CSSの勉強方法|HTMLとの関係とおすすめ学習サイト・本

最終更新日:2023年10月18日

CSSとはWebサイトのデザインを作る際に必要となる言語です。HTMLと並んで、Webデザインに携わる人に必須のスキルと言われています。

この記事では、これからCSSを学びたいと思っている方に向けて、CSSの概要やCSSを勉強する際の手順や目安の時間、役立つスクールや学習サイト、書籍、資格などについて解説します。

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この記事のまとめ

  • 基礎を学ぶには20~30時間、Web制作は1~3か月の勉強が必要
  • 効率よく学ぶには、基礎の勉強→既存サイトの模倣→ポートフォリオ作成
  • 無料で学べるツールが多数ある。短期で身に着けたい場合は有料もあり

CSSとは

CSS(Cascading Style Sheets、カスケーディング・スタイル・シート)とはWebページを構成するデザインや装飾、レイアウトなどを指定するための言語です。表示される文字の大きさや色、背景、レイアウトなどもこれに含みます。

普段私たちが閲覧しているWebページは、HTMLとCSSと呼ばれる言語でできています。これからCSSを学ぶにあたって、CSSはどのような役割を果たしているのか、HTMLとCSSはどのような違いがあるのかなど、基本的なところから理解を始めることが大切です。

まずはCSSの基本的な役割やCSSのスキルを活かせる職種などについて詳しく解説します。

CSSのフレームワーク「Bootstrap」とは

CSSを勉強する上で、Bootstrap(ブートストラップ)についても必ず知っておく必要があります。CSSの文法はシンプルなものですが、美しくモダンなデザインを作ろうとするとコードが長くなり、コーディングに非常に労力がかかってしまいます。

そこで、より洗練されたデザインを効率的に作成できるように開発されたのが、CSSのフレームワークである「Bootstrap」です。

Bootstrapでは、サイト全体のデザインやボタンのデザイン、メニューのデザインなど、さまざまなパーツが無料〜有料で提供されています。これらの完成された部品を利用することで、デザインに掛かる時間を削減することができます。Bootstrapは多くの企業で使用されていますので、CSSの基礎を学んだ後、ステップアップの一貫として勉強すると良いでしょう。

CSSとHTMLの関係性

HTMLとは、Webページの構造を指定する言語の一つです。Webページを構成する要素は、タイトル、本文、見出し、ヘッダー、フッターなどさまざまなものから成り立っており、〈h1〉などタグと呼ばれる方式を使ってWebページの構造をつくります。

一方、CSSはWebページの色や文字サイズ、文字色などを指定する言語です。HTMLで作った要素ごとにデザインを指定します。このように、WebページはHTMLとCSSによって成り立っているのです。

建物で例えるならば、ビルの骨組みや基礎などはHTMLが担い、外装壁の色や窓の形、看板などはCSSが担っているようなものと考えることができます。

CSSとHTML両方習得すべき理由

WebページはHTMLとCSSによって構成されていると紹介した通り、いずれかが欠けてしまうとWebページとしての役割を十分果たすことができなくなってしまいます。

たとえば、書かれている内容は良いのにレイアウトやデザインが悪く、全体的に見づらいWebページはユーザーが離れていってしまいます。反対に、レイアウトやデザインはきれいなのに、見出しや改行が一切なく、内容が一切頭に入ってこないような分かりづらいWebページにもユーザーは集まりません。

CSSとHTMLはWebページを最適化し、誰にとっても読みやすいサイトを構築するうえで不可欠な要素なのです。実際の開発現場においても、「HTML担当のプログラマー」、「CSS担当のプログラマー」というように分業してされているケースはほとんどなく、両方のスキルを身につけて初めて実務を任せてもらえるレベルになります。

関連記事:HTMLの勉強法を紹介!無料で利用できる学習サイトやアプリも

CSS・HTMLの知識が活かせる職種

CSSやHTMLのスキルはどんな職種に活かせるのでしょうか。今回は代表的な4つの職種をピックアップしてご紹介します。

コーダー

コーダーを一言で表すと、コーティングしてWebサイトを構築する職種です。

「このようなデザインのサイトを作りたい」、「ここで一旦ページを区切って読みやすくしたい」、「ここにリンクを追加したい」といったように、Webサイト構築の際にはさまざまな要望が上がってきます。これらの要望を形にするために、HTMLおよびCSSの知識を生かして形にするのがコーダーの役割といえます。

