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Microsoft Azureとは?
Azureは、Microsoft社が提供する世界トップレベルのクラウドプラットフォームです。Azureでは、AI(人工知能)開発・DevOpsサービス(開発・運用向けサービス)・ストレージサービスなど、システム開発・運用に必要な多くの機能がクラウド上で利用できます。
クラウドサービスを世界的に提供する事業者はほかにも存在しますが、AWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)と肩を並べる3大クラウドプラットフォームの1つとしてAzureが注目されています。
ここからは、AzureやAzureエンジニアが注目されている理由やできること、強みなどを解説していきます。
Microsoft Azureが注目されている理由
最近ではIT業務やサービスのクラウド化が進み、Microsoft Azureをはじめとするクラウドプラットフォームの技術進化に目が離せません。Microsoft Azureを導入している企業も増えているため、Azureの知識・技術を有するクラウドエンジニアやインフラエンジニアなど、クラウド環境を構築したり運用・保守したりする職種が注目されています。
近年はクラウドエンジニアの中でもAzureに特化した「Azureエンジニア」という職種名も散見されるようになりました。
Microsoft Azureでできること
Microsoft Azureはインターネットを介してITインフラを提供でき、クラウドサービスの中にはさまざまな機能が含まれています。また、サービスの組み合わせが可能なため、セキュリティの保護・強化やゲーム開発、AIを活用したデータ分析など、利用する人の目的もさまざまです。では、具体的にどのようなサービスがあるのか、代表的なものを紹介します。
クラウド上でのID管理とセキュリティ保護ができる
Microsoft Azureには、Azure Active Directoryというサービスがあります。Azure Active Directoryはクラウド上でID管理とセキュリティ保護ができるプラットフォームです。クラウド上で管理、保護できると、複数のアプリケーション間で使える、権限の変更がやりやすい、といったメリットを得られます。
専門スキルがなくてもAIを利用した開発や分析ができる
Azure AIは、AIを使うための環境がすべてオープンソースで提供されている機能です。そのため、Azure AIを使えば専門スキルがなくてもAIを利用した開発や分析ができます。企業で蓄積したデータを活用し、AIで分析してマーケティングに活かすといったことが可能です。また、個人においても、AIについて学んでいる人やその機能を使ってみたい人が利用するケースもあるでしょう。
Webサービスの開発ができる
Azure Appsを利用すれば、簡単に開発環境が整い、いろいろなプログラミング言語、フレームワークを使ってWebサービスを作成、運用できます。たとえば、言語はJavaやPython、PHPが、開発環境としては. NETやNode.jsなどが使えます。リソース増強なども容易に対応できるようになっているので、サービス稼働後も利便性が高いです。
チームでの業務を効率化できる
Azure DevOpsを使えば、システム開発、運用をチームで効率的に進められます。開発や運用に関わる人、ツール、手法などを結びつけることにより、全体の開発効率が向上しスピーディーにユーザーへとサービスを提供できます。情報共有も容易になるため、開発側と運用側の共同作業をしやすくしたり、認識の相違による人的エラーを防止したりできるのはメリットでしょう。
具体的には、開発したプログラムの自動テスト、自動配信などの機能があります。
種類や目的に応じたデータ格納ができる
Azure Storageはストレージを提供するサービスです。Azure Storageは耐久性、可用性、拡張性、信頼性に優れているので、サービス運用しやすい特徴があります。またファイル共有などの機能があるので、目的に応じたデータを格納し、運用するのに便利です。セキュリティ面も優れているため、企業でも安心して利用できます。
アプリをクラウドに移行できる
Microsoft Azureには、コンピューティングサービスというものがあります。コンピューティングサービスは、ユーザーが利用している既存のアプリケーションをクラウド環境に移行できるサービスです。アプリケーションを個別の仮想マシン上で実行させる方法と、アプリケーションをコンテナ化して仮想化したOSで実行させる方法があります。
Microsoft Azureの強み
