エンジニア面接の逆質問29選!パターン別に技術面接の例や注意点を解説

最終更新日:2024年12月5日

面接の終盤で、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれ、求職者が質問することを、通称「逆質問」といいます。基本的に、面接は面接官からの質問に回答していく流れであるため、逆質問だけが求職者から質問できる機会となります。

逆質問は企業に対する熱意や、それまでの面接で売り込めなかったアピールポイントを伝えるチャンスです。一方で、何も準備せずに臨むとうまく自分を売り込めず、マイナス評価に繋がる恐れもあります。

本記事では、エンジニアの就職、転職に向けた面接の場で有効活用できる逆質問例を紹介します。これから面接に挑む方や、転職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

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この記事のまとめ

  • 逆質問は、面接において求職者が自分のペースでアピールできる唯一の機会
  • 逆質問を通じて得られるメリットには、企業との相性を探ることができる、熱意をアピールできる、待遇や労 働環境を把握できるなどが挙げられる
  • 検索すれば分かることやネガティブな内容、抽象的な質問などは避ける
  • 転職エージェント活用すれば、業界や転職先企業の情報を事前に収集でき、逆質問の内容にも有効 なアドバイスをもらえる

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逆質問とは

逆質問とは、採用面接において求職者から企業側へする質問のことです。就職や転職の面接は、基本的には企業側から求職者に質問し、求職者はそれに答える流れで進んでいきます。この場合、求職者は質問への回答で自分のスキルや経験などをアピールすることができます。

しかし、この原則から外れて、求職者が自己のペースでアピールできる唯一の機会が「逆質問」です。面接の終盤に企業側から「何か質問はありますか?」といった形で問いかけられ、求職者が企業に対して質問します。昨今の面接において、質疑応答から逆質問までが定番の流れになりつつあるといえるでしょう。

逆質問の時間は、意図なく設けられているわけではありません。企業も逆質問によって、求職者の熱意、価値観やほかの質問で得られなかったスキルについての情報、今後活躍できる人材かという見極めなどを行っています。したがって、求職者は逆質問についても準備をして臨む必要があるでしょう。

関連記事:ITエンジニアになるには?必要なスキルや未経験者の転職方法を解説

企業が転職時の面接で逆質問を求める背景

具体的な質問例を紹介する前に、なぜ企業が面接の中で逆質問を求めるのかを確認しましょう。

基本的に面接では、企業からの質問に求職者が回答する、一方通行な流れになることが多いです。しかし、それでは企業側は求職者のことを十分に理解できても、求職者側は企業への理解度を深められず、内定が出ても不安が残ってしまうでしょう。それによって、入社後のミスマッチの発生リスクが高まるため、求職者側に企業理解を深めてもらう場として、逆質問の時間が用意されています。

また、企業側からすれば、逆質問の内容を通して、求職者がどれほど企業の業務や文化に関心を持っているのかを見ることも可能です。

逆質問の時間を設ける主な目的は、ミスマッチの防止や求職者の入社意欲の見極めといえるでしょう。

「特にありません」は避けるべき

逆質問は、企業についてどれだけ事前に調査、研究をしているか、入社の意欲があるかなどが問われるでしょう。そのため、「特にありません」という回答は「事前の準備をしていない」「入社に対する意欲が低い」という印象を与えてしまいます。

また、それ以外にもコミュニケーション能力が低い、消極的な性格といった印象も与えかねないため、事前に逆質問をする準備をしておくことが重要です。

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エンジニアが逆質問を通して得られるメリット

逆質問は、面接担当者に向けて、さらに自分自身をアピールできるチャンスです。また、調べただけでは分からなかった企業の情報を聞けるため、企業との相性を把握できます。

逆質問のメリットを理解すると、目的が明確化され、より良い逆質問を準備できるでしょう。ここでは求職者側が逆質問をすることで得られるメリットについて詳しく説明します。

企業との相性を探ることができる

実際の業務内容や、社風に関する質問をすると、自分が思い描くキャリアを実現できそうか、働きやすい会社かを見定められます。

また、事前に気になる点を質問することで、入社した後に「思っていた業務と違った」「思い描いていたキャリアに進めない」といった想像とのギャップで離職してしまうケースを防げるでしょう。