ちなみに、プログラマーと同じ職種と思われがちですが、コーダーはWeb制作を担当する場合にのみ使用されることが多く、一般的なシステム開発のプログラマーとは区別されます。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとは、主にWebブラウザ上で動作する部分の開発やプログラミングを担当するエンジニアです。Webサイトの見やすさや使いやすさは、デザイン以外にもユーザーインターフェース(UI)の選定や配置によって大きく影響されます。

コーダーと同様に、フロントエンドエンジニアにもHTMLやCSSの知識が求められます。また、JavaScriptなどの言語を活用して表現豊かなWebサイトを作る際にもフロントエンドエンジニアの力が必要不可欠です。開発現場によってはフロントエンドエンジニアがコーダーを兼任するケースも多く、明確な線引きがなされていないところが多いです。

Webプログラマー

Webプログラマーはコーダーやフロントエンドエンジニアよりもさらに幅広い領域を担当します。ユーザーが直接触れるインターフェースだけではなく、バックエンドにあたるデータベースなどの知識が要求されることも多く、Webサイトの構築における高スキル人材といえるでしょう。

HTMLやCSSに関する知識は必要不可欠であり、ほかにもJavaScriptやPHP、サーバーに関するスキルが要求されます。HTMLとCSSの知識を身につけてコーダーやフロントエンドエンジニアを経験した後は、Webプログラマーへとステップアップしていく方も多いです。

Webデザイナー

Webデザイナーはその名の通り、Webサイトのデザインを制作する職種です。見やすい内容にするためにレイアウトを決定したり、色使いや文字の大きさ、全体的なバランスなどを検討したりするのもWebデザイナーの仕事です。

大規模なWebサイト制作になると、デザイナーとコーダー、Webプログラマーなどが分業で取り組むこともありますが、小規模なWebサイト構築ではWebデザイナーがコーディングなども担うケースが多いです。見やすい配色やキービジュアルの選定など、デザインの知識が求められることはもちろんですが、それをWebページという形にするためにはHTMLおよびCSSの知識が不可欠です。

CSS・HTMLの効率的に勉強する5ステップ

CSSとHTMLの学習において、効率的に知識を身につけるためにはどのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。今回は基本的な学習フローについて、4つのステップに分けて紹介します。

1.基礎的な文法を覚えることから始める

CSSやHTMLに限ったことではありませんが、プログラミング言語には基本となる文法があります。CSSの場合「セレクタ」「プロパティ」「値」という3つの基本要素が存在し、以下のような文法で記述されます。

セレクタ{
プロパティ:値;
}

各要素の役割と例は以下の通りです。

基本要素 役割と例
セレクタ HTML要素を指定する
body h1 h2 pなどのタグ名
.class
#id
プロパティ 要素のどの属性を変更したいかを指定
background(背景色)
border-bottom(境界線の幅やスタイル)
プロパティをどのように変更するかを指定
#000(色の指定)
10px(文字の大きさ)
thick(付与緯線)

セレクタとはHTML要素を指定する部分です。たとえば見出し部分を変更するのであれば、「h1」や「h2」をセレクタに入力します。

プロパティは、セレクタで指定した要素のどの属性を変更したいかを指定します。たとえば背景色を変更するのであれば「background」、境界線の幅やスタイルを変更する際には「border-bottom」を使用します。

値はその名の通り、文字の大きさや指定する色、線の太さなど、プロパティをどのように変更するかを指定する部分です。

上記の表記ルールは基本中の基本ですが、これを実際に読み込む際にはHTMLファイルに直接書き込む方法と、別ファイルとして読み込む方法があります。別ファイルとしてCSSを作成しておけば、さまざまな書式をあらかじめ定義しておき、パターンに応じてCSSを適用させることができるため便利です。