Microsoft Azureの強みは複数ありますが、代表的なものを紹介します。ユーザーが求める機能やサービスは目的によってさまざまですが、Microsoft Azureの強みがニーズと一致するのであれば、利用する価値は大いにあるといえます。現に、Microsoft Azureが3大クラウドプラットフォームの1つとして認知されているのは、その高いパフォーマンスと信頼性によるものでしょう。
設備面や業務面の制約が軽減する
Microsoft Azureはサービスをクラウド上で展開しています。つまり、機能を使うために必要なサーバーなどの設備は、すべてMicrosoftが保有しているということです。利用者は外部からアクセスしてサービスを使用すれば良いので、まず設備面での制約が軽減されます。また複数の端末からアクセスできるので、業務面での制約も軽減します。
コスト削減ができる
一般的に、強固で巨大なITインフラ・プラットフォームを自社で用意するためには、多大なコストと時間が必要です。一方、Azureを活用すればこうしたコストを最小単位まで圧縮し、必要なときに・必要なだけ・素早く・柔軟にリソースを調達できます。また、業務効率化のメリットもあるため設備コストを抑えるだけでなく人的コストの削減も実現します。
災害時も比較的安心
Azureは世界60拠点に設置されているデータセンターをベースにサービス提供されており、強固かつ巨大な情報処理リソースが強みです。これらは相互に接続されているため、一部の地域で災害が発生してもほかの地域のサーバーでリカバリーできます。自然災害はいつ、どこで発生するか予測できないため、こうしたリスクへの対応策があるのはユーザーにとって安心でしょう。
拡張性がある
Microsoft Azureはサーバーが数多く、リソースが豊富なため、企業のリソース拡大に対応できます。また、Azureでは複数のデータサーバーが利用可能で、機能面での拡張性にも優れています。今後Azureを使用する企業が増えれば、より拡張性が高まっていくでしょう。Azureはクラウドプラットフォームの一角として世界的に普及が進んでおり、日本国内でもAzureを採用する企業が増えてきました。
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Azure認定資格とは?
Azure認定資格とは、Microsoftが認定しているAzureに関する資格です。Azureのクラウドサービスの基本的な知識や提供しているサービスごとの内容が問われます。資格を取得すれば、Azureについての知見や実務で活かせるスキルを証明できます。
民間資格の中では知名度が高く、また実用性の高い資格といえるでしょう。国家資格のほうが評価が高いように思われる傾向にありますが、すべてにおいてそうではありません。たとえば、Azureを扱っているプロジェクトでは、Azure認定資格のほうが評価が高い可能性もあります。実務に役立つ資格という点ではおすすめです。
しかし、Azure認定資格には多くの種類があり、どれを選ぶべきかは叶えたいキャリアなどによって選択する必要があります。概要や難易度などをよく確認した上で選びましょう。
関連記事:インフラエンジニアに役立つ資格11選!各難易度と概要も紹介
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Azure認定資格の難易度一覧
Azure認定資格は、以下の一覧表のようになっています。試験ごとに対象者や目安となる難易度が異なります。そのため、資格取得を検討される場合は、対象者や難易度、試験内容をよく確認してから望むと良いでしょう。
対象 | 試験名 | 試験コード | 難易度 | 費用 |
---|---|---|---|---|
一般開発者向け | Azure Fundamentals |
AZ-900 | 初級 | 1万2,500円 |
AIエンジニア向け | Azure AI Fundamentals |
AI-900 | 初級 | 1万2,500円 |
データエンジニア向け | Azure Data Fundamentals |
DP-900 | 初級 | 1万2,500円 |
一般開発者向け | Azure Developer Associate |
AZ-204 | 中級 | 2万1,102円 |
AIエンジニア向け | Azure AI Engineer Associate |
AI-102 | 中級 | 2万1,102円 |
管理者、マネジメント層向け | Azure Administrator Associate |
AZ-104 | 中級 | 2万1,102円 |
データエンジニア向け | Azure Data Engineer Associat |
