- Microsoft Azure認定資格とは?
- Azure認定資格の難易度一覧と試験概要
- Azure認定資格を取得するメリット
- Azure認定資格の勉強方法
- Azureのスキルが求められる転職求人例
- Microsoft Azure認定資格以外のクラウド資格
- Microsoft Azure認定資格に関するよくある質問
- まとめ
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Microsoft Azure認定資格とは?
Azure認定資格とは、Microsoftが認定しているAzureに関する資格です。Azureのクラウドサービスの基本的な知識や提供しているサービスごとの内容が問われます。Azure認定資格の取得により、Azureについての知見や実務で活かせるスキルを証明できます。
なお、本記事内の「Microsoft Azure認定資格」とは、Microsoft社のMicrosoft認定資格のうち、Azureに関連する資格のことです。
民間資格の中では知名度が高く、実用性の高い資格といえるでしょう。国家資格のほうが評価が高いと考える人もいますが、クラウドサービスにおいてはそうとは限りません。たとえば、Azureを扱っているプロジェクトでは、Azure認定資格のほうが評価が高い可能性もあります。
しかし、Azure認定資格には多くの種類があり、どれを選ぶべきかは叶えたいキャリアなどによって異なります。以降で説明する概要や資格の対象分野、難易度などをよく確認して、選択しましょう。
関連記事:インフラエンジニアに役立つ資格一覧!難易度やロードマップも紹介
Microsoft Azureとは?
Microsoft Azureは、Microsoft社が提供する世界トップクラスのクラウドプラットフォームです。Azureでは、AI(人工知能)開発・DevOpsサービス(開発・運用向けサービス)・ストレージサービスなど、システム開発・運用に必要な多くの機能をサービスとして提供しています。
クラウドサービスを世界的に提供する事業者はほかにも存在しますが、Microsoft AzureはAWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)と肩を並べる3大クラウドプラットフォームの1つです。
Azure認定資格は取得から1年間が有効期限で更新が必要
Azure認定資格の有効期限は1年間で、更新するにはオンライン評価に合格しなければなりません。更新費用は無料です。
また、次項で紹介するFundamentalsに関しては、有効期限はないため、更新手続きも必要ありません。
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Azure認定資格の難易度一覧と試験概要
Azure認定資格は複数あり、試験ごとに対象者や目安となる難易度が異なります。そのため、資格取得を検討する場合は、対象者や難易度、試験内容をよく確認して自分に適した資格を選択して臨むと良いでしょう。
受験料は1資格で1万円以上かかるため、無駄に受験料を払うことのないよう、難易度レベルを含め、受験する資格の選択は慎重に検討するのが望ましいです。
なお、本記事では、Microsoft認定の中でも、2024年10月19日時点で対象製品をAzureとしている資格をリストアップしています。Azureを条件に検索すると他にも3件が該当しますが、主な対象Microsoft製品がAzure以外となっているため除外しています。
初級
Azureを使い始めたばかりの方が、Azureに関する理解を深めるために役立てられる資格です。
Azure Fundamentals(AZ-900)
Azure Fundamentals(AZ-900)は、クラウドの概念や基礎的な Azureのサービス・機能、 クラウドのセキュリティ、プライバシーとコンプライアンスなどについて学ぶことができます。Azure関連資格の中では初歩的な資格であり、20〜30時間程度の学習で合格できる可能性が高いです。また、GoogleやAmazonが発行する初級資格よりも易しいといわれています。
Azure AI Fundamentals(AI-900)
Azure AI Fundamentals(AI-900)は、AIに関連する基本的な概念と、AIソリューションの作成に使用できる Microsoft Azure のサービスを学ぶ資格です。開発者向けというよりは、AI関連機能の基礎的な理解と活用が目的です。したがって、現役のデータサイエンティストやソフトウェア開発者にとっては易しい内容でしょう。
Azure Data Fundamentals(DP-900)
Azure Data Fundamentals(DP-900)は、データエンジニア向けの初級試験です。リレーショナルデータと非リレーショナルデータの概念、トランザクションや分析手法などを理解するための試験といえるでしょう。開発者向けというよりも、データベースやデータの基礎を学ぶための試験です。データ処理の必要最低限の知識が習得できるため、Azureを扱うデータエンジニアが取得すると実務で役立ちます。