熱意をアピールできる

入社意欲の高さが分かるような質問をすれば、働きたい熱意をアピールできるでしょう。

たとえば、応募企業について調べた上で気になった点などを質問すると、事前調査をしていることや企業に対して興味や意欲があることが伝わります。また、入社までに必要な学習などを質問すれば、向上心の高さをアピールできるでしょう。

逆質問は、質問形式で自己アピールができる場です。意識して質問を準備しましょう。

給与や労働環境を知ることができる

モデル年収や一日の業務の流れに関する質問をすることで、労働環境のイメージが明確になるメリットがあります。しかし、年収や残業時間などを露骨に聞いてしまうと、業務以外の面で仕事を選んでいると思われ、マイナスな印象を与えてしまうので注意が必要です。

関連記事:ITエンジニア向け志望動機の書き方とは?【職種別例文あり】

伝えきれなかったことをアピールできる

面接の最中に伝えきれなかったことをアピールできます。面接は企業側主導で進んでいくため、伝えたかった自身の強みを話す機会がないまま終わってしまう場合があるでしょう。逆質問の場では、自ら話を展開できるため、伝えきれなかったポイントを補完することがおすすめです。

また、自身の強みについて、質問として確認することもできます。「このようなスキルがこの業務に活かせると考えているのですが、いかがでしょうか?」といったように企業側に質問すると、入社後のことまで考えられていると好印象を残せるでしょう。

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エンジニアの面接で伝える逆質問の準備方法

採用面接の自己PRや志望動機について準備をするように、逆質問についても同様に準備する必要があります。もちろん、面接の場で話していたことについて掘り下げて質問する場合もありますが、伝えたいことをすべて伝えるためにも事前に準備しておくほうが良いでしょう。緊張していても、落ち着いて質問ができるように、入念に準備と練習をしておくことをおすすめします。

ここでは逆質問の準備の仕方について説明します。ぜひ参考にしてみてください。

企業研究をする

逆質問に限らず、求職における面談では企業研究が必要不可欠です。企業のWebサイトを見れば、社風や強みなどを把握できます。応募先で自分が働くことを想像しながら企業研究を行いましょう。自ずと気になる点が上がってきて、逆質問に繋がります。

逆にいえば、逆質問とその応答では研究の度合いが試されているといえるでしょう。

アピールしたいポイントを考える

自分の長所を再確認し、アピール内容をまとめておきましょう。技術的なスキルやエンジニアとしての経験は逆質問の前の質疑で確認される場合がほとんどです。逆質問の際には、通常の質疑応答で伝えきれなかったより深掘りした情報を伝えるか、質疑応答では触れる機会のないポイントのアピールを用意しておくのがベターでしょう。

逆質問に質問で返されたケースを想定する

逆質問の回答で面接官から質問で返されたとき、どのように回答すべきかを事前に想定することも大切です。逆質問する意図を自分の中で明確にしておき、一貫した主張を持っていれば聞き返されたときの答えが用意しやすいでしょう。もちろんすべての質問を想定することは不可能ですが、準備万端で落ち着いて面接に臨むことが大切です。

転職エージェントに相談する

逆質問への準備をする際に、企業がどのような人材を求めているのかが分かっていれば、より有効な質問を備えておくことが可能です。しかし、転職をする個人が企業の求める人材像を深く知る機会はなかなかありません。

このような場合に検討したいのが、転職エージェントの活用です。転職エージェントは業界や転職先企業に精通しており、面接におけるノウハウも豊富に持っています。面接の前に逆質問内容の良し悪しを確認する場合にも、有効なアドバイスを受けられるでしょう。

関連記事: 転職エージェントに履歴書を提出する理由とは?作成のポイントも解説

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エンジニアの面接で企業との相性を探る逆質問例8選

企業のWebサイトや案件情報からでは分かりにくいのが、仕事の進め方や環境などの現場の雰囲気です。面接時の逆質問では、そういった点をクリアにし、自分とのマッチ度を探ることができます

たとえば「新しい技術を使って仕事をしたい」といった理由で転職を希望するエンジニアにとって、現場の技術選定がどのように行われるのかは重視する点です。ここでは、企業との相性を探るための逆質問例をピックアップします。

1. 新しい言語やツールの導入はどのように検討されていますか?