DP-203 | 中級 | 2万1,102円 |
データベースエンジニア向け | Azure Database Administrator Associate |
DP-300 | 中級 | 2万1,102円 |
データサイエンティスト向け | Azure Data Scientist Associate |
DP-100 | 中級 | 2万1,102円 |
セキュリティエンジニア向け | Azure Security Engineer Associate |
AZ-500 | 中級 | 2万1,102円 |
セキュリティエンジニア セキュリティ運用アナリスト向け |
Security Operations Analyst Associate |
SC-200 | 中級 | 2万1,102円 |
管理者、マネジメント層向け | Azure for SAP Workloads Specialty |
AZ-120 | 上級 | 2万1,102円 |
ITコンサルタント、アーキテクト向け | Azure Solutions Architect Expert |
AZ-305 | 上級 | 2万1,102円 |
DevOpsエンジニア向け | DevOps Engineer Expert |
AZ-400 | 上級 | 2万1,102円 |
管理者向け | Azure Virtual Desktop Specialty |
AZ-140 | 上級 | 2万1,102円 |
データエンジニア向け | Azure Cosmos DB Developer Specialty |
DP-420 | 上級 | 2万1,102円 |
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各資格の概要を対象職種別に紹介
このようにAzure認定資格には多くの種類が存在しますが、それぞれ対象職種が異なります。そのため、自分の今後にプラスになるのがどの資格なのかを検討してから挑戦すると良いでしょう。また、受験料は1つの資格だけでも1万円以上かかるので、無駄に受験料を払うことのないよう、難易度レベルを含め、受験する資格の選択は慎重に検討するのが望ましいです。
一般開発者向け
Azureを使ってみたい人、これからスキルを習得したい人などは一般開発者向けの資格から挑戦するのがおすすめです。
一般開発者向けの認定資格として、AZ-900とAZ-204が挙げられます。初めて受験する場合には、難易度が初級レベルのAZ-900に挑戦すると良いでしょう。これからAzureを活かしたキャリアを築いていきたい人にとっては、第1歩となる資格といえます。AZ-204は難易度が中級レベルなので、AZ-900の合格後に挑戦するのが一般的です。
AZ-900
クラウドの概念や基礎的な Azureのサービス・機能、 クラウドのセキュリティ、プライバシーとコンプライアンスなどについて学ぶことができます。Azure関連資格の中では初歩的な資格であり、20〜30時間程度の学習で合格できる可能性が高いです。また、GoogleやAmazonが発行する初級資格よりも易しいといわれています。
AZ-204
開発者向けの資格であり、APIの活用や、CLI・SDKを用いた実装方法とその手順、ストレージ活用やセキュリティなどの比重が高まっています。C#に関する出題もあることから、合格のためには一定以上のプログラミングスキルが必要です。受験するには、2年以上の開発経験またはAzureの経験が必要など、条件が定められています。
AIエンジニア向け
Azure認定資格には、AIエンジニアに役立つものもあります。AI(人工知能)は注目が高まる分野であり、クラウド技術の進歩とともに関心を持つ人が増えています。業務効率化や新しいサービスのためにAIの活用を検討する企業も多いです。
今後のIT業界の動向を見据えても、AIとクラウドの関係性はより深くなっていくと考えられるため、AIエンジニア向けのAzure認定資格があれば需要に対応できる価値の高い人材として評価されるでしょう。AIエンジニアにおすすめする資格は、AI-900(初級)とAI-102(中級)です。
AI-900
AIに関連する基本的な概念と、AIソリューションの作成に使用できる Microsoft Azure のサービスを学ぶ資格です。開発者向けというよりは、AI関連機能の基礎的な理解と活用が目的です。したがって、現役のデータサイエンティストやソフトウェア開発者にとっては易しい内容でしょう。
AI-102
AI関連の開発者に向けた試験で、「ソリューションの要求の分析」「ソリューションの設計」「AIモデルのソリューションへの統合」「ソリューションの展開および管理」「技術的なタスクを遂行する能力」を測定する内容です。自然言語処理や音声認識、botなどAI関連のソリューション開発・実装に従事する開発者を目指す人に適しています。
