーに求められるスキルや、就職するまでの知識・技術の身につけ方、仕事内容などを詳しくご紹介します。

この記事のまとめ

  • キャラクターデザイナーとして働ける会社には、デザイン会社やゲーム制作会社などがあげられる
  • キャラクターデザイナーになるには、求められるスキルを正しく理解し体系的に学ぶ必要があり、未経験から働くのはハードルが高め
  • 独創性のある職業であるため、現在普及が進むAIにとってかわることの少ない職業であり、将来性は十分に高い

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キャラクターデザイナーになるには

キャラクターデザイナーになるには、まず美術系大学やゲーム・アニメの専門学校に進学し、関連企業に就職するのが一般的です。また、専門的なカリキュラムのない学校を卒業したとしても、独学で勉強し技術を身につけて目指すこともできます。
進路から見たキャラクターデザイナーへの就職方法をチェックしていきましょう。

関連記事:デザイナーとして就職するためには?職種と必要なスキルを解説

専門学校に通う

キャラクターデザイナーになるには、ゲームやアニメ、イラストの専門学校に入学するのが一般的です。これらの専門学校にはキャラクターデザインのコースが設置されている場合もあります。
こうした専門学校では、キャラクターデザイナーとしての就職を支援してくれることもあります。デザイン会社やゲーム会社に太いパイプがある専門学校も多いので、就職に有利になるでしょう。

美術大学に通う

美術大学では、画力やデザインスキルを身に付けることができます。ただ、大学ではキャラクターデザイナーに特化したスキルを身につけるというよりは、幅広く知識や技術を身につけて様々な職種を目指せます。
キャラクターデザイナーを含めて幅広く進路を検討したいという方には美術大学が向いています。

関連記事:CGデザイナーになるには?必要なスキルや将来性も解説

独学で勉強する

独学でキャラクターデザイナーを目指すことも不可能ではありません。ただし、キャラクターデザイナーに必要なスキルは範囲が広く、独学で身につけるには時間がかかります。
また、独学で知識やスキルを習得したとしても、就職活動で不利になるケースもあります。採用では経験者や学校に通った人が優遇されることも多いからです。専門学校に通っていた場合、ポートフォリオ指導など就職活動の支援が受けられるので、こういった面でも専門学校の方が有利です。

キャラクターデザイナーに求められるスキル

キャラクターデザイナーに求められるスキル


キャラクターデザイナーになるには、専門的なスキルを身につける必要があります。
キャラクター制作にかかわるスキルには、


  • ・デッサン力

    ・グラフィックツールの使用スキル

    ・センス

    ・コミュニケーションスキル


などがあげられるでしょう。
一つずつ解説します。

デッサンスキル

キャラクターデザイナーになるには、まずデッサンの基礎を身に付けることが必要です。
デッサンとは、「素描」や「下絵」のことで、絵画表現や造形作品をつくるための基本となる技術です。デッサンを学ぶことで造形の要素や構成方法が理解でき、センスを高めることができます。
多くの人に受け入れられるキャラクターを生み出すには、人物の等身やバランスなど絵画表現の基礎は一通り習得しておくべきです。デッサンについては市販のテキストも販売されているので、自宅で練習することも可能です。

グラフィックツールの使用スキル

デジタル化が進んでいる現在では、デザイナーに必要なスキルとして「Illustrator」や「Photoshop」などのグラフィックツールの使用スキルも含まれています。

llustrator

ドローイングソフトというジャンルのツールです。線描の図形の組み合わせでイラストを作成できます。頭や手足というパーツを組み合わせてキャラクターをつくるイメージです。

Photoshop

もともとはフォトレタッチといって写真データを加工するためのソフトウェアです。水彩画や油絵のようにいろいろなブラシを使用してイラストが描けます。

PhotoshopとIllustratorは、キャラクターデザインに限らずさまざまなグラフィックデザインの現場で使われているプロフェッショナル用ツールです。「ある程度使える」というレベルではなく、「使いこなしている」という域まで目指しましょう。

想像力・発想力・独創性

キャラクターデザインでは、既存のキャラクターをうまく描くのではなく、ゼロから新しいキャラクターをつくる必要があります。それには創造性が不可欠です。ゲームやアニメの世界観にマッチしたキャラクターを作り上げるにはファッションやアイテムなどもふさわしいものにする必要があるので、豊かな発想力が求められます。