仕事の進め方や考え方を把握し、入社後のギャップを少なくするための逆質問です。新しい技術やツールを活用していくのが好きな人にとっては気になる点でしょう。

この質問により、トレンド技術を取り入れることに積極的か否か、新しいことに挑戦できる環境であるかどうかを知ることができます。また、技術面への関心が高いことを伝えられるでしょう。

2. 御社で活躍されているエンジニアの方の特徴を教えてください

エンジニアは、「マネジメントにも関わっていきたい」「技術力を突き詰めたい」など各々のこだわりがあります。応募先の企業で活躍しているエンジニアの特徴を知ることによって、今後どのようなキャリアに進めるのかをある程度把握できるでしょう。また、働く人の特徴から企業文化を推測し、自分との相性を判断することもできます。

3. どのようなチーム体制で業務を行っていますか?

働き方のミスマッチを防ぐため、個人主義なのか、チームや組織で動くのかを確認してみましょう。ほかにも、「コミュニケーションの取り方」「仕事の進め方」「チームの雰囲気」などに変換して逆質問するのも手です。また、チームの人数を知ることにより、案件の規模感をイメージできます。

4. 若手のアイデアが実際のサービスになった事例はありますか?

地位やポジションに関わらず、新しいことにチャレンジできる社風かを判断できます。

逆質問する際に「自分は●●ということをやってみたい」などのアイデアも添えられるとベターです。そうすることで、「入社後のことまで深く考えている」「やる気や向上心がある」などの良い印象を与えられるでしょう。

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5. 配属予定先には、どのような企業から来られた方がいますか?

同業他社から中途入社した方が活躍しているのか、活躍しているのはどのような属性の企業から入社した人なのかを知ることができます。これを知ることで、配属先の雰囲気もイメージできるようになるためおすすめです。

ただし、社員の前職は個人情報にあたるので、「差し支えない範囲で構いませんので」と枕詞を入れて聞くのが良いでしょう。

6. 業務の中でやりがいを感じるのはどのようなときですか?

面接官が現場で働いている場合、就職後に直属の上司になる可能性が高いです。面接官自身が何をやりがいに感じて仕事をしているのかを知ることで、価値観が合う上司と働けそうか判断できます。

ただし、この質問は面接官が現場の方である場合のみに使えるものであり、人事の方や、役員クラスの方に聞いても欲しい回答は得られない可能性があるので注意してください。

7. この会社に入社した理由を教えていただけますか?

現場の方が、なぜ今の会社に転職することを決めたのかを知ることで、自分が意思決定をする際の参考にできます。自分が調べただけでは分からなかった魅力についても発見できる可能性もある質問です。あわせて、入社してから感じたギャップなどについても聞くと理解が深まるでしょう。

面接官の個人の意見を求めることで距離が近くなり、好印象につながる場合もあります。ただし、踏み込みすぎないように注意しましょう。

関連記事: エンジニアの転職理由と?面接で使える例文とポイントを解説

8. 実際に働いていて感じる、他社にはない強みはありますか?

こちらも面接官が現場の方の場合にできる質問です。企業の強みについては、企業サイトなどに情報が載っていることが多いため、単純に強みを聞くのではなく、働いている人の実感としての強みを掘り下げましょう。企業サイトに記載されている以上にリアリティのある特徴が聞きだせる可能性のある逆質問です。

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エンジニアの面接で熱意のアピールにつながる逆質問例7選

面接時の逆質問の場では、疑問に思っていることを尋ねるだけでなく、自分の熱意を伝えることも可能です。質問に「自分がどういうことをしたいのか」などを絡めたり、自分に足りない部分を聞いたりすることで、前向きな姿勢を示せるでしょう。

ここではそういった意欲のアピールを盛り込んだ逆質問例を7つ紹介します。

1. 入社までに準備・勉強しておくべきことはありますか?

この質問では、「即戦力になりたいという意欲」と「事前準備ができる人材であること」を伝えられます。企業側は自主的に取り組む人材を求めている場合が多いです。「業務では●●を活用しているとありますが~」といったように、企業研究の段階で得た知識も交えて質問するとより良いでしょう。

もちろん入社後の業務へのキャッチアップにも役立ちます。

2. エンジニアで事業企画に携わっている方はいますか?