Security, Compliance, and Identity Fundamentals(SC-900)
Security, Compliance, and Identity Fundamentals(SC-900)は、セキュリティ、コンプライアンス、IDの概念と関連するAzureサービスに関する知識を問う、セキュリティエンジニア向けの資格です。基礎的な概念とMicrosoft Entra、Microsoft セキュリティ ソリューション、Microsoft コンプライアンス ソリューションの機能が評価されます。Microsoft社の提供するセキュリティソリューションを利用するための最初のステップとなります。
中級
実際にAzureを利用した環境構築や開発に携わるエンジニア向けの資格です。基本的に前提となる資格などはありませんが、理解が難しい場合には初級に合格してから挑戦しましょう。
Azure Developer Associate(AZ-204)
Azure Developer Associate(AZ-204)は、開発者向けの資格であり、APIの活用や、CLI・SDKを用いた実装方法とその手順、ストレージ活用やセキュリティなどの比重が高まっています。C#に関する出題もあることから、合格のためには一定以上のプログラミングスキルが必要です。受験するには、2年以上の開発経験またはAzureの経験が必要など、条件が定められています。
Azure AI Engineer Associate(AI-102)
Azure AI Engineer Associate(AI-102)は、AI関連の開発者に向けた試験で、「ソリューションの要求の分析」「ソリューションの設計」「AIモデルのソリューションへの統合」「ソリューションの展開および管理」「技術的なタスクを遂行する能力」を測定する内容です。自然言語処理や音声認識、botなどAI関連のソリューション開発・実装に従事する開発者を目指す人に適しています。
Azure Administrator Associate(AZ-104)
Azure Administrator Associate(AZ-104)は、クラウド環境の管理者向けの資格です。クラウド環境でのID管理、ガバナンス、ストレージ、コンピューティングや、仮想ネットワークの実装・管理・監視、必要なリソースの計画・サイズ調整といった内容が出題されます。近年は、Kubernetesのようなコンテナ・計算資源計算の出題割合が高いです。
Azure Data Engineer Associate(DP-203)
Azure Data Engineer Associate(DP-203)は、データエンジニア向けの中級試験で、データ記憶域の実装やデータ処理の設計、開発に関する内容が出題されます。オンプレミスとクラウドが混合する環境において、ビジネス要件に合致したデータ処理環境を設計することを目的としています。資格を取得することにより、特にデータ処理の開発やセキュリティの保護・最適化などのスキルが評価されます。
Azure Database Administrator Associate(DP-300)
Azure Database Administrator Associate(DP-300)は、データベース管理者向けの中級資格です。クラウドネイティブもしくはハイブリッド環境において、データベースの運用方法を学ぶ試験内容となっています。DP-300は、あらゆるデータベースソリューションに関する技術的スキルがあることを証明します。また、データプラットフォームにおけるリソースを計画・実装・最適化するための知識が身につく資格です。
Azure Data Scientist Associate(DP-100)
Azure Data Scientist Associate(DP-100)は、データサイエンティスト向けの中級資格です。合格のためには機械学習やAIの知見のほか、Azureの機械学習ソリューション(Azure Machine Learning)とMLflowの基礎知識が必須です。そのため、初学者が合格するにはハードルは高めでしょう。資格取得によって、機械学習ソリューションの設計やデータモデルのトレーニングなどのスキルが評価されます。
Azure Security Engineer Associate(AZ-500)
Azure Security Engineer Associate(AZ-500)は、セキュリティエンジニアもしくはセキュリティ担当者向けの中級資格です。IDとアクセス管理、保護システムの実装、セキュリティ運用の管理など、エンジニア兼管理者向けの内容が多く含まれています。Azureのストレージ、ネットワーク、コンピューティングなどの知見があり、ハイブリッド環境の管理経験がある人が受験できます。
Security Operations Analyst Associate(SC-200)
