プロジェクトマネージャーとディレクターの違いを仕事内容・スキル・経験の観点から解説プロジェクトマネージャーとディレクターの違いとは?

最終更新日:2021年7月5日

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IT業界において、プロジェクトマネージャーやディレクターはどちらも進捗管理やプロジェクト運営を行う職種です。企業やプロジェクトによっては両者の間に明確な違いがないこともありますが、一般的にこの2つのポジションの違いはどこにあるのでしょうか。この記事では、仕事内容や求められるスキル・経験から、プロジェクトマネージャーとディレクターの違いを解説します。

1. プロジェクトマネージャーとディレクターの違い

はじめに、プロジェクトマネージャーとディレクターの違いを、仕事内容や役割から解説します。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、システム・ソフトウェア開発プロジェクトの責任者であり、プロジェクト全体の進行を管理する職種です。具体的な業務内容としては、プロジェクトの計画立案、予算管理、人員管理、品質管理、顧客折衝、進捗管理などが挙げられます。また、プロジェクトによっては会議開催や、会議のファシリテーション(主導、整理など)なども行います。

ディレクター

ディレクターは、主にソフトウェアやWebサイトの制作において、制作現場を取りまとめる職種です。中小規模のプロジェクト(特にWeb系の制作が多い)において、プロダクトのコンセプト設計、企画、人員配置、制作進行などを主な業務とすることが多いでしょう。管理や主導という意味ではプロジェクトマネージャーと同じ役割を負いますが、より制作を担当する実働部隊に近い立場で制作を取りまとめるという点が特徴です。

Web業界では、実質上のプロジェクトマネージャーとして扱われることも少なくありません。また、SI業界では、上流のSEが担うプロジェクトリーダー(PL)やチームリーダー(TL)に近いポジションと言えます。

役割から見るプロジェクトマネージャーとディレクターの違い

プロジェクトマネージャーとディレクターの違いを具体的に把握するためには、「プロジェクトマネジメント」と「ディレクション」の違いに注目すると良いでしょう。一般的に、プロジェクトマネジメントとディレクションには次のような違いがあります。

・プロジェクトマネジメント

期限・予算などの制約の中で、プロジェクトを完了させるための計画立案および実行管理手法のこと。QCD管理(品質・コスト・納期のバランス)、立上げ・計画・実行・コントロール・終結のプロセス。開発チームやインフラチーム、テストチームなど複数のチームを統括するケースが多い。

・ディレクション

タスクの優先度指導・監督・演出・コンセプト設計など。2〜3人程度の小規模チームを統括するケースが多い。

プロジェクトマネジメントは、集団を上手くコントロールしながらプロダクトのQCDをスコープ(目的)に近づける手法です。予算や人員管理の側面が強いため、経営・管理層寄りといえます。一方、ディレクションでは、コンセプト立案や企画・演出・編集・設計を通じてプロダクトの大枠を固めつつ、製作者への具体的な指示、フォローなども行います。

これらを踏まえると、「プロジェクトマネージャー=複数のチームを統括し、プロジェクト全体をゴールに導く先導者」、「ディレクター=小規模チームを統括し、特定のプロダクトに深くコミットする現場リーダー」というイメージになります。

2. プロジェクトマネージャーとディレクターに求められるスキル・経験の違い

次に、プロジェクトマネージャーとディレクターに求められるスキルや経験について解説します。

プロジェクトマネージャー

  • ・提案力、交渉力

    ・リソース管理能力

    ・業務知識(クライアント企業の業務に対する理解)

    ・ビジネスマネジメントの知識(契約や関連法規に関する知識など)

    ・プロジェクトで使用する技術に関する知識(ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、設計・テスト技法など)

    ・ITプロジェクトでのプロジェクトリーダー、チームリーダー経験

ディレクター

  • ・提案力、交渉力

    ・リソース管理能力

    ・企画、プレゼンテーション力

    ・主にWeb分野におけるデザイン(配色や素材の配置場所、UI、UXなど)、技術的な知識(PHP、HTML、JavaなどWeb開発で採用されることが多い言語)