2.CSSの組み方を身につける

CSSの基礎的な文法を確認した後は、実際にCSSの組み方を考えてみましょう。Webサイトをざっと見ると、大まかにヘッダー・フッター・サイドメニュー・メインのボディなど複数の要素で組まれていることがわかります。

次に、複数の要素の中で、文字やボタンなどの部品があり、それぞれに文字色や背景色、枠線の太さなどさまざまなプロパティがあります。これらの部品ごとにCSSを定義すると考えて、自分で定義する必要のある要素を書き出しましょう。

3.実際に手を動かしてみる

CSSの基礎的な文法や組み方が把握できたら、簡単なWebページを作成し、実際に手を動かしながらCSSの動きを確認しましょう。例えば、ヘッダー・フッター・ボディ・左メニューで構成されたWebページを作ってみます。各要素をイメージ通りに表示するためには、以下の指定が必要です。

・各要素の背景色を指定する

・各要素に枠線をつける

・各要素の高さと幅を指定する

・ボディの左側に左メニューが来るように並び順を指定する

CSSの具体的な指定方法は、Webで「CSS 背景色を指定」などと検索して調べましょう。Web検索だけでイメージしにくい場合は、後ほど紹介する書籍などを手元に置いて、本を見ながら作成するのもひとつの方法です。

4.参考サイトを模倣してサイトを作ってみる

実際に手を動かして簡単なWebページを作ったら、次に実際のサイトを見本にして模倣してみましょう。1から100までを完璧にコピーする必要はなく、動画や画像といったコンテンツは除いてHTMLやCSSでデザインされている部分を模倣するだけで問題ありません。

まずはWebページ全体を見て、どのような構成になっているのかを把握します。見出しの数や目次、ヘッダーやフッターの位置、メニューなどを把握し模倣に取り掛かりましょう。選ぶサイトによっては極めて難易度が高く、途中で挫折してしまう可能性もあります。まずは簡単な構成のブログサイトや、ページ数の少ないサイトを参考にしてみるのがおすすめです。

基礎的な知識だけでは解決できないような問題にぶつかることもありますが、そのような場合はブラウザから開発者ツールを開いてコードを確認してみましょう。Google Chromeの場合は、メニューの「表示」→「開発/管理」→「ソースの表示」を選択するとWebサイトのソースを見ることができます。

5.ポートフォリオサイトを作成してみる

基礎的な知識が身につき、模倣によって実践的なスキルも定着してきたら、いよいよオリジナルのWebサイトを制作してみましょう。「ポートフォリオ」とは、自分自身の作品集のようなものになります。

ポートフォリオが充実していれば、転職活動の際にもスキルやデザインの能力を客観的に評価しやすくなります。できれば複数パターンのポートフォリオがあるのが望ましく、転職先の企業に応じてポートフォリオを使い分けてみるのも良いでしょう。

また、会社に雇われて働くのではなく、フリーランスのWebデザイナーやWebプログラマーとして活躍する方にとってもポートフォリオは不可欠です。

CSS習得にかかる勉強時間の目安

CSSの基礎を身につけるために必要な学習時間の目安は20~30時間程度です。すべてを暗記して完璧に覚えようとせずに、まずは基本的なCSSが問題なく書けるレベルになることが大切です。初めから完璧を求めようとしてしまうと、時間がいくらあっても足りません。CSSはWebの基本の言語ですので、時間をかけすぎずに学習を進めていきましょう。

Web制作ができるレベルになるまでには、1~3か月を目安に考えてください。実際に手を動かしながら、わからないところがあればその都度調べるなど、インプットだけでなくアウトプットも行うことでスキルが身についていきます。

また、仕事や副業として稼いでいくつもりであれば、Web制作には納期や締切がついて回ります。学習時間やサイト制作の目標期日を自ら設定して、計画的に進める練習にするのがよいでしょう。

Web制作やプログラミングで稼いでいきたい場合、一定レベルまで学習が進んだらあとは実務経験を積むことで成長スピードが加速していきます。基礎学習を早く済ませ、日頃からコードを触る環境に持っていくことが非常に重要になります。