Security Operations Analyst Associate(SC-200)は、組織のセキュリティリスクを軽減するセキュリティアナリスト向けの資格です。セキュリティアナリストの業務として、トリアージの実行、インシデントへの対応、脆弱性の管理、脅威の追及、ログの評価、脅威インテリジェンスの分析などがあります。これらの業務を、クラウドおよびオンプレミスの環境に渡り、Microsoft Sentinel、Microsoft Defender for Cloud、Microsoft Defender XDRやサードパーティのセキュリティ ソリューションを用いて行えるスキルが問われます。
Azure Network Engineer Associate(AZ-700)
Azure Network Engineer Associate(AZ-700)は、Azure上にネットワークの構築やその運用を行うネットワークエンジニア向けの資格です。この資格では、コア ネットワーク インフラストラクチャ、ハイブリッド接続、アプリケーション配信サービス、Azure サービスへのプライベート アクセス、ネットワークのセキュリティについての知識の保有が求められます。ほかの分野のAzureエンジニアとコミュニケーションをとり協力する役割です。
Identity and Access Administrator Associate(SC-300)
Identity and Access Administrator Associate(SC-300)は、セキュリティエンジニアなどのIDおよびアクセス管理者向けの資格です。Microsoft Entraを用いて、ユーザー、デバイス、Microsoft Azure リソース、アプリケーションのライフサイクル全体にいたるID管理を実現するための知識とスキルが求められます。IDおよびアクセス管理におけるゼロトラスト原則適用の責任を負う立場の人に役立ちます。
Azure for SAP Workloads Specialty(AZ-120)
Azure for SAP Workloads Specialty(AZ-120)は、ERPベンダーとして世界トップレベルのシェア率を誇る、SAP製品との連携ソリューションについて学ぶ試験です。出題範囲は、サーバーOS、仮想化、ストレージ構造、設計、データ保護概念など多岐に渡る上、SAP製品やLinuxの知識が前提となります。したがって、ほかの資格と比べて難易度が高い試験といえるでしょう。
Azure Virtual Desktop Specialty(AZ-140)
Azure Virtual Desktop Specialty(AZ-140)は、主にMicrosoft Azure Virtual Desktopを管理する人を対象とした認定資格です。受験の前提条件として、仮想化やID、ストレージに関わる経験、ユーザー設定の構成などといったデスクトップ環境を管理できるスキルが必要です。Azure Virtual Desktop において、インフラストラクチャの設計・実装・監視・保守が適切に行える技術力が証明できます。
Azure Cosmos DB Developer Specialty(DP-420)
Azure Cosmos DB Developer Specialty(DP-420)は、データモデルの設計・実装に必要なスキル、Azure Cosmos DBを用いたソリューションの統合・最適化・維持するためのスキルが問われます。合格するとクラウドネイティブアプリケーションのデータモデルの設計・実装の技術的スキルが証明できます。
上級
Azureを用いた高度なソリューションを実現する技術者向けの資格です。
Azure Solutions Architect Expert(AZ-305)
Azure Solutions Architect Expert(AZ-305)は、ITコンサルタント、アーキテクト向けの上級資格です。ネットワーキング、仮想化、負荷分散、セキュリティなどの技術的な側面のほかに、BCPやDR、予算編成など事業継続性に関する問題も出題されます。この資格の取得により、各分野がプロジェクトに及ぼす影響をよく理解し、あらゆるソリューションの設計ができる能力が評価されます。
DevOps Engineer Expert(AZ-400)
DevOps Engineer Expert(AZ-400)は、継続的デリバリーを提供する知識を持った開発者やその管理者に向けた資格です。本資格の合格者には、継続的なセキュリティ、統合、テスト、配信、デプロイ、監視、フィードバックを提供する Microsoft DevOps ソリューションの提供が求められます。Azureでの管理と開発の両方に対する経験、GitHub と Azure DevOps ソリューションの両方を利用した経験も必要です。
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Azure認定資格を取得するメリット
Azure認定資格を取得することで、複数のメリットが得られます。特に、クラウドに関わる機会の多いクラウドエンジニアにとっては資格取得のメリットが大きいでしょう。また、これからのクラウド時代にとって、エンジニアがAzureのスキルを身につければ大きな強みになります。
ただし、認定資格の種類が多いので、どれを受けるべきかは今後のキャリアや現状の仕事内容に合わせて決めましょう。