管理者、マネジメント層向け
クラウドの管理者やプロジェクトのマネジメントを担う人にはAZ-104、AZ-120の資格取得がおすすめです。管理者、マネジメント層向けの認定資格には初級が設けられていません。そのため、ある程度Azureの基礎知識が身についていないと難しいでしょう。
資格を取得すると、プロジェクトチームのAzure管理者として、クラウド環境の実装やリソースの監視など技術的なスキルを用いたタスクの遂行力が証明できます。
AZ-104
クラウド環境の管理者向けの資格です。クラウド環境でのID管理、ガバナンス、ストレージ、コンピューティングや、仮想ネットワークの実装・管理・監視、必要なリソースの計画・サイズ調整といった内容が出題されます。近年は、Kubernetesのようなコンテナ・計算資源計算の出題割合が高いです。
AZ-120
ERPベンダーとして世界トップレベルのシェア率を誇る、SAP製品との連携ソリューションについて学ぶ試験です。出題範囲は、サーバーOS、仮想化、ストレージ構造、設計、データ保護概念など多岐に渡る上、SAP製品やLinuxの知識が前提となります。したがって、ほかの資格と比べて難易度が高い試験といえるでしょう。
データエンジニア向け
データを活用・分析するための基盤を作るのがデータエンジニアです。Azure認定資格にはデータエンジニア向けとしてDP-900、DP-203、DP-420があります。Azureのサービスやフレームワークなどを利用してデータを一元化し、運用・品質管理・課題の特定などに必要な技術的スキルが問われます。受験するには、前提としてデータ処理に関わるSQLやPython、Scalaの知識が必要です。
DP-900
データエンジニア向けの初級試験です。リレーショナルデータと非リレーショナルデータの概念、トランザクションや分析手法などを理解するための試験といえるでしょう。開発者向けというよりも、データベースやデータの基礎を学ぶための試験です。データ処理の必要最低限の知識が習得できるため、Azureを扱うデータエンジニアが取得すると実務で役立ちます。
DP-203
データエンジニア向けの中級試験で、データ記憶域の実装やデータ処理の設計、開発に関する内容が出題されます。オンプレミスとクラウドが混合する環境において、ビジネス要件に合致したデータ処理環境を設計することを目的としています。資格を取得することにより、特にデータ処理の開発やセキュリティの保護・最適化などのスキルが評価されます。
DP-420
この資格では、データモデルの設計・実装に必要なスキル、Azure Cosmos DBを用いたソリューションの統合・最適化・維持するためのスキルが問われます。合格するとクラウドネイティブアプリケーションのデータモデルの設計・実装の技術的スキルが証明できます。
難易度は上級と位置付けられていますが、初級、中級レベルのスキルがある人がしっかりと勉強すればそれほど難易度は高くない資格といわれています。
データベースエンジニア向け
Azure認定資格のデータベースエンジニア向けには、DP-300があります。Azureのデータベース管理者として活躍したい人におすすめの資格です。同じくデータに関連する、データエンジニア向けの資格と混同しないように注意してください。現状だとデータベースエンジニア向けのAzure認定資格は1つだけなので、取得しておくと優位性が増すでしょう。
DP-300
データベース管理者向けの中級資格です。クラウドネイティブもしくはハイブリッド環境において、データベースの運用方法を学ぶ試験内容となっています。DP-300は、あらゆるデータベースソリューションに関する技術的スキルがあることを証明します。また、データプラットフォームにおけるリソースを計画・実装・最適化するための知識が身につく資格です。
データサイエンティスト向け
データサイエンティストは、ビジネス力・データサイエンス力・データエンジニアリング力を駆使してビジネス上の課題を整理・分析し、それを解決する職種です。近年では機械学習を用いたデータの利活用が主流となってきています。Azureの機械学習ワークロードを実装するには、データサイエンティスト向けの認定資格を取得しスキルを習得するのが効率的です。
DP-100
データサイエンティスト向けの中級資格です。合格のためには機械学習やAIの知見のほか、Azureの機械学習ソリューション(Azure Machine Learning)とMLflowの基礎知識が必須です。そのため、初学者が合格するにはハードルは高めでしょう。資格取得によって、機械学習ソリューションの設計やデータモデルのトレーニングなどのスキルが評価されます。
