AWSの将来性や需要はどうなる?AWSエンジニアに必須な資格やスキルも解説

最終更新日:2023年3月23日

DX対応やクラウドファースト、クラウドネイティブの流れをうけ、クラウドサービスを利用する企業が増えています。特にクラウドプラットフォーム最大手のAWSは、多くの企業や団体が採用しており、高い知名度とシェアを誇ります。クラウドエンジニアを目指すならば、AWSの需要と将来性にも留意しておくべきでしょう。ここでは、AWSの将来性や需要、AWSエンジニアの将来性について解説しています。

この記事のまとめ

  • AWSは企業のクラウド化などが追い風となり、今後も将来性の高いサービス
  • AWSエンジニアの将来性も非常に高く、今後ますます需要が増す職種
  • AWSエンジニアを目指すなら、インフラ関連の知識を得られる資格取得がおすすめ

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AWSの将来性は高いといえる4つの理由

まずはAWSの将来性が高い理由をご紹介します。AWSの将来性は非常に高いです。理由は以下の4つが挙げられます。


  • ・企業のクラウド利用が増加

    ・AWSの需要予測は高い見込み

    ・laas市場は分散化の動きもあるが、AWSの優位性は揺るがない

    ・AWSのにおけるサービス内容の多様化


それぞれについて詳しく見ていきましょう。

関連記事:AWSができることとは?メリット・デメリット・主要サービスを解説

1.企業のクラウド利用が増加

総務省が公表している令和元年版情報通信白書によれば、クラウドシステムを事業に使用している企業は、全体の6割近くにまで増加しています。(一部利用を含む)(※1)

また、クラウド活用の理由を見ていくと、「資産、保守体制を持つ必要がない」が最も大きな割合を占めることから、ランニングコストの低さが需要につながっていると推測できます。その他、「場所に縛られない利活用」「安定運用や可用性」といった理由も挙げられており、総合的に見れば「自由度の高さ」「コストの低さ」がメリットであると言えるでしょう。

また別の調査結果では、IT予算の増減も確認できます。JUAS(一社 日本情報システム・ユーザー協会)の調査結果では、IT予算の増減について「増加した」と回答した企業は43.4%にものぼります。(※2)

今後は運用保守費を抑えつつ徐々にクラウドへ移行していくことでしょう。実際に、世界最大手のAWSを筆頭にIaaSの普及が拡大しており、この傾向はしばらく続くと推測されます。IaaSはハードウェアの調達費用を最小化しつつ、スピーディーにITインフラを構築できるサービスです。また、利用シーンやビジネスの規模に応じて簡単にスケールできる点も評価されています。

※参考1:総務省 令和4年度版情報通信白書
※参考2:JUAS「一社 日本情報システム・ユーザー協会)企業IT動向調査報告書 2022」p.37より

2.AWSの需要予測は高い見込み

AWSの使用率は非常に高く、今後も首位を獲得していくでしょう。2023年2月執筆時、海外の市場調査会社Canalys社のクラウドサービスに関する調査結果によると、クラウドサービスにおけるAWSのシェア率は32〜33%でトップです。高いシェア率による文献の蓄積が進むと、今後もAWSを導入する企業は増えていくでしょう。

3.IaaS市場は分散化の動きもあるがAWSの優位性は揺るがない

クラウドプラットフォームは「IaaS」に属するサービスです。そこで、IaaS市場についてみていきましょう。

IaaS市場の主要各社の動きを見ていくと、各社が頻繁に買収を行っていることが分かります。AWSは2015年にイスラエルの半導体メーカー「アンナプルナ・ラボ」を買収しており、機械学習サービスの基盤を構築しました。また、IBMはリナックスで有名なRed hat社を、Google社はクラウドストレージ企業の買収を実行しています。

IaaS市場の主要なプレイヤーが買収を繰り返す背景には、買収によって自社のサービスを強化したいという思惑があると考えられます。巨額の買収を行ったとしても、それが将来的な利益につながるという計算があるのでしょう。

ちなみにAWSは、すでにAmazon全体の営業利益の6割強を占める事業に成長しており、今後もAmazonがAWSに注力することは想像に難くありません。

IaaS市場の主要各社の動きを見ていくと、各社が頻繁に買収を行っていることが分かります。AWSは2015年にイスラエルの半導体メーカー「アンナプルナ・ラボ」を買収しており、機械学習サービスの基盤を構築しました。また、IBMはLinuxで有名なRed hat社を、Google社はクラウドストレージ企業の買収を実行しています。

IaaS市場の主要なプレイヤーが買収を繰り返す背景には、買収によって自社のサービスを強化したいという思惑があると考えられます。巨額の買収を行ったとしても、将来的な利益につながるという計算があるのでしょう。

ちなみにAWSは、すでにAmazon全体の営業利益の6割強を占める事業に成長しており、今後もAWSに注力することは想像に難くありません。

IaaS市場にはこれまでと異なった動きも見られます。AWSが突出してトップを維持する一方で、2位以下のシェアは徐々に分散しているのです。この流れが続くことでAWS以外のサービスが成長し、AWSへの一極集中が緩和する可能性も否定できません。ただし10年未満のスパンで見れば、AWSの優位性は揺るがないと考えられます。なぜなら、クラウド化の最初のステップとして、知名度の高いAWSを使用する可能性が高いからです。