以下では、Azure認定資格を取得すると得られるメリットを具体的に紹介します。
スキルや知識の証明になる
Azure認定資格を取得することで、Azureのスキル、知識の証明になります。
資格以外にも、書籍などでスキルと知識を身につける方法はあります。しかし、せっかく勉強するなら、客観的な証明になる資格を取得したほうが一石二鳥といえるでしょう。また、Azureのスキルを活かせる職種へ転職を考えている場合は、Azure認定資格がアピール材料の1つとなるため、なおさら取得するべきです。
社内外からの信頼度が上がる
Azure認定資格を取得してスキル、知識を証明すれば、社内外からの評価や仕事上での信頼度が上がりやすいです。社内外からの信頼度が上がることで、「取引が円滑になる」「プロジェクトに参画しやすくなる」「転職しやすくなる」といったメリットにつながります。資格取得後にそのスキルを活かした実績が評価されれば、収入がアップする可能性もあるでしょう。
Azureに関する理解度が深まり適切に活用しやすくなる
Azure認定資格は、Azureのスキル、知識を身につけるための内容が網羅されており、効率的に学べます。そのため、Azureの勉強方法がよく分からない場合でも、資格合格を目標とし、試験内容に沿った勉強に徹することで実務で活かせるスキルが身についていくでしょう。資格試験に合格できれば、Azureに関する理解度が深まり適切な活用がしやすくなります。
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Azure認定資格の勉強方法
Azure認定資格は種類が多いため、どこから手をつけるべきか迷う人がいます。そのような人は、現状のスキルレベルに近い、もしくは仕事で関わっている分野を目安に、1つの資格に絞りましょう。肝心なのは受験する資格を決めたあと、どうやって勉強するかです。
Azure認定資格の勉強方法はいくつかありますが、いずれも合格を目標とした計画性が重要になります。勉強時間やモチベーションなどを自己管理し、メリハリをつけた勉強ができれば自然と結果にもつながるでしょう。
ロードマップを作成する
最終的にはAzure認定資格は網羅的に取得していくのがおすすめです。網羅的に資格を取得することで保有資格が増えるだけでなく、Azureに関する網羅的なスキルを身につけられます。その上で重要になるのが受験の順番です。
入り口は「Azure Fundamentals」がおすすめです。しかし、その後は身につけたいスキルや得意分野によって流れが変わるため、自分だけのロードマップを作成しましょう。その際、受験する順番を決めておくのが重要です。ロードマップの作成はモチベーション維持にも効果的です。
Azure資格取得ロードマップの例
以下はAzure認定資格を取得するロードマップの一例です。網羅的に取得していく前提ですが、汎用性の高い一般開発者向けを優先しつつ、データベース、AI、マネジメント、セキュリティにも範囲を伸ばしている点がポイントです。
Azure Fundamentals(AZ-900)
↓
Azure Data Fundamentals(DP-900)
↓
Azure Developer Associate(AZ-204)
↓
Azure Administrator Associate(AZ-104)
↓
Azure AI Fundamentals(AI-900)
↓
Azure Security Engineer Associate(AZ-500)
↓
Azure Solutions Architect Expert(AZ-305)
上のロードマップでは3番目にAssociateを入れていますが、Fundamentalsから網羅していく順番でも良いでしょう。もしくは、特に力を入れたい分野の上級に最短ルートでつなげていく受け方もおすすめです。
たとえば管理者としての業務が主軸にある場合は以下のロードマップを描くようなイメージです。
Azure Fundamentals(AZ-900)
↓
Azure Administrator Associate(AZ-104)
↓
Azure for SAP Workloads Specialty(AZ-120)
公式ドキュメントを利用する
Microsoft Azureの公式ドキュメントには、Azure認定資格の勉強に役立つ情報が記載されています。資格の勉強で、公式サイトや公式ドキュメントを利用するイメージはあまりない人も多いでしょう。しかし、Microsoft Azureは公式ドキュメントが充実していて項目ごとに分かれているため、必要な情報が探しやすくなっています。資格試験にも出題される内容が網羅されているので勉強にも活用できるでしょう。
オンラインセミナーを活用する
Microsoft社が開催しているオンラインセミナーを受講するのもおすすめです。受験する資格に関連するテーマに合わせて受講すると良いでしょう。AzureやAI、データの基礎などのセミナーが無料で学べるので積極的に活用すれば知識の定着に役立ちます。セミナーの内容や開催時期の詳細は公式サイトを確認してください。