ITコンサルタント、アーキテクト向け
ITコンサルタントやアーキテクトはITの基礎から専門分野まであらゆる知見を必要とし、そのスキルを活かして顧客の課題解決に寄与する職種です。Azureに関わる場合には、その管理や開発、プロセスにおける高い専門知識の習得が必要でしょう。顧客へ説得力のある提言をするためにも、認定資格を取得し、能力の証明ができる強みを持っておくと良いでしょう。
AZ-305
ITコンサルタント、アーキテクト向けの上級資格です。ネットワーキング、仮想化、負荷分散、セキュリティなどの技術的な側面のほかに、BCPやDR、予算編成など事業継続性に関する問題も出題されます。この資格を取得すれば、各分野がプロジェクトに及ぼす影響をよく理解し、あらゆるソリューションの設計ができる能力が評価されます。
セキュリティエンジニア向け
セキュリティエンジニアはシステムを俯瞰し、そのリスクや脆弱性を見出すための検証をし対処法を模索する職種です。Azureセキュリティエンジニアとして活躍するには認定資格を取得し、対外的な優位性を持つのが効果的といえます。
セキュリティの適切な整備は、システムなどの安全な運用には欠かせない要素です。そのため、Azureセキュリティエンジニアは、ネットワークやデータベース、ストレージなどさまざまな分野のセキュリティを考慮する必要があります。
AZ-500
セキュリティエンジニアもしくはセキュリティ担当者向けの中級資格です。IDとアクセス管理、保護システムの実装、セキュリティ運用の管理など、エンジニア兼管理者向けの内容が多く含まれています。Azureのストレージ、ネットワーク、コンピューティングなどの知見があり、ハイブリッド環境の管理経験がある人が受験できます。
デスクトップ管理者向け
デスクトップ管理者は、ユーザーに影響を及ぼす設定や変更を加えられる権限を持っています。適切に運用するためにも、正しいインフラストラクチャの設計・実装の知識が求められるでしょう。Azure認定資格のデスクトップ管理者向けにはAZ-140 があります。管理者向けとはいえ、AzureアーキテクトやAzureセキュリティエンジニアの仕事にも役立つ資格です。
AZ-140
主に、Microsoft Azure Virtual Desktopを管理する人を対象とした認定資格です。受験の前提条件として、仮想化やID、ストレージに関わる経験、ユーザー設定の構成などといったデスクトップ環境を管理できるスキルが必要です。Azure Virtual Desktop において、インフラストラクチャの設計・実装・監視・保守が適切に行える技術力が証明できます。
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Azure認定資格は取得から1年間が有効期限で更新が必要
fundamentalsレベルの資格には有効期限はありませんが、そのほかのAzure認定資格は取得から1年間が有効期限です。そのため、fundamentals以外の資格は、有効期限が来る前に更新する必要があります。更新は無料ですが、オンライン評価に合格する手間はあります。
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Azure認定資格を取得するメリット
Azure認定資格を取得することで、複数のメリットが得られます。特に、クラウドに関わる機会の多いクラウドエンジニアにとっては資格取得のメリットが大きいでしょう。また、これからのクラウド時代にとって、エンジニアがAzureのスキルを身につければ大きな強みになります。
ただし、認定資格の種類が多いので、どれを受けるべきかは今後のキャリアや現状の仕事内容に合わせて決めましょう。
では、Azure認定資格を取得すると得られるメリットを具体的に紹介していきます。
スキルや知識の証明になる
Azure認定資格を取得することで、Azureのスキル、知識の証明になります。資格によらなくても、書籍などでスキルと知識を身につける方法はあります。しかし、せっかく勉強するなら、客観的な証明になる資格を取得したほうが一石二鳥といえるでしょう。また、Azureのスキルを活かせる職種へ転職を考えている場合は、Azure認定資格がアピール材料の1つとなるため、なおさら取得するべきです。
社内外からの信頼度が上がる
Azure認定資格を取得してスキル、知識を証明すれば、社内外からの評価や仕事上での信頼度が上がりやすいです。社内外からの信頼度が上がることで、「取引が円滑になる」「プロジェクトに参画しやすくなる」「転職しやすくなる」といったメリットにつながります。資格取得後にそのスキルを活かした実績が評価されれば、収入がアップする可能性もあるでしょう。
Azureに関する理解度が深まり適切な活用がしやすくなる