将来的にエンジニアリング以外にも関わっていきたいと考えている方は、面接で確認すると良いでしょう。自分の熱意を伝えられるだけでなく、応募先の企業がエンジニアに求めるものはどういった役割かも掴めます。

ただし、まずはエンジニアとして成果を出すというスタンスでなければいけません。事業企画をやりたいという思いが前面に出過ぎると、エンジニアとして働く意欲が低いと見なされてしまうので要注意です。

3. ●●の技術勉強会などの開催は可能でしょうか?

自分の強みと勉強熱心さ、向上心を伝えられる質問です。周囲の人を巻き込む力があることのアピールにもつながります。また、入社後の教育体制、企業の学習体制を知ることは、ほかの応募企業と比較するポイントにもなるでしょう。

ただし、企業のWebサイトなどで公表していることもあるため、事前に調べておく必要があります。

4. この領域における新規事業の今後の展望を教えてください

応募先の企業の新規事業やサービスをチェックした上で行う逆質問です。応募先の企業について十分に調べていることが伝えられます。また、自分の考えに対して、フィードバックをもらえるメリットもあるでしょう。

なお、事業展望を聞く際は、現場の方よりも、事業部長や役員クラスの方に聞く方が的確な回答を得られます。

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5. 私と近い年齢の方は、どのような活躍をされてますか?

既に活躍している人に追いつきたいという成長意欲をアピールすることができる質問です。

また、自分と同世代の人のキャリアを知ることで、入社後にどのように成長ができるのかもイメージすることができます。一方で、活躍しているエンジニアが自分の目指すエンジニア像と違うこともあるかもしれません。面接の際に確認しておけば、ミスマッチを未然に防げるでしょう。

6. 私はどのような点で御社に貢献できると思われますか?

自身のスキルを織り交ぜて質問をすることで、企業側は求職者が実際に働いているイメージができます。具体的にイメージすることで企業側も入社後のギャップを取り除くことができるでしょう。

また、求職者にとってはどのような活躍が求められているかヒントを得ることができます。回答を参考に、スキルアップを目指しましょう。

7. 経歴やスキルを見て足りないと感じた部分はありますか?

面接官に求職者の向上心を伝えられる逆質問です。長所のアピールだけでなく、弱点についてもフォローすることは自己研鑽への強い意欲が示せます。企業側も指摘しづらいポイントをフォローできるため、メリットのある質問といえるでしょう。

関連記事: ITエンジニアの採用面接 - 自己紹介で見られるポイント【例文付き】

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エンジニアの面接における給与や労働環境に関する逆質問例6選

転職の目的は数あれど、給与や残業などの労働条件が気になる方もいるでしょう。ワークライフバランスを重視したい方、家族を養うために譲れない給与のラインがある方、事情はさまざまです。

とはいえ、デリケートな質問でもあり、聞き方次第では「仕事のやる気がない」「お金にしか興味がない」などと受け取られかねません。そういった労働条件を聞く場合の逆質問例を6つ紹介します。

1. 私と近い年齢の方のモデル年収を教えてください

年収については直接的に聞かないようにするのがベターです。平均的なモデル年収を尋ねることで、自分と年齢が近い人の情報収集ができ、自分と近い年齢の方の活躍度合いや働き方を確認できる可能性があります。

しかし、エンジニアは年齢ではなく、スキルや経験により年収が変動する場合も多いため、注意が必要です。

2. 毎日何時くらいまで仕事をされていますか?

入社後は早く企業のペースに合わせたいという意図で勤務時間に関する逆質問をすることが可能です。しかし、残業時間についての質問を露骨にすると「残業をしたくない」とマイナスに受け取られるおそれがあります。「周囲の方とペースを合わせたい」という、あくまでも前向きな姿勢からの逆質問で、残業時間を推測してみましょう。

3. 社員の方々は業務外でどのような付き合い方をしていますか?