4. AWSのにおけるサービス内容の多様化

2023年2月執筆時点でAWSの提供している製品とサービスは242種類にものぼります。さらに、今後もサービス内容の増加が予定されています。AWSは現時点でもシェア率1位を獲得していますが、サービスの追加や改善でより利用者が増えていくことでしょう。

AWSエンジニアの将来性が高い2つの理由

AWSの将来性を確認したところで、ここからはAWSエンジニアの将来性について確認していきましょう。AWSエンジニアの将来性は非常に高いです。なぜなら、AWSの将来性があるだけでなくその他にもたくさんの要因があるからです。ここでは2つの理由をご紹介します。


  • ・企業のクラウド化が進んでいる

    ・AWSエンジニアの不足


それぞれについて詳しく見ていきましょう。

企業のクラウド化が進んでいる

総務省の発行している「令和4年度版 情報通信白書」によると、2017年から2021年の4年間で「クラウドサービスを全社的に利用している」と回答した企業が13.3ポイント増加しています。このように近年、企業のクラウド化は急速に進んでおりAWSには強い追い風となっています。

参考:総務省 令和4年度版情報通信白書

AWSエンジニアの不足

AWSエンジニアの需要は非常に高いですが、現状エンジニアの供給が追いついていません。AWSの利用者が増えれば増えるほど、需要と供給のギャップは広がりますので、今後も将来性が高いと言えるでしょう。

将来性の高いAWSエンジニアになるためのスキル

ここからは、将来性の高いAWSエンジニアになるためのスキルを5つご紹介します。ご紹介するのは以下の5つです。


  • ・ネットワーク仮想化に関するスキル

    ・コンテナ関連のスキル

    ・CI/CD

    ・DevOps

    ・Infrastructure as Code


それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ネットワーク仮想化に関するスキル

ネットワーク仮想化のコア技術である「VLAN」、仮想ネットワークをソフトウェアで動的に制御する「SDN」などが挙げられます。

コンテナ関連のスキル

Dockerをはじめとしたコンテナ型仮想化技術は、Infrastructure as Codeを前提とした環境構築に無くてはならない技術です。AWSの著名サービス「ECS」でも採用されているため、ぜひ身に着けておきましょう。

CI/CD

CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)は、単一のスキルではなく自動化を取り入れた開発手法全体を指す言葉です。AWSでは「CodePipeline」というサービスを使って実現することが多いようです。

DevOps

DevOpsは開発と運用の連動を示す考え方であり、近年のITシステム開発・運用では主流になりつつあります。AWSにはDevOpsに関する資格「AWS Certified DevOps Engineer」があるため、取得を目指してみるのも良いでしょう。

Infrastructure as Code

Infrastructure as Code(IaC)は、ITインフラの構築・運用を手動のオペレーションではなくコードで行うという考え方です。インフラ構築・運用・移設などが自動化される反面、エンジニアには高いスキルが求められます。将来的にインフラエンジニアの必須スキルになる可能性が高いため、できるだけ早急に学習を進めたいところです。

AWSエンジニアを目指すうえで役立つ資格

ここからはAWSエンジニアに就職・転職する際に役立つ資格を3つご紹介します。ご紹介するのは以下の3つです。
 

  • ・AWS Certified Cloud Practitioner(AWS認定資格)

    ・CCNA(Cisco技術者認定試験)

    ・LinuC(Linux技術者認定試験)


それぞれについて詳しく見ていきましょう。

AWS Certified Cloud Practitioner(AWS認定資格)

AWS Certified Cloud Practitionerとは、AWS認定試験における最も基礎的な内容を問われる試験です。AWSの基礎だけでなく、クラウドに関する知識など広い範囲から出題されます。一方で、AWS Certified Cloud Practitionerは営業職や管理職の取得も推奨される試験です。技術者として活躍するには少々スキル不足ですので、こちらを獲得後、上位のAWS認定試験に挑戦しましょう。2023年2月執筆時点でAWS認定試験は11種類展開されています。

CCNA(Cisco技術者認定試験)

CCNA(Cisco Certified Network Associate)とは、シスコシステムズ社によって運用されている認定試験です。シスコ社の商品知識だけで無く、ネットワーク技術の知識証明にもなります。国内では「基本情報技術者試験」などがありますが、世界基準で最も有名な試験です。

LinuC(Linux技術者認定試験)

LinuCとは、特定非営利活動法人LPI-Japanによって運用される認定試験です。Linuxサーバーの構築や運用、クラウドのセキュリティやオープンソースに関する知識の証明として役に立ちます。LinuCは3レベル展開されており、レベル1に合格するとレベル2、レベル2に合格するとレベル3に挑戦できます。

未経験からAWSエンジニアになるには

最後に未経験からAWSエンジニアになるための方法をご紹介します。ご紹介する方法は以下の2つです。
 

  • ・独学で知識を得てからAWSエンジニアの求人に応募する

    ・インフラエンジニアとしてインフラの基礎を学んだ後に転職する


それぞれについて詳しく見ていきましょう。

独学で知識を得てからAWSエンジニアの求人に応募する

AWSエンジニアは高い需要から、未経験可能な求人も散見されます。そのため、最低限の知識を独学で得てから挑戦することが可能です。

インフラエンジニアとしてインフラの基礎を学んだ後に転職する

AWSは様々なサービスを展開していますが、その多くはインフラ関係です。そのため、インフラエンジニアとしてサーバーやネットワーク、セキュリティなどの知識を身につけると転職しやすくなります。当然AWSの学習も必要ですが、ITの知識を実務で身につけてから挑戦できるのでおすすめです。

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