    ・使用策定、要件定義、コンセプト立案の経験

    ・Webアプリ、サイトの開発に携わった経験


両者ともにメンバーを管理・主導したり、顧客との交渉を重ねたりするため、「提案力」や「交渉力」「リソース管理能力」が必要な点では共通しています。また、プロジェクトにおける上流工程への参画経験も必要になるでしょう。

一方で、それ以外の部分については明確な違いがあります。プロジェクトマネージャーがビジネス法規やプロジェクト管理手法の知識、小規模チームリーダーの経験を必要とするのに対し、ディレクターはより技術的な知識や開発経験が問われます。

 

3. プロジェクトマネージャー・ディレクターを目指す時に役立つ資格

最後に、プロジェクトマネージャーやディレクターを目指す時に役立つ資格を紹介します。

プロジェクトマネージャー

PMP(PMI主催)
米国の団体であるPMI(米国プロジェクトマネジメント協会) 本部が認定している国際資格です。プロジェクトマネジメントという概念が生まれた米国において、そのノウハウを体系的な知識にまとめたPMBOK (Project Management Body of Knowledge) がベースになっており、プロジェクト運営に必要な考え方や仕事の進め方について、体系的に知識を持っていることの証明になるでしょう。

日本国内でも非常に知名度が高く、プロジェクトマネージャーへのステップアップ転職や社内昇進を目指す人の登竜門として捉えられている資格です。合格率は非公開ですが、IPAの「高度な知識・技能」に区分される試験であるシステムアーキテクト試験などと同様に易度が高いと言われています。

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プロジェクトマネージャ試験(IPA主催)
IPA(情報処理推進機構)が認定している、プロジェクトマネージャー向けの試験です。組織運営やハードウェアやソフトウェア、ネットワークなどのシステム全般の基本的知識のみならず、人材管理・リスク管理・分析・評価を実行できるスキルの証明として役立ちます。日本国内でプロジェクトマネージャーを目指すための資格としては、前述のPMPと並んで信頼度の高い資格です。合格率は10%程度と、取得の難易度は高いでしょう。

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ITコーディネータ
「ITと経営の橋渡しを行う人材の育成」をコンセプトとして、2001年に設置された公的資格(経済産業省の推進資格)です。ITを活用した経営を実現するプロセスやマネジメント方法 について学ぶため、プロジェクトマネージャーの仕事に役立つ機会が多いでしょう。合格率は50~70%と比較的合格しやすい資格です。ただし、合格後に6日間の実務研修の受講が必須となっています。

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ディレクター

Webディレクション試験
Webディレクター、プロジェクトマネージャー、コンテンツディレクターを対象とし、Web業界におけるディレクション業務をひとつの規格にまとめた試験です。Web制作の工程管理や、要件定義に必要な現状分析、企画、Webサイトの情報構造設計、集客施策立案、実施まで、幅広い専門知識を問う内容になっています。求められる知識・スキルを広く習得できるでしょう。合格率は60~70%です。

ウェブデザイン技能検定
国家検定制度である「技能検定」のひとつとして設置されている資格試験です。Webとインターネットの基礎知識からインターフェース、ユーザビリティ、Webサイト構築・運用の知識まで、Webに関する基礎的な知識を学べる内容となっています。1級〜3級に分かれており、合格率は以下となっています。

1級:10%~20%
2級:30%~40%
3級:60%~70%

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4. まとめ

この記事では、プロジェクトマネージャーとディレクターの違いについて解説しました。プロジェクトマネージャーとディレクターは、共に管理職に相当するポジションであり、経験を重ね、一定の評価を得られれば高い年収も得やすいでしょう。ただし、プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体の管理者、ディレクターは現場の管理者といった違いがあるため、自己のスキルや経験、目指したいキャリアに応じた選択を心がけましょう。

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