業務外の付き合いが多ければ、社員同士の仲が良い職場であることが分かります。一方でプライベートの時間を大事にしたい方にとっては、ネックとなるでしょう。また、業務外の付き合いが少なければ、ドライな職場であるか、もしくは稼働時間が多いか、などの推測ができます。質問自体は会社の雰囲気を聞く内容なので、角がたちにくいです。

4. お子さんをお持ちの女性社員の方の活躍事例はありますか?

求職者が女性の場合、抱える事情や将来に向けて確認しておきたい内容です。福利厚生については仕組み上用意はされていても、利用しづらい雰囲気の場合もあります。転職において、出産や育児について重要視する方は早めに確認して、不安を取り除いておきましょう。

また、活躍の事例があれば、産休・育休後のキャリア形成も期待できます。

5. 繁忙期と閑散期では就業時間にどれくらいの差がありますか?

こちらは業務上のピーク時期の勤務状況を確認する質問といえます。労働環境の中でも繁忙期の勤務状況は、継続的に就労する上で確認しておきたい方も多いです。直接的ですが、素直に聞いてもマイナスな印象は与えないでしょう。

注意点として、露骨にネガティブな表現を使った質問は控えることが無難です。

6. フレックスタイム制で実際に多い就業時間を教えてください

ITエンジニアの就労環境では、フレックスタイム制が導入されている企業も少なくありません。制度の実際の運用状況と職場の雰囲気を確認できる逆質問となります。制度として取り入れられている場合、表向きには問題はないのですが、できるだけ遅く出社したいという意図が伝わると印象を損なう可能性がありますのでご注意ください。

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エンジニアの面接で避けたほうが良い逆質問4選

逆質問は、意欲のアピールや入社への心構えにつながりやすいですが、反対に悪い印象を与えてしまうこともあるため、注意が必要です。逆質問の場では、聞くことを避けたほうが良い質問も存在します。では、どのような質問を避けるべきなのか、理由とともに解説していきますので、確認してください。

なお、どうしてもこれらの質問をしたい場合は、内定が確定した後に確認するのが良いでしょう。

1. 御社の有休取得率はどれくらいでしょうか?

休みやすい企業に入りたいと思っても、面接の場で有給休暇が取りやすいのかを聞くのは避けたほうが良いでしょう。まだ働いてもいないのに、休みのことばかりを気にしていると思われるのは印象が良くない上に、休みやすいから応募をしたのではないかと思われてしまう可能性があります。どうしても気になる場合は「繁忙期はどれくらい忙しいですか?」など、婉曲した表現で聞くようにしましょう。

2. 御社の強みを教えていただけますか?

この質問をしてしまうと、企業のことを何も調べていないと思われてしまいます。企業の強みはほとんどの場合、Webサイトに載っているので、企業の強みが知りたい場合は事前に自分で調べておきましょう。

もし、調べても分かりづらかったのであれば、「Webサイトを拝見したところ、御社の強みは●●であるとのことでしたが、こちらをもう少し詳しく教えていただけますでしょうか」と聞くことをおすすめします。これにより、きちんと企業研究をしていることや企業への興味があることをアピールできるでしょう。

3. 離職率を教えていただけますか?

離職率に関する質問をすると、業務内容よりも就労環境ばかりを見て意思決定をしていると見なされてしまいます。離職率は気になるところではありますが、あまり内定前に聞くのは得策ではないので避けるべきでしょう。

直接的にネガティブな質問をすることは、どちらにもメリットがないため、避けるべきです。「中途入社者は多いですか?」など、入社意欲が高いことを示した上で質問するのが良いでしょう。

4. ワークライフバランスは整っていると感じますか?

ワークライフバランスについての逆質問は、業務以外についての興味が強く、仕事への意識が低いと判断される可能性があるでしょう。また、ワークライフバランスが整っているかどうかは個人の判断となるため、具体的とはいいがたく、回答側にとっても難しい質問となってしまいます。

貴重な質問の機会なので、別の質問を用意するほうが良いでしょう。

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エンジニア未経験・新卒向けの逆質問4選

新卒や未経験からエンジニアに転職する場合、ポテンシャルや意欲、人柄で採用されるケースがほとんどです。そのため、入社前の学習や求められる人柄、資格の活用などに関する逆質問が効果的でしょう。

目的ごとに逆質問の例を挙げているので、自分の強みや各企業に合わせてアレンジすることをおすすめします。できればタイプの異なる逆質問を複数準備しておきましょう。

1. 入社までに読んでおくべき本や教材があれば教えてください

この質問は、学習意欲や仕事への意気込みが伝わります。自主的に取り組める人材であることもアピールできるでしょう。どの程度の知識や技術が必要なのかを知るためにも、どんな教材や本で勉強するべきかを質問するのは効果的です。

また、自身が入社後スムーズに業務に取り組めるようになるため、事前学習の教材について質問することは大きなメリットとなります。

2. 採用の際に、必ず見ている人柄はどのようなものですか?