Azure認定資格は、Azureのスキル、知識を身につけるための内容が網羅されており、効率的に学べます。そのため、Azureの勉強方法がよく分からない場合でも、資格合格を目標とし、試験内容に沿った勉強に徹することで実務で活かせるスキルが身についていくでしょう。資格試験に合格できれば、Azureに関する理解度が深まり適切な活用がしやすくなります。
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Azure認定資格の勉強方法
Azure認定資格は種類が多いため、どこから手をつけるべきか迷う人がいます。そのような人は、現状のスキルレベルに近い、もしくは仕事で関わっている分野を目安に、1つの資格に絞りましょう。肝心なのは受験する資格を決めたあと、どうやって勉強するかです。
Azure認定資格の勉強方法はいくつかありますが、いずれも合格を目標とした計画性が重要になります。勉強時間やモチベーションなどを自己管理し、メリハリをつけた勉強ができれば自然と結果にもつながるでしょう。
ロードマップを作成する
最終的にはAzure認定資格は網羅的に取得していくのがおすすめです。そうすることで保有資格が増えるだけでなく、Azureに関する網羅的なスキルを身につけられます。その上で重要になるのが受験の順番です。
入り口は「Azure Fundamentals」がおすすめです。しかし、その後は身につけたいスキルや得意分野によって流れが変わるため、自分だけのロードマップを作成しましょう。その際、受験する順番を決めておくのが重要です。ロードマップの作成はモチベーション維持にも効果的です。
Azure資格取得ロードマップの例
以下はAzure認定資格を取得するロードマップの一例です。網羅的に取得していく前提ですが、汎用性の高い一般開発者向けを優先しつつ、データベース、AI、マネジメント、セキュリティにも範囲を伸ばしている点がポイントです。
Azure Fundamentals(AZ-900)
↓
Azure Data Fundamentals(DP-900)
↓
Azure Developer Associate(AZ-204)
↓
Azure Administrator Associate(AZ-104)
↓
Azure AI Fundamentals(AI-900)
↓
Azure Security Engineer Associate(AZ-500)
↓
Azure Solutions Architect Expert(AZ-305)
上のロードマップでは3番目にAssociateを入れていますが、Fundamentalsから網羅していく順番でも良いでしょう。もしくは、特に力を入れたい分野の上級に最短ルートでつなげていく受け方もおすすめです。
たとえばマネジメントが主軸にあるため以下のロードマップを描くようなイメージです。
Azure Fundamentals(AZ-900)
↓
Azure Administrator Associate(AZ-104)
↓
Azure for SAP Workloads Specialty(AZ-120)
公式ドキュメントを利用する
Microsoft Azureの公式ドキュメントには、Azure認定資格の勉強に役立つ情報が記載されています。資格の勉強で、公式サイトや公式ドキュメントを利用するイメージはあまりない人も多いでしょう。しかし、Microsoft Azureは公式ドキュメントが充実していて項目ごとに分かれているため、必要な情報が探しやすくなっています。資格試験にも出題される内容が網羅されているので勉強にも活用できるでしょう。
オンラインセミナーを活用する
Microsoft社が開催しているオンラインセミナーを受講するのもおすすめです。受験する資格に関連するテーマに合わせて受講すると良いでしょう。AzureやAI、データの基礎などのセミナーが無料で学べるので積極的に活用すれば知識の定着に役立ちます。セミナーの内容や開催時期の詳細は公式サイトを確認してください。
Microsoft Learnを活用する
Microsoft LearnはMicrosoftが提供している学習サービスです。お金をかけずにAzure環境を試せるので、資格取得のためにも有効です。Microsoft Learnを使うとAzureのイメージがつかめるので、まだ何も分かっていない状態でも一度試してみることをおすすめします。その後、書籍などで本格的な学習に入ると良いでしょう。
MeasureUpの模擬テストも受ける