CSS・HTMLの勉強におすすめの学習サイト・書籍

次に、CSSの勉強に役立つスクールやサイト、参考書を紹介していきます。CSSは比較的習得しやすい言語のため、ほかの言語の学習経験があればサイトや参考書などの独学で十分身につけることが可能です。

ただし、CSSを習得したからといって、良いデザインが作れるようになるわけではありません。言語スキルとデザインスキルは別物です。デザインについては別途スクールや書籍で勉強する必要があります。
Webデザイナーやコーダーなど、将来的に自分がどのように活躍していきたいのかによって、学習範囲や優先度を選択していきましょう。

無料でCSSを学べる学習サイト

学習サイトの利用は、最もポピュラーなCSSの学習方法といえます。無料で利用できるサイトでも、十分にCSSの基礎的な文法を体系的に学ぶことができます。費用を抑えて勉強できることが最大のメリットです。

以下に、CSSを学べる主な無料学習サイトを紹介します。

Progate

Progate(プロゲート)は、Webブラウザおよびスマホアプリで勉強できるプログラミング学習サービスで、HTMLとCSSに関連した全7レッスンが用意されています。

初級編から上級編までのレベルに合わせた学習コンテンツがあり、中級編ではランディングページの作成、上級編では複数のデバイスに対応するためのレスポンシブデザインといったように、実践的なケースが想定されたカリキュラムになっています。

学習の進捗度合いに応じてこまめにレッスンの振り返りも行うため、途中でつまずいた部分を都度解決しながら学習していくことができます。PCだけではなくスマホアプリに対応しているため、通勤時間や夜寝る前の時間、ちょっとした休憩時間などの隙間時間を有効に活用できるメリットがあります。

ドットインストール

ドットインストールは、動画でわかりやすく学ぶことができるプログラミング学習サービスです。動画はすべて3分以内にまとめられているため、PCやスマホで隙間時間を使って少しずつ学習を進めることができます。

特に初心者向けのレッスンが充実しており、レッスン動画を参考にしながら、簡単なホームページやWebサービスの制作を体験することができます。

プレミアム会員になると、さらに閲覧できるレッスン動画の種類が大幅に増え、わからないところやプログラミング学習における不安などを現役エンジニアに質問することもできるようになります。

Markup

Markup(マークアップ)は、サイト制作のレイアウトに特化したCSS学習サイトです。CSSの基本を完全無料で身につけたい人におすすめです。

学習方法は、解説スライドを見ながら、エディター画面で実際にCSSを書いていくスタイルです。入力したコードはリアルタイムでプレビューされるため、サイトを作ることを楽しみながら学習を進めることができます。

そのほかのコンテンツとして、まめ知識ブログ「mamemo」も用意されているので、わからないことがあれば自分で調べ、疑問を自己解決していく力も身につくでしょう。

CODEPREP

CODEPREP(コードプレップ)は、ブラウザ上で実際にプログラミングを書いて動かしながら学べるサービスです。

例題に沿ってプログラミングを実践し、ヒントや注意点を参考にしながら直感的にプログラムの動きを理解していくことができます。答え合わせをしながら、着実な成長を実感することができるでしょう。

また、サイト内には「ディスカッションボード」と呼ばれるほかの利用者とコミュニケーションを取れるフォーラムがあります。ユーザー同士で質問し合いながら知識をインプットしたり、人の質問に対して解説をアウトプットしたりすることで自己成長に繋げることができます。ほかのユーザーと切磋琢磨をすることで、モチベーションの維持にも繋がるでしょう。

HTMLクイックリファレンス

HTMLクイックリファレンスは、HTMLやCSSのタグやコードを調べるときに重宝する早見表です。「◯◯を××にしたいときって、どうしたらいいんだっけ?」と困ったときに、簡単に答えを調べることができます。ほかの学習サイトとHTMLクイックリファレンスを併用することで、効率よくCSSの学習を進めることができるでしょう。

初心者はもちろんのこと、現役のWebデザイナーやプログラマーでもこのサイトにお世話になっているという人が数多くいます。ブックマークに入れて、いつでも見に行けるようにすることをおすすめします。