面接官の立場からすると、会社の雰囲気に馴染めるか、上司や先輩との人間関係がうまくいくかなど、雇用のミスマッチを未然に防ぎたいと考えます。人柄は面接時の重要な判断材料であるため、逆質問で聞き出すことは職場のイメージを事前に把握できる機会にもなるでしょう。

また、必ず見ている人柄が自分の要素とマッチしていればアピールにつなげられます。

3. 配属された際には、どのような言語やツールが必要ですか?

エンジニアといっても、会社や部署によって現場環境や開発手法はそれぞれです。開発言語や利用しているツールを質問することで、ある程度の環境や手法を事前にイメージできるメリットがあります。回答内容が仮に知らない、詳しくない言語やツールであれば、事前に情報収集することも可能です。新しい知識であれば、身につけてスキルアップにつなげられます。

4. 自分が持つ資格は、御社のどのような業務で活用できますか?

すでに取得している資格が活かせる業務であれば、即戦力になることをアピールできる絶好の機会でしょう。面接官との会話でもより具体的な内容のやりとりが期待できるので、IT関連の資格を保有しているのであれば押さえておきたいところです。保有資格が業務に活かせないと回答されても、どのような資格を取得すれば活躍の場が広がるか重ねて質問すると、取得に向けた意欲をアピールできるでしょう。

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エンジニアの面接で気をつけたいポイント

逆質問では、質問内容に関して縛りは設けられていません。しかし、深く考えずに適当な質問をしてしまうと、貴重な機会を潰してしまいます。

相手を慮って枕詞をつけたり、質問の数を先に伝えたりなど、些細なことでもポイントを押さえておくだけで、相手により良い印象を与えられるでしょう。ここではエンジニアの面接における逆質問をする際に気をつけたいポイントについて説明します。

「差し支えなければ」の一言を添えるなど相手に配慮する

逆質問をする前に「差し支えなければ」と一言添えると、相手への配慮ができる人物として好印象を持ってもらえる可能性があります。企業の現況や将来的なビジョンなどの質問は、面接官が答えにくい場合もあるでしょう。一歩踏み込んだ逆質問をするときは、差し支えない程度で聞く姿勢を忘れないでください。

質問は最低3~5個ほど準備しておく

最終面接では、入社する意欲の高さが一層注目されるので、一次や二次面接よりも逆質問を多めに用意しておきたいところです。面接官は応募者のキャリア志向からマッチング度をチェックしているので、将来のビジョンを視野に入れた逆質問は必ず1つ用意し、そのほかにも2〜4つほど質問を準備して活躍イメージを伝えましょう

はじめに逆質問の数を伝えておく

いくつか逆質問をする場合、はじめに質問数を最初に伝えておくと良いでしょう。最初に「3点お伺いしたいのですが…」と切り出した上で、「まず1つめに」「2つめに」と質問すると面接官はどのタイミングで終了すれば良いかが分かるでしょう。

もし質問している途中で新たに疑問が生まれた場合は、ためらわず追加で質問することをおすすめします。ただし質問内容がまとまっていなければ何を聞きたいのかが伝わらないので、質問の意図を明確にするよう注意しましょう。

ポジティブな質問をする

応募企業に対して、就業環境や待遇について確認することは問題ありません。前向きな内容の質問であれば、本気で転職に挑んでいるという評価につなげられます。

しかし、企業に対するネガティブな質問は避けましょう。面接相手に対してネガティブな質問は、決して高い評価には繋がりません。また、コミュニケーション能力が低いという評価にも繋がってしまいます。