Microsoft Learnを活用する
Microsoft LearnはMicrosoftが提供している学習サービスです。お金をかけずにAzure環境を試せるので、資格取得のためにも有効です。Microsoft Learnを使うとAzureのイメージがつかめるため、まだ何も分かっていない状態でも一度試してみることをおすすめします。その後、書籍などで本格的な学習に入ると良いでしょう。
MeasureUpの模擬テストも受ける
Microsoft Azureの資格試験に関する模擬テストを提供しているサービスもあります。MeasureUpの模擬テストは実際のテストに近いので、実践に慣れるという意味でも役立つでしょう。インプットばかりではなくアウトプットにも力を入れることでスキル習得の程度を確かめられます。ちなみに、MeasureUpはMicrosoftだけでなくAWSやCiscoなど幅広い模擬テストを提供しているサービスです。
本・参考書を活用する
公式ドキュメントや無料のオンラインセミナーは有効活用するべきですが、試験に特化した勉強には参考書が適しています。資格に合わせた内容だけを体系的に学べるので、必要な項目だけを効率よく習得できます。
公式ドキュメントも情報量は十分にありますが、情報を探す手間がかかったり試験に不必要な内容が多かったりと試験対策のメイン教材には向いていません。1つの試験に特化した書籍で勉強し、公式ドキュメントやオンラインセミナーなどで足りない部分を補足するのが望ましいでしょう。
『Microsoft認定資格試験テキスト AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals 改訂第2版 (Microsoft認定資格試験テキスト)』(SBクリエイティブ、須谷 聡史、富岡 洋、佐藤 雅信)
初心者が最初に受けるべきAzure Fundamentalsのテキストです。合格に必要な内容を網羅していて、なおかつクラウドの基礎知識とAzureの基礎知識が身につきます。試験合格を目指しつつ、Azureに関する基礎知識を習得していきたい方におすすめです。各章末ごとに練習問題があるため、アウトプットもしながら学習できます。
『(模擬問題付き)徹底攻略 Microsoft Azure Fundamentals教科書[AZ-900]対応 第2版』(インプレス、横山 哲也)
こちらも同じくAzure Fundamentalsのテキストです。分かりやすく丁寧に解説されているため、初心者にも理解しやすいでしょう。また、試験合格に必要な情報に絞っていて、なおかつ問題に力を入れているという特徴があります。本試験を想定した模擬試験1回分をダウンロードできるので、とにかく最短ルートで試験合格を目指して勉強したい方におすすめです。
『合格対策Microsoft認定試験AZ-104:Microsoft Azure Administratorテキスト&演習問題』(リックテレコム、吉田 薫)
管理者、マネジメント向けの中級資格のテキスト&演習問題です。出題範囲に応じた重要点の解説と章末問題で構成されており、この1冊だけで合格するための試験対策が十分にとれます。ガバナンス、ストレージ、仮想ネットワーク、リソースなどの管理に関する内容がメインです。最終章には実力を試すための模擬試験が掲載されています。
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Azureのスキルが求められる転職求人例
Azureのスキルを必要とする職種はさまざまで、その求人も多く存在します。Azureのスキルを習得すると、これまでは条件を満たせず応募できなかった求人に応募できるようになり、転職のチャンスが広がります。Azureに関連する資格を持っていれば確かなスキルを証明できるため、さらに転職成功率も高まるでしょう。
以下では、実際にどのような求人が見つかるのか、レバテックキャリアに掲載されている求人例をいくつかの職種に絞って紹介します。
プロジェクトマネージャーを対象とした求人
Azureのスキルを活かして活躍できるプロジェクトマネージャーの求人例です。業務で利用する環境はMicrosoft AzureまたはAWSとなります。
【業界】
IT・通信
【業務内容】
・メンバーの育成/評価/予算管理/戦略立案などのラインマネジメント
・データの収集、加工などに関するアプリケーション開発
・データの可視化 など
【求められるスキル・経験】
・プロジェクトリーダーとして5名以上のチームリーディングの経験(3年程度)
・システム構築の経験(3年程度)
【想定年収】
779~997万円
【勤務地】
大阪府
関連記事:プロジェクトマネージャーの役割は?仕事内容・必須スキルを解説
インフラエンジニアを対象とした求人
Azureなどによりインフラ構築を行うインフラエンジニアの求人例です。
【業界】
IT・通信
【業務内容】
・クライアントに向けたAzure等を使ったインフラの提案、設計、構築、運用保守計画策定まで
・稼働中の既存インフラの保守
【求められるスキル・経験】
・Azure、AWSなどクラウド上での基盤構築および運用設計経験
・ネットワーク関連の知識、設計経験