W3schools.com

W3schools.comは、世界最大級のプログラミングのオンライン学習サイトです。ノルウェーのRefsnes Data社が運営しているためサイトは英語ですが、Google Translateなどでサイト翻訳をかければ英語が苦手な方でも問題なく利用することができます。

チュートリアルやクイズ形式のテストが用意されており、少しずつステップアップしながら学習を進められることが特徴です。また、アカウントを作成すると、これまでの学習の進捗やスコアを確認することができるようになるので、自身にスキルが身についた達成感を味わうことができます。

CSSだけでなく、HTMLやJavaScript、Pythonなど幅広い言語を学習することができるので、マルチスキルを目指す人は長く利用できるサービスだと言えるでしょう。

有料でCSSを学べる学習サイト

料金が発生してしまうものの、CSSを身に着けるにあたってとても参考になる学習サイトも紹介いたします。

有料サイトはクオリティが高い学習コンテンツが多数配信されています。短期集中でスキルを身につけたい人にピッタリの学習方法です。

Udemy

Udemyはデザインやプログラミング、マーケティング、ビジネススキルといった、さまざまな分野の教育が受けられるWebサービスです。無料で受講できるコンテンツもありますが、ほとんどは1〜2万円程度の有料コンテンツとして販売されています。しかし、有料である以上は丁寧にコンテンツが作り込まれており、スクールの授業のようなきめ細かい説明が大きな魅力といえます。

学習サイト「Progate」はあくまでもCSSやHTMLのテクニカルな部分のみを対象にしていますが、「Udemy」はそれに加えてWebデザインの基本も学ぶことができるため、実践力を鍛えるためには有効なツールといえるでしょう。

ちなみに、期間限定のセールを行っている時期もあり、タイミングが合えば90%オフが当たり前の破格の値段でコンテンツを購入することもできます。

TechAcademy

TechAcademy(テックアカデミー)は、オンライン型のプログラミングスクールで、Web制作に必要な知識を学べるコース・学習サイトを豊富に用意している点が大きな特徴です。

受講コースは短期間でエンジニアを目指せるコースや長期的に取り組めるコースがあり、受講生のライフスタイルに合わせて選べます。さらに、初心者向け・副業向け・フリーランス向けなど最終目標に応じたカテゴリでコースを選ぶことも可能です。各コースには学習時間の目安やサポート期間が決められているため、集中して計画的に学習を進めたいと考えている方に適しています。

TechAcademyを選ぶもうひとつの大きな利点は、受講生を現役エンジニアがサポートする仕組みが整っている点です。週2回・1回30分ビデオチャットを使用した1対1でのレッスンが受けられるため、受講生1人1人の理解度に合わせた対応が期待できます。また、別途毎日15〜23時(各コースにより質問できる最大時間あり)には、現役エンジニアがチャットでのサポートを行っており、疑問をすぐに解決できる点も魅力です。

CSS学習におすすめの書籍・本

一から丁寧にHTMLとCSSを学びたい方にとって、本による学習のほうが合っていると考える方も多いのではないでしょうか。初心者におすすめの分かりやすい書籍をいくつかピックアップしてみました。

『1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座』(Mana著、SBクリエイティブ)

グラフィックデザイナーおよびWebデザイナーとして活動してきた経験をもつ著者による、初心者向けのHTML/CSS解説書です。Webサイトの基本的な仕組みからデザインの考え方までを網羅しており、実際に一つのサンプルサイトを構築しながら学んでいけるため、実践的な力が身につきます。

サンプルとなるコードも豊富に掲載されており、実際にWebデザイナーとして活躍してからも参考にできる情報が満載です。単行本のほかにKindle版も販売されており、スマホやタブレットでも手軽に学習できるのも大きなメリットといえるでしょう。

『現場で使える最低限の知識がしっかりと身につく HTML/CSSデザインTextBook』(磯 博 ・ Glatch 杉谷祐樹・杉谷知佳 著、ソシム)

「現場で使える」というタイトル通り、実践の場面を想定した内容が豊富に掲載されている一冊です。HTMLやCSSの基礎知識はもちろんですが、学習するうえで必須となるWebブラウザの準備や使い方、デベロッパーツールの使い方、初心者がつまずきがちなフォルダの構成例なども網羅されており、駆け出しのコーダーやWebデザイナーにとってはバイブルのような存在となることでしょう。