具体的な質問にする

逆質問では自由に質問内容を選択できますが、質問に対して有効な回答がもらえるかどうかは別の問題です。あまりにも抽象的な質問をしてしまうと、面接官が答えづらく、スムーズなやり取りができないことからコミュニケーション能力の評価に悪影響が出る可能性があります。具体的で、回答可能な内容の逆質問がおすすめです。

調べて分かるような質問はしない

逆質問は事前に準備しておくことが可能です。求職先の企業への事前の調査を行った上で、さらに深掘りしたい内容や調査では得られなかった内容を質問する機会として利用しましょう。

調べて分かる内容を逆質問すると、応募企業へ調査不足を伝える結果となってしまいます。求職先へ興味がない、調査力が不足しているという判断につながるため、避けるべきです。

面接官がすでに説明したことと重複しないようにする

すでに採用担当者が話した内容と重複した逆質問をすると、相手の言ったことをきちんと聞いていないという悪い印象を与えてしまいます。逆質問で用意していたとしても、重複した場合は質問しないようにしましょう。

また、面接中に話題にあがった内容と準備していた質問内容が重複した場合のために、いくつか質問を準備しておくのをおすすめします。

最後は感謝の言葉で締める

逆質問の最後に面接官から「ほかに質問はありますか」と聞かれたら、「ありません」で終わらせるのは避けたほうが無難です。そのようなときは感謝の気持ちを相手に伝えて、面接を終わらせると良いでしょう。

緊張感のある面接では質問に答えることで精一杯になりがちですが、必ず最後に感謝を伝えることは大切です。面接官が疑問に対応してくれたことに対して、感謝の気持ちを述べることが大切であり最善といえます。

【逆質問の終わり方の例文】

  • ・「知りたい内容をすべて伺うことができました。丁寧にご説明いただきありがとうございます。」

    ・「本日はお時間いただきありがとうございました。お話を伺ったことで御社で働くイメージをより 具体的に持つことができました。」

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エンジニアの逆質問に関するよくある質問

エンジニアの面接や逆質問について興味がある方の中では、逆質問の必要性や質問内容、用意すべき数や締めの言葉について疑問を持つ方が多いようです。

ここでは、面接における逆質問に関するよくある質問に回答しています。類似の疑問を持つ方は参考にしてみてください。

Q1. 逆質問が必要とされる理由は何ですか?

逆質問があることで、求職者側が企業に対しての理解を深めることにつながります。また、逆質問をすることで、志望度の高さや希望企業への関心の高さを伝えることができるでしょう。自身が不安に思っていることを質問できるチャンスにもなります。入社後のミスマッチを防ぐためにも逆質問を有効に活用することが大切です。

Q2. 逆質問はどのようなことを聞けば良いですか?

入社後の具体的な仕事内容や配属後に担当予定の業務を行っている方の働き方、入社までに準備することや勉強しておくことなど、入社後の意欲が高いことをアピールできる逆質問が効果的です。

しかし、調べて分かるような逆質問は避けるようにしましょう。

Q3. 逆質問はいくつ用意すべきですか?

入社への意欲の高さが注目されるので、あらかじめ方向性が違う質問を最低でも3つは用意しましょう。また、社長や役員など経営層が面接を進行する段階であれば、一次面接や二次面接よりも質問を多めに用意し、どのような流れになっても効果的な逆質問ができるように4~5つ準備しておくと安心です。

Q4. 逆質問の終わらせ方を教えてください

逆質問の最後に面接官から「ほかに質問はありますか?」と聞かれる場合がほとんどです。もう質問がない場合、無理に質問する必要はありません。「お時間いただきありがとうございました。ますます入社意欲が高まりました。」など感謝の気持ちを伝えて、終わらせるのが良いでしょう。

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まとめ

エンジニアの転職、就職での面接における逆質問は、それまでの質疑応答において伝えきれなかったアピールポイントや意気込みを伝えたり、条件などの確認を行えたりするチャンスです。面接を終えた段階で自己アピールをしきれず悔いを残したり、疑問が残ったりしないように、本記事を参考にしていただければ幸いです。

なお、自分からは切り出しにくい労働条件に関する質問・交渉は、転職エージェントを通じて行う手段もあります。譲れない労働条件がある場合には、転職エージェントの利用を検討するのも一案です。

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