・セキュリティ関連の知識、設計経験
【想定年収】
400~1,200万円
【勤務地】
東京都
クラウドエンジニアを対象とした求人
Azureなどのクラウドを活用したコンサルティングを行う求人例です。
【業界】
IT・通信
【業務内容】
・クラウドプロバイダー毎の強みを活かした安全で柔軟性の高いインフラ環境の提案
・クラウドサービスに関する幅広い知識を用いた営業支援的なプリセールス活動
・社内エンジニアとの連携 / 顧客情報システム部門、決裁者、キーパーソンとの折衝
【求められるスキル・経験】
・AWS / Azure / GCP のいずれか用いたシステム開発チームにおけるリーダー経験
・AWS / Azure / GCP のいずかクラウドサービスにおけるアーキテクチャ設計経験
【想定年収】
500~1,200万円
【勤務地】
愛知県
関連記事:AWS認定資格で年収は上がる?試験概要や市場価値、難易度を紹介
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Microsoft Azure認定資格以外のクラウド資格
Azure以外の異なるクラウドプラットフォームでも関連する資格が提供されています。AWSのAWS認定やGoogleのGoogle Cloud認定資格などです。
これらの資格は、AI、データエンジニアリング、クラウドなどの分野で評価されています。レバテックキャリアの求人を見ても、AzureだけでなくAWSやGCPのスキルが求められるケースが多いです。
しかしながら、資格の種類が多いため、どれを取得すべきか迷う人もいるでしょう。企業やプロジェクトによって使っているシステムが異なるので、システムに合わせて取得する資格を決めるのがおすすめです。最終的には、複数のクラウドプラットフォームに関する資格を取得し、実務レベルのスキルが身につけば、任せられる仕事の幅が広がるでしょう。
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Microsoft Azure認定資格に関するよくある質問
Microsoft Azure認定資格は、それぞれ対象職種が提示されており、難易度の違いや、受験の前提として実務経験が必要とされるものもあります。そのため、初めて受験を考える場合には、迷いや疑問が多い人もいるでしょう。
そのような方から、Microsoft Azure認定資格に関する質問が多数寄せられています。その中から質問をいくつかに絞って回答するので参考にしてください。
Q1. AWSとAzureの資格はどちらがおすすめですか?
どちらを資格を選択すべきかは、参画したい案件から逆算するのが望ましいです。シェアはAWSのほうが大きいですが、AzureにはWindows、Office製品との互換性が高いというメリットがあります。自分が参画したいプロジェクトを確認し、AWSとAzureの案件数や単価などを比較して選ぶと良いです。
Q2. AZ-900の勉強時間の目安を教えてください
AZ-900の勉強時間は20時間程度です。一般開発者向けの初級レベルの資格というのもあり、IT未経験者でありながら、これよりも短い勉強時間で合格する受験者もいます。そのため、Azure認定資格の中でもAZ-900の難易度は低いといえるでしょう。効率的な勉強方法ができればより短い時間で合格できます。
Q3. Fundamentalsに落ちたら再受験できますか?
再受験は可能です。しかし「初回試験で不合格だった場合は、24時間経たないと再受験できない」「2回目で不合格だった場合は、14日以上経たないと3回目を受験できない」などといった条件があります。落ちる回数が増えると制限が多くなる仕組みです。また、特定の試験を12ヶ月間に6回以上受けることはできません。
Q4. Azure認定資格に有効期限はありますか?
Azure Fundamentalsには有効期限はありません。そのほかのAzure認定資格の有効期限は1年間です。有効期限切れとならないよう、認定資格の期限到達前に更新が必要となります。更新は無料で、Webから行うことができます。
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まとめ
Microsoft Azureに関する資格の種類は多岐に渡るため、自分の業務に役立つ資格や、将来のキャリア形成に役立てられる資格を選定して学習を進めてください。着実にスキルを身につけることで、転職活動におけるアピールにも活用できるでしょう。
方向性を決めかねている場合は、転職を希望している企業で扱っているシステムを調べるのがおすすめです。Microsoft Azureを含む民間資格は特に、実務に合わせた資格を取得することでスキルアップや評価アップにつながります。
関連記事:クラウドエンジニアの需要が高い理由を解説!将来性や年収も紹介
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングでお話してみませんか?(オンラインでも可能です)
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