HTMLやCSSの基礎知識は身につけたものの、実践の場で手が動かなかったり、次に何を勉強すれば良いのか分からないという方におすすめです。また、コーポレートサイトのようなワンランク上のWebサイトを自力で構築したい方にも最適な一冊といえます。

CSS・HTMLのスキル証明に役立つ資格

最後に、CSSのスキル証明に役立つ資格を紹介します。CSSは実際にコードを書いてこそスキル習得につながります。資格の勉強だけではスキル習得にはつながりにくいため、実際に基礎的なスキルが身についてWebサイトが構築できるようになってから資格の取得を目指すと効率的です。

ホームページ作成検定試験

ホームページ作成検定試験はHTMLの基礎的な知識を用いてホームページを構築する能力を測る試験です。HTMLの初歩的な内容が中心のため、Web関連のスキルを身につける第一歩としてはおすすめの資格です。

ホームページ作成検定試験の受験料は数千円程度と手頃に設定されており、初心者が段階的に自身のスキルを試していく上で有効といえるでしょう。

HTML5プロフェッショナル認定資格

「HTML5プロフェッショナル認定資格」は、HTML/CSSに関するスキルを証明する資格です。Webサイト制作の基礎的な能力を測る「Level1」、マルチメディア技術や動的コンテンツの開発能力を測る「Level2」があります。試験内容はHTMLとCSSを中心にWeb関連技術も含む包括的なものとなっています。スキル証明およびWebデザインの周辺知識の補完に活用すると良いでしょう。

Webクリエイター能力認定試験

「Webクリエイター能力認定試験」はサーティファイが運営している民間資格です。Webサイト制作に必要なコーディングスキル、およびWebデザインのスキルを問う試験で、レベルに応じて「スタンダード」と「エキスパート」のランクがあります。

ともにテキストエディタ、Webページ作成用のソフトウェアを使用する実技問題が中心ですが、エキスパートの試験では20問の知識問題が追加されます。想定学習時間はスタンダードで24時間、エキスパートで38時間となっており、2022年度の平均合格率は89.92%。受験対策を確実に行えば問題なく取得できるため、比較的難易度の低い資格といえるでしょう。

ウェブデザイン技能検定

「ウェブデザイン技能検定」は厚生労働省が認定している技能検定のひとつで、Web業界唯一の国家資格です。1〜3級のランクが設定されており、2級は2年以上の実務経験、1級は7年以上の実務経験を有する者を対象としており、それぞれ試験時間も異なります。

試験合格者は技能士を称することが認められ「1級ウェブデザイン技能士」「2級ウェブデザイン技能士」といったように、名刺やホームページなどに掲載します。3級の合格率は例年50〜60%で推移していますが、2級は40%、1級になると10〜30%程度の合格率となっており、Web業界における資格試験のなかでも特に難易度の高い資格といえます。

HTML・CSSに関連して役立つスキル

Webアプリケーションを構成する技術要素は、HTMLとCSSだけではありません。実際のWeb開発現場では、関連技術のスキルがあるとより有利です。次に、HTML・CSSに関連して役立つスキルをご紹介します。

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PHP

PHPは、Webアプリケーション開発に特化した汎用のスクリプト言語であり、サーバーサイドで動作する言語です。PHPを通して、サーバーサイドにあるデータベースから必要なデータを取得する、画面での入力情報を処理してデータベースに格納するなどの処理で利用されます。また、HTML内に直接埋め込んで記述することができるため、動的なWebページの制作が容易な点も大きな特徴です。

Web開発を行う際はフロントエンドのデザインやレイアウトをHTML/CSSで行い、バックエンド(サーバーサイド)のロジックやデータの処理をPHPやJavaなどの言語で行う、という分業が一般的です。PHPを学ぶことで、CSSのスタイル指定がどのように動的なコンテンツと組み合わさって動作するのかを、より深く理解できます。

実際のWebアプリケーションの開発現場では、デザイン(CSSなど)とロジック(PHPなど)を組み合わせて動作するWebサイトを作成するため、実践的なスキルを磨く上でもPHPのスキルは大いに役立つでしょう。

