VBA活用のメリット・デメリットから、技術としての将来性を考えるVBAの将来性とは?VBAを活かせる職業や現在の需要を解説

最終更新日:2020年10月19日

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Office製品は多くの企業で利用されており、日常的に使っている方は多いでしょう。Office製品をより効率的に活用するために提供されているプログラミング言語がVBAです。この言語は、Office製品を使った業務のルーティン作業を自動化する際などに使用されます。

しかし、Google Apps Scriptなど、競合するサービスでもVBAと同様の機能が提供され始めました。このような背景からVBAの将来性が気になっている方もいるのではないでしょうか? この記事では、VBAの将来性について解説します。

1. VBAとは

まず、VBAの概要を解説します。 

概要

VBAとは、WordやExcel、AccessといったOffice製品に標準搭載されている、Visual Basicをベースとしたプログラミング言語です。VBAを活用することで、Office製品を使ってルーティン化している作業を自動化したりすることができます。また、Office製品を利用したシステム開発にも用いられます。 

できること

VBAは主に業務効率化や自動化に使われます。よく利用される具体例を解説します。

・ひとつのファイルからデータを抽出して複数のシートを作成

例えば、顧客情報を一覧にしているファイルから、顧客ごとに伝票等の帳票を作成することができます。また、データベース接続できるため、データベースからデータを抽出してExcel上で自動加工するといったこともできます。

・専用の入力フォームの作成

データの訂正機能やミスを警告する機能を付けた入力フォームを作成したりできます。これにより、データエントリーの効率と精度が大幅に上昇します。また、入力したデータを自動集計することもできます。

・ファイルからデータを抽出してメールを自動送信

顧客情報一覧等のファイルから顧客ごとに氏名を抽出し、Outlookと連携してメールの作成から送信まで行うことができます。

・グラフを自動作成するレポーティングツールの作成

ピポットテーブルや各種グラフの作成など、VBAを使うと集計やグラフ作成といった作業の大半を自動化できます。 

メリット

VBAはOffice製品に標準搭載されているため、環境構築が不要で手軽に開発することができます。シンプルなシステム開発に適しており、データベースとの連携もスムーズに行うことができます。業務効率化により、労働時間の短縮や業務の定型化を図ることができるのもメリットです。 

デメリット

VBAはOffice製品に用途が限られており、汎用性がありません。また、Office製品のバージョンが変わると動作不良を起こすこともあります。大量のデータ処理をすると時間がかかったり、複数人で同時にファイルを編集することができなかったり等の欠点も挙げられます。活用できるのは、あくまでもOffice製品を使った業務の効率化に留まります。 

2. VBAの重要性とは? VBAのスキルが活かせる職業 

ここでは、VBAがどのような職業で活かせるのか解説します。 

事務職/経理職

Excelを中心としてOffice製品を最も日常的に使っている職種といえば、事務職や経理職の方です。データを集計する際には主に関数を使用すると思いますが、それでも作業に無駄を感じることもあるでしょう。関数は基本的に計算を自動化することしかできませんので、あくまでExcelの範囲内でしか使えません。

しかしVBAが使えると、特定の手順を自動化できたり、データベースから自動でデータを抽出したり、関数を使って自動計算したり、より多くのことが実現できます。VBAを使いこなせると、普段の業務を大幅に改善できる可能性があります。 

プログラマー/SE

プログラマーやSEは、コーディング以外にもExcel等を活用して資料を作成する場面が多々あります。特にSEは開発プロジェクトの要件定義や仕様設計の段階から関わり、さまざまな資料をExcelで作成します。

テストケースの作成や障害の自動計算などにVBAを活用するケースが多くあります。また、予算の関係から、システム部門では内製化しやすいVBAで開発してコストを抑えるケースも多く見られます。 

3. VBAに将来性があるという意見

ここでは、VBAに将来性があるという意見について解説します。 

・Office製品がある限り重宝される

Office製品は、世界中の企業に最も普及しているビジネスツールです。Google製品などもシェアを伸ばしていますが、まだまだOffice製品が大きなシェアを握っています。導入している企業が多いということは、業務内容に合わせてOffice製品をカスタマイズする場面も必然的に多くなることを意味します。 