また、現在では既存キャラクターがあふれているため、より独創性がありアピールしやすいキャラクターが作れるというのも、キャラクターデザイナーにとって大きな魅力になります。クライアントのニーズを汲み取りながら独自性を発揮する必要があるため、ある程度のセンスが必要です。

コミュニケーションスキル

ゲーム会社、アニメ制作会社などのキャラクターデザイナーは、フリーランスのイラストレーターと違って一つの作品を作るプロジェクトチームのメンバーとして働くことが多いです。他メンバーとやり取りする機会が多く、コミュニケーション力は必須といえるでしょう。

転職や就職の際にも、技術だけでなくコミュニケーションスキルを重視する企業は多いです。受け答えをはっきりとできるか、自分の考えを正しい言葉で伝えられるかを考えながら自己アピールできると理想的です。

キャラクターデザイナーの仕事内容とは

アニメやゲームには、ヒーロー、ヒロイン、脇役、モンスターなどさまざまなキャラクターが登場します。キャラクターデザイナーの仕事はこのような個性的なキャラクターを生み出すことです。
デザインする範囲はバラエティーに富んでいて、スナックのパッケージや文房具に使われるマスコットキャラクターをデザインしたり、小説や漫画の登場人物をモデルにキャラクター化するなどさまざまです。

企業のマスコットキャラクターなどをデザインする場面も増えており、クライアントの求めるキャラクター像を掴むのはもちろん、エンドユーザーである消費者にも人気が出るキャラクターが求められることも。ある程度キャラクターの方向性は決まった状態で受注することがほとんどですが、ときにはクライアントと一からキャラクターを生み出すこともあります。

関連記事:キャラクターデザイナーの仕事内容は?必要なスキルや資格をご紹介

キャラクターデザイナーとして働ける会社

キャラクターデザインの仕事ができる会社の種類とその特徴について紹介します。

デザイン会社に入社する

デザイン会社とは他の企業からデザイン制作の仕事を請け負う会社です。デザイン会社とひとくちにいってもその仕事内容は幅広く、グラフィックデザイン、Webサイト、広告、映像、CGなど多岐にわたります。

キャラクターデザインもデザイン会社の業務に含まれています。キャラクターデザインを手掛けている会社は多いですが、企業やブランドオリジナルのキャラクターデザインを強みとする会社やゲームキャラクターが得意とする会社などそれぞれの会社によって特色はさまざまです。

キャラクターデザインをコアとして、Webや映像の制作などのプロモーションやキャラクターを利用したイベントのサポートなどの事業を展開しているデザイン会社もあります。

ゲーム制作会社に入社する

ゲーム制作会社とは、娯楽としてのゲームコンテンツを制作する会社です。ゲーム制作会社には、自社で企画から開発・販売まで一貫して行う会社(ゲームメーカー)もあれば、ゲームメーカーから開発作業を請け負っている会社もあります。

ゲーム制作会社に所属するキャラクターデザイナーは、ゲームに登場する主役や脇役など様々なキャラクターをデザインするのが仕事です。ゲーム制作プロジェクトの中でも特に目立つポジションであり、それだけに競争率が高いのが実情です。

キャラクターの属性(強い、美しい、賢いなど)を的確に表現するだけでなく、色彩感覚やファッションセンス、インパクトやオリジナリティも要求されます。

アニメ制作会社に入社する

アニメ制作会社とは、アニメーション映像の実制作を行う会社です。「アニメ制作スタジオ」「アニメ制作プロダクション」と呼ぶこともあります。
アニメーション制作の具体的な工程としては、主に絵コンテ、作画、仕上げ、背景、撮影を担当します。

キャラクターデザイナーは、アニメに登場するキャラクターのデザインを行います。 漫画などの原作のキャラクターを、アニメーションとして動かしたときに自然な動きになるように描き直し、設定画を作成します。 オリジナル作品の場合、ゼロからキャラクターのデザインを考えます。
入社したての時期は原案を元にイラストを描くイラストレーターとして働くケースがあります。入社してすぐにキャラクターデザインの仕事を任されることはまれで、社内で経験を積んだ後にキャラクターデザインの仕事がまわってくるパターンが多いです。

キャラクターデザイナーに必要な資格

キャラクターデザイナーになるには、必須の資格はありません。しかし、身に付けたスキルの証明として活かせる資格がいくつかあるので、ご紹介します。
独学でキャラクターデザインを始める方や、転職の際に自己アピールをしたいと考えている方は、参考にしてください。