JavaScript

JavaScriptは、Webブラウザ上で動作し、Webページに動的な機能やインタラクティブな要素を追加するために使用されるスクリプト言語です。当初は主にクライアントサイドで動作することを目的として開発されましたが、現在ではNode.jsなどの技術のおかげでサーバーサイドでも動作します。

JavaScriptの特徴は、イベント駆動型の非同期処理が得意であること、DOM(Document Object Model)操作を通じてWebページの内容や構造を動的に変更することなどです。

JavaScriptのスキルを身に付けることで、CSSと組み合わせてユーザーのアクションに応じたスタイルの変更やアニメーション効果の実装が容易になります。たとえば、ボタンをクリックしたときの色の変化や、メニューのドロップダウン動作などは、JavaScriptの得意な処理です。

さらにJavaScriptのDOM操作能力を活用することで、動的にページの要素を追加、削除、変更することができます。この際、要素に適用するスタイルをCSSで定義するため、CSSとJavaScript両方の知識が求められます。

また、JavaScriptを使用すると、リアルタイムでCSSプロパティを変更することも可能です。例としては、スクロール位置に応じてナビゲーションバーの背景色を変更するといった動的なスタイル変更が挙げられます。

JavaScriptは、CSSと連携することでWebページに動的な機能やインタラクティブな要素を追加する上で欠かせない技術です。CSSの学習と並行してJavaScriptのスキルを身に付けることで、効果的なWebデザインと動的なユーザーエクスペリエンスを表現できるようになります。

Photoshop・Illustrator

Adobe Photoshopは、画像編集とグラフィックデザインのためのソフトウェアです。レイヤーを使用した複雑な編集、レタッチ、デジタルペイント、コンポジット作成などの高度な機能を有し、Webデザイン用のグラフィックを作成するのにも使われます。

Adobe Illustratorは、ベクターベースのグラフィックデザインソフトウェアです。ロゴ、アイコン、イラスト、タイポグラフィ、複雑なイラストレーションなど、拡大しても品質が落ちないデザインを作成するのに最適です。特に、印刷物やデジタルメディアのグラフィックデザインにおいて幅広く使用されます。

両者はいずれもWebデザインの現場ではデファクトスタンダードともいえるソフトウェアです。PhotoshopやIllustratorを使用するスキルは、デザインのコンセプトを実際のWebページに変換するための基盤となります。これらのツールを使って得たデザインの知識や技術をCSSを通じて実装することで、より効果的なWebデザインを実現することができ、Webデザイナーを目指すには必須のスキルといえるでしょう。

CSSの勉強に関するよくある質問

Q1. CSSを学習するのにどれくらい時間がかかりますか?

CSSの基礎を身につけるために必要な学習時間の目安は、初心者の場合でも20~30時間程度です。1日の勉強時間が2時間の場合で最短2週間、1日1時間なら2ヶ月程度かかります。学習のポイントは、オンラインスクールなど自分に合った学習方法を見つけるとともに、基礎知識を身につけた後は実践で学ぶことです。

Q2. CSSの学習難易度は高いですか?

Web開発技術の中でも、HTMLやCSSの難易度は比較的低く、学びやすい技術です。 知識のない初心者でゆっくり勉強すると仮定しても2ヶ月程度あれば、ブログのデザイン変更やテキストや写真を配置するWebサイト作成もできるようになります。

Q3. CSSでは何ができますか?

CSSでできることは以下の通りです。

・Webページの装飾
・アニメーションの作成
・外部ファイルの活用
・共通パーツの制作

特に、Webサイト内の各ページに統一性を持たせる場合にCSSは役立ちます。

まとめ

この記事では、CSSやBootstrapの概要、CSSを勉強する際に役立つスクールや学習サイト、書籍、資格などについて解説しました。CSSの勉強は、スクールや学習サイトを中心に行う時代になりました。特にCSSの学習サイトは、無料かつサイト上でコーディングまで行えるものがありますので、興味がある方はまず学習サイトを利用してみてください。スクールの活用はそれから検討してみると良いでしょう。

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