Microsoft Azureは模擬テストも用意されています。MeasureUpの模擬テストは実際のテストに近いので、実践に慣れるという意味でも役立つでしょう。インプットばかりではなくアウトプットにも力を入れることでスキル習得の程度を確かめられます。ちなみに、MeasureUpにはMicrosoftだけでなくAWSやCiscoなど幅広い模擬テストが用意されています。
おすすめの本・参考書
公式ドキュメントや無料のオンラインセミナーは有効活用するべきですが、試験に特化した勉強には参考書が適しています。資格に合わせた内容だけを体系的に学べるので、必要な項目だけを効率よく習得できます。
公式ドキュメントも情報量は十分にありますが、情報を探す手間がかかったり試験に不必要な内容が多かったりと試験対策のメイン教材には向いていません。1つの試験に特化した書籍で勉強し、公式ドキュメントやオンラインセミナーなどで足りない部分を補足するのが望ましいでしょう。
『Microsoft認定資格試験テキスト AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals(須谷 聡史、佐藤 雅信、富岡 用、SBクリエイティブ)』
初心者が最初に受けるべきAzure Fundamentalsのテキストです。合格に必要な内容を網羅していて、なおかつクラウドの基礎知識とAzureの基礎知識が身につきます。試験合格を目指しつつ、Azureに関する基礎知識を習得していきたい方におすすめです。各章末ごとに練習問題があるため、アウトプットもしながら学習できます。
『(模擬問題付き)徹底攻略 Microsoft Azure Fundamentals教科書[AZ-900]対応(横山 哲也、伊藤 翔人、今村 靖広、インプレス)』
こちらも同じくAzure Fundamentalsのテキストです。分かりやすく丁寧に解説されているため、初心者にも理解しやすいでしょう。また、試験合格に必要な情報に絞っていて、なおかつ問題に力を入れているという特徴があります。本試験を想定した模擬試験1回分をダウンロードできるので、とにかく最短ルートで試験合格を目指して勉強したい方におすすめです。
『合格対策Microsoft認定試験AZ-104:Microsoft Azure Administratorテキスト&演習問題(吉田 薫)、リックテレコム』
管理者、マネジメント向けの中級資格のテキスト&演習問題です。出題範囲に応じた重要点の解説と章末問題で構成されており、この1冊だけで合格するための試験対策が十分にとれます。ガバナンス、ストレージ、仮想ネットワーク、リソースなどの管理に関する内容がメインです。最終章には実力を試すための模擬試験が掲載されています。
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Azureのスキルが求められる転職求人例
Azureのスキルを必要とする職種はさまざまで、その求人も多く存在します。Azureのスキルを習得すると、これまでは条件を満たせず応募できなかった求人に応募できるようになり、転職のチャンスが広がります。Azureに関連する資格を持っていれば確かなスキルを証明できるため、さらに転職成功率も高まるでしょう。
では、実際にどのような求人が見つかるのか、レバテックキャリアに掲載されている求人例をいくつかの職種に絞って紹介していきます。
プロジェクトマネージャーを対象とした求人
想定年収:779~997万円
雇用形態:正社員
<具体的な業務内容>
・メンバーの育成/評価/予算管理/戦略立案などのラインマネジメント
・データの収集、加工などに関するアプリケーション開発
・データの可視化 など
<具体的な案件例>
・スマート家電分析基盤構築
・自動車メーカー向けのDataRobotを活用したAIライフサイクル支援 ほか
<開発環境>
・OS:Linux/Windows
・言語:Python/C#/.NET
・環境:AWS/Microsoft Azure など
<待遇・働く環境>
・フレックスタイム制あり
・一部リモートあり
<必須経験、スキル>
・プロジェクトリーダーとして5名以上のチームリーディングの経験(3年程度)
・システム構築の経験(3年程度)
関連記事:プロジェクトマネージャーとは?役割・仕事内容・必須スキルを解説
インフラエンジニアを対象とした求人
想定年収:400~1,200万円
雇用形態:正社員
<具体的な業務内容>
・顧客インフラの基本/詳細/運用設計、移行計画、機器構築/検証 など
・各工程のアウトプットの作成
<開発環境>
OS:Linux
環境:AWS/Windows Azure
<待遇・働く環境>
・一部リモートあり
<必須経験、スキル>
・ネットワーク、セキュリティの設計/構築経験
クラウドエンジニアを対象とした求人
想定年収:500~1,200万円
雇用形態:正社員
<具体的な業務内容>
・ユーザー企業のクラウド移行、最適化のための伴走型支援