Illustrator®クリエイター能力認定試験

Illustrator®クリエイター能力認定試験は、サーティファイが実施しているAdobe Illustrator®の操作技能と知識を証明する民間資格です。ドキュメントデザイン技術に関する知識や仕様通りにコンテンツを作成する能力を測る資格です。
創造性の高いコンテンツをつくる能力を証明するエキスパートレベルと、仕様に沿って合理的に作業する能力を証明するスタンダードレベルの2つのレベルの試験が実施されています。

Photoshop®クリエイター能力試験

Photoshop®クリエイター能力認定試験は、サーティファイが実施しているAdobe Photoshop®の操作スキルと知識を証明する民間資格です。画像編集技術の知識や仕様通りにコンテンツを作成する能力を証明する資格です。
Illustrator®クリエイター能力認定試験と同様、エキスパートレベルとスタンダードレベルの2つのレベルの試験が実施されています。

CGクリエイター検定

CGクリエイター検定は、アニメーションやゲームなどのCG映像の制作者としての表現力やCGソフトウェアを使いこなす能力を認定する資格です。
CGについての専門知識の理解度とCGソフトウェアを応用する能力を測るエキスパートレベルと、基礎的な知識の理解度を測るベーシックレベルの2つの試験区分が実施されています。

キャラクターデザイナーの将来性

キャラクターデザイナーが活躍する分野は、アニメやゲーム、漫画、小説、企業広告など多岐にわたります。最近ではVR分野のエンタメ業界がさかんであるため、バーチャルキャラクターの依頼も多く見られます。

今後も細分化、多様化していくエンターテイメント市場の動向にあわせて、キャラクターデザイナーは需要が見込まれる職業のひとつです。

AIの導入によってクリエイター職の仕事が失われることが予想されていますが、独自性・創造力が必要であるゼロから作るキャラクター創作は、AIが苦手とする分野です。この観点から見ても、キャラクターデザイナーの将来性は高いといえるでしょう。

関連記事:CGデザイナーの将来性は?需要や仕事内容を詳しく解説

キャラクターデザイナーの年収

会社に所属するキャラクターデザイナーの場合、平均年収はだいたい300〜500万円です。デザインしたキャラクターが軒並みヒットするような知名度の高い人気デザイナーになれば別ですが、一般的には普通のサラリーマンと同程度の給料になります。

デザイナーとして成果を積み上げていけば、さらに管理職としてキャリアアップする道もあります。デザイナー歴10年以上のチーフデザイナーやアートディレクターの場合、800万円以上の年収も期待できます。

管理職に就くより現場でデザイン業務に専念したい人は、フリーランスとして独立する方法もあります。フリーランスや個人事務所を設立する形で独立すれば、年収の大幅アップが可能です。

よくある質問

キャラクターデザイナーになるにはどうすればよいかという視点で、よく聞かれる質問をまとめました。3つの質問を、一つずつチェックしていきましょう。

Q1.キャラクターデザイナーになる専門の学校に通うべき?

キャラクターデザイナーになるには、専門学校に通うのが一般的なコースです。独学でもキャラクターデザイナーを目指すことができますが、時間がかかり、就職・転職などで不利になることが考えられます。

Q2.キャラクターデザイナーになるにはどんな会社に就職すべき?

デザイン制作会社やゲーム制作会社、アニメ制作会社でキャラクターデザイナーとして働くことができます。最初はイラストレーターとして経験を積んでからキャラクターデザイナーの仕事に付くことになります。

関連記事:グラフィックデザイナーの志望動機!未経験向けの例文も紹介

Q3キャラクターデザイナーのやりがいは?

絵を描くのが好きな人にとっては、自分の好きなことを仕事にできるのが大きなやりがいです。また、自分の生み出したキャラクターが多くの人に愛されることほど嬉しいことはないでしょう。

まとめ

この記事では、キャラクターデザイナーの仕事内容や必要なスキルや素質、キャラクターデザイナーが活躍できる会社について解説しました。
キャラクターデザイナーはアニメやゲームに登場するキャラクターを生み出すという夢のある仕事です。絵を描くことが大好きな人、妄想力なら誰にも負けないという方はぜひキャラクターデザイナーを目指してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修

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