・簡単にシステム開発ができる

VBAは開発工程がシンプルであるため、素早くシステム開発をすることができます。そのため開発コストも運用コストも安価で済ませることができます。ITに長けている人材が社内にいれば、インハウスで開発から運用まで済ませることも可能です。このような背景から、主にシステム部門で活用されています。 

・Office製品を使った作業効率化や工数の削減に欠かせない

大量のルーティン作業を自動化したり、データを一括で処理したりすることで、日々の業務を大幅に効率化できます。その結果、作業工数を減らし作業時間も人件費も削減できます。業務効率化はどの企業にもあてはまる課題ですので、需要がなくなることはありません。

また、作業を自動化することで、データの入力ミスや操作ミスといったヒューマンエラーが発生する機会を減らすことができます。業務の精度を高める必要性がある場面はたくさんあります。

作業効率化においてはWebサービスやRPAなど新しいサービスが生まれています。スタートアップやベンチャー企業などは、新しいサービスを利用する傾向にありますが、中小企業の普及にはしばらく時間がかかりそうです。業務改革やOffice製品の入れ替えは、5年程度のスパンで検討する企業が多いです。よって、数年で一気にシェアが縮小することは考えにくいでしょう。 

4. VBAの将来性を危惧する意見

ここでは、VBAの将来性を危惧する意見を解説します。 

・大量のデータを処理するのには不向き

VBAを用いたシステム開発には、Excelが用いられることが多いです。しかしExcelは複数人での同時利用ができなかったり、大量のデータを処理すると実用的でないほど時間がかかったりします。 

・用途が限られている

VBAの主な用途はあくまでOffice製品の利便性向上や簡易的なシステム開発です。工夫次第ではシンプルなゲームを作成することもできますが、CやC++などの言語と比較すると、VBAはゲーム開発用のフレームワークがないためゲーム開発に向いていないと言えます。 

・事実上、長年アップデートされていない

VBAは約20年の間、事実上アップデートされていません。新たに発生し続ける需要に適応できない場面もあり、言語性能の限界を感じさせる意見もあります。そのため、他の言語に需要が置き換えられる可能性もあります。 

・ブラウザベースのサービスが普及してきている

Office製品はインストール型が主流でしたが、近年ではスプレッドシートなどブラウザベースのサービスがシェアを伸ばしています。これらは、機能的にOffice製品に劣っている部分がありますが、VBAと同等の機能が提供され始めるなど日々改善が進んでいます。今後、これらのサービスにシェアを奪われる可能性があります。 

5. まとめ

この記事では、VBAを活かせる仕事や将来性について解説してきました。VBAはOffice製品を利用するうえで、非常に便利なプログラミング言語です。マイクロソフトが資格制度を提供しているため、資格を取得すればスキルアピールにもつながるでしょう。

エンジニア以外でも学びやすい言語であるため、事務系職業の方などは、ステップアップのためにVBAを習得してみてはいかがでしょうか。

6. VBAに関するQ&Aはこちら

Q1. VBAはどんなことができますか?

VBAは主に業務効率化や自動化に使われます。メールの自動送信からデータを抽出しグラフを自動生成するなど、かなり行動な処理が可能です。

Q2. VBAのスキルが活かせる職種はなんですか?

Excelを中心としたOffice製品を最も日常的に扱っている事務職や経理職を目指す方は、VBAのスキルを習得すると、転職の場面では有利に働くでしょう。

Q3. VBAを生かして転職した場合の年収はいくらですか?

レバテックキャリアに登録されているデータを見ると、事務職の場合は、300~500万円です。エンジニアの場合は、300~700万円になっています。

Q4. VBAを使った転職で評価されるスキルや経験はなんですか?

事務職の場合は、書類の自動作成スキルやバックオフィス部門の業務効率化経験。エンジニア職の場合は、帳票関連の開発スキル、経験や外部プログラムとの連携スキル、経験が重宝されます。詳しい情報は「VBAは転職に役立つのか?事務職・エンジニア職におけるスキルの違いも解説」をご参照ください。

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