・クラウドジャーニーやCCoE活動計画の策定
・セキュリティ基準やプロセス、アーキテクチャの標準化 など
<案件事例>
・金融系企業様のDevOps導入支援によるコスト最適化
・クレジット系企業様のクラウド移行のための企画立案、最適化
<待遇・働く環境>
・国内フルリモート可
<必須経験、スキル>
・AWS、Azure、Google、OCIなどでのシステム設計/構築/運用の実務経験
・クラウド設計/運用のベストプラクティスに関心があり実践している方
・主要クラウドに関する学習や資格取得に前向きに取り組んでいる方
関連記事:AWS認定資格で年収アップは可能?転職における市場価値とは
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AI・データエンジニアリングで活用できるその他のクラウド資格
Azure以外にも、異なるクラウドプラットフォームのAWSやGCPなどに関連する資格があります。これらの資格は、AI、データエンジニアリング、クラウドなどの分野で評価されています。レバテックキャリアの求人を見ても、AzureだけでなくAWSやGCPのスキルが求められるケースが多いです。
とはいえ、資格の種類が多いため、どれを取得すべきか迷う人もいるでしょう。企業やプロジェクトによって使っているシステムが異なるので、システムに合わせて取得する資格を決めるのがおすすめです。最終的には、複数のクラウドプラットフォームに関する資格を取得し、実務レベルのスキルが身につけば、任せられる仕事の幅が広がるでしょう。
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Microsoft Azure認定資格に関するよくある質問
Microsoft Azure認定資格は、それぞれに対象職種が提示されていたり、難易度が違っていたり、受験するために実務経験が必要とされるものもあります。そのため、初めて受験を考える場合には、迷いや疑問が多い人もいるでしょう。
そのような方から、Microsoft Azure認定資格に関する質問が多数寄せられています。その中から質問をいくつかに絞って回答するので参考にしてください。
Q1. AWSとAzureの認定資格はどちらがおすすめですか?
どちらを資格を選択すべきかは、参画したい案件から逆算するのが望ましいです。シェアはAWSのほうが大きいですが、AzureにはWindows、Office製品との互換性が高いというメリットがあります。自分が参画したいプロジェクトを確認し、AWSとAzureの案件数や単価などを比較して選ぶと良いです。
Q2. AZ-900の勉強時間の目安を教えてください。
AZ-900の勉強時間は20時間程度です。一般開発者向けの初級レベルの資格というのもあり、IT未経験者でありながら、これよりも短い勉強時間で合格する受験者もいます。そのため、Azure認定資格の中でもAZ-900の難易度は低いといえるでしょう。効率的な勉強方法ができればより短い時間で合格できます。
Q3. Fundamentalsに落ちたら再受験できますか?
再受験は可能です。しかし「初回試験で不合格だった場合は、24時間経たないと再受験できない」「2回目で不合格だった場合は、14日以上経たないと3回目を受験できない」などといった条件があります。落ちる回数が増えると制限が多くなる仕組みです。また、特定の試験を12ヶ月間に6回以上受けることはできません。
Q4. Azure認定資格に有効期限はありますか?
Azure Fundamentalsだけは有効期限はありません。そのほかのAzure認定資格は1年間有効です。有効期限切れにならないためには、認定資格の期限到達前に更新しなくてはいけません。
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まとめ
Microsoft Azureに関する資格の種類は多岐に渡るため、自分の業務に役立つ資格や、将来のキャリア形成に役立てられる資格を選定して学習を進めてください。着実にスキルを身につけることで、転職活動におけるアピールにも活用できるでしょう。
方向性を決めかねている場合は、転職を希望している企業で扱っているシステムを調べるのがおすすめです。Microsoft Azureを含む民間資格は特に、実務に合わせた資格を取得することでスキルアップや評価アップにつながります。
関連記事:クラウドエンジニアの需要が高い理由を解説!将来性や年収も